JPH1195618A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH1195618A
JPH1195618A JP9273572A JP27357297A JPH1195618A JP H1195618 A JPH1195618 A JP H1195618A JP 9273572 A JP9273572 A JP 9273572A JP 27357297 A JP27357297 A JP 27357297A JP H1195618 A JPH1195618 A JP H1195618A
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JP
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image data
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character
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JP9273572A
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Inventor
Gururajiyu Rao
ラオ・グルラジユ
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】試し刷り時に画像形成のための資源であるトナ
ーや紙を効果的に節約できる画像形成装置を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 資源節約モードに設定された画像形成
装置において表示された画像のうち文字部分に細め、中
抜き処理を施し、写真部分を縮小し、あるいは画像全体
を縮小して複数画像を一つの画像として印刷出力するこ
とでトナーや紙を節約するようにして構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、取り込まれた画
像データを資源節約型画像データに変換し、紙やトナー
などの画像形成資源を用いて可視画像として出力するた
めの省資源型画像形成機能を有する画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】原稿画像を光電変換装置で走査して画像
データを生成し、この画像データを用いて例えば紙の上
に可視画像として出力する画像形成装置において、形成
される画像のサイズや全体のレイアウトを予め確認する
ために試し刷りを行うことがある。このような試し刷り
は本質的に紙やトナーなどの画像形成資源の無駄遣いで
あるから、できるだけこれらの画像形成資源の節約が望
ましい。
【0003】また、画像が写真などの比較的広い面積の
黒の部分を含んでいる場合には試し刷りは勿論正式の画
像形成にも大量の黒のトナーが消費される。しかしなが
ら、試し刷り以外の正式に画像が形成される場合であっ
てもその使用目的によっては原稿のとおりの広い面積の
黒画像が必要でない場合もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の画像形成装置で
は試し刷りを行う場合でも正式の画像形成と同じ条件で
行われるので、たとえば複数部を出力する際の試し刷り
も実際の出力と同じ形で出力され、紙及びトナーに大き
な無駄が出てしまう。また、原稿のとうりの広い面積の
黒画像を形成することは画質的には勿論良いが、試し刷
りあるいは正式の画像形成であってもその目的がレイア
ウトのみでも用が足りる場合などでは例えば広い面積の
黒画像の中抜きをすればトナーを大幅に節約できること
になる。
【0005】そこで、この発明は、画像形成の目的に沿
って試し刷りはもとより正式な画像形成の場合にも紙や
トナーなどの画像形成資源の節約を効果的に計ることが
できる省資源型画像形成機能を有する画像形成装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の画像形成装置
は、画像データを取り込む手段と、取り込まれた画像デ
ータを記憶する手段と、資源節約モードを設定する手段
と、記憶された画像データに対応する出力画像のイメー
ジを表示する手段と、設定された資源節約モードにおい
て表示されたイメージに基づいて前記画像データを資源
節約型画像データに変換する変換手段と、変換された資
源節約型画像データに基づき画像形成媒体上に対応画像
を形成する画像形成手段とから構成されている。
【0007】上記の構成により、資源節約モードに設定
されると、オペレータの指定によりあるいは自動的に、
形成される画像のうちトナーが大量に消費される太い文
字や黒画像の中抜き処理や、高濃度画像の低濃度化など
画像データが画像形成の目的に沿ってトナー省略型デー
タに変換処理され、さらに複数の画像を縮小して組み合
わせ一つの画像データに形成することで一枚の紙に画像
形成でき、トナーはもとより紙の節約も計れる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の第1の実施の形
態について図面を参照して説明する。
【0009】図1は、この発明の省資源型画像形成機能
を有する画像形成装置の一実施例であるデジタルカラー
複写機の構成を示すものである。このデジタルカラー複
写機は、原稿Dの画像を光電的に読取る読取手段として
のスキャナ部1と紙Pの上に画像を形成する手段として
のプリンタ部2とから構成されている。
【0010】原稿Dの画像を読取るスキャナ部1は、そ
の上部に原稿台カバー3を有し、閉じた状態にある原稿
台カバー3に対向され、原稿Dがセットされる透明なガ
ラスからなる原稿台4を有している。原稿台4の下方に
は、原稿台上4に載置された原稿Dを下から照明する露
光ランプ5と、露光ランプ5からの光を原稿Dに集光さ
せるためのリフレクター6と、原稿Dからの反射光を図
中左方向に折曲げる第1ミラー7などが配設されてい
る。
【0011】これらの露光ランプ5、リフレクター6、
および第1ミラー7は、第1キャリッジ8に固設されて
いる。第1キャリッジ8は、図示しない歯付きベルト等
を介して図示しないパルスモータに接続され、パルスモ
ータの駆動力が伝達されて原稿台4の下面に沿って平行
に移動されるようになっている。
【0012】第1キャリッジ8に対して図中左側、すな
わち第1ミラー7により反射された反射光が案内される
方向には、図示しない駆動機構たとえば歯付きベルトな
らびにDCモータなどを介して原稿台4と平行に移動可
能に設けられた第2キャリッジ9が配設されている。
【0013】第2キャリッジ9には、第1ミラー7によ
り案内される原稿Dからの反射光を下方に折曲げる第2
ミラー11、および第2ミラー11からの反射光を図中
右方に折り曲げる第3ミラー12が互いに直角に配置さ
れている。第2キャリッジ9は、第1キャリッジ8に従
動されるとともに、第1キャリッジ8に対して1/2の
速度で原稿台4に沿って平行に移動されるようになって
いる。
【0014】第2キャリッジ9を介して折返された光の
光軸を含む面内には、第2キャリッジ9からの反射光を
所定の倍率で結像させる結像レンズ13が配置され、結
像レンズ13を通過した光の光軸と略直交する面内に
は、結像レンズ13により集束性が与えられた反射光を
画像データに対応する電気信号に変換するCCDイメー
ジセンサ(光電変換素子)15が配置されている。
【0015】しかして、露光ランプ5からの光をリフレ
クター6により原稿台4上の原稿Dに集光させると、原
稿Dからの反射光が、第1ミラー7、第2ミラー11、
第3ミラー12、および結像レンズ13を介してCCD
イメージセンサ15に入射され、ここで画像データに対
応する電気信号が得られる。
【0016】プリンタ部2は、周知の減色混合法に基づ
いて、各色成分毎に色分解された画像、即ち、イエロー
(黄、以下、yと示す) 、マゼンタ (赤の一種、以下、
mと示す) 、シアン (青みがかった紫、以下、cと示
す) およびブラック (黒、以下、kと示す) の4色の画
像をそれぞれ形成する第1乃至第4の画像形成部10
y、10m、10c、10kを有している。
【0017】各画像形成部10y、10m、10c、1
0kの下方には、各画像形成部により形成された各色毎
の画像を図中矢印a方向に搬送する搬送ベルト21を含
む搬送手段としての搬送機構20が配設されている。搬
送ベルト21は、図示しないベルトモータにより矢印a
方向に回転される駆動ローラ91と駆動ローラ91から
所定距離離間された従動ローラ92との間に巻回されて
張設され、矢印a方向に一定速度で無端走行される。な
お、各画像形成部10y、10m、10c、10kは、
搬送ベルト21の搬送方向に沿って直列に配置されてい
る。
【0018】各画像形成部10y、10m、10c、1
0kは、それぞれ、搬送ベルト21と接する位置で外周
面が同一の方向に回転可能に形成された像担持体として
の感光体ドラム61y、61m、61c、61kを含ん
でいる。各感光体ドラムには、各感光体ドラムを所定の
周速度で回転させるための図示しないドラムモータがそ
れぞれ接続されている。
【0019】それぞれの感光体ドラム61y、61m、
61c、61kの軸線は、搬送ベルト21により画像が
搬送される方向と直交するよう配置され、各感光体ドラ
ムの軸線が互いに等間隔に配置される。なお、以下の説
明においては、各感光体ドラムの軸線方向を主走査方向
(第2の方向)とし、感光体ドラムが回転される方向す
なわち搬送ベルト21の移動方向(図中矢印a方向)を
副走査方向(第1の方向)とする。
【0020】各感光体ドラム61y、61m、61c、
61kの周囲には、主走査方向に延出された帯電手段と
しての帯電装置62y、62m、62c、62k、除電
装置63y、63m、63c、63k、主走査方向に同
様に延出された現像手段としての現像ローラ64y、6
4m、64c、64k、下撹拌ローラ67y、67m、
67c、67k、上撹拌ローラ68y、68m、68
c、68k、主走査方向に同様に延出された転写手段と
しての転写装置93y、93m、93c、93k、主走
査方向に同様に延出されたクリーニングブレード65
y、65m、65c、65k、および排トナー回収スク
リュー66y、66m、66c、66kが、それぞれ、
対応する感光体ドラムの回転方向に沿って順に配置され
ている。
【0021】なお、各転写装置は、対応する感光体ドラ
ムとの間で搬送ベルト21を狭持する位置、すなわち搬
送ベルト21の内側に配設されている。また、後述する
露光装置による露光ポイントは、それぞれ帯電装置と現
像ローラとの間の感光体ドラムの外周面上に形成され
る。
【0022】搬送機構20の下方には、各画像形成部1
0y、10m、10c、10kにより形成された画像を
