JPH07212595A - 画像処理のためのディジタルagc回路 - Google Patents

画像処理のためのディジタルagc回路

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JPH07212595A
JPH07212595A JP6002198A JP219894A JPH07212595A JP H07212595 A JPH07212595 A JP H07212595A JP 6002198 A JP6002198 A JP 6002198A JP 219894 A JP219894 A JP 219894A JP H07212595 A JPH07212595 A JP H07212595A
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JP
Japan
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value
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digital
image data
analog
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Pending
Application number
JP6002198A
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English (en)
Inventor
Arinori Hikosaka
有儀 彦阪
Tetsuji Kajitani
哲司 梶谷
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Publication date
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Priority to US08/368,495 priority patent/US5650784A/en
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Abstract

(57)【要約】 【構成】実際の原稿画像読取前において、真っ白な原稿
画像に対応する白基準データAGCAVが求められ、こ
の白基準データAGCAVが予め設定されているデータ
AGCPEAKと同じ値になるまで、データAGCDA
の更新を繰り返す。データAGCDAは、A/D変換部
のローリファレンス電圧に対応しており、データAGC
DAが更新されるたびにローリファレンス電圧も更新さ
れる。その結果、A/D変換部の入力電圧範囲を変化さ
せることができるので、A/D変換部に与えられるイメ
ージデータのダイナミックレンジを調整することができ
る。 【効果】ディジタル的にAGC処理を実現することがで
きるので、回路構成を従来に比べて簡素化できるととも
に、微調整を容易に行うことができる。そのため、高精
度でかつ安価なディジタルAGC回路を提供することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえばファクシミリ
装置やディジタル複写機などの画像処理装置に用いられ
る、入力信号のダイナミックレンジをディジタル的に調
整するディジタルAGC回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ファクシミリ装置や複写機な
どのような画像を光学的に読取って処理する画像処理装
置では、読取った画像信号のダイナミックレンジを調整
するために、上記読取った画像信号にAGC(Automati
c Gain Control)処理が施されている。
【0003】図6は、AGC処理の実現のためのAGC
回路の電気的な構成の一例を説明するためのブロック図
である。このAGC回路100は、入力インタフェース
部102、アナログ/ディジタル変換部(以下「A/D
変換部」という)103およびAGC処理部104を含
む。入力インタフェース部102には、CCDイメージ
センサやCISイメージセンサ等の画像読取のためのス
キャナ101から出力されるイメージデータが与えられ
る。入力インタフェース部102では、与えられたイメ
ージデータにAGC処理が施される。その結果、与えら
