JP3584182B2 - ズーム処理装置およびズーム処理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ファクシミリ装置やディジタル複写機などに適用され、入力画像に対して出力画像を拡大したり縮小したりするためのズーム処理装置およびズーム処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえばファクシミリ装置において、読み取った原稿画像を拡大または縮小して出力する場合、主走査方向(イメージセンサの読取り方向)に対して画素を補間したり、画素を間引いたりするズーム処理が行われる。
また、ファクシミリ装置のように光学的に読み取られた原稿画像を2値画像により表現する装置では、読み取られた原稿画像のデータに対し、画像を平滑化したり画像の輪郭を鮮明にしたりするためのフィルタ処理や、人間の目の特性に合わせるように感度特性を補正するためのγ補正処理などの処理が行われる。さらにはフィルタ処理に先立って、原稿画像のデータが、中間調画像を読み取って得られる写真データであるか、文字を読み取って得られる文字データであるかを判別するための領域分離処理が行われる。
【0003】
これらの各処理は、領域分離処理およびフィルタ処理はズーム処理の前に行われ、γ補正処理はズーム処理の後で行われるといったように、ズーム処理の前後にまたがって行われる。具体的に説明すれば、読み取った原稿画像のデータ(イメージデータ)は、領域分離処理によって写真データと文字データとに分離された後、領域分離されたデータの種類に応じたフィルタ処理が施される。すなわち、イメージデータが写真データの場合には、画像を平滑化するために積分フィルタ処理(平滑化処理)が施される。また、イメージデータが文字データの場合には、画像の輪郭を強調するために微分フィルタ処理(エッジ強調処理)が施される。積分フィルタ処理または微分フィルタ処理を受けたイメージデータは、任意に設定された変倍率のズーム処理が施された後、予め用意されたγ補正テーブルに従ってγ補正処理が施される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の装置においては、積分フィルタ処理を受けた写真データと微分フィルタ処理を受けた文字データとに対し、同じγ補正テーブルを用いたγ補正処理が施されていた。そのため、γ補正処理後のイメージデータに基づいて再現される画像は、必ずしも良好な画像であるとは言えなかった。
【0005】
具体的に説明すると、フィルタ処理はズーム処理の前に行われるため、上記したように、領域分離処理で領域分離されたデータの種類に応じたフィルタ処理を施すことができる。しかしながら、ズーム処理が行われると、ズーム処理によって新たに作成されたデータが、写真データまたは文字データのどちらのデータであるかが判らない。したがって、従来の装置では、ズーム処理後のデータに対して、データの種類に応じたγ補正処理を施すことはできなかった。
【0006】
そこで、この発明の目的は、ズーム処理後の画像処理においてデータの種類に応じた適切な処理を行うことができるように、ズーム処理後の画素のデータとともに、そのズーム処理後のデータの種類を表すズーム後領域信号を生成できるズーム処理装置およびズーム処理方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、入力画像に対して出力画像を拡大したり縮小したりするズーム処理を行うズーム処理装置であって、相前後して入力される先行画素および後続画素の2つの画素のズーム処理前データに基づいて、1つの画素のズーム処理後データを新たに生成するデータ生成手段と、このデータ生成手段によって新たに生成されたズーム処理後データの種類を表すズーム処理後領域信号として、当該ズーム処理後データの生成の際に上記データ生成手段に入力された先行画素および後続画素の各ズーム処理前データの種類を表す信号ならびに予め定められた種類を表す信号のいずれか1つを選択して出力するズーム処理後領域信号生成手段とを含むことを特徴とするズーム処理装置である。
【0008】
この構成によれば、相前後して入力される先行画素および後続画素の2つの画素のズーム処理前データから1画素のズーム処理後データが生成される。そして、この生成されたズーム処理データの種類を表すズーム処理後領域信号として、当該ズーム処理後データの生成の際にデータ生成手段に入力された先行画素および後続画素の各ズーム処理前データの種類を表す信号ならびに予め定められた種類を表す信号のいずれか1つが選択して出力される。これにより、このズーム処理の後に行われる画像処理において、ズーム処理後領域信号に基づいて、ズーム処理後データの種類に応じた画像処理を施すことができる。ゆえに、画像処理後のデータに基づいて、良好な画像を出力することができる。
