JPH07217398A - テルハー - Google Patents

テルハー

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JPH07217398A
JPH07217398A JP6033191A JP3319194A JPH07217398A JP H07217398 A JPH07217398 A JP H07217398A JP 6033191 A JP6033191 A JP 6033191A JP 3319194 A JP3319194 A JP 3319194A JP H07217398 A JPH07217398 A JP H07217398A
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tunnel
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Kazuo Sato
和夫 佐藤
Masaki Watanabe
政規 渡辺
Katsuhisa Teraguchi
勝久 寺口
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 曲線トンネル部においても後方からセグメン
トをシールド掘削機内のエレクターまで円滑に搬送し得
るテルハーを提供する。 【構成】 トンネル中心線の上方におけるセグメント覆
工1の上周壁下面に吊具2、2・・・をトンネル長さ方
向に一定間隔毎に取り付け、これらの吊具2に吊具2、
2間の間隔よりも短い長さ間隔毎に継手4を介して左右
方向に屈折自在とした軌条3を走行自在に懸架すること
によって該軌条3を曲線トンネル部の曲線度に応じて屈
折させるようにすると共に、この軌条3に巻上げ装置5
を走行自在に吊支させて軌条3の後端下方まで搬送され
たセグメント21を巻上げ装置5により吊り上げ、軌条3
の前端側におけるシールド掘削機11内のエレクター13ま
で搬送させるように構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種物品を吊り上げて所
定位置まで搬送するテルハーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、高所に架設した軌条に沿って
巻き上げ装置を有するトロリーを走行させ、物品を所望
位置まで搬送するテルハーが広く知られている。このよ
うなテルハーは、搬送始端と搬送終端とが一定位置であ
る場合には両位置の上方間に亘って予め軌条を架設して
おくことにより、該軌条に沿ってトロリーを両位置間で
往復させながら、物品の搬送を搬送し得るが、例えば、
トンネル施工におけるセグメントの搬送手段に採用した
場合、セグメント覆工はシールド掘削機の掘進に従って
順次行われるものであるから、その搬送終端位置が変化
し、軌条を継ぎ足さなければならなくなる。
【0003】また、図12に示すように、セグメントSは
既にセグメント覆工されたトンネルT内をトロBでシー
ルド掘削機Aの後部まで送り込んでエレクタCにより組
立てられるものであるが、シールド掘削機Aにおいて
は、油圧ユニットや制御盤などの付属設備、裏込剤注入
設備D等はシールド掘削機Aに後続する台車E上に設置
されているために、セグメントSを積載したトロBをエ
レクタCまで直接進行させることができず、従って、台
車E上に固定枠Fを立設し、この固定枠Fの上部に一定
長さを有する軌条Lをトンネルの長さ方向に向けて取り
付け、該軌条Lに巻き上げ装置Hを走行自在に吊支して
トロBからセグメントSを受け取り、エレクタCへと搬
送するテルハーを採用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、台車E
上にテルハーを設けるには軌条Fを架設するための固定
枠Fを立設しなければならないために台車全体の高さが
高くなるばかりでなく、固定枠Fによって作業が妨げら
れる虞れがあり、その上、軌条Fが一直線上に架設され
ているために、曲線トンネル施工に対応することができ
ず、その場合には台車へのテルハー全体の取付位置を変
更するか或いは曲線軌条を採用しなければならない等の
問題点があった。本発明はこのような問題点を全面的に
解消し得るテルハーの提供を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載したテルハーは、上方の構
造物に長さ方向に一定間隔毎に吊具を取り付け、これら
