JPH07210740A - 自動販売機の扉構造 - Google Patents

自動販売機の扉構造

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JPH07210740A
JPH07210740A JP230894A JP230894A JPH07210740A JP H07210740 A JPH07210740 A JP H07210740A JP 230894 A JP230894 A JP 230894A JP 230894 A JP230894 A JP 230894A JP H07210740 A JPH07210740 A JP H07210740A
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JP
Japan
Prior art keywords
door
case
parts
vending machine
pair
Prior art date
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JP230894A
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English (en)
Inventor
Shinji Sato
新二 佐藤
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】内部に商品が収納若しくは内部で商品が原料か
ら製造され前面が開口するケースとで機体を構成する、
左右および若しくは上下に分割して複数の部分で構成さ
れこの複数の部分の中の互に隣接し観音開き式に開閉さ
れる一対の部分が含まれる扉であっても、ケース内の気
密が保持されかつケース内の商品の温度が安定に保たれ
るとともに、保守作業を迅速かつ容易に行えるようにす
る。 【構成】ケース1に水平面内で回動自在に支持した、一
対の部分である左扉28および右扉29で扉27を構成
し、右扉29の左端部の背面側に、上から見て時計方向
にねじりコイルばね37で付勢して水平面内で回動自在
に一端を支持した、ケース1内天井面および底面に固定
片41を介し固定した棒体40を介し右扉29を閉じた
とき当接するケース1でコイルばね37の付勢力に抗し
て押圧され他端が右扉29の左側面から側方へ突出する
突出部材32を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内部に商品が収納若
しくは内部で商品が原料から製造され前面が開口するケ
ースと、上下および若しくは左右に分割した複数の部分
で構成されこの部分のうちの、互に隣接する少なくとも
一対の部分が互に離反する側端を水平面内若しくは鉛直
面内で回動自在にケースに支持された、このケースの前
面開口を開閉自在に覆う扉とで機体が構成された自動販
売機の扉構造に関する。
【0002】
【従来の技術】前面が開口するケースと、このケースの
前面開口を覆う扉とで機体が構成された自動販売機で
は、各種商品がそれぞれ収納され販売の都度一個ずつ排
出する複数の収納棚,原料から各種商品を製造する各種
製造機器などがケース内に一般的に設置されている。
【0003】紙パック,缶,瓶などに入ったジュース,
コーヒ,紅茶などの飲料、食品などを販売する、ケース
内に収納棚が設置された自動販売機にあっては、収納棚
を収容する収納室が断熱壁で区画形成されている。この
収納室内には、収納棚の他に、この収納室内を加熱若し
くは冷却する冷却装置,加熱装置などが配設されてお
り、この冷却装置および加熱装置で、収納棚に収納され
た商品がその品種あるいは季節により温蔵あるいは冷蔵
若しくは冷凍貯蔵されている。また、ケース内に設置さ
れた各種製造機器で原料からコーヒ,紅茶などの飲料、
食品などを製造し販売する自動販売機では、各種製造機
器の他に、この各種製造機器で製造される商品の原料が
