JPH0721940Y2 - トーショナルダンパー - Google Patents

トーショナルダンパー

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JPH0721940Y2
JPH0721940Y2 JP1989149215U JP14921589U JPH0721940Y2 JP H0721940 Y2 JPH0721940 Y2 JP H0721940Y2 JP 1989149215 U JP1989149215 U JP 1989149215U JP 14921589 U JP14921589 U JP 14921589U JP H0721940 Y2 JPH0721940 Y2 JP H0721940Y2
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ring
shaped
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bodies
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春樹 清水
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Fukoku Co Ltd
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Fukoku Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、エンジンのクランクシャフトに生じる捩り振
動をシリコンオイルと弾性体とを使用して減衰させるト
ーショナルダンパーに関し、特に2分割したリング状慣
性体の組付け構造を改良してその製造を容易にしたもの
である。
[従来の技術] 従来、エンジンのクランクシャフト等に生じる捩り振動
を減衰させるために、粘性ダンパー、ゴムダンパーある
いは両者の特性を備えたビスカスラバーダンパーが使用
されている。
従来のビスカスラバーダンパーは、第2図に示すよう
に、クランクシャフトに取付けられるダンパプレート11
の両面にリング状慣性体12が接着され、各リング状弾性
体の外面にそれぞれ2分割のリング状の慣性体部分13
a、13bが接着される。またリング状弾性体12と慣性体13
a、13bの内面とで囲まれる空所にシリコンオイル14が充
填され、弾性体12の弾性変形とシリコンオイル14の粘性
抵抗とにより捩り振動を減衰させるようになっている。
2分割のリング状弾性体の両部分は、その半径方向外周
部で接合させてその外周縁部を、断面L字形のホルダー
リング15を金型プレスにより断面コ字状にカシメて組付
けている。またリング状の両慣性体部分の接合面にOリ
ング16を介在させて、内部のシリコンオイル14が漏れ出
さないようにしている。
[考案が解決しようとする課題] 従来のビスカスラバーダンパーは、2分割の慣性体部分
を組付けるためホルダーリングでカシメているが、その
カシメ工程中にホルダーリングの中央部が持ち上がって
両慣性体部分の組付けが不完全になりやすく、そのカシ
メをやり直すなど作業性が悪かった。またホルダーリン
グは、金型プレス加工でカシメるので高価になり、不経
済であった。
そこで本考案は、ダンパーに使用する2分割のリング状
慣性体の組付けを容易かつ確実にできるようにするとと
もに、経済的なトーショナルダンパーを得られるように
することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案は、エンジンのクランクシャフトに取付けられた
ダンパプレートと、ダンパプレートの外周縁から所定距
離だけ内側の両面に接着された一対のリング状弾性体
と、ダンパプレートの外周部を覆うように、リング状弾
性体の外面に接着された2分割されたリング状慣性体
と、リング状弾性体とリング状慣性体の内面で囲まれた
隙間に充填されたシリコンオイルとを有するダンパにお
いて、上記2分割されたリング状慣性体の接合面は、半
径方向の2つの面と、この2面の間に形成された回転軸
方向の1つの面とから成る段差部を構成し、この回転軸
方向面を介して、両リング状慣性体が圧入嵌合されると
共に、外側半径方向面には、両リング状慣性体を結合さ
せると共に上記シリコンオイルの漏れを防止する接着剤
が介在し、さらに、外側半径方向面に垂直方向には連結
用孔が設けられ、かつこの連結用孔にピンが圧入される
ことにより、両リング状慣性体が組付けられるように構
成した。
[作用] 上記のトーショナルダンパーは、2分割のリング状慣性
体を一体に組付ける場合、両慣性体部分の接合面に接着
剤を介在させて、両慣性体部分を圧入嵌合しネジやピン
を通して組付ければよい。このようにその組付作業は簡
単であり、ネジやピンの組付けは不具合が生じることは
ないのでゆるみなく組付けることができる。
なお、トーショナルダンパーをクランクシャフトに取付
ければ、従来と同様にそのリング状弾性体の弾性変形と
シリコンオイルの粘性抵抗とにより、捩り振動が減衰さ
れる。
[実施例] 本考案の実施例を第1図により説明する。
エンジンのクランクシャフトに取付ける円板形のダンパ
プレート1には、その両面にダンパプレートより少し小
径のリング状弾性体2a、2bをそれぞれ加硫接着により取
付ける。各リング状弾性体2a、2bの外面に、2分割にし
た慣性体3の各部分3a、3bが接着され、その慣性体3の
半径方向外周部はダンパプレート1の半径方向外周部を
被うようになっている。そしてダンパプレート1と慣性
体3との間でリング状弾性体2a、2bが弾性変形すること
により、捩り振動を減衰させるようになっている。
慣性体の各部分3a、3bは、それらの半径方向外周部で互
いに接合することになり、その接合面は屈折していて半
径方向の2つの面とそれらの間の回転軸方向の1つの面
とからなり、回転軸方向の面では両部分の圧入により結
合される。また前記半径方向の2つの面のうち半径方向
外側位置の面には接着剤4が介在され、さらにこの面に
垂直方向のネジあるいはピン5により両部分3a、3bが一
体に連結される。なお、ピン5による連結の場合、両部
分3a、3bの連結用の孔にピン5を通し、その両端がカシ
メられる。接着剤4は、弾性体の両部分3a、3bを結合す
るためだけでなく、その部分の気密性を保つために使用
される。
慣性体3をダンパプレート1及びリング状弾性体2a、2b
の外側に設けることにより、慣性体3の内壁とリング状
弾性体2a、2bとの間に空所ができ、その空所にシリコン
オイル6が充填されて、ダンパープレート1と慣性体3
との間に粘性抵抗が作用するようになっている。なお、
前記接着剤4によりシリコンオイル6が慣性体3の外に
漏れ出すのを防止できるが、さらに確実にするため慣性
体部分3a、3bの接合面間にOリングを介在させるように
してもよい。
[考案の効果] 本考案のトーショナルダンパーは、2分割の慣性体を従
来のようにホルダーリングを使用することなくピン等で
連結し、しかも両慣性体部分の接合面に接着剤を介在さ
せているので、慣性体の組付けが簡単であってしかもガ
タつくことがなく、経済的に組付けられる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のトーショナルダンパーの断面図、第2
図は従来のトーショナルダンパーの断面図である。 1;ダンパプレート、2a、2b;リング状弾性体 3;慣性体、3a、3b;慣性体部分 4;接着剤、5;ピン 6;シリコンオイル

