JPH07215577A - 部品の剥離方法 - Google Patents
部品の剥離方法Info
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- JPH07215577A JPH07215577A JP947694A JP947694A JPH07215577A JP H07215577 A JPH07215577 A JP H07215577A JP 947694 A JP947694 A JP 947694A JP 947694 A JP947694 A JP 947694A JP H07215577 A JPH07215577 A JP H07215577A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 両面粘着テープで接合された部品に直接手を
触れることなく、安全かつ能率的に剥離することが可能
な方法を提供することである。 【構成】 加熱により粘着力が低下する粘着剤層を備え
た両面粘着テープを介して接合された部品を剥離する方
法において、前記両面粘着テープの発泡粘着剤層を加熱
して発泡させ、この発泡した粘着剤層に、加熱後の粘着
剤層の被着体に対する粘着力よりも大きい粘着力を有す
る剥離ローラを押し付けながら転動させ、前記部品表面
に粘着している両面粘着テープを剥離する。
触れることなく、安全かつ能率的に剥離することが可能
な方法を提供することである。 【構成】 加熱により粘着力が低下する粘着剤層を備え
た両面粘着テープを介して接合された部品を剥離する方
法において、前記両面粘着テープの発泡粘着剤層を加熱
して発泡させ、この発泡した粘着剤層に、加熱後の粘着
剤層の被着体に対する粘着力よりも大きい粘着力を有す
る剥離ローラを押し付けながら転動させ、前記部品表面
に粘着している両面粘着テープを剥離する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱により粘着力が低
下する粘着剤層を介して互いに接合されている部品を剥
離する方法に関する。
下する粘着剤層を介して互いに接合されている部品を剥
離する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、片面もしくは両面粘着テープは、
その取り扱いの容易さや粘着力の選択の自由度の大きさ
から、紙や合成樹脂フィルムの接合、積層だけでなく、
ラベル、銘板、機械部品、電気部品などの各種部品の接
合に用いられてきた。
その取り扱いの容易さや粘着力の選択の自由度の大きさ
から、紙や合成樹脂フィルムの接合、積層だけでなく、
ラベル、銘板、機械部品、電気部品などの各種部品の接
合に用いられてきた。
【0003】ところで近年、地球環境保護の高まりか
ら、省資源、省エネルギー、ゴミの低減を目的として、
各種電子、電気機器は、不要となった製品を従来のよう
に単に廃棄するのではなく、部品の再利用や再生(リサ
イクル)が始められている。
ら、省資源、省エネルギー、ゴミの低減を目的として、
各種電子、電気機器は、不要となった製品を従来のよう
に単に廃棄するのではなく、部品の再利用や再生(リサ
イクル)が始められている。
【0004】このリサイクル工程の合理化を目的とし
て、加熱により発泡する発泡粘着テープあるいは発泡両
面粘着テープが用いられている。これらの発泡粘着テー
プあるいは発泡両面粘着テープは、加熱により粘着剤層
が発泡して粘着力が低下するため、これらのテープを部
品の接合に用いると、接合した部品の剥離が容易にな
る。したがって、リサイクル工程の合理化が可能になる
長所を有している。
て、加熱により発泡する発泡粘着テープあるいは発泡両
面粘着テープが用いられている。これらの発泡粘着テー
プあるいは発泡両面粘着テープは、加熱により粘着剤層
が発泡して粘着力が低下するため、これらのテープを部
品の接合に用いると、接合した部品の剥離が容易にな
る。したがって、リサイクル工程の合理化が可能になる
長所を有している。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、部
品を熱風オーブンやコンベヤ炉を通して加熱した直後に
剥離する場合には、まだ部品や被着体表面の温度が高
く、作業者が手で直接剥離すると火傷を負う危険性があ
る。また、剥離する部品の数量が多くなると、いちいち
人手で剥離するのは大変な重労働になる。そのため、人
手による剥離では、作業開始初期と終了時には、剥離速
度にバラツキが生じてしまうことが懸念される。更に
は、作業者間の作業状態にもバラツキがあるため、余計
な検査も必要となる。
品を熱風オーブンやコンベヤ炉を通して加熱した直後に
剥離する場合には、まだ部品や被着体表面の温度が高
く、作業者が手で直接剥離すると火傷を負う危険性があ
る。また、剥離する部品の数量が多くなると、いちいち
人手で剥離するのは大変な重労働になる。そのため、人
手による剥離では、作業開始初期と終了時には、剥離速
度にバラツキが生じてしまうことが懸念される。更に
は、作業者間の作業状態にもバラツキがあるため、余計
な検査も必要となる。
【0006】本発明の目的は、剥離しようとする部品に
直接手を触れることなく、安全かつ能率的に部品を剥離
することが可能な方法を提供することである。
直接手を触れることなく、安全かつ能率的に部品を剥離
することが可能な方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、加熱に
より粘着力が低下する粘着剤層を備えた両面粘着テープ
を介して接合された部品を剥離する方法において、前記
両面粘着テープの発泡粘着剤層を加熱して発泡させ、こ
の発泡した粘着剤層に、 PA<PB (ただしPAは加熱後の粘着剤層の被着体に対する粘着
力、PBは剥離ローラ周面の粘着剤層の粘着力を表わ
す)の条件を満足する、周面に粘着剤層を有する剥離ロ
