JPH07218459A - 管の内面腐食検出方法 - Google Patents
管の内面腐食検出方法Info
- Publication number
- JPH07218459A JPH07218459A JP827994A JP827994A JPH07218459A JP H07218459 A JPH07218459 A JP H07218459A JP 827994 A JP827994 A JP 827994A JP 827994 A JP827994 A JP 827994A JP H07218459 A JPH07218459 A JP H07218459A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 広範囲の配管内の腐食を容易に検出する管の
内面腐食検出方法を得る。 【構成】 管1内面からの減肉を同管外面側から非破壊
的な手段によって検出する管の内面腐食検出方法で、管
内面側に冷・温いずれかの媒体10を通じあるいは封入
し、管の外面側からサーモグラフィーモニターにて減肉
部と非減肉部との温度差を感知することによって内面か
らの減肉部を検出する管の内面腐食検出方法。
内面腐食検出方法を得る。 【構成】 管1内面からの減肉を同管外面側から非破壊
的な手段によって検出する管の内面腐食検出方法で、管
内面側に冷・温いずれかの媒体10を通じあるいは封入
し、管の外面側からサーモグラフィーモニターにて減肉
部と非減肉部との温度差を感知することによって内面か
らの減肉部を検出する管の内面腐食検出方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は陸舶用ボイラの炉壁管等
に適用され、減肉部の非破壊検出を行う管の内面腐食検
出方法に関するものである。
に適用され、減肉部の非破壊検出を行う管の内面腐食検
出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ボイラ炉壁管などの内面からの減
肉部を検出する方法としては、管外面または管内面から
の超音波探傷法、あるいは放射線による透過探傷法、さ
らにはファイバースコープなどによる内面の直接観察法
が一般に採用されている。
肉部を検出する方法としては、管外面または管内面から
の超音波探傷法、あるいは放射線による透過探傷法、さ
らにはファイバースコープなどによる内面の直接観察法
が一般に採用されている。
【0003】管外面からの超音波探傷法は表面の付着灰
や酸化スケールを除去した後、探触子を管表面に当てて
肉厚計測を行いながら、減肉部の探傷を行う。一方、管
内面からの超音波探傷法は管の一部を切断し、管内に探
触子を挿入して肉厚計測を行う。
や酸化スケールを除去した後、探触子を管表面に当てて
肉厚計測を行いながら、減肉部の探傷を行う。一方、管
内面からの超音波探傷法は管の一部を切断し、管内に探
触子を挿入して肉厚計測を行う。
【0004】また、放射線透過探傷法は管外面の一方側
にフィルムを置き、他方から放射線源を置いて他方から
照射し、フィルムに映った陰影を現像後観察して、減肉
部を探傷する方法である。
にフィルムを置き、他方から放射線源を置いて他方から
照射し、フィルムに映った陰影を現像後観察して、減肉
部を探傷する方法である。
【0005】ファイバースコープなどによる内面直接観
察法は管の一部を切断し、当該部からファイバースコー
プやテレビカメラを入れ、連続的に内面を観察する方法
である。
察法は管の一部を切断し、当該部からファイバースコー
プやテレビカメラを入れ、連続的に内面を観察する方法
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の管外面から
の超音波探傷法では、超音波が異界面で大部分が反射す
ると云う特性をもっているため、表面(外面)に付着し
た灰や酸化スケールを強制的に除去しなければならな
い。このための労力、時間、費用が嵩む。また、探傷範
囲が付着灰や酸化スケールを除去された部位に限定され
る。さらに、局部的な減肉部を検出するためには精査が
必要である。
の超音波探傷法では、超音波が異界面で大部分が反射す
ると云う特性をもっているため、表面(外面)に付着し
た灰や酸化スケールを強制的に除去しなければならな
い。このための労力、時間、費用が嵩む。また、探傷範
囲が付着灰や酸化スケールを除去された部位に限定され
る。さらに、局部的な減肉部を検出するためには精査が
必要である。
【0007】管内面からの超音波探傷法では、管内に探
触子を入れるために探傷する管の一部を切断する必要が
ある。そのために探傷終了後に当該部の溶接復旧作業が
必要となる。また、探触子を管内面に接触させる機構や
移動機構、長尺のリード線などが必要であり、設備が複
雑で大がかりとなる。
触子を入れるために探傷する管の一部を切断する必要が
ある。そのために探傷終了後に当該部の溶接復旧作業が
必要となる。また、探触子を管内面に接触させる機構や
移動機構、長尺のリード線などが必要であり、設備が複
雑で大がかりとなる。
【0008】放射線透過探傷法では、放射線による人体
への悪影響が懸念されるため、人払いを行い併行作業を
禁止する措置や夜間の作業が要求され、作業者の手待ち
時間が増えたり、作業時間が制限されたりする。また、
結果が得られるまでにフィルム現象・観察の時間を要
し、作業、判定には特殊技能(国家免許)を要する。さ
らに、1回の探傷範囲が狭く、ボイラの炉壁管など広範
囲を探傷する場合、労力、時間、費用が嵩み、炉壁など
広範囲を探傷する場合は現実的な手段とは云えない。
への悪影響が懸念されるため、人払いを行い併行作業を