ケース内に貯蔵されている。
【0004】それで、ケース内への商品若しくは原料の
補給および、ケース内に内蔵した収納棚,冷却装置,加
熱装置,各種製造機器などの内蔵機器の点検整備などの
保守作業は、ケースの前面開口を覆う扉を開放して通常
行われる。そのため、多種類の商品を販売したり多量の
商品を一度に収納室内に収納したりして販売する、ケー
スの前面開口の横幅が広い自動販売機では、扉は、左右
に分割したり上下に分割したりして、それぞれ単独に回
動自在にケースに支持された複数の部分で構成される場
合が多い。
【0005】しかし、通路,道路などに面した屋内外の
限られた空間内に設置される場合が多い自動販売機で
は、開いた扉が周囲の交通の障害になったり、開閉の際
に扉が隣接する建造物などと干渉したり、扉が重くて開
閉操作が困難になったりして保守作業が困難なることが
ある。そのため、ケースの前面開口の横幅が比較的狭い
自動販売機であっても、水平面内で回動自在にケースに
一端が支持された一つの部分で構成される場合もある
が、ケースの前面開口の横幅が広い自動販売機と同様に
複数の部分で扉が構成される場合がある。
【0006】複数の部分で構成される扉の複数の部分の
中には、互に上下若しくは左右に隣接し観音開き式に開
閉される一対の部分が含まれる場合が多いが、このよう
な場合には、それぞれ前後方向に厚みを持っている一対
の部分間に、この一対の部分を閉じたとき必ず隙間が発
生する。この隙間を通して外部から塵埃が内部侵入して
ケース内にが不衛生になったり、収納室内の冷気あるい
は暖気が外部へ漏洩して収納室内の商品が所定の温度に
保たれなかったりしない、開閉操作が容易で気密性およ
び操作性に優れた扉が望まれるが、この種の従来の自動
販売機の扉構造を図4に示す。図4は従来の自動販売機
の扉構造の構成を示し、(A)が扉および収納室扉を半
ば開いた状態の、前方斜左上から見た斜視図、(B)が
扉および収納室扉を閉じた状態の、(A)の平面図であ
り、(B)は図の下側が前面側である。
【0007】図4において、1は前面が開口するケース
であり、このケース1内には、前面が開口し内部に収納
された商品を温蔵あるいは冷蔵若しくは冷凍貯蔵する収
納室2が断熱壁で区画形成されている。この収納室2お
よびケース1の前面開口は、それぞれ左右に2分割して
2つの部分で構成され左右に観音開き式に開く、断熱性
を持つ収納室扉3と扉4とでそれぞれ開閉自在に覆われ
ている。この扉4の左右両側の部分を構成する左扉7お
よび右扉8と、収納室扉4の左右両側の部分を構成する
左収納室扉5および右収納室扉6とは、図示しない軸長
方向が鉛直な回動軸をそれぞれ介し左右方向の互に離反
する側端を収納室2およびケース1の前面側左右両端部
にそれぞれ回動自在に支持されている。また、左扉7お
よび右扉8は、前部がフランジ状に上下左右に張り出し
ており、閉じた際には、後部がケース1内に嵌まり込む
とともに、周縁部背面がケース1前面に当接している。
また、左扉7の右端前部には、閉じたとき右扉8左端部
前面を覆う、右方に突出する突出部9が形成されてお
り、この突出部9で、左扉7の施錠と同時に右扉8が施
錠されるように構成されているとともに、閉じたとき
に、左扉7と右扉8との間に隙間10が生ずる。
【0008】扉4とケース1とで自動販売機の外周面を
形成する機体11が構成されており、この機体11の前
面を形成する扉4の前面部には、図示しない商品の広
告,商品見本12などを内部に陳列展示する展示室13
が上側に区画形成されている。この展示室13には、こ
の展示室13の前面から前方に前端を突出し商品見本1
2と対にして商品を選択する選択釦14が設けられてお
り、扉4の前面部の、展示室13を上下に2分する位置
には、硬貨が投入される投入口15,投入された硬貨を
返却操作する返却レバー16,扉4をその閉位置でケー
ス1に施錠する際に図示しない鍵が挿入される鍵穴17
