JP2750390B2 - 座金の製造方法 - Google Patents
座金の製造方法Info
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- JP2750390B2 JP2750390B2 JP4165319A JP16531992A JP2750390B2 JP 2750390 B2 JP2750390 B2 JP 2750390B2 JP 4165319 A JP4165319 A JP 4165319A JP 16531992 A JP16531992 A JP 16531992A JP 2750390 B2 JP2750390 B2 JP 2750390B2
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- primary
- punch
- primary molded
- punching
- molded product
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は平板を素材としこれを剪
断打抜加工することにより座金(ワッシャー)を製造す
る方法に関するものである。
断打抜加工することにより座金(ワッシャー)を製造す
る方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】座金は一般に平板をトランスファープレ
ス機等の剪断打抜加工機により打抜いて製造されてい
る。しかしこのようにダイスとパンチ等の工具により平
板に剪断力を加えて打抜加工する座金の製造方法にあっ
ては、工具が喰込む際、素材表面が圧下されることでい
わゆる「だれ部」が出来る。このため製品である座金の
周縁部に図6にやや誇張して示したようにだれdが形成
されたものとなり、該座金を使用した場合におけるボル
ト頭部下面との接触面積が少なくなり、座金としての緩
み止め機能が充分に得られなくなるおそれがあった。
ス機等の剪断打抜加工機により打抜いて製造されてい
る。しかしこのようにダイスとパンチ等の工具により平
板に剪断力を加えて打抜加工する座金の製造方法にあっ
ては、工具が喰込む際、素材表面が圧下されることでい
わゆる「だれ部」が出来る。このため製品である座金の
周縁部に図6にやや誇張して示したようにだれdが形成
されたものとなり、該座金を使用した場合におけるボル
ト頭部下面との接触面積が少なくなり、座金としての緩
み止め機能が充分に得られなくなるおそれがあった。
【0003】そこで上記のように打抜加工により製造さ
れた座金をさらに切削加工することにより表面を平坦に
仕上することが従来から行なわれていたが、切削加工に
は概して時間を要するために製造コストが高くなる欠点
があった。
れた座金をさらに切削加工することにより表面を平坦に
仕上することが従来から行なわれていたが、切削加工に
は概して時間を要するために製造コストが高くなる欠点
があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の座金の製造方法
は上記課題を解決しようとするもので、先端面の周縁部
一定幅が緩傾斜面状に形成されたパンチにより板状素材
を打抜くことで周縁部に余肉が形成され円形浅皿状に湾
曲した一次成形品を製作する一次打抜工程と、該一次成
形品を裏返して前記一次打抜工程とは反対向の剪断によ
り該一次成形品の外周端縁部を切り落とす二次打抜工程
とからなることを特徴とするものである。
は上記課題を解決しようとするもので、先端面の周縁部
一定幅が緩傾斜面状に形成されたパンチにより板状素材
を打抜くことで周縁部に余肉が形成され円形浅皿状に湾
曲した一次成形品を製作する一次打抜工程と、該一次成
形品を裏返して前記一次打抜工程とは反対向の剪断によ
り該一次成形品の外周端縁部を切り落とす二次打抜工程
とからなることを特徴とするものである。
【0005】
【作用】一次打抜工程にてパンチの緩傾斜面により一次
成形品の周縁部に余肉が形成され、二次打抜工程でこの
一次成形品を反対向に剪断することによりこの余肉が従
来の「だれ部」の補填となってだれのない座金を打抜加
工のみで製造できる。
成形品の周縁部に余肉が形成され、二次打抜工程でこの
一次成形品を反対向に剪断することによりこの余肉が従
来の「だれ部」の補填となってだれのない座金を打抜加
工のみで製造できる。
【0006】
【実施例】次に図1〜図4と共に本発明の一実施例を説
明する。図1は芯抜工程を示し、図中1はダイス型、2
はそのダイス穴に突刺する芯抜パンチ、3は該パンチ2
によって円形の芯穴4が打抜かれた平板状の板状素材を
示す。
明する。図1は芯抜工程を示し、図中1はダイス型、2
はそのダイス穴に突刺する芯抜パンチ、3は該パンチ2
によって円形の芯穴4が打抜かれた平板状の板状素材を
示す。
【0007】図1の芯抜工程で芯穴4が打抜かれた板状
素材3から図2に示した一次打抜工程を経て図3に示し
たような一次成形品5が製作される。
素材3から図2に示した一次打抜工程を経て図3に示し
たような一次成形品5が製作される。
【0008】図2(a)に示したようにこのパンチ6
は、先端面の周縁部一定幅7が緩傾斜面状に形成され、
該パンチ6をダイス孔16に図2(b)に示したように
突刺させ前記板状素材3を芯穴4と同芯状に打抜くこと
により周縁部に余肉17が形成され剪断力によってダイ
ス孔16側に湾曲した円形浅皿状の一次成形品5を製作
する。
は、先端面の周縁部一定幅7が緩傾斜面状に形成され、
該パンチ6をダイス孔16に図2(b)に示したように
突刺させ前記板状素材3を芯穴4と同芯状に打抜くこと
により周縁部に余肉17が形成され剪断力によってダイ
ス孔16側に湾曲した円形浅皿状の一次成形品5を製作
する。
【0009】次いで図4(a)(b)に示した二次打抜
工程に入る。同図における下型は、シェービングダイ8
中に製品ガイドとしての面押パンチ9およびシェダー1
0がバネ(図示せず)により上向に付勢することで該面
押パンチ9の上端が該シェービングダイ8の上面より突
出するように支持され、一方、上型は、ストリッパーボ
ルト11により支持されたストリッパープレート12中
に円筒状のシェービングパンチ13が摺動自在に設けら
れ、該シェービングパンチ13中には吊ボルト14によ
り面押しパンチ15が固着され、該面押しパンチ15の
下端面は前記面押パンチ9の先端に合致し得る形状に形
成されている。
工程に入る。同図における下型は、シェービングダイ8
中に製品ガイドとしての面押パンチ9およびシェダー1
0がバネ(図示せず)により上向に付勢することで該面
押パンチ9の上端が該シェービングダイ8の上面より突
出するように支持され、一方、上型は、ストリッパーボ
