JPH07213261A - 春巻の製造法 - Google Patents

春巻の製造法

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JPH07213261A
JPH07213261A JP6008459A JP845994A JPH07213261A JP H07213261 A JPH07213261 A JP H07213261A JP 6008459 A JP6008459 A JP 6008459A JP 845994 A JP845994 A JP 845994A JP H07213261 A JPH07213261 A JP H07213261A
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dough
spring
roll dough
oil
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JP6008459A
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Kenji Matsuo
健治 松尾
Atsushi Uchiyama
淳 内山
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Nichirei Corp
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Nichirei Corp
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    • A21BAKING; EDIBLE DOUGHS
    • A21DTREATMENT, e.g. PRESERVATION, OF FLOUR OR DOUGH, e.g. BY ADDITION OF MATERIALS; BAKING; BAKERY PRODUCTS; PRESERVATION THEREOF
    • A21D13/00Finished or partly finished bakery products
    • A21D13/60Deep-fried products, e.g. doughnuts
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A21BAKING; EDIBLE DOUGHS
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Abstract

(57)【要約】 【構成】春巻生地に具材を載せ、春巻生地を巻き上げる
にあたり、最初に春巻生地に具材を載せた際に春巻生地
と接する具材面と、これに対向する対向具材面との少な
くとも一方の面側の最後に巻き上げる春巻生地面と、該
春巻生地面に直接接することが可能な春巻生地面との間
に、油ちょう処理の際、具材の縦長方向に油が流通する
空隙が形成されるように春巻生地を巻き上げた後、油ち
ょう処理する春巻の製造法。 【効果】前記春巻の製造法では、油ちょう処理の際、具
材の縦長方向に油が流通する空隙が形成されるように春
巻生地を巻き上げているので、油ちょう処理後、数時間
経過しても、油ちょう処理直後の春巻の皮のクリスピー
なパリパリとした食感の低下を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油ちょう処理後におい
て数時間経過しても、春巻の皮のクリスピーなパリパリ
とした油ちょう直後の食感を保持することが可能な春巻
の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に春巻の食感には、春巻の皮のクリ
スピーなパリパリとした食感と、該皮に巻かれた具材の
ソフトな食感との両方が同時に味わえることが望まれて
おり、通常油ちょう処理直後の春巻においてはこのよう
な食感が得られる。
【0003】しかしながら、春巻を例えばスーパー等に
おいて大量に販売する場合には、必ずしも油ちょう直後
のものを消費者に提供できるとは限らず、しかも消費者
が直ちに食するとも限らないため、通常このような春巻
を消費者が食するまでには、油ちょう処理後4〜6時間
程度経過しているのが一般的である。このように春巻を
油ちょう処理した後数時間が経過した場合には、クリス
ピーな油ちょう後の春巻の皮が具材等の水分等を吸収
し、更に通常スーパー等においてラップ等で包装されて
いる場合には、このような春巻の皮の水分吸収が促進さ
