JP2003186426A - 表裏両面で表示を行う表示装置 - Google Patents

表裏両面で表示を行う表示装置

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JP2003186426A
JP2003186426A JP2001380953A JP2001380953A JP2003186426A JP 2003186426 A JP2003186426 A JP 2003186426A JP 2001380953 A JP2001380953 A JP 2001380953A JP 2001380953 A JP2001380953 A JP 2001380953A JP 2003186426 A JP2003186426 A JP 2003186426A
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panel
rotation
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JP2001380953A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Asai
克彦 浅井
Kazuhiro Arita
和弘 有田
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本を取り扱う感覚、例えばページをめくる感
覚で手軽に利用できる平面型の両面表示装置を提供す
る。 【解決手段】 表示装置2は、端部を片手で持ちなが
ら、表示装置2の一辺を回転軸として手首の返しを繰り
返すことにより(例えば左又は右方向に交互に回転する
度に)一方向にページ送りされる。Xページずつページ
送りするとして、表側に「P−X」ページ、裏側に
「P」ページが表示されている場合、表示装置をA方向
に回転すると、裏側にあった「P」ページが表側になっ
てユーザはこのページを読むことができる。一方、裏側
に移動した「P−X」ページは、「P+X」ページに書
き替えられる。次に、A方向とは逆方向(B方向)に回
転することにより、ユーザは、更新された「P+X」ペ
ージを読むことができる。一方、裏側に移動した「P」
ページは「P+2X」ページに書き替えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表裏両面で表示を
行う表示装置に関する。
【0002】
【発明の背景】現在、パソコン上で本を読むことが可能
となってきている。これは、紙を不要とする点で有利で
あるが、ユーザは紙を媒体した本の使用に慣れており、
したがって、本を取り扱う感覚で手軽に利用できる表示
媒体が望まれている。
【0003】一方、表側及び裏側にそれぞれ表示パネル
を備え、これら表示パネルにそれぞれ画像を表示させる
平面型の表示装置が提案されている。このような両面表
示装置は、裏側の情報を見る際に表示装置をひっくり返
す点で、一枚の両面に文章等が書かれた従来の本と類似
する。
【0004】そこで、本発明は、上記平面型の表示装置
であって、本を取り扱う感覚、例えばページをめくる感
覚で手軽に利用できるものを提供することを目的とす
る。
【0005】
【発明の概要】上記目的を達成するために、本発明に係
る表示装置は、表裏に位置する第1及び第2の表示パネ
ルと、第1及び第2の表示パネルを駆動する駆動回路
と、表側から裏側に向かう回転又は裏側から表側に向か
う回転を検知する回転検知手段と、複数の順序付き情報
群を記憶する記憶部とを備え、駆動回路を制御すること
により、第1及び第2の表示パネルそれぞれに記憶部か
ら読み出した別々の情報を表示させる両面表示装置にお
いて、回転検出手段により表示装置の前記回転が検知さ
れると、回転方向によらず、表示パネルに表示させる情
報を前記順序と同一又は逆方向の順序で更新させること
を特徴とする。
【0006】前記情報群としては、文書、図表等が記載
された複数のページからなる情報群が例示できる。この
場合、表示装置を片手で持ちながら、本をめくるような
自然な動作で簡単にページ送りができる。特に、表示装
置の外観を矩形状にすれば、表示装置の端部を片手で持
ちながら、表示装置の一辺を回転軸として手首をひねる
ことにより、表示装置の長手方向(又は短手方向)に沿
った回転を繰り返す単純な動作で、ページを順送り(情
報群の順序と同一の方向でのページ送り)又は逆送り
(情報群の順序と逆方向でのページ送り)することがで
きる。
【0007】回転毎に、第1又は第2の表示パネルの表
示を交互に更新させるようにしてもよい。あるいは、偶
数回目の回転に応じて、第1及び第2の表示パネル両方
の表示を更新させるようにしてもよい。前者の場合、表
示更新の対象となる表示パネルを、回転により観察側と
反対側となる(すなわち観察者に見えない)パネルとす
ることで、表示装置を回転して表側にくる時点で表示更
新を完了させておくことができ、表示装置の使い易さを
向上させることができる。
【0008】表示画面の必要な部分のみが回転により更
新されるようにしてもよい。これにより、更新に要する
時間が少なくて済むため、次々にページ送りする場合に
も更新が操作に追随でき有利である。
【0009】表示装置は、回転しても更新しない非更新
モードが選択できるように構成されるのが好ましい。こ
れにより、持ち運ぶ際など何らかの原因で表示装置が誤
って回転することがあっても、表示が更新されるのを防
止できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好適な実施形態を説明する。
【0011】以下の説明では、第1及び第2の表示パネ
ルに関連する部材などに対してそれぞれ符号に添字f及
びbを付けて区別するが、表側と裏側の部材で共通した
性質を説明する場合、適宜添字を省略し符号のみで表
す。
【0012】また、以下の説明では、第1及び/又は第
2の表示パネルとして、青色、緑色、及び赤色表示サブ
パネルからなる積層型表示パネルを用いる場合、青色、
緑色、及び赤色表示サブパネルに関する部材などに対し
て、それぞれ符号に添字B、G及びRを付けて区別する
が、表示サブパネルに共通した性質を説明する場合、適
宜添字を省略し符号のみで表す。
【0013】なお、以下の説明では、表示パネルを構成
する表示サブパネルとしてコレステリック液晶を備えた
液晶パネルが用いられているが、液晶材料はコレステリ
ック液晶に限定されず、また表示サブパネルは液晶パネ
ルに限定されない。さらに、積層型表示パネルに用いら
れる表示サブパネルは、青色、緑色、及び赤色表示サブ
パネルに限定されない。
【0014】図1(a)は、本発明に係る表示装置の一
実施形態を示す概略斜視図である。この表示装置2はカ
ード状の外観を有し、枠状のハウジング4を備える。図
1(b)も参照して、このハウジング4内には、図1
(b)中上面側に位置する第1の表示パネル6fと、下
面側に位置する第2の表示パネル6bと、これら表示パ
ネル6f、6bの表示を制御するための表示パネル6
f、6b間に配置された回路基板10とが配置されてい
る。回路基板10は、表示パネル6f、6bを駆動する
ための駆動ICなどが実装された基板である。第1及び
第2の表示パネル6f、6bはそれぞれ保護パネル12
f、12bで覆われている。図1(b)中、ハウジング
4の上面及び下面には、表示装置2に各種の指示を行う
ための操作キー14(14f、14b)が設けてある。
図の例では、操作キー14は、ハウジング表面におい
て、表示領域の対向する二辺に設けてある。ハウジング
4の側部には、コンパクトフラッシュ(登録商標)、ス
マートメディア、SDメモリカード、メモリスティッ
ク、マルチメディアカードなどの着脱可能な記憶媒体
(図示せず)を着脱するための差込口16が設けてあ
る。
【0015】表示装置2の分解斜視図である図2を参照
して、ハウジング4は、第1のカバー17f、第2のカ
バー17b及び回路基板10の側面部分により形成さ
れ、回路基板10の側部に記憶媒体用差込口16が配置
される。操作キー14(14f、14b)の背面側(押
す側と反対側)には、スイッチパターンが配線された操
作キー用回路基板18(18f、18b)と、操作ボタ
ンの押下に連動して所定の回路のオン・オフを行う導電
性の接続片(図示せず)とが配置され、ユーザにより操
作キーが選択的に押下されると、導電性の接続片がスイ
ッチパターンに当接し、上記回路の接続が行われるよう
にしてある。この回路が閉じると、表示装置2のCPU
(中央演算装置)に所定の信号を送るようになってい
る。
【0016】図3は、表示パネル6(6f、6b)の一
例を模式的に表した部分断面図であり、第1及び第2の
表示パネル6f、6bは同一の構成を有するカラー用積
層型液晶表示パネルである。表示パネル6は、積層され
た3つの色表示素子19(例えば、観察側から順に、青
色表示サブパネル19B、緑色表示サブパネル19G、
赤色表示サブパネル19R)から構成される。
【0017】各表示サブパネル19(19B,19G,
19R)は、透明材料からなるフィルム状の第1の基板
20(20B,20G,20R)と第2の基板22(2
2B,22G,22R)と、これら第1の基板20と第
2の基板22とを接着支持するための樹脂構造物24
と、樹脂構造物24によって形成された間隙に充填され
た液晶26を有する。なお、図示を省略しているが、第
1と第2の基板20、22の間には球状のスペーサも含
まれている。赤色表示素子19Rの背面には光吸収層2
6が設けてある。また、第1の基板20の第2の基板2
2との対向面には、透明帯状である複数の第1の電極2
8(28B,28G,28R)が所定の間隔をあけて平
行に配置されている。他方、第2の基板22の第1の基
板20との対向面には、透明帯状である複数の第2の電
極30(30B,30G,30R)が所定の間隔をあけ
て平行に配置されている。これら第1の電極28と第2
の電極30の配列方向は直交しており、これら第1の電
極28と第2の電極30とが対向する点(基板に垂直な
方向から見たときの交点)が表示装置2の画素を構成す
る部分である。これら画素の集合はマトリックス状に配
置されており、以下、画素の集合により表示を行う領域
を表示領域と呼ぶ。また、本願では、第1の基板20と
第2の基板22との間に挟持される部分を表示層とい
う。第1の基板20上に形成される第1の電極28、第
2の基板22上に形成される第2の電極30のいずれを
信号電極あるいは走査電極としても構わないが、ここで
は、第1の電極28を信号電極、第2の電極30を走査
電極としている。なお、それぞれ第1及び第2の電極2
8、30が形成された第1及び第2の基板28、30を
用いる代わりに、表裏に透明電極の形成された1枚の基
板を用いることで、隣り合う表示層間に1枚の基板のみ
が存在するように構成してもよい。
【0018】各表示サブパネル19の液晶26には、可
視領域に選択反射波長を有するコレステリック液晶が使
用されている。図の例では、観察者側の表示サブパネル
19Bには青色の選択反射を行う液晶が使用され、次の
