JPH07214191A - プレス金型およびプレス成形方法 - Google Patents
プレス金型およびプレス成形方法Info
- Publication number
- JPH07214191A JPH07214191A JP1114394A JP1114394A JPH07214191A JP H07214191 A JPH07214191 A JP H07214191A JP 1114394 A JP1114394 A JP 1114394A JP 1114394 A JP1114394 A JP 1114394A JP H07214191 A JPH07214191 A JP H07214191A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- press
- die
- plate material
- punch
- formed product
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Punching Or Piercing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 プレス機械で、せん断加工におけるプレス成
形品のだれの発生を有効に防止できるプレス金型および
プレス成形方法の提供。 【構成】 プレス機械に装着され、板材をパンチ21お
よびダイス22の組合せからなる金型1で所定の形状に
打ち抜くプレス機械において、前記金型1に、前記板材
の打ち抜き後に同一プレス工程で打ち抜き成形されたプ
レス成形品の表面を加圧して圧延する加圧面を付設した
ことを特徴とする。圧延量は板厚の0.1〜2.0%で
あることが望ましい。
形品のだれの発生を有効に防止できるプレス金型および
プレス成形方法の提供。 【構成】 プレス機械に装着され、板材をパンチ21お
よびダイス22の組合せからなる金型1で所定の形状に
打ち抜くプレス機械において、前記金型1に、前記板材
の打ち抜き後に同一プレス工程で打ち抜き成形されたプ
レス成形品の表面を加圧して圧延する加圧面を付設した
ことを特徴とする。圧延量は板厚の0.1〜2.0%で
あることが望ましい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、精密せん断加工のた
めのプレス金型およびプレス成形方法に関する。
めのプレス金型およびプレス成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プレス機械で精密せん断加工を行う場合
には、プレス成形品(加工品)の切口面に発生するだ
れ、破断面、かえりをなくすため、加工する板材の周囲
を押さえ、せん断輪郭部に高い圧縮力を作用させながら
打ち抜く方法や、突起付きダイスを用いて板厚の約75
%をせん断した後、ノックアウト工具で切断する方法が
採られている。
には、プレス成形品(加工品)の切口面に発生するだ
れ、破断面、かえりをなくすため、加工する板材の周囲
を押さえ、せん断輪郭部に高い圧縮力を作用させながら
打ち抜く方法や、突起付きダイスを用いて板厚の約75
%をせん断した後、ノックアウト工具で切断する方法が
採られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに従来の精密せ
ん断加工方法では、せん断抵抗力が増大するため所要せ
ん断荷重が大きくなるとともに、所要仕事量が増大した
り工具の数が増大するため加工効率が低い欠点があっ
た。この発明の目的は、簡単な工具を付加したプレス機
械で、せん断加工におけるプレス成形品のだれの発生を
有効に防止できるプレス金型およびプレス成形方法の提
供にある。
ん断加工方法では、せん断抵抗力が増大するため所要せ
ん断荷重が大きくなるとともに、所要仕事量が増大した
り工具の数が増大するため加工効率が低い欠点があっ
た。この発明の目的は、簡単な工具を付加したプレス機
械で、せん断加工におけるプレス成形品のだれの発生を
有効に防止できるプレス金型およびプレス成形方法の提
供にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、プレス機械に
装着され、板材をパンチおよびダイスの組合せからなる
金型で所定の形状に打ち抜くプレス機械において、前記
金型に、前記板材の打ち抜き後に同一プレス工程で打ち
抜き成形されたプレス成形品の表面を加圧して圧延する
加圧面を付設したことを特徴とする。請求項2に記載の
プレス成形品は、打ち抜き成形された後に、板厚の0.
1〜2.0%圧延して薄く成形したことを特徴としてい
る。請求項3に記載のプレス成形方法では、前記金型に
より前記板材を所定形状に打ち抜き成型後、同一プレス
工程において前記板材方向に弾性支持された前記加圧面
により、プレス成形品の表面を加圧して板厚の0.1〜
2.0%薄く圧延することを特徴とする。
装着され、板材をパンチおよびダイスの組合せからなる
金型で所定の形状に打ち抜くプレス機械において、前記
金型に、前記板材の打ち抜き後に同一プレス工程で打ち
抜き成形されたプレス成形品の表面を加圧して圧延する
加圧面を付設したことを特徴とする。請求項2に記載の
プレス成形品は、打ち抜き成形された後に、板厚の0.
