JPH0721708B2 - 電子楽器の鍵盤装置 - Google Patents

電子楽器の鍵盤装置

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JPH0721708B2
JPH0721708B2 JP62303889A JP30388987A JPH0721708B2 JP H0721708 B2 JPH0721708 B2 JP H0721708B2 JP 62303889 A JP62303889 A JP 62303889A JP 30388987 A JP30388987 A JP 30388987A JP H0721708 B2 JPH0721708 B2 JP H0721708B2
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は電子オルガン等に使用される鍵盤装置に関す
るものである。
(従来の技術) 従来のこの種の鍵盤装置としては、例えば実公昭60−28
024号公報に記載したものが知られている。この鍵盤装
置を第13図を参照して以下説明する。
第13図において、1は白鍵を示し、この白鍵1は鍵盤フ
レーム3上において上下方向に揺動自在に支持されてい
るとともに、スプリング5によって常時復帰習性が付与
されている。
すなわち、鍵盤フレーム3の一端部の垂直片にスロット
7を形成し、このスロット7に白鍵1の後端部をスプリ
ング5の付勢力によって係止している。鍵盤フレーム3
の他端部はその中間部である水平部分9から下方に向か
って屈曲しており、その垂直片には開口11が形成されて
いる。この開口1は上下方向に所定高さに亙って延在
し、白鍵1の先端部(押鍵部)下面から下方に突出した
L字形のガイド13の水平片15が遊挿されている。
そして、鍵盤フレーム3の水平部分9にはこの開口11に
近接してその下面にゴムの上限ストッパ17が固着されて
おり、上記白鍵1の上限位置規則用の突起物であるガイ
ド13の水平片15がこのストッパ17に当接可能に構成され
ている。なお、19は鍵盤フレーム3の水平部分9の一部
を上方に切り起こしてその先端に固着したゴム製の下限
ストッパである。
また、鍵盤フレーム3のこの水平部分9の下面には弾性
体(ゴム)21を介してプリント基板23がねじ25、25によ
って固定されている。プリント基板23には楽器の電気回
路が印刷配線されるとともに、固定接点部27が設けられ
ている。プリント基板23上にはこの固定接点部27に対応
したゴム製の可動接点部29が配設されており、この可動
接点部29は上記固定接点部27とともに鍵スイッチを構成
している。なお、この可動接点部29は、鍵盤フレーム3
の水平部分9の開口を介して白鍵1の下面から垂下、突
出したアクチュエータ31によって押圧されるものであ
る。
従って、この白鍵1を鍵盤フレーム3に装着するには、
フレーム3の一端部垂直片のスロット7に白鍵1の後端
部を挿入して係合させ、スプリング5をフレーム3の水
平部分9の上面とこの後端部との間に介挿する。これと
同時に、ガイド13の水平片15をフレーム3の上側(外
側)から他端部の垂直片の開口11に遊挿する。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、このような従来の電子楽器の鍵盤装置に
あっては、白鍵1を鍵盤フレーム3に装着するには、フ
レーム3の垂直片の開口11に第13図で左横方向からガイ
ド13の水平片15を挿入しながら、その後端部をスロット
7に係止させなければならず、その取付作業が面倒であ
るという問題点を有していた。すなわち、水平片15が遊
挿される開口11はフレーム3の垂直部にのみ形成された
構造であったため、白鍵1の装着時は水平片15をまず第
13図で左横方向から開口11に挿入しながら、後端部の突
部をスロット7に挿入してその上線に係止させなければ
ならず、作業手順として2つの動作を要し煩雑なものと
なっていたという問題点が生じていた。
この発明は上記のような問題を解決するためになされた
ものであり、鍵を鍵支持部材(上記フレーム)に上下方
向に揺動自在に支持させた後に、その鍵を押鍵方向へ強
く回動させるだけで、上限位置規則用の突起物(上記ガ
イド)を鍵支持部材の開口部から上限ストッパによって
係止され得る位置に簡単に挿入できるようにすることを
目的とする。
(問題点を解決するための手段) この発明は上記の目的を達成するため、鍵支持部材と、
この鍵支持部材の上面側に上下方向に揺動自在に支持さ
れる鍵とからなる電子楽器の鍵盤装置において、鍵支持