【0009】
請求項2記載の発明は、上記ズーム処理後領域信号生成手段は、予め設定された定数をズーム処理の変倍率で除算して変倍率定数を算出する定倍率定数算出手段と、この定倍率定数算出手段によって算出された変倍率定数と上記データ生成手段によって新たに生成されたズーム処理後データに対応する画素の位置を表す数値との乗算値を上記予め設定された定数で除算し、この除算によって生じる余りをスムージング係数とするスムージング係数生成手段と、上記スムージング係数と第1比較値との大小を比較する第1比較手段と、上記スムージング係数と第2比較値との大小を比較する第2比較手段と、上記第1比較手段および第2比較手段による比較結果に基づいて、上記スムージング係数が上記第1比較値よりも小さい場合には、上記データ生成手段によって新たに生成されたズーム処理後データの種類を表すズーム処理後領域信号として、当該ズーム処理後データの生成の際に上記データ生成手段に入力された先行画素のズーム処理前データの種類を表す信号を選択し、上記スムージング係数が上記第2比較値よりも大きい場合には、上記データ生成手段によって新たに生成されたズーム処理後データの種類を表すズーム処理後領域信号として、当該ズーム処理後データの生成の際に上記データ生成手段に入力された後続画素のズーム処理前データの種類を表す信号を選択し、上記スムージング係数が上記第1比較値以上で上記第2比較値以下である場合には、上記データ生成手段によって新たに生成されたズーム処理後データの種類を表すズーム処理後領域信号として、予め定められた種類を表す信号を選択する領域信号選択手段とを含むことを特徴とする請求項1記載のズーム処理装置である。
【0010】
この発明によれば、演算処理によって求められたスムージング係数が予め定められた第1比較値よりも小さい場合には、ズーム処理後データの種類を表すズーム処理後領域信号として、当該ズーム処理後データの生成の際に用いられた先行画素のズーム処理前データの種類を表す信号が選択される。また、スムージング係数が予め定められた第2比較値よりも大きい場合には、ズーム処理後データの種類を表すズーム処理後領域信号として、当該ズーム処理後データの生成の際に用いられた後続画素のズーム処理前データの種類を表す信号が選択される。スムージング係数が第1比較値以上で第2比較値以下である場合には、ズーム処理後データの種類を表すズーム処理後領域信号として、予め定められた種類を表す信号が選択される。このようにして、ズーム処理後データの種類を適切に表すズーム処理後領域信号を良好に生成することができる。
【0011】
請求項3記載の発明は、入力画像に対して出力画像を拡大したり縮小したりするズーム処理方法であって、相前後する先行画素および後続画素の2つの画素のズーム処理前データに基づいて、1つの画素のズーム処理後データを新たに生成するデータ生成ステップと、このデータ生成ステップで新たに生成されたズーム処理後データの種類を表すズーム処理後領域信号として、当該ズーム処理後データの生成の際に用いられた先行画素および後続画素の各ズーム処理前データの種類を表す信号ならびに予め定められた種類を表す信号のいずれか1つを選択して出力するズーム処理後領域信号生成ステップとを含むことを特徴とするズーム処理方法である。
【0012】
この方法によれば、請求項1の発明と同様な効果を得ることができる。
請求項4記載の発明は、上記ズーム処理後領域信号生成ステップは、予め設定された定数をズーム処理の変倍率で除算して変倍率定数を算出するステップと、このステップで算出された変倍率定数と上記データ生成ステップで新たに生成されたズーム処理後データに対応する画素の位置を表す数値との乗算値を上記予め設定された定数で除算し、この除算によって生じる余りをスムージング係数とするステップと、上記スムージング係数と第1比較値との大小を比較する第1比較ステップと、上記スムージング係数と第2比較値との大小を比較する第2比較ステップと、上記第1比較ステップおよび第2比較ステップによる比較結果に基づいて、上記スムージング係数が上記第1比較値よりも小さい場合には、上記データ生成ステップで新たに生成されたズーム処理後データの種類を表すズーム処理後領域信号として