1〜2.0%圧延して薄く成形したことを特徴としてい
る。請求項3に記載のプレス成形方法では、前記金型に
より前記板材を所定形状に打ち抜き成型後、同一プレス
工程において前記板材方向に弾性支持された前記加圧面
により、プレス成形品の表面を加圧して板厚の0.1〜
2.0%薄く圧延することを特徴とする。
【0005】
【発明の作用・効果】この発明のプレス金型およびプレ
ス成形方法では、板材のプレス成形工程において、金型
で板材をプレス成形したのち、該打ち抜き工程と同一工
程でプレス成形品を圧延している。このため、プレス成
形品のだれは低減でき、プレス成形品の精度が向上する
とともに、だれ除去のための後工程が廃止または低減で
きる。なお、プレス成形品の圧延は、板厚の0.1〜
2.0%圧延して薄く成形すればだれはほぼ完全に消滅
できる。
ス成形方法では、板材のプレス成形工程において、金型
で板材をプレス成形したのち、該打ち抜き工程と同一工
程でプレス成形品を圧延している。このため、プレス成
形品のだれは低減でき、プレス成形品の精度が向上する
とともに、だれ除去のための後工程が廃止または低減で
きる。なお、プレス成形品の圧延は、板厚の0.1〜
2.0%圧延して薄く成形すればだれはほぼ完全に消滅
できる。
【0006】
【実施例】本発明を図1〜図3に基づいて説明する。図
1は板材100を円環状に打ち抜き(ブランキング)、
ワッシャーを製造するためのプレス機械の金型1を示
す。金型1はプレス機械のダイセットに装着されてお
り、パンチホルダ20に取り付けられた上側金型2と、
ダイホルダ30に取り付けられた下側金型3からなる。
1は板材100を円環状に打ち抜き(ブランキング)、
ワッシャーを製造するためのプレス機械の金型1を示
す。金型1はプレス機械のダイセットに装着されてお
り、パンチホルダ20に取り付けられた上側金型2と、
ダイホルダ30に取り付けられた下側金型3からなる。
【0007】上側金型2は、円柱状の内径抜きパンチ2
1、該内径抜きパンチ21の外周に同軸配置された外径
抜きダイス22、および内径抜きパンチ21と外径抜き
ダイス22との間の環状隙間に装着されたプレッシャー
リング4からなる。下側金型3は筒状を呈し、前記パン
チ21とダイス22との環状隙間に嵌まり込むように同
軸に設置された外内径抜きパンチとなっている。外内径
抜きパンチの外周にはスプリング51またはゴムで弾性
支持されたストリッパー5が取り付けられている。
1、該内径抜きパンチ21の外周に同軸配置された外径
抜きダイス22、および内径抜きパンチ21と外径抜き
ダイス22との間の環状隙間に装着されたプレッシャー
リング4からなる。下側金型3は筒状を呈し、前記パン
チ21とダイス22との環状隙間に嵌まり込むように同
軸に設置された外内径抜きパンチとなっている。外内径
抜きパンチの外周にはスプリング51またはゴムで弾性
支持されたストリッパー5が取り付けられている。
【0008】プレッシャーリング4は、パンチホルダ2
0との間に配設されたノックアウトピンにより下方に押
し出され、プレッシャーリング4とパンチホルダ20は
板材100の厚さより広く、板材100の打ち抜き成型
の後、同一工程で打ち抜き成形品5の上面61を外内径
抜きパンチとプレッシャーリング4とで圧延する。この
圧延量は板厚の0.1〜2.0%となるように金型の高
さ、プレスアジャスターでダイハイトを合わせて加圧荷
重が設定されている。
0との間に配設されたノックアウトピンにより下方に押
し出され、プレッシャーリング4とパンチホルダ20は
板材100の厚さより広く、板材100の打ち抜き成型
の後、同一工程で打ち抜き成形品5の上面61を外内径
抜きパンチとプレッシャーリング4とで圧延する。この
圧延量は板厚の0.1〜2.0%となるように金型の高
さ、プレスアジャスターでダイハイトを合わせて加圧荷
重が設定されている。
【0009】これにより、打ち抜き成形品6は、図3の
(イ)に示す如く、プレッシャーリング4による圧延を
行わない場合は上面61の縁にだれ62が発生するが、
この発明の如く圧延を行った場合は、図3の(ロ)に示
すごとくだれが消滅して精度の高いプレス成形品が製造
できる。
(イ)に示す如く、プレッシャーリング4による圧延を
行わない場合は上面61の縁にだれ62が発生するが、
この発明の如く圧延を行った場合は、図3の(ロ)に示
すごとくだれが消滅して精度の高いプレス成形品が製造
できる。
【0010】圧延量は、板材100の厚さ、材質、プレ
ス成形品の表面積および上側金型2下側金型3とのクリ
アランスにより異なるが、板厚の0.1〜2.0%の範
囲が適切である。圧延量が板厚の0.1%より小さいと
プレス成形品のだれ低減効果がなく、2.0%より大き
くすることはプレッシャーリング4に必要な加圧力が大
きくなりすぎ実用的でない。
ス成形品の表面積および上側金型2下側金型3とのクリ
アランスにより異なるが、板厚の0.1〜2.0%の範
囲が適切である。圧延量が板厚の0.1%より小さいと
プレス成形品のだれ低減効果がなく、2.0%より大き
くすることはプレッシャーリング4に必要な加圧力が大
きくなりすぎ実用的でない。
【図1】この発明のプレス機械の金型の拡大図である。
【図2】プレス機械による打ち抜き加工の工程図であ
る。
る。
【図3】プレス成形品の断面図である。
1 金型 2 上側金型 3 下側金型 4 プレッシャーリング 6 打ち抜き成形品 21 内径抜きパンチ 22 外径抜きダイス 51 スプリング
Claims (3)
