JPH0721802Y2

JPH0721802Y2 - 支柱固定用係止アーム

Info

Publication number: JPH0721802Y2
Application number: JP4406189U
Authority: JP
Inventors: 悟樋口; 政夫青木; 末治安部
Original assignee: 新日軽株式会社
Priority date: 1989-04-17
Filing date: 1989-04-17
Publication date: 1995-05-17
Anticipated expiration: 2004-04-17
Also published as: JPH02134285U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本案は、建物の躯体開口部にサッシを取付ける場合にサ
ッシを把持して所定取付位置に保持するために使用され
るサッシ位置決め装置等における支柱固定用係止アーム
に関する。

（従来の技術）従来、例えばサッシ位置決め装置において、サッシ把持
アームを支持する支柱を躯体開口部の室内側に垂直に固
定する手段として、支柱の上端部に支柱固定用アーム
を、下端にジャッキをそれぞれ取付け、上記支柱固定用
アームは、先端に平坦な垂直板と平坦な水平板とからな
るアングル状係止部を有し、該アングル状係止部を躯体
開口部の上縁角部に、その垂直板を上縁部室内側面に、
その水平板を上縁部下面にそれぞれ当接し、その状態で
ジャッキの操作により上記アングル状係止部を上記上縁
角部に圧接させて支柱を垂直に保持するものが知られて
いる。

（考案が解決しようとする課題）しかし、従来の支柱固定手段では、支柱固定用アームの
アングル状係止部がその平坦なアングル状面で凹凸面か
らなる開口部上縁に圧接するものであるため、支柱の前
後方向へのずれ及び左右方向へのずれが生じ易く、その
結果サッシを安全確実に把持して正確に位置決めする作
業に支障を来たすことがしばしばあった。

本案は、支柱を確実に固定することのできる支柱固定用
係止アームを得ることを課題とする。

（課題を解決するための手段）上記課題を解決するため本案の支柱固定用係止アーム
は、支柱に取付けられた係止アームであって、該係止アーム
の先端に、垂直板と該垂直板の下端から前方へ延長する
水平板とからなるアングル状係止部を設け、上記アングル状係止部における垂直板は、平面からみて
前面を凹曲させると共に左右両端に前向きの係止突起を
設け、水平板は、側面からみて前上りに傾斜すると共に
前端に上向きの係止突起を設けた、構造を採った。以下図面を参照して本案の実施例につい
て説明する。

（実施例）第１図において、支柱（１）の下端にジャッキ（２）を
接続し、上端近くに本案の支柱固定用係止アーム（３）
をクランプ（４）を介して片持ち状態に水平に取付け、
この係止アーム（３）の先端に設けた係止部（５）を躯
体開口部（Ｐ）の上縁角部に係止すると共にジャッキ
（２）の押上げ操作により上記係止部（５）の係止を強
化することにより支柱（１）を垂直に固定し、この支柱
（１）に支持させたサッシ把持アーム（６）、（７）に
サッシ（Ｓ）を保持させてある。

上記支柱固定用係止アーム（３）は底板（８）上にリム
板（９）を固定してなり、この係止アーム（３）の先端
の係止部（５）は、第２、３、４図示のように垂直板
（10）と、上記底板（８）と一体であって該垂直板（1
0）の下端から前方へ延長する水平板（11）とでアング
ル状に形成されたもので、その垂直板（10）は、横長の
長方形板を平面からみて前面を凹曲に湾曲させ、それに
より板の左右両端縁を前方へ突出する係止突起（12）、
（12）に形成してあり、又水平板（11）は、上記垂直板
（10）よりも左右幅の小さい矩形板を側面からみて前上
りにゆるく傾斜させると共に、矩形板先端の左右角部に
おける三角部分（13）、（13）を上方へ折り曲げ、それ
により左右角部を上方へ突出する係止突起（14）、（1
4）に形成してある。

上記のような支柱固定用係止アーム（３）の係止部
（５）の垂直板（10）を躯体開口部（Ｐ）の上縁角部に
おける凹凸のある室内側面（ｆ）に、水平板（11）を上
縁角部における凹凸のある下面（ｇ）にそれぞれ係止
し、ついで前述のようにジャッキ（２）により支柱
（１）を押し上げると、水平板（11）の前端の係止突起
（14）、（14）が上記下面（ｇ）に弾性的に食いこみ係
止して支柱（１）の前後方向のずれを阻止し、又垂直板
（10）の係止突起（12）、（12）が上記室内側面（ｆ）
に係止して支柱（１）の左右方向のずれを阻止し、その
際水平板（11）は前上りに傾斜し、垂直板（10）前面が
凹曲しているから、上記下面（ｇ）及び室内側面（ｆ）
の凹凸に拘らず、水平板（11）の係止突起（14）、（1
4）及び垂直板（10）の係止突起（12）、（12）がそれ
ぞれ確実に係止する。

（考案の効果）本案の支柱固定用係止アームによれば、躯体開口部の上
縁角部における室内側面に垂直板を、上縁角部の下面に
水平板をそれぞれ係止突起により係止し、垂直板の係止
によっては支柱の左右のずれを、水平板の係止によって
は支柱の前後のずれを阻止し、これら垂直板及び水平板
の係止により支柱を固定状態に垂直に保持することがで
き、しかも躯体開口部上縁角部が凹凸面であっても、垂
直板前面が凹曲し、水平板が前上り傾斜しているから、
それらの係止突起が確実に係止することができ、それに
より常に確実に支柱を保持することができるのである。

【図面の簡単な説明】

図面は本案の実施例を示し、第１図はサッシ位置決め装
置の略線側面図、第２図は支柱固定用係止アームの平面
図、第３図は同上側面図、第４図は同上正面図である。１……支柱、３……支柱固定用係止アーム、５……係止
部、10……垂直板、11……水平板、12、14……係止突
起。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】支柱に取付けられた係止アームであって、
該係止アームの先端に、垂直板と該垂直板の下端から前
方へ延長する水平板とからなるアングル状係止部を設
け、上記アングル状係止部における垂直板は、平面からみて
前面を凹曲させると共に左右両端に前向きの係止突起を
設け、水平板は、側面からみて前上りに傾斜すると共に
前端に上向きの係止突起を設けた、支柱固定用係止アーム。