転写する被画像形成媒体としての記録紙Pを複数枚収容
した用紙カセット22a,22bが配置されている。
【0023】用紙カセット22a,22bの一端部であ
って、従動ローラ92に近接する側には、用紙カセット
22a,22bに収容されている記録紙Pを (最上部か
ら)1枚ずつ取り出すピックアップローラ23a,23
bが配置されている。ピックアップローラ23a,23
bと従動ローラ92との間には、用紙カセット22a,
22bから取り出された記録紙Pの先端と画像形成部1
0yの感光体ドラム61yに形成されたトナー像の先端
とを整合させるためのレジストローラ24が配置されて
いる。なお、他の感光体ドラム11y、11m、11c
に形成されたトナー像(m、c、k)は、搬送ベルト2
1上を搬送される記録紙Pの搬送タイミングに合せて各
転写位置に供給される。
【0024】レジストローラ24と第1の画像形成部1
0yとの間であって、従動ローラ92の近傍、実質的
に、搬送ベルト21を挟んで従動ローラ92の外周上に
は、レジストローラ24を介して所定のタイミングで搬
送される記録紙Pに、所定の静電吸着力を提供する吸着
ローラ26が配置されている。なお、吸着ローラ26の
軸線と従動ローラ92の軸線は、互いに平行に配置され
る。
【0025】搬送ベルト21の一端であって、駆動ロー
ラ91の近傍、実質的に、搬送ベルト21を挟んで駆動
ローラ91の外周上には、搬送ベルト21上に形成され
た画像の位置を検知するための位置ずれセンサ96が、
駆動ローラ91から所定距離離間して配置されている。
位置ずれセンサ96は、透過型あるいは反射型の光セン
サにより構成される。
【0026】駆動ローラ91の外周上であって位置ずれ
センサ96の下流側の搬送ベルト21上には、搬送ベル
ト21上に付着したトナーあるいは記録紙Pの紙かすな
どを除去する搬送ベルトクリーニング装置95が配置さ
れている。
【0027】搬送ベルト21を介して搬送された記録紙
Pが駆動ローラ91から離脱されてさらに搬送される方
向には、記録紙Pを所定温度に加熱することにより記録
紙Pに転写されたトナー像を溶融し、トナー像を記録紙
Pに定着させる定着器80が配置されている。定着器8
0は、ヒー卜ロ一ラ対81、オイル塗付ローラ82、8
3、ウェブ巻き取りローラ84、ウェブローラ85、ウ
ェブ押し付けローラ86とから構成されている。記録紙
P上に形成されたトナーを記録紙に定着させ、排紙ロー
ラ対87により排出される。
【0028】各感光体ドラムの外周面上にそれぞれ色分
解された静電潜像を形成する露光装置50は、後述する
画像処理装置にて色分解された各色毎の画像データ
(y、m、c、k)に基づいて発光制御される半導体レ
ーザ60を有している。半導体レーザ60の光路上に
は、レーザービームを反射、走査するポリゴンモータ5
4により回転駆動されるポリゴンミラー51、およびポ
リゴンミラー51を介して反射されたレーザービームの
焦点を補正して結像させるためのfθレンズ52、53
が順に設けられている。
【0029】fθレンズ53と各感光体ドラム61y、
61m、61c、61kとの間には、fθレンズ53を
通過した各色毎のレーザービームを各感光体ドラムの露
光位置に向けて折り曲げる第1の折り返しミラー55
y,55m,55c,55k、および、第1の折り返し
ミラー55y、55m、55cにより折り曲げられたレ
ーザービームを更に折り曲げる第2および第3の折り返
しミラー56y、56m、56c、57y、57m、5
7cが配置されている。なお、黒用のレーザービーム
は、第1の折り返しミラー55kにより折り返された
後、他のミラーを経由せずに感光体ドラム61kに案内
される。
【0030】図2には、図1におけるデジタルカラー複
写機の電気的接続および制御のための信号の流れを概略
的に表わす回路ブロック図が示されている。図2に示し
たデジタルカラー複写機において、制御部は、主制御部
30内のメインCPU31とスキャナ部1のスキャナC
PU100とプリンタ部2のプリンタCPU110の3
つのCPUで構成される。メインCPU31は、プリン
タCPU110と共有RAM35を介して双方向通信を
行うものであり、メインCPU31が動作指示をだし、
プリンタCPU110は状態ステータスを返すようにな
っている。プリンタCPU110とスキャナCPU10
0はシリアル通信を行い、プリンタCPU110が動作
指示をだし、スキャナCPU100は状態ステータスを
返すようになっている。
【0031】操作パネル40はメインCPU31に接続
され、全体を制御するパネルCPU41、液晶表示部4
2、及びプリントキー43とを主たる構成要素として構
成されている。後で詳述するが、この液晶表示部42に
は資源節約モードにおいて装置内部に記憶された画像デ
ータに対応する出力画像のイメージが表示され、オペレ
ータはこのイメージを参照して前記画像データを所定の
資源節約型画像データに変換するための必要な操作を行
うように構成されている。また、操作パネル40には図
示しないが色々の機能キ−が設けられており、その中に
はこの画像形成装置を資源節約モードに設定するための
モード設定キーも含まれている。
【0032】主制御部30は、メインCPU31、RO
M32、RAM33、NVM(nonvolatile RAM)3
4、共有RAM35、画像処理装置36、ページメモリ
制御部37、ページメモリ38、プリンタコントローラ
39、およびプリンタフォントROM121によって構
成されている。
【0033】メインCPU31はコントロールバス31
Bを介して主制御部30の全体を構成する各々の装置と
結合され、これらを制御するものである。ROM32に
は、制御プログラムが記憶されている。RAM33は、
主制御部30の動作に伴って生成されるデータを一時的
に記憶するものである。
【0034】NVM34は、バッテリ(図示しない)に
バックアップされた不揮発性のメモリであり、電源を切
った時にNVM34上にあるデータを保持するようにな
っている。
【0035】共有RAM35は、メインCPU31とプ
リンタCPU110との間で、双方向通信を行うために
用いるものである。
【0036】ページメモリ制御部37は、ページメモリ
38に画像データを記憶したり、読出したりするもので
ある。ページメモリ38は、複数ページ分の画像データ
を記憶できる領域を有し、スキャナ部1から、あるいは
パーソナルコンピュータ等の外部機器122からプリン
タコントローラ39及び画像処理装置36を介して画像
データバス120上に送られた画像データを圧縮した状
態で1ページ分ごとに記憶可能に形成されている。
【0037】また、画像処理装置36、ページメモリ3
8、プリンタコントローラ39、画像補正部105、レ
ーザドライバ113は、画像データバス120によって
接続されている。
【0038】プリンタフォントROM121には、プリ
ントデータに対応するフォントデータが記憶されてい
る。
【0039】プリンタコントローラ39は、外部機器1
22からのプリントデータをそのプリントデータに付与
されている解像度を示すデータに応じた解像度でプリン
タフォントROM121に記憶されているフォントデー
タを用いて画像データに展開するものである。
【0040】スキャナ部1は、コントロールバス100
Bを介してスキャナ部1の全体を制御するスキャナCP
U100、制御プログラム等が記憶されているROM1
01、データ記憶用のRAM102、CCDイメージセ
ンサ15を駆動するCCDドライバ103、露光ランプ
5およびミラー7、11、12等を移動するモータの回
転を制御するスキャナモータドライバ104、CCDイ
メージセンサ15からのアナログ信号をディジタル信号
に変換するA/D変換回路とCCDイメージセンサ15
の特性のばらつきあるいは周囲の温度変化などに起因す
るCCDイメージセンサ15からの出力信号に対するス
レッショルドレベルの変動を補正するためのシェーディ
ング補正回路と、シェーディング補正回路からのシェー
ディング補正されたディジタル信号を一旦記憶するライ
ンメモリからなる画像補正部105によって構成されて
いる。
【0041】プリンタ部2は、コントロールバス110
Bを介してプリンタ部2の全体を制御するプリンタCP
U110、制御プログラム等が記憶されているROM1
11、データ記憶用のRAM112、半導体レーザ60
による発光をオン/オフするレーザドライバ113、露
光装置50のポリゴンモータ54の回転を制御するポリ
ゴンモータドライバ114、搬送機構20において紙P
の搬送を行うための搬送モータなどを制御する紙搬送部
115、帯電装置62y、62m、62c,62k、現
像ローラ64y、64m、64c、64k、転写装置9
3y、93m、93c、93kを用いて帯電、現像、転
写を行う現像プロセス部116、定着器80を制御する
定着制御部117、およびオプション部118によって
構成されている。
【0042】図3は、資源節約モードにおいて画像デー
タを資源節約型画像データに変換するための種々の変換
回路を含む画像処理装置36の構成例を示すもので、た
とえば、プリンタ部2において試し刷りを行う際に使用
されるトナーの量を節約するために、印刷される画像の
中の文字の幅を減少させたり、画像の輪郭のみを印刷す
るために中抜け処理をおこなったり、画像全体を縮小さ
せたり、あるいは幾つかの画像を縮小して一枚の紙にま
とめて印刷するなどの画像データの変換処理を行うため
の構成が示されているものである。勿論、これらの変換
機能は通常の画像形成時にも用いられ得るものである。
【0043】以下に図3の各部の機能について説明す
る。なお、図3において実線は画像信号の流れを示し、
破線は識別信号ないし制御信号の流れを示している。
【0044】原稿Dから読み取られた画像の拡大、縮小
は、主走査方向に読み取られる画像に対しては画像デー
タのデジタル処理で、副走査方向に読み取られる画像に
対してはスキャナキャリッジの移動速度を変えることで
行う。RGB3ラインCCDセンサ(8ラインピッチ)
を用いた構成の場合、等倍/整数倍時は問題ないが、そ
の他の倍率時ではR、G、B画素間で副走査方向に位置
ずれが生じる。このため位置合せ補間部201では、こ
のずれ量をもとに画素値を補間し位置ずれに対応する画
素値を得るようになっている。
【0045】ACS(automatic color sensor)202
は、原稿Dがカラー原稿であるのか、モノクロ原稿であ
るかを判定するセンサであり、プリスキャン時に上記判
定を行い、本スキャン時にACS202の出力に応じて
カラー処理とモノクロ処理とのいずれかに切り替えるよ
うになっている。
【0046】図1の実施例はカラー画像形成装置であ
り、CCDイメージセンサ15としてはRGB3ライン
のCCDセンサが用いられる。原稿Dがカラー原稿の場
合は、スキャナ部1からの入力信号はRGB信号である
が、プリンタ部2で用いる信号はCMYK信号であるた