- 【請求項1】 プレス機械に装着され、板材をパンチお
よびダイスの組合せからなる金型で所定の形状に打ち抜
くプレス機械において、 前記金型に、前記板材の打ち抜き後に同一プレス工程で
打ち抜き成形されたプレス成形品の表面を加圧して圧延
する加圧面を付設したことを特徴とするプレス金型。 - 【請求項2】 請求項1に記載のプレス金型により、打
ち抜き成形された後に、板厚の0.1〜2.0%圧延し
て薄くされたプレス成形品。 - 【請求項3】 請求項1に記載のプレス金型によるプレ
ス成形方法において、 前記金型により前記板材を所定形状に打ち抜き成型後、
同一プレス工程において前記板材方向に弾性支持された
前記加圧面により、プレス成形品の表面を加圧して板厚
の0.1〜2.0%薄く圧延することを特徴とするプレ
ス成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1114394A JPH07214191A (ja) | 1994-02-02 | 1994-02-02 | プレス金型およびプレス成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1114394A JPH07214191A (ja) | 1994-02-02 | 1994-02-02 | プレス金型およびプレス成形方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07214191A true JPH07214191A (ja) | 1995-08-15 |
Family
ID=11769807
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1114394A Pending JPH07214191A (ja) | 1994-02-02 | 1994-02-02 | プレス金型およびプレス成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07214191A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1080607C (zh) * | 1996-07-03 | 2002-03-13 | 阿玛达美都丽股份有限公司 | 冲头组件及其压板及在其上冲出冲裁导向孔的方法 |
US6471746B2 (en) | 1999-10-19 | 2002-10-29 | 3M Innovative Properties Company | Electrofiltration process |
WO2003014531A1 (fr) * | 2001-08-03 | 2003-02-20 | Akita Fine Blanking Co., Ltd. | Procede de fabrication d'element constitutif de turbocompresseur du type vgs, element constitutif fabrique selon ledit procede, ensemble de guidage de gaz d'echappement de turbocompresseur dans lequel ledit element constitutif est utilise, et turbocompresseur du type vgs equipe dudit ensemble de guidage de gaz d'echappement |
WO2016092657A1 (ja) * | 2014-12-10 | 2016-06-16 | 新日鐵住金株式会社 | ブランク、成形品、金型およびブランクの製造方法 |
-
1994
- 1994-02-02 JP JP1114394A patent/JPH07214191A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1080607C (zh) * | 1996-07-03 | 2002-03-13 | 阿玛达美都丽股份有限公司 | 冲头组件及其压板及在其上冲出冲裁导向孔的方法 |
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CN107000025A (zh) * | 2014-12-10 | 2017-08-01 | 新日铁住金株式会社 | 坯料、成形品、模具以及坯料的制造方法 |
JPWO2016092657A1 (ja) * | 2014-12-10 | 2017-09-14 | 新日鐵住金株式会社 | ブランク、成形品、金型およびブランクの製造方法 |
US10625325B2 (en) | 2014-12-10 | 2020-04-21 | Nippon Steel Corporation | Blank, formed article, die assembly, and method for producing blank |
US11904374B2 (en) | 2014-12-10 | 2024-02-20 | Nippon Steel Corporation | Blank, formed article, die assembly, and method for producing blank |
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