表示サブパネル19Gには緑色の選択反射を行う液晶が
使用され、最後の表示サブパネル19Rには赤色の選択
反射を行う液晶が使用されている。
【0019】各表示サブパネル19は、その表示サブパ
ネル19の液晶26を挟持する信号電極28、走査電極
30間に印加される電圧に応答して、可視光を透過する
透明状態から特定の波長の可視光を選択的に反射する選
択反射状態へ、あるいは逆に、選択反射状態から透明状
態へと切り替わる。したがって、特定の表示サブパネル
19を選択反射状態とし、図3の上方から表示パネル6
に向けて自然光等の白色光を照射すると、選択反射状態
の表示サブパネル19が特定波長の可視光を反射し、こ
れが各色の表示として観察される。表示サブパネル19
が透明状態にあるときは、入射光が該表示サブパネル1
9を透過する。このため、表示しようとする色に相当す
る表示サブパネル19を選択反射状態とし、少なくとも
この表示サブパネル19よりも観察者側にある表示サブ
パネル19を透明状態とすることにより、所望の色の表
示を行うことができる。また、全ての表示サブパネル1
9を透明状態とすれば、入射光が光吸収層26に吸収さ
れて黒色表示となる。
【0020】各表示サブパネル19に含まれるコレステ
リック液晶としては、それ自体が室温でコレステリック
相を示すコレステリック液晶を含む液晶材料や、ネマチ
ック液晶にカイラル材を添加した液晶材料などを用いる
ことができる。これらのコレステリック液晶は、比較的
高いエネルギのパルス電圧が印加されるとプレーナ状態
が選択され、比較的低いエネルギのパルス電圧が印加さ
れるとフォーカルコニック状態が選択される。また、そ
の中間のパルス電圧を印加すると、プレーナ状態とフォ
ーカルコニック状態が混在した状態が選択される。コレ
ステリック液晶がプレーナ状態の場合、液晶の螺旋ピッ
チをP、液晶の平均屈折率をnとすると、波長λ=P・
nの光が液晶によって選択的に反射される。また、コレ
ステリック液晶がフォーカルコニック状態では、液晶の
選択反射波長が赤外領域にある場合には可視光を散乱
し、選択反射波長がそれよりも短い場合には散乱が弱く
なり可視光が透過される。コレステリック液晶がプレー
ナ状態とフォーカルコニック状態が混在した状態にある
と、中間調が表示される。したがって、選択反射波長を
可視光に設定し、表示パネル6の観察側と反対側に光吸
収層26を設けることにより、特定色(プレーナ状態)
と黒色(フォーカルコニック状態)、およびその中間調
とで表示を切替えることができる。
【0021】これにより、例えば青色表示サブパネル1
9Bおよび緑色表示サブパネル19Gをコレステリック
液晶材料がフォーカルコニック状態となった透明状態と
し、赤色表示サブパネル19Rをコレステリック液晶が
プレーナ状態となった選択反射状態とすることにより、
赤色表示を行うことができる。また、青色表示サブパネ
ル19Bをコレステリック液晶材料がフォーカルコニッ
ク状態となった透明状態とし、緑色表示サブパネル19
G及び赤色表示サブパネル19Rをコレステリック液晶
がプレーナ状態となった選択反射状態とすることによ
り、イエローの表示を行うことができる。同様に、各表
示サブパネル19の状態を透明状態と選択反射状態を適
宜選択することにより赤、緑、青、白、シアン、マゼン
タ、イエロー、黒の表示が可能である。さらに各表示サ
ブパネル19の状態として中間の選択反射状態を選択す
ることにより中間色が表示され、任意の色の表示を行う
ことができる。上記各状態(フォーカルコニック状態、
プレーナ状態、及び2つの状態が混在した中間状態)
は、パルス電圧印加後もその状態を保つことができる
(すなわちメモリ性を有する。)
【0022】なお、各表示サブパネルを構成するフィル
ム基板として厚みが約100μmのポリエーテルスルホ
ン、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリエチレン
テレフタートなどの樹脂基板を用い、表示層(液晶層)
の厚みを約5μm程度に設定することで、各表示パネル
として1mm以下の厚みとすることができる。したがっ
て、回路基板やハウジング、保護パネルを合わせても5
mm以下の厚みとすることが可能である。
【0023】図4は、第1及び第2の表示パネル6f、
6bとこれら表示パネルを駆動するための駆動ICとの
接続関係の一実施形態を示す図である。第1の表示パネ
ル6fの青色、緑色及び赤色表示サブパネル19Bf,
19Gf,19Rfの走査電極30Bf,30Gf,3
0Rfは、表側用走査電極駆動IC50fに電気的に接
続されている。同様に、第2の表示パネル6bの青色、
緑色及び赤色表示サブパネル19Bb,19Gb,19
Rbの走査電極30Bb,30Gb,30Rbは、裏側
用走査電極駆動IC50bに電気的に接続されている。
これらの走査電極駆動IC50f、50bは、外部から
画像書込み信号を取込んで走査電極に所定のタイミング
で電圧を印加するためのものである。
【0024】第1の表示パネル6fの青色表示サブパネ
ル19Bfの信号電極28Bfは、第2の表示パネル6
bの青色表示サブパネル19Bbの信号電極28Bbと
ともに、青色用信号電極駆動IC52Bに電気的に接続
されている。同様に、第1の表示パネル6fの緑色表示
サブパネル19Gfの信号電極28Gfは、第2の表示
パネル6bの緑色表示サブパネル19Gbの信号電極2
8Gbとともに、緑色用信号電極駆動IC52Gに電気
的に接続されている。さらに、第1の表示パネル6fの