禁止する措置や夜間の作業が要求され、作業者の手待ち
時間が増えたり、作業時間が制限されたりする。また、
結果が得られるまでにフィルム現象・観察の時間を要
し、作業、判定には特殊技能(国家免許)を要する。さ
らに、1回の探傷範囲が狭く、ボイラの炉壁管など広範
囲を探傷する場合、労力、時間、費用が嵩み、炉壁など
広範囲を探傷する場合は現実的な手段とは云えない。
【0009】ファイバースコープによる内面直接観察法
も、管の一部を切断及びその復旧作業が必要であり、ま
た、記録、観察装置が大掛かりとなる。
も、管の一部を切断及びその復旧作業が必要であり、ま
た、記録、観察装置が大掛かりとなる。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため次の手段を講ずる。
するため次の手段を講ずる。
【0011】すなわち、管内面からの減肉を同管外面側
から非破壊的な手段によって検出する管の内面腐食検出
方法において、上記管内面側に冷、温いずれかの媒体を
通じあるいは封入し、上記管の外面側からサーモグラフ
ィーモニターにて減肉部と非減肉部との温度差を感知す
ることによって内面からの減肉部を検出する管の内面腐
食検出方法。
から非破壊的な手段によって検出する管の内面腐食検出
方法において、上記管内面側に冷、温いずれかの媒体を
通じあるいは封入し、上記管の外面側からサーモグラフ
ィーモニターにて減肉部と非減肉部との温度差を感知す
ることによって内面からの減肉部を検出する管の内面腐
食検出方法。
【0012】
【作用】上記手段において、例えばボイラ炉壁管の局部
腐食などによって減肉した部位を探傷する場合、炉壁管
内にある温度の温または冷媒体を封入する。そして炉壁
管の外部からサーモグラフィーモニターで外周面の減肉
部と非減肉部との温度差、すなわち温度分布を検出す
る。すると管内に封入してある温・冷の媒体の温度は一
般には均一であるため、管の肉厚が異なった部位(減肉
部)における管外面の表面温度は減肉量に相関した温度
分布をする。従って、温度分布に応じて色調の変化が生
じるため、周辺に比べて減肉した部分を容易に判別でき
る。
腐食などによって減肉した部位を探傷する場合、炉壁管
内にある温度の温または冷媒体を封入する。そして炉壁
管の外部からサーモグラフィーモニターで外周面の減肉
部と非減肉部との温度差、すなわち温度分布を検出す
る。すると管内に封入してある温・冷の媒体の温度は一
般には均一であるため、管の肉厚が異なった部位(減肉
部)における管外面の表面温度は減肉量に相関した温度
分布をする。従って、温度分布に応じて色調の変化が生
じるため、周辺に比べて減肉した部分を容易に判別でき
る。
【0013】
【実施例】上記記載の本発明の一実施例を図1〜図5に
より説明する。図1はボイラ炉壁管の一部であり、管内
面からの局部腐食によって減肉した部位を例示してい
る。図2はその局部腐食部位の一部を拡大した断面図、
図3は図2のA−A矢視から内面を見た図である。
より説明する。図1はボイラ炉壁管の一部であり、管内
面からの局部腐食によって減肉した部位を例示してい
る。図2はその局部腐食部位の一部を拡大した断面図、
図3は図2のA−A矢視から内面を見た図である。
【0014】これらの図に示したように、ボイラの炉壁
管1においては酸腐食やアルカリ腐食などに起因した管
内面からの局部的な減肉2を生じる場合がある。これを
検出するため管内面3に温・冷媒体の、例えば温水10
を漲ると図4に示したように管外面4では肉厚t0 、t
1 、t2 …に対応した温度分布T0 、T1 、T2 …を示
し、平面的には図5に示したように等温線を形成する。
これを非破壊的に管外面側から図示しないサーモグラフ
ィーモニターを介して観察する。すると、等温線に沿っ
て周囲の健全部とは色調の異なる模様5がみられ、減肉
部2を検出できる。これら管の内外面に酸化スケール
6、7が付着していても均一であれば特に支障はない。
管1においては酸腐食やアルカリ腐食などに起因した管
内面からの局部的な減肉2を生じる場合がある。これを
検出するため管内面3に温・冷媒体の、例えば温水10
を漲ると図4に示したように管外面4では肉厚t0 、t
1 、t2 …に対応した温度分布T0 、T1 、T2 …を示
し、平面的には図5に示したように等温線を形成する。
これを非破壊的に管外面側から図示しないサーモグラフ
ィーモニターを介して観察する。すると、等温線に沿っ
て周囲の健全部とは色調の異なる模様5がみられ、減肉
部2を検出できる。これら管の内外面に酸化スケール
6、7が付着していても均一であれば特に支障はない。
【0015】以上の例はボイラ炉壁管1の内面からの減
肉の例であるが、他のボイラチューブ、あらゆる配管の
内面からの減肉はもちろんのこと、外面からの減肉部も
検出できる。また、内面の媒体は高温に限らず、LNG
配管などにおいても低温の媒体でも差支えない。
肉の例であるが、他のボイラチューブ、あらゆる配管の
内面からの減肉はもちろんのこと、外面からの減肉部も
検出できる。また、内面の媒体は高温に限らず、LNG
配管などにおいても低温の媒体でも差支えない。
【0016】以上のようにして、本実施例によれば従来
採用されていた超音波探傷法、放射線透過探傷法及びフ
ァイバースコープ法に比べ、表面のスケール除去などの
前処理を特に必要とせず、広範囲に、精度よく、短時間
で安全に、比較的容易に管内面に存在する局部腐食(減
肉)を検出することができる。
採用されていた超音波探傷法、放射線透過探傷法及びフ
ァイバースコープ法に比べ、表面のスケール除去などの
前処理を特に必要とせず、広範囲に、精度よく、短時間