部材に各鍵に対応する開口部を設けると共に、この開口
部の少くとも一部を覆うように可とう性部材を装着す
る。
さらに、上記鍵には垂直部とその先端部から水平方向に
延びる水平部とをもつ上限位置規則用の突起物を垂下突
設し、上記可とう性部材は鍵支持部材の下面側に装着さ
れ、上記開口部に延出して鍵に対する上限ストッパとな
る部分を有する。
そして、上記鍵の鍵支持部材への取り付け回動時には、
その突起物が上記開口部に嵌挿し、上記可とう性部材の
延出した部分が弾性変形して突起物を通過させた後復元
し、その延出した部分を通過した突起物は、その水平部
が鍵の上方への回動時に上記可とう性部材の延出した上
限ストッパとなる部分に当接して係止されるようにした
ものである。
この可とう性部材を、鍵支持部材の下面とこの鍵支持部
材に固定されるプリント基板との間に挾持させたシート
状弾性体にするとよい。
その可とう性部材に、鍵支持部材に対する位置決め手段
を設けるとよい。
上記突起物の水平部に斜面を形成するとともに、上記可
とう性部材の延出した部分にも斜面を形成し、上記突起
物が鍵支持部材の開口部に嵌挿されるとき、その水平部
の斜面が可とう性部材の延出した部分の斜面に当接して
該部分を弾性変形させるようにしてもよい。
(作 用) この発明による電子楽器の鍵盤装置は上記の構成によ
り、各鍵を鍵支持部材の上面側に上下方向に揺動自在に
支持させた後、その鍵を押鍵方向へ強く回動させるだけ
で、その上限位置規則用の突起物が鍵支持部材の開口部
に嵌挿し、その際鍵支持部材の下面側に装着された可と
う性部材の延出した部分を下方あるいは側方へ弾性変形
させてその突起物が通過する。その通過後、可とう性部
部材の延出した部分は自己の弾性で復元して上記開口部
の少くとも一部をその下面側で覆う。
その可とう性部材の延出した部分を通過した突起物は、
その水平部が鍵の上方への付勢力により回動すると、可
とう性部材の延出した上限ストッパとなる部分に当接し
て係止される。このとき、可とう性部材の上記開口部に
対応する部分以外は鍵支持部材の下面に当接しているの
で、その延出した上限ストッパとなる部分も上方への弾
性変形は殆んどできず、上限位置規則用の突起物の水平
部を係止して鍵の抜けを防止するとともに、上昇位置を
揃える上限ストッパとしての役目を果たす。
上記可とう性部材をシート状弾性体として、鍵支持部材
の下面と電子楽器のプリント基板との間に挾持させれ
ば、可とう性部材を簡単且つ確実に鍵支持部材の下面側
に装着できる。
その可とう性部材をその位置決め手段によって鍵支持部
材に対して位置決めして装着すれば、簡単に位置ずれな
く装着できる。
鍵に垂下突設した突起物が鍵支持部材の開口部に嵌挿さ
れるとき、その水平部に形成された斜面が可とう性部材
の延出した部分に形成された斜面に当接するようにすれ
ば、その延出した部分を無理なく弾性変形させることが
できる。
(実施例) 以下、本発明に係る電子楽器の鍵盤装置の実施例を図面
を参照して説明する。
第1図〜第7図は本発明に係る電子楽器の鍵盤装置の第
1実施例を示している。
第1図に示すように、この鍵盤装置における鍵(図にあ
っては白鍵)120は、演奏者によって押圧操作される鍵
本体部121と、この鍵本体部121の長さ方向の一端側(後
端側)に配設された支点部123と、この支点部123と鍵本
体部121の後端とを連結する薄肉ヒンジ部125と、を有し
ている。そして、これらの鍵本体部121、薄肉ヒンジ部1
25、及び、支点部123は、例えばプラスチック等によっ
て樹脂により一体として成形されている。
この支点部123は所定の幅を有する帯状体によって形成
され、鍵本体部121の長手方向とは直交する方向に連続
的に形成されている。
そして、本装置にあっては複数の鍵120の支点部123によ
り連結された鍵ユニットとして一体に成形されている。
例えば4つの白鍵を1ユニットとし、残りの3つの白鍵
で1ユニットを構成しているのである。
なお、薄肉ヒンジ部125は水平薄板片126と、垂直薄板片
128とを有し、鍵本体部121が支点部123に対して上下、
左右にたわむことを可能としている。
第2図に示すように、このようにして一体成形された鍵
ユニットは、同じく樹脂製の鍵支持部材であるフレーム
130の上面側にその支点部123が固着されることにより、
各鍵を上下方向に揺動自在に支持するように装着され
る。
フレーム130は鍵盤装置の下ケース132にねじ134、136に
より固定されており、上記鍵ユニットはこの下ケース13
