JPH07218899A - 液晶表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 液晶表示装置に係り、とくに両面に表示面を
備える液晶表示装置に関し、液晶表示装置の両面を表示
面とし、とくに外側表示面からも画面操作をして画像情
報が見られることを目的とする。 【構成】 ２枚の透明基板間に液晶が封止されてなる液
晶セル11の両表示面上に透明入力パネル13を配設してな
る両表示面上に透明入力パネル13または遮光制御板14を
配設し構成する。あるいは、両側遮光制御板14の上に透
明入力パネル13を配設し構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示装置に係り、
とくに両面に表示面を備える液晶表示装置に関する。

【０００２】液晶表示装置は、携帯型のパソコンやワー
プロ等（以下、携帯型ＯＡ）に広く利用されている。こ
れらは、一般に液晶表示装置である表示部とキーボード
部とが向かい合うように２つ折りに畳まれて携帯に便利
な構造になっている。この構造では、画像情報を見るだ
け（必ずしもキーボード部を操作しない）の場合でもキ
ーボード部と液晶表示装置を開く必要があり、例えば電
話ボックス等のように狭い空間では嵩張って使用しにく
いため、その改善が要望されている。

【０００３】

【従来の技術】従来の携帯型ＯＡ（図５の斜視図参照）
は、上述したように液晶表示装置20とキーボードユニッ
ト21とが向き合うように２つ折りに畳み、使用する場合
に液晶表示装置20を開いてキーボード部21a を操作する
構造で、この液晶表示装置20は片面だけが表示可能にな
っている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな上記構造によれば、携帯型ＯＡの液晶表示装置は片
面表示になっているため、画像情報を見るだけでとくに
キーボード部のキー操作をしない場合でも、液晶表示装
置（の表示面）を開かねばならず、開く操作が面倒なこ
とと、液晶表示装置を開くと嵩張って非常に使用しにく
いといった問題があった。

【０００５】上記問題点に鑑み、本発明は両面を表示面
とし、とくに外側表示面からも画面操作をして画像情報
を見ることのできる液晶表示装置を提供することを目的
とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の液晶表示装置においては、２枚の透明基板
間に液晶が封止されてなる液晶セルの両表示面上に透明
入力パネルまたは遮光制御板を配設し構成する。あるい
は、両側遮光制御板の上に透明入力パネルを配設し構成
する。

【０００７】

【作用】液晶表示装置は、両表示面上に透明入力パネル
を配設した場合は、両表示面からペン入力することがで
き、遮光制御板を配設した場合は、遮光制御板が電圧を
印加すると透明になるのを利用して、見る側の遮光制御
板を透明にし、その反対側の遮光制御板を不透明にして
背景を遮断することができるため、画像情報が背景に溶
け込まず表示の視認性を改善することができる。

【０００８】また、両側遮光制御板の上に透明入力パネ
ルを配設した場合は、背景を遮断することによる表示の
視認性の改善と共に、ペン入力による画像情報の操作性
を向上することができる。

【０００９】

【実施例】以下、図面に示した実施例に基づいて本発明
の要旨を詳細に説明する。図１の模式的斜視図に示すよ
うに、液晶表示装置10は、図示しない２枚の透明基板間
に液晶が封止されてなりドット単位で制御される液晶セ
ル11の両側に偏光板12を配設して両面を表示面（外側表
示面Ａと内側表示面Ｂ）とし、両表示面のそれぞれの上
に例えば、公知の抵抗膜方式や電磁誘導方式等の透明入
力パネル13を配設する。

【００１０】この両偏光板12は、一般に偏光方向Ｘ、Ｙ
を互いに直交させて配設する。そうして、液晶表示装置
10の両表示面Ａ、Ｂの一方側、即ち外側表示面Ａの画像
情報の読出しは、１ライン単位で内側表示面Ｂの場合の
逆方向から行い画像情報を反転表示する。

【００１１】これは、図２に示すように、画像駆動回路
のＶＲＡＭにおいて、水平１ライン分の画像情報を読み
出す際に、画像情報が左右反対になるように外側表示面
Ａのときは、アドレスの小さい方から大きい方の順に、
内側表示面Ｂのときは、アドレスの大きい方から小さい
方の順に読み出しを行う。

【００１２】例えば、Ｆの文字を図２の(c-1) 図に示す
ように、外側表示面Ａから見ると正常に読むことができ
る。この外側表示面Ａを裏側（内側）から見ると、図２
の(c-2) 図に示すように反対勝手に見えるため、図示し
ない表示面切替えスイッチを備え、表示面を内側から外
側に切替え且つ画像情報のスキャン方向を逆にする。

