JPH0720927A - 故障・修理情報処理支援装置 - Google Patents

故障・修理情報処理支援装置

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JPH0720927A
JPH0720927A JP16109293A JP16109293A JPH0720927A JP H0720927 A JPH0720927 A JP H0720927A JP 16109293 A JP16109293 A JP 16109293A JP 16109293 A JP16109293 A JP 16109293A JP H0720927 A JPH0720927 A JP H0720927A
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repair
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inputted
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JP16109293A
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Inventor
Shiro Nakatani
史郎 中谷
Yoshitaka Ogawa
芳孝 小川
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 故障・修理情報を新製品の改良技術に反映可
能とさせる。 【構成】 故障・修理対象について、機構設計、電気回
路設計、部品選定、材料選定などの技術情報を含む故障
・修理の基準情報を予め記憶しておき、故障・修理情報
を次のように入力する。まず画面表示F1から対象製品
を選択入力し(S2)、画面表示F2,F3から順次選
択して故障箇所を選択入力し(S3)、次に故障の症状
を入力し(S4)、画面表示F5から故障が起きた時の
使用状態を選択入力し(S5)、それまでの入力状態か
ら基準情報を参照して故障原因の判断(推定)を行って
画面表示F6を行い(S6)、それにもとづき、実際に
行った修理を、画面表示F7,F8により選択入力し
(S7)、更に修理者、修理場所を画面表示F9から選
択入力し(S8)、その後画面表示F10から修理結果
を選択入力する(S9)。これらの解析情報をMODE
Mを介して中央処理装置へ転送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は企業などの機関に設置
され、出荷した製品の故障・修理情報を解析し、後方支
援を行う故障・修理情報処理支援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来関連する支援システムとして、各種
故障診断装置、例えば特開昭63−78041号公報に
て開示される車両用故障診断装置、特開平1−1845
99号公報にて開示される故障診断支援装置などがあ
る。また、電子手帳利用に関しては特開平4−1843
号公報にて開示のスケジュール管理装置や、特開平4−
177451号公報にて開示される電子手帳機器などが
ある。その他、コンピュータネットワークによりデータ
を転送し、情報管理を行うシステムは広く一般的であ
り、医薬品在庫管理、個人情報管理、生命保険見積、部
品管理など数多い。
【0003】特開昭64−52552号公報にて開示の
自動車用故障診断装置の場合、図15に示すように、自
動車1内の電子制御装置2と、コネクタ3とケーブル4
を介して故障診断装置5とを双方向通信させる。故障診
断装置5にはコネクタ6にてメモリカートリッジ7が取
付けられ、キーボード部8、表示部9を備え、標準通信
I/Fコネクタ10、ケーブル11にてエキスパートコ
ンピュータ12と接続されている。メモリカートリッジ
7には故障診断に必要なプログラム、データなどが車種
に応じて記憶されている。自動車1の電子制御装置2と
は、エキスパートコンピュータ12のキーボード部13
の操作による問診指令で電子制御装置2へ直接呼出し、
呼込みを行うことで故障診断をする。エキスパートコン
ピュータ12は、音響カプラ14、受話器15、電話機
本体16、商用あるいは専用の電話線17を介してホス
トコンピュータ18に接続され、必要なプログラムやデ
ータのバックアップを受けることでより高度な故障診断
を行う。故障診断は例えば現地で行う場合は故障診断装
置5のみにより実施する。診断者はエキスパートコンピ
ュータ12の表示部9に表示されたデータに基き、マニ
ュアルに記載の標準値と比較し、この比較によりどこに