赤色表示サブパネル19Rfの信号電極28Rfは、第
2の表示パネル6bの赤色表示サブパネル19Rbの信
号電極28Rbとともに、赤色用信号電極駆動IC52
Rに電気的に接続されている。これらの信号電極駆動I
C52B,52G,52Rは、外部から画像書込み信号
を取込んで信号電極に所定のタイミングで電圧を印加す
るためのものである。
【0025】このように信号電極駆動IC52B,52
G,52Rを第1及び第2の表示パネル6f、6bで共
通して利用することにより、第1及び第2の表示パネル
6f、6bでそれぞれ独立して信号電極駆動ICを設け
る場合よりも駆動ICの数を減らすことができる。
【0026】本実施形態では、第1及び第2の表示パネ
ル6f、6bにそれぞれ表示した画像を、単純マトリッ
クス駆動により順番に更新する。具体的に、第1の表示
パネル6fに関して、同一画素列を構成する走査電極3
0Bf,30Gf,30Rfに選択パルス電圧を印加
し、これに同期して全て又は所定のいくつかの信号電極
28B,28G,28Rに対してパルス電圧を同時又は
順次印加することにより、選択された信号電極と走査電
極の間に配置された液晶26(図3)の状態を変化させ
る。同一画素列を構成する各走査電極30Bf,30G
f,30Rfにおいて上記方法を順次行うことにより、
液晶26に対しマトリックス状に順次電圧が印加されて
第1の表示パネル6fの表示の更新が行われる。その
後、同様にして第2の表示パネル6bの表示の更新を行
う。
【0027】なお、本実施形態では、第1の表示パネル
6fと第2の表示パネル6bとで信号電極が共通化され
ており、第1及び第2の表示パネル6f、6bの対応す
る信号電極には同一の電圧が印加されるため、(a)信
号電極に印加する電圧をクロストークが生じる閾値以下
の電圧とする、(b)一方の表示パネルを更新するとき
他方の表示パネルについては、走査電極に、信号電極に
印加されている電圧を打ち消すような電圧を非選択信号
として印加する、のいずれかを採用して、一方の表示パ
ネルの更新により他方の表示パネルの画像が乱れないよ
うにする。
【0028】なお、各色用信号電極駆動ICを、第1及
び第2の表示パネル6f、6bにそれぞれ独立して設け
てもよい。この場合、第1及び第2の表示パネル6f、
6bの表示を完全に独立して更新できるので、上述のク
ロストークの問題は生じない。
【0029】図5は表示装置のブロック図である。表示
装置2に内蔵されたCPU(中央演算装置)60には、
CPUが実行すべきプログラムを記憶させたROM62
と、ワークエリアとしてのRAM64と、各種アプリケ
ーション、OS等を記憶させた記憶装置(ハードディス
ク)66と、表示パネル(LCD)6に表示させる画像
データを記憶する画像メモリ(広義には記憶部)68
と、外部機器から送信されるデータ又は差込口16(図
1)に装着された記憶媒体74から送信されるデータを
受信するインターフェース70と、画像メモリ68に記
憶された画像データに基づいて走査及び信号電極駆動I
C50、52に所定の電圧を印加するLCDコントロー
ラ72とが接続されている。
【0030】なお、本実施形態のようにメモリ性を有す
る表示装置においては、画面を更新した後は液晶のメモ
リ性を利用して表示を保ち、駆動回路を含む制御回路を
不作動又はスリープ状態とするのが好ましい。第1及び
第2の表示パネル6f、6bの表示状態が何らかの原因
で乱れた場合に直ちに元の表示状態を再現できるように
するため、画像メモリ68自体を不揮発性のものとして
もよい。また、電源として表示装置2内にバッテリ又は
太陽電池を設けてもよいが、電源がなくても表示できる
メモリ性液晶の特徴を活かすために、表示更新時のみ外
部から電力を供給するようにしてもよい。
【0031】図5に示すように、表示装置2には、表示
装置2が面内(表示装置2に垂直な軸周りに)回転した
ことを検知するための面内回転センサ76と、表示装置
2が表側から裏側に向けて又は裏側から表側に向けて回
転したことを検知するための表裏回転センサ78と、表
示装置2に所定の振動が与えられたことを検知する振動
センサ80とが内蔵されている。面内回転センサ76及
び表裏回転センサ78として、例えば、回転量を検出す
る加速度センサ及び回転方向を検出する小型のジャイロ
からなるものが用いられる。振動センサ80として例え
ば加速度センサが用いられる。
【0032】面内回転センサ76は、表示内容は実質的
に変えずに縦置き(ポートレート)あるいは横置き(ラ
ンドスケープ)に合わせて表示画面を更新するのに用い
られる。
【0033】図6(a),(b)はそれぞれ、表示装置
2の縦置き及び横置きでの表示例を示す。画面中央部に
は書籍の所定ページの内容が表示されている。操作キー
14に近い領域(縦置きでフッタ部)にはキーの機能を
示すソフトキーが表示されている。図では、表示内容を
消去するための「消去」キー、表示内容を更新するため
の「更新」キー、ページ送り速さ(例えば10ページ早
送り)を指定するための「速さ」キーが例示されてい
る。また、複数キーを同時に押すことで他の機能(例え
ば、後述する各モードの選択・解除)を実行可能である
ことを示すため、2つのキーを連結する線(図6(a)
では「消去」キーと「速さ」キーとを連結する線)が表
示されている。画面端部(縦置きでヘッダ部)には付加
情報(表題、広告、メモなど)が表示されている。
【0034】図7は、面内回転を検知した場合に表示内
容の更新を行うための制御フローチャートを示す。図5
も参照して、面内に関して表示装置2が回転した場合、