2の前方側の上面に配設されている。下ケース132の後方
側の上面は上ケース138により覆われており、上記鍵ユ
ニットにあっても各鍵120の後端側である支点部123がこ
の上ケース138に覆われている。なお、これらの上下の
ケース132、138も樹脂によって成形されている。
ここで、第3図及び第6図においても示すように、フレ
ーム130の水平部分131には鍵120の配列方向に沿って多
数の(各鍵毎にその下方に)円形穴141が形成されてお
り、このフレーム130の下面で各円形穴141の前方側には
下方に向かって突出しその下端が後方に向かって屈曲し
た鈎型のフック143がそれぞれ形成されている。また、
フレーム130の下面でこれらの円形穴141の後方側には半
円状の電池ホルダ145が形成されており、このホルダ145
の垂直な側壁(リブ)146にはU字形に湾曲したバネ147
が上記各フック143に対向して形成されている。148はこ
の側壁146に対して直角方向に突設した位置決めピンを
示している。
第2図及び第7図に示すように、このフック143とバネ1
47との間にはプラスチック等からなるプリント基板151
がほぼフレーム130の水平部分131と平行に(水平に)保
持されるものである。バネ147はフック143に向かって常
にこのプリント基板151を押し当てるように水平方向に
付勢している。このプリント基板151の上面には鍵スイ
ッチを構成する固定接点等が印刷により形成されてい
る。
これらのプリント基板151とフレーム130の水平部分131
との間には所定厚さのゴム製の(高分子弾性体からな
る)可とう性部材であるシート状部材(シート状弾性
体)153が挟み込まれている。このシート状部材153の一
部は椀状に上方に向かって膨出成形されて鍵スイッチの
可動接点155を構成している。そして、この可動接点155
は上記フレーム130の各円形穴141から上方に向かって突
出して配設されている。可動接点155は導電ゴムからな
り上記固定接点に対向して配設され、鍵120のアクチュ
エータ122により押圧されると下方に向かって変形して
固定接点に接触し鍵スイッチをONとするものである。
第1図、第4図及び第7図において、上記フレーム130
の円形穴141の前方側(鍵本体部121については支点と反
対側の押鍵側)には鍵本体部121から垂下、突設した上
限位置規則用の突起物であるガイド157が遊挿される一
対のスリット(開口部)159が形成されている。このス
リット159はフレーム130の水平部分131に所定長さに亙
って形成されるのみならず、水平部分131に連続したそ
の垂直屈曲部分にも上下方向に所定長さ(押鍵のストロ
ークに対応した長さ)だけ延出して形成されている。な
お、この一対のガイド157の下端部160は鍵本体部121の
後方側に向かって所定長さだけ突出するよう屈曲してい
る。この鈎型の水平片(下端部)160は上記スリット159
の水平部分の長さとほぼ同じかそれより少し短い長さに
設定されている。
さらに、これらのスリット159の後方で円形穴141との間
のフレーム130の水平部分131には一対の矩形孔161(第
6図)が上下方向に貫通して形成されている。
そして、これらの矩形孔161のそれぞれには上記シート
状部材153の上面の一部を上向きに突出成形してなる一
対の突起163が挿入されており、これらの突起163の上端
は所定の高さだけ該フレーム130の上面から突出してい
る。すなわち、各鍵120に対して各一対設けられた突起1
63はその上端部が矩形孔161の上方に突出して鍵120の下
限ストッパとしての役割を果たすものである。
鍵本体部121が押し下げられるとアクチュエータ122が可
動接点155を押圧して鍵スイッチをONとした後、その鍵
本体部121の一部が該突起163に当接することにより、鍵
本体部121の降下を規制するものである。このようにシ
ート状部材153の一部を上向きに突設してなる突起163は
矩形孔161に挿入されて該シート状部材153をフレーム13
0に対して位置決めする位置決め手段として作用すると
ともに、該矩形孔161からその上端部が突出して鍵120の
下限ストッパとしても作用するものである。
また、上記シート状部材153には、第3図に詳示するよ
うに、その下面の前端側部分において鍵配列方向に延び
る1条の突条165が下方に向かって所定高さに突設され
ている。この突条165は、第7図に示すように、フレー
ム130の水平部分131でスリット159が形成された部分に
該スリット159内に突出して配設されている。
また、突条165は鍵に対する上限ストツパとなる部分で