などが左扉7に配設されている。また、扉4の下部に
は、商品が取り出される取出口18が左扉7および右扉
8に、また前面に開口し投入された硬貨の返却および、
釣銭の払い戻しをする返却口19が左扉7にそれぞれ設
けられている。
【0009】一方、収納室2内には、上端部前面に開口
する投入口20から投入して内部に収納された商品を販
売の都度一個ずつ下端下面に開口する排出口21から排
出する、各種商品がそれぞれ収納される複数の収納棚2
2が収容設置されている。この収納棚22の下の収納室
2内には、上面が前方に下り坂の傾斜面を形成するシュ
ータ23,図示しない冷却装置を構成する、図示しない
蒸発器,加熱装置などが配設されているとともに、前記
冷却装置を構成する凝縮器24などがケース1内の収納
室2の下に収容設置されている。この収納室2の前面開
口は、左収納室扉5および右収納室扉6の、収納室扉3
を閉じたとき互に近接する側端部裏面に前端面が向い合
う、上下両端を収納室2の前面開口の上下両縁に支持さ
れた支柱25で左右に仕切られている。また、左収納室
扉5および右収納室扉6の下部には、収納棚22から排
出された商品を取出口18内に搬出する搬出口26が形
成されている。
【0010】このような構成において、扉4の開閉操作
は、左扉7を開閉するときには、右扉8に関係なく左扉
7を単独で開閉できるが、右扉8を開閉する際は、左扉
7に突出部9が形成されているので、左扉7を開放した
後に右扉8を開閉する。また、自動販売機の販売動作
は、投入口15から硬貨が投入され、選択釦14で商品
が選択させると、販売指令信号により、選択された商品
が、この商品が収納される収納棚22内から排出口21
を通して排出され、シュータ23上を転動若しくは摺動
しながら搬出口26を通って取出口18内に搬出され
る。この取出口18内に搬出された商品は取出口18を
通してお客さんにより取り出される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の自動販売機の扉構造は、ケース1の前面開口を覆
う扉4が、左右に2分割して左側の左扉7と、右側の右
扉8との2つの部分で構成された分割構造の扉4になっ
ている。そして、観音開き式に開く左扉7および右扉8
は、図示しない軸長方向が鉛直な回動軸をそれぞれ介し
てそれぞれ単独で回動自在にケース1に支持されてい
る。
【0012】それで、一体構造で扉4が構成された場合
に比べて、左扉7および右扉8それぞれの左右の横幅は
狭くなり、扉4を開閉する際、この扉4が周囲の交通の
障害になったり、隣接する建造物などと干渉したりする
ことは少ない。また、左扉7および右扉8は軽く、扉4
の開閉操作が容易になるとともに、扉4を開放した際の
自動販売機の重心の前方への移動は少くなり、据え置き
状態で扉4を開閉しても前方に倒れることなく、自動販
売機はより安定であるという利点がある。
【0013】しかし、扉4を構成する左扉7および右扉
8それぞれには、前後方向にそれぞれ厚みがあるため、
この厚みの大きさによって多少大きさに差はあるが、左
扉7と右扉8との間には、扉4を閉じた際に隙間10が
発生する。この隙間10を通し外部から塵埃が内部に侵
入して、ケース1内が不衛生になったり、収納室2内の
冷気あるいは暖気が隙間10を通し外部へ漏洩して、収
納室2内の商品が所定の温度に保たれなかったりすると
いう問題がある。また、扉4の開閉操作が困難になっ
て、図示しない加熱装置,冷却装置などの、ケース1内
に内蔵した内蔵機器の点検整備,収納棚22への商品の
補充などの保守作業が容易にできなかったりするという
問題もある。
【0014】したがって、この発明は、左右および若し
くは上下に分割して複数の部分で構成されこの複数の部
分の中の互に隣接し観音開き式に開閉される一対の部分
が含まれる扉であっても、この扉を閉じたとき一対の部
分の間に隙間が生じて不衛生になったり、収納室内の商
品が所定の温度に保たれなかったりせず、かつ開閉が容