ーラを押し付けながら転動させ、前記部品表面に粘着し
ている両面粘着テープを剥離することを特徴とする部品
の剥離方法が提供される。
より粘着力が低下する粘着剤層を備えた両面粘着テープ
を介して接合された部品を剥離する方法において、前記
両面粘着テープの発泡粘着剤層を加熱して発泡させ、こ
の発泡した粘着剤層に、 PA<PB (ただしPAは加熱後の粘着剤層の被着体に対する粘着
力、PBは剥離ローラ周面の粘着剤層の粘着力を表わ
す)の条件を満足する、周面に粘着剤層を有する剥離ロ
ーラを押し付けながら転動させ、前記部品表面に粘着し
ている両面粘着テープを剥離することを特徴とする部品
の剥離方法が提供される。
【0008】両面粘着テープとしては、部品の接合に一
般に使用されているものを使用できるが、好ましくは、
粘着層として、加熱により発泡する発泡剤を含有するテ
ープが使用される。
般に使用されているものを使用できるが、好ましくは、
粘着層として、加熱により発泡する発泡剤を含有するテ
ープが使用される。
【0009】さらに本発明によれば、加熱により粘着力
が低下する粘着剤層を備えた両面粘着テープを介して接
合された部品を剥離する方法において、前記両面粘着テ
ープを加熱してその粘着力を低下させ、この両面粘着テ
ープにより接合されている部品に熱風を吹き付けて当該
部品を引き離すことを特徴とする部品の剥離方法が提供
される。
が低下する粘着剤層を備えた両面粘着テープを介して接
合された部品を剥離する方法において、前記両面粘着テ
ープを加熱してその粘着力を低下させ、この両面粘着テ
ープにより接合されている部品に熱風を吹き付けて当該
部品を引き離すことを特徴とする部品の剥離方法が提供
される。
【0010】本発明の好ましい態様において、剥離に要
する熱風の吹出口は、剥離対象の部品に近接して設置さ
れる。また熱風によって除去された部品を回収するため
に、重力もしくは吸引を利用して捕捉する手段を設けて
おくことが望ましい。また部品の剥離に際して、もう一
方の部品を一時固定することが望ましく、この場合に
は、剥離対象に手を触れることなく接合部品を分離する
ことが可能になる。
する熱風の吹出口は、剥離対象の部品に近接して設置さ
れる。また熱風によって除去された部品を回収するため
に、重力もしくは吸引を利用して捕捉する手段を設けて
おくことが望ましい。また部品の剥離に際して、もう一
方の部品を一時固定することが望ましく、この場合に
は、剥離対象に手を触れることなく接合部品を分離する
ことが可能になる。
【0011】つぎに図面を参照して、本発明方法が適用
される両面粘着テープについて説明する。
される両面粘着テープについて説明する。
【0012】図1に示す両面粘着テープ1は、テープ支
持体1aの両面に粘着剤層1b,1b′を積層した構造
を有するもので、被着体(部品)の接合は、粘着剤層1
b,1b′の粘着性により行われる。図示の例では、一
方の粘着剤層1bのみに、加熱によって発泡する発泡剤
1cが含有されているが、粘着剤層1bおよび1b′の
両方に発泡剤1cが含まれていてもよい。
持体1aの両面に粘着剤層1b,1b′を積層した構造
を有するもので、被着体(部品)の接合は、粘着剤層1
b,1b′の粘着性により行われる。図示の例では、一
方の粘着剤層1bのみに、加熱によって発泡する発泡剤
1cが含有されているが、粘着剤層1bおよび1b′の
両方に発泡剤1cが含まれていてもよい。
【0013】図2は、図1の両面粘着テープ1の、発泡
剤1cが含まれている粘着剤層1bに、被着体である部
品2を接合した構造を示している。
剤1cが含まれている粘着剤層1bに、被着体である部
品2を接合した構造を示している。
【0014】この構造において、両面粘着テープの粘着
力が強くても、発泡剤1cの発泡開始温度以上に加熱す
ると、図3に示すように、粘着剤層1bに含有されてい
る発泡剤1cが発泡して粘着力が大幅に低下し、被着体
2から容易に剥離することができるようになる。したが
って、この構成の両面粘着テープを用いて部品の接合を
行った場合には、不要になったのきに部品を容易に剥離
することができ、部品のリサイクルが容易になる。
力が強くても、発泡剤1cの発泡開始温度以上に加熱す
ると、図3に示すように、粘着剤層1bに含有されてい
る発泡剤1cが発泡して粘着力が大幅に低下し、被着体
2から容易に剥離することができるようになる。したが
って、この構成の両面粘着テープを用いて部品の接合を
行った場合には、不要になったのきに部品を容易に剥離
することができ、部品のリサイクルが容易になる。
【0015】両面粘着テープ1を構成するテープ支持体
1a、粘着剤層1b,1b′および発泡剤1cに適した
材料について以下に説明する。
1a、粘着剤層1b,1b′および発泡剤1cに適した
材料について以下に説明する。
【0016】(テープ支持体)両面粘着テープのテープ
支持体1aのための材料としては、紙、合成紙、不織
布、合成樹脂フィルム、ゴムシート、金属箔等の各種薄
板状のものを用いることができる。このテープ支持体1
aの厚みは、用いる材料に応じて適宜選択できるが、被
着体2,3の表面性状(凹凸やうねり)に対して追従で
きるような可撓性をもつことが必要である。
支持体1aのための材料としては、紙、合成紙、不織
布、合成樹脂フィルム、ゴムシート、金属箔等の各種薄
板状のものを用いることができる。このテープ支持体1
aの厚みは、用いる材料に応じて適宜選択できるが、被
着体2,3の表面性状(凹凸やうねり)に対して追従で
きるような可撓性をもつことが必要である。
【0017】(粘着剤層)粘着剤1b,1b′の材料と
しては、粘着性のある合成樹脂や合成ゴムを用いること
ができる。たとえば、ポリビニルメチルエーテル、ポリ
ビニルエチレンエーテル、ポリビニルイソブチレンエー
テル、ポリイソブチレン、ブチルゴム、クロロプレンゴ
ム、SBR、塩化ゴム、環化ゴム、塩素化ポリエチレ