れたイメージデータのダイナミックレンジが調整され
る。
【0004】その後、ダイナミックレンジが調整された
イメージデータはA/D変換部103に与えられ、この
A/D変換部103でディジタル画像データに変換され
た後、入力インタフェース部102におけるAGC処理
を制御するAGC処理部104に与えられる。入力イン
タフェース部102におけるAGC処理は、AGC処理
部104から出力されるゲインコントロール信号に基づ
いて行われる。より詳述すると、入力インタフェース部
102は、スキャナ101から出力されたイメージデー
タを増幅するための2段の増幅部102a,102b
と、前段の増幅部102aのゲインを調節するための可
変抵抗素子などのゲイン調節素子102cとを含んでお
り、上記ゲインコントロール信号はこのゲイン調節素子
102cに与えられている。
【0005】ゲイン調節素子102cは、ゲインコント
ロール信号が与えられると、このゲインコントロール信
号に応じて前段の増幅部102aのゲインを調節する。
その結果、増幅部102aから出力されるイメージデー
タのダイナミックレンジが調整される。このようにし
て、AGC処理が達成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記AGC
回路100では、ゲイン調節素子102cなどのアナロ
グ素子が必須であり、回路構成が複雑になるという問題
があった。また、上記AGC回路100では、スキャナ
101で読取られたイメージデータが微弱なため、その
ダイナミックレンジの微調整は非常に困難であった。そ
のため、その後の画像処理において、濃度階調性が悪く
なるという問題があった。一方、微調整を実現しようと
すると、高価な素子が必要となり、コストアップに繋が
るという問題があった。
【0007】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、回路構成が簡単で、かつ、高精度なAGC
処理を施すことができる安価なディジタルAGC回路を
提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1記載のディジタルAGC回路は、予め入力電
圧範囲が設定され、画像を光学的に読取ってアナログ画
像データを出力する光学的読取手段から出力されたアナ
ログ画像データをディジタル画像データに変換するアナ
ログ/ディジタル変換手段を含む画像処理のためのディ
ジタルAGC回路であって、上記アナログ/ディジタル
変換手段から出力されるディジタル画像データのうち、
任意の値を設定する設定手段と、上記アナログ/ディジ
タル変換手段から出力されるディジタル画像データの最
小値を求める最小値演算手段と、この最小値演算手段に
より求められた最小値が上記設定手段により設定された
任意の値と同じ値であるか否かを判断する判断手段と、
この判断手段での判断の結果、最小値が任意の値と同じ
値でないと判断されると、最小値が任意の値と同じ値に
なるまで、上記最小値演算手段により求められた最小値
に対応するように、上記アナログ/ディジタル変換手段
の有効入力電圧範囲の最小値を変化させる入力電圧範囲
制御手段とを含むことを特徴とする。
【0009】また、請求項2記載のディジタルAGC回
路は、予め入力電圧範囲が設定され、画像を光学的に読
取ってアナログ画像データを出力する光学的読取手段か
ら出力されたアナログ画像データをディジタル画像デー
タに変換するアナログ/ディジタル変換手段を含む画像
処理のためのディジタルAGC回路であって、上記アナ
ログ/ディジタル変換手段から出力されるディジタル画
像データのうち、任意の値をを設定する設定手段と、上
記アナログ/ディジタル変換手段から出力されるディジ
タル画像データの最大値を求める最大値演算手段と、こ
の最大値演算手段により求められた最大値が上記設定手
段により設定された任意の値と同じ値であるか否かを判
断する判断手段と、この判断手段での判断の結果、最大
値が任意の値と同じ値でないと判断されると、最大値が
任意の値と同じ値になるまで、上記最大値演算手段によ
り求められた最大値に対応するように、上記アナログ/
ディジタル変換手段の有効入力電圧範囲の最大値を変化
させる入力電圧範囲制御手段とを含むことを特徴とす
る。
【0010】
【作用】上記請求項1または2記載の構成では、最小値