あり、シート状部材153の一端側(前端側)に形成され
ており、そのシート状部材153は上述のようにプリント
基板151にその他端側(後端側)部分が挾圧されている
結果、突条165を形成した突条形成部170(第4図)がプ
リント基板151による挾圧端部を支点として上下方向に
揺動可能に弾性的に支持されている。
すなわち、水平部分のスリット159を下方から(フレー
ム130の内側から)覆うようにシート状部材153の前端側
(一端部)部分170は配設されているのである。換言す
れば、第4図に模式的に示すように、フレーム130の水
平スリット159形成部の下面にはシート状部材153の突条
形成部170が配設されており、この突条形成部170はプリ
ント基板151により挟まれてフレーム130下面に固定され
た部分171に対して下側に向かってのみたわむことが可
能となっている。この突条形成部170がいわゆる一方向
弁的な機能を有し、鍵120の一部であるガイド157の水平
片160が水平スリット159をフレーム130の上側(外側)
から下側(内側)に向かってのみ挿通可能とし、逆方向
の抜けを防止しているものである。
そして、この突条165は鍵本体部121のガイド157の下端
屈曲部(水平片)160が当接可能に設けられていること
から、鍵120の上限ストッパとしても作用している。
次に、この実施例の作用について説明する。
まず、フレーム130にシート状部材153及びプリント基板
151を固定する場合について説明する。
第2図に示すように、樹脂成形した鍵盤フレーム130の
水平部分131の裏側にゴム製のシート状部材153を載置
し、その上からプリント基板151を装着することにより
(第7図は仮想線でこのプリント基板151を示してい
る)、シート状部材153をフレーム130の水平部分131の
下面との間に挟み込む。
シート状部材153には上面に1つの鍵120について一対の
突起163と可動接点155とが突設されており、これらの突
起163を矩形孔161に挿入して全体としてのフレーム130
に対する位置決めがなされている。このとき、椀状の可
動接点155は円形穴141に遊挿される。すなわち、シート
状部材153の突起163を所定の矩形孔161に挿入するだけ
で簡単フレーム130に対する該部材153の位置決めがなさ
れ、結果的に鍵スイッチの可動接点155も正確に円形穴1
41に挿入されるのである。
そして、プリント基板151の装着は、第7図に示すよう
に、バネ147を押し縮めながらフック143にその一端を挿
入、係止させてバネ147との間に装着する。なお、プリ
ント基板151の位置決めは側壁146に形成した位置決めピ
ン148により行っている。
この結果、第2図に示すような状態に、すなわち、可動
接点155がフレーム130から所定高さに突出して設けら
れ、シート状部材153の突条165側の端部170が下方に向
かってのみ揺動可能に弾性的に取り付けられるのであ
る。
次に、フレーム130に鍵ユニットを装着する場合につい
て説明する。この場合、鍵ユニットは1オクターブ毎
に、白鍵については2つのユニットとして4鍵のユニッ
トと3鍵のユニットとに、また、黒鍵については1つの
ユニットとして成形してある。
これらの各鍵ユニットはそれぞれフレーム130に位置決
めして配設され、その後ねじ止めされることにより、フ
レーム130に固定される。すなわち、各白鍵ユニットの
支点部123同士を重ね合わせてフレーム130に位置決めし
た後、さらに黒鍵ユニットをその支点部123において重
ね合わせることにより、鍵ユニットとしては一体に組み
立てられる。このとき、水平部分131の各スリット159は
上記シート状部材153の突条形成部170により覆われてい
るが、鍵本体部121のガイド157及び水平片160をこのス
リット159に挿入するには該シート状部材153の突条形成
部170が第2図にあっては反時計回り方向にたわんでこ
の装着を容易にしている。
第5図は鍵120の一部であるガイド157をスリット159に
上側から挿入した状態を示している。そして、この突条
形成部170は図示のように弾性変形してガイド157の水平
片160の通過を許容し、その通過後第1図に示す状態に
復帰して、鍵本体部121のガイド157の上方への移動を規
制することとなり、全体として一旦スリット159に挿通
したガイド157の抜け止めとなるとともに、突条165が鍵
の上昇位置を揃える上限ストッパとなつている。この突
条形成部170はガイド157に対して一方向弁としての機能
を果たしている。