易で保守作業を迅速かつ容易に行うことのできる自動販
売機の扉構造を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
のため、この発明によれば、内部に商品が収納若しくは
内部で商品が原料から製造され前面が開口するケース
と、このケースの前面開口を開閉自在に覆う扉とで機体
が構成された自動販売機であって、前記扉が上下および
若しくは左右に分割した複数の部分で構成されこの部分
のうちの、互に隣接する少なくとも一対の部分が互に離
反する側端を水平面内若しくは鉛直面内で回動自在に前
記ケースに支持された自動販売機の扉構造において、前
記一対の部分の互に近接する側端部のいずれか一方の背
面側に一端が支持された、この一方を閉方向に回動した
とき前記ケースに当接してこのケースで押圧され他端が
前記一方の前記側端部側の側面から側方へ突出する突出
部材を具備するものとする。
【0016】また、突出部材は、一対の部分の互に近接
する側端部のいずれか一方の背面側に、一方方向に付勢
してこの一方と同じ面内で回動自在に一端が支持され
た、前記一方を閉方向に回動したとき前記ケースに当接
しこのケースで前記付勢力に抗し押圧されて回動し他端
が前記一方の前記側端部側の側面から側方に突出する突
出部材であるものとする。
【0017】さらに、突出部材は、一対の部分の互に近
接する側端部のいずれか一方の背面側に、一方方向に付
勢して左右若しくは上下に移動自在に一端が支持され
た、前記一方を閉方向へ回動したとき前記ケースに当接
しこのケースで前記付勢力に抗し押圧されて移動し他端
が前記一方の前記側端部側の側面から側方に突出する突
出部材であるもとのする。
【0018】またさらに、突出部材は、外周面の少なく
とも一部が非金属のパッキン材料で形成された突出部材
であるものとする。ものとする。
【0019】
【作用】この発明は、前記構成により、前記一対の部分
の互に近接する側端部のいずれか一方の背面側に一端が
支持された、この一方を閉方向に回動したとき前記ケー
スに当接してこのケースで押圧され他端が前記一方の前
記側端部側の側面から側方へ突出する突出部材を具備し
たので、一対の部分を閉じたとき、この一対の部分間に
発生する隙間を、この一対の部分の一方に一端が支持さ
れた、この一方の側端部側の側面から側方へ他端が突出
する突出部材で、一対の部分の背面側から覆って塞ぐこ
とができ、この一対の部分間の隙間を介してケース内外
が連通するのを防止できる。
【0020】また、突出部材を、一対の部分の互に近接
する側端部のいずれか一方の背面側に、一方方向に付勢
してこの一方と同じ面内で回動自在に一端が支持され
た、前記一方を閉方向に回動したとき前記ケースに当接
しこのケースで前記付勢力に抗し押圧されて回動し他端
が前記一方の前記側端部側の側面から側方に突出する突
出部材としたので、一対の部分を閉じたとき、この一対
の部分間に発生する隙間を、この一対の部分の一方に一
端が回動自在に支持された、この一方の側端部側の側面
から側方へ回動して他端が突出する突出部材で、一対の
部分の閉じる順序に拘わらず、この一対の部分の背面側
から覆って塞ぐことができ、この一対の部分間の隙間を
介してケース内外が連通するのを防止できる。
【0021】さらに、突出部材を、一対の部分の互に近
接する側端部のいずれか一方の背面側に、一方方向に付
勢して左右若しくは上下に移動自在に一端が支持され
た、前記一方を閉方向へ回動したとき前記ケースに当接
しこのケースで前記付勢力に抗し押圧されて移動し他端
が前記一方の前記側端部側の側面から側方に突出する突
出部材としたので、一対の部分を閉じたとき、この一対
の部分間に生じる隙間を、この一対の部分の一方に一端
が移動自在に支持された、この一方の側端部側の側面か
ら側方へ移動して他端が突出する突出部材で、一対の部
分の背面側から覆って塞ぐことができ、この一対の部分