で安全に、比較的容易に管内面に存在する局部腐食(減
肉)を検出することができる。
【0017】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
検査対象の配管中に、ある温度の温または冷の媒体を満
し、外側部の温度をサーモグラフィーモニターで観察す
る。
検査対象の配管中に、ある温度の温または冷の媒体を満
し、外側部の温度をサーモグラフィーモニターで観察す
る。
【0018】このため、簡単な作業で、広範囲を短時間
で検査でき、局部腐食を精度よく検出することができ
る。
で検査でき、局部腐食を精度よく検出することができ
る。
【図1】本発明の一実施例の全体構成図である。
【図2】同実施例の部分詳細図である。
【図3】同実施例の図2のA−A視図である。
【図4】同実施例の作用説明図である。
【図5】同実施例の作用説明図である。
1 ボイラ炉壁管 2 減肉部 3 管内面 4 管外面 5 等温線模様 6 内面スケール 7 外面スケール t0 、t1 、t2 … 管の肉厚 T 管内面媒体の温度 T0 、T1 、T2 … 肉厚に対応した管外面の温度 10 温または冷媒体
Claims (1)
- 【請求項1】 管内面からの減肉を同管外面側から非破
壊的な手段によって検出する管の内面腐食検出方法にお
いて、上記管内面側に冷、温いずれかの媒体を通じある
いは封入し、上記管の外面側からサーモグラフィーモニ
ターにて減肉部と非減肉部との温度差を感知することに
よって内面からの減肉部を検出することを特徴とする管
の内面腐食検出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP827994A JPH07218459A (ja) | 1994-01-28 | 1994-01-28 | 管の内面腐食検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP827994A JPH07218459A (ja) | 1994-01-28 | 1994-01-28 | 管の内面腐食検出方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07218459A true JPH07218459A (ja) | 1995-08-18 |
Family
ID=11688750
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP827994A Withdrawn JPH07218459A (ja) | 1994-01-28 | 1994-01-28 | 管の内面腐食検出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07218459A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08334485A (ja) * | 1995-06-09 | 1996-12-17 | Natl Aerospace Lab | 放射温度計による流体通路検査方法 |
JP2011209033A (ja) * | 2010-03-29 | 2011-10-20 | Pan Pacific Copper Co Ltd | 配管内のスケール状態検査方法 |
JP2013036811A (ja) * | 2011-08-05 | 2013-02-21 | Tosoh Corp | 配管内部被覆層の剥離箇所検出方法 |
JP2016014646A (ja) * | 2014-06-13 | 2016-01-28 | 公立大学法人 滋賀県立大学 | 超音波を用いた赤外線欠陥検出システム |
JP2016077973A (ja) * | 2014-10-17 | 2016-05-16 | 新日鐵住金株式会社 | 電気集塵機の壁面劣化診断方法 |
JP2023055443A (ja) * | 2021-10-06 | 2023-04-18 | 横河電機株式会社 | 推定装置、推定方法および推定プログラム |
-
1994
- 1994-01-28 JP JP827994A patent/JPH07218459A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08334485A (ja) * | 1995-06-09 | 1996-12-17 | Natl Aerospace Lab | 放射温度計による流体通路検査方法 |
JP2011209033A (ja) * | 2010-03-29 | 2011-10-20 | Pan Pacific Copper Co Ltd | 配管内のスケール状態検査方法 |
JP2013036811A (ja) * | 2011-08-05 | 2013-02-21 | Tosoh Corp | 配管内部被覆層の剥離箇所検出方法 |
JP2016014646A (ja) * | 2014-06-13 | 2016-01-28 | 公立大学法人 滋賀県立大学 | 超音波を用いた赤外線欠陥検出システム |
JP2016077973A (ja) * | 2014-10-17 | 2016-05-16 | 新日鐵住金株式会社 | 電気集塵機の壁面劣化診断方法 |
JP2023055443A (ja) * | 2021-10-06 | 2023-04-18 | 横河電機株式会社 | 推定装置、推定方法および推定プログラム |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010403 |