JPH07217077A - 形状記憶合金部材による鉄筋の継手構造 - Google Patents

形状記憶合金部材による鉄筋の継手構造

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JPH07217077A
JPH07217077A JP1444294A JP1444294A JPH07217077A JP H07217077 A JPH07217077 A JP H07217077A JP 1444294 A JP1444294 A JP 1444294A JP 1444294 A JP1444294 A JP 1444294A JP H07217077 A JPH07217077 A JP H07217077A
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弘行 吉竹
Hideyuki Miura
秀之 三浦
Mitsuru Aiba
満 相場
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が単純で、しかも、少ない部材点数で効
果的な拘束作用が得られる。 【構成】 コイル状に成形した形状記憶合金による拘束
部材6の一方の端から一方の鉄筋継手3を挿入し、他方
の端からもう一方の鉄筋継手5を挿入し、この形状記憶
合金部材がコンクリート7が固まる時の水和熱で締めつ
け作用を行うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、形状記憶合金部材によ
る鉄筋の継手構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄筋の継手には、従来、機械継手である
カップラー式やグリップ式等の機械継手や圧接式等の溶
接継手などがあるが、形状記憶合金部材を使用したもの
も提案されている。
【0003】特開昭58- 26155 号公報に記載された鉄筋
の継手は、鉄筋をネジカップラーで結合する場合に、形
状記憶合金による部材を介在させて鉄筋とカップラー間
の遊動ガタツキを防止するようにした。
【0004】また、実開平4-111813号公報にある鉄筋継
手装置は、剛性の高い筒体の内部に鉄筋への押圧部材を
押圧する板状バネ的な形状記憶合金を配置した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら従来の
鉄筋の継手は、形状記憶合金による部材で直接鉄筋を拘
束するというより、他の拘束部材の作用を高める補助的
な役割しか持たせておらず、部材点数が多く、セット等
も面倒である。
【0006】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、構造が単純で、しかも、少ない部材点数で効果的な
拘束作用が得られる形状記憶合金部材による鉄筋の継手
構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、コイル状に成形した形状記憶合金による拘束
部材の一方の端から一方の鉄筋継手を挿入し、他方の端
からもう一方の鉄筋継手を挿入し、この形状記憶合金部
材がコンクリートが固まる時の水和熱で締めつけ作用を
行うようにしたことを要旨とするものである。
【0008】
【作用】本発明によれば、接続すべき鉄筋を拘束する形
状記憶合金部材はコイル状すなわち螺旋体に成形したも
のであり、この形状記憶合金がコンクリートが固まる時
の水和熱で螺旋の隙間間隔と螺旋径の両方を縮小し、直
接鉄筋端を締めつけることができる。
【0009】
【実施例】以下、図面について本発明の実施例を詳細に
説明する。図1〜図5は本発明の形状記憶合金部材によ
る鉄筋の継手構造の第1実施例を示す各工程の斜視図
で、PC(プレキャストコンクリート)製の柱材1,2
を接合する場合である。
【0010】図1に示すように下段の柱材1の上端には
鉄筋の端にあたる接合用の鉄筋継手3を突設し、また、
その周囲はPC型枠4で囲撓してある。一方、この下段
の柱材1に接合する上段の柱材2も同様に下端には接合
用の鉄筋継手5を突設し、また、その周囲をPC型枠4
で囲撓してある。なお、PC型枠4相互は突き合わせで
柱材1,2と同様な外周を構成するようにしたものであ
り、鉄筋継手3や鉄筋継手5のいずれか一方もしくは双
方はこのPC型枠4よりも長めのものとする。
【0011】図2中、6はコイル状に成形した形状記憶
合金による拘束部材であるが、この拘束部材6の一方の
端から鉄筋継手3を差し入れるようにして、鉄筋継手3
の周囲に拘束部材6をセットする。
【0012】このようにして上段の柱材2を建て込むの
に、その鉄筋継手5が鉄筋継手3に突き合うようにすれ
ば、該鉄筋継手5は拘束部材6の他方の端からその内部
に挿入されることになり、この鉄筋継手5の周囲にも拘
束部材6がセットされる。
【0013】突き合わされた下段の柱材1と上段の柱材
2はPC型枠4が衝合した内部の空所にコンクリート7
を注入・充填すれば、前記突き合う鉄筋継手3と鉄筋継
手5およびその周囲のコイル状に成形した形状記憶合金
による拘束部材6もコンクリート7中に埋設される。
【0014】このコンクリート7の水和反応で温度が上
昇するが、かかる温度変化で形状記憶合金による拘束部
材6は形状を回復し、螺旋の隙間間隔と螺旋径の両方を
縮小し、直接鉄筋継手3,5を締めつける。特に、拘束
部材6はその形状がコイル状であることから、形状回復
温度になるとバネが潰れた形の筒に近い状態となり、面
で鉄筋継手3,5の外周を締めつけるような強い締め付
け力が得られる。
【0015】拘束部材6をなす形状記憶合金について説
明する。形状記憶合金コイルバネは予め鉄筋の外径より
も小さいコイル内径に記憶処理がなされており、40〜
60℃に変態温度(オーステナイト変態終了温度)を持
つ形状記憶合金からなる。形状記憶合金コイルバネは室
温にて鉄筋外径より大きい内径まで拡径され、継ぎ手と
して鉄筋の外側にセットされる。形状記憶合金はNiTi系
合金のほか銅系および鉄系の合金のいづれも使用できる