れ易く、春巻の皮のクリスピーなパリパリとした食感が
損なわれるという欠点がある。
【0004】また従来春巻生地を具材に巻き上げる場
合、春巻生地同志が重なる部分には、なるべく空気が入
らないように、即ち間隙が生じないように強く巻き上げ
ているのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、油ちょう処理後数時間が経過しても、春巻の皮の食
感の低下が少なく、クリスピーなパリパリとした油ちょ
う直後の食感を維持することが可能な春巻の製造法を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、春巻生
地に具材を載せ、該春巻生地を巻き上げた後、油ちょう
処理する春巻の製造法において、前記春巻生地に具材を
載せ、春巻生地を巻き上げるにあたり、最初に春巻生地
に具材を載せた際に春巻生地と接する具材面と、これに
対向する対向具材面との少なくとも一方の面側の最後に
巻き上げる春巻生地面と、該春巻生地面に直接接するこ
とが可能な春巻生地面との間に、前記油ちょう処理の
際、具材の縦長方向に油が流通する空隙が形成されるよ
うに春巻生地を巻き上げることを特徴とする春巻の製造
法が提供される。
【0007】以下本発明を更に詳細に説明する。本発明
の製造法では、春巻生地に具材を載せ、春巻生地を巻き
上げた後、油ちょう処理する春巻の製造法において、油
ちょう処理した際に、特定の春巻生地間に、具材の縦長
方向に油が流通する空隙が形成されるよう春巻生地を巻
き上げることを特徴とする。
【0008】前記春巻生地としては、例えば小麦粉を含
む焼成した春巻生地、タピオカデンプン等のデンプン類
を含む蒸煮した春巻生地等を使用することができ、また
春巻生地表面に各種の表面処理を施すこともできる。更
に前記春巻生地に載せて巻き上げる具材としては、肉
類、野菜類、魚介類等の所望の食品材料を味付け調理し
た通常の春巻の具材等を使用することができる本発明の
製造法において、油ちょう処理した際に、具材の縦長方
向に油が流通する空隙が形成される特定の春巻生地間と
は、春巻生地に具材を載せ、春巻生地を巻き上げるにあ
たり、最初に春巻生地に具材を載せた際に春巻生地と接
する具材面と、これに対向する対向具材面との少なくと
も一方の面側の最後に巻き上げる春巻生地面と、該春巻
生地面に直接接することが可能な春巻生地面との間であ
る。この際最後に巻き上げるとは、最初に春巻生地に具
材を載せた際に春巻生地と接する具材面側に位置する春
巻生地面と、これに対向する対向具材面側に位置する春
巻生地面との両面に対して、一回の巻き上げにより、各
々の既に巻回された春巻生地面の一方が100%、他方
が40%以上、好ましくは50%以上被覆される最後の
巻き上げのことを意味し、その後に更に前記最後に巻き
上げた春巻生地面のどちらか一方の面を40%未満被覆
するような春巻生地の巻き上げに伴う春巻生地端部の固
定部分の巻き上げは含まない。
【0009】前記特定の春巻生地間に、油ちょう処理し
た際具材の縦長方向に油が流通する空隙が形成されるよ
うに春巻生地を巻くには、前記特定の春巻生地間の春巻
生地の巻き上げを行なう際、緩く巻く方法、即ち最後に
巻き上げる春巻生地の端部を、既に巻回された春巻生地
に付着させる位置を、春巻生地が巻回する方向とは逆方
向側にずらして付着させる方法等により行なうことがで
きる。前記最後に巻き上げる春巻生地の端部をずらした
場合にも、油ちょう処理前においては前記特定の春巻生
地間に必ずしも空隙が生じるとは限らないが、油ちょう
処理するために該巻き上げた春巻を油中に入れることに
より、前記特定の春巻生地間に具材の縦長方向に油が流
通するよう空隙が生じる。該空隙の割合は、前述のとお
り油が流通すれば特に限定されるものではないが、好ま
しくは油ちょう後において、前記最初に具材を載せた際
に春巻生地と接する具材面と、これに対向する対向具材
面との少なくとも一方の面側の最後に巻き上げる春巻生
地面と、該春巻生地面に直接接することが可能な春巻生
地面との間が1mm以上、好ましくは2〜5mmである
のが望ましい。
【0010】このように油ちょう処理時に前記空隙内に
油を流通させることによって、最後の1回の巻回の春巻
生地と、その前の巻回に供される春巻生地との両方が直
接油で揚げられることになるので、油ちょう処理後にお
いて数時間経過しても、春巻の皮のクリスピーなパリパ
リとした油ちょう処理直後の食感の低下を防止すること
ができる。
【0011】本発明の製造法においては、前記春巻生地
を巻き上げるにあたり、前記最後に巻き上げる春巻生地