め、色信号の変換が必要である。
【0047】色変換部205では、RGB信号からCM
Y信号への変換が行われる。ユーザの好みによる色調整
も色変換部205のパラメータを切り替えることで行わ
れる。なお、K信号は墨入れ部217で生成される。
【0048】モノクロ生成部206は、モノクロコピー
モード時にRGBカラー信号からモノクロ信号を生成す
る。
【0049】下地除去部207、ヒストグラム生成部2
04、下地/文字レベル検出部213は、例えば、新聞
等の下地のある原稿の下地を除去するものである。すな
わち、まず、ヒストグラム生成部204にて原稿のカラ
ー濃度ヒストグラムを生成し、そのヒストグラムの値か
ら下地の色レベルおよび文字部のレベルを検出し、その
検出レベルを基に下地除去部207にて下地部を除去
し、下地が薄くなるので相対的に文字部を濃く出力する
ことができる。
【0050】マクロ識別部208は、原稿中の写真領域
と文字領域とを判別する。すなわち、原稿をプリスキャ
ンしてページメモリ38に入力されたラン画像を基に大
局的に判定する。マクロ識別部208での領域識別結果
は、一旦、識別メモリ209に格納され、本スキャン時
に、ミクロ識別部210に出力されるようになってい
る。
【0051】ミクロ識別部210は、原稿中の写真領域
と文字領域とを判別する。ここでは、例えば、3×3画
素程度の局所領域を参照し判定を行う。この判定結果に
基づき文字強調部203、黒文字生成部216、セレク
タ218、記録処理部220、スクリーン処理部221
における処理を切り替えるようになっている。
【0052】低域通過フィルタ(LPF)211、高域
強調フィルタ(HEF)212、文字強調部203は、
原稿中のノイズ除去、モアレ除去、エッジ強調等の空間
フィルタ処理や、文字部の強調処理を行い、これら処理
結果の画像を合成部214で合成して拡大・縮小部21
5に出力する。
【0053】拡大・縮小部215は、主走査方向の拡大
/縮小処理を行う。
【0054】電子ソートや画像の回転処理では、画像を
ページメモリ(PM)233に一旦蓄積し、各処理部で
は処理対象の必要部分を随時メモリ233から読み出し
て処理実行を行うため、画像の任意領域を一定レートで
読み出す必要がある。従って、ページメモリ233に画
像データを蓄積する際には、まず、YIQ変換部23
1、誤差拡散部232で固定長の圧縮/伸長処理を行う
ようになっている。
【0055】YIQ変換部231では、CMYの画像信
号をYIQ信号に変換して色成分の冗長性を削除し、誤
差拡散部232では誤差拡散により階調性を保存しつつ
ビット数の削減を行う。ページメモリ233から圧縮さ
れた画像データを読み出す際には、CMY変換部236
にて、画像データの伸長とYIQ信号からCMY信号へ
の変換を行うようになっている。
【0056】ページメモリ233だけでは容量不十分な
電子ソート機能の動作時には、ハードディスク装置(H
DD)235に画像データを蓄積するようになってい
る。その際、HDD235へのアクセス速度には制限が
あるため、できるだけ圧縮効率のよい可変長圧縮処理を
可変長圧縮部234にて行うようになっている。
【0057】黒文字生成部216では、CMYの各色信
号を重ねてK信号を生成するようになっている。しか
し、黒文字はCMYの各色信号を重ねて記録するよりも
黒一色で記録した方が色と解像性の両面で高画質とな
る。従って、セレクタ218では、墨入れ部217の出
力と黒文字生成部216の出力とをミクロ識別部210
から出力される識別信号にて切り替えて、γ補正部21
9に出力するようになっている。
【0058】γ補正部219ではプリンタ部2のγ特性
の補正を行う。この補正の際は、CMYK信号毎に設定
されているγテーブルを参照して行うようになってい
る。
【0059】記録処理部220は、誤差拡散等の階調処
理を行う。例えば、入力8ビットの画像信号を階調性を
損なわずに4ビット程度の信号に変換する。
【0060】例えば、4連タンデム方式のプリンタの場
合、4色の画像信号を記録する位相がそれぞれ異なるた
め、ダイレクトメモリ(DM)240にて、各画像信号
に対し、その位相に見合う遅延を施すようになってい
る。また、図1の実施例のように4個のドラム61y,
61m,61c,61kを用いた4連タンデム方式のプ
リンタの場合、各色の画像信号を同じ万線構造で出力す
ると、各色の僅かなスキューや倍率誤差等でモアレや色
誤差が生じる。そのため、スクリーン処理部221で
は、各色のスクリーンに角度をつけ、モアレや色誤差の
発生を抑制するようになっている。
【0061】パルス幅変換部223は、上記各部で画像
処理される信号レベルと記録濃度とがリニアでないた
め、プリンタ部2のレーザドライバ113に含まれるレ
ーザ変調部のパルス駆動時間を制御し、リニアな特性と
なるようレーザを駆動するパルス幅を変換するようにな
っている。
【0062】なお、プリンタインタフェース(I/F)
237、スキャナインタフェース(I/F)238、及
びプリンタインタフェース(I/F)239は、プリン
タコントローラ39を介してパソコンなどの外部機器1
22と接続するためのものである。
【0063】図4は図2のブロック図に示された各回路
をこの発明の目的達成のための機能別にまとめて示した
省資源型の画像形成装置の機能ブロック図であり、機能
を実現するブロック別に示してある。
【0064】この実施例の機能としては、処理対象画像
を読み取る画像入力部130と、読み込まれた画像を識
別する画像識別部131と、識別処理時間に応じて入力
画像を一時的に格納して画像遅延を行う画像遅延部13
2と、遅延された入力画像を出力部の特性(解像度、階
調数など)や出力の目的にあった画像再現処理を行う画
像処理部133と、処理された画像を格納するための画
像記億部134と、処理された画像または画像メモリか
ら画像を読み込み、出力部にその画像を必要なタイミン
グで供給する出力処理部135と、処理された画像を出
力する画像出力部136と、本発明の画像処理装置への
処理情報やその他の様々な情報を与え、また本装置の様
々な状態などをユーザに与える外部インターフエース部
137と、本装置に予めまたは外部インターフェースを
通じて与えられる情報を記憶するための処理情報記憶部
138と、装置全体の制御を行う制御部139とによつ
て構成されている。
【0065】以下に図4の各ブロックの詳細について図
2の構成回路と関連付けて説明する。
【0066】画像入力部130はスキャナ部2に対応す
る画像読み取り機能を有し、CCDイメージセンサ15
にて処理対象原稿Dを任意の解像度と階調数で読み込
む。例えば、1インチあたり600画素で、1画素あた
り256階調(白=0、黒=255)で表される画像信
号が生成される。この画像信号はデジタル信号に変換さ
れて次の処理ブロックである画像識別部131と,画像
遅延部132とに供給される。
【0067】これらの画像識別部131と画像遅延部1
32とは主として図2におけるメインCPU31、RO
M32、RAM33、画像処理装置36などにより実現
される機能である。
【0068】画像識別部131は例えば図5に示した機
能の組み合わせにより構成される。図5に示すように,
画像識別部131は特徴量算出部131−1と、特徴量
記憶部131−2と、領域判定部131−3と、領域判
定情報記憶部131−4と、識別結果記憶部131−5
とから構成されている。したがって、ここで示した特徴
量算出部131−1は図2のメインCPU31やROM
32に相当し、特徴量記憶部131−2と、領域判定情
報記憶部131−4と、識別結果記憶部131−5とは
RAM33に相当することになる。
【0069】ここで、特徴量算出部131−1の詳細に
ついてさらに説明する。特徴量算出部131−1の構成
の一例を図6に示す。図6において制御部であるCPU
131−11は特徴量算出処理のフロー等を制御するも
のであり、前述したように実際には図2のメインCPU
31などを用いることになり、記憶装置あるいはメモリ
として表示された部分はRAM33に相当する。なお、
図6において実線は画像データおよびアドレスデータの
流れを示し、破線は制御信号の流れを示す。
【0070】特徴量アクセス部131−12は原稿Dの
画像から算出される特徴を図5に示す特徴量記憶部13
1−2に記憶するためのアドレスと制御信号等を作る手
段である。
【0071】画像アクセス部131−13は特徴量アク
セス部131−12と同様にアドレス信号と制御信号と
を生成し、図4に示す入力画像遅延部132との間で画
像データをやり取りする手段である。
【0072】2値化処理部131−14は画像アクセス
部131−13により画像遅延部132から読みとった
画像データを受け、2値化を行う回路である。つまり読
みとった個々の画素値を予め設定された閾値と比較し、
対象画素値が閾値より大きい場合は2値化出力を1(黒
点)とし、それ以下は2値化出力を0(白点)とするも
のである。
【0073】2値化画像メモリ131−15は2値化処
理部131−14によって2値化された画像データを記
憶するメモリである。
【0074】全画像射影部131−16は各々の画像の
全体に対して縦横の射影を行い、射影によって縦方向お
よび横方向に積算された射影値を予め設定された閾値と
比較し、その閾値より小さい射影値を0にし、この閾値
より大きい射影値をそのまま残す。このようにして、射
影によりメモリに記憶された画像データの縦横の画素の
列を順次読出し、そのうちの黒画素のみを積算してそれ
をその列の射影値とすることにより、画像全体における
画像や文字画像領域などを検知し、さらにこの検知され
た文字画像中の各々の文字の位置を特定するものであ
る。これによりこの発明による文字幅の減少、中抜け処
理が可能になるほか、画像や文字領域全体の縮小などの
資源節約型画像データへの変換が可能になる。
【0075】この全画像射影部131−16による射影
動作を図7に示す。閾値を適当に選び、例えば加算する
画素数の3%と設定することにより、射影手段を用いて
原稿D内の文字などに関する様々な情報や寸法等が求め
られる。
【0076】図7は縦横の読み取り範囲が原稿Dの縦横
の範囲より広いときの例を示す。図7の例では、全体の
読取り範囲、すなわち射影範囲が左上隅の座標位置(X
1,Y1)から右下隅の座標位置(Xm,Ym)の全体
が灰色の領域Eであり、この領域Eの中にそれより小さ
い原稿Dが載置された状態で射影される。この原稿Dの
範囲は座標で表すと、(X´1,Y´1)から(X´
m,Y´m)までとなる。
【0077】図7の原稿Dは第一行を“ABLE”とす
る4行4列の文字列を含むものであり、第1行の文字列
ABLEの横方向の射影Sy1の開始点のY座標はTy
2であり、そのY方向の幅をΔTy2で表す。同様にし
て、第2行ないし第4行の文字列の射影Sy2,Sy
3,Sy4が得られる。
【0078】縦方向の射影については第1列の文字列A