ン、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、ポリメタクリル酸、ポリメタクリル酸エステル、ポ
リアクリル酸、ポリアクリル酸エステル、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、スチレン−
ブタジエン−スチレンブロック共重合体等の中から、1
種類あるいは2種類以上混合して用いることができる。
さらに、粘着性付与剤として、ロジン、ロジン誘導体、
ポリテルペン、C5 系石油樹脂、C9 系石油樹脂などを
添加して用いることができる。
しては、粘着性のある合成樹脂や合成ゴムを用いること
ができる。たとえば、ポリビニルメチルエーテル、ポリ
ビニルエチレンエーテル、ポリビニルイソブチレンエー
テル、ポリイソブチレン、ブチルゴム、クロロプレンゴ
ム、SBR、塩化ゴム、環化ゴム、塩素化ポリエチレ
ン、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、ポリメタクリル酸、ポリメタクリル酸エステル、ポ
リアクリル酸、ポリアクリル酸エステル、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、スチレン−
ブタジエン−スチレンブロック共重合体等の中から、1
種類あるいは2種類以上混合して用いることができる。
さらに、粘着性付与剤として、ロジン、ロジン誘導体、
ポリテルペン、C5 系石油樹脂、C9 系石油樹脂などを
添加して用いることができる。
【0018】(発泡剤)粘着剤層1bおよび(または)
1b′に含有される発泡剤1cは、加熱することによっ
て発泡する発泡特性と、部品の使用状態において長期間
にわたって発泡しない安定性が必要である。発泡剤の種
類としては、無機系発泡剤、有機系発泡剤、高分子系発
泡剤等を用いることができる。無機系発泡剤としては、
重炭酸ナトリウム、重炭酸アンモニウム、炭酸アンモニ
ウム等の粉末を用いることができる。また、有機発泡剤
としては、アゾビスイソブチロニトリル、トルエンスル
ホニルヒドラジド、トルエンスルホニルヒドラジド誘導
体、ベンゼンスルホニルヒドラジド等の粉末を用いるこ
とができる。さらに、高分子発泡剤としては、ポリエチ
レン系発泡剤、ポリプロピレン系発泡剤、塩化ビニル系
発泡剤、塩化ビニリデン系発泡剤、アクリル系発泡剤等
の粉末やビーズを用いることができる。
1b′に含有される発泡剤1cは、加熱することによっ
て発泡する発泡特性と、部品の使用状態において長期間
にわたって発泡しない安定性が必要である。発泡剤の種
類としては、無機系発泡剤、有機系発泡剤、高分子系発
泡剤等を用いることができる。無機系発泡剤としては、
重炭酸ナトリウム、重炭酸アンモニウム、炭酸アンモニ
ウム等の粉末を用いることができる。また、有機発泡剤
としては、アゾビスイソブチロニトリル、トルエンスル
ホニルヒドラジド、トルエンスルホニルヒドラジド誘導
体、ベンゼンスルホニルヒドラジド等の粉末を用いるこ
とができる。さらに、高分子発泡剤としては、ポリエチ
レン系発泡剤、ポリプロピレン系発泡剤、塩化ビニル系
発泡剤、塩化ビニリデン系発泡剤、アクリル系発泡剤等
の粉末やビーズを用いることができる。
【0019】これらの発泡剤は単独あるいは2種類以上
混合して用いることができる。また、発泡剤の粘着剤へ
の相溶性あるいは保存安定性を高める目的で、表面を各
種合成樹脂で被覆してマイクロカプセル化して使用する
こともできる。さらに、発泡温度を調整する目的で、尿
素化合物やサリチル酸等の発泡助剤を添加することがで
きる。
混合して用いることができる。また、発泡剤の粘着剤へ
の相溶性あるいは保存安定性を高める目的で、表面を各
種合成樹脂で被覆してマイクロカプセル化して使用する
こともできる。さらに、発泡温度を調整する目的で、尿
素化合物やサリチル酸等の発泡助剤を添加することがで
きる。
【0020】発泡剤の選択は、両面粘着テープ1によっ
て接合する被着体2,3の耐熱温度と、発泡剤の分解温
度を考慮して行わなければならない。たとえば、熱変形
温度が100℃の合成樹脂からなる被着体に対しては、
100℃以下の発泡開始点をもつ発泡剤を用いる必要が
ある。
て接合する被着体2,3の耐熱温度と、発泡剤の分解温
度を考慮して行わなければならない。たとえば、熱変形
温度が100℃の合成樹脂からなる被着体に対しては、
100℃以下の発泡開始点をもつ発泡剤を用いる必要が
ある。
【0021】本発明方法が適用される両面粘着テープ
は、粘着剤層1bに含有される発泡剤1cが熱分解して
気体を発生することにより、図3に示すように、被着体
2と粘着剤層1bの界面に気泡1dによる凹凸が生じ、
その結果として接合面積が減少して粘着力が低下し、被
着体2,3と両面粘着テープ1とが剥離しやすくなる特
性を有している。したがって、被着体2の分離が容易に
なし得るとともに、被着体2にテープ支持体1aや粘着
剤層1b,1b′が残ることもなくなる。
は、粘着剤層1bに含有される発泡剤1cが熱分解して
気体を発生することにより、図3に示すように、被着体
2と粘着剤層1bの界面に気泡1dによる凹凸が生じ、
その結果として接合面積が減少して粘着力が低下し、被
着体2,3と両面粘着テープ1とが剥離しやすくなる特
性を有している。したがって、被着体2の分離が容易に
なし得るとともに、被着体2にテープ支持体1aや粘着
剤層1b,1b′が残ることもなくなる。
【0022】なお粘着剤層1b′にも発泡剤1cを含有
させておいた場合には、これに接合された被着体3も容
易に剥離することができる。
させておいた場合には、これに接合された被着体3も容
易に剥離することができる。
【0023】次に、両面粘着テープを用いて互いに接合
された被着体を、本発明方法にしたがって剥離する方法
を説明する。
された被着体を、本発明方法にしたがって剥離する方法
を説明する。
【0024】本発明の一つの態様においては、図4に示