なお、この場合、複数のオクターブについても鍵ユニッ
トは同様に組み付けられる。そして、ねじ136がフレー
ム130及びユニットの支点部123にねじ込まれてこれらを
固定する。この結果、フレーム130のガイド用スリット1
59内に鍵本体部121のガイド157が所定の隙間を有して遊
挿されることとなる。また、鍵本体部121は支点部123を
支点として上下方向に揺動自在に鍵盤フレーム130に支
持されることとなる。
この場合、フレーム130、及び、各鍵ユニットは全て樹
脂一体成形品によるため、そのコストは大幅に低減され
ていることは言うまでもない。
そして、以上のように鍵ユニットがフレーム130に取着
されると(第2図)、鍵本体部121を押圧すると、薄肉
ヒンジ部125の水平薄板偏126が下向きにたわむ結果、鍵
本体部121は支点部123を支点として下方に揺動する。
鍵本体部121が下降すると可動接点155に当接してこれを
まず押圧変形させることとなり、鍵スイッチをONとす
る。そして、さらに、鍵120が下降すると鍵本体部121の
一部がフレーム130より突出した突起163に当接すること
となり、その下降が停止される。
そして、その押圧を解除すると薄肉ヒンジ部125の水平
薄板片126の弾性復原力によって鍵本体部121は上昇して
ガイド157の屈曲部160が突条165(上限ストッパ)に当
接することにより所定位置に復帰する。
以上のようにこの実施例にあっては、可とう性部材とし
てシート状部材153の一部170を用い、同時にこのシート
状部材153には鍵120に対する上限ストッパ165及び下限
ストッパ163を一体に成形してある。この結果、部品点
数が全体として削減され、ローコストの下にこの鍵盤装
置を得ることができる。
また、シート状部材153にはさらに鍵スイッチの可動接
点155を一体に成形しているため、この点についてもさ
らに部品点数の削減とともに、その組み付け作業が容易
になる結果コストの低減となる。
さらに、上記シート状部材153には突起163が一体に形成
される結果、該突起163による位置決めがその可とう性
部材としての突条形成部170の開口部であるスリット159
に対する位置決めとなっている。よって、その組み付け
が極めて容易となっている。
第8図及び第9図はこの発明に係る電子楽器の鍵盤装置
の第2実施例を示している。
この実施例は、可とう性部材の形状を波型としたもので
ある。
図示のように、鍵支持部材であるフレーム130の水平部
分131の円形穴141より前端側部分を若干上方へ膨らま
せ、この前端側部分とプリント基板151との間に空所175
ができるようにしてある。
本実施例におけるフック143はフレーム130の垂直屈曲部
分から突設されており、プリント基板151はこのフック1
43とバネ147との間に装着されている。このため、プリ
ント基板151の前端部にはスリット159に対応したスリッ
ト176が設けられており、鍵120の上限位置規制用の突起
物であるガイド157の下端部160はスリット159と共にス
リット176をも通過しうるようになっている。
可とう性部材としてのゴム製のシート状部材178は、そ
の後端部分179が可動接点155を設けた平板状であり、そ
の前端部分180が波型状となり、更にその前端が上限ス
トッパとなる突状181となっている。そして、シート状
部材の後端部分179がフレームの水平部分131とプリント
基板151との間に挟み込まれて固定され、波型状部分180
及び突状181が前記空所175に納められている。なお、突
状181とガイド下端部160とにはそれぞれ斜面181a、160a
がもうけられている。
従って、鍵ユニットをフレーム130に装着する場合、ガ
イドの下端部160を上側からスリット159に挿入して行く
と、斜面181a、160a同士の摺動により押圧力を受けて波
型状部分180が圧縮され、突状181が空所175内を側方へ
退避してガイド157がスリット159、176を通してフレー
ム130内に装着されるのを許容する。そして、ガイドの
下端部160が通過した後は、波型状部分180が弾性復元力
により伸張して、突状181によりガイド157の抜け止め及
び鍵120の上昇位置を規制する。
なお、この実施例では鍵120の下限ストッパとなる突起1
63はシート状部材とは別体として成形され、フレームの
水平部分131の上面に設けられている。
その他の構成及び作用は上記第1実施例と同様であり、
その説明は省略する。
第10図及び第11図はこの発明に係る電子楽器の鍵盤装置
の第3実施例を示している。
