JPH07215395A - 耐薬品性シートライニングタンク装置 - Google Patents

耐薬品性シートライニングタンク装置

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JPH07215395A
JPH07215395A JP6026218A JP2621894A JPH07215395A JP H07215395 A JPH07215395 A JP H07215395A JP 6026218 A JP6026218 A JP 6026218A JP 2621894 A JP2621894 A JP 2621894A JP H07215395 A JPH07215395 A JP H07215395A
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JP
Japan
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tank
suction
vacuum pump
pump
compressed air
Prior art date
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Pending
Application number
JP6026218A
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English (en)
Inventor
Teruji Nagura
照治 名倉
Minoru Okugawa
稔 奥川
Toshiaki Morita
敏明 森田
Shin Nakano
慎 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichias Corp
Original Assignee
Nichias Corp
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Publication date
Application filed by Nichias Corp filed Critical Nichias Corp
Priority to JP6026218A priority Critical patent/JPH07215395A/ja
Publication of JPH07215395A publication Critical patent/JPH07215395A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 タンク内部に設けた耐薬品性シートライニン
グ内外の圧力バランスをとるための真空ポンプに吸引停
止あるいは吸引能力の低下等の事態が生じた際、それに
代る吸引圧力を保持させることができる耐薬品性シート
ライニング装置を提供する。 【構成】 タンク外缶1内に設けたライニングシート5
の内外圧力バランスをとるための真空吸引路を、モータ
Mで駆動する真空ポンプA、リザーブタンクT、電気弁
1を主要部材として構成し、別にモータ駆動ポンプM
P、圧縮空気貯蔵タンクAT、電気弁S2、エジェクタ
Eを主要部材とする真空吸引路を構成し、真空ポンプの
吸引停止あるいは吸引能力の低下が生じた際、圧力スイ
ッチPS2の検知により、真空ポンプを停止させ、圧縮
空気で作動するエジェクタEによるエジェクタポンプを
作動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化学薬品や溶剤などの
腐蝕性液体の貯槽、真空タンク、真空乾燥容器、減圧反
応容器等に使用される耐薬品性シートライニングタンク
装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の耐薬品性シートライニン
グタンクとして、タンク内壁部にふっ素樹脂等の耐腐蝕
性シートを内張りしたものが多用されている。上記タン
ク内の耐腐蝕性シートは、一般に片面にガラスクロス等
の材料を融着し、そこに浸透性のあるゴム系接着剤を塗
布することにより、タンク内壁面に接着されている。上
記構成の耐薬品性シートライニングタンクにあっては、
タンク内へ薬液を真空吸引操作で入れたり、内部を減圧
状態にして使用したりする場合、タンク内部に生じる負
圧の吸引力により、ライニングシートの接着面が剥離
し、ライニングシートが部分的に内側へ膨らむ現象が発
生する。その現象は、初めは部分的に発生するが時間と
共に剥離の範囲が拡大し、最終的にはタンクが使用不能
になるといった事態にまで発展する。
【0003】タンク内部の負圧によるライニングシート
剥離の防止対策として、ライニングシートをタンク内壁
面に接着しない(ルーズライニング)か、または全面に
接着剤を塗布せずに、部分的に接着し、タンク外缶に複
数個の吸引孔を設け、タンク内部減圧時に前記吸引孔を
真空ポンプに接続することにより、ライニングシート内
外の圧力をバランスさせ、ライニングシートの剥離を防
止する手段が設けられている。ここで、上記タンク外缶
の吸引孔に接続される真空ポンプは単体で、常時稼動し
ているか、もしくは吸引路に設けた感圧スイッチにより
断続的に制御されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記耐薬品性タンクの
ライニングシート内外の圧力をバランスさせる真空ポン
プ単体による真空吸引システムでは、例えば、突発的に
発生する停電や制御回路の故障による真空ポンプの停
止、または真空ポンプの機械的不具合による吸引圧力の