ルト11により支持されたストリッパープレート12中
に円筒状のシェービングパンチ13が摺動自在に設けら
れ、該シェービングパンチ13中には吊ボルト14によ
り面押しパンチ15が固着され、該面押しパンチ15の
下端面は前記面押パンチ9の先端に合致し得る形状に形
成されている。
【0010】しかして当該二次打抜工程では、前記一次
打抜工程で製作された一次成形品5を裏返して図4
(a)に示したようにその芯穴4に面押パンチ9を通し
てシェダー10の外径より大きい一次成形品5の外周端
縁部18がシェービングダイ8上に乗るようにして、上
型を圧下させ、図4(b)に示したようにシェービング
パンチ13がシェービングダイ8中に嵌入することで該
一次成形品5に前記一次打抜工程とは反対向の剪断力が
働くことにより外周端縁部18が切り落とされるように
する。
打抜工程で製作された一次成形品5を裏返して図4
(a)に示したようにその芯穴4に面押パンチ9を通し
てシェダー10の外径より大きい一次成形品5の外周端
縁部18がシェービングダイ8上に乗るようにして、上
型を圧下させ、図4(b)に示したようにシェービング
パンチ13がシェービングダイ8中に嵌入することで該
一次成形品5に前記一次打抜工程とは反対向の剪断力が
働くことにより外周端縁部18が切り落とされるように
する。
【0011】こうして一次成形品5の周縁部に一次とは
反対向に剪断力が加わることによって余肉17部分は凹
み全体の湾曲も修正され結果的に図5に示すような平坦
な座金が得られる。
反対向に剪断力が加わることによって余肉17部分は凹
み全体の湾曲も修正され結果的に図5に示すような平坦
な座金が得られる。
【0012】なおこの実施例に示したパンチ6は周縁部
一定幅7を直線状の傾斜面状に形成するものとしたが、
これは円弧状の傾斜面状としてもよく、要するに一次成
形品5に必要な余肉17が形成されるようにすればよ
い。
一定幅7を直線状の傾斜面状に形成するものとしたが、
これは円弧状の傾斜面状としてもよく、要するに一次成
形品5に必要な余肉17が形成されるようにすればよ
い。
【0013】
【発明の効果】このように本発明に係る座金の製造方法
によれば、打抜加工だけでだれのない平坦な座金を製造
でき、コストが低減できると共に、座金の品質を向上さ
せる有益な効果がある。
によれば、打抜加工だけでだれのない平坦な座金を製造
でき、コストが低減できると共に、座金の品質を向上さ
せる有益な効果がある。
【図1】芯抜工程の縦断面図。
【図2】一次打抜工程の縦断面図。
【図3】一次成形品の縦断面図。
【図4】二次打抜工程の縦断面図。
【図5】本発明の製造方法により製造された座金の縦断
面図。
面図。
【図6】従来の座金の縦断面図。
3 板状素材 5 一次成形品 6 パンチ 7 周縁部一定幅 10 シェダー 13 シェービングパンチ 15 面押しパンチ 16 ダイス孔 17 余肉 18 外周端縁部
Claims (1)
- 【請求項1】 先端面の周縁部一定幅が緩傾斜面状に形
成されたパンチにより板状素材を打抜くことで周縁部に
余肉が形成され円形浅皿状に湾曲した一次成形品を製作
する一次打抜工程と、該一次成形品を裏返して前記一次
打抜工程とは反対向の剪断により該一次成形品の外周端
縁部を切り落とす二次打抜工程とからなることを特徴と
する座金の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4165319A JP2750390B2 (ja) | 1992-06-01 | 1992-06-01 | 座金の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4165319A JP2750390B2 (ja) | 1992-06-01 | 1992-06-01 | 座金の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05329568A JPH05329568A (ja) | 1993-12-14 |
JP2750390B2 true JP2750390B2 (ja) | 1998-05-13 |
Family
ID=15810072
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4165319A Expired - Lifetime JP2750390B2 (ja) | 1992-06-01 | 1992-06-01 | 座金の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2750390B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
SE532183C2 (sv) * | 2007-09-28 | 2009-11-10 | Nord Lock Ab | Metod och anordning för tillverkning av brickor för låsning |
CN107186066A (zh) * | 2017-06-05 | 2017-09-22 | 浙江长华汽车零部件有限公司 | 高精度高效垫片倒角成型装置 |
WO2019017382A1 (ja) * | 2017-07-20 | 2019-01-24 | 三洋電機株式会社 | 円筒形電池 |
CN108672549A (zh) * | 2018-06-22 | 2018-10-19 | 西安飞机工业(集团)有限责任公司 | 一种钛合金垫圈成形模具和成型方法 |
JP2022073683A (ja) * | 2020-11-02 | 2022-05-17 | 東洋発條工業株式会社 | ワッシャ及び締結構造 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56168921A (en) * | 1979-11-21 | 1981-12-25 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | Manufacture of washer |
JPS58135740A (ja) * | 1982-02-04 | 1983-08-12 | Shinsei Kinzoku Kogyo Kk | スラストワツシヤの製造方法 |
-
1992
- 1992-06-01 JP JP4165319A patent/JP2750390B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05329568A (ja) | 1993-12-14 |
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