JPH0645025U - 扉体のロック・アンロック機構及び係止フック - Google Patents

扉体のロック・アンロック機構及び係止フック

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JPH0645025U
JPH0645025U JP085826U JP8582692U JPH0645025U JP H0645025 U JPH0645025 U JP H0645025U JP 085826 U JP085826 U JP 085826U JP 8582692 U JP8582692 U JP 8582692U JP H0645025 U JPH0645025 U JP H0645025U
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JP
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hook
locking
piece
door body
lock
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JP085826U
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泰彦 井上
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Nifco Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1個所のボタン操作により、基体係合部に対
する扉体の複数の係止フックの係合を同時に解除するこ
とができると共に、扉体を閉じる操作を行うだけで、扉
体の複数の係止フックを基体の係合部に同時に係合させ
ることができ、扉体の開閉操作をワンタッチで容易かつ
確実に行うことができる扉体のロック・アンロック機構
を構成する。 【構成】 フック片75と係止突起(係止部)46とを
係合させることにより、扉体2を閉じた状態でロックす
ると共に、ロック解除ボタン3を操作することにより、
軸体回動手段6を介して軸体5を回動させ、これと一体
に回動する押圧片42で係フック片75の先端部を押圧
して該フック片75を揺動させ、フック片75と係止部
46との係合状態を解除して扉体2をアンロックするよ
うに構成したロック・アンロック機構。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、エアコンディショナー等の基体の前部に回動可能に取り付けられ、 この基体の前部を開閉する扉体のロック・アンロック機構及び該機構に好適に用 いられる係止フックに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、エアコンディショナー等のフロントグリルは、その上部をエアコンディ ショナー本体に回動可能に取付け、下部の左右2か所にそれぞれフックを設けて このフックをそれぞれ本体の係合部と係合させることにより、フロントグリルを 本体にロックしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このため、フロントグリルをロック解除して、フロントグリルを開ける場合は 、それぞれ左右のフックを本体の係合部と別々に係合解除する必要があり、2度 の片側操作を行わなければならず、またフロントグリルを本体にロックして、フ ロントグリルを閉じる場合も、同様に片側ずつの操作となり、面倒であった。更 に、最近では窓と天井との間の幅の狭い個所に設置するため、細長く構成された エアコンディショナーも作られるようになってきており、このような細長タイプ のエアコンディショナーの場合、フロントグリルの3個所又はそれ以上の個所で 本体と係合させる必要が生じ、更に開閉操作が煩雑になる。
【0004】 本考案は、上記事情に鑑みなされたもので、1個所のボタン操作により、基体 の係合部と扉体に設けたフック片との複数個所での係合状態を同時に解除するこ とができると共に、扉体を閉じる操作を行うだけで、扉体のフック片と基体の係 合部とを複数個所で同時に係合させることができ、扉体の開閉操作をワンタッチ で容易かつ確実に行うことができる扉体のロック・アンロック機構及び該機構に 好適に使用される係止フックを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記目的を達成するため、基体の前部に回動可能に取り付けられ、 この基体前部を開閉する扉体を複数個所で基体にロックし及びロック解除する機 構であって、扉体の自由端部に沿って互いに所定間隔離間して一列に設けられた 揺動可能な複数のフック片と、基体の上記フック片と対応する位置にそれぞれ設 