異常があるかを調べる。このためのメモリカートリッジ
7は車種毎、年式毎に用意されている。
【0004】また、電子手帳とコンピュータとをリンク
させたシステムは、その目的は主としてスケジュール管
理、個人情報管理などであり、電子手帳の処理、記憶能
力を接続したコンピュータで補うと共に、複数の電子手
帳データの効率的な管理を目指したものである。さらに
事務処理の効率化を目的とするシステム、例えば伝票発
行や在庫管理などのシステムについても、上記従来例同
様の構成を持つものが多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の故障診断装置
は、故障している対象物に対し適切かつ高度な診断を行
い、迅速な修理を可能とすると共に、サービスマンや技
術者の負担軽減が目的である。しかしながら従来の故障
診断装置は、入力された故障の現象に対し、その製品内
の不良部分を推定し、修理方法を提案することに重点が
おかれ、故障の深層原因の重要部分を占める設計、部
品、材料などの技術的原因の追求については考慮されて
おらず、このことが個々の現品対応ではない不偏的な原
因を掴みきれなかった。
【0006】また、故障・修理情報の流れの面から見て
も、従来はサービス拠点からの情報が不十分なために、
技術部門における原因追求の確度を低下させていた。そ
してこれらの結果として、既存製品についてはその仕様
変更などの技術的改良が不十分となり、さらに新製品に
その改良技術が反映されないなどの問題があった。
【0007】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、故障・修理情報を有効に活用
し、技術部門にフィードバックすることができる故障・
修理情報処理支援装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明によれば、製品
の故障・修理情報を入力する手段と、その入力した故障
・修理情報を記憶する手段と、製品毎に故障・修理に対
応して予め定められたデータを記憶する手段と、前記デ
ータを基に、前記入力による故障・修理情報を解析する
手段と、前記解析結果を出力する手段とが故障・修理情
報処理支援装置に設けられる。
【0009】
【作用】このような構成の、故障・修理情報処理支援装
置によれば、故障・修理情報を入力すると、製品毎にそ
の故障・修理に対応して予め定められたデータを基に、
その入力された故障・修理情報を解析し、この結果を出
力する。
【0010】
【実施例】図1はこの発明の第1実施例の故障・修理情
報処理支援装置を含むシステムを示し、このシステムは
中央処理装置21と、技術データ処理装置22と、この
発明による複数の故障・修理情報処理支援装置23−1
〜23−nとで構成されている。中央処理装置21は本
社に、技術データ処理装置22は開発設計などの技術部
門に設置され、故障・修理情報処理支援装置23−1〜
23−nは各営業店などの複数のサービス拠点に設置さ
れる。
【0011】図2にこの発明による故障・修理情報処理
支援装置23−1〜23−nの詳細を示す。故障・修理
情報処理支援装置の本体部29はCPU30、ROM3
1、RAM32、CRTI/F(インターフェース)3
3、キーボードI/F34、プリンタI/F35、SI
O(直列−並列変換)36から構成される。ROM31
内の一部が故障・修理コード表データ部31−1に充て
られている。本体部29には表示器、例えばCRT3
7、キーボード38、プリンタ39、がそれぞれCRT
I/F33、キーボードI/F34、プリンタI/F3
5で接続され、また中央処理装置21とのデータの授受
を行うためのMODEM40がSIO36に接続され
る。
【0012】製品が故障により返品された場合、サービ
ス拠点ではその故障内容がどんなものであるかを調べ、
その結果に基いて修理を行い、修理伝票を発行する。サ
ービス拠点での修理が不可能であれば本社に返品された
製品を送る。この際問題になるのが故障内容の解析であ
る。故障の原因としては、製品内部のどこが不良である
とか、使用方法が悪いとか、使用環境が過酷であったと
かが挙げられるが、これらはいわば直接的原因、換言す
れば表層的原因であり、その奥には例えば設計不良、部
品・材料の選択不良などの技術由来の原因が存在し、し
かもそれは深層原因の主要部を占めるのである。そこで
この実施例ではこの技術由来の原因に結びつく故障・修
理情報の処理方法について検討を重ねた結果、独自の故
障・修理データを創出するに至った。そして入力された
故障・修理情報の解析用に製品毎の故障・修理データ
(基準情報)を定め、これを基に解析を行うことにし