演算手段または最大値演算手段により求められたディジ
タル画像データの最小値または最大値が設定手段により
設定された任意の値と同じ値になるまで、その求められ
たディジタル画像データの最小値または最大値に対応す
るように、アナログ/ディジタル変換手段の有効入力電
圧範囲を変化させることとしている。
【0011】たとえば上記任意の値を最初に求められた
ディジタル画像データの最小値よりも小さい値に設定し
た場合、アナログ画像データの最大振幅範囲は実質的に
大きくなる。つまり、ダイナミックレンジを大きくなる
ように調整できる。このように、AGC処理を実現する
ために、アナログ/ディジタル変換手段の有効入力電圧
範囲を変化させているだけなので、可変抵抗素子などの
アナログ素子やその周辺回路は不要となる。
【0012】また、アナログ/ディジタル変換手段の有
効入力電圧範囲の最小値または最大値を変化させればよ
いので、アナログ画像データの微調整を容易に行うこと
ができる。
【0013】
【実施例】以下では、本発明の実施例を、添付図面を参
照して詳細に説明する。図1は、この発明の一実施例が
組み込まれたファクシミリ装置の画像読取機構の電気的
な構成を示すブロック図である。まず、図1を参照し
て、このファクシミリ装置における画像読取処理につい
て簡単に説明する。
【0014】ファクシミリ装置にセットされた原稿は、
スキャナ1で読取られる。スキャナ1にはCCDイメー
ジセンサ、CISイメージセンサ等の画像読取のための
イメージセンサが含まれる。イメージセンサは2次元デ
ータを読取るエリアイメージセンサであってもよいし、
ラインデータを読取るリニアイメージセンサであっても
よい。通常、装置を廉価に構成するため、ラインイメー
ジセンサが使用される。
【0015】スキャナ1で読取られた原稿のイメージデ
ータは入力インタフェース部2に与えられ、この入力イ
ンタフェース部2で信号のサンプルホールド処理等が行
われる。入力インタフェース部2はこの実施例ではアナ
ログ回路で構成されており、上記処理はアナログ的に行
われる。入力インタフェース部2で処理されたイメージ
データは、次いでディジタルAGC回路3へ与えられ
て、信号(イメージデータ)のレベルを所望のレンジに
収めるためのゲインコントロール(AGC処理)が行わ
れ、かつ、イメージデータはアナログ信号からディジタ
ル信号に変換される。
【0016】次いで、ゲインコントロールされたイメー
ジデータはシェーディング補正回路4に与えられ、ここ
でシェーディング歪みが軽減または除去される。シェー
ディング歪みとは、スキャナ1で原稿を読取る際の読取
用光源の照明むらなどに起因する画素間の濃度むらであ
る。シェーディング歪みが軽減または除去されたイメー
ジデータは、次に、領域分離回路5へ与えられる。領域
分離回路5では、入力されるイメージデータが文字を読
取ったイメージデータ(文字データ)であるか、写真を
読取ったイメージデータ(写真データ)であるか、また
は、印刷写真、たとえば新聞紙や雑誌等の写真画像を読
取った網点のイメージデータ(網点データ)であるかの
判別がされる。
【0017】もし、入力されるイメージデータに、文字
データ、写真データおよび網点データが混在している場
合には、各データの領域分離が行われる。このようにデ
ータの種類により領域分離を行うのは、その後の処理に
おいて、データの種類に合った適切な処理を行うためで
ある。領域分離回路5の出力側には、領域分離されたデ
ータの種類別に、異なる処理を施すべく、並列に、微分
フィルタ6、積分フィルタ7およびパススルー回路(信
号に何の処理も施さずに通過させるだけの回路)8が接
続されている。領域分離された文字データは微分フィル
タ6へ与えられ、微分フィルタ6で輪郭が鮮明にされ
る。網点データは積分フィルタ7へ与えられ、データの
平滑化がされる。また、文字データおよび網点データ以
外のデータ、すなわち写真データはパススルー回路8へ
与えられ、そのまま次の回路へ送られる。
【0018】このようにしてイメージデータは種類に応
じた所定の処理が施され、あるいは処理をしないという
処理が施される。そしてこれらのデータはズーム・スム
ージング回路9へ与えられる。ズーム・スムージング回
路9では、画像を拡大または縮小する場合に、その拡大
または縮小処理およびそれに伴う画像の歪みを補正する