の吊具間に一定長さを有するIビームからなる軌条の上
部フランジを走行自在に懸吊すると共に該軌条の下部フ
ランジに巻上げ装置を走行自在に吊支してなるテルハー
において、上記軌条を上記吊具間隔よりも短い長さ毎に
分割し、これらの分割軌条の互いに対向する端部間を左
右方向に屈折自在に連結してなる構造を有している。
【0006】又、本発明の請求項2に記載したテルハー
は、トンネル築造時におけるセグメントや配管その他の
機材等の搬入に用いられるもので、上記構造物はシール
ド掘削機のトンネル掘進に従って組立てられるセグメン
ト覆工であり、シールド掘削機の後端から所定長さ部分
におけるセグメント覆工の上周部下面に、トンネル長さ
方向に一定間隔毎に吊具を取り付けると共に、前後に隣
接する吊具間の間隔よりも短い長さ間隔毎に左右方向に
屈折自在の継手部を設けた一定長さのIビームからなる
上記軌条の上部フランジをこれらの複数の吊具間に走行
自在に懸架してなることを特徴とするものである。な
お、軌条は一本に限らず、2本並列状態で走行自在に配
設しておいてもよい。
【0007】
【作用】上方の構造物に吊具を物品の搬送始端から搬送
終端に向かって一定間隔毎に取り付ける。この場合、搬
送経路が曲線である時にはその曲線上に一定間隔毎に取
り付け、これらの吊具にIビームからなる軌条の上部フ
ランジを走行自在に係合、支持させる。この時、軌条は
吊具の取付間隔よりも短い長さ毎に左右方向に屈折自在
となっているから、上記曲線搬送経路に沿って屈曲した
状態で吊具により懸吊され、この屈曲軌条の下部フラン
ジに走行自在に吊支した巻上げ装置によって軌条の搬送
始端から搬送終端に向かって物品の搬送が可能となる。
【0008】また、トンネル築造時のようにシールド掘
削機の掘進に従ってトンネル後方から該シールド掘削機
内へのセグメント等の搬送経路が変化していく場合、シ
ールド掘削機内に組立られる新たなセグメント覆工の上
周壁下面に、既に後方側のセグメント覆工に取り付けら
れている最前部の既設の吊具から一定間隔を存して次の
吊具を取り付け、既設の吊具に沿って軌条をその前端が
新たに配設した上記吊具に達するまで前方に移動させ
る。
【0009】この際、複数の吊具による搬送経路が屈曲
していても、その屈曲に応じて軌条がその継手部で屈折
し、吊具に確実に吊支させながら移動することができ
る。軌条の移動によってセグメント等の物品の搬送始端
も前方に移動し、その位置まで搬送された物品は巻上げ
装置によって搬送終端であるシールド掘削機の後端内に
搬送される。
【0010】
【実施例】次に、本発明の実施例をトンネル築造時にお
けるセグメント搬送手段として示した図面について説明
する。図1において、1はシールド掘削機11によって掘
削されたトンネル12の掘削壁面を覆うセグメント覆工
で、シールド掘削機11の機内に配設したエレクター13に
よりシールド掘削機11の掘進に従って組み立てられるも
のである。シールド掘削機11の後方のトンネル12内には
シールド掘削機11に後続して油圧ユニットや制御盤など
の付属設備、裏込剤注入設備等を設置している台車14を
セグメント覆工1の内底面に敷設したレール15上に走行
自在に配設してあり、この台車14はシールド機11に連結
部材16を介して一体に連結してシールド機11に牽引させ
るようにしてある。
【0011】2はセグメント覆工1の上壁中央部下面に
おいて、台車14の前端上方からレール15上を走行するト
ロ台車17の到達位置の上方に到る長さ部分に一定間隔毎
に取り付けられた吊具で、これらの複数個の吊具2はセ
グメント覆工されたトンネルの曲線施工や直線施工の線
上、即ち、トロ台車17上からシールド掘削機11内のエレ
クター13に到るセグメント搬送経路に沿って取り付けら
れている。各吊具2の構造は、図2に示すように、セグ
メント覆工1の内壁にボルト2aによって着脱自在に取り
付けられる取付金具2bと、この取付金具2bの下面に一体
的に設けた正面門形形状のローラ枠2cと、このローラ枠
2cの対向面に回転自在に軸支された左右一対のローラ2
d、2dとから構成されている。
【0012】3は設備搭載台車14まで到達したトロ台車
17からシールド掘削機11内のエレクター13に達する距離
に略等しい一定長さのIビームからなる軌条で、図2に
示すようにその上部フランジ3aを搬送経路に沿って配設
した上記複数個の吊具2のローラ枠2c内に挿通して該フ
ランジ3aの両側部下面を各吊具2の左右ローラ2d、2d上