すような構造の剥離ローラ5が使用される。この剥離ロ
ーラ5は、ローラ部6、フレーム部7、把手部8から構
成され、ローラ部6は、円筒状の芯金6aの外周面に粘
着剤6bを設けた構造を有している。
すような構造の剥離ローラ5が使用される。この剥離ロ
ーラ5は、ローラ部6、フレーム部7、把手部8から構
成され、ローラ部6は、円筒状の芯金6aの外周面に粘
着剤6bを設けた構造を有している。
【0025】あるいは図5に示すように、フレーム部7
に、ローラ部6の外周の接線方向に延長する延長部7a
を設け、この延長部7aの先端からローラ部6の外周面
に接近するように延びるスクレーパ9を設けることもで
きる。
に、ローラ部6の外周の接線方向に延長する延長部7a
を設け、この延長部7aの先端からローラ部6の外周面
に接近するように延びるスクレーパ9を設けることもで
きる。
【0026】また図6に示すように、芯金6aと粘着剤
6bの間に、ローラ部6の硬度調整のために、図5に示
すように、合成ゴム6cを巻きつけた構成をとることも
できる。
6bの間に、ローラ部6の硬度調整のために、図5に示
すように、合成ゴム6cを巻きつけた構成をとることも
できる。
【0027】図4〜図6にそれぞれ示した構成の剥離ロ
ーラ5は、把手部8を持ってローラ部6を目的の表面に
押し付け、この状態で押すことによりローラ部6を回転
させることができるように構成されている。
ーラ5は、把手部8を持ってローラ部6を目的の表面に
押し付け、この状態で押すことによりローラ部6を回転
させることができるように構成されている。
【0028】図4に示した剥離ローラ5を使用して、部
品2から粘着テープ1を剥離する操作を図7に示す。発
泡温度以上の温度で加熱した粘着テープ1に、剥離ロー
ラ5のローラ部6を押し付けて、ローラの回転方向に移
動させることによって、粘着テープ1が、剥離ローラ5
の粘着剤6bに粘着して、部品2から剥離することがで
きる。ここで、剥離ローラ5の粘着剤6bの粘着力をP
B、加熱後の両面粘着テープ1の発泡粘着剤層1bの部
品に対する粘着力をPAとすると、 PA<PB でなければならない。ローラ5の粘着剤6bとしては、
両面粘着テープの粘着剤層に用いられている粘着剤を適
宜用いることができる。
品2から粘着テープ1を剥離する操作を図7に示す。発
泡温度以上の温度で加熱した粘着テープ1に、剥離ロー
ラ5のローラ部6を押し付けて、ローラの回転方向に移
動させることによって、粘着テープ1が、剥離ローラ5
の粘着剤6bに粘着して、部品2から剥離することがで
きる。ここで、剥離ローラ5の粘着剤6bの粘着力をP
B、加熱後の両面粘着テープ1の発泡粘着剤層1bの部
品に対する粘着力をPAとすると、 PA<PB でなければならない。ローラ5の粘着剤6bとしては、
両面粘着テープの粘着剤層に用いられている粘着剤を適
宜用いることができる。
【0029】また、剥離ローラ5の粘着剤6bから、剥
離した粘着テープ1を除去できるように、剥離ローラ5
にスクレーパ9を取りつけることが好ましい。スクレー
パ9の材質はアルミニウム、真鍮、ステンレス、鉄、銅
などの金属や、ウレタンゴム、シリコンゴム、フッ素ゴ
ムなどの合成ゴムや、ポリアセタール樹脂、フッ素樹脂
などの合成樹脂、あるいはポリウレタン系エラストマ
ー、ポリアミド系エラストマー、ポリエステル系エラス
トマーなどの熱可塑性エラストマーを適宜用いることが
できる。
離した粘着テープ1を除去できるように、剥離ローラ5
にスクレーパ9を取りつけることが好ましい。スクレー
パ9の材質はアルミニウム、真鍮、ステンレス、鉄、銅
などの金属や、ウレタンゴム、シリコンゴム、フッ素ゴ
ムなどの合成ゴムや、ポリアセタール樹脂、フッ素樹脂
などの合成樹脂、あるいはポリウレタン系エラストマ
ー、ポリアミド系エラストマー、ポリエステル系エラス
トマーなどの熱可塑性エラストマーを適宜用いることが
できる。
【0030】なお上記説明では、加熱発泡により粘着力
を低下させる系を用いたが、所定の加熱温度で粘着剤の
成分が粘着力に寄与しない構造に変化するものも考えら
れる。例えば、電子線等で硬化して粘着に寄与しなくな
り剥離しやすくなる例もあるが、これを加熱による系に
変更するものであれば、本発明に適用できる。
を低下させる系を用いたが、所定の加熱温度で粘着剤の
成分が粘着力に寄与しない構造に変化するものも考えら
れる。例えば、電子線等で硬化して粘着に寄与しなくな
り剥離しやすくなる例もあるが、これを加熱による系に
変更するものであれば、本発明に適用できる。
【0031】本発明の他の態様においては、粘着テープ
を剥離するのに必要な熱の供給は、熱風を利用して行わ
れる。この工程を以下に説明する。
を剥離するのに必要な熱の供給は、熱風を利用して行わ
れる。この工程を以下に説明する。
【0032】(1)加熱手段 剥離と同時に。もしくは剥離作業に先だって行われる加
熱は、バッチ式であれば加熱炉を利用できるし、またフ
ロー式であればトンネル炉を利用できる。熱源として
は、遠赤外ヒーター、熱板、ニクロム線、スチーム等が
適用可能である。
熱は、バッチ式であれば加熱炉を利用できるし、またフ
ロー式であればトンネル炉を利用できる。熱源として
は、遠赤外ヒーター、熱板、ニクロム線、スチーム等が
適用可能である。
【0033】剥離を加熱と同時に行なう場合には、フロ
ー式で処理するのが望ましい。
ー式で処理するのが望ましい。
【0034】(2)剥離に要する熱風の吹出口 更に、熱風の力を最大限に利用するために、熱風の吹出
口を剥離対象の接合された部品に近接させる事が望まし
い。従って、剥離対象の接合された部品の形状に依存し
て、熱風吹き出し形状を設計する必要が生ずる。即ち、
長尺に剥離部分があるものでは、熱風の出口形状は比較
的長いスリット状になる。但し、フロー式に剥離対象の
接合された部品を、例えば、ベルトコンベアに載せて移
動させる場合には、その送り速度と熱風を当てている時
