JPH07213919A - メタル担体及びその製造方法 - Google Patents

メタル担体及びその製造方法

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JPH07213919A
JPH07213919A JP6031856A JP3185694A JPH07213919A JP H07213919 A JPH07213919 A JP H07213919A JP 6031856 A JP6031856 A JP 6031856A JP 3185694 A JP3185694 A JP 3185694A JP H07213919 A JPH07213919 A JP H07213919A
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JP
Japan
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plate portion
corrugated
flat plate
metal carrier
metal foil
Prior art date
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Pending
Application number
JP6031856A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Toujiyou
千太 東條
Tatsuya Fujita
達也 藤田
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP6031856A priority Critical patent/JPH07213919A/ja
Publication of JPH07213919A publication Critical patent/JPH07213919A/ja
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  • Catalysts (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Winding, Rewinding, Material Storage Devices (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 巻回が容易で,かつ少ない装置で作製するこ
とができるメタル担体及びその製造方法を提供するこ
と。 【構成】 平板部101,〜100+nと波板部20
1,〜200+nとを略一周毎に又は略一層毎に交互に
設けてなる金属箔11を,上記平板部と波板部とが重な
るように巻回又は積層してメタル担体を成形すると共
に,上記平板部と波板部の接触部分を接合してなる。金
属箔11は,例えば,平坦な平板と波状の波板とを交互
に接合してなる。上記平板部と波板部との接触部分は,
例えば,レーザ溶接,抵抗溶接,又はろう付けされてい
る。巻回型のメタル担体において,各平板部及び波板部
の長さL,W及び/又は波板部の山部の高さHは,その
中心部より外周に向かって大きくなるよう構成すること
が好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,メタル担体に関するも
のであり,特に,車両排気ガスの触媒用ハニカム及びそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】触媒用コンバータは,メタル担体である触
媒用ハニカム担体に触媒を担持させたものであり,主と
して,車両の排気ガスを浄化するために用いられる。こ
の触媒コンバータには,ハニカム状の排気ガス流路を設
けたメタル担体が内蔵されている。
【0003】上記メタル担体の製造方法としては,従
来,特開平3─101841号公報に開示された製造方
法がある。かかる方法は,図19に示すごとく,平板9
1と波板92とを巻回しながら両者を一対の抵抗溶接機
991,992により抵抗溶接して,メタル担体9を作
製する方法がある。平板91と波板92は,巻き出しロ
ーラ951,952に予め巻回されており,抵抗溶接時
に,メタル担体9の中心軸となる巻き取りローラ953
に巻回される。
【0004】抵抗溶接機991,992は,一対の電極
97,98と,スイッチ99と,溶接電源96とを有し
ている。一方の電極97は,最外周の平板91又は波板
92の外周面に当接配置されており,エアーシリンダ等
で上下作動できるようになっている。また,他方の電極
98は,隣接する波板92或いは平板91の内側表面に
一定の圧力で当接している。
【0005】そして,電極97を降下し,スイッチ99
を作動すれば,溶接電源96の電流は,電極97から平