に支持させ、これらの吊具2に走行自在に懸架している
ものであり、その前端は索条等の連結部材18によってシ
ールド掘削機11の後端部に一体に連結し、シールド掘削
機1に牽引させるように構成している。
【0013】この軌条3は前後に隣接する上記吊具2、
2間の長さ間隔よりも短い長さの短尺軌条部31、31・・
・に複数分割され、前後に隣接する短尺軌条部31、31の
対向端部は継手4によって互いに左右方向に屈折自在に
連結して一定長さの一本の軌条3に形成してなるもので
ある。
【0014】この継手4の構造は図3、図4に示すよう
に、対向する短尺軌条部31、31において、一方の短尺軌
条部31の端部における上部フランジ3aの上面と下部フラ
ンジ3bの下面とに平鋼板片よりなる継手板片4a、4bの一
部を溶接によって一体的に固着し、これらの継手板片4
a、4bを短尺軌条部31から平行に突出させてその突出部
の中央に円形孔4c、4dを夫々設け、他方の短尺軌条部31
の上下フランジ3a、3bを上下継手板片4a、4b間に嵌め込
んで、その上部フランジ3aの端部上面中央と下部フラン
ジ3bの端部下面中央に溶接によって固着している円形板
4e、4fを上記円形孔4c、4dに相対的に回転可能に夫々遊
嵌させてなるものである。
【0015】この場合、一方の短尺軌条部31の上下フラ
ンジ3a、3bの端面は円形板4e、4fの中心を中心とした凹
弧状に切除されてあり、他方の短尺軌条部31の上下フラ
ンジ3a、3bの端面は円形板4e、4fの中心を中心とした凸
弧状に切除されて、両短尺軌条部31、31の上下フランジ
の対向端面を衝接させることなく両短尺軌条部31、31の
左右方向の円滑な回動を可能にしている。
【0016】なお、継手板片4a、4bや円形板4e、4fの固
着は溶接によることなく、ボルトによって夫々対応する
上下フランジ3a、3bに固着してもよい。また、円形孔4
c、4dと上下円形板4e、4fとの遊嵌によることなく、一
方の短尺軌条部31に突設した上記上下フランジ3a、3bと
他方の短尺軌条部31の対向端部との重ね合わせ部を軸に
よって互いに回動自在に枢着した構造としてもよい。
【0017】上記継手4により連結した短尺軌条部31、
31を互いにその継手4部から左右方向に屈折させると、
一方の短尺軌条部31の端部に固着している継手板片4a、
4bの円形孔4c、4dの内周面に他方の短尺軌条部31の対向
端部に設けている上記円形板4e、4fの外周面が摺接しな
がら互いに相対的に回動するが、その回動中心線上に、
短尺軌条部31の上下フランジ3a、3bの対向面中央部間を
一体に連結させているウエブ3cが存在すると、両短尺軌
条部31、31のウエブ3c、3cの対向端部同士が衝接しあっ
て屈折の妨げとなるので、図4に示すように、対向する
短尺軌条部31、31のウエブ3c、3cの対向端部が回動中心
線を挟んで対向させた構造としておく。
【0018】5は軌条3の下部フランジ3bに走行自在に
吊支された巻上げ装置で、図2に示すようにその上面に
突設している中心軸体5aの上端に正面U形形状のローラ
枠5bの下面中央部を取り付けてあり、このローラ枠5bの
前後対向面に回転自在に軸支したローラ5cを軌条3の下
部フランジ3bの両側部上面に転動自在に載置し、巻上げ
装置5を軌条3から吊り下げた状態で該軌条3に沿って
移動させるように構成している。
【0019】このように構成したテルハーによってトン
ネル後方側からシールド掘削機11内のエレクター13まで
セグメント21を搬送する場合を述べる。セグメント21は
レール15上を走行するトロ台車17上に積載され、各種設
備を搭載している台車14の後端部にまで搬送される。ト
ロ台車17が設備搭載台車14の後方で停止すると、軌条3
の後端部に待機している巻上げ装置5によってトロ台車
17上のセグメント21が吊り上げられ、次いで、軌条3の
下部フランジ3b上をローラ5cを転動させることによって
巻上げ装置5を前方に移動させ、セグメント21を搬送終
端位置であるエレクター13まで搬送する。
【0020】軌条3をガイドとして巻上げ装置5を前後
方向に移動させるには、ローラ枠5bにモータを装着して
おき、このモータによって巻上げ装置5のローラ5cを回
転させるようにしてもよく、或いは、巻上げ装置5を人
手によって押し進めるようにしてもよい。
【0021】エレクター13まで搬送されたセグメント21
は巻上げ装置5から取り外され、シールド掘削機11の後