C…の射影ないし第4列の文字列の射影Sx1〜Sx4
が得られる。全射影範囲の外縁と原稿Dの外縁とにより
囲まれた灰色部分の幅は射影により図7に示したように
縦方向左辺がΔTx1、右辺がΔTxn,横方向には上
辺がΔTy1,下辺がΔTynであることが検知され
る。
【0079】この得られた射影データから縦横射影それ
ぞれの開始座標(縦方向はTyi,i=1、2、…、n
と横方向はTxj.j=1、2、3、…、n)と広がり
(縦方向はΔTyi.i=1、2、…、nと横方向はΔ
Txj、j=1、2、3、…、n)を求めることによ
り、原稿D内の文字列間隔、文字幅、射影範囲外縁と原
稿Dの外縁とで囲まれた部分の幅などを求めることがで
きる。
【0080】全読取り範囲E、原稿範囲Dの算出;読取
りの開始位置の座標値が(X1=0、Y1=0)、最終
位置の座標値が(Xm,Ym)のとき、縦方向射影の第
一番目の山の開始点の座標がTy1=0であれば、読取
り範囲Eと原稿範囲Dの間にできる外枠の上辺はΔTy
1の幅を持つから原稿Dの左端上隅の座標Y´1の値
は、 Y′1=Y1十ΔTy1 となる。
【0081】反対にTy1がOでないときは Y′1=Y1 となる。
【0082】縦方向の最後の射影である外枠の下辺はΔ
Ty1の幅を持つから、その最下点である終了点の座標
Ymは、 Tyn+ΔTy1=Ym で表される。したがって、原稿Dの右下隅のY座標Y´
mは、 Y′m=YmーΔTyn となる。
【0083】一方、Tyn+ΔTy1≠Ymの場合は Y′m=Ym となる。
【0084】同様に横方向の射影から原稿Dの横方向の
両端部の座標X′1とX′mを計算で求めることができ
る。
【0085】また、この原稿Dにおける文字領域は横方
向の射影Sy1〜Sy4と縦方向の射影Sx1〜Sx4
に相当する部分であり、原稿中の文字領域を識別する手
段として用いられる。
【0086】すなわち、座標(X1,Y1)〜(Xm,
Ym)が読取り範囲で、(X′1、Y′1)〜(X′
m、Y′m)が原稿Dの範囲であるから、文字領域以外
の読取り範囲E、原稿範囲Dを文字領域識別用あるいは
不要領域識別用の情報として図5の画像識別手段131
における領域判定用情報記憶手段131−4に記憶して
おく。
【0087】図6において、部分射影部131−17は
全画像射影部131−16から縦横射影における部分射
影の開始点、部分射影の広がり幅、読取り範囲、原稿範
囲などの情報を受けとる。
【0088】縦方向の部分射影とその広がり幅の情報か
ら部分射影部131−17は対応する2値化画像データ
を2値化画像メモリ131−15から取り出し、その画
像データにおいて横方向のみの射影処理を行う。この結
果、縦方向の部分射影を横方向成分に分解でき、各々の
縦射影の部分射影における横方向のオブジェクト(例え
ば文字)数、各オブジェクトの開始点、平均画像ブロッ
クサイズ等を算出し、連結成分ブロック処理手段に入力
される。
【0089】さらに、部分射影部131−17は原稿開
始座標と終了座標に最も近い(これら座標値は開始座標
または終点座標としないが、ただし、設定されたある範
囲内、例えば100画素以内にある)縦と横射影の4角
の山の開始点と広がりに対応する2値画像データを読み
出し、それがたとえば図7に示した綴じ穴H1,H2に
対応する領域か否かをチェックする。
【0090】その例を図8に示す。例えば図8(a)に
示す様にY方向に並んだ3個の綴じ穴H1,H2、H3
に対する縦方向の射影STにおける画像の横方向の部分
射影S1,S2,S3をとることにより綴じ穴領域H1
〜H3をチェックする。図8(b)はX方向に3個の綴
じ穴が並んだ場合を示す。もし、部分射影の山の高さ、
積分値、山の広がりΔTx、山相互のピッチDTyなど
が所定値に対して一定の範囲にあれば綴じ穴領域H1〜
H3と決定し、綴じ穴の数NT、綴じ穴の開始アドレス
(XTs,YTs)、綴じ穴の縦横の大きさ(ΔTx,
ΔTy)、綴じ穴のピッチ(DTx,DTy)等を算出
し、図5に示した領域判定用情報記憶部131−4に記
憶する。
【0091】更に、各々の文字の位置を特定するために
各文字の座標を、図6の8近傍連結成分抽出部131−
18、ラベリング・グルーピング部131−19、文字
領域座標抽出部131−19によって部分射影部131
−17と同様に算出する。
【0092】以下、この座標算出処理の概念を図9を参
照して説明する。例として2と3の数字を2値化した画
像データを図9(a)に示す。ここで、ハッチングを施
した部分が黒画素(レベル1)であり、それ以外が白画
素(レベル0)を示している。このような2値化した画
像データに基づいて8近傍連結成分抽出部131−18
により図9(b)に示す結果が得られる。この結果をラ
ベリング・グルーピング部131−19により図9
(c)における物理ブロック単位で等価グループの融合
などを行い、図9(d)に示す様に連結成分ブロック
(物理ブロック1、2)の始点座標(XS,YS)と終
点座標(XE,YE)が得られる。
【0093】次に、8近傍連結成分抽出部131−18
による連結成分算出について詳細に説明する。図10
(a),(b)にはそれぞれ注目画素Pの連結成分をま
とめるために必要な4個の近傍画素を示す。注目画素P
の連結成分を求めるには以下の条件での処理を行う。
【0094】(a)注目画素Pの値がレベル0のときP
のラベルを0とする。
【0095】(b)注目画素Pがレベル1で、すでに処
理されでいる4近傍画素A,B,C,Dのラベルがすべ
て0であれば注目画素Pに新しいラベルを付ける。
【0096】(c)注目画素Pがレベル1で近傍画素
A,B,C,Dの中で一つでも0以外のラベルを持つ場
合にはその0以外のラベルのなかから1つ選び、(例え
ば一番小さいラベル)、それを注目画素Pのラベルとす
ると同時に、0以外のラベルを持つすべての画素が等価
であると設定しこのことを記録しておく。例えば図9
(b)に示す様に(7、10)座標の画素を注目画素と
する。この状態を図10(b)に示す。この図では注目
画素Pに対する近傍画素A,B,Cが既に2、0、0と
して処理されており、図10(b)に示すラベルになっ
ている。
【0097】注目画素Pは図9(a)に示したようにレ
ベル1で、かつ近傍画素の中で0以外の最小のラベルは
2であるため注目画素Pのラベルを2とする。さらに、
図10(b)に示すように近傍画素の中には0以外の注
目画素ラベルと異なる3とされたラベルを持つ近傍画素
が存在するため、前記の定義付けによりラベル2とラベ
ル3が等価であることが記憶される。
【0098】各画素のラベル値と等価ラベル情報が図6
の連結成分情報メモリ131−20に記憶される。ラベ
リング・グルーピング部131−19は連結成分情報メ
モリ131−20から連結成分ラベルデータと等価ラベ
ルデータを読み出し、等価であるラベルをグルーピング
し、図9(c)に示したように物理ブロック2内のラベ
ル3を新しいラベル2に置き換える。この情報がラベリ
ング情報メモリ131−21に記憶される。
【0099】等価ラベリングを新しいラベルにより置き
換えを行った後、ラベリング・グルーピング部131−
19はラベリング情報メモリ131−21をスキャン
し、同じラベルを持つ物理ブロック1、2におけるそれ
ぞれの最小座標と最大座標を読み取る。図9(c)に示
したように同じラベルのものは1つに連結された物理ブ
ロック1、2を表すので、最小座標はその物理ブロック
1、2の始点座標、最大座標はその物理ブロックの終点
座標となる。これらの座標情報が文字座標抽出情報メモ
リ131−22に記憶される。
【0100】もし原稿範囲(X′1、Y′1)〜(X′
m、Y′m)と読取り範囲(X1,Y1)〜(Xm、Y
m)が異なる場合は、図7に示したように上下左右に不
要領域ブロックがあらわれる。例えば原稿範囲(X′
1、Y′1)〜(X′m、Y′m)の上部に不要領域ブ
ロックが存在すると、その領域の座標は(X1,Y1)
〜(Xm,Y′1)となるので、再ラベリングを行う前
にこの領域に関するラベルすべてを0とし、この物理ブ
ロックの始点と終点を文字座標抽出情報メモリ131−
22に記憶する。同様なことを原稿範囲(X′1、Y′
1)〜(X′m、Y′m)の左右および下部に存在する
他の原稿外領域(不要領域)においても行う。
【0101】文字座標抽出部131−23は部分射影部
131−17から平均文字サイズ情報LHMSと各文字
の始点情報MKZをもとに各々の物理ブロックの融合化
を行う。この処理により例えば複数の連結成分からなる
1つの領域の座標が算出される。この処理では領域の始
点からの周辺のある範囲内に存在する物理ブロックをー
つの領域とするものである。前述したように、融合化さ
れる各々のブロックの座標データのなかで一番小さい座
標データは対象領域の始点座標であり、一番大きい座標
データはその領域の終点座標となる。
【0102】例えば、異なる値の領域座標を有する2個
のブロック、 ブロツク1(xsl,ysl)、(xel,ye1)、 ブロック2(xs2,ys2),(xe2,ye2) が融合されるとすると、融合されたブロックの始点と終
点座標は以下のようになる。始点座標は、 xs=min(xsl,xs2) ys=min(ysl,ys2) 終点座標は、 xe=max(xe1,xe2) ye=max(yel、ye2) となる。両者の差を取ると、 Δx=xe−xs Δy=ye−ys が得られる。
【0103】この処理を各ブロック毎にすべての領域に
対して行い、原稿D内のすべての領域の座標値または対
応する寸法(Δx、Δy)を算出する。しかし、読取り
範囲の開始点、終了点、原稿範囲の開始点、終了点を座
標とするブロックはその他のブロツクとは融合しない。
【0104】上記の方法で算出されたすべての特徴量は
図6のCPU131−11の指示に従って、特徴量アク
セス部131−12が示す特徴量記憶部(図5の131
−2)の対応するアドレスに書き込まれる。全画像射影
部131−16および部分射影部131−17からの特
徴抽出処理結果は領域判定用情報記憶部131−4に記
憶される。この記憶状態を図11に示した。
【0105】次に図5の領域判定部131−3の内部構
成および動作について図12を参照して説明する。この
領域判定部131−3は特徴量記憶部131−2から原
稿D内の各オブジェクト画像の特徴量情報を特徴量読取
り部131−31に入力し、領域判定情報読み取り部1
31−32にて領域判定用情報記憶部131−4から文
字、写真、不要領域等に関する情報を読み込み、処理対
象のオブジェクト(ブロック)がどの領域かを判断する
手段である。
【0106】図12は原稿の外側や本の厚みによる影、
原稿に付随するステープルやクリップなどの画像や影ま
たはその跡、綴じ穴またはその影、ステープルなどで綴
じたまま読み取ると生じる段差、小さいノイズ、などを
コピー不要領域として定義した場合の一例を示す。
【0107】特徴量記憶部131−2から特徴量読み取