板91と波板92との接点を通り電極98に至る。この
電流により平板91と波板92との接点が加熱され,ま
た電極97により加圧されているため,抵抗溶接され
る。
【0006】また,他の方法としては,図20に示すご
とく,2つのろう材塗布機931,932により平板9
1の両面にろう材93を塗布しながら平板91と波板9
2とを巻回し,次いでこれらを加熱することにより平板
91と波板92とをろう付け接合して,メタル担体9を
作製する方法がある(特開昭63─44466号公
報)。
【0007】ろう材塗布機931,932は,貯蔵容器
935内に充填されたペースト状のろう材93を,塗布
ローラ936,937を用いて,平板91の長手方向に
塗布するものである。その他は,上記と同様である。
【0008】
【解決しようとする課題】しかしながら,図19,図2
0に示すごとく,上記両製造方法は,いずれも独立した
平板91と波板92とを重ね合わせて巻回しているた
め,溶接装置991,992又はろう付塗布装置93
1,932と巻き出しローラ951,952とを,それ
ぞれ少なくとも2台は必要とする。そのため,多数の装
置を必要とし,装置全体が大がかりとなり,コスト負担
も大きいという問題があった。
【0009】また,平板91と波板92とを正確に位置
合わせしながら巻回しなければならず,巻回操作が困難
であった。本発明はかかる従来の問題点に鑑み,巻回が
容易で,かつ少ない装置で作製することができるメタル
担体及びその製造方法を提供しようとするものである。
【0010】
【課題の解決手段】本発明は,平坦な平板部と波状の波
板部とが重なるように金属箔を巻回又は積層してなるメ
タル担体において,上記金属箔は,上記平板部と波板部
とを一体に形成してなり,かつ,該平板部と波板部と
を,上記巻回時の略一周毎に又は上記積層時の略一層毎
に交互に設けてなることを特徴とするメタル担体にあ
る。
【0011】本発明において最も注目すべきことは,メ
タル担体には平板部と波板部とが一体に形成された金属
箔を巻回又は積層したものであること,及び金属箔が平
板部と波板部とを,巻回時の略一周毎,又は積層時の略
一層毎に,交互に設けたものであることである。本発明
において,上記メタル担体は,例えば,上記金属箔を巻
回又は積層することにより作製されるものである。
【0012】上記金属箔は,平板部及び波板部により構
成されている。上記金属箔は,例えば,平坦な平板と波
状の波板とを交互に接合して一体構造としたものか,又
は1枚の平板状の金属箔を用いてその波板形成部分を波
板成形機により部分的に波板に成形したものである。
【0013】上記波板部は,谷部を始点とし,かつ山部
を終点としてなり,上記波板部の始点と終点は,平板部
を介して連結されていることが好ましい。これにより,
巻回又は積層の際に,平板部と波板部とが両者の接続部
分において,例えば,平板部と該平板部と隣接する波板
部の山部又は谷部とが互いに向かい合う。そして,これ
ら二者同士が一体的に接合する。そのため,メタル担体
の成形性を向上させることができる。
【0014】また,各々の波板部における波は,同じピ
ッチ,同じ形状であることが好ましい。これにより,波
板部と平板部とを重ねて,巻回し場合にも,所定の設計
寸法のメタル担体を得ることができる。
【0015】また,上記メタル担体においては,平板部
と波板部とを,メタル担体の略一周毎に又は略一層毎に
交互に設けたものである。金属箔を巻回してなる巻回型
のメタル担体においては,平板部と波板部とを略一周毎
に設けるに当たり,例えば,上記波板部及び平板部の各
長手方向の長さを,巻回時の円周長さに応じて,巻回開
始端部から巻回終了端部まで順次大きくしておく。
【0016】この場合,上記波板部のピッチ及び/又は
波板部の山部の高さを,メタル担体の中心部より外周部
に向かって大きくなるよう構成することが好ましい。こ
れにより,巻回されたメタル担体は,中心部付近の目が
密で,外周部付近の目が粗となる。そのため,巻回初期
の成形性が向上する。また,排気ガスの大流量部である
メタル担体の中心部の表面積が増加し,メタル担体の浄
化率が向上する。また,メタル担体の外周部には,冷熱
時においてメタル担体とハウジングとの熱容量差によっ
て,大応力が発生する。そのため,上記構成をとること
により,熱応力緩和を図ることができる。
【0017】次に,金属箔を積層してなる積層型のメタ
ル担体においては,平板部と波板部とを略一層毎に設け
るに当たり,例えば,波板部と平板部とを略同一の長さ
とすることにより実現される。上記平板部と波板部との
接触部分は,レーザ溶接,抵抗溶接,又はろう付け等に
より接合されている。
【0018】更に,金属箔の板厚は,0.03〜0.2
0mmであることが好ましい。0.03mm未満の場合
には,平板部と波板部との接合部分の強度が不足するお