図示のように、この実施例では、先端部186が傘型状に
膨出された棒状の突起物であるガイド185を鍵本体部121
から垂下突設してある。一方、フレームの水平部分131
にはガイド185より若干径の大きい孔187が設けられてお
り、この孔187にガイド185が遊挿し得るようになってい
る。
また、フレームの水平部分131の下には上記第1実施例
と同様に可とう性を有するシート状部材153が設けられ
ている。この実施例においては、シート状部材153に孔1
87と重なる孔188を設けており、このシート状部材側の
孔188はフレーム側の孔187より径が小さくなっている。
また、フレーム131の孔187の周囲には案内部材190が上
方に向けて突設されており、鍵ユニットをフレーム130
に装着した場合に、案内部材190が鍵本体部121に内側か
ら摺動自在に係合してこの鍵本体部121の上下方向への
揺動を案内する。
従って、鍵ユニットをフレームに装着する場合に、鍵本
体部121の一部であるガイド185を孔(開口部)187から
差し込むと、シート状部材153の孔188がガイドの傘状部
分186によって押し広げられてこのガイド185の先端部が
フレーム130内に挿入され、その後シート状部材153の弾
性復元によって孔188が縮まり、フレーム131と傘状部分
186との間にシート状部材153が介在して孔187からガイ
ド185が抜け外れるのを防止する。
また、このときガイド185の傘状部分186がと係合するシ
ート状部材153の孔187内に延出する部分が鍵本体部121
に対する上限ストツパの役目を果たす。
その他の構成及び作用については上記第1実施例と同様
であり、その説明は省略する。
第12図はこの発明に係る電子楽器の鍵盤装置の応用例を
示している。
この実施例は、ケースに対してその下方から鍵を挿入、
取り付けるようにした構成の鍵盤装置への適用例であ
る。
同図に示すように、この装置にあっては、上ケース201
に鍵203を取り付け、図示していないがプリント基板等
は下ケース205内に収納している。
従って、下ケース201が鍵203を上下方向に揺動自在に支
持するフレームとしての役割を有していることになる。
すなわち、鍵203の後端部(支点部)207はねじ209によ
って上ケース201の一端部の上片211に固着されており、
押圧操作される押鍵部(鍵本体部)213は該上ケース201
の上片211の大きな開口部215より上方に突出して設けら
れている。そして、押鍵板213と後端部207との間は薄肉
ヒンジ部217により連結されている。この薄肉ヒンジ部2
17は上下方向にたわむことにより、押鍵部213を上下方
向に揺動自在とするものである。
そして、この上ケース201の他端部の下部には水平部分2
19が内方に向かって突出して形成され、この水平部分21
9にはスリット221が鍵配列方向においてくし歯状に形成
されている。
このスリット221には上記鍵203に押鍵部213の先端に形
成した突出片223が挿通可能に設けられており、鍵203の
上ケース201への取着時には該突出片223をスリット221
に下側から通して上ケース201の内部に挿入するもので
ある。
一方、上ケース201の水平部分219の上面には押え部材22
5によって基端が押圧、固定されたシート状のゴム材227
が取着されている。
このゴム材227は該スリット221を上側から覆うもので上
方に向かってのみたわむことができる。すなわち、ゴム
材227は上方へ変形することにより鍵203の突出片223が
スリット221から挿入されることを許容し、かつ、挿入
後はスリット221から抜け出ることを阻止する、いわゆ
る一方向弁としての機能を有しているのである。
なお、このゴム材227は鍵203の押鍵操作に対する鍵203
の下限ストッパとしても機能している。第12図は鍵203
が最下方に位置した状態を示している。
従って、鍵203を上ケース201の内部に装着するには、下
ケース205を取り外した状態で鍵203の突出片223を上ケ
ース201の水平部分219の下側から(外側)からスリット
221を通してその内側に挿入する。このとき、ゴム材227
は突出片223により押圧されると上方に(内側に)たわ
み、スムースに突出片223を通す。極めて簡単に鍵203の
取付が可能となっているのである。
その他の構成及び作用については大略上記実施例と同様
であり、その説明は省略する。
(効果) 以上説明してきたように、この発明の電子楽器の鍵盤装
置によれば、鍵を鍵支持部材(フレーム)に上下方向に
揺動自在に支持させた後に、その鍵を押鍵方向へ強く回