低下という事態が生じる場合がある。
【0005】したがって前記真空ポンプ単体での真空吸
引システムでは、前述した事態が生じた場合、吸引の停
止、あるいは吸引能力の低下という現象となって現われ
る。通常、前記真空ポンプの吸引圧力はタンク内の負圧
以上としなければならず、吸引の停止や吸引能力の低下
により吸引圧力が徐々に低下し、タンク内の負圧に抗す
ることができなくなり、やがてライニングシートの剥離
を引き起こす。
【0006】
【発明の目的】本発明は、前記耐薬品性シートライニン
グタンクに連通させた真空ポンプ単体に吸引停止、ある
いは吸引能力の低下等の事態が生じた際、それに代わる
吸引圧力を保持させることができるように構成した耐薬
品性シートライニングタンク装置を提供することを主た
る目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による耐薬品性シ
ートライニングタンク装置は、タンク外缶とその内壁側
に設けたライニングシートの隙間を、タンク外缶に設け
た吸引孔部に連通させて成る耐薬品性シートライニング
タンクと、前記吸引孔部に連通された真空ポンプと、こ
の真空ポンプに並列になるように前記吸引孔部に連通さ
れ、圧縮空気供給部からの圧縮空気の供給によって真空
を発生させるエジェクタポンプと、前記真空ポンプの吸
引停止あるいは吸引力低下が生じたときに、それを検知
して前記真空ポンプを前記エジェクタポンプに自動的に
切換える制御手段とから成ることを要旨としている。前
記圧縮空気供給部としては、モータ駆動ポンプに圧縮空
気貯蔵タンクを組み合わせたもの、あるいはモータ駆動
ポンプが単独で用いられ、それらがエジェクタポンプに
接続される。
【0008】
【作用】上記構成の耐薬品性シートライニングタンク装
置にあっては、突発的な停電や真空ポンプの不具合によ
る吸引能力の低下が生じたとき、真空ポンプに代わって
圧縮空気供給部からの圧縮空気によるエジェクタポンプ
が自動的に作動し、吸引圧力は一定値に保持される。
【0009】
【実施例】図1〜図2に、本発明の一実施例を示す。図
1は、耐薬品性シートライニングタンクと、これに接続
された真空操作ユニットの構成を概略的に示したもので
ある。図1において、1はタンク本体を構成している金
属製の外缶、2は金属製の蓋板、3は液入れ口部、4は
排液口部、5,6は外缶および蓋板の内側にそれぞれ所
要の隙間をとるようにして配設されたふっ素樹脂等の耐
薬品ライニングシート、7は外缶および蓋板に設けられ
た吸引孔用ソケットである。前記真空操作ユニットは、
真空ポンプ系ユニットとエジェクタポンプ系ユニットと
の組み合わせから成る。
【0010】真空ポンプ系ユニットは、真空ポンプA、
その駆動モータM、チェック弁V1、リザーブタンク
T、電磁弁S1を主要な構成部材としている。PS1は前
記リザーブタンク側にあって、真空ポンプの吸引圧力を
感知し、設定された上限・下限値により切換え作動する
圧力スイッチ、PS2は、薬液タンク側にあって、タン
ク外缶とライニングシート間の圧力を感知して作動する
圧力スイッチである。
【0011】エジェクタポンプ系ユニットは、モータ駆
動ポンプMP、そのポンプで得られた圧縮空気を貯蔵す
る圧縮空気貯蔵タンクAT、電磁弁S2、エジェクタ
E、チェック弁V2を主要な構成部材としている。Fは
フィルターである。
【0012】図2は、前記真空操作ユニットの制御回路
の一例を示したもので、図1と同じ部材には共通符号が
付されている。なお、同図中、MSはマグネットスイッ
チ、msはその励磁コイル、TRはサーマルリレー、t
rはその接点、R1〜R5はリレー、r1〜r5はその接
点、L1〜L3はランプ、SWは電源スイッチ、SW1
起動スイッチである。なお、前記エジェクタポンプ系ユ
ニットのモータ駆動ポンプMPは、独立した給電回路に
よって操作されるようになっている。
【0013】次に耐薬品性シートライニングタンクへの
真空操作を、図1の真空操作ユニットおよび図2の制御
回路に基づいて説明する。まず、起動に当って電源スイ
ッチSWをオンにすると、リレーR4の付勢により接点
4が閉じ、真空ポンプ側の電磁弁S1は開放状態とさ
れ、エジェクタポンプ側の電磁弁S2は閉成状態とされ
る。ここで起動スイッチSW1をオンにすると、リレー
1の付勢により接点r1が閉じ、保持回路が形成され、
オン状態が保持される。同時に、リレーR1の付勢によ
りマグネットスイッチコイルmsが付勢され、スイッチ
MSが閉じ、真空ポンプ用モータMが起動し、真空ポン
プAの駆動により、チェック弁V1−リザーブタンク
T、電磁弁S1−フィルターFを経て、タンク外缶とラ
イニングシートの間の隙間に至る真空吸引路が形成され
る。
【0014】ここで、前記真空吸引路の吸引圧力が圧力
スイッチPS1の上限設定値以上になると、圧力スイッ
チPS1が作動し、接点が「下限」から「上限」に切り
換わり、モータMは停止する。同時にリレーR2の付勢
により接点r2が閉じ、上限表示ランプL2が点灯される
と共にリレーR3の付勢により保持回路が形成され、オ
ン状態が保持される。この状態になるまでに圧力スイッ
チPS2の接点はオンになっているので、リレーR3が付
勢されても、リレーR4,R5は引き続き付勢状態が維持
される。このようにして真空ポンプ用モータMのオン・
オフは圧力スイッチPS1が切り換わることにより自動
的に制御される。
【0015】次に前記真空ポンプAの不具合により、吸
引圧力が低下し、圧力スイッチPS2の下限設定値を下
回った場合は、圧力スイッチPS2がオフとなり、リレ
ーR4,R5の消勢により接点r4が開き、リレーR1の保