それがある。一方,0.20mmを越える場合には,メ
タル担体の成形性が低下するおそれがある。特に,金属
箔は,数十μm程度の均一な厚みであることが好まし
い。これにより,所定の寸法を有し,成形性に優れたメ
タル担体を得ることができる。上記メタル担体には,例
えば触媒を担持させることができる。
【0019】次に,上記メタル担体を製造する方法とし
ては,例えば,平坦な平板部と波状の波板部とが交互に
一体に形成された金属箔を,上記平板部と波板部とが互
いに重なるように巻回又は積層することを特徴とするメ
タル担体の製造方法がある。
【0020】上記平板部と波板部との接触部分は,上記
メタル担体の軸方向直角断面における1方向のみから,
連続的にレーザ溶接,抵抗溶接,又はろう付けすること
により接合することができる。
【0021】即ち,上記レーザ溶接を用いる方法として
は,上記金属箔を巻回又は積層すると同時に巻回又は積
層工程を止めることなく,上記メタル担体の軸方向直角
断面における1方向のみからレーザ光を照射して,上記
平板部と上記波板部との接触部分をレーザ溶接すること
を特徴とするメタル担体の製造方法がある。
【0022】上記レーザ光の照射は,例えば,メタル担
体の軸方向接触部分の全部或いは一部,及びメタル担体
の径方向の接触部分の一部或いは全部に対して行うこと
ができる。上記レーザ溶接の場合には,溶接所望部分を
局部的に短時間で加熱することができるので,接合作業
が早いと共に,メタル担体に歪みが生じない。
【0023】次に,上記抵抗溶接を用いる方法として
は,上記金属箔を巻回又は積層すると同時に,上記メタ
ル担体の軸方向直角断面における1方向のみから通電す
ることにより,上記平板部と上記波板部との接触部分を
接合することを特徴とするメタル担体の製造方法があ
る。
【0024】上記金属箔への通電は,例えば,メタル担
体の軸方向接触部分の全部或いは一部,及びメタル担体
の径方向の接触部分の一部或いは全部に対して行うこと
ができる。上記抵抗溶接の場合には,接合コストが安
い。
【0025】次に,上記ろう付けを用いる方法として
は,上記金属箔を巻回又は積層すると同時に,上記メタ
ル担体の軸方向直角断面における1方向のみからろう材
を塗布し,或いは帯状のろう材を巻回して,上記平板部
と波板部との接触部分をろう付け接合することを特徴と
するメタル担体の製造方法がある。
【0026】上記ろう材の塗布は,例えば,メタル担体
の軸方向接触部分の全部或いは一部,及びメタル担体の
径方向の接触部分の一部或いは全部に対して行うことが
できる。上記ろう付けの場合には,装置も簡単で,接合
コストが安い。
【0027】
【作用及び効果】本発明のメタル担体は,平板部と波板
部とが一体に形成された金属箔を巻回又は積層したもの
である。そのため,従来のようにそれぞれ別個の平板及
び波板にそれぞれ対応した巻き出し装置や接合装置を用
いる必要がない。従って,本発明においては,1台の巻
き出し装置,接合装置を用いることにより,メタル担体
を作製することができる。また,低コスト化と装置の簡
素化を図ることができる。
【0028】また,上記金属箔は,平板部と波板部とを
交互に連ねた一体構造をとっている。そのため,上記金
属箔を巻回,又は積層する際には,金属箔へのテンショ
ンを一定に保つことができる。そのため,波板部の波形
状が変形することはない。従って,所定の設計寸法のメ
タル担体を得ることができる。
【0029】また,平板部と波板部とは,一枚の連続し
た金属箔に交互に連続して設けられているため,両者を
位置合わせする必要もなく,製造容易である。また,巻
回初期のセッティングが1枚の金属箔のみでよいため,
製造時間の短縮を図ることができる。
【0030】更に,上記いずれのメタル担体の製造方法
を用いた場合にも,金属箔が平板部と波板部とを交互に
設けた1枚構造をとっているため,寸法精度良く,簡便
にメタル担体を作製することができる。また,製造時の
装置の簡略化を図ることもできる。以上により,本発明
によれば,製造が容易で,かつ装置の簡素化を図ること
ができるメタル担体及びその製造方法を提供することが
できる。
【0031】
【実施例】
実施例1 本発明の実施例にかかる触媒用ハニカム担体について,
図1〜図5を用いて説明する。本例のメタル担体である
触媒用ハニカム担体1は,図5に示すごとく,巻回型で
あり,巻き取り冶具31.32を中心に多数の流体路8
をハニカム状に構成したものである。触媒用ハニカム担
体1の中心部81及びその外周部89における流体路8
は,略同一形状である。
【0032】この触媒用ハニカム担体は,図1に示すご
とく,1枚の金属箔11を巻回することにより作製され
たものである。該金属箔11は,平坦な平板部101,
102,103,〜100+n(nは金属箔の巻回総数
を意味する。以下,同様。)と波状の波板部201,2