処理が行われる。もし、画像を拡大または縮小しない場
合は、ズーム・スムージング回路9ではイメージデータ
に何ら処理は施されない。
【0019】ズーム・スムージング回路9までの処理を
経たイメージデータは、その後、種類に応じて次のいず
れかの回路での処理が施される。すなわち、イメージデ
ータが写真データまたは網点データであって、ハーフト
ーン出力処理を施すものである場合には、γ補正回路1
0へ与えられ、人間の目に合わせるようにデータの感度
特性が補正される。さらに、誤差拡散回路11へ与えら
れて、良好な中間調表現のための処理が施される。
【0020】他方、イメージデータが文字データであ
り、2値化処理をするデータの場合には、2値化回路1
2へ与えられる。2値化回路12では、2値化のための
スライスレベルを調整して、背景と文字や線画等を区分
する。このとき、濃度が適正になるよう、自動濃度調整
処理も行われる。そして、2値化回路12の出力は孤立
点除去回路13へ与えられて、ノイズ等で現れた孤立し
た黒点や白点等の除去がなされる。
【0021】以上の処理を経たデータは、DMA(Dire
ct Memory Access)回路14へ与えられて、図示しない
送信回路へ出力され、あるいは印字回路へ出力される。
この実施例は、上述した画像読取処理回路のうちの、デ
ィジタルAGC回路3に関するものである。図2は、こ
の実施例にかかるディジタルAGC回路3の構成を説明
するための図である。
【0022】この実施例にかかるディジタルAGC回路
3が採用されたファクシミリ装置では、スキャナ1は、
真っ黒な原稿画像を読取ったときに最大出力となり、真
っ白な原稿画像を読取ったときに最小出力となるものが
採用されており、上記図1で説明したように、スキャナ
1の出力は入力インタフェース部2に与えられる。入力
インタフェース部2では、サンプルホールド処理の他
に、増幅処理およびクランプ処理が施される。クランプ
処理は、真っ黒な原稿画像を読取ったときにスキャナ1
から出力されるイメージデータ(以下「黒レベルデー
タ」という)が常に一定値になるように行われる。本実
施例では、黒レベルデータが後述するA/D変換部の入
力電圧範囲の上限値に常になるようにクランプ処理が施
される。これらの処理が施されたイメージデータは、上
記図1で説明したように、ディジタルAGC回路3に与
えられる。
【0023】ディジタルAGC回路3には、アナログ/
ディジタル変換部(以下「A/D変換部」という)3
1、AGC処理部32、CPU33およびディジタル/
アナログ変換部(以下「D/A変換部」という)34が
備えられている。この実施例では、AGC処理部32が
最小値演算手段、最大値演算手段、判断手段として機能
する。また、CPU33が設定手段として機能する。ま
た、AGC処理部32、CPU33およびD/A変換部
34が入力電圧範囲制御手段として機能する。
【0024】A/D変換部31は、nビット(たとえば
n=8)の分解能を有し、与えられるイメージデータを
n 通り(たとえばn=8のとき、256通り)のディ
ジタル画像データに変換して出力するものである。この
A/D変換部31の入力電圧範囲FSRの上限値である
ハイリファレンス電圧Vref Hは予め設定されており、
たとえば5(V)に固定されている。また、入力電圧範
囲FSRの下限値であるローリファレンス電圧Vref
は、後述するAGC処理によって設定される。
【0025】A/D変換部31から出力されるディジタ
ル画像データは、後述するAGC処理を行うためのAG
C処理部32に与えられる。このAGC処理部32に
は、AGC処理に使用するレジスタ32a,32b,3
2c,32d,32e,32fが予め備えられている。
AGC処理部32には、AGC処理部32の動作を制御
するためのCPU33が接続されている。また、AGC
処理部32には、アナログ/ディジタル変換部(以下
「D/A変換部」という)34を介して、A/D変換部
31が接続されている。
【0026】図3は、上記ディジタルAGC回路3にお
けるAGC処理を説明するためのフローチャートであ
る。次に、この図3を参照して、図1に示すディジタル
AGC回路3におけるAGC処理について説明する。こ
のAGC処理は、実際の原稿画像読取前に行われるもの
で、スキャナ1から出力されるイメージデータのダイナ
ミックレンジを所望の大きさにするように行われる。