CPU60は、面内回転センサ76からの信号に基づい
て表示装置2の回転量・回転方向を検出し、表示装置2
の天地(すなわち、観察者から見て表示装置2のどの辺
が上側にあるか)を決定する(ステップS1、S2)。
次に、ユーザが「更新」キーを押すことなどにより更新
の指示があると、表示内容は実質的に同一で画像データ
の加工が行われ、天地情報に応じた画面の更新が行われ
る(ステップS3〜S5)。なお、その後ページ送りす
る場合、新たな天地情報に基づいた画面の表示が行われ
る。
【0035】振動センサ80は、図8に示すように表示
装置2を振ることで表示装置2のCPUに指示を与える
ために用いられる。指示の一例として、表示装置2を振
ることでページ送りの方向を切り替えることが考えられ
る。振動以外の方法、例えば表示装置2の撓み(反り)
や捻りなどによりCPUに指示を与えるようにしてもよ
い。この場合、ハウジングを含む表示装置2全体がフレ
キシブルなものを用意する必要がある。
【0036】表裏回転センサ78は、表裏をひっくり返
すことで表示画面を更新、すなわちページ送りを行うの
に用いられる。裏返す方法として、表示装置の一辺を回
転軸として、表示装置を片手又は両手で持って手首をひ
ねる方法や、机上に置いた表示装置を裏返す方法などが
挙げられる。
【0037】図示は省略するが、好適な実施形態におい
て、本発明に係る表示装置は、以下詳述する手持ちモー
ドや机上モード、あるいは表側の表示パネル(第1の表
示パネル)のみを用いてページ送りする片面モードを選
択できるように構成されている。表示装置はまた、裏返
してもページ送りがされないように更新を禁止する非更
新モードを備えてもよい。なお、机上モードは、観察時
には表示装置を手に取ることがあるが、基本的には机上
に置いて情報を見る場合に使用するモードである。各モ
ードは、画面に表示されるソフトキーの指示に従って操
作キーを操作することで選択できるように構成すればよ
い。
【0038】(手持ちモード)手持ちモードにおいて、
図9の操作例では、片手で表示装置2の隅部を持ち、手
首を返すことで表示装置2を左右方向に関して裏返す。
裏返すのに合わせて表示切替を行う。なお、図の例で
は、表示装置2を縦(ポートレート)にして片手持ちし
ているが、横(ランドスケープ)にして片手持ちしても
よい。
【0039】手持ちモードにおいて、図10の操作例で
は、両手で表示装置2の両端を持ち、主に両手の親指と
人差し指をひねることで表示装置2を上下方向に関して
裏返す。これに合わせて表示切替を行う。この場合も、
図のように表示装置2を横(ランドスケープ)にして持
つのに代えて、縦(ポートレート)にして持つようにし
てもよい。
【0040】手持ちモードにおけるページ送り方法とし
て、以下に示す第1の態様が利用される。図11は、片
手持ちでページ送りを行う様子を示す図である。本態様
では、表示装置を左又は右方向に回転する度にページ送
りを行う。左又は右方向に交互に表示装置を回転するこ
とになるが、裏返す毎に一方向にページ送りされる。具
体的には、図において、Xページずつページ送りすると
して、表側に「P−X」ページ、裏側に「P」ページが
表示されている場合、表示装置2をA方向に回転する
と、裏側にあった「P」ページが表側になってユーザは
このページを読むことができる。一方、裏側に移動した
「P−X」ページは、図12を示す手順にしたがって
「P+X」ページに書き替えられる。次に、A方向とは
逆方向(B方向)に回転することにより、ユーザは、更
新された「P+X」ページを読むことができる。一方、
裏側に移動した「P」ページは「P+2X」ページに書
き替えられる。
【0041】図12は、回転により裏側に移動した画面
のページ送りを行うためのフローチャートを示す。説明
の便宜上、第1の表示パネルをパネル「1」とし、第2
の表示パネルをパネル「2」という。まず、表裏回転が
行われた場合、CPUは、表裏回転センサからの信号に
基づいて表示装置の回転量・回転方向を検出し、裏側に
移動した表示パネルが「1」であるか「2」であるかを
決定する(ステップS1、S2)。そして、裏側に移動
した表示パネルが「1」であれば、表示パネル「1」の
更新を開始し、裏側に移動した表示パネルが「2」であ
れば、表示パネル「2」の更新を開始する(ステップS
3、S4)。但し、非更新モードが指定されていれば表
裏回転があっても表示領域の更新は行わない(ステップ
S5)。CPUは、ユーザによるページ更新速度の設定
値(ステップS6、S7)と、振動センサからの信号の
有無(ステップS8、S9)に基づいて、順送りあるい
は逆送りにXページ毎にページ送りするかを判断する
(ステップS10)。順送りあるいは逆送りによりペー
ジが上下限を超えた場合は、ページを更新することなく
警告を行う(ステップS11〜S13)。上下限を超え
なければ、記憶媒体から表示装置内に読み込んだ画像デ
ータを画像メモリに転送し、この画像データに基づいて
裏側にある表示パネルの更新を行う(ステップS14、
S15)。
【0042】本態様において、表示装置は、片手持ちで
もページ送りが容易であり、本を扱うような感覚で利用
することができる。また、更新の対象となる画面は、回
転によって裏側となる画面である。このように表側を見
ているときに裏側を更新するようにすることで、更新速
度の遅さは問題とならない。なお、後述する別の実施形
態のように偶数回目の回転で表裏両画面を同時に更新す
る場合は、回転したときに更新する場合としない場合が
交互に現れるが、本実施形態では回転毎の画面更新状態