02,203,〜200+nとを,巻回時における略一
周毎に交互に設けてなる。金属箔11は,上記平板部と
上記波板部とが互いに重なるようにn回分巻回され,上
記平板部と上記波板部との接触部分が接合される。
【0033】各々の波板部の山部21および谷部22
は,同じピッチPである。各々の波板部の山部21は同
じ高さHである。各々の波板部は同じ形状である。図1
の左端に示すごとく,巻回開始端部191を含む平板部
101の長さL101は,半円状の巻き取り冶具31,
32の直径とその円周長さの和に略相当する。
【0034】そして,この後に隣接する波板部201,
202,〜200+nの長手方向の長さW201,W2
02,〜W200+nと,平板部102,103〜10
0+nの長手方向の長さL102,L103,〜L10
0+nとは,巻回終了端部192まで順次長くなってお
り,各々一周部における円周長さに相当する。これらの
長さL101〜L100+n,W201〜W200+n
は,幾何学的計算により容易に求まる。
【0035】次に,上記触媒用ハニカム担体の製造方法
について説明する。まず,図2に示すごとく,1枚の平
坦な金属箔100を準備し,その波板形成部分を上下一
対の波板成形機51,52により波形状に成形し,上記
平板部及び上記波板部が交互に連続して形成された1枚
の金属箔11を作製する。
【0036】上記金属箔100の板厚は,数十μm程度
の均一な厚みである。金属箔100としては,例えば,
Cr(クロム)が18〜24wt%,Al(アルミニウ
ム)が4.5〜5.5wt%,希土類元素(REM)が
0.1〜0.2wt%,残部はFe(鉄)からなるFe
−Cr−Al組成のものを用いる。
【0037】上記上下一対の波板成形機51,52は,
それぞれ回転式の成形用歯型53と,該成形用歯型53
を上下させるアクチュエータ59とを有する。波板部を
形成する際には,図2に示すごとく,金属箔100を成
形用歯型53の間に連続的に送り込む。そして,アクチ
ュエータ55を引き延ばして,上下の回転している成形
用歯型53を,金属箔100に上下より押圧し,波形状
を成形する。これにより,所定の長さまで波板部を成形
する。
【0038】また,連続送入される金属箔100につい
て,,平板部100+m(mは,nよりも小さい自然数
を意味する。以下,同様。)を残しておく部分について
は,アクチュエータ55を互いに上下方向に引き離した
まま,金属箔100を送り込んでいく。このようにし
て,図1,図2に示すような,波板部と平板部とを有す
る金属箔11を作製する。こうして成形された金属箔1
1は,図3,図4に示すように直接巻回装置に送入され
る。
【0039】次に,触媒用ハニカム担体を製造するに当
たっては,図1に示すごとく,上記金属箔11の巻回開
始端部191を,巻き取り冶具31,32により挟持す
る。次いで,図3,図4に示すごとく,波板成形機5
1,52を通過した金属箔11をひき出しつつ,上記巻
き取り冶具31,32を回転させて,上記金属箔11を
巻回し,触媒用ハニカム担体1を成形する。
【0040】また,これと同時に,図3に示す如く,こ
の巻回工程を止めることなく,レーザ溶接機6を用い
て,上記触媒用ハニカム担体1の軸方向直角断面におけ
る1方向のみから,レーザ光60を照射する。これによ
り,図3に示すごとく,平板部100+(m−1)が最
外周の場合には,該平板部100+(m−1)と波板部
200+(m−2)の山部21とをレーザ溶接する。
【0041】続いて,図4に示すごとく,波板部200
+(m−1)が最外周の場合には,該波板部200+
(m−1)の谷部22と上記平板部100+(m−1)
とをレーザ溶接する。こうして,金属箔11の巻回終了
端部までの巻回と,上記のレーザ溶接とを行なうことに
より,図5に示す前記触媒用ハニカム担体1を作製する
ことができる。
【0042】次に,本例の作用効果について説明する。
本例の触媒用ハニカム担体1は,図1に示すごとく,平
板部100+nと波板部200+nとを交互に設けた一
枚の金属箔11を巻回又は積層したものである。そのた
め,図3,図4に示すごとく,波板成形機51,52,
及び接合装置としてのレーザ溶接機6を用いることによ
り,上記金属箔11から触媒用ハニカム担体1を容易に
作製することができる。
【0043】また,レーザ溶接を行なうため,低コスト
化と装置の簡素化を図ることができる。また,上記レー
ザ溶接の場合には,溶接所望部分を局部的に短時間で加
熱することができるので,接合作業が早いと共に,触媒
用ハニカム担体に歪みを生じさせない。
【0044】また,上記金属箔11は,平板部100+
nと波板部200+nとを交互に連ねた一体構造をとっ
ている。そのため,上記金属箔11を巻回する際には,
金属箔11へのテンションを一定に保つことができる。
そのため,波板部200+nの波形状が変形することは