けられ、上記フック片と係合して扉体を基体にロックする複数の係止部と、基体 に上記係止部の形成個所に沿って回動可能に配設された軸体と、該軸体に上記係 止部とそれぞれ隣接するように突設された複数の押圧片と、基体前部に設けられ たロック解除ボタンと、該ロック解除ボタンの動作と連動して上記軸体を回動さ せる軸体回動手段とを具備してなり、上記フック片と係止部とを係合させること により、扉体を閉じた状態で基体にロックすると共に、上記ロック解除ボタンを 操作することにより、軸体回動手段を介して軸体を回動させ、これと一体に回動 する押圧片でフック片の先端部を押圧して該フック片を揺動させ、フック片と係 止部との係合状態を解除して扉体をアンロックするように構成したことを特徴と する扉体のロック・アンロック機構を提供する。
【0006】 また、このロック・アンロック機構に好適に用いられる係止フックとして、前 面にフック挿通孔を有する箱型の本体と、該本体内に基端部が回動可能に取り付 けられていると共に、先端側が上記フック挿通孔を通して外方へと突出し、この 突出先端部に係合部が形成されたフック片と、該フック片の基端部に一体に設け られた弾発性を有するバネ片とを具備してなり、上記バネ片が上記本体の内部に 当接してフック片を一回動方向へと付勢していることを特徴とする係止フックを 提供する。
【0007】
【作用】
本考案の扉のロック・アンロック機構は、扉体の自由端部に沿って設けられた 複数個のフック片と基体に設けられた複数個の係止部とがそれぞれ係合すること により、扉体が基体前部を閉じ、基体にロックされるものである。
【0008】 このようなロック状態からロック解除を行う場合は、上記ロック解除ボタンを 操作して軸体回動手段により軸体を回動させる。これにより、軸体に上記各係止 部と隣接するように突設された複数の押圧片が該軸体と一体に回動し、各係止部 と係合している各フック片の先端部を同時に押圧する。そして、この押圧力によ り各フック片が同時に回動して各フック片と係止部との係合状態がすべて同時に 解除され、扉体のロック解除が行われる。
【0009】 また、扉体を開いた状態から閉じて基体にロックする場合は、扉体を回動させ て閉じるように操作し、これを押圧する。これにより、扉体の自由端部に設けら れた各フック片の先端が基体の各係止部にそれぞれ当接し、更に押圧されて進出 することにより、各係止部で各フック片の先端部がそれぞれ一回動方向へと押圧 されて回動し、各フック片先端部の係合部が各係止部に対応する位置まで進出す ると、係止部による押圧が解除されて各フック片が元の状態に復帰し、各フック 片先端部の係合部と各係止部とがそれぞれ同時にしっかりと係合して扉体がロッ クするものである。
【0010】 このように、本考案の扉体のロック・アンロック機構によれば、ロック解除ボ タンを操作するだけで、扉体と基体との複数個所でのロック状態を簡単にロック 解除することができると共に、扉体を単に閉じるように操作するだけで簡単に扉 体を基体に複数個所でロックすることができ、従って細長タイプのエアコンディ ショナーの前部を開閉する扉体であってもワンタッチで簡単に開閉することがで きる。
【0011】 また、本考案の係止フックは、上記ロック・アンロック機構を構成する扉体の フック片として好適に使用されるもので、上記本体を扉体の所定個所に固定する ことにより扉体に取り付け、上記フック片先端部の係合部を基体の係止部と係合 させることにより扉体をロックし、上述のロック解除時には、上記押圧片により フック片の先端部が押圧されて該フック片がバネ片による付勢力に抗して回動し 、このフック片と係止部との係合状態が解除されて扉体のロック解除が行われ、 扉体を回動させることにより開くことができ、このロック解除後にはフック片が バネ片の付勢力により回動して元の状態に復帰する。そして、上述の扉体を閉じ て基体にロックする際には、扉体を回動させて閉じ、押圧することにより、基体 の係止部にフック片の先端部が当接し、押圧されてフック片がバネ片の付勢力に 抗して回動し、フック片の係合部が係止部に対応する位置まで進出すると、係止 部による押圧が解除され、これによりフック片がバネ片の付勢力により回動して 元の状態に復帰し、フック片の係合部と基体の係止部とが係合してロックされる ものである。
【0012】 この場合、本考案の係止フックによれば、フック片が本体に回動可能に取り付 けられていると共に、このフック片の基端部に一体に設けられたバネ片により一 回動方向に付勢されているので、扉体に取り付けられたこの係止フックと基体の 係止部との間に多少の位置ずれがあってもこれを吸収して確実にロック・アンロ ックすることができる。また、フック片にバネ片が一体に設けられているので、 このフック片を本体に取り付けるだけで簡単に組み立てることができる。