が均一化され、ユーザが違和感を覚えにくい。また、コ
レステリック液晶を用いた表示パネルの場合、片面ずつ
更新するので両面同時に更新する場合に比べてピーク電
流を小さくできる。
【0043】画面上ヘッダ部やフッタ部など不要な部分
を更新しないようにすると、更新に要する時間が少なく
て済むため、次々にページ送りする場合にも更新が操作
に追随でき有利である。例えば、図13において、書籍
の所定のページを表示する斜線で示された領域が更新領
域であり、表題など付加情報を表示する他の領域が非更
新領域である。ページ送りの際に、複数走査ライン(例
えば2ライン)に同時に選択パルス電圧を印加して書き
替えを行うことで、解像度が低下するものの画面の更新
速度を向上させることができる。これは操作性の点で有
利である。
【0044】(机上モード)表示装置に机上に置いて観
察する場合などは、表示装置を手で保持し続ける必要が
なくユーザに対する制約が小さくなる。このため、ユー
ザがより自然な動作を行おうとして、表示装置を左右交
互ではなく同じ方向に続けて回転することが多いと考え
られる。これを考慮して、机上モードでのページ送り方
法として以下に示す第2の態様が用いられるのが好まし
い。以下、ページ送りの様子を示す図14及びページ送
り方法のフローチャートである図15を参照して、ペー
ジ送り方法の第2の態様を説明する。図15のフローチ
ャートは、図12に示すフローチャートに類似し、した
がって異なる点のみ説明する。具体的には、第2の態様
において、同じ方向への回転が2回以上連続した場合の
み更新を行い、回転方向を切り替えた場合は更新しない
(ステップS16参照)。また、更新されるのは、回転
により表側(観察側)に向くページである(ステップS
2参照)。この場合、回転終了時に画面の更新を開始す
ると画面の更新がユーザに見えてしまうが、机上モード
では次々とページ送りを行うことは少なく、したがって
使いにくいといった問題は生じないと考えられる。もち
ろん、回転の途中から更新をし始めるように設定し、こ
れにより表側に向いた時点で既に更新が終了するように
してもよい。
【0045】なお、図14、15の例では、右回転方向
(A方向)、左回転方向(B方向)ともに同じ方向(順
方向又は逆方向)にページ送りされ、表示装置を振るこ
とによりその方向を変えるように設定されているが、例
えば右回転を2回以上行う場合は順送り、左回転を2回
以上行う場合は逆送りとなるモードをユーザが設定でき
るようにしてもよい。このようなモードのページ送りの
様子を図16に示す。この場合、図に示すように、初め
に観察側に向いていたページと回転方向とによっては、
順送りと逆送りとの切替えのため3回の同方向への回転
で初めて更新が行われることになるが、以降は図14に
示したのと同様に2回の同方向の回転で更新が行われ
る。
【0046】図17は、第1及び第2の表示パネルと駆
動ICとの接続関係の別の実施形態を示す図である。
【0047】図に示すように、第1の表示パネル6fの
青色、緑色及び赤色表示サブパネル19Bf,19G
f,19Rfの信号電極(信号電極28Bfのみ図示)
は、表側信号電極駆動IC52fに電気的に接続されて
いる。同様に、第2の表示パネル6bの青色、緑色及び
赤色表示サブパネル19Bb,19Gb,19Rbの信
号電極(信号電極28Bbのみ図示)は、裏側走査電極
駆動IC52bに電気的に接続されている。
【0048】第1の表示パネル6fの青色表示サブパネ
ル19Bfの走査電極30Bfは、第2の表示パネル6
bの青色表示サブパネル19Bbの走査電極30Bbと
ともに、青色用走査電極駆動IC50Bに電気的に接続
されている。同様に、第1の表示パネル6fの緑色表示
サブパネル19Gfの走査電極は、第2の表示パネル6
bの緑色表示サブパネル19Gbの走査電極とともに、
緑色用走査電極駆動IC50Gに電気的に接続されてい
る。さらに、第1の表示パネル6fの赤色表示サブパネ
ル19Rfの走査電極は、第2の表示パネル6bの赤色
表示サブパネル19Rbの走査電極とともに、赤色用走
査極駆動IC50Rに電気的に接続されている。
【0049】このように走査電極駆動IC50B,50
G,50Rを第1及び第2の表示パネル6f、6bで共
通して利用することにより、第1及び第2の表示パネル
6f、6bでそれぞれ独立して走査電極駆動ICを設け
る場合よりも駆動ICの数を減らすことができる。
【0050】本実施形態では、第1及び第2の表示パネ
ル6f、6bにそれぞれ表示した画像を、単純マトリッ
クス駆動により同時に更新する。具体的に、第1及び第
2の表示パネル6f、6bともに、ある表示サブパネ
ル、例えば青色表示サブパネルに関して、走査電極に選
択パルス電圧を印加し、これに同期して、第1の表示パ
ネル6fに関して全て又は所定のいくつかの信号電極に
対してパルス電圧を同時又は順次印加するとともに、第
2の表示パネル6bに関して全て又は所定のいくつかの
信号電極に対してパルス電圧を同時又は順次印加するこ
とにより、選択された信号電極と走査電極の間に配置さ
れた液晶の状態を変化させる。青色表示サブパネルの各
走査電極において上記方法を順次行うことにより、液晶
に対しマトリックス状に順次電圧が印加されて第1及び
第2の表示パネル6f、6bの青色表示サブパネルの表
示の更新が行われる。このような動作を緑色及び赤色表
示サブパネルに対し繰り返して、第1及び第2の表示パ
ネル6f、6bの表示の更新を行う。
【0051】また、第1の表示パネル6fと第2の表示
パネル6bとで走査電極が共通化されており、第1及び