ない。従って,所定の設計寸法の触媒用ハニカム担体1
を容易に作製することができる。
【0045】また,上記平板部100+nと波板部20
0+nとは交互に連続して一体的に形成されているた
め,両者を互いに重ねて巻回するに当たっては,その位
置合わせする必要がなく,製造容易である。更に,巻回
初期のセッティングが1枚の金属箔11のみでよいた
め,製造時間の短縮を図ることができる。
【0046】また,図1に示すごとく,各々の波板部に
おいて,その山部21および谷部122は,略同一形状
であり,また,同じピッチPである。またその山部21
の高さHは略同一である。そのため,巻回時に,上記平
板部と波板部とが重なった場合にも,触媒用ハニカム担
体1は所定の設計寸法を得ることができる。
【0047】実施例2 本例においては,金属箔12は,図6に示すごとく,平
坦な平板部と波状の波板部とを別々に成形しておき,そ
の後,これらを接合点7において接合することにより得
られたものである。
【0048】即ち,それぞれ別個の平板部101,10
2,〜100+nと,波板部201,202,〜200
+nとをそれぞれ予め作製しておき,その後これらを順
次に接合していく。上記平板部と上記波板部との接合点
7は,溶接或いは接着等の機械的接合により接合されて
いる。その他は,実施例1と同様である。本例において
も,実施例1と同様の効果を得ることができる。
【0049】実施例3 本例の触媒用ハニカム担体は,図8に示すごとく,その
中心部81の流体路8が密であり,その外周部89の流
体路8は粗である。この触媒用ハニカム担体1は,図7
に示す如く,波板部の山部21の高さが巻回開始端部1
91から巻回終了端部192まで順次大きくなるように
構成されている。上記金属箔13は,図7に示すごと
く,平板部101,102,103,〜100+nと波
板部211,212,213,〜210+nとを交互に
設けたものである。
【0050】上記波板部211,212,213,〜2
10+nの高さH211,H212,H213,〜H2
10+nは,巻回開始端部191から巻回終了端部19
2まで,順次大きくなるよう構成されている。また,上
記波板部211,212,213,〜210+nにおけ
る山部21及び谷部22のピッチP211,P212,
P213,〜P210+nは,巻回開始端部191から
巻回終了端部192まで,順次大きくなるよう構成され
ている。各々の波板部における山部21および谷部22
は,略同一形状であり,また同じピッチPである。山部
21の高さHは略同一でありる。その他は,実施例1と
同様である。
【0051】本例においては,図8に示すごとく,触媒
用ハニカム担体1の中心部81付近の流体路8が密で,
外周部89付近の流体路8が粗となる。そのため,巻回
初期の成形性が向上する。また,排気ガスの大流量部で
ある触媒用ハニカム担体1の中心部81の表面積が増加
し,触媒用ハニカム担体1の浄化率が向上する。また,
触媒用ハニカム担体1の外周部89には,冷熱時におい
て触媒用ハニカム担体と該触媒用ハニカム担体を固定す
るハウジングとの熱容量差によって,大応力が発生す
る。そのため,上記構成をとることにより,熱応力の緩
和を図ることができる。その他,本例においても,実施
例1と同様の効果を得ることができる。
【0052】実施例4 本例においては,上記実施例3に示した金属箔を接合に
より作製した例を示す。本例における金属箔14は,図
9に示すごとく,平板部と波板部とを別々に成形してお
き,その後,これらを接合点7において交互に接合する
ことにより得た。
【0053】上記平板部101,102,〜100+n
と上記波板部211,212,〜210+nとの接合点
7は,溶接或いは接着等の機械的接合により接合されて
いる。これにより,実施例3に用いた金属箔を作製する
ことができる。その他は,実施例3と同様である。本例
においても,実施例3と同様の効果を得ることができ
る。
【0054】実施例5 本例においては,図10に示すごとく,すべての波板部
200+(m−2),200+(m−1)が,谷部22
を始点とし,かつ山部21を終点としている。波板部2
00+(m−2),200+(m−1)の始点と終点と
は,平板部100+(m−2),100+(m−1),
100+mを介して連結されている。
【0055】波板部200+(m−2)は,平板部10
0+(m−2),100+(m−1)と接触している。
波板部200+(m−1)は,平板部100+(m−
1),100+mと接触している。その他は,実施例1
と同様である。
【0056】本例の触媒用ハニカム担体1は,図11に
示すごとく,上記の金属箔15を巻回した際に,上記平
板部と波板部とは両者の接続部分70において,例え
ば,平板部100+(m−1)と該平板部と隣接する波
板部200+(m−1)の山部21は,波板部200+