において、最後の巻き上げを行なう前に既に春巻生地が
重なりあった部分に混入している空気を、前記油ちょう
処理時に脱気されるように春巻生地を巻き上げるのが好
ましい。
【0012】前記油ちょう処理時に、最後に巻き上げる
春巻生地における前述の特定部分に混入した空気が脱気
されるように春巻生地を巻き上げるには、前記最後の巻
き上げ以前の巻き上げ操作において、最後に巻き上げる
春巻生地に既に生じている春巻生地同志が重なった部分
の重なりあっていない部分との境界線が、前記最後の巻
き上げの際形成される特定の春巻生地間に開放されるよ
うに最後の巻き上げを行なう方法等が好ましく、特に前
記境界線全体が具材面側若しくは対応具材面側のどちら
か一方の面の前記特定の春巻生地間に開放されるのが望
ましい。また前記春巻生地同志が重なった部分に脱気孔
を設ける方法等を挙げることができる。このような方法
を行なうことにより、油ちょう処理時の加熱によって、
混入した空気が膨張しても、前記特定の春巻生地間を通
って油中に脱気されるので、油ちょう後の春巻の皮の内
部からの空気劣化、並びに油ちょう時における混入され
た空気の膨張により生じる最外周の春巻の皮の破損、更
には空気混入量が多い場合に、前述の特定の春巻生地間
に形成される空隙が閉鎖されること等を防止することが
できる。
【0013】本発明の製造法において、前記油ちょう処
理は、例えば170〜200℃の油等によって行なう公
知の油ちょう処理により行なうことができる。
【0014】本発明の製造法においては、前記春巻生地
を巻き上げた後、前記油ちょう処理する前に、冷蔵及び
/又は冷凍処理することも可能である。該冷凍処理とし
ては、好ましくは−15〜−25℃の範囲で冷凍するの
が好ましい。
【0015】本発明の製造法により得られる春巻を、ト
レー等に入れた後ラップする場合には、前記油ちょう処
理の際、具材の縦長方向に油が流通して形成された空隙
を有する面を上にしてトレーに載置するのが好ましい。
【0016】
【発明の効果】本発明の春巻の製造法では、油ちょう処
理の際、具材の縦長方向に油が流通する空隙が形成され
るように春巻生地を巻き上げているので、油ちょう処理
後、数時間経過しても、油ちょう処理直後の春巻の皮の
クリスピーなパリパリとした食感の低下を防止すること
ができる。従ってスーパー等における大量販売に伴う油
ちょう後数時間経過した後に食する場合等の春巻の製造
に特に有用である。
【0017】
【実施例】以下図面を参照して本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。図
1は、本実施例における春巻生地を巻き上げる工程の最
後の春巻生地を巻き上げる前までの工程を示す図であ
り、この図に基づいて最後の巻き上げを行なう前までの
春巻生地の巻き上げ操作を説明する。図1の(1)にお
いて、10は春巻生地であって、まず該春巻生地10上
に具材11を載置する。この際具材11が載置された春
巻生地10部分の面を具材面と称す。次いで折り曲げ線
12に沿って春巻生地10を折り曲げ、図1の(2)に
示す状態とする。この際折り曲げられた春巻生地10の
具材11の上面と接する面を対向具材面と称す。次に折
り曲げ線13に沿って春巻生地10を更に折り曲げ、図
1の(3)に示す状態とする。前記図1の(2)及び
(3)において具材11は春巻生地10により1回巻き
上げられたことになる。続いて折り曲げ線14に沿って
春巻生地10を内側に折り曲げて、図1の(4)に示す
状態とした後、図1の(4)に示す折り曲げ線15に沿
って春巻生地10を内側に折り曲げて図1の(5)に示
す状態とする。前記折り曲げ線(14,15)に沿った
折り曲げにより、具材11の側面が完全に春巻生地10
によって被覆された状態となる。
【0018】図1の(5)において、点線16より右側
の部分が最後の巻き上げに供される部分であって、斜線
部分は、最後に巻き上げる春巻生地10において、最後
の巻き上げを行なう前に既に春巻生地が重なりあった部
分である。また18は、春巻生地が重なりあった部分と
重なりあっていない部分17との境界線を示す。
【0019】次に図2を参照して本実施例における春巻
生地の最後の巻き上げについて説明する。図2の(1)
は、図1の(5)と同様な図であって、図1の(5)ま
での巻き上げが終了した後、図2の(1)に示す折り曲
げ線16に沿って、図示される20aを20bに、また
20cを20dに重なるように折り曲げることにより図
2の(2)に示す状態となる。この際図中のL1とL2
長さは、L1<L2の関係にあるため、L2部分に相当す
る面がL1部分に相当する面に完全に密着されないよう