【0013】 なお、本考案のロック・アンロック機構を構成する扉体のフック片は、この係 止フックのフック片に限定されるものではなく、例えばフック片を扉体に一体に 突設してこのフック片の可撓性を利用して揺動させるようにしたり、適宜な本体 にフック片を揺動可能に取付け、これをコイルバネやトーションバネで一回動方 向に付勢した係止フックなどを用いることもできるが、前者のフック片にあって は、少しの位置ずれにより係止部との係合が不可能になったり、係合状態が解除 できなくなったり、ときには折れてしまうなどの不都合を生じるおそれがあり、 また後者の係止フックにあっては、多少の位置ずれは解消することができるが、 部品点数が多くなり、組立て作業が煩雑化する等の不利がある。そこで、フック 片としては、上述した本考案の係止フックにより構成することが好適である。ま た、この係止フックの用途は、本考案のロック・アンロック機構の扉体に設けら れるフック片を構成することに限定されず、部品と部品とを着脱可能に係合させ る用途であれば、いずれの用途にも好適に採用される。
【0014】
【実施例】
以下、本考案の実施例につき、図面を参照して説明する。 図1において、1は基体(エアコンディショナー本体)で、その前部には扉体 (フロントグリル)2が配設されている。この扉体2は、その上部において基体 1に回動可能に枢着されていると共に、基体1の前部を開くように常時付勢され ている。
【0015】 そして、図1及び図2に示したように、上記基体1には、その前面長さ方向一 端部に扉体2と基体1とのロック状態を解除するためのロック解除ボタン3が設 けられていると共に、前部下端縁部には、該縁部に沿って3つの係止体4,4, 4が互いに所定間隔離間して固定されており、基体1の下端縁部に沿って回動可 能に配設された断面四角形の軸体5により各係止体4が連結され、かつこの軸体 5の一端部と上記ロック解除ボタン3とがロック解除体6を介して連結されてい る。また、扉体2の自由端部内面には、その端縁部に沿って3つの係止フック7 ,7,7が互いに所定間隔離間して一列に取り付けられている。
【0016】 上記ロック解除体6は、図2乃至図5に示したように、略四角筒状の解除体本 体61と、該解除体本体61の内部上部に回動可能に取り付けられた回動軸62 とからなり、このロック解除体6の下部に上記ロック解除ボタン3を取り付けた 構成とされている。
【0017】 上記ロック解除体6の回動軸62には、図4(B)に示されているように、そ の軸方向中間部に当接片63が下方へ向けて突設されていると共に、この回動軸 62はトーションバネ64により一回動方向へと付勢されている。更に、この回 動軸62の一端部には、四角形の中空部65が穿設されており、この中空部65 に上記軸体5の一端部が嵌着固定されている。また、上記ロック解除ボタン3の 裏面には四角柱状のスライド体31が突設されており、このスライド体31が解 除体本体61の下部に前後方向スライド可能に取り付けられていることにより、 ロック解除ボタン31がロック解除体に取り付けられている。そして、スライド 体31の中間部上面には作用片32が一体に突設されており、この作用片32が 上記当接片63と当接している。なお、図中66,67は、ロック解除体6及び ロック解除ボタン3を上記基体1に固定するための固定片であり、この固定片6 6,67を基体1の前面パネルにその裏側からねじ止めすることにより、ロック 解除ボタン3が基体1の前面パネルから突出した状態にロック解除体6及びロッ ク解除ボタン3が固定されている。
【0018】 そして、図5に示したように、ロック解除ボタン3を押圧することにより、こ の解除ボタン3と一体にスライド体31が後方へとスライドし、これにともなっ て作用片32が当接片63を押圧し、当接片63と一体に回動軸62がトーショ ンバネ64の付勢力に抗して回動し、更にこの回動軸62と一体に上記軸体5が 回動するようになっている。また、この状態から解除ボタン3の押圧力を解除す ると、回動軸62がトーションバネ64の付勢力により逆方向に回動し、これと 一体に上記軸体5も逆方向に回動すると共に、回動軸62の当接片63が作用片 32を前方へと押圧し、これによりスライド体31が前方へとスライドして元の 状態へと復帰するようになっている。
【0019】 また、上記係止体4は、図6,7,11及び12に示されているように、前端 面が開放した四角箱型の係止体本体41と、この係止体本体41内に回動可能に 配設された押圧片42と、先端部がくの字状に折曲した板バネ43とから構成さ れている。