間との関係から、吹出し形状の設計が決まり、また、そ
の搬送に合わせて、吹出口を移動させるデザインも考え
られる。
口を剥離対象の接合された部品に近接させる事が望まし
い。従って、剥離対象の接合された部品の形状に依存し
て、熱風吹き出し形状を設計する必要が生ずる。即ち、
長尺に剥離部分があるものでは、熱風の出口形状は比較
的長いスリット状になる。但し、フロー式に剥離対象の
接合された部品を、例えば、ベルトコンベアに載せて移
動させる場合には、その送り速度と熱風を当てている時
間との関係から、吹出し形状の設計が決まり、また、そ
の搬送に合わせて、吹出口を移動させるデザインも考え
られる。
【0035】(3)剥離部品の剥離後の捕捉手段 接合された部品が比較的重量のあるものの場合には、熱
風の風力によって、吹き飛ぶ距離も短く、例えば、搬送
のベルトコンベアから逸脱して、重力により落下する事
になるので、剥離予定位置の搬送手段下に捕捉装置を設
置すればよい。逆に、軽いものであれば、剥離と同時に
熱風に吹飛ばされる為、剥離直後に捕捉する手段を設け
るのが望ましい。
風の風力によって、吹き飛ぶ距離も短く、例えば、搬送
のベルトコンベアから逸脱して、重力により落下する事
になるので、剥離予定位置の搬送手段下に捕捉装置を設
置すればよい。逆に、軽いものであれば、剥離と同時に
熱風に吹飛ばされる為、剥離直後に捕捉する手段を設け
るのが望ましい。
【0036】なお、剥離予定の接合された部品の搬送手
段に、主要部品、言い換えると再生に供する部品の繋留
手段を施しておく必要がある。
段に、主要部品、言い換えると再生に供する部品の繋留
手段を施しておく必要がある。
【0037】以下に本発明の実施例について説明する。
【0038】
(実施例1)下記の構成の両面粘着テープを使用した。
【0039】 剥離紙 :シリコン処理剥離紙(厚さ30μm) 発泡粘着剤層 :エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂系粘
着剤(厚み60μm) 発泡剤としてトルエンスルホニルヒドラジド誘導体5重
量%含有 テープ支持体 :不織布(厚み50μm) 非発泡粘着剤層:エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂系粘
着剤(厚み40μm) また被着体として、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)フィルム(厚み50μm、幅20mm)と変性ポリ
フェニレンオキサイド(変性PPO)樹脂板(厚み2m
m、幅50mm)を上記両面粘着テープを用いて貼合し
た。この際、発泡粘着剤層を変性PPO樹脂側に、非発
泡粘着剤層をPETフィルム側にして、重さ2kgのゴ
ムロール(幅45mm)を1往復させて貼り合せた。貼
合したサンプルを23℃、60%に24時間放置した
後、熱風循環型オーブンにて100℃、5分間加熱し
て、両面粘着テープを発泡させた。
着剤(厚み60μm) 発泡剤としてトルエンスルホニルヒドラジド誘導体5重
量%含有 テープ支持体 :不織布(厚み50μm) 非発泡粘着剤層:エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂系粘
着剤(厚み40μm) また被着体として、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)フィルム(厚み50μm、幅20mm)と変性ポリ
フェニレンオキサイド(変性PPO)樹脂板(厚み2m
m、幅50mm)を上記両面粘着テープを用いて貼合し
た。この際、発泡粘着剤層を変性PPO樹脂側に、非発
泡粘着剤層をPETフィルム側にして、重さ2kgのゴ
ムロール(幅45mm)を1往復させて貼り合せた。貼
合したサンプルを23℃、60%に24時間放置した
後、熱風循環型オーブンにて100℃、5分間加熱し
て、両面粘着テープを発泡させた。
【0040】ついで、アクリル系粘着剤を表面に設けた
剥離ローラ(幅100mm)を1往復させてPETフィ
ルムと両面粘着テープを変性PPO樹脂板から剥離させ
た。この際、変性PPO樹脂板表面には、粘着剤の残り
は見られず、容易に剥離することができた。
剥離ローラ(幅100mm)を1往復させてPETフィ
ルムと両面粘着テープを変性PPO樹脂板から剥離させ
た。この際、変性PPO樹脂板表面には、粘着剤の残り
は見られず、容易に剥離することができた。
【0041】上記両面粘着テープの発泡前後の粘着力お
よび、剥離ローラ表面の粘着剤の粘着力は次のような値
であった。
よび、剥離ローラ表面の粘着剤の粘着力は次のような値
であった。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】 (実施例2)被着体として、ナイロンフエルト(厚み3
mm、幅20mm)と変性ポリフェニレンオキサイド
(変性PPO)樹脂板(厚み2mm)を、実施例1で用
いられたもとの同じ両面粘着テープを用いて貼合した。
この際、発泡粘着剤層を変性PPO樹脂側に、非発泡粘
着剤層をナイロンフエルト側にして、重さ2kgのゴム
ロール(幅45mm)を1往復させて貼り合せた。貼合
したサンプルを23℃、60%に24時間放置した後、
熱風循環型オーブンにて100℃、5分間加熱して、両
面粘着テープを発泡させた。
mm、幅20mm)と変性ポリフェニレンオキサイド
(変性PPO)樹脂板(厚み2mm)を、実施例1で用
いられたもとの同じ両面粘着テープを用いて貼合した。
この際、発泡粘着剤層を変性PPO樹脂側に、非発泡粘
着剤層をナイロンフエルト側にして、重さ2kgのゴム
ロール(幅45mm)を1往復させて貼り合せた。貼合
したサンプルを23℃、60%に24時間放置した後、
熱風循環型オーブンにて100℃、5分間加熱して、両
面粘着テープを発泡させた。
【0044】ついで、アクリル系粘着剤を表面に設け、