【0027】AGC処理部32では、レジスタ32aに
設定されているデータAGCRDYがセット状態の
「1」であるか否かが監視されている(ステップS
1)。このデータAGCRDYは、CPU33によって
「1」/「0」に設定されるものである。データAGC
RDYが「1」になると、AGC処理部32では、AG
C処理が開始される。すなわち、白基準データAGCA
Vが作成され、この作成された白基準データAGCAV
がレジスタ32bに設定される(ステップS2)。ここ
で、白基準データAGCAVとは、真っ白な原稿画像に
対応するディジタル画像データのことであり、たとえば
以下のようにして作成される。
【0028】すなわち、原稿照明用光源を点灯した状態
で、スキャナ1に原稿画像のうち最も白い画像に相当す
る白色基準画像が形成された白基準板をmライン(たと
えばm=8)にわたって1ラインごとに読取らせる。そ
して、1ライン分のディジタル画像データの最小値を各
ラインごとに求め、さらに各ラインごとに求められた最
小値の平均値を求める。この最小値の平均値が白基準デ
ータAGCAVに相当する。つまり、白基準データAG
CAVは、A/D変換部31に与えられるイメージデー
タの最大振幅範囲の下限値に相当する。
【0029】白基準データAGCAVが設定されると、
この白基準データAGCAVがレジスタ32cに設定さ
れているデータAGCPEAKと同じ値であるか否かが
判別される(ステップS3)。データAGCPEAK
は、CPU33によってAGC処理開始前にレジスタ3
2cに予め設定されるもので、実際に原稿画像を読取る
際にそのイメージデータのダイナミックレンジを所望の
大きさにするための基準となるものである。
【0030】より具体的に説明すると、仮に白基準デー
タAGCAVがデータAGCPEAKと同じ値になった
ときには、実際に原稿画像が読取られたときにA/D変
換部31に与えられるイメージデータの最大振幅範囲
は、AGCPEAK〜Vref Hとなる。したがって、デ
ータAGCPEAKを所望の値に設定すれば、所望のダ
イナミックレンジにすることができる。つまり、AGC
処理を実現できる。
【0031】上記ステップS3での判別の結果、白基準
データAGCAVとデータAGCPEAKとが同じ値で
あれば、データAGCRDYが「0」であるか否かが判
別される(ステップS4)。その結果、データAGCR
DYが「0」であれば、このAGC処理は終了し、デー
タAGCRDYが「1」であれば、上記ステップS2に
移行して、上記処理が繰り返される。
【0032】一方、上記ステップS3での判別の結果、
白基準データAGCAVとデータAGCPEAKとが同
じ値でなければ、続いて白基準データAGCAVがデー
タAGCPEAKよりも大きいか否かが判別される(ス
テップS5)。そして、その結果に応じてレジスタ32
dに設定されているデータAGCDAが更新される。こ
のデータAGCDAは、CPU33によってAGC処理
開始前に予め設定されている。この実施例では、A/D
変換部31のローリファレンス電圧Vref Lが0になる
値、たとえば00h(hは16進数であることを示す記
号)が設定されている。
【0033】データAGCDAの更新は次のように行わ
れる。すなわち、白基準データAGCAVがデータAG
CPEAKよりも大きければ、レジスタ32dに設定さ
れているデータAGCDAにレジスタ32eに設定され
ているデータAGCUPが加算されて新たなデータAG
CDAが求められ、この新たなデータAGCDAがレジ
スタ32dに設定される(ステップS6)。一方、白基
準データAGCAVがデータAGCPEAKよりも小さ
ければ、レジスタ32dに設定されているデータAGC
DAからレジスタ32fに設定されているデータAGC
DNが差し引かれて新たなデータAGCDAが求めら
れ、この新たなデータAGCDAがレジスタ32dに設
定される(ステップS7)。
【0034】上記加算量あるいは減算量であるデータA
GCUP,AGCDNは、CPU33により、白基準デ
ータAGCAVとデータAGCPEAKとの差Ds (D
s =|AGCPEAK-AGCAV |)に基づいて決定されるもので
ある。データAGCDAが更新されると、AGC処理部
32は、その更新したデータAGCDAをD/A変換部
34に与える(ステップP8)。