た。
【0013】この故障・修理データ(基準情報)の構造
は、コード部分と、そのコードと対応する内容部分とに
分かれ、含まれるデータ(内容)としては、製品群・製
品名、故障の箇所、故障の現象、故障が起きた時の使用
状態、処置(修理)方法、修理場所・修理者、故障の原
因、そして結果である。これらのデータ(基準情報)
は、サービス拠点に設置された故障・修理情報処理支援
装置23−1〜23−nの本体部29のROM31の故
障・修理データ部31−1に格納されている。
【0014】図3および図4に前記故障・修理データ
(基準情報)の例をある電気機器について示す。ステー
ジ1は故障の箇所を、ステージ2は故障の現象を、ステ
ージ3は故障が起きた時の使用状態を、ステージ4はそ
の故障に対して行った処置(修理)方法を、ステージ5
はその修理を行った場所・修理者を、ステージ6はその
故障の原因を、そしてステージ7はその故障に対する処
理結果を示している。各ステージのコード桁は、ステー
ジ1が2桁、ステージ2が2桁、ステージ3が1桁、ス
テージ4が2桁、ステージ5が1桁、ステージ6が2
桁、ステージ7が1桁となっている。
【0015】この故障・修理データには、ステージ6の
故障原因を始め、ステージ2の故障の現象、ステージ3
の使用状態など技術由来の項目が多数含まれており、こ
の実施例による故障・修理情報処理支援装置で解析され
た情報は、例えば本社設置の中央処理装置や、技術部門
に設置のEWS(エンジニアリング・ワークステーショ
ン)などで処理し易いように考慮されており、強力な後
方支援が可能になっている。
【0016】さて、故障・修理データの各ステージの性
格上、それらの処理を、選択と、判断及び選択の組合せ
とに分けている。例えば、製品群・製品名、故障の箇
所、故障が起きた時の使用状態、修理方法、修理場所・
修理者、修理結果については選択処理を、故障の現象及
び故障の原因については入力された情報に対して判断を
行い、その判断結果が複数ある場合にはそれらを選択す
るようになっている。
【0017】この故障・修理データ(基準情報)を基
に、入力された故障・修理情報を解析する。図5および
図6にこの実施例における故障・修理情報入力に対する
解析の処理の流れを示す。先ず、故障が起きた対象製品
の製品群・製品名を選択する画面F1(表示内容は図示
せず)がCRT37に表示される(S1)。この時点
で、操作者はキーボード38から該当する番号を入力す
ることにより、対象製品群・製品名を選択すると2桁の
コードが決定される(S2)。ステップS2で対象商品
の選択が終了するとステージ1の故障箇所の選択画面に
移行する。例えばステップS2で画面表示F1中の製品
(電気機器)を選択した場合、ステップS3では図3の
ステージ1における、1.外観・構造、2.表示部、
3.操作部、4.電気回路部………8.関連機器が画面
表示F2として現われ、これらの中から故障箇所を選択
するとステージ1の2桁のコードが決定される(S
3)。例えば画面表示F2中の外観・構造を選択する
と、画面表示F3に1.板金・2.塗装・3.メッキ…
……7.その他が現われ、その中の板金を例えば選択し
た場合には、ステージ1のコードとして「11」が決定
される。ステップS3での選択を終了すると故障の原因
を入力する画面F4に移行する。ここでは言語情報とし
て30文字以内の文字列をキーボード38から入力する
ことになっている。この入力文字列に対してそのキーワ
ードとシソーラス(類似語)の検索、及び主語と述語と
のネットワークを解析することにより、ステージ2の内
容を決定し、2桁のコードを発生させる(S4)。
【0018】例えば「ネジが取れた」とキーボード38
から入力した場合、「ネジ」というキーワード(主語)
と、「取れた」という述語に分解する。前者は図3のス
テージ2の下位桁の「ネジ」に適合する。また、「ネ
ジ」とネットワークを組む述語としては、図3では上位
桁の「外れ」が本来の述語であるが、ROM31内には
この「外れ」のシソーラスとして「取れ」、「抜け」な
どが登録されている。
【0019】そしてこの入力例のように図3に登録され
ている本来の単語が見当たらない場合にはシソーラス検
索を行い、シソーラスの中から適合するものを引き出
す。この結果、本例ではステージ2のコードとして「3
1」が決定される。また、「ネジ」のシソーラスとして
「ビス」、「ナット」、「ねじ」、「皿ネジ」、「ナベ
ネジ」、「丸皿ネジ」などもROM31に登録されてい
る。キーボード38から「ビス……」と入力した場合で
もシソーラス検索により、処理が可能とされてある。
【0020】ステージ2で使用する用語については、同