スクレーパ(ポリアセタール樹脂製)剥離ローラ(幅1
00mm)を1往復させてナイロンフエルトと両面粘着
テープを変性PPO樹脂板から剥離させた。この際、変
性PPO樹脂板表面には、粘着剤の残りは見られず、容
易に剥離することができた。さらに、剥離ローラのロー
ラ表面部に付着したナイロンフエルトは、スクレーパに
より掻き落とすことができた。
スクレーパ(ポリアセタール樹脂製)剥離ローラ(幅1
00mm)を1往復させてナイロンフエルトと両面粘着
テープを変性PPO樹脂板から剥離させた。この際、変
性PPO樹脂板表面には、粘着剤の残りは見られず、容
易に剥離することができた。さらに、剥離ローラのロー
ラ表面部に付着したナイロンフエルトは、スクレーパに
より掻き落とすことができた。
【0045】
【表3】 (実施例3)図9に示すように、テープ支持体1aの一
方の面に、発泡粘着剤層1b、他方の面に粘着剤層1
b’を設けた両面粘着テープを用いて、一方の被着体2
であるラベルサンプル(PET)フィルムおよび他方の
被着体2’であるHIPS(ハイインパクトスチレン)
板を接合し、この板を搬送する場合を想定して、作業机
11に粘剤剤層12を介して貼付した。この粘着テープ
の構成は下記のとおりである。
方の面に、発泡粘着剤層1b、他方の面に粘着剤層1
b’を設けた両面粘着テープを用いて、一方の被着体2
であるラベルサンプル(PET)フィルムおよび他方の
被着体2’であるHIPS(ハイインパクトスチレン)
板を接合し、この板を搬送する場合を想定して、作業机
11に粘剤剤層12を介して貼付した。この粘着テープ
の構成は下記のとおりである。
【0046】 剥離紙 :シリコン処理剥離紙(厚さ50μm) 発泡粘着剤層:エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂系粘着
剤(発泡剤はアゾビスイソブチロニトリル) テープ支持体:不織布(厚さ50μm) 熱風ブロアー13にスリット状アダプター14を取付け
てその吹出口15を、加熱処理後の試料の接合部に近付
けて送風した。これにより端部からもち上がり、PET
フィルム側が吹き飛ばされた。この時、吹出口15とは
反対の側に、吸引装置16の吸込口17をあてがってお
いたところ、フィルムは吸い込まれ、飛び散ることはな
かった。なおこの時、HIPS(ハイインパクトスチレ
ン)の板2′(再使用想定)は作業机11に残った。
剤(発泡剤はアゾビスイソブチロニトリル) テープ支持体:不織布(厚さ50μm) 熱風ブロアー13にスリット状アダプター14を取付け
てその吹出口15を、加熱処理後の試料の接合部に近付
けて送風した。これにより端部からもち上がり、PET
フィルム側が吹き飛ばされた。この時、吹出口15とは
反対の側に、吸引装置16の吸込口17をあてがってお
いたところ、フィルムは吸い込まれ、飛び散ることはな
かった。なおこの時、HIPS(ハイインパクトスチレ
ン)の板2′(再使用想定)は作業机11に残った。
【0047】(実施例4)実施例3において、加熱処理
と吹き飛ばしを同時に行なう試験も行なった。この場合
には、加熱時間相当の時間が余計に掛かる位で、効果は
同じであった。
と吹き飛ばしを同時に行なう試験も行なった。この場合
には、加熱時間相当の時間が余計に掛かる位で、効果は
同じであった。
【0048】(実施例5)ブロアーとして、約200g
の比較的重量の大きいものを風力で動かすことができる
ものを使用し、この重さを上限として次の試験を行なっ
た。
の比較的重量の大きいものを風力で動かすことができる
ものを使用し、この重さを上限として次の試験を行なっ
た。
【0049】実施例3において、小型のプロセスカート
リッジの枠体にラベル状の粘着テープを設け、ラベル状
の板材と作業机とを実施例3と同じく、両面テープで繋
留しておいた。これを先の試験と同じく熱風を吹き当て
て加熱発泡させると同時に、風力で剥離分離させたとこ
ろ、接合位置から離れて移動した。この移動量は、繋留
位置が例えばベルトコンベアーで、その下が空間であれ
ば、落下するものと推測されるものであった。
リッジの枠体にラベル状の粘着テープを設け、ラベル状
の板材と作業机とを実施例3と同じく、両面テープで繋
留しておいた。これを先の試験と同じく熱風を吹き当て
て加熱発泡させると同時に、風力で剥離分離させたとこ
ろ、接合位置から離れて移動した。この移動量は、繋留
位置が例えばベルトコンベアーで、その下が空間であれ
ば、落下するものと推測されるものであった。
【0050】以上は、本格的な処理装置を設計するにあ
たり、試験的に使用したものであり、装置としての実体
はこれより、容易に想像でき、製作することが可能であ
る。
たり、試験的に使用したものであり、装置としての実体
はこれより、容易に想像でき、製作することが可能であ
る。
【0051】上記の結果が得られた加熱発泡型両面粘着
テープについて、この粘着テープの粘着力は、HIPS
板を対象としたとき、100℃5分の処理前後で、17
00g/20mm(処理前)に対し、25g/20mm
であった。
テープについて、この粘着テープの粘着力は、HIPS
板を対象としたとき、100℃5分の処理前後で、17
00g/20mm(処理前)に対し、25g/20mm
であった。
【0052】なお、加熱後のこの粘着力は、使用したブ
ロアーの風力で十分剥離するものであった。
ロアーの風力で十分剥離するものであった。
【0053】(比較例)上記各実施例と同構成で、発泡
粘着テープの代わりに通常の両面テープを用いたものを
比較例とした。この場合には、風力では剥離することが
できず、手で剥がすことになった。また一部、粘着剤と
テープ支持体が残る場合があった。
粘着テープの代わりに通常の両面テープを用いたものを
比較例とした。この場合には、風力では剥離することが
できず、手で剥がすことになった。また一部、粘着剤と
テープ支持体が残る場合があった。
【0054】なお、剥離時に搬送系に一時繋留する部品