【0020】 この係止体4を構成する本体41の上壁前端部内面には、前部がテーパー面に なった略台状の係止突起(係止部)46が突設されている(図11,12参照) 。また前後方向中間部外周面には四角リング状のフランジ壁44が形成されてい ると共に、前端部両外側面にそれぞれ係止凸部45が突設されており、このフラ ンジ壁44と係止凸部45との間に上記基体1の前面パネルを挟持することによ り、この係止体4が基体1に取り付けられている(図2参照)。
【0021】 また、上記押圧片42は、図11及び図12に示されているように、断面四角 形の中空部を有する筒状の軸部47と、この軸部47の中央外周面に突設された 略楔形突起状の押圧部48とからなり、軸部47の中空部には、上記軸体5が嵌 入されて、この軸体5と一体に回動するようになっていると共に、押圧部48の 先端が上記係止突起46の後方に位置するように配設されている(図12の(A )参照)。更に、上記板バネ43は、その基端部が係止体本体41の底壁に固定 されていると共に、その先端部が係止突起46の下方近傍に位置するように配設 されている。
【0022】 更に、上記係止フック7は、図8乃至図12に示したように、両端部一面側に 位置決め突起72,72を突設した長板状の基板71の一面側中央部に四角枠状 の壁体73を一体に突設した本体74と、先端部に楔状の係合部76が形成され ていると共に、基端部が円柱状に形成され、この基端部に横L字状のバネ片77 をその先端側が円柱状基端部と平行になるように一体に突設したフック片75と から構成されている。
【0023】 上記フック片75は、その円柱状基端部が本体74の壁体73内に回動可能に 取付けらていると共に、その先端側が基板74に形成した透孔78を通ってが前 方へ突出した状態になっている。また、このフック片75の基端部に一体に突設 されたバネ片77の先端部が基板74の内面に突設された小突起79に当接した 状態となっている(図9参照)。更に、本体74の位置決め突起72を上記扉体 2の内面側に形成した位置決め孔に挿入し(図2参照)、基板71に穿設したね じ孔70,70(図8参照)を通して扉体2にねじ(図示せず)を捩じ込むこと により、この係止フック7が扉体2に固定されている。
【0024】 この係止フック7は、図9及び図10に示したように、基板71から突出した フック片75先端側が上下方向に揺動可能になっていると共に、フック片75の 基端部に設けたバネ片77により、常時上方へと回動するように付勢されている 。そして、このフック片75の先端側を下方へと押圧することにより、図10に 示されているように、フック片75先端側が下方へと回動すると共に、バネ片7 7が撓み、この押圧力を解除するとバネ片77が弾性復帰することにより、自動 的にフック片75が上方へと回動して元の状態に復帰するようになっている。
【0025】 次ぎに、本実施例のロック・アンロック機構の動作について説明する。 本実施例のロック・アンロック機構は、図2に示されているように、基体1( エアコンディショナー本体)に取り付けられた上記係止体4,4,4と、扉体2 (フロントグリル)に取り付けられた係止フック7,7,7とがそれぞれ係合す ることにより、扉体2が基体1前部を閉じた状態でロックされる。
【0026】 この場合、係止体4と係止フック7との係合は、図11(A)に示されている ように、係止フック7のフック片75が係止体4の係止体本体41内に挿入され 、フック片75先端の係合部76が係止体本体41の係止突起(係止部)46に 係合することにより行われる。更にこのとき、このフック片75が係止体4の板 バネ43先端部により上方へ押圧され、不用意にフック片75と係止突起46と の係合状態が解除されてしまうことがないようになっている。
【0027】 この状態から、扉体2の基体1に対するロック状態を解除して扉体2を開く場 合は、基体1の前面一端部に設けられたロック解除ボタン3を押圧する(図1及 び図2参照)。これにより、図5に示されているように、上述した動作によりロ ック解除体6の回動軸62が回動し、これと一体に軸体5が回動する。すると、 この軸体5と一体に各係止体4の押圧片42が回動し、図11(B)に示されて いるように、押圧片42の押圧部48先端がフック片75先端部を下方へと押圧 し、バネ片77及び板バネ43の付勢力に抗してフック片75を下方へ回動させ る。これにより、各係止フック7,7,7のフック片75と各係止体4,4,4 の係止突起46との係合状態が解除され、扉体2自体に付与された付勢力により 扉体2が所定量回動して扉が開くものである(図12(A)参照)。
【0028】 このとき、扉体2が開いた後は、係止フック7のフック片75はバネ片77の 付勢力により回動して元の状態に復帰し、また係止体4の板バネ43が弾性復帰 すると共に、ロック解除ボタン3の押圧状態を解除することによりロック解除体 6のトーションバネ64の弾発力により回動軸62が回動し、これと一体に軸体 5が回動すると共に、各係止体4のフック片42が回動して元の状態に復帰する 。更に、ロック解除ボタン3も回動軸62の当接片63により手前に押し出され 、元の状態に復帰する。