(m−1)の谷部22と平板部100+mと互いに向か
い合う。そして,これら二者が連続して上記接続部分7
0において,一体的に接合する。そのため,成形性の良
い触媒用ハニカム担体1を作製することができる。その
他は,実施例1と同様の効果を得ることができる。
【0057】実施例6 本例は,図13に示すごとく,金属箔16を,上下方向
に段状に積層してなる,積層型の触媒用ハニカム担体1
9である。上記金属箔16は,図12,図13に示すご
とく,平板部111,112,113,114と波板部
221,222,223,224とを交互に設けたもの
である。各平板部及び各波板部の長手方向の長さL及び
Wは,すべて略同一である。また,上記の長さL及びW
は,図13に示すごとく,積層型の触媒用ハニカム担体
19の幅WLと略同一である。
【0058】波板部221〜224の山部21の高さH
は,すべて略同一である。また,山部21及び谷部22
のピッチPも,すべて略同一である。上記積層型の触媒
用ハニカム担体19(図13)を製造するに当たって
は,波板成形機51,52によって成形された金属箔1
6を,順次取り出し,ジグザグ状に折り重ねていく。そ
して,一回の折り重ね工程毎に平板部111〜114と
波板部221〜224とをレーザ溶接する。その他は,
実施例5と同様である。
【0059】本例においては,巻回型の触媒用ハニカム
担体のように巻き取り冶具を用いることなく,積層型の
触媒用ハニカム担体19を作製することができる。その
ため,製造装置の簡略化を図ることができる。尚,本例
の触媒用ハニカム担体19においては,4層に流体路8
が形成されているが,更に多数の平板部及び波板部を有
する金属箔を用いて多層積層型の触媒用ハニカム担体を
作製することができる。その他,本例においても,実施
例5と同様の効果を得ることができる。
【0060】実施例7 本例においては,金属箔17は,図14,図15に示す
ごとく,平坦な平板部と波状の波板部とを別々に成形し
ておき,その後,これらを接合点7において互いに接合
することにより得られたものである。即ち,それぞれ別
個の平板部111〜114と波板部221〜224とを
それぞれ予め作製しておき,その後これを接合してい
く。上記平板部と上記波板部との接合点7は,溶接或い
は接着等の機械的接合により接合されている。その他
は,実施例6と同様である。本例においても,実施例6
と同様の効果を得ることができる。
【0061】実施例8 本例においては,溶接時のレーザ光の部分照射の方法に
つき,図16により説明する。即ち,図16に示すごと
く,金属箔11におけるレーザ光の照射部分61は,触
媒用ハニカム担体1の軸方向Cの接触部分の一部であ
り,触媒用ハニカム担体1の径方向Dの全体に渡る部分
である。そして,波板部200+(m─1)及び平板部
100+mの片面の一部に,レーザ光を照射した。その
他は,実施例1と同様である。本例においても,実施例
1と同様の効果を得ることができる。
【0062】実施例9 本例においては,溶接時のレーザ光の部分照射の方法に
つき,図17により説明する。即ち,図17に示すごと
く,金属箔11におけるレーザ光の照射部分62は,触
媒用ハニカム担体1の軸方向Cの接触部分の全部及び径
方向Dの接触部分の一部である。即ち,波板部200+
(m−1)の片面全体に,レーザ光を照射した。その他
は,実施例1と同様である。本例においても,実施例1
と同様の効果を得ることができる。
【0063】実施例10 本例においては,溶接時のレーザ光の部分照射の方法に
つき,図18により説明する。即ち,図18に示すごと
く,金属箔11におけるレーザ光の照射部分63は,触
媒用ハニカム担体1の軸方向Cの接触部分の一部及び径
方向Dの接触部分の一部である。即ち,波板部200+
(m−1)の片面の一部に,レーザ光を照射した。その
他は,実施例1と同様である。本例においても,実施例
1と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の金属箔の説明図。
【図2】実施例1の,金属箔の波板部を成形する方法を
示す説明図。
【図3】実施例1の,金属箔の波板部の山部と平板部と
をレーザ溶接する方法を示す説明図。
【図4】実施例1の,金属箔の平板部と波板部の谷部と
をレーザ溶接する方法を示す説明図。
【図5】実施例1の触媒用ハニカム担体の側面図。
【図6】実施例2の金属箔の説明図。
【図7】実施例3の金属箔の説明図。
【図8】実施例3の触媒用ハニカム担体の側面図。
【図9】実施例4の金属箔の説明図。
【図10】実施例5の金属箔の説明図。
【図11】実施例5の触媒用ハニカム担体の要部側面
図。
【図12】実施例6の金属箔の説明図。
【図13】実施例6の触媒用ハニカム担体の側面図。
【図14】実施例7の金属箔の説明図。
【図15】実施例7の触媒用ハニカム担体の側面図。