【００１３】それにより、図２の(d-1) 図に示すように
内側表示面Ｂから見てＦの文字を正常に読むことがで
き、この内側表示面Ｂを裏側（外側）から見ると、図２
の(d-2) 図に示すように反対勝手に見える。

【００１４】また他の実施例として画像情報が、透明入
力パネルを通して見える背景に溶け込んで見にくい場合
は、図３に示すように液晶表示装置10、即ち10-1は両透
明入力パネル13のそれぞれの下、即ち両偏光板12との間
に、さらに遮光制御板14、例えば公知の調光ガラスを挿
設する。この調光ガラス14は、電圧を印加すると透明に
なるため、図示しない駆動回路により見る側の調光ガラ
ス14を透明にし、その反対側の調光ガラス14を不透明に
することにより、背景を遮断できるため、画像情報が背
景に溶け込まず表示を見易く改善することができる。

【００１５】もちろん、透明入力パネルが必要ない場合
は透明入力パネルを省いて調光ガラスだけを配設しても
よく、上記同様に背景を遮断し画像情報を見易くするこ
とができる。

【００１６】このように、液晶表示装置は両面に表示面
を備え、両面の透明入力パネルから入力操作ができるた
め、液晶表示装置をケース等に収容して携帯型ＯＡに構
成することで、両面表示の利便性を生かして操作性よく
使用することができる。

【００１７】例えば、図４に示すように液晶表示装置10
(10-1)をキーボードユニット15及び図示しない制御回路
ユニットと共に組込み、例えば携帯型パソコンやワープ
ロを構成する。液晶表示装置10-1の外側表示面Ａのすぐ
横には例えば、頁めくりキー等の操作キー10a を設け、
電源スイッチ15b は収容するケース15a の側面等に設け
る。

【００１８】いま、電話ボックス等で住所録を見るだけ
の場合、図４の実線で示すように液晶表示装置10-1を開
くことなく折り畳んだ状態で直ぐ横にある操作キー10a
を操作することで、記録された画像情報を狭い空間で即
刻、容易に見ることができる。また、液晶表示装置10-1
に透明入力パネル13が設けてあるため、狭い空間で液晶
表示装置10-1を開くことなく即刻、容易にペン入力する
ことができる。なお、キーボード部を操作する必要があ
る場合は、液晶表示装置10-1を図４の２点鎖線で示すよ
うに開き、内側表示面Ｂを見て操作することができる。
なお、液晶表示装置10-1を開いたときには、自動的に内
側表示面Ｂに切り替わる図示しない表示面切替えスイッ
チが設けてある。

【００１９】

【発明の効果】以上、詳述したように本発明によれば、
液晶表示装置は両表示面に調光ガラスのような遮光制御
板または透明入力パネル、あるいは調光ガラスのような
遮光制御板及び透明入力パネルを配設し、画像情報を見
易くしペン入力も可能に構成しているため、キーボード
ユニットと組み合わせる折り畳み式の携帯型ＯＡ等に適
用し、内側表示面だけでなく液晶表示装置を開かずに外
側表示面からも画像情報を見ることができ、狭い空間で
嵩張らず、使用時の開く手間を省き、利便性を向上する
ことができる。

【００２０】とくにペン入力パソコンにおいて、普段は
折り畳んだ状態で使用し、キーボード操作が必要な時だ
け液晶表示装置を開いて使用するといった利用法が実現
でき産業上極めて有用な効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明による液晶表示装置の一実施例の模式
的斜視図

【図２】 図１の画像情報の読み出しを説明する図

【図３】 本発明による液晶表示装置の他の実施例の模
式的斜視図

【図４】 図３の液晶表示装置を組み込んだ携帯型ＯＡ
の斜視図

【図５】 従来技術による携帯型ＯＡの斜視図

【符号の説明】

10 液晶表示装置 11 液晶セル 12 偏光板 13 透明入力パネル 14 遮光制御板（調光ガラス）

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ２枚の透明基板間に液晶が封止されてな
   る液晶セル(11)の両表示面上に透明入力パネル(13)を配
   設してなることを特徴とする液晶表示装置。
2. 【請求項２】 ２枚の透明基板間に液晶が封止されてな
   る液晶セル(11)の両表示面上に遮光制御板(14)を配設し
   てなることを特徴とする液晶表示装置。
3. 【請求項３】 前記遮光制御板(14)の上に透明入力パネ
   ル(13)を配設してなることを特徴とする請求項２記載の
   液晶表示装置。