第2の表示パネル6f、6bの対応する走査電極には同
一の電圧が印加されるため、(a)上述のように一方の
表示パネルを更新するとき他方の表示パネルも同時に更
新する、(b)一方の表示パネルを更新するとき他方の
表示パネルについては、現在表示中の画像のデータに基
づいて再度同じ画像を書込む、のいずれかを採用して、
一方の表示パネルの更新により他方の表示パネルの画像
が乱れないようにする。
【0052】さらに、本実施形態では、フルカラーの画
像を表示するためには、上述したように表示装置の構造
上各表示サブパネルに対し同時ではなく別々に表示の更
新を行う必要がある。しかしながら、例えばモノクロ画
像を表示する場合は、3つの層を同時に選択反射状態に
することで、青、緑、赤の加法混色による白色表示を行
うので、3つの表示サブパネルを同時に走査すればよ
い。したがって、カラー画像を表示する場合に比べて表
示更新速度を上げることができる。したがって、表示装
置の操作性を上げる(すなわち表示装置の回転動作に対
する表示更新の応答性を高める)ことを望む場合は、ユ
ーザの選択により、フルカラー画像をモノクロ画像に変
換して表示を行えるようにしてもよい。なお、各層独立
に信号電極駆動ICを設けてやれば、各層の信号電極駆
動ICを兼用した場合に比べてコストアップになるが、
各層を同時に駆動することができる。
【0053】本実施形態では、上述したように表裏同時
に画面が更新されるが、手持ちモードにおけるページ送
り方法として、以下に示す第1の態様が利用される。図
18は、片手持ちでページ送りを行う様子を示す図であ
る。本態様では、表示装置を左右方向に回転する度にペ
ージ送りを行う。左右方向に交互に表示装置を回転する
ことになるが、偶数回目の回転で両面が同時に一方向に
ページ送りされる。具体的には、図において、Xページ
ずつページ送りするとして、表側に「P−X」ページ、
裏側に「P」ページが表示されている場合、表示装置2
をA方向に回転すると、裏側にあった「P」ページが表
側になってユーザはこのページを読むことができる。次
に、A方向とは逆方向(B方向)に回転することによ
り、図19を示す手順にしたがって、裏側にあった「P
−X」ページは表側に移動して「P+X」ページに書き
替えられるとともに、表側にあった「P」ページは、裏
側に移動して「P+2X」ページに書き替えられる。
【0054】図19は、表裏同時にページ送りを行うた
めのフローチャートを示す。まず、表裏回転が行われた
場合、CPUは、表裏回転センサからの信号に基づいて
表示装置の回転量・回転方向を検出し、回転が偶数回目
であれば、両面の表示領域の更新を開始する(ステップ
S1、S2)。但し、非更新モードが指定されていれば
表裏回転があっても表示領域の更新は行わない(ステッ
プS3)。CPUは、ユーザによるページ更新速度の設
定値(ステップS4、S5)と、振動センサからの信号
の有無(ステップS6、S7)に基づいて、表裏両面同
時に順送りあるいは逆送りにXページ毎にページ送りす
るかを判断する(ステップS8)。ステップ8以降のス
テップにおいて、説明の便宜上、「P」は第1の表示
パネルに表示されたページ、「P」は第2の表示パネ
ルに表示されたページをいう。順送りあるいは逆送りに
より「P」及び「P」ページがともに上下限を超え
た場合は、これらのページを更新することなく警告を行
う(ステップS9〜S12)。順送りあるいは逆送りに
より「P」又は「P」ページの一方のみが上下限を
超えた場合は、上下限を超えたページを更新せず、他方
のページに関し画像メモリに画像データを転送し、この
画像データに基づいて画像の更新を行う(ステップS1
3〜S15)。「P」及び「P」ページともに上下
限を超えなければ、画像メモリに画像データを転送し、
この画像データに基づいて両面の画像の更新を行う(ス
テップS16、S17)。
【0055】本実施形態では、表示の更新がユーザに見
えてしまうが、裏側の両面更新に伴うクロストークの問
題がなく、表側を見ているときに裏側の更新で表示が薄
くなるなどの問題がない。奇数回目の回転時には、裏面
の表示が既に更新されているので、すばやく見ることが
できる。
【0056】図20、21はそれぞれ、机上モードでの
ページ送り方法である第2の態様を示す図、及びフロー
チャートである。図21のフローチャートは、図19に
示すフローチャートに類似し、したがって異なる点のみ
説明する。具体的には、同じ方向への回転が2回以上連
続した場合のみ表裏同時に更新を行い、回転方向を変え
た場合は更新しない(ステップS18参照)。
【0057】なお、図20、21の例では、右回転方向
(A方向)、左回転方向(B方向)ともに同じ方向(順
方向又は逆方向)にページ送りされ、表示装置を振るこ
とによりその方向を変えるように設定されているが、例
えば右回転を2回以上行う場合は順送り、左回転を2回
以上行う場合は逆送りとなるようにユーザがモード設定
できるようにしてもよい。
【0058】以上、本発明の具体的な実施形態について
説明したが、本発明はこれらに限らず、種々改変可能で
ある。例えば、上記実施形態では、表示装置の回転によ
りページ送りするようになっているが、本発明に係る表
示装置は、書籍のようにページ送りする場合に限らず、
回転により画像の拡大や縮小を次々に行う用途(例えば
地図情報など)に利用してもよい。上下の階層からなる
複数情報群、例えば、電子ファイルを格納するためのフ
ォルダにおける上位階層フォルダ情報と下位階層フォル
ダ情報、組織表における上位階層組織図と下位階層組織