り部131−31により対象オブジェクトの特徴量が読
み込まれる。不要領域検出部131−33は原稿の外側
または本の厚みの影となる不要領域を、特徴量読み取り
部131−31からの特徴量情報と、領域判定情報読み
取り部131−32からの領域判定情報とから検出す
る。
【0108】不要領域検出部131−34はステープル
やクリップなどの陰やその跡などの不要領域を、不要領
域検出部131−35は綴じ穴自体またはその陰などの
不要領域を、不要領域検出部131−36は小さいノイ
ズなどの不要領域を、不要領域検出部131−37は文
字/非文字領域を検知する手段である。その検出の結
果、対象領域が不要領域であれば各検出部131−33
〜131−36の検出出力が“1“となり、この“1
“出力がOR回路131−38に接続されているから、
OR回路131−38から論理和としてFRFI=“1
“が出力され、そうでない場合はFRFI=“0“とな
る。
【0109】さらに、対象ブロックが文字属性のブロッ
クなのかそれ以外のブロックなのかについては文字/非
文字検出部131−37で判断され、文字の場合は出力
がMS=“1“となり、写真の場合は“0“となる。す
なわち、文字/非文字検出部131−37は、判定領域
情報読取部131−32にて文字の条件を表すデータを
読み出し、それと特徴量読取部131−31から読み取
られるデータと比較を行い、その連結領域は文字かそれ
以外のものかを判断して文字であれはMS=“1“を出
力し、それ以外はMS=“0“と出力する。
【0110】例えば、連結成分の縦・横の寸法がある閾
値より小さい場合、または前後左右に同じような連結成
分が存在する場合はその領域を文字領域とし、それ以外
は非文字領域と判定する。
【0111】領域判定された結果、文字/非文字データ
MSと、不要/必要検出データFRFIと,特徴量読取
部131−31からの特徴量データ0ZSはビットマッ
プ変換部131−39にてビットマップ情報に変換さ
れ、図5に示す識別結果記憶部131−5に記憶され
る。
【0112】上記の説明は図3におけるマクロ識別部2
08による識別方法の一例を記述したものであるが、図
3のミクロ識別部210によりミクロ単位、たとえば数
ライン分の画像を用いた領域識別方法を用いてもよい。
このミクロ単位で画像を識別する方法を以下に説明す
る。
【0113】ここで図4に戻り画像遅延部132につい
て説明する。画像遅延部132は上記の画像識別部13
1の出力算出に必栗な時間だけ画像データを1時的に格
納し、画像データを遅延させて例えば画像識別部131
から画像処理部133へ供給される出力データと画像遅
延部132からの画像データとのタイミングを一致させ
るための手段である。
【0114】この画像遅延部132はたとえば図2のメ
インCPU31により書き込み読出を制御されるメモリ
を用いて容易に構成することができる。
【0115】次に、図4の画像処理部133について詳
細に説明する。画像処理部133はスキャナ部1から読
み取られた画像データを画像遅延部132から受け、こ
の画像データを外部インターフェース部137より入力
されたユーザの設定情報または予め設定された情報に基
づいて加工し、画像記憶部134または出力処理部13
5に供給する。
【0116】画像処理部133は図4に示すように画像
遅延部132から入力画像データを読み込み、画像識別
部131から対応する画像データの識別情報を受け、指
示された処理を行うものである。
【0117】図13において参照番号133−1は画像
遅延部132たとえば遅延メモリから画像データを読み
取る遅延画像読み取り部で、画像識別部131から識別
情報を受け、その情報と設定情報や制御部139から供
給される制御信号を基に画像処理の制御を行う画像処理
設定部133−2と、識別結果として読み取られた情報
が不要と判断された場合、その領域を除去する不要領域
除去部133−3と、入力画像データに平滑化、エッジ
強調などのフィルタリングを行うフィルタ処理部133
−4と、文字などの領域における画像を細らせるシンニ
ング部133−5と、画像の変倍を行う変倍処理部13
3−6と、変倍された画像に対して出力手段の濃度特性
を調整するγ補正部133−7と、プリンタ部2の階調
数に合わせて、濃度調整を行った領域の階調処理を行う
階調処理部133一8と、階調処理された画像データに
おいて、ジャッギー・ノッチ抑制を行うためのスムージ
ング処理部133−9とから構成されている。
【0118】次に画像処理部133内の各ブロック13
3−1〜133−9について説明する。遅延画像読み取
り部133−1は画像処理設定部133−2の制御のも
とで画像遅延部132から画像データを読み込んで、そ
れを不要領域除去部133−3に供給するものである。
【0119】画像処理設定部133−2は図14に示す
ように、画像識別部131から識別結果を読み取る識別
情報読み取り部133−21と、この読み取られた識別
情報と制御部139からの制御信号とに基づいてそれぞ
れのブロック133−1〜133−9における処理の判
断を行う処理判断部133−22から構成される。
【0120】識別情報読取部133−21は、画像識別
部131からのビットマップ形式で記憶された識別結果
を読み込み、それを処理判断部133−22に供給する
ものである。
【0121】処理判断部133−22は図15に示すよ
うに、不要領域除去判断部133−221、フィルタ処
理判断部133−222と、シンニング処理判断部13
3−223と、変倍処理判断部133−224と、γ補
正判断部133−225と、スムージング処理判断部1
33−226と、出力処理判断部133−227とから
構成される。
【0122】不要領域除去判断部133−221は例え
ば図16に示す様に、制御部139から供給される不要
領域除去有無信号FSENと、識別情報読み取り部13
3−21から供給される対応する画像の不要領域識別信
号FSKIとの論理積FSELを得るAND回路として
構成されている。
【0123】対応する画素が不要領域である場合は信号
FSKIが“1”で、それ以外は“0”となる。同様に
不要領域除去が必要な場合は不要領域除去有無信号が
“1”で、それ以外は“0”となる。従って、不要領域
除去が必要で、かつ対応する画素が不要領域と識別され
た場合、AND回路133−221からのセレクト信号
FSELが“1”となり、それ以外は“0”となる。
【0124】フィルタ処理判断部133−222はフィ
ルタ合成係数を制御する事により、後述のように各々の
文字画像のエッジデータのみを出力する。例えば、kl
をローパスフィルタの合成係数、khをハイパスフィル
タの合成係数とすると、エッジ強調する際はklを低い
値にし、khを大きくすることによりエッジを強調した
中抜きの画像データを出力する事ができる。
【0125】同様にそれぞれの判断部133−223〜
133−227は通常は一般のパラメータで処理される
が、トナーコントロールモードやセーブモードなどの資
源節約モードでは、対応するブロックのパラメータを変
え、または制御信号にて処理を加えることによりトナー
コントロールに必要な処理の制御を行う。
【0126】図13の不要領域除去部133−3は図1
7に示すように、遅延画像読み取り部133−1から供
給される入力信号FINと、除去信号としてZIN=0
(0→白画素)のどちらかーつを処理出力FOUTとす
るセレクタ133−31を含む。セレクト信号FSEL
は画像処理判定部133−22の不要領域除去判断部1
33−221から供給され、不要領域除去が必要で、か
つその領域が不要領域であると識別された場合、セレク
ト信号FSELが“1”となり、出力FOUTが0(白
画素)となり、それ以外は出力FOUTとして入力FI
Nがそのまま出力される。
【0127】次に図13のフィルタ処理部133−4に
ついて説明する。図18に示すように、ローパスフィル
タ(以下LPFとする)133−41とハイパスフィル
タ(以下HPFとする)133−42とが並列に接続さ
れ、入力信号FILINに対してLPF133−41に
よるフィルタ処理と、HPF133−42によるフィル
タ処理とが平行して行われ、出力LPO,HPOが得ら
れる。この出力LPO,HPOは係数器133−43、
133−44に供給され、所定の係数kl,khと掛け
合わされ、加算器133−45にて合成が行われる。
【0128】これらのLPF133−41とHPF13
3−42とは(3×3)のHPF、LPF構成を有する
もので、そのため、夫々の入力側に直列に接続された2
個のラインバッファL1,L2を有するラインバッファ
回路133−46が接続される。
【0129】すなわち、入力信号FILINに対して2
ライン前の遅延画像データはラインバッファL2の出力
端からLPF133−41とHPF133−42とに供
給され、1ライン前の遅延画像データはラインバッファ
L1の出力端から供給され、現在の画像データは直接に
供給される。このようにして、3ライン分の画像データ
が同時に夫々LPF133−41とHPF133−42
とに供給される。
【0130】(3×3)のHPF133−42、LPF
133−41は基本的に同じ構成である。例えば、(3
×3)ウィンドウにて示す係数を入力画素の周辺画素に
かけ、その結果を加算していくことで、フィルタ出力と
して求めるものである。式で表すと、 g(i,j)=c(k,l)×g(i−k.j−1) となる。ここでg(i,j)はフィルタ結果を表すもの
で、g(i−k,j−l)はフィルタ処理への入力,c
(k,l)はフィルタ係数である。
【0131】たとえば、g(i,j)は前段回路から入
力される現在の画像データ(図18の入力FILINに
相当する)で、g(i−1,j)は図18のラインバッ
ファL1により1ライン分遅延した画像データで、g
(i−2,j)はラインバッファL1,L2により2ラ
イン分遅延した画像データであり、フィルタ出力はg
(i−1,j−1)画素に対応する。
【0132】HPF133−42とLPF133−41
の主な違いはフィルタ係数で、LPF(3×3)のウィ
ンドウ内の平滑化を行えば、HPF133−42はエッ
ジを強調するような係数を持っている。従ってHPF1
33−42のフィルタ係数khが大きい場合はエッジが
強調される。
【0133】一般のフィルタ処理では係数klとkhを
適切な値としているが、トナーコントロール/セーブモ
ードでは特にkl=0,kh=1とする事により画像の
エッジのみを抽出することができる。
【0134】シンニング部133−5は図19に示す様
に、フイルタ合成後のデータTIN(図18の出力FI
LOUT)を入力とし、文字の領域において必要であれ
ばその領域を細らせる文字マスキング処理部133−5
1と、HPF133−42からのフィルタ結果を入力と
し、文字幅を内側に縮小するアウトライン縮小処理部1
33−52とから構成されている。