、当該ズーム処理後データの生成の際に用いられた先行画素のズーム処理前データの種類を表す信号を選択し、上記スムージング係数が上記第2比較値よりも大きい場合には、上記データ生成手段によって新たに生成されたズーム処理後データの種類を表すズーム処理後領域信号として、当該ズーム処理後データの生成の際に用いられた後続画素のズーム処理前データの種類を表す信号を選択し、上記スムージング係数が上記第1比較値以上で上記第2比較値以下である場合には、上記データ生成手段によって新たに生成されたズーム処理後データの種類を表すズーム処理後領域信号として、予め定められた種類を表す信号を選択するステップとを含むことを特徴とする請求項3記載のズーム処理方法である。
【0013】
この方法によれば、請求項2の発明と同様な効果を得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態が適用されたファクシミリ装置の画像処理に関連する部分の電気的構成を示すブロック図である。ファクシミリ装置にセットされた原稿は、スキャナ1で読み取られる。スキャナ1には、CCDイメージセンサなどの画像読取のためのイメージセンサが含まれている。イメージセンサは、2次元データを読み取るエリアセンサであってもよく、ラインデータを読み取るラインイメージセンサであってもよい。通常は、装置を廉価に構成するために、ラインイメージセンサが使用される。
【0015】
スキャナ1で読み取られた原稿のイメージデータは、入力インタフェイス部2へ与えられ、この入力インタフェイス部2で信号のサンプルホールド処理などが行われる。入力インタフェイス部2は、この実施形態においては、アナログ回路で構成されており、上記処理はアナログ的に行われる。
入力インタフェイス部2で処理されたイメージデータは、ディジタルAGC回路3へ与えられて、信号(イメージデータ)のレベルを所望の範囲に納めるためのゲインコントロールが行われ、かつ、アナログ信号からディジタル信号への変換が行われる。
【0016】
次いで、ゲインコントロールされたイメージデータは、シェーディング補正回路4へ与えられ、シェーディング歪みが軽減または除去される。シェーディング歪みとは、スキャナ1で原稿を読み取る際の読取用光源の照明むらやその他の原因による画素間濃度むらをいう。
シェーディング歪みが軽減または除去されたイメージデータは、次に、領域分離回路5へ与えられる。領域分離回路5では、入力されるイメージデータが写真などの中間調画像を読み取ったイメージデータ(写真データ)であるか、文字などの二値的な画像を読み取ったイメージデータ(文字データ)であるかの判別が行われる。もし、入力されるイメージデータに、写真データ、文字データおよび網点データが混在されている場合には、各データの領域分離が行われる。
【0017】
なお、写真データには、新聞や雑誌などの印刷写真画像を読み取った網点のイメージデータ(網点データ)も含まれている。
領域分離回路5の出力側には、領域分離されたデータの種類別に異なる処理を施すためのフィルタ処理部6が接続されている。フィルタ処理部6は、領域分離回路5から各画素のデータの種類を表す領域信号Sn を受けて、各画素に対して適切なフィルタ処理を施す。すなわち、写真データに対しては、画像を平滑化するための積分フィルタ処理が施される。文字データに対しては、輪郭を鮮明にするための微分フィルタ処理が施される。
【0018】
フィルタ処理部6から出力されるフィルタ処理後のデータは、ズーム処理部7へ与えられる。ズーム処理部7では、画像を拡大または縮小する場合に、その拡大または縮小処理およびそれに伴う画像の歪みを補正する処理が行われる。また、ズーム処理部7には、領域分離回路5から領域信号が入力されるようになっており、ズーム処理部7では、この領域信号などに基づいてズーム処理後のデータの種類を表すズーム処理後領域信号が作成される。この実施形態は、このズーム処理部7の構成および処理に特徴がある。
【0019】
ズーム処理部7までの処理を経たイメージデータは、γ補正回路8へ与えられ、人間の目の特性に合わせるようにデータの感度特性が補正される。γ補正回路8は、文字データにγ補正処理を施す際に用いるべき文字用γ補正テーブル81と、写真データにγ補正処理を施す際に用いるべき写真用γ補正テーブル82とを備えている。γ補正回路8は、ズーム処理部7で作成されたズーム処理後領域信号を受けて、データの種類に応じたγ補正テーブルを選択し、イメージデータに適切なγ補正を施す。
【0020】