端部内でエレクター13によりセグメント覆工1される一
方、巻上げ装置5は軌条3の後端部(セグメント搬送始
端)まで後退し、トロ台車17によって搬送されてくる次
のセグメント21を吊り下げて再びエレクター13によって
搬送する。
【0022】シールド掘削機11はそのカッタヘッド19を
回転させながらエレクター13によって組み立てられたセ
グメント覆工1の前端面に反力を受止させて推進ジャッ
キ20のピストンロッドを伸長させることにより掘進し、
一定長さのトンネル部が掘削される毎に1リング分のセ
グメント覆工1が行われる。そして、新たに組み立てら
れたセグメント覆工1のトンネル計画線上における上周
壁部中央に、これまで最前部に位置していた吊具2から
一定間隔(吊具2、2間の間隔)を存して新たな吊具2
を取り付ける。この吊具2は最後部の吊具2を取り外し
てその位置に移設することにより行われるが、移設する
ことなく一定長さのセグメント覆工1が形成される毎に
順次新たな吊具2を取り付けるようにしてもよい。
【0023】また、セグメント覆工1の下端内壁上にも
一定長さのレールを既に敷設しているレール15の前端に
継ぎ足してトンネル計画線(搬送経路)上に沿って敷設
される。この場合、シールド掘削機11側への継ぎ足すべ
き一定長さのレールの搬送もトロ台車17から巻上げ装置
5によって行われる。
【0024】軌条3並びに設備搭載台車14は、シールド
掘削機11の掘進に従ってシールド掘削機11に連結した連
結部材16、18を介して牽引されながら一体的に前進し、
軌条3の前端部は新たに設けられた吊具2のローラ枠2c
内に挿通されてそのローラ2d、2d上に上部フランジ3aの
両側下面が支持される一方、設備搭載台車14も新たに敷
設されたレール15上に前進する。
【0025】このようにシールド掘削機11による一定長
のトンネル部の掘進毎に1リング分のセグメント覆工を
行うと共に、一定長のセグメント覆工が形成される毎に
搬送経路上に吊具2の取り付けと一定長のレールの敷設
とを行い、軌条3と設備搭載台車14とをシールド掘削機
11と一体的に前進させると共に巻上げ装置5によりセグ
メント21をトロ台車17からエレクター13側へと搬送する
ものである。
【0026】この際、曲線トンネル部においては、複数
個の吊具2はその曲線上に沿ってセグメント覆工1の上
周壁面中央部に順次一定間隔毎に取り付けられているも
のであるが、軌条3はその取付間隔よりも短い長さ間隔
毎に短尺軌条部31、31・・・に複数分割されており、隣
接する短尺軌条部31、31同士は上述したように継手4に
よって左右方向(トンネルの幅方向)に屈折自在に連結
しているので、図5に示すように軌条3は隣接する吊具
2、2間で継手4を介して曲線トンネル部に沿って屈折
する。
【0027】このように軌条3は屈折しても、継手4は
上記のように短尺軌条部31、31の対向端部における上下
フランジ3a、3bの上下面に夫々円形孔4c、4dを設けた継
手板片4a、4bと該円形孔4c、4dに遊嵌した円形板4e、4f
とを固着してなるものであるから、この継手4に邪魔さ
れることなく吊具2のローラ枠2c内の左右ローラ2d、2d
上に上部フランジ3aの下面を受止させながら円滑に前後
移動することができ、同様に、巻上げ装置5もそのロー
ラ枠5bの前後対向面に回転自在に軸支したローラ5cを軌
条3の下部フランジ3bの両側部上面に転動自在に支持さ
せて前後方向に円滑に移動することができる。
【0028】次に、シールド掘削機11によって掘削され
たトンネル12の全長に亘ってセグメント覆工1を施工し
たのち、上記テルハーを使用してこのトンネル12内に上
下水管或いは各種配管を敷設する方法を述べる。先ず、
トンネル終端部側の一定長さ部分のレール15a を撤去し
てテルハーの軌条3の前端部に待機させている巻上げ装
置5により吊り下げ、軌条3の後端部側にまで巻上げ装
置5を後退させて図6に示すようにレール15上に待機し
ている台車22上に移載し、該台車22よって後方のトンネ
ル始端部側に搬出する。この場合、長いレール15a を安
定的に吊り上げるために2個の巻上げ装置5を軌条3の
前後に適宜間隔を存して配設しておき、これらの前後巻
上げ装置5、5に定尺のレール15a を架設状態に吊支さ
せる。
【0029】レール15a の搬出後、トンネル始端部側で
一定長さを有する管体23を該台車22に載置し、この台車
22を敷設レール15上で走行させて軌条3の後端部下方に
まで搬送し、該管体23を巻上げ装置5、5によって吊り