【0035】以上、ステップP2〜P8までの処理は、
データAGCRDYが「0」と設定されるまで繰り返さ
れる。ところで、上記ステップS8において、D/A変
換部34に与えられたデータAGCDAは、D/A変換
部34でアナログデータに変換された後、ローリファレ
ンス電圧Vref LとしてA/D変換部31に与えられ
る。その結果、ローリファレンス電圧Vref Lはデータ
AGCDAが更新される前と比較して変化する。
【0036】具体的には、データAGCDAがデータA
GCUPの加算により更新されると、ローリファレンス
電圧Vref Lは更新前のローリファレンス電圧Vref
よりも大きくなる。つまり、A/D変換部31の入力電
圧範囲FSRが更新前よりも狭くなる。その結果、更新
後に求められる白基準データAGCAVは、更新前に求
められた白基準データAGCAVよりも小さくなる。デ
ータAGCUPが加算されたのは、白基準データAGC
AVがデータAGCPEAKよりも大きいときなので、
上記ステップS2〜S8の処理を繰り返すことにより、
白基準データAGCAVはデータAGCPEAKに近づ
いていく。
【0037】一方、データAGCDAがデータAGCD
Nの減算により更新されたときには、上述の場合と逆な
ので、A/D変換部31の入力電圧範囲FSRは更新前
よりも広くなる。その結果、更新後に求められる白基準
データAGCAVは、更新前に求められた白基準データ
AGCAVよりも大きくなる。データAGCDNが減算
されたのは、白基準データAGCAVがデータAGCP
EAKよりも小さいときなので、この場合も、白基準デ
ータAGCAVはデータAGCPEAKに近づいてい
く。
【0038】以上のように上記ステップS2〜S8の処
理を繰り返すことにより、白基準データAGCAVをデ
ータAGCPEAKとほぼ同じ値にすることができる。
したがって、上述のように、A/D変換部31に与えら
れるイメージデータの最大振幅範囲をAGCPEAK〜
ref Hとすることができる。そのため、所望のダイナ
ミックレンジにすることができる。
【0039】これについて、図4を参照してより詳細に
説明する。図4(a) は、上述のAGC処理を行わない場
合における、実際に原稿画像を読取ったときにA/D変
換部31に与えられるイメージデータの電圧波形を示す
図である。図4(b) は、上述のAGC処理を行う場合に
おける、実際に原稿画像を読取ったときにA/D変換部
31に与えられるイメージデータの電圧波形を示す図で
ある。両図とも、縦軸は、A/D変換部31の入力電圧
範囲FSRに相当する。
【0040】この両図を見比べてみると明らかなよう
に、AGC処理を施すことにより、イメージデータのダ
イナミックレンジDRが大きくなっていることがわか
る。したがって、たとえば、データAGCPEAKを
「0」とすると、イメージデータの最大振幅範囲はA/
D変換部31の入力電圧範囲と合致するので、最大のダ
イナミックレンジDRとなる。
【0041】図4は、CPU33の動作を説明するため
のフローチャートである。この図4において、CPU3
3は、AGC処理部32のレジスタ32c,32dの初
期値(データAGCPEAK,AGCDA)を設定した
後、AGC処理部32のレジスタ32aのデータAGC
RDYを「1」に設定する(ステップP1,P2)。デ
ータAGCRDYが「1」になると、AGC処理部32
では、上記図3で説明したように、AGC処理が開始さ
れる。
【0042】その後、CPU33は、ラインカウンタの
カウント値Cをリセット状態を表す「0」にする(ステ
ップP3)。このラインカウンタは、AGC処理部32
において、1ライン分のディジタル画像データの最小値
の算出に応答してインクリメントされるもので(ステッ
プP4)、CPU33は、カウント値Cがmになるま
で、すなわちAGC処理部32で白基準データAGCA
Vがレジスタ32dに設定されるまで、このラインカウ
ンタをインクリメントさせる(ステップP5)。そし
て、カウント値Cがmになると、レジスタ32dに設定
されている白基準データAGCAVを読込み(ステップ
P6)、この白基準データAGCAVとレジスタ32a
に設定したデータAGCPEAKとの差Ds (Ds =|
AGCPEAK-AGCAV |)を演算する(ステップP7)。
【0043】CPU33では、上記図3で説明したよう
に、この差Ds に応じてレジスタ32e,32fに設定