も、風力で除去するものも共に再使用する場合がある。
このような場合には、例えば実施例3の吸引除去治具の
代わりに、一旦吸引保持し、分離部品を保管位置まで移
動させてから所定の位置に置く、という機能をもつ装置
を使用すればよい。
も、風力で除去するものも共に再使用する場合がある。
このような場合には、例えば実施例3の吸引除去治具の
代わりに、一旦吸引保持し、分離部品を保管位置まで移
動させてから所定の位置に置く、という機能をもつ装置
を使用すればよい。
【0055】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
粘着テープを介して接合された部品を剥離する方法にお
いて、加熱後の粘着剤層の被着体に対する粘着力PA、
被着体表面に対する基材剥離ローラ表面の粘着剤層の粘
着力をPBとしたとき、PA<PBの関係にある剥離ロ
ーラを使用することにより、容易に被着体から接合され
た部品を剥離でき、剥離作業が容易でかつ安定化する。
粘着テープを介して接合された部品を剥離する方法にお
いて、加熱後の粘着剤層の被着体に対する粘着力PA、
被着体表面に対する基材剥離ローラ表面の粘着剤層の粘
着力をPBとしたとき、PA<PBの関係にある剥離ロ
ーラを使用することにより、容易に被着体から接合され
た部品を剥離でき、剥離作業が容易でかつ安定化する。
【0056】また、スクレーパを設けた剥離ローラを使
用することにより、剥離ローラ表面に付着した粘着テー
プおよびこれに接合されている部品を簡単に掻き落とす
ことができる。
用することにより、剥離ローラ表面に付着した粘着テー
プおよびこれに接合されている部品を簡単に掻き落とす
ことができる。
【0057】また加熱状態で両面粘着テープに熱風を吹
き付けた場合には、処理物を加熱状態で触れて剥離処理
する必要がなく、また剥離した後の部品も同時に分離処
理する事が可能であるため、省力装置設計が可能であ
る。
き付けた場合には、処理物を加熱状態で触れて剥離処理
する必要がなく、また剥離した後の部品も同時に分離処
理する事が可能であるため、省力装置設計が可能であ
る。
【0058】さらに従来のように、加熱して粘着剤が緩
む熱いうちに剥離処理していた時に比較し、作業者が火
傷を負う危険性は格段に低下し安全性が高まった。
む熱いうちに剥離処理していた時に比較し、作業者が火
傷を負う危険性は格段に低下し安全性が高まった。
【0059】しかも接合部品の主要でない部品(廃棄処
分する部分)を効率的に除去できると同時に、主要部品
を剥離時に一時繋留する構成にすることも可能であるの
で、主要部品を傷付けることなく分離できる。
分する部分)を効率的に除去できると同時に、主要部品
を剥離時に一時繋留する構成にすることも可能であるの
で、主要部品を傷付けることなく分離できる。
【図1】本発明方法が適用される加熱発泡剥離両面粘着
テープの概略構成を示す断面図。
テープの概略構成を示す断面図。
【図2】本発明方法が適用される両面粘着テープの発泡
後の様子を示す断面図。
後の様子を示す断面図。
【図3】本発明方法が適用される両面粘着テープを用い
て接合された部品を示す断面図。
て接合された部品を示す断面図。
【図4】本発明に用いる剥離ローラの構成を示し、
(A)は正面図、(B)は側面図。
(A)は正面図、(B)は側面図。
【図5】本発明に用いる他の剥離ローラの構成を示し、
(A)は正面図、(B)は側面図。
(A)は正面図、(B)は側面図。
【図6】本発明に用いるさらに他の剥離ローラの側面
図。
図。
【図7】図4の剥離ローラを用いて両面粘着テープを剥
離する操作を示す説明図。
離する操作を示す説明図。
【図8】図5の剥離ローラを用いて両面粘着テープを剥
離する操作を示す説明図。
離する操作を示す説明図。
【図9】本発明の他の実施例による剥離操作を示す説明
図。
図。
1 両面粘着テープ 1a テープ支持体 1b,1b′ 粘着剤層 1c 発泡剤 2 被着体 3 部品 6 ローラ部 6a 芯金 6b 粘着剤 6c ゴム部 7 フレーム部 8 把手 9 スクレーパ 11 作業机 12 粘剤剤層 13 熱風ブロアー 14 アダプター 15 吸込口 16 吸引装置 17 吸込口
Claims (7)
- 【請求項1】 加熱により粘着力が低下する粘着剤層を
備えた両面粘着テープを介して接合された部品を剥離す
る方法において、前記両面粘着テープの発泡粘着剤層を
加熱して発泡させ、この発泡した粘着剤層に、 PA<PB (ただしPAは加熱後の粘着剤層の被着体に対する粘着
力、PBは剥離ローラ周面の粘着剤層の粘着力を表わ
す)の条件を満足する、周面に粘着剤層を有する剥離ロ
ーラを押し付けながら転動させ、前記部品表面に粘着し
ている両面粘着テープを剥離することを特徴とする部品
の剥離方法。 - 【請求項2】 前記粘着層が、加熱により発泡する発泡
剤を含有している粘着テープを使用し、剥離に先立って
前記粘着層を加熱することにより該発泡剤を発泡させる
請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 前記剥離ローラとして、その周面に粘着
している両面粘着テープを引き離すためのスクレーパを
有する剥離ローラを使用することを特徴とする請求項1
または2に記載の方法。 - 【請求項4】 加熱により粘着力が低下する粘着剤層を
備えた両面粘着テープを介して接合された部品を剥離す
る方法において、前記両面粘着テープを加熱してその粘
着力を低下させ、この両面粘着テープにより接合されて
いる部品に熱風を吹き付けて当該部品を引き離すことを
特徴とする部品の剥離方法。 - 【請求項5】 前記熱風により引き離された部品を、重
力により捕捉することを特徴とする請求項4に記載の方
法。 - 【請求項6】 前記熱風により引き離された部品を、吸
引により捕捉することを特徴とする請求項4に記載の方
法。 - 【請求項7】 前記粘着層が、加熱により発泡する発泡