【0135】通常の動作では入力TINがそのままTO
UTとして出力されるが、トナーコントロール/セーブ
モードでは必要に応じて文字領域に関して図18のHP
F133−42の出力(HPO)として求められるアウ
トライン情報を図16(b)に示すように内側に縮小さ
せ、その結果出力を文字マスキング処理部133−51
に送り、アウトラインの外側をマスクする処理を行うこ
とにより文字を細らす効果が得られ、トナー消費のコン
トロールが可能となる。
【0136】図13の変倍処理部133−6は図3の拡
大縮小部215に相当する画像の拡大や縮小を行う手段
で、ユーザの設定に応じて入力画像の拡大/縮小を行
う。拡大処理としては線形補間処理などがよく使われて
おり、縮小処理としては投影法、単純間引き法等が知ら
れている。
【0137】トナーコントロールモードでは、画像がつ
ぶれない程度に縮小することで、トナーコントロール/
セーブを行うことができる。
【0138】図13のγ補正部133−7は一般的には
図20の(a)に示すように入出力部の非線形特性をリ
ニアにするための逆変換手段であるが、例えばトナーコ
ントロールモードでは本来のγカーブに図20の(b)
に示すように文字、写真それぞれの領域に応じた特性を
掛算し、その結果をγ補正用のデータとして使うことに
より画像全体の濃度を薄くすることができ、トナーの節
約が可能となる。
【0139】図13の階調処理部133−8は一般に使
われる誤差拡散や組織ディザ法を行う手段で、入力され
る画像の階調性を保ちながらビット数の少ない画像デー
タに変換するものである。
【0140】図13のスムージング処理部133−9は
文字などの領域において画像のジャッギーやノッチを除
去し、なめらかなエッジを作るものである。この処理部
133−9は図21に示すようにウィンドウ形成部13
3−91、輪郭抽出部133−92とスムージング信号
生成部133−93とから構成されている。
【0141】ウィンドウ形成部133−91は注目画素
を中心としその周辺に例えばm×n=3×3のウィンド
ウ内の画素を取り込む手段である。ウィンドウに取り込
んだ画素から輪郭抽出部133−92にてよく知られて
いるB−スプライン(Spline)法やその他の方式
によって輪郭(アウトライン)を抽出する。
【0142】輪郭抽出の一例を図22に示す。図22に
示すように、注目画素P0と最も近い周辺画素Ptとの
距離dminを求め、注目画素P0の濃度値NP0を決
める。例として, NP0=K/(dmin+d0) で表される。ここでKは係数である。
【0143】たとえば距離dminをゼロに近い値と
し、濃度値を白=0,黒=255とすると、NP0=K
/d0=255となる。
【0144】ここで係数Kを制御することによって輪郭
を細らせ、または太らせることが可能となり、例えばK
は小さいとき細る傾向で、大きいとき太る傾向となる。
【0145】従って、上述のように画像処理部133の
パラメータまたは処理そのものの制御を行うことにより
画像形成時の使用トナー量のコントロールが可能とな
る。下記にそのいくつかの例をリストアップする。
【0146】実施例1:文字のアウトライン出力(a) これは文字に中抜け処理を施しアウトラインのみを出力
する方法で、図4、図13に示す画像処理手段133の
フィルタ処理部133−4を制御することにより可能と
なる。
【0147】通常の画像再現処理においてはスキャナ部
1のノイズ特性に応じてローパスフィルタLPF133
−41の合成パラメータklと変調伝達関数MTF(mo
dulation tranferfunction)特性とに応じてハイパスフ
ィルタHPF133−42の合成パラメータkhを設定
する。パラメータkhを0にするとエッジがなめらかに
なり、エッジがぼける傾向になるが一方パラメータkl
を0にするとエッジ強調のみが働き、エッジ以外の領域
が消えてしまう。
【0148】この性質を逆にトナーコントロールモード
で活かし、トナー消費削減を可能とする。例えば、図1
8を基に説明したフィルタ処理のローパスフィルタの合
成パラメータklとハイパスフィルタの合成パラメータ
khの設定回路を図23に示す。
【0149】この図23においては文字領域と、写真な
どの非文字領域における通常のローパス合成パラメータ
それぞれをkl-nor-moji とkl-nor-shaとして第1、第2
のセレクタ301、302のそれぞれ“0”端子に供給
し、対応するハイパス合成パラメータそれぞれをkh-nor
-moji とkh-nor-shaとして第3、第4のセレクタ30
3、304に供給する。
【0150】また、トナーコントロールモード時に文字
のアウトラインのみを出力すると言う意味でトナーコン
トロールモードでの文字領域におけるローパス合成パラ
メータをkl-ton-moji (0に近い値)とし、対応するハ
イパス合成パラメータをkh-ton-moji とし、それぞれ第
1、第3のセレクタ301、303の“1”端子に供給
される。
【0151】入力文字アウトライン信号MOUTLIN
が第1、第3のセレクタ301、303のセレクト端子
に供給され、文字・非文字信号MSが第2、第4のセレ
クタ302、304のセレクト端子に供給される。第1
のセレクタ301の出力kl-moji は第2のセレクタ30
2の“1”端子に供給され、第3のセレクタ303の出
力kh-moji は第4のセレクタ304の“1”端子に供給
される。
【0152】ユーザが通常の画像形成モードを設定した
場合、処理設定部133−2からの文字アウトライン信
号MOUTLINが“0”となり、対応するセレクタ3
01で選択されるローパスパラメータkl-moji はkl-nor
-moji となりセレクタ302に供給され、セレクタ30
3で選択されるハイパス合成パラメー夕kh-moji はkh-n
or-moji となってセレクタ304に供給される。
【0153】また、文字・非文字信号MSは文字領域に
おいて“1”となり、非文字領域の場合は“0”となる
ため、文字領域においてはセレクタ302、304から
夫々得られる出力はkl=kl-nor-moji,kh=kh-nor-mojiと
なり、非文字領域においてはkl=kl-nor-sha,kh=kh-nor-
sha となり、通常の画像再現動作となる。
【0154】ユーザがたとえば操作パネル40上でトナ
ーコントロールモードを選択し、かつトナーコントロー
ルの内容が文字のアウトライン出力によるコントロール
と設定されている場合、入力信号MOUTLINが
“1”となり、文字領域におけるセレクタ301からの
ローパスパラメータkl-moji がkl-ton-moji 、セレクタ
303からのハイパスパラメータkh-moji がkh-ton-moj
i となる。
【0155】結果として、文字領域においてはkl=Kl-to
n-moji,kh=kh-ton-mojiがセレクタ302、304から
得られ、非文字領域においてはkl=kl-nor-sha,kh=kh-no
r-sha が得られる。
【0156】従って、文字領域においてはハイパス合成
パラメータが強調されるため図24の(a)に示した原
稿文字のアウトラインのみが(b)のように出力され、
写真領域に関しては通常の画像再現動作となる。
【0157】効果:この方法を用いると図24(a)に
示したような大きくて太い文字の場合ははっきりしたア
ウトラインの抽出が可能なためトナーの消費をかなり削
減することができる。
【0158】実施例2:文字のアウトライン出力(b) これは文字を細らす方法で、図13に示す画像処理部1
33のシンニング処理部133−5またはスムージング
処理部133−9を制御することにより可能となる。
【0159】通常の画像再現処理においてはシンニング
処理部133−5による文字の細め処理を施すことなく
フィルタ処理部133−4からの出力FILOUT(T
IN)をそのまま出力TOUTとして次の変倍処理部1
33−6に供給する。
【0160】このシンニング処理の概略を図19を参照
して説明したが、その詳細を図25、図26を参照して
さらに説明する。図19に示した文字マスキング処理部
133−51はさらにマスキング処理回路311と出力
セレクタ312とから構成されている。マスキング処理
回路311はフィルタ処理部133−4からの出力FI
LOUTを入力とし、アウトライン縮小処理部133−
52のマスキング信号発生回路313からのマスキング
信号を基に入力のマスキングを行う。基本的には信号F
ILOUTとマスキング信号との論理積を取り、マスキ
ング信号が“0”の場合は入力FILOUTを止め、そ
れ以外はそのまま出力MOUTとして出力セレクタ31
2に供給する。
【0161】出力セレクタ312はフィルタ出力FIL
OUTとマスキング処理回路311の出力MOUTを入
力とし、MS信号とTHINSEL信号とを受けるアウ
トライン縮小処理部133−52の処理切り替え信号発
生回路314からの処理切り替え信号に基づきFILO
UTかMOUTかを出力TOUTとして出力する。処理
切り替え信号が“1”の場合、MOUTを出力とし、そ
れ以外はFILOUTを出力とする。
【0162】また、アウトライン縮小処理部133−5
2はマスキング信号発生回路313と処理切り替え信号
発生回路314とから構成されているが、マスキング信
号発生回路313はハイパスフィルタの出力HPOと図
13に示す画像処理設定部133−2からのTHINパ
ラメータに応じて制御信号を発生する回路である。
【0163】シンニング処理部133−5の構成は図2
5に示したが、その動作を図26を参照して詳細に説明
する。
【0164】図26(a)に示すように例えば太い文字
Aにおいて、縦・横両方向に文字Aの内部のみが1とな
るような信号を発生させる。例として画像データが記憶
されたメモリ上において横方向のX−X´の位置と縦方
向のY−Y´の位置において文字Aをスキャンするよう
に読出すと、図26(b)に示すようにそれぞれ長さX
1ーX2の“1”のパルスとY1−Y2とY3−Y4の
二つの“1”パルスが得られる。
【0165】これらのパルスを細め(THIN)パラメ
ータに基づき図26(c)に示すようにX1−X2をX
MI−XM2に縮め、それをマスキング信号としてマス
キング処理回路311に供給する。
【0166】同様に図26(b)、(c)に示すように
縦方向のY1−Y2とY3−Y4の二つの“1”パルス
信号の期間を縮めてYM1−YM2とYM3−YM4の
マスキング制御信号としてマスキング処理回路311に
与えることにより(d)に示した文字全体を(e)に示
したように細らすことが可能である。
【0167】処理切り替え信号発生回路314は、識別
信号MSとTHINSEL信号が“1”のときのみ処理
切り替え信号を“1”とし、それ以外は0とする。TH
INSEL信号は細め処理によるトナーコン卜ロールが
設定された場合のみ“1”で、それ以外は“0”であ
る。識別信号MSは文字領域の場合は“1”で、それ以