【0029】 次に、このように扉体2を開いた状態から該扉体2を閉じて基体1にロックす る場合は、扉体2を閉じるように回動させ、これを押圧する。これにより図12 に示されているように、係止フック7のフック片75先端が係止体4の本体41 内に挿入され、フック片75先端の係合部76上面が係止突起46に当接する( 図12(B)参照)。そして、フック片75が本体41内に進入することにより 係合部46上面のテーパー面と係止突起46前部のテーパー面との作用により、 フック片75が下方へと押圧され、係止フック7のバネ片77及び係止体4の板 バネ43による付勢力に抗してフック片75が下方へと回動し(図12(C)参 照)、更にフック片75が本体41内に進入することにより係合部76が係止突 起46を通過すると、該係止突起46による押圧力が解除されて、フック片75 がバネ片77及び板バネ43の弾発力により上方に回動して、係合部76と係止 突起46とが係合する(図11(A)参照)。
【0030】 このように、本実施例の扉体のロック・アンロック機構によれば、ロック解除 ボタンを単に押圧するだけで扉体2と基体1との3個所でのロック状態を同時に 解除することができ、また扉体2を閉じる場合には、単に扉体2を閉じるように 回動させて押圧するだけで極めて容易に扉体2を基体1に複数個所でロックする ことができる。従って、細長タイプのエアコンディショナーの前部を開閉する扉 体であってもワンタッチで簡単に開閉することができる。
【0031】 また、本実施例で用いた係止フック7によれば、フック片75が本体74に回 動可能に取り付けられていると共に、このフック片75の基端部に一体に設けら れたバネ片77により一回動方向に付勢されているので、扉体2に取り付けられ たこの係止フック7と基体1に取り付けた係止体4の係止突起46との間に多少 の位置ずれがあっても、これを吸収して確実にロック・アンロックすることがで きる。また、フック片75にバネ片77が一体に設けられているので、このフッ ク片75を本体74に取り付けるだけで簡単に組み立てることができるものであ る。
【0032】 なお、本考案の扉体のロック・アンロック機構は、上記実施例に限定されるも のではなく、例えば、扉体2の係止フック7は、適宜な本体にフック片を揺動可 能に取付け、これをコイルバネやトーションバネで一回動方向に付勢した係止フ ックとすることもでき、また扉体2の内面側に一体にフック片を突設し、フック 片自体の又は扉体の撓みを利用してフック片を揺動させるようにすることもでき る。また、上記実施例ではフック片75の楔状係合部76を係止突起46に係合 させるようにしたが、フック片75の係合部76を穴や凹部としたり、又は係止 突起46の代りに凹部を形成してもよく、その他の構成についても本考案の要旨 を逸脱しないかぎり、種々変更して差し支えない。更に、本考案の扉体のロック ・アンロック機構は、エアコンディショナー、特に細長タイプのエアコンディシ ョナーのフロントグリルのロック・アンロック機構として好適に採用されるもの であるが、その他にも扉体を複数個所でロック・アンロックするものであればい ずれの用途にも好適に採用される。
【0033】 また、本考案の係止フックも、上記実施例の係止フック7に限定されるもので はなく、本考案の要旨の範囲内で種々変更することができる。例えば、図13に 示したように、フック片75の基端部に上方に向けてバネ片77aを一体に突設 し、これを本体74内に回動可能に取付けた構成とすることもできる(その他の 構成は、実施例の係止フック7と動揺であるので、同一参照符号を付してその説 明を省略する)。また、係止片75先端の係合部76も単なる凹部や穴とするこ ともできる。更に、本考案の係止フックは、上記実施例のロック・アンロック機 構の他にもフック片の揺動運動により係合・係合解除を行う用途であれば、いず れの用途にも好適に使用される。
【0034】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の扉体のロック・アンロック機構によれば、ロッ ク解除ボタンを操作するだけで、扉体と基体との複数個所でのロック状態を簡単 に解除することができると共に、扉体を単に閉じるように操作するだけで簡単に 複数個所のロックをすることができ、従って細長タイプのエアコンディショナー の前部を開閉する扉体であってもワンタッチで簡単に開閉することができる。