に緩やかに巻き上げられることになる。また境界線18
は全て前記L2部分に相当する面と、L1部分に相当する
面との間に存在する。ここで前記L2部分に相当する面
は、具材面側に相当する。次いで図2の(2)に示され
る折り曲げ線21に沿って折り曲げることにより、三角
形部分22が対応具材面側の面に重なり、デンプン糊等
で接着することにより春巻生地を具材に巻き上げること
ができる。このように巻き上げられた春巻は、春巻生地
の最後の巻き上げによって、具材面側に油ちょう処理の
際、具材の縦長方向に油が流通する空隙が形成されるこ
とになる。
【0020】前記図2の(1)においては、境界線18
の全てがL2部分に相当する面と、L1部分に相当する面
との間に存在するよう折り曲げられているが、L2部分
に相当する面がL1部分に相当する面に完全に密着され
ないようなL2>L1の長さ関係にあれば、図2の(3)
に示すとおり、L2部分に相当する面の部分面(30,
31)が、次の対応具材面側に相当する面に重なっても
良い。この際面32の部分面33は、前記対応具材面側
に相当する面に重ならず、次の具材面側に相当する面に
重なるが、この部分面33の巻き上げは、前記具材面側
に相当する面に重なる面積が40%未満であるので本発
明における最後の巻き上げには含まれない。
【0021】一方従来の春巻生地の巻き上げにおいて
は、前記L2部分に相当する面がL1部分に相当する面に
完全に密着されるようにL2=L1の長さ関係で巻き上げ
られる。但し、厳密には具材の厚さ及び既に巻かれた春
巻生地の厚さ分だけL2の長さが長くなるが、本発明に
おいてはそれ以上にL2の長さを長くした状態で最後の
巻き上げが行なわれる。
【0022】次に前述の図2の(2)(実施例1とす
る)及び図2の(3)(実施例2とする)に示されるよ
うに巻き上げた春巻並びに前述のL2部分に相当する面
がL1部分に相当する面に完全に密着されるようにL2
1の長さ関係で巻き上げた従来の春巻(比較例1とす
る)を、それぞれ−40℃のフリーザーで凍結し、−2
0℃で3日間保存した。その後解凍処理し、180℃の
サラダ油で油ちょう処理を行ない春巻を調製した。油ち
ょう処理後直ちに油切りを行ない、数分間放冷した後、
発砲スチロール製のトレイに入れ、ラップ掛けを行なっ
て室温下5時間放置した。放置されたそれぞれの春巻を
10人のパネルに食してもらい、春巻の皮のパリパリ感
を以下に示す評価に基づき、1〜5点で食感官能評価を
行なった。10人のパネルの平均点、油ちょう後の前記
2部分に相当する面と、L1部分に相当する面との間の
距離を表1に、また各春巻間の食感官能評価に基づくt
検定の結果を表2に示す。 評価点数の基準:1点・・パリパリ感無し、2点・・パ
リパリ感あまり無し、3点・・普通、4点・・パリパリ
感がある、5点・・パリパリ感が非常にある
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1の(1)〜(5)は、本実施例における春
巻生地を巻き上げる工程の最後の春巻生地を巻き上げる
前までの工程を示す図である。
【図2】図2の(1)〜(3)は、本実施例の春巻生地
の最後の巻き上げを説明するための説明図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 春巻生地に具材を載せ、該春巻生地を巻
    き上げた後、油ちょう処理する春巻の製造法において、 前記春巻生地に具材を載せ、春巻生地を巻き上げるにあ
    たり、最初に春巻生地に具材を載せた際に春巻生地と接
    する具材面と、これに対向する対向具材面との少なくと
    も一方の面側の最後に巻き上げる春巻生地面と、該春巻
    生地面に直接接することが可能な春巻生地面との間に、
    前記油ちょう処理の際、具材の縦長方向に油が流通する
    空隙が形成されるように春巻生地を巻き上げることを特
    徴とする春巻の製造法。
  2. 【請求項2】 前記春巻生地を巻き上げるにあたり、前
    記最後に巻き上げる春巻生地において、最後の巻き上げ
    を行なう前に既に春巻生地が重なりあった部分に混入し
    ている空気を、前記油ちょう処理時に脱気されるように
    春巻生地を巻き上げることを特徴とする請求項1記載の
    春巻きの製造法。
JP6008459A 1994-01-28 1994-01-28 春巻の製造法 Pending JPH07213261A (ja)

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