外は“0”である。
【0168】従って、文字領域において細め処理部13
3−5によるトナー制御が設定された場合のみ入力FI
LOUTに対してマスキング処理が行われ、細った文字
データが出力され、文字以外の領域はそのまま出力され
る。また、通常モードにおいては細め処理されず入力が
そのまま出力される。
【0169】また、図21を基に上述したようにスムー
ジング処理部133−9のパラメータkを調整すること
により文字領域の細りの程度を制御することも可能であ
る。
【0170】効果:この方法を用いると大きくて太い文
字の場合はそれを細らすことによりトナーの消費を削減
することができる。これは上述のアウトライン出力に比
べて文字などを実際の濃度にて再現できるため濃度に関
しては原稿に近い出力が可能である。
【0171】実施例3:画像の縮小処理による出力 上記の図13の説明において述べたように、変倍処理部
133−6による拡大の方法として一般的に補間方法が
あり、例えば線形補間を用いる。縮小の場合はSPC法
や投影法がよく用いられている。ここでは縮小処理をS
PC法に限定して説明を行うが、その他の方法を用いて
も同じ考えに基づいて実施することができる。
【0172】SPC法は縮小時の再標本化(resamplin
g)時の位置kが画素iと(i+1)の間にある場合、
その位置がiに近いとき再標本化後の値r(k)は原画
素iの値s(i)を取り、(i+1)に近いとき画素
(i+1)の値s(i+1)を取る方式である。
【0173】例えば再標本化の位置をkとすると k=i,kl j*red; ここでj=0,1,2,3,4,...nはもとの画素
の位置を表す。
【0174】redは縮小係数で、例えば50%縮小の
場合、 red=(100/50)=2 となる。iはkの整数部で、klはkの小数部を示す。
【0175】もし kl≧0.5の場合 r(k)=s(i+1) となり、 kl<0.5の場合 r(k)=s(i) となる。
【0176】上記は一次元のSPC縮小の例であるが、
それを縦・横両方向に施すことにより2次元の縮小処理
が可能となる。
【0177】通常はユーザが操作パネル40上で変倍機
能の縮小を選択し、必要な縮小率を指定すると、その縮
小率に応じて上述のように画像データが再標本化され、
画像が縮小される。即ち、この機能により印字エリアを
小さくできるので、トナーコントロールモードを実施す
るためにも利用できる。
【0178】その一例を図27に示す。ここでは図13
の変倍処理部133−6における縮小処理のみを述べて
いる。図27において縮小処理回路321は前段のシン
ニング処理部133−5の出力TOUTを入力とし、操
作パネル40上に設けられた変倍率選択キーにより供給
される変倍率データRFACが変倍処理部133−6か
ら変倍率選択回路322を介して制御信号として供給さ
れ、選択された変倍率に応じて出力TOUTが縮小さ
れ、縮小出力ROUTとして次段のγ捕正部133−7
に供給される。
【0179】変倍率選択回路322は選択信号RSEL
が“0”の場合は通常の変倍動作を行い、通常動作信号
R−NORが出力RFACとして選択されて縮小処理回
路321に供給される。トナー消費コントロールモード
においては入力RSELが“1”となり、縮小指示信号
R−TONが出力RFACとして選択されて縮小処理回
路321に供給される。
【0180】従って、通常動作の場合ユーザ選定の縮小
率(倍率)で処理を行い、トナー消費コントロールモー
ドにおいては画像を所定の率で縮小して出力することに
よりトナー消費の削減を行う。例えば、トナー消費コン
トロールモードにおいて縦・横両方向とも50%縮小と
設定しておくと、トナー消費量は元の等倍時の25%と
なる。
【0181】上記のように例えば試し刷りの際に原稿画
像を一様に縮小することもできれば選択的に領域ごとに
縮小することもできる。例えば写真/網点または大きい
文字などの比較的トナー消費の多い領域のみを部分的に
縮小して出力することもできる。
【0182】効果:この方法は写真/網点や大きい文字
の原稿において特に効果的だが、小さい文字などの原稿
においては文字がつぶれてしまわない範囲で縮小率を決
定する必要がある。
【0183】実施例4:濃度制御出力 通常の画像再現処理では図20の(a)を参照して説明
したように入出力濃度の非線形特性を補正するためにγ
補正が行われ、入出力濃度の関係が線形になるような逆
曲線のγ補正曲線を用いて補正される。
【0184】また、同じような考え方で図20の(b)
に示したように、画像が文字か写真かにより入力濃度に
対して選択的に出力濃度を薄くしたり、濃くしたりする
こともできるためこれを利用してトナー消費コントロー
ルを行う事ができる。
【0185】γ補正部133−7の実回路の構成の一例
を図28に示す。
【0186】通常モードでは図13の変倍処理部133
−6の出力ROUTをγ補正回路331への入力とし、
それに図20(a)に示した原理に基づいたγ特性信号
が供給されてγ補正処理が行われ、補正後の出力GOU
Tが出力される。γ補正後の画像データにおいて、図2
0(b)に示すそれぞれ文字・写真用の特性をもとに文
字領域(MS=1のとき)においては文字用の特性を使
用し、非文字領域(MS=Oのとき)では写真用の特性
を使用して補正を行い、画像濃度を薄くし、出力TGO
UTを出力する。
【0187】出力セレクター333は選択信号GSEL
が“0”つまり通常動作の場合、γ補正後の出力GOU
Tを補正後の出力GAMOUTとして出力し、選択信号
GSELが“1”、つまりトナー消費コントロールモー
ドの場合、γ補正処理回路331の出力をトナーコント
ロール補正処理回路332に供給して、補正を施した結
果の信号TGOUTを補正後の出力として出力セレクタ
ー333に向けて出力する。
【0188】通常動作の場合は入力と出力の濃度関係が
ほぼ同じで、トナー消費コントロールモードにおいては
出力濃度が入力よりも低いためトナー消費の削減が可能
となる。
【0189】効果:この方法は文字や写真領域の大きさ
には関係ないため濃い原稿に関しては効果が大きいが、
濃度の薄い原稿においては情報が失われるおそれがある
ため注意を要する。
【0190】実施例5:粗い解像度出力 図4の出力処理部135は,画像処理部133または画
像記憶部134から画像データを読み込み出力部136
を介して出力する手段である。
【0191】通常は全ての画像データを読み込みそれを
出力するが、トナー消費コントロールモードの場合は副
走査方向の一定数のラインごとに画素値を強制的に0に
することによりトナー消費のコントロールを行う。その
一例を図29に示す。
【0192】図29は図4の出力処理部135の一具体
例で、出力画像読み取り回路341と、出力画像選択回
路342と、選択信号発生回路343と、AND回路3
44とから構成されている。出力画像読み取り回路34
1は図4の画像処理部133または画像記憶部134か
ら供給される画像データDINを受け、出力画像選択回
路342にデータDIINとして供給する。
【0193】通常の動作の場合、選択信号0MSELが
“0”であるため選択信号DSELも“0”となり、読
み取った出力画像データD1INすべてが出力部136
に出力DOUTとして出力される。
【0194】卜ナー消費コントロールモードの場合、選
択信号OMSELが“1”で、選択信号発生回路343
にて発生される選択信号ASELがAND回路344を
介して信号DSELとして出力画像選択回路342に向
けて出力される。
【0195】信号ASELは指定されたライン毎でかつ
指定される領域において“1”になり信号DSELもそ
れに従って“1”となるため出力DOUTが“0”とな
る。
【0196】次に図30を参照して図29の選択信号発
生回路343の具体回路について説明する。ラインカウ
ンタLCとマスク値出力回路MCのビット毎のANDが
AND回路343−1で取られる。このAND出力は所
定の閾値と比較器343−2で比較され、何ライン毎に
出力を“0”にするかが決定される。
【0197】例えば、マスク値MCを“1”とするとラ
インカウンタLCの下位ビットのみをみることとなり、
閾値を“1”とするとライン1、3、5の奇数ラインに
おいて出力ALTSELが“1”となる。すべての領域
において出力ALTSELが“1”のとき出力を“0”
とする場合、信号RYOIKISELが“0”で、出力
ASELが,出力ALTSELとなる。
【0198】出力ALTSELが“1”で、非文字領域
のみにおいて、出力を“0”にする場合、領域選択信号
RYOIKISELが“1”で、信号MSが“0”のと
きのみ信号ASELが“1”となる。従って、全ての画
像または画像の指定される領域において、複数ラインお
きに画像を強制的に出力することによりトナー消費のコ
ントロールが可能となる。
【0199】効果:特に、高解像度の入出力機器におい
て、写真原稿などの出力に効果があるが、小さい文字情
報を含む原稿に関しては読みにくくならない範囲でコン
トロールする必要がある。
【0200】実施例6:不要領域除去 通常のコピーモードではこの機能を使用しないが、例え
ば原稿台上に非標準サイズの本のような厚い原稿をおい
て読み込むと、複写画像には本の外側、厚みの影などの
不要の領域が黒い画像として現れ、トナー消費量増大の
原因のーつとなる。
【0201】トナーコントロールモードでは、図4の画
像識別部131により不要領域の識別と図13に示す不
要領域除去部133−3による除去処理を施すことによ
り、原稿上の意味のない情報を最小限にするため卜ナー
消費コントロールが可能となる。
【0202】効果:このように、通常の原稿においては
効果はないが、上記のような非標準原稿や本などの厚い
原稿のコピーを行う際に効果が大きい. 実施例7:原稿複数枚の画像を一つにまとめる 上記実施例3では一枚の原稿を縮小出力することによる
トナー消費コントロールの方法について述べたが、複数
原稿をトナー消費コントロールモードで出力する場合、
複数の原稿を読み込み画像処理及びトナー消費コントロ
ール用の縮小処理を施した後、図4に示す画像記憶部1
34に格納し、いくつかの原稿をまとめて1枚にして出
力する。
【0203】例えばトナー消費コントロールモードでは
縦・横両方向50%縮小すると、4枚の原稿を1枚にま
とめて出力できる。
【0204】効果:この場合はトナー消費量削減に加え
て出力用の紙の使用削減も可能となる。
【0205】実施例8:複数処理から適切な処理選択:
トナー消費コントロールモードにおける処理として上記
の実施例1〜実施例7のすべての機能を設け、原稿の種
類に応じて適切な処理を設定すれば画質劣化の少ないト
ナー消費コントロール処理が可能となる。
【0206】設定方法として、操作パネル40などから
ユーザ自らが適当な実施例機能を選択できれば、画像処
理装置は識別手段にて原稿の内容を自動識別し、それに