【0035】 また、本考案の係止フックによれば、上記ロック・アンロック機構に採用する ことにより、扉体に取り付けられたこの係止フックと基体の係止部との間に多少 の位置ずれがあってもこれを吸収して確実にロック・アンロックすることができ る。また、フック片にバネ片が一体に設けられているので、このフック片を本体 に取り付けるだけで簡単に組み立てることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例にかかるロック・アンロック
機構が備えられたエアコンディショナーを示す概略斜視
図である。
【図2】同ロック・アンロック機構を示す概略平面図で
ある。
【図3】同ロック・アンロック機構の基体側を示す部分
概略正面図である。
【図4】同ロック・アンロック機構を構成するロック解
除ボタン及びロック解除体を示すもので、(A)は側面
図、(B)は断面図である。
【図5】同ロック・アンロック機構を構成するロック解
除ボタン及びロック解除体のロック解除ボタンを押圧し
た状態を示す断面図である。
【図6】同ロック・アンロック機構を構成する係止体を
示す斜視図である。
【図7】同ロック・アンロック機構を構成する係止体を
示す一部を切り欠いて断面とした斜視図である。
【図8】同ロック・アンロック機構を構成する係止フッ
クを示す分解斜視図である。
【図9】同ロック・アンロック機構を構成する係止フッ
クを示すもので、(A)は(B)のA−A線に沿った断
面図、(B)は(A)のB−B線に沿った断面図であ
る。
【図10】同ロック・アンロック機構を構成する係止フ
ックのフック片を押圧した状態を示すもので、(A)は
(B)のA−A線に沿った断面図、(B)は(A)のB
−B線に沿った断面図である。
【図11】(A)、(B)は同ロック・アンロック機構
において、係止フックと係止体との係合状態を解除する
際の動作を順次説明する部分断面図である。
【図12】(A)、(B)、(C)は同ロック・アンロ
ック機構において、係止フックと係止体とを係合させる
際の動作を順次説明する部分断面図である。
【図13】本考案の他の実施例にかかる係止フックを示
すもので、(A)は分解斜視図、(B)は断面図であ
る。
【符号の説明】
1 基体(エアコンディショナー本体) 2 扉体(フロントグリル) 3 ロック解除ボタン 4 係止体 41 係止体本体 42 押圧片 43 板バネ 46 係止突起(係止部) 5 軸体 6 ロック解除体(軸体回動手段) 7 係止フック 74 本体 75 フック片 76 係合部 77 バネ片

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体の前部に回動可能に取り付けられ、
    この基体前部を開閉する扉体を複数個所で基体にロック
    し及びロック解除する機構であって、 扉体の自由端部に沿って互いに所定間隔離間して一列に
    設けられた揺動可能な複数のフック片と、 基体の上記フック片と対応する位置にそれぞれ設けら
    れ、上記フック片と係合して扉体を基体にロックする複
    数の係止部と、 基体に上記係止部の形成個所に沿って回動可能に配設さ
    れた軸体と、 該軸体に上記係止部とそれぞれ隣接するように突設され
    た複数の押圧片と、 基体前部に設けられたロック解除ボタンと、 該ロック解除ボタンの動作と連動して上記軸体を回動さ
    せる軸体回動手段とを具備してなり、 上記フック片と係止部とを係合させることにより、扉体
    を閉じた状態で基体にロックすると共に、上記ロック解
    除ボタンを操作することにより、軸体回動手段を介して
    軸体を回動させ、これと一体に回動する押圧片でフック
    片の先端部を押圧して該フック片を揺動させ、フック片
    と係止部との係合状態を解除して扉体をアンロックする
    ように構成したことを特徴とする扉体のロック・アンロ
    ック機構。
  2. 【請求項2】 前面にフック挿通孔を有する箱型の本体
    と、 該本体内に基端部が回動可能に取り付けられていると共
    に、先端側が上記フック挿通孔を通して外方へと突出
    し、この突出先端部に係合部が形成されたフック片と、 該フック片の基端部に一体に設けられた弾発性を有する
    バネ片とを具備してなり、上記バネ片が上記本体の内部
    に当接してフック片を一回動方向へと付勢していること
    を特徴とする係止フック。
  3. 【請求項3】 扉体の所定個所に請求項2記載の係止フ
    ックを取り付けることにより、扉体にフック片を形成し
    た請求項1記載の扉体のロック・アンロック機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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