動させるだけで、鍵の上限位置規制用の突起物(ガイ
ド)を鍵支持部材の開口部から上限ストッパによって係
止され得る位置に簡単に挿入できる。
したがつて、鍵を鍵支持部材に組み付ける際に、従来の
ように鍵の支点部の鍵支持部材への取り付けと、上限位
置規制用の突起物の鍵支持部材の開口部への挿入とを同
時にする必要がなくなり、その組付作業が極めて簡単に
なる。
すなわち、鍵支持部材の下面側に装置役した可とう性部
材の開口部に延出する部分が上限ストッパとなる部分を
有するので、鍵の上記突起物を鍵支持部材の開口部に挿
入するときには、可とう性部材の上記部分が容易に弾性
変形してその通過を許容するが、その後鍵がその復帰力
によつて上方へ回動する際には、上記上限ストツパとな
る部分の周囲が鍵支持部材の下面に当接しているため、
その部分に突起物の水平部が当接しても殆んど弾性変形
せずにそれを係止し、鍵ストッパの役目を果たす。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の電子楽器の鍵盤装置の第1実施例に係
る白鍵とフレームとの係合状態を示すその斜視図、 第2図は第1実施例に係る鍵盤装置の側面断面図、 第3図は第1実施例に係るフレームを裏側から示すその
斜視図、 第4図は第1実施例に係るフレームのスリットを示すそ
の斜視図、 第5図は第1実施例に係る白鍵をフレームに装着する際
の状態を示すその斜視図、 第6図は第1実施例に係るフレームを裏側から示すその
斜視図、 第7図は第6図のA−A矢視断面図、 第8図は本発明の第2実施例に係る鍵盤装置の側面断面
図、 第9図は第2実施例に係る要部の側面断面図、 第10図は本発明の第3実施例に係る要部の側面断面図、 第11図は第10図のB−B矢視断面図、 第12図は本発明の応用例に係る鍵盤装置を示すその一部
断面図、 第13図は従来の電子楽器の鍵盤装置を示すその断面図で
ある。 120……鍵(白鍵,黒鍵)、 130……フレーム(鍵支持部材)、 131……フレームの水平部分、 151……プリント基板、 153……シート状部材(可とう性部材)、 155……鍵スイッチの可動接点、 157……ガイド(上限位置規制用の突起物) 159……スリット(開口部)、 160……ガイドの水平片(鍵の一部)、 163……突起(下限ストッパ、位置決め手段)、 165……突条(上限ストッパ)、 170……突条形成部(シート状部材の一端側部分、可と
う性部材)。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鍵支持部材と、 この鍵支持部材の上面側に上下方向に揺動自在に支持さ
    れる鍵とからなり、 前記鍵支持部材に各鍵に対応する開口部を設けると共
    に、 この開口部の少くとも一部を覆うように可とう性部材を
    装着し、 前記鍵には、垂直部とその先端部から水平方向に延びる
    水平部とをもつ上限位置規則用の突起物を垂下突設し、 前記可とう性部材は、前記鍵支持部材の下面側に装着さ
    れ、 前記開口部に延出して前記鍵に対する上限ストッパとな
    る部分を有し、 前記鍵の鍵支持部材への取り付け回動時には、前記突起
    物が前記開口部に嵌挿し、前記可とう性部材の延出した
    部分が弾性変形して前記突起物を通過させた後復元し、
    該延出した部分を通過した突起物は、その前記水平部が
    鍵の上方への回動時に前記可とう性部材の延出した上限
    ストツパとなる部分に当接して係止されるようにしたこ
    とを特徴とする電子楽器の鍵盤装置。
  2. 【請求項2】前記可とう性部材が、前記鍵支持部材の下
    面とこの鍵支持部材に固定されるプリント基板との間に
    挾持されるシート状弾性体である特許請求の範囲第1項
    記載の電子楽器の鍵盤装置。
  3. 【請求項3】前記可とう性部材が、前記鍵支持部材に対
    する位置決め手段を有する特許請求の範囲第2項記載の
    電子楽器の鍵盤装置。
  4. 【請求項4】前記突起物の水平部に斜面を形成するとと
    もに、前記可とう性部材の延出した部分にも斜面を形成
    し、前記突起物が前記鍵支持部材の開口部に嵌挿される
    とき、その前記水平部の斜面が前記可とう性部材の延出
    した部分の斜面に当接して該部分を弾性変形させるよう
    にした特許請求の範囲第1項記載の電子楽器の鍵盤装
    置。
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