γ補正後のデータは、図示しない送信回路や印刷回路などに入力すべきデータが2値データである場合、2値処理回路9へ与えられる。2値化処理回路9は、文字データに対しては、所定の閾値で2値化する単純2値化処理を施し、写真データに対しては、画像の濃淡をドットの粗密によって表現するための2値誤差拡散処理を施す。2値化処理回路9による処理後のデータは、上記の送信回路や印刷回路などへ向けて出力される。
【0021】
一方、図示しない送信回路や印刷回路などに入力すべきデータが多値データである場合には、γ補正後のデータは、多値処理回路10へ与えられる。多値処理回路10は、文字データに対しては何ら処理を施さず、写真データおよび網点データに対しては、良好な中間調表現を実現するための多値誤差拡散処理を施す。そして、多値処理回路10から出力されたイメージデータは、上記の印刷回路などに与えられる。
【0022】
図2は、ズーム処理部7の構成を示すブロック図である。ズーム処理部7は、フィルタ処理部6から順次入力されてくるズーム処理前のイメージデータからズーム処理後のデータを生成するズーム処理後データ生成回路70Aと、このズーム処理後データ生成回路70Aによって生成されたズーム処理後の画素データの種類を表すズーム処理後領域信号を生成するズーム処理後領域信号生成回路70Bとを備えている。
【0023】
ズーム処理後データ生成回路70Aには、定数Pを保持するためのレジスタRPと、ズーム処理における変倍率Mを保持するためのレジスタRMとが備えられている。レジスタRPの保持データP(定数P)は、たとえばP=1024に設定されている。一方、レジスタRMの保持データM(変倍率M)は、たとえばファクシミリ装置の操作部に備えられた入力キー(図示せず)の操作によって可変設定することができる。
【0024】
レジスタRPに保持された定数PおよびレジスタRMに保持された変倍率Mは、変倍率定数算出部71に与えられる。変倍率定数算出部71は、定数Pを変倍率Mで除算することによって変倍率定数Qを算出する。算出された変倍率定数Qは、乗算器72に与えられて、作成すべきズーム処理後データIDx’に対応する画素の位置X(X:1以上の整数)が掛け合わされた後、除算器73に与えられる。除算器73では、乗算器72から入力される乗算値がレジスタRPに保持された定数Pで除算される。そして、その除算によって生じる「商」がメモリ参照アドレスnとされ、「余り」がスムージング係数mとされる。
【0025】
また、ズーム処理後データ生成回路70Aには、フィルタ処理部6から入力されてくる1ライン分のイメージデータと、領域分離回路5から入力されてくる領域信号とを各画素ごとに関連づけて記憶することのできるラインメモリ74が備えられている。ラインメモリ74に格納された処理対象ラインのイメージデータおよび領域信号は、その処理対象ラインに対するズーム処理が終了するまで保持される。
【0026】
ラインメモリ74に格納されたイメージデータおよび領域信号は、除算器73から出力されるメモリ参照アドレスnに基づいて作成されたメモリ制御信号が、メモリ制御部75から与えられることによって読み出される。具体的に説明すると、除算器73からメモリ制御部75にメモリ参照アドレスnが入力されると、メモリ制御部75は、先頭画素からn番目の画素のデータIDn および領域信号Sn と、(n+1)番目の画素のデータIDn+1 および領域信号Sn+1 とを読み出す旨のメモリ制御信号をラインメモリ74に与える。その結果、ズーム処理前のデータIDn ,IDn+1 および領域信号Sn ,Sn+1 が、ラインメモリ74から読み出される。
【0027】
ラインメモリ74から読みだされたズーム処理前のデータIDn ,IDn+1 および領域信号Sn ,Sn+1 は、ズームデータ生成部76に与えられる。また、ズームデータ生成部76には、レジスタRPに格納された定数Pと、除算器73から出力されるスムージング係数mが与えられるようになっている。ズームデータ生成部76は、(n+1)番目の画素のデータIDn+1 からn番目の画素のデータIDn を差し引き、これにより得られた値にm/Pを乗じた値とn番目の画素のデータIDn とを足し合わせたものを、ズーム処理後のX番目の画素のデータIDx’として出力する。すなわち、ズームデータ生成部76は、下記式(1) に従った演算処理によって得られるデータIDx’を、ズーム処理後のX番目の画素のデータとして出力する。
【0028】
【数1】
【0029】