すべきデータAGCUP,AGCDNが決定される(ス
テップP8,P9a〜9h)。すなわち、CPU33に
は、下記表1に示す差Ds とデータAGCUP,AGC
DNとの対応関係がテーブルとして予め記憶されてお
り、CPU33は、このテーブルに基づいて、設定すべ
きデータAGCUP,AGCDNを決定する。
【0044】
【表1】
【0045】上記差Ds は、上記図3で説明したよう
に、ステップS2〜S8の処理が繰り返されることによ
り、白基準データAGCAVがデータAGCPEAKに
近づいていくことから、除々に縮まっていく。その結
果、差Ds は判定1から順に判定2,判定3となってい
き、差Ds が判定8と判断されると、CPU33では、
AGC処理を安定化させる処理が行われる。すなわち、
データAGCUP,AGCDNを更新せずに、AGC処
理部32において白基準データAGCAVを所定回数k
(たとえばk=2)だけ作成させる(ステップP10〜
P12)。より具体的には、ラインカウンタのカウント
値Cをリセット状態である「0」にし、カウント値Cが
kmになるまでカウント値Cをインクリメントする。こ
のようにすることにより、白基準データAGCAVはデ
ータAGCPEAKとほぼ同じ値に落ち着く。
【0046】そして、カウント値Cがkmになると、A
GC処理の終了を示すために、データAGCRDYを
「0」にする(ステップP13)。データAGCRDY
が「0」になると、上記図3で説明したように、AGC
処理が終了する。以上のように本実施例によれば、AG
C処理を実現するために、白基準データAGCAVがデ
ータAGCPEAKとほぼ同じ値になるまで、A/D変
換部4のローリファレンス電圧Vref Lを変化させてい
るだけである。したがって、アナログ素子やその周辺素
子は不要である。そのため、従来技術に比べて回路構成
を簡素化できる。
【0047】また、回路構成を簡素化できることによ
り、ディジタルAGC回路を構成する各素子のばらつき
の影響を低減することができるので、安定したAGC処
理を行うことができる。さらに、AGC処理部32やC
PU33を用いてディジタル的にAGC処理を行ってい
るので、微調整も容易に行うことができる。たとえばA
/D変換部31の出力が8ビットであれば、28 (=2
56)の分解能で調整できる。したがって、微調整を専
用に行うための部品は不要である。そのため、安価なA
GC回路を提供することができる。
【0048】本発明の実施例の説明は以上のとおりであ
るが、本発明は上述の実施例に限定されるものではな
い。たとえば上記実施例では、ファクシミリ装置を例に
とって説明したが、本発明は、たとえば複写機やその他
の画像処理装置についても適用できる。また、上記実施
例では、スキャナ1は真っ黒な原稿画像を読取った場合
に最大出力、真っ白な原稿画像を読取った場合に最小出
力となるようなものである場合について説明したが、た
とえば真っ黒な原稿画像を読取った場合に最小出力、真
っ白な原稿画像を読取った場合に最大出力となるような
ものでもよい。この場合、AGC処理は、A/D変換部
31のハイリファレンス電圧Vref Hを白基準データA
GCAVに対応するように変化させればよい。
【0049】さらに、上記実施例では、データAGCD
Aを更新するために用いられるデータAGCUP,AG
CDNが差Ds によって変更される場合について説明し
たが、たとえば上記データAGCUP,AGCDNは所
定の値に固定しておいてもよい。その他本発明の要旨を
変更しない範囲で種々の設計変更を施すことは可能であ
る。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、AGC処
理を実現するために、ディジタル画像データの最小値ま
たは最大値が任意の値と同じ値になるまでアナログ/デ
ィジタル変換手段の有効入力電圧範囲の最小値または最
大値を変化させているだけなので、アナログ素子やその
周辺回路は不要である。そのため、従来に比べて回路構
成を簡素化できる。
【0051】また、アナログ画像データのダイナミック
レンジを所望の大きさに調整することができる。さら
に、各回路素子の特性のばらつきの影響を低減できるの
で、安定したAGC処理を実現することができる。さら
にまた、ディジタル的にAGC処理を実現させているの
で、微調整を容易に行うことができる。そのため、安価