間の隙間を介してケース内外が連通するのを防止でき
る。
【0022】またさらに、突出部材を、外周面の少なく
とも一部が非金属のパッキン材料で形成された突出部材
としたので、この突出部材の一端を支持し扉を構成する
一対の部分の一方の、この一対の部分の互に近接する側
の側面から側方に、この一対の部分が閉じて突出部材が
突出したとき、この突出部材の、一対の部分に対向する
面を、例えばゴムで形成することにより、閉じたとき一
対の部分間に発生する隙間を、ゴムで形成した突出部材
の面をこの面に対向する一対の部分の面に接触させて塞
ぎ密閉できる。
【0023】
【実施例】以下、この発明の実施例を図1ないし図3に
基づいて説明する。図1はこの発明の一つの実施例の自
動販売機の扉構造の構成を示し、(A)が、扉を閉じた
状態の、後方斜右上から見た要部斜視図、(B)が、扉
を半ば開いた状態の縮小平面図で、(B)は図の下側が
前面側である。また、図2はこの発明の異なる実施例の
自動販売機の扉構造の構成を示し、(A)が、扉を閉じ
た状態の、後方斜右上から見た斜視図、(B)が、扉を
半ば開いた状態の縮小平面図で、(B)は図の下側が前
面側である。また、図3は、図1および図2に示す実施
例の正面図であり、図4と共通あるいは同一部分は同一
の符号で示し、説明を省略することがある。
【0024】図1ないし図3において、1は前面が開口
するケースであり、このケース1内には、前面が開口し
内部に収納された商品を温蔵あるいは冷蔵若しくは冷凍
貯蔵する収納室2を断熱壁で区画形成している。この収
納室2およびケース1の前面開口を、それぞれ左右に2
分割して2つの部分で構成し左右に観音開き式に開く、
断熱性を持つ収納室扉3と扉27とでそれぞれ開閉自在
に覆っている。この扉27の左右両側の部分を構成する
左扉28および右扉29と、収納室扉3の左右両側の部
分を構成する左収納室扉5および右収納室扉6とを、軸
長方向が鉛直な回動軸30,31をそれぞれ介し左右方
向の互に離反する側端を収納室2およびケース1の前面
側左右両端部にそれぞれ回動自在に支持している。ま
た、左扉28および右扉29は、前部がフランジ状に上
下左右に張り出しており、扉27を閉じた際には、後部
がケース1内に嵌まり込むとともに、周縁部背面がケー
ス1前面に当接している。
【0025】右扉29の左端部背面側には、扉27を閉
じたときに、左扉28と右扉29との間に生じる隙間1
0を左扉28と右扉29との後側から覆って塞ぎ扉27
を閉じたとき左端が右扉29の左側面から側方に突出す
る、図1では突出部材32を、また図2では、突出部材
33をそれぞれ設けている。この突出部材33および突
出部材32を、パッキン材料として使用されるゴムから
形成した、上下に長い角柱状の突出部材本体34と、こ
の突出部材本体34の上下および右側面を覆う縦長コの
字形の枠35とで構成している。
【0026】図1において、突出部材32の一端を、右
扉29の左端部後端に、軸長方向が鉛直な回動軸36を
介し捩りコイルばね37で上から見て時計方向に付勢し
て回動自在に支持している。この捩りコイルばね37の
付勢力で上から見て時計方向に回動する突出部材32
が、この突出部材32の回動支持側と反対側の端が後方
に突出する位置で当接して回動が規制される、横断面が
山形の規制片38を右扉29の左端部後端面に固定して
いる。また突出部材32の上下両端には、上面若しくは
下面および、この突出部材32の回動支持側と反対側の
側面に開口する、横断面が円弧状の溝39をそれぞれ形
成するとともに、右扉29を閉じた際に、側面開口を通
して溝39内に嵌まり込む、軸長方向が鉛直な丸棒状の
棒体40の上端若しくは下端を固定した固定片41を、
ケース1の天井面および底面の中央部前面側にそれぞれ
固定している。
【0027】図2において、右扉29および突出部材3
3の互に近接する側端部の上下両端にそれぞれ一端を回
動自在に支持したリンク42および、このリンク42の