ズーム処理後領域信号生成回路70Bには、領域判定用の第1比較値Aを保持するレジスタRAと、領域判定用の第1比較値Aよりも大きい第2比較値Bを保持するレジスタRBとが設けられている。レジスタRAに保持された第1比較値Aは、比較演算器77Aに入力される。比較演算器77Aでは、第1比較値Aと除算器73から入力されるスムージング係数mとの大小が比較される。つまり、スムージング係数mが第1比較値Aよりも大きいか否かが判定される。そして、比較演算器77Aは、スムージング係数mが第1比較値Aよりも大きい場合に判定信号「1」を出力し、スムージング係数mが第1比較値A以下の場合に判定信号「0」を出力する。比較演算器77Aから出力される判定信号は、領域信号選択部78に入力される。
【0030】
レジスタRBに保持された第2比較値Bは、比較演算器77Bに入力される。比較演算器77Bでは、第2比較値Bと除算器73から入力されるスムージング係数mとの大小が比較される。つまり、スムージング係数mが第2比較値Bよりも小さいか否かが判定される。そして、比較演算器77Bは、スムージング係数mが第2比較値Bよりも小さい場合に判定信号「1」を出力し、スムージング係数mが第2比較値B以上の場合に判定信号「0」を出力する。比較演算器77Bから出力される判定信号もまた、領域信号選択部78に入力される。
【0031】
領域信号選択部78には、比較演算器77A,77Bから入力される判定信号以外に、ズーム処理後データ生成回路70Aから、ズーム処理前の画像中のn番目の画素の領域信号Sn と(n+1)番目の画素の領域信号Sn+1 とが与えられる。また、領域信号選択部78には、レジスタRCに保持された設定領域信号が与えられる。この設定領域信号は、たとえば上記の図示しない入力キーを操作して設定されたファクシミリ装置の出力モードに応じて変更される。つまり、ファクシミリ装置の出力モードが写真画像を出力する写真モードである場合には、設定領域信号は写真データである旨を表す信号に設定され、出力モードが文字画像を出力する文字モードである場合には、設定領域信号は文字データである旨を表す信号に設定される。
【0032】
領域信号選択部78は、比較演算器77A,77Bから入力される判定信号に基づいて、ズームデータ生成部76から出力されるズーム処理後データIDx’が写真データであるか文字データであるかを判定し、その判定結果に対応したズーム処理後領域信号Sx’を出力する。すなわち、比較演算器77Aから判定信号「0」が入力され、比較演算器77Bから判定信号「1」が入力されている場合には、領域信号Sn を選択し、この領域信号Sn をズーム処理後領域信号Sx’として出力する。比較演算器77Aから判定信号「1」が入力され、比較演算器77Bから判定信号「0」が入力されている場合には、領域信号Sn+1 を選択し、この領域信号Sn+1 をズーム処理後領域信号Sx’として出力する。また、比較演算器77A,77Bの両方から判定信号「1」が入力されている場合には、レジスタRCに設定された設定領域信号をズーム処理後領域信号Sx’として出力する。
【0033】
ここで、領域信号選択部78の動作を表1にまとめておく。ただし、表1には、領域信号選択部78に入力される判定信号の組み合わせと、領域信号選択部78が選択出力するズーム処理後領域信号Sx’との関係が示されている。なお、スムージング係数mが、第1比較値Aよりも小さく、かつ第2比較値Bよりも大きいと判断される場合は存在しないので、領域信号選択部78に比較演算器77A,77Bの両方から判定信号「0」が入力されることはない。
【0034】
【表1】
【0035】
図3は、ズーム処理後領域信号生成回路70Bにおける処理について説明するための図である。以下の説明においては、フィルタ処理部6からズーム処理部7に入力されるズーム処理前のイメージデータに対して、たとえば85.7%のズーム処理を行うものとする。また、定数P=1024に設定され、第1比較値A=400に設定され、第2比較値B=700に設定されているとする。
【0036】
上記の想定下では、変倍率M=0.857であり、定数P=1024であるから、変倍率定数算出部71で算出される変倍率定数Qは、Q=P/M=1024/0.857=1194となる。スムージング係数mは、変倍率定数Qとズーム処理後データIDx’に対応する画素の位置Xとの乗算値を定数Pで除算したときの余りであるから、たとえば、ズーム処理後画像の1番目の画素▲1▼’に関しては、1194×1/1024=1余り170となり、スムージング係数mは170となる。同様にして、2番目以降の画素▲2▼’▲3▼’▲4▼’▲5▼’…に関するスムージング係数mは、m=340,510,680,850,…となる。