下げたのち、さらに軌条3に沿って前方に搬送し、取り
外したレール跡上に吊り下ろして既に敷設した管体23の
後端に接続する(図7、図8参照)。
【0030】しかるのち、両巻上げ装置5を軌条3に沿
って後退させると共に図9に示すように、台車22を軌条
3下から軌条3の後端部後方まで後退させ、その後退跡
の一定長さのレール15a (最前部のレール部)を撤去し
て巻上げ装置5、5により吊支させ、軌条3をセグメン
ト覆工1の上周壁下面に一定間隔毎に取り付けている上
記吊具2、2・・・に沿って後退させることによって吊
り下げたレール15a を台車22上まで移動させ、該レール
15a を台車22上に移載する。なお、レール15aの撤去
は、先に軌条3をその後半部が台車22上となる位置まで
後退させておき、この状態で巻上げ装置5を軌条3にそ
って往復動させることにより、巻上げ装置5で吊り上げ
たレール15a を台車22上に搭載することもできる。
【0031】このレール15a を台車22によりトンネル始
端部側に搬出し、再び、上述したように該台車22上に管
体23を載置して撤去したレール跡に吊り下ろし、既に敷
設した上記管体23の後端に接続する。この作業を繰り返
し行ってトンネル内に敷設したレール15の撤去跡にトン
ネルの全長に亘って管体23を敷設するものである。
【0032】この作業時において、定尺の管体23の敷設
毎に軌条3を一定長、後退させるものであるが、その後
端に際して、吊具2は上記セグメント覆工1の施工時に
移設することなくトンネル12の全長に亘って一定間隔毎
に残しておけば、一定長の軌条3を後方の吊具2に載架
させながら後退させることができ、又、セグメント覆工
1の施工時に移設した場合には、最前端部の吊具2をセ
グメント覆工1から取り外して軌条3を吊支している最
後端側の吊具2から後方に一定間隔を存したセグメント
覆工1の上周壁中央部分に取り付けたのち、軌条3を後
退させる。
【0033】軌条3の移動は、上記セグメント覆工時と
同様に、セグメント覆工1の上周壁中央部において、ト
ンネルの長さ方向に搬送経路に沿って一定間隔毎に取り
付けられた吊具2のローラ枠2c内を挿通した状態でその
左右ローラ2d、2dに上部フランジ3aの下面を支持させて
ローラ2dを回転させながら行われる。この際、曲線トン
ネル部においては、上述したように、軌条3を構成する
短尺軌条部31、31間が継手4を介してトンネル屈曲方向
に屈折し、常に管体24の搬送始端と搬送終端の上方に巻
上げ装置5を位置させるようにしながら吊具2、2・・
・に沿って円滑に移動する。
【0034】なお、以上の実施例においてはシールド掘
削機11によって掘削されたトンネル内にセグメント覆工
1を施工し、このセグメント覆工1の上周壁下面にテル
ハーを配設してセグメント21と管体24との搬送を行った
が、トンネル内においてその他の資材や機器類等の搬送
にも用いることができるのは勿論であり、また、セグメ
ント覆工に限らず、適宜な構造物の下面に搬送路に沿っ
て一定間隔毎に吊具2を取り付け、これらの吊具2に沿
って巻上げ装置5を走行自在に吊設しているIビームよ
りなる一定長さの軌条3を移動自在に懸架して各種物品
の搬送用テルハーを構成してもよい。
【0035】さらに、上記実施例においては、搬送経路
に沿って一本の軌条3を吊具2に沿って走行自在に構成
したが、図11に示すように、構造物(セグメント覆工)
の下面における物品搬送経路の両側部に吊具2を搬送経
路の長さ方向に一定間隔毎に2列状態で配設し、両側の
吊具列に夫々左右の軌条3、3を走行自在に懸架させた
構造としてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明のテルハーによれ
ば、上方の構造物下面に長さ方向に一定間隔毎に吊具を
取り付け、これらの吊具間に一定長さを有するIビーム
からなる軌条の上部フランジを走行自在に懸架すると共
に該軌条の下部フランジに巻上げ装置を走行自在に吊支
してなるテルハーにおいて、上記軌条を上記吊具間隔よ
りも短い長さ毎に分割し、これらの分割軌条の互いに対
向する端部間を左右方向に屈折自在に連結してなるもの
であるから、軌条は吊具の取付間隔よりも短い長さ毎に
左右方向に屈折自在となっているので、吊具が曲線搬送
経路上に沿って一定間隔毎に取り付けられている場合に
おいても、隣接する吊具間で搬送経路の屈曲度に応じて
屈折しながら吊具をガイドとして移動することができ、