にAGC回路を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例が組み込まれたファクシミリ
装置の画像読取機構の電気的構成を示すブロック図であ
る。
【図2】上記ファクシミリ装置の一部を構成するディジ
タルAGC回路の構成を説明するための図である。
【図3】上記ディジタルAGC回路の一部を構成するA
GC処理部におけるAGC処理を説明するためのフロー
チャートである。
【図4】イメージデータのダイナミックレンジの変化を
説明するための図である。
【図5】上記ディジタルAGC回路の一部を構成するC
PUにおける動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【図6】従来のAGC回路の電気的な構成の一例を説明
するためのブロック図である。
【符号の説明】
1 スキャナ 2 入力インタフェース部 3 ディジタルAGC回路 31 A/D変換部 32 AGC処理部 32a,32b,32c,32d,32e,32f レ
ジスタ 33 CPU 34 D/A変換部 AGCAV 白基準データ FSR 入力電圧範囲 Vref L ローリファレンス電圧 Vref H ハイリファレンス電圧

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め入力電圧範囲が設定され、画像を光学
    的に読取ってアナログ画像データを出力する光学的読取
    手段から出力されたアナログ画像データをディジタル画
    像データに変換するアナログ/ディジタル変換手段を含
    む画像処理のためのディジタルAGC回路であって、 上記アナログ/ディジタル変換手段から出力されるディ
    ジタル画像データのうち、任意の値を設定する設定手段
    と、 上記アナログ/ディジタル変換手段から出力されるディ
    ジタル画像データの最小値を求める最小値演算手段と、 この最小値演算手段により求められた最小値が上記設定
    手段により設定された任意の値と同じ値であるか否かを
    判断する判断手段と、 この判断手段での判断の結果、最小値が任意の値と同じ
    値でないと判断されると、最小値が任意の値と同じ値に
    なるまで、上記最小値演算手段により求められた最小値
    に対応するように、上記アナログ/ディジタル変換手段
    の有効入力電圧範囲の最小値を変化させる入力電圧範囲
    制御手段とを含むことを特徴とするディジタルAGC回
    路。
  2. 【請求項2】予め入力電圧範囲が設定され、画像を光学
    的に読取ってアナログ画像データを出力する光学的読取
    手段から出力されたアナログ画像データをディジタル画
    像データに変換するアナログ/ディジタル変換手段を含
    む画像処理のためのディジタルAGC回路であって、 上記アナログ/ディジタル変換手段から出力されるディ
    ジタル画像データのうち、任意の値を設定する設定手段
    と、 上記アナログ/ディジタル変換手段から出力されるディ
    ジタル画像データの最大値を求める最大値演算手段と、 この最大値演算手段により求められた最大値が上記設定
    手段により設定された任意の値と同じ値であるか否かを
    判断する判断手段と、 この判断手段での判断の結果、最大値が任意の値と同じ
    値でないと判断されると、最大値が任意の値と同じ値に
    なるまで、上記最大値演算手段により求められた最大値
    に対応するように、上記アナログ/ディジタル変換手段
    の有効入力電圧範囲の最大値を変化させる入力電圧範囲
    制御手段とを含むことを特徴とするディジタルAGC回
    路。
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JP6002198A JPH07212595A (ja) 1994-01-13 1994-01-13 画像処理のためのディジタルagc回路
US08/368,495 US5650784A (en) 1994-01-13 1995-01-04 Digital AGC circuit for image processing

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