応じた最適な処理を自動選択することも考えられる。
【0207】ユーザによる選択の場合、一つの原稿にー
つの処理、あるいは原稿の位置に応ユーザによる選択の
場合、一つの原稿にーつの処理、あるいは原稿の位置に
応じた処理の指定が可能であるが、自動原稿送り機AD
Fなどを使用して複数の原稿をトナー消費コントロール
モードで出力する場合はその設定は困難である。一方、
自動選択の場合は各原稿を自動識別し、原稿内の内容に
応じて処理を切り換えるため複数原稿を出力するときも
最適な処理が可能となる。
【0208】
【発明の効果】以上述べたように、この発明の省資源型
画像形成機能を有する画像形成装置によれば、試し刷り
などのときに資源節約モードに設定されると、画像処理
のパラメータや処理そのものの選択を自動または手動で
行って印字領域の制御を行い、画像形成のための資源で
あるトナーや紙を効果的に節約できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の省資源型の画像形成装置の一実施例
の全体の機構を概略的に示す図。
【図2】図1の実施例の全体の電気回路の構成を示す回
路ブロック図。
【図3】図2中の画像処理装置の内部構成を示す回路ブ
ロック図。
【図4】図2に示した回路を機能達成手段別にまとめて
示す機能ブロック図。
【図5】図4の画像識別手段の一具体例を示す回路ブロ
ック図。
【図6】図5に示した特徴量算出部の一具体例を示す回
路ブロック図。
【図7】図6の射影回路の動作を説明するための図。
【図8】図7のは夫々射影の動作を更に詳細に説明する
ための図。
【図9】図6の回路のおける文字領域の検出動作を詳細
に説明する図。
【図10】図9の動作をさらに説明する図。
【図11】検出された文字領域の座標を検出する動作を
示す図。
【図12】図5中の領域判定部の一具体回路の構成を示
す回路ブロック図。
【図13】図4中の画像処理部の一具体回路の構成を示
す回路ブロック図。
【図14】図13に示す画像処理設定部の一具体回路の
構成を示す回路ブロック図。
【図15】図14に示す処理判断部の内部構成を示すブ
ロック図。
【図16】図15に示す不要領域除去判断部の一具体例
を示すブロック図。
【図17】図15に示すフィルタ処理判断部の出力選択
手段の一例を示すブロック図。
【図18】図13に示すフィルタ処理部の一具体例を示
すブロック図。
【図19】図13に示すシンニング処理部の一具体例を
示すブロック図。
【図20】図13に示すγ補正部の動作を説明するため
の線図。
【図21】図13に示すスムージング処理部の一具体例
を示すブロック図。
【図22】図21のスムージング処理部の動作の一例を
示す図。
【図23】この実施例における文字のアウトライン出力
を得るためのフィルタ処理部の一具体回路のブロック
図。
【図24】図23の動作を説明するための図。
【図25】図19に示すシンニング処理部の構成をさら
に詳細に示すブロック図。
【図26】図25の動作を説明するための図。
【図27】図13の変倍処理部の一具体回路を示すブロ
ック図。
【図28】図13のγ補正部の一具体回路を示すブロッ
ク図。
【図29】図4に示す出力処理部の一具体回路を示すブ
ロック図。
【図30】図29に示す選択信号発生回路の一具体回路
を示すブロック図。
【符号の説明】
130…画像入力部 131…画像識別部 133…画像処理部 134…画像記憶部 135…出力処理部 136…画像出力部 138…処理情報記憶部 139…制御部

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データを取り込む手段と、 取り込まれた画像データを記憶する手段と、 資源節約モードを設定する手段と、 記憶された画像データに対応する出力画像のイメージを
    表示する手段と、 設定された資源節約モードにおいて表示されたイメージ
    に基づいて前記画像データを資源節約型画像データに変
    換する変換手段と、 変換された資源節約型画像データに基づき画像形成媒体
    上に対応画像を形成する画像形成手段と、を具備するこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記変換された資源節約型画像データに
    対応する出力画像のイメージを表示する確認表示手段を
    更に有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成
    装置。
  3. 【請求項3】 前記変換手段は、トナー節約型画像デー
    タ形成手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の画
    像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記トナー節約型画像データ形成手段
    は、前記記憶された画像データに対応する出力画像から
    文字領域を識別する識別手段と、識別された文字領域中
    の文字の幅を減少させる文字幅制御手段とを有すること
    を特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記トナー節約型画像データ形成手段
    は、前記記憶された画像データに対応する出力画像から
    文字領域を識別する識別手段と、識別された文字領域中
    の文字の中抜け処理を行い文字のアウトライン出力を得
    るアウトライン出力手段とを有することを特徴とする請
    求項3に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記アウトライン出力手段は前記識別さ
    れた文字領域中の文字のデータのフィルタリング処理を
    行う手段を含むことを特徴とする請求項5に記載の画像
    形成装置。
  7. 【請求項7】 前記トナー節約型画像データ形成手段
    は、前記記憶された画像データに対応する出力画像を縮
    小する手段を含むことを特徴とする請求項3に記載の画
    像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記トナー節約型画像データ形成手段
    は、前記縮小された画像データを格納する格納手段を有
    し、前記画像形成手段は、前記格納された縮小画像デー
    タと所定のブランクデータとをインターリーブしながら
    所定サイズで出力する手段を含むことを特徴とする請求
    項7に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記資源節約型画像データ変換手段はさ
    らに縮小された複数の画像データを記憶する記憶手段
    と、この記憶手段に記憶された複数の画像データを読出
    して1枚の紙に出力するための編集手段とを含むことを
    特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記トナー節約型画像データ形成手段
    は、前記記憶された画像データに対応する出力画像の濃
    度を所定の割合で低下せしめる手段を含むことを特徴と
    する請求項3に記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記トナー節約型画像データ形成手段
    は、前記記憶された画像データに対応する出力画像の解
    像度を調整する手段を含むことを特徴とする請求項3に
    記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記トナー節約型画像データ形成手段
    は、前記記憶された画像データに対応する出力画像から
    不要領域を識別する手段と、前記画像データからこの不
    要領域を除去する手段とを含むことを特徴とする請求項
    3に記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記変換手段は、紙節約型画像データ
    形成手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像
    形成装置。
  14. 【請求項14】 前記画像形成手段は、前記形成された
    資源節約型画像データに対応する出力画像を紙の両面に
    形成する手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の
    画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記変換手段は、トナー節約型画像デ
    ータ形成手段と、紙節約型画像データ形成手段と、この
    トナー節約型画像データ形成手段と紙節約型画像データ
    形成手段との一方もしくは双方を選択する手段とを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】 前記トナー節約型画像データ形成手段
    は、前記記憶された画像データに対応する出力画像から
    文字領域を識別する識別手段と、識別された文字領域中
    の文字の幅を減少させる文字幅制御手段と、識別された
    文字領域中の文字の中抜け処理を行い文字のアウトライ
    ン出力を得るアウトライン出力手段と、前記記憶された
    画像データに対応する出力画像を縮小する手段と、縮小
    された複数の画像データを1枚の紙に出力するための編
    集手段と、前記記憶された画像データに対応する出力画
    像の濃度を所定の割合で低下せしめる手段と、前記記憶
    された画像データに対応する出力画像の解像度を調整す
    る手段と、前記記憶された画像データに対応する出力画
    像から不要領域を識別する手段と、前記画像データから
    この不要領域を除去する手段とを有し、前記画像形成装
    置はさらに、前記表示手段に表示されたイメージに基づ
    いて前記トナー節約型画像データ形成処理のうちの一つ
    あるいは複数の処理を選択して実行する手段を含むこと
    を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005321620A (ja) * 2004-05-10 2005-11-17 Toshiba Tec Corp 画像形成装置および画像形成方法
US8643895B2 (en) 2009-11-13 2014-02-04 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image processing device capable of saving ink consumption

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