【0037】
したがって、たとえば、ズーム処理後画像の1番目の画素▲1▼’に関しては、スムージング係数m=170で、スムージング係数mは第1比較値A=400よりも小さいから、領域信号選択部78には、比較演算器77Aから判定信号「0」が入力され、比較演算器77Bから判定信号「1」が入力される。その結果、画素▲1▼’に関するデータID1’は、ズーム処理前の1番目の画素(先行画素)▲1▼のデータID1 と同じ種類のデータであると判定されて、画素▲1▼の領域信号S1 がズーム処理後領域信号S1’として領域信号選択部78から出力される。
【0038】
また、ズーム処理後画像の3番目の画素▲3▼’に関しては、スムージング係数m=510で、スムージング係数mは第1比較値A=400以上で第2比較値B=700以下であるから、領域信号選択部78には、比較演算器77A,77Bの両方から判定信号「1」が入力される。その結果、画素▲3▼’に関するデータID3’の種類を表すズーム処理後領域信号S3’として、レジスタRCに設定された設定領域信号が領域信号選択部78から出力される。
【0039】
さらに、ズーム処理後画像の5番目の画素▲5▼’に関しては、スムージング係数m=850で、スムージング係数mは第2比較値B=700よりも大きいから、領域信号選択部78には、比較演算器77Aから判定信号「1」が入力され、比較演算器77Bから判定信号「0」が入力される。その結果、画素▲5▼’に関するデータID5’は、ズーム処理前の6番目の画素(後続画素)▲6▼のデータID6 と同じ種類のデータであると判定されて、画素▲6▼の領域信号S6 がズーム処理後領域信号S6’として領域信号選択部78から出力される。
【0040】
以上のように、ズーム処理部7は、フィルタ処理部6から順次入力されてくるズーム処理前のイメージデータからズーム処理後のデータIDx’を生成するとともに、その生成したズーム処理後データIDx’が写真データに属するのか文字データに属するのかを判定し、その判定結果に基づいて、ズーム処理後データIDx’の種類を表すズーム処理後領域信号Sx’を生成する。これにより、γ補正回路8によるγ補正処理において、ズーム処理後領域信号Sx’に基づいて、ズーム処理後データIDx’の種類に応じたγ補正テーブルを選択し、ズーム処理後データIDx’に適切なγ補正を施すことができる。ゆえに、原稿画像の再生を良好に行うことができる。
【0041】
以上では、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は上述の一実施形態に限定されるものではない。たとえば、上述の実施形態では、フィルタ処理の後にズーム処理を行う構成を例にとって説明したが、フィルタ処理をズーム処理の後に行うようにしてもよい。この場合においても、ズーム処理後のデータに対して、そのデータの種類に応じた適切なフィルタ処理を施すことができる。
【0042】
また、上述の実施形態では、ファクシミリ装置を例にとったが、この発明は、イメージスキャナ装置やディジタル複写機のように、原稿画像にズーム処理を施すことのできる装置に広く適用することができる。
その他、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内で、種々の設計変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態が適用されたファクシミリ装置の画像処理に関連する部分の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】ズーム処理部の構成を示すブロック図である。
【図3】ズーム後領域信号生成回路における処理について説明するための図である。
【符号の説明】
7 ズーム処理部(ズーム処理装置)
70A ズーム処理後データ生成回路(データ生成手段)
70B ズーム処理後領域信号生成回路(領域信号生成手段)
71 変倍率定数算出部(変倍率定数を算出する手段)
72 乗算器(スムージング係数生成手段)
73 除算器(スムージング係数生成手段)
77A 比較演算器(第1比較手段)
77B 比較演算器(第2比較手段)
78 領域信号選択部(判定手段、生成手段)
Claims (4)
- 入力画像に対して出力画像を拡大したり縮小したりするズーム処理を行うズーム処理装置であって、