他端を回動自在に支持する、軸長方向が鉛直な回動軸4
3を介し引張りコイルばね44で互に近接する方向に付
勢して、突出部材33の右端を右扉29の左端部後端に
左右に移動自在に支持している。引張りコイルばね44
の付勢力で右方に付勢される突出部材33は、右端が右
扉29の左側面後部に当接して移動が規制されるように
構成している。また右扉29を閉じた際に、回動軸43
の上下両端部にそれぞれ当接する、上下が逆のL字形の
当接片45を、ケース1の天井面および底面の中央部前
面側にそれぞれ固定している。
【0028】図1ないし図3において、扉27とケース
1とで自動販売機の外周面を形成する機体46を構成し
ており、この機体46の前面を形成する扉27の前面部
には、図示しない商品の広告,商品見本12などを内部
に陳列展示する展示室13を上側に区画形成している。
この展示室13には、この展示室13の前面から前方に
前端を突出し商品見本12と対にして選択釦14を設け
ており、扉27の前面部の、展示室13を上下に2分す
る位置には、投入口15,返却レバー16などを左扉2
8に、また鍵穴17を左扉28および右扉29にそれぞ
れ設けている。また、扉27の下部には、取出口18を
左扉28および右扉29に、また返却口19を左扉28
にそれぞれ設けており、その他の構成は、前記した従来
例と同一である。
【0029】前述の構成において、この発明の自動販売
機の扉構造を備えた自動販売機の販売動作は、前記した
従来例と同一であるので省略し、この発明の自動販売機
の扉構造の開閉操作および各部の機能につき以下説明す
る。図1に示す、この発明の一つの実施例において、扉
27の開閉操作は、左扉28および右扉29をそれぞれ
単独で開閉できかつ施錠できる。この右扉29の開位置
で突出部材32は、捩りコイルばね37で付勢され規制
片38で回動が規制されて回動支持側と反対側の端が後
方に突き出した回動位置にある。この回動位置にある突
出部材32の溝39内に、右扉29を閉じていく過程で
棒体40が入り込み、捩りコイルばね37の付勢力に抗
し突出部材32を押圧しながら溝39内を移動する。そ
のため、突出部材32は、上から見て反時計方向に回動
し、右扉29が完全に閉じると、回動支持側と反対側の
端を右扉29の左側面から左方に突き出した状態で、左
扉28が閉じていれば、左扉28の右端部背面に当接し
て回動が阻止される。これにより、隙間10は、背面側
から突出部材32で覆われるとともに、パッキン材料で
あるゴムから形成した突出部材本体34で密閉される。
また、右扉29の閉位置で溝39内にある棒体40は、
右扉29を開いていく過程で、溝39内から外れるの
で、突出部材32は、捩りコイルばね37の付勢力で上
から見て時計方向に回動し、規制片38で規制されて回
動支持側と反対側の端が後方に突き出した回動位置に戻
る。
【0030】図2に示す、この発明の異なる実施例おい
て、扉27の開閉操作は、左扉28を開放しないと、右
扉29を単独では開閉できない。この右扉29の開位置
では、引張りコイルばね44で付勢され右扉29の左側
面後部に左端面が当接して回動支持側と反対側の端が右
扉29の左側面から左方に突き出さない位置にある突出
部材33は、右扉29を閉じる過程で回動軸43の上下
両端部にそれぞれ当接して、この回動軸43を前方に押
圧する。すると、この回動軸43,当接片45およびリ
ンク42を介し引張りコイルばね44の付勢力に抗して
ケース1で前方に押圧される突出部材33は左方に移動
する。そして、この突出部材33は、右扉29が完全に
閉じると、左端が右扉29の左側面から左方に突き出し
た状態で、左扉28が閉じていれば、この左扉28の右
側面後部に当接して移動が阻止される。これにより、隙
間10は、背面側から突出部材33で覆われかつゴム製
の突出部材本体34で密閉されとともに、右扉29の閉
位置でこの右扉29の左側面から左方に突き出した位置
にある突出部材33は、右扉29を開いていく過程で、