持回路が解除され、モータMは直ちに停止し、真空ポン
プ側の電磁弁S1は閉成状態とされ、同時にエジェクタ
ポンプ側の電磁弁S2は開放状態とされるので、圧縮空
気貯蔵タンクATの圧縮空気は電磁弁S2を経てエジェ
クタEに供給され、圧縮空気の供給に比例した吸引圧力
が発生し、チェック弁V2−フィルターFを経て、タン
ク外缶とライニングシートの間の隙間に至る真空吸引路
が新たに形成され、吸引力は一定値に保持される。これ
と同時に吸引圧力低下の警報表示ランプL3が点灯され
ると共に遠隔モニタ用接点がオン(閉成)される。
【0016】次に前記真空ポンプ系ユニットに停電が発
生した場合は、圧力スイッチPS2により、真空ポンプ
側の電磁弁S1が閉成状態とされ、エジェクタポンプ側
の電磁弁S2が開放状態とされ、圧縮空気貯蔵タンクA
Tの圧縮空気が電磁弁S2を経てエジェクタEに供給さ
れ、瞬時に圧縮空気の流量に比例した吸引圧力が発生す
るので、タンク外缶の吸引圧力の低下を招くことはな
い。
【0017】前記実施例では、圧縮空気供給部としてモ
ータ駆動ポンプでつくった圧縮空気を貯蔵タンクを介し
てエジェクタポンプ側に供給するシステムを適用してい
るが、貯蔵タンクを省いてモータ駆動ポンプをエジェク
タポンプ側に直接接続するシステムを適用することがで
きる。なお、前者の圧縮空気供給部の場合、万一、モー
タ駆動ポンプが停電あるいは故障で停止したとき、貯蔵
タンクと空気配管の残存空気により、短時間でもタンク
側の吸引力を保持できる利点がある。
【0018】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
真空ポンプまたはその周辺で発生する電気的な原因、例
えば電気ケーブルの断線、接続端子の緩み、スイッチの
故障等の予測できない事故が突発的に発生し、真空ポン
プ系による吸引圧力の停止あるいは吸引圧力の低下を招
いた際、それに代わって圧縮空気供給部に接続されてい
るエジェクタポンプ系が作動するので、前記事故発生に
よる耐薬品線シートライニングタンクにおけるシートの
膨らみや剥離を確実に防止することができる。特に本発
明によれば、真空ポンプ系をバックアップするエジェク
タポンプ系に必要な圧縮空気供給部は工場内の圧縮空気
設備を利用して設けることができ、エジェクタ自体も構
造が簡単なものであることから、真空ポンプ系の故障に
確実に対処できる耐薬品性シートライニングタンク装置
を安価に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、真空操作ユニ
ットを設けた耐薬品性シートライニングタンク装置の構
成図である。
【図2】真空操作ユニットの制御回路図である。
【符号の説明】
1 タンク外缶 2 タンクの蓋板 3 液入れ口部 4 排液口部 5,6 ライニングシート 7 吸引孔用ソケット 8 配管 A 真空ポンプ M モータ V1,V2 チェック弁 T リザーブタンク S1,S2 電磁弁 E エジェクタ PS1,PS2 圧力スイッチ MP モータ駆動ポンプ AT 圧縮空気貯蔵タンク F フィルター MS マグネットスイッチ ms コイル TR サーマルリレー tr 接点 R1〜R5 リレー r1〜r5 接点 L1〜L3 警告表示ランプ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンク外缶とその内壁側に設けたライニ
    ングシートの隙間を、タンク外缶に設けた吸引孔部に連
    通させて成る耐薬品性シートライニングタンクと、前記
    吸引孔部に連通された真空ポンプと、この真空ポンプに
    並列になるように前記吸引孔部に連通され、圧縮空気供
    給部からの圧縮空気の供給によって真空を発生させるエ
    ジェクタポンプと、前記真空ポンプの吸引停止あるいは
    吸引力低下が生じたときに、それを検知して前記真空ポ
    ンプを前記エジェクタポンプに自動的に切換える制御手
    段とから成ることを特徴とする耐薬品性シートライニン
    グタンク装置。
  2. 【請求項2】 前記圧縮空気供給部が、モータ駆動ポン
    プに圧縮空気貯蔵タンクに組み合わせたもの、あるいは
    モータ駆動ポンプ単体で構成されている請求項1に記載
    の耐薬品性シートライニングタンク装置。
JP6026218A 1994-01-28 1994-01-28 耐薬品性シートライニングタンク装置 Pending JPH07215395A (ja)

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JP (1) JPH07215395A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009179335A (ja) * 2008-01-29 2009-08-13 Fujitsu Microelectronics Ltd 貯蔵タンク、その制御方法及び半導体装置の製造方法
CN109229777A (zh) * 2018-07-09 2019-01-18 南京氟源化工管道设备有限公司 一种耐真空内衬ptfe容器及其制作工艺

Cited By (2)

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JP2009179335A (ja) * 2008-01-29 2009-08-13 Fujitsu Microelectronics Ltd 貯蔵タンク、その制御方法及び半導体装置の製造方法
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