相前後して入力される先行画素および後続画素の2つの画素のズーム処理前データに基づいて、1つの画素のズーム処理後データを新たに生成するデータ生成手段と、
このデータ生成手段によって新たに生成されたズーム処理後データの種類を表すズーム処理後領域信号として、当該ズーム処理後データの生成の際に上記データ生成手段に入力された先行画素および後続画素の各ズーム処理前データの種類を表す信号ならびに予め定められた種類を表す信号のいずれか1つを選択して出力するズーム処理後領域信号生成手段と
を含むことを特徴とするズーム処理装置。 - 上記ズーム処理後領域信号生成手段は、
予め設定された定数をズーム処理の変倍率で除算して変倍率定数を算出する定倍率定数算出手段と、
この定倍率定数算出手段によって算出された変倍率定数と上記データ生成手段によって新たに生成されたズーム処理後データに対応する画素の位置を表す数値との乗算値を上記予め設定された定数で除算し、この除算によって生じる余りをスムージング係数とするスムージング係数生成手段と、
上記スムージング係数と第1比較値との大小を比較する第1比較手段と、
上記スムージング係数と第2比較値との大小を比較する第2比較手段と、
上記第1比較手段および第2比較手段による比較結果に基づいて、上記スムージング係数が上記第1比較値よりも小さい場合には、上記データ生成手段によって新たに生成されたズーム処理後データの種類を表すズーム処理後領域信号として、当該ズーム処理後データの生成の際に上記データ生成手段に入力された先行画素のズーム処理前データの種類を表す信号を選択し、上記スムージング係数が上記第2比較値よりも大きい場合には、上記データ生成手段によって新たに生成 されたズーム処理後データの種類を表すズーム処理後領域信号として、当該ズーム処理後データの生成の際に上記データ生成手段に入力された後続画素のズーム処理前データの種類を表す信号を選択し、上記スムージング係数が上記第1比較値以上で上記第2比較値以下である場合には、上記データ生成手段によって新たに生成されたズーム処理後データの種類を表すズーム処理後領域信号として、予め定められた種類を表す信号を選択する領域信号選択手段と
を含むことを特徴とする請求項1記載のズーム処理装置。 - 入力画像に対して出力画像を拡大したり縮小したりするズーム処理方法であって、
相前後する先行画素および後続画素の2つの画素のズーム処理前データに基づいて、1つの画素のズーム処理後データを新たに生成するデータ生成ステップと、
このデータ生成ステップで新たに生成されたズーム処理後データの種類を表すズーム処理後領域信号として、当該ズーム処理後データの生成の際に用いられた先行画素および後続画素の各ズーム処理前データの種類を表す信号ならびに予め定められた種類を表す信号のいずれか1つを選択して出力するズーム処理後領域信号生成ステップと
を含むことを特徴とするズーム処理方法。 - 上記ズーム処理後領域信号生成ステップは、
予め設定された定数をズーム処理の変倍率で除算して変倍率定数を算出するステップと、
このステップで算出された変倍率定数と上記データ生成ステップで新たに生成されたズーム処理後データに対応する画素の位置を表す数値との乗算値を上記予め設定された定数で除算し、この除算によって生じる余りをスムージング係数とするステップと、
上記スムージング係数と第1比較値との大小を比較する第1比較ステップと、上記スムージング係数と第2比較値との大小を比較する第2比較ステップと、上記第1比較ステップおよび第2比較ステップによる比較結果に基づいて、上記スムージング係数が上記第1比較値よりも小さい場合には、上記データ生成ステップで新たに生成されたズーム処理後データの種類を表すズーム処理後領域信号として、当該ズーム処理後データの生成の際に用いられた先行画素のズーム処理前データの種類を表す信号を選択し、上記スムージング係数が上記第2比較値よりも大きい場合には、上記データ生成手段によって新たに生成されたズーム処理後データの種類を表すズーム処理後領域信号として、当該ズーム処理後データの生成の際に用いられた後続画素のズーム処理前データの種類を表す信号を選択し、上記スムージング係数が上記第1比較値以上で上記第2比較値以下である場合には、上記データ生成手段によって新たに生成されたズーム処理後データの種類を表すズーム処理後領域信号として、予め定められた種類を表す信号を選択するステップと
を含むことを特徴とする請求項3記載のズーム処理方法。
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