この軌条の移動によって物品の搬送始端と搬送終端、即
ち、軌条の前後端部の位置を所望位置に変更することが
できると共に、軌条の下部フランジに走行自在に吊支し
た巻上げ装置によって物品を軌条の搬送始端から搬送終
端に向かって円滑に搬送することができるものである。
【0037】また、請求項2に記載した発明によれば、
シールド掘削機のトンネル掘進に従って組立てられるセ
グメント覆工の上周部下面に、トンネル長さ方向に一定
間隔毎に吊具を取り付け、前後に隣接する吊具間の間隔
よりも短い長さのIビームよりなる複数本の分割軌条部
を左右方向に屈折自在な継手を介して順次連結して一定
長さの軌条を形成し、この軌条の上部フランジを複数の
吊具間に走行自在に懸架すると共に軌条の下部フランジ
に巻上げ装置を走行自在に吊支してテルハーを構成して
いるので、従来のようにシールド掘削機に後続する設備
搭載台車にテルハーの軌条固定用枠を設ける必要はな
く、従って、トンネル内の作業空間が広くなるのは勿
論、軌条は互いに継手を介して左右方向に屈折自在に連
結した複数の分割軌条部よりなるので、曲線トンネル部
であって、該曲線トンネル部に沿ってセグメント覆工の
上周部下面に一定間隔毎に吊支された複数の吊具による
搬送経路が屈曲している場合においても、その屈曲に応
じて軌条をその継手部で屈折させ、吊具に確実に吊支さ
せながら移動することができるものである。
【0038】さらに、シールド掘削機の掘進に従って組
立てられるセグメント覆工の上周壁下面に新たな吊具を
取り付けることによって軌条をシールド掘削機の掘進長
さに応じてこの吊具まで前進させることができ、従っ
て、一定長のセグメント覆工の形成毎に一定長の軌条の
前後端におけるセグメント等の搬送始端と搬送終端とを
正確な位置にまで移動させて能率のよい搬送が可能とな
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】トンネル築造時におけるセグメント覆工にテル
ハーを配設した状態の簡略縦断側面図、
【図2】その拡大縦断正面図、
【図3】テルハーの軌条の継手部における平面図、
【図4】その縦断側面図、
【図5】曲線トンネル部におけるテルハーの軌条の屈折
状態を示す簡略横断面図、
【図6】テルハーを使用してトンネル内のレールを撤去
する状態の簡略縦断側面図、
【図7】レールの撤去跡に配管を搬送する状態の簡略縦
断側面図、
【図8】配管を敷設した状態を示す簡略縦断側面図、
【図9】レールを撤去する状態の簡略縦断側面図、
【図10】レールを台車に搭載した状態の簡略縦断側面
図、
【図11】トンネル内に並列軌条を設けた状態の簡略縦
断正面図、
【図12】従来のテルハーの使用例を示す簡略縦断側面
図。
【符号の説明】
1 セグメント覆工 2 吊具 3 軌条 3a 上部フランジ 3b 下部フランジ 4 継手 5 巻上げ装置 21 セグメント 31 短尺軌条部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方の構造物下面に長さ方向に一定間隔
    毎に吊具を取り付け、これらの吊具間に一定長さを有す
    るIビームからなる軌条の上部フランジを走行自在に懸
    架すると共に該軌条の下部フランジに巻上げ装置を走行
    自在に吊支してなるテルハーにおいて、上記軌条を上記
    吊具間隔よりも短い長さ毎に分割し、これらの分割軌条
    の互いに対向する端部間を左右方向に屈折自在に連結し
    てなることを特徴とするテルハー。
  2. 【請求項2】 上記構造物はシールド掘削機のトンネル
    掘進に従って組立てられるセグメント覆工であり、シー
    ルド掘削機の後端から所定長さ部分におけるセグメント
    覆工の上周部下面に、トンネル長さ方向に一定間隔毎に
    吊具を取り付けると共に、前後に隣接する吊具間の間隔
    よりも短い長さ間隔毎に左右方向に屈折自在の継手部を
    設けた一定長さのIビームからなる上記軌条の上部フラ
    ンジをこれらの複数の吊具間に走行自在に懸架してなる
    ことを特徴とする請求項1記載のテルハー。
  3. 【請求項3】 構造物の下面の両側部にそれぞれ長さ方
    向に一定間隔毎に吊具を取り付けて2本の軌条を並列状
    態に懸架していることを特徴とする請求項1又は2記載
    のテルハー。
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