図、索引における上位階層項目と下位階層項目、分類表
における上位階層項目と下位階層項目など、に利用して
もよい。
【0059】
【発明の効果】本発明に係る表示装置によれば、本のペ
ージをめくるような自然な動作で、簡単にページ送りを
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)本発明に係る表示装置の一実施形態を
示す概略斜視図。(b)図1(a)のIb−Ib線に沿
った断面図。
【図2】 図1の表示装置の分解斜視図。
【図3】 表示パネルの部分拡大断面図。
【図4】 第1及び第2の表示パネルとこれら表示パネ
ルを駆動するための駆動ICとの接続関係の一実施形態
を示す図。
【図5】 図1の表示装置のブロック図。
【図6】 (a)縦置きでの表示装置の表示画像の一例
を示す図。(b)図6(a)の表示内容を横置きで表示
させた表示装置を示す図。
【図7】 面内回転を検知した場合に表示内容の更新を
行うための制御フローチャート。
【図8】 表示装置を振ることによる表示装置への指示
の様子を示す図。
【図9】 片手持ちでの表示装置の操作の様子を示す
図。
【図10】 両手持ちでの表示装置の操作の様子を示す
図。
【図11】 図4に示す構成を有する表示装置を用いた
ページ送りの第1の態様を示す図。
【図12】 図4に示す構成を有する表示装置を用いた
ページ送りの第1の態様の制御フローチャート。
【図13】 更新領域及び非更新領域を含む表示画面を
示す図。
【図14】 図4に示す構成を有する表示装置を用いた
ページ送りの第2の態様を示す図。
【図15】 ページ送りの第2の態様の制御フローチャ
ート。
【図16】 図4に示す構成を有する表示装置を用いた
ページ送りの第2の態様の別の例を示す図。
【図17】 第1及び第2の表示パネルと駆動ICとの
接続関係の別の実施形態を示す図。
【図18】 図17に示す構成を有する表示装置を用い
たページ送りの第1の態様を示す図。
【図19】 図17に示す構成を有する表示装置を用い
たページ送りの第1の態様の制御フローチャート。
【図20】 図17に示す構成を有する表示装置を用い
たページ送りの第2の態様を示す図。
【図21】 図17に示す構成を有する表示装置を用い
たページ送りの第2の態様の制御フローチャート。
【符号の説明】
2:表示装置、6f:第1の表示パネル、6b:第2の
表示パネル、14:操作キー、19B:青色表示サブパ
ネル、19G:緑色表示サブパネル、19R:赤色表示
サブパネル、28:信号電極、30:走査電極、50
f:表側走査電極駆動IC、50b:裏側走査電極駆動
IC、52B:青色用信号電極駆動IC、52G:緑色
用信号電極駆動IC、52R:赤色用信号電極駆動I
C。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 3/14 350 G06F 3/14 350A 5C094 360 360A 5E501 3/153 333 3/153 333B 5G435 G09F 9/00 366 G09F 9/00 366G 9/35 9/35 G09G 3/20 680 G09G 3/20 680D 680F 3/36 3/36 Fターム(参考) 2H088 EA01 EA02 EA22 HA01 HA04 HA06 MA20 2H089 HA21 HA22 KA20 QA16 TA07 UA09 5B069 BA04 CA11 KA02 5C006 AF34 BA15 BB11 BF01 BF38 FA01 FA05 5C080 AA10 BB05 DD21 EE01 EE23 JJ01 JJ02 JJ06 JJ07 KK02 KK07 5C094 AA56 BA07 BA09 BA49 CA19 DA03 DA08 HA10 5E501 AA04 AA12 CA04 FB05 FB32 FB34 5G435 BB12 BB16 GG21 LL07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表裏に位置する第1及び第2の表示パネ
    ルと、第1及び第2の表示パネルを駆動する駆動回路
    と、表側から裏側に向かう回転又は裏側から表側に向か
    う回転を検知する回転検知手段と、複数の順序付き情報
    群を記憶する記憶部とを備え、駆動回路を制御すること
    により、第1及び第2の表示パネルそれぞれに記憶部か
    ら読み出した別々の情報を表示させる両面表示装置にお
    いて、 回転検出手段により表示装置の前記回転が検知される
    と、回転方向によらず、表示パネルに表示させる情報を
    前記順序と同一又は逆方向の順序で更新させることを特
    徴とする両面表示装置。
  2. 【請求項2】 前記情報群は複数のページからなること
    を特徴とする請求項1の両面表示装置。
  3. 【請求項3】 回転毎に、第1又は第2の表示パネルの
    表示を交互に更新させることを特徴とする請求項1又は
    2の両面表示装置。
  4. 【請求項4】 表示を更新させる表示パネルは、回転に
    より観察側と反対側となる表示パネルであることを特徴
    とする請求項3の両面表示装置。
  5. 【請求項5】 偶数回目の回転に応じて、第1及び第2
    の表示パネル両方の表示を更新させることを特徴とする
    請求項1又は2の両面表示装置。
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