当接片45が回動軸43から離れる。これにより、引張
りコイルばね44で付勢力で右扉29の左側面後部に右
端面が当接して左端が右扉29の左側面から左方に突き
出さない位置に戻る。
【0031】したがって、左扉28および右扉29の厚
みにより、扉27を閉じた際に発生する隙間10を突出
部材32,33で密閉でき、隙間10を通しての外部か
ら塵埃のケース1内への侵入,収納室2内の冷気あるい
は暖気の隙間10を通しての外部への漏洩を防止でき
る。これにより、ケース1内が不衛生になったり、収納
室2内の商品が所定の温度に保たれなかったりすること
はなくなる。また、図1に示す実施例では、左扉28お
よび右扉29を単独で開閉しかつ施錠できるとともに、
扉27の閉位置で溝39内にある棒体40および、固定
片41を介して右扉29の回動支持側と反対側の端をケ
ース1に支持している。そのため、左扉28および右扉
29が、扉27の閉位置で相対的にずれて外観を損った
り、扉27の開閉操作が困難になったりすることはな
く、図示しない加熱装置,冷却装置などのケース1内に
内蔵した内蔵機器の点検整備、収納棚22への商品の補
充などの保守作業を容易に行うことができる。
【0032】
【発明の効果】この発明によれば、内部に商品が収納若
しくは内部で商品が原料から製造され前面が開口するケ
ースとで機体を構成する、上下および若しくは左右に分
割した複数の部分で構成され前記ケースの前面開口を開
閉自在に覆う扉の前記部分のうちの、互に離反する側端
を水平面内若しくは鉛直面内で回動自在に前記ケースに
支持された互に隣接する一対の部分の互に近接する側端
部のいずれか一方の背面側に一端が支持された、この一
方を閉方向に回動したとき前記ケースに当接してこのケ
ースで押圧され他端が前記一方の前記側端部側の側面か
ら側方へ突出する突出部材を具備したので、一対の部分
を閉じたとき、この一対の部分間に発生する隙間を介し
てケース内外が連通するのを防止でき、エネルギの省力
化が図れるとともに、所定の温度に保って商品を新鮮か
つ衛生的にケース内に貯蔵できる。
【0033】また、突出部材を、一対の部分の互に近接
する側端部のいずれか一方の背面側に、一方方向に付勢
してこの一方と同じ面内で回動自在に一端が支持され
た、前記一方を閉方向に回動したとき前記ケースに当接
しこのケースで前記付勢力に抗し押圧されて回動し他端
が前記一方の前記側端部側の側面から側方に突出する突
出部材としたので、一対の部分を閉じたとき、この一対
の部分間に発生する隙間を介してケース内外が連通する
のを防止でき、上記と同様の効果が得られる。
【0034】さらに、突出部材を、一対の部分の互に近
接する側端部のいずれか一方の背面側に、一方方向に付
勢して左右若しくは上下に移動自在に一端が支持され
た、前記一方を閉方向へ回動したとき前記ケースに当接
しこのケースで前記付勢力に抗し押圧されて移動し他端
が前記一方の前記側端部側の側面から側方に突出する突
出部材としたので、一対の部分を閉じたとき、この一対
の部分間に生じる隙間を介してケース内外が連通するの
を防止でき、上記と同様の効果が得られる。
【0035】またさらに、突出部材を、外周面の少なく
とも一部が非金属のパッキン材料で形成された突出部材
としたので、閉じたとき一対の部分間に発生する隙間を
確実に密閉できる。その結果、内部に商品が収納若しく
は内部で商品が原料から製造され前面が開口するケース
とで機体を構成する、左右および若しくは上下に分割し
て複数の部分で構成されこの複数の部分の中の互に隣接
し観音開き式に開閉される一対の部分が含まれる扉であ
っても、扉を閉じたとき一対の部分間に発生する隙間を
突出部材で塞いで、機体内の気密性向上および、ケース
内に貯蔵した商品温度の安定性向上を図ることができ
る、開閉が容易で保守作業を迅速かつ容易に行うことが