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンのクランクシャフトに取付けられ
    たダンパプレートと、ダンパプレートの外周縁から所定
    距離だけ内側の両面に接着された一対のリング状弾性体
    と、ダンパプレートの外周部を覆うように、リング状弾
    性体の外面に接着された2分割されたリング状慣性体
    と、リング状弾性体とリング状慣性体の内面で囲まれた
    隙間に充填されたシリコンオイルとを有するダンパにお
    いて、上記2分割されたリング状慣性体の接合面は、半
    径方向の2つの面と、この2面の間に形成された回転軸
    方向の1つの面とから成る段差部を構成し、この回転軸
    方向面を介して、両リング状慣性体が圧入嵌合されると
    共に、外側半径方向面には、両リング状慣性体を結合さ
    せると共に上記シリコンオイルの漏れを防止する接着剤
    が介在し、さらに、外側半径方向面に垂直方向には連結
    用孔が設けられ、かつこの連結用孔にピンが圧入される
    ことにより、両リング状慣性体が組付けられるように構
    成したことを特徴とするトーショナルダンパー。
JP1989149215U 1989-12-25 1989-12-25 トーショナルダンパー Expired - Fee Related JPH0721940Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP3998586B2 (ja) * 2003-02-07 2007-10-31 日野自動車株式会社 トーショナルダンパ及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6242193U (ja) * 1985-08-30 1987-03-13

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58130150U (ja) * 1982-02-27 1983-09-02 冨士自動車興業株式会社 ダンパ
JPS6067450U (ja) * 1983-10-17 1985-05-13 いすゞ自動車株式会社 ダンパのシ−ル構造

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