剤を含有している粘着テープを使用し、剥離に先立って
前記粘着層を加熱することにより該発泡剤を発泡させる
請求項4〜6のいずれか1項に記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP947694A JPH07215577A (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | 部品の剥離方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP947694A JPH07215577A (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | 部品の剥離方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07215577A true JPH07215577A (ja) | 1995-08-15 |
Family
ID=11721313
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP947694A Pending JPH07215577A (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | 部品の剥離方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07215577A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004260146A (ja) * | 2003-02-04 | 2004-09-16 | Toray Ind Inc | 回路基板の製造方法および製造装置 |
WO2005070573A1 (ja) * | 2004-01-21 | 2005-08-04 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | ディスプレイパネルのフィルム剥離方法及びフィルム剥離装置 |
EP1589796A1 (en) * | 2003-01-23 | 2005-10-26 | Toray Industries, Inc. | Member for circuit board, method for manufacturing circuit board, apparatus for manufacturing circuit board |
CN108827872A (zh) * | 2018-06-11 | 2018-11-16 | 江苏万宝瑞达高新技术有限公司 | 一种热敏纸的涂料层与基材结合牢固程度的简易测试方法 |
KR20210118572A (ko) * | 2020-03-23 | 2021-10-01 | (주)에스티아이 | 보호필름 박리 장치 및 이를 이용한 디스플레이 장치 제조 방법 |
-
1994
- 1994-01-31 JP JP947694A patent/JPH07215577A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1589796A1 (en) * | 2003-01-23 | 2005-10-26 | Toray Industries, Inc. | Member for circuit board, method for manufacturing circuit board, apparatus for manufacturing circuit board |
US7540079B2 (en) | 2003-01-23 | 2009-06-02 | Toray Industries, Inc. | Laminated member for circuit board, method and apparatus for manufacturing of circuit board |
EP1589796A4 (en) * | 2003-01-23 | 2009-08-05 | Toray Industries | PLATE FOR A PCB, METHOD FOR PRODUCING A PCB, DEVICE FOR PRODUCING A PCB |
JP2004260146A (ja) * | 2003-02-04 | 2004-09-16 | Toray Ind Inc | 回路基板の製造方法および製造装置 |
WO2005070573A1 (ja) * | 2004-01-21 | 2005-08-04 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | ディスプレイパネルのフィルム剥離方法及びフィルム剥離装置 |
JPWO2005070573A1 (ja) * | 2004-01-21 | 2007-12-27 | 松下電器産業株式会社 | ディスプレイパネルのフィルム剥離方法及びフィルム剥離装置 |
US8142610B2 (en) | 2004-01-21 | 2012-03-27 | Panasonic Corporation | Film peeling method and film peeling device for display panel |
CN108827872A (zh) * | 2018-06-11 | 2018-11-16 | 江苏万宝瑞达高新技术有限公司 | 一种热敏纸的涂料层与基材结合牢固程度的简易测试方法 |
KR20210118572A (ko) * | 2020-03-23 | 2021-10-01 | (주)에스티아이 | 보호필름 박리 장치 및 이를 이용한 디스플레이 장치 제조 방법 |
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