できる自動販売機の扉構造を提供できるという効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一つの実施例の自動販売機の扉構造
の構成を示し、(A)が、扉を閉じた状態の、後方斜右
上から見た要部斜視図、(B)が、扉を半ば開いた状態
の縮小平面図
【図2】この発明の異なる実施例の自動販売機の扉構造
の構成を示し、(A)が、扉を閉じた状態の、後方斜右
上から見た斜視図、(B)が、扉を半ば開いた状態の縮
小平面図
【図3】図1および図2に示す実施例の正面図
【図4】従来の自動販売機の扉構造の構成を示し、
(A)が扉および収納室扉を半ば開いた状態の、前方斜
左上から見た斜視図、(B)が扉および収納室扉を閉じ
た状態の、(A)の平面図
【符号の説明】
1 ケース 2 収納室 3 収納室扉 4 扉 5 左収納室扉 6 右収納室扉 7 左扉(部分) 8 右扉(部分) 9 突出部 10 隙間 11 機体 12 商品見本 13 展示室 14 選択釦 15 投入口 16 返却レバー 17 鍵穴 18 取出口 19 返却口 20 投入口 21 排出口 22 収納棚 23 シュータ 24 凝縮器 25 支柱 26 搬出口 27 扉 28 左扉(部分) 29 右扉(部分) 30 回動軸 31 回動軸 32 突出部材 33 突出部材 34 突出部材本体 35 枠 36 回動軸 37 捩りコイルばね 38 規制片 39 溝 40 棒体 41 固定片 42 リンク 43 回動軸 44 引張りコイルばね 45 当接片 46 機体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に商品が収納若しくは内部で商品が原
    料から製造され前面が開口するケースと、このケースの
    前面開口を開閉自在に覆う扉とで機体が構成された自動
    販売機であって、前記扉が上下および若しくは左右に分
    割した複数の部分で構成されこの部分のうちの、互に隣
    接する少なくとも一対の部分が互に離反する側端を水平
    面内若しくは鉛直面内で回動自在に前記ケースに支持さ
    れた自動販売機の扉構造において、前記一対の部分の互
    に近接する側端部のいずれか一方の背面側に一端が支持
    された、この一方を閉方向に回動したとき前記ケースに
    当接してこのケースで押圧され他端が前記一方の前記側
    端部側の側面から側方へ突出する突出部材を具備したこ
    とを特徴とする自動販売機の扉構造。
  2. 【請求項2】請求項1記載の自動販売機の扉構造におい
    て、突出部材は、一対の部分の互に近接する側端部のい
    ずれか一方の背面側に、一方方向に付勢してこの一方と
    同じ面内で回動自在に一端が支持された、この一方を閉
    方向に回動したとき前記ケースに当接しこのケースで前
    記付勢力に抗し押圧されて回動し他端が前記一方の前記
    側端部側の側面から側方に突出する突出部材であること
    を特徴とする自動販売機の扉構造。
  3. 【請求項3】請求項1記載の自動販売機の扉構造におい
    て、突出部材は、一対の部分の互に近接する側端部のい
    ずれか一方の背面側に、一方方向に付勢して左右若しく
    は上下に移動自在に一端が支持された、前記一方を閉方
    向へ回動したとき前記ケースに当接しこのケースで前記
    付勢力に抗し押圧されて移動し他端が前記一方の前記側
    端部側の側面から側方に突出する突出部材であることを
    特徴とする自動販売機の扉構造。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
    の自動販売機の扉構造において、突出部材は、外周面の
    少なくとも一部が非金属のパッキン材料で形成された突
    出部材であることを特徴とする自動販売機の扉構造。
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