が、発生応力、回復歪量、耐食性などの点でNiTi系形状
記憶合金が最も優れており、本用途には最適である。
【0016】前記第1実施例において、鉄筋継手3と鉄
筋継手5とは相互に突き合うものとしたが、これを重ね
合わせる重ね継手としてもよく、また、拘束部材6は2
重螺旋タイプのものとしてもよい。
【0017】また、柱材1,2が現場造成の場合でも型
枠内に配筋する鉄筋の継手に本発明は利用できるし、P
C型枠4を使用しないで場合もある。
【0018】図6は本発明の第2実施例を示すもので、
下段の柱材1は接合端面に金属製筒体8をその端部が開
口するように埋設し、その中に鉄筋継手3を突設するよ
うにしておく。
【0019】上段の柱材2を建て込む際に、この筒体8
内で鉄筋継手3と上段の柱材2の鉄筋継手5とを衝合し
て、かつ、その周囲にコイル状に成形した形状記憶合金
による拘束部材6を配置し、コンクリート7を充填する
ようにした。
【0020】さらに、第3実施例としては図10〜図12に
示すように鉄筋継手3,5を衝合するのに、弾性を持た
せるためのスリット9aを設けたスリーブ9をこれら鉄
筋継手3,5間に配設し、このスリーブ9の外周にコイ
ル状に成形した形状記憶合金による拘束部材6を取り付
けてこれを外側から締めつけつようにしてもよい。
【0021】この場合の鉄筋継手3,5はネジふし鉄筋
の端であり、スリーブ9はネジカップラーであることも
ある。
【0022】また、前記実施例は柱相互の接合について
説明したが、柱と梁との接合においても同様に利用でき
る。図13、図14、図15で図中10は型枠であり、柱11に梁
12を接合するのに、柱11側の鉄筋継手13と、梁12側の鉄
筋継手14とを突き合わせるか、もしくは重ね継手するか
して、これらの周囲にコイル状に成形した形状記憶合金
による拘束部材6を配置し、図示は省略するが型枠10内
にコンクリートを打設する。
【0023】さらに、図16に示すように型枠をPC型枠
15として打設するコンクリートと一体化で脱型作業を省
略できるようにしてもよい。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように本発明の形状記憶合金
部材による鉄筋の継手構造は、構造が単純で、しかも、
少ない部材点数で効果的な拘束作用が得られるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の形状記憶合金部材による鉄筋の継手構
造の第1実施例を示す第1工程の斜視図である。
【図2】本発明の形状記憶合金部材による鉄筋の継手構
造の第1実施例を示す第2工程の斜視図である。
【図3】本発明の形状記憶合金部材による鉄筋の継手構
造の第1実施例を示す第3工程の斜視図である。
【図4】本発明の形状記憶合金部材による鉄筋の継手構
造の第1実施例を示す第4工程の斜視図である。
【図5】本発明の形状記憶合金部材による鉄筋の継手構
造の第1実施例を示す第5工程の斜視図である。
【図6】本発明の形状記憶合金部材による鉄筋の継手構
造の第2実施例を示す斜視図である。
【図7】本発明の形状記憶合金部材による鉄筋の継手構
造の第2実施例を示す第1工程の縦断側面図である。
【図8】本発明の形状記憶合金部材による鉄筋の継手構
造の第2実施例を示す第2工程の縦断側面図である。
【図9】本発明の形状記憶合金部材による鉄筋の継手構
造の第2実施例を示す第3工程の縦断側面図である。
【図10】本発明の形状記憶合金部材による鉄筋の継手
構造の第3実施例を示す斜視図である。
【図11】使用するスリーブの1例を示す斜視図であ
る。
【図12】使用するスリーブの他例を示す斜視図であ
る。
【図13】本発明の形状記憶合金部材による鉄筋の継手
構造の第4実施例を示す縦断側面図である。
【図14】本発明の形状記憶合金部材による鉄筋の継手
構造の第5実施例を示す縦断側面図である。
【図15】本発明の形状記憶合金部材による鉄筋の継手
構造の第6実施例を示す縦断側面図である。
【図16】本発明の形状記憶合金部材による鉄筋の継手
構造の第7実施例を示す縦断側面図である。
【符号の説明】
1,2…柱材 3,5…鉄筋
継手 4…PC型枠 6…形状記憶
合金による拘束部材 7…コンクリート 8…金属製筒
体 9…スリーブ 9a…スリッ
ト 10…型枠 11…柱 12…梁 13,14…鉄筋
継手 15…PC型枠
フロントページの続き (72)発明者 相場 満 神奈川県藤沢市辻堂神台1丁目3番1号 関東特殊製鋼株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイル状に成形した形状記憶合金による
    拘束部材の一方の端から一方の鉄筋継手を挿入し、他方
    の端からもう一方の鉄筋継手を挿入し、この形状記憶合
    金部材がコンクリートが固まる時の水和熱で締めつけ作
    用を行うようにしたことを特徴とする形状記憶合金部材
    による鉄筋の継手構造。
JP1444294A 1994-02-08 1994-02-08 形状記憶合金部材による鉄筋の継手構造 Expired - Lifetime JP2732025B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100440679B1 (ko) * 2001-12-22 2004-07-21 재단법인 포항산업과학연구원 균열감지 및 균열진전 억제 시스템
JP2009007825A (ja) * 2007-06-28 2009-01-15 Three S:Kk 異形鉄筋継手
JP2014173273A (ja) * 2013-03-06 2014-09-22 Taisei Corp 先組鉄筋およびその据え付け方法
CN104806022A (zh) * 2015-04-02 2015-07-29 徐州工程学院 一种曲线型形状记忆合金筋预应力混凝土施工工艺
CN111945876A (zh) * 2020-09-09 2020-11-17 清华大学 记忆合金增强3d打印混凝土结构及加工方法

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