【図16】実施例8の,金属箔のレーザ光の照射部分を
示す説明図。
【図17】実施例9の,金属箔のレーザ光の照射部分を
示す説明図。
【図18】実施例10の,金属箔のレーザ光の照射部分
を示す説明図。
【図19】従来例の,触媒用ハニカム担体の製造方法を
示す説明図。
【図20】他の従来例の,触媒用ハニカム担体の製造方
法を示す説明図。
【符号の説明】
1,19...触媒用ハニカム担体, 11,12,13,14,15,16,17...金属
箔, 101,102,〜100+n...平板部, 111,112,〜110+n...平板部, 201,202,〜200+n...波板部, 211,212,〜210+n...波板部, 21...山部, 22...谷部, 31,32...巻き取り冶具, 60...レーザ光, 7...接合点,
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B21D 13/04 A 47/00 C B23K 1/00 330 Z 8727−4E 11/00 510 26/00 310 G

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平坦な平板部と波状の波板部とが重なる
    ように金属箔を巻回又は積層してなるメタル担体におい
    て,上記金属箔は,上記平板部と波板部とを一体に形成
    してなり,かつ,該平板部と波板部とを,上記巻回時の
    略一周毎に又は上記積層時の略一層毎に交互に設けてな
    ることを特徴とするメタル担体。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記金属箔は,平坦
    な平板部と波状の波板部とを交互に接合してなることを
    特徴とするメタル担体。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において,上記平板部と
    波板部との接触部分は,レーザ溶接,抵抗溶接,又はろ
    う付けにより接合されていることを特徴とするメタル担
    体。
  4. 【請求項4】 請求項1,2,又は3において,上記金
    属箔を巻回するに当たり,上記各平板部及び波板部の長
    さ及び/又は該波板部の山部の高さは,メタル担体の中
    心部より外周に向かって大きくなるよう構成されている
    ことを特徴とするメタル担体。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3,又は4において,上
    記波板部は,谷部を始点とし,かつ山部を終点としてな
    り,上記波板部の始点と終点とは,平板部を介して連結
    してあることを特徴とするメタル担体。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし4,又は5において,上
    記メタル担体には触媒が担持されていることを特徴とす
    るメタル担体。
  7. 【請求項7】 平坦な平板部と波状の波板部とが交互に
    一体に形成された金属箔を,上記平板部と波板部とが互
    いに重なるように巻回又は積層することを特徴とするメ
    タル担体の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7において,上記金属箔を巻回又
    は積層すると同時に巻回又は積層工程を止めることな
    く,上記メタル担体の軸方向直角断面における1方向の
    みからレーザ光を照射して,上記平板部と上記波板部と
    の接触部分をレーザ溶接することを特徴とするメタル担
    体の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項7において,上記金属箔を巻回又
    は積層すると同時に,上記メタル担体の軸方向直角断面
    における1方向のみから通電することにより,上記平板
    部と上記波板部との接触部分を接合することを特徴とす
    るメタル担体の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項7において,上記金属箔を巻回
    又は積層すると同時に,上記メタル担体の軸方向直角断
    面における1方向のみからろう材を塗布し,或いは帯状
    のろう材を巻回して,上記平板部と波板部との接触部分
    をろう付け接合することを特徴とするメタル担体の製造
    方法。
  11. 【請求項11】 請求項7ないし9,又は10におい
    て,上記メタル担体には,触媒が担持されていることを
    特徴とするメタル担体の製造方法。
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