コードの上位桁に対応する用語(図3の例では、勘合、
損傷、外れ、変形など)、及び下位桁に対応する用語
(隙間、がたつき、歪み、欠品など)のシソーラスがR
OM31に格納されており、入力情報の解析の際にCP
U30により適宜読み出される。なお、ステージ2の入
力情報の解析の結果、複数の判断がなされた場合にはそ
の候補をCRT38に表示し、操作者が選択をすること
でコードが決定するようになっている。
【0021】ステップS4でステージ2のコードを決定
すると、次に故障時における使用状態を決めるステージ
3の選択に移る(S5)。使用状態は、どのような時に
故障が発生したかを知る重要な情報である。従来は動作
中、非動作中、そして輸送中程度の分類であったが、図
4の例では、使用前後・点検の通電前、通電時、無人運
転中(待機中)、無人運転中(通常動作)、………、輸
送中と8項目に分かれ、これが画面表示(F5)され、
この何かを選択することにより詳しい状態を知ることが
できる。例えば無人運転中と言っても、待機中と通常動
作中とでは動作の規模が異り、特にマイクロコンピュー
タを内蔵した機器ではこの区別が重要な情報となるので
ある。
【0022】ステージ3の選択が終わると、図6に示す
ように次にステージ6の故障原因の判断(推定)を行
う。これは今までに選択された各ステージデータの組み
合わせにより、判断される。例えば図3において、ステ
ージ1で外観・構造、塗装が選択され(コード12)、
ステージ2で損傷、はげが選択され(コード24)、ス
テージ3で輸送中が選択され(コード8)た場合には、
図4のステージ6における候補として、輸送中の歪みと
落下・事故が考えられるので、推定原因としてCRT3
8にはこの2つが画面表示(F6)される。操作者はこ
れら2つの中から選択することにより、ステージ6のコ
ードが決定される(S6)。以上のステージ1、ステー
ジ2、ステージ3の選択の組み合わせと、ステージ6に
おける候補との関係についても、予めROM31に記憶
されている。
【0023】ステージ6のコードが決定すると、実際に
修理作業を行った後、ステージ4の選択に移る(S
7)。この時画面表示F7がなされ、その1.交換・
2.修正・3.保守・・・などから選択入力し、例えば
交換を選択すると、画面表示F8となり、1.製品交換
・2.「Ass´y 」交換・3.電気部品・・・のうちの
1つを選択入力し、故障に対し行った修理のコードが決
まる。そうすると、画面表示がF9とかわり、修理場
所、修理者の選択になり、つまりステージ5の選択を行
い(S8)、画面表示がF10となり、故障に対する処
理結果の選択、つまりステージ7の選択を行い(S
9)、解析情報として故障・修理コード(合計13桁)
を決定する。
【0024】故障・修理コードが決定されると、故障・
修理情報処理支援装置23−1〜23−nは前記解析結
果の出力処理を行う。この出力処理は、図7に示すよう
な、修理伝票に前記故障・修理コードを始めとする必要
事項をプリンタ39にて印刷するのに加え、MODEM
40を介して解析結果を本社に設置されている中央処理
装置21にデータ転送する。
【0025】なお、この実施例では、図3,図4に示す
ような故障・修理コードデータを、故障・修理情報処理
用データ処理装置23−1〜23−nの本体部29のR
OM31内に設けたが、例えば同データを外部の磁気デ
ィスクなどの補助記憶装置に設けることも可能である。
また、図2においては、データ入力手段をキーボードと
したが、他はマウスやタブレットなどの入力手段も可能
である。
【0026】図8に故障・修理情報処理支援装置の故障
・修理情報解析手段をエキスパートシステムで実現した
例を示す。エキスパートシステム部90は故障・修理情
報処理支援装置23−1〜23−nの本体部29に組み
込まれている。エキスパートシステム部90は知識ベー
ス部91、推論エンジン92、知識獲得部93、及びユ
ーザI/F部94から構成される。故障・修理コード表
に相当するデータ、つまり基準情報の構築は、熟練サー
ビスマンや技術者などの専門家の知識を基に、ユーザI
/F部94を介して知識獲得部93で編集し、知識ベー
ス部91に格納される。
【0027】図9はテーブルベースによる知識表現の例
である。図9には故障・修理コードの一部(ステージ
6)が格納されている形式を示す。左欄の2桁コードは
第6ステージの故障・修理コードである。第2列はステ
ージ6の上桁分類を、以下右へ下桁分類となっている。
利用者は図5,図6で説明したのと同様に、エキスパー
トシステムが出力するCRT37の選択画面を見ながら
キーボード38を操作して、質問画面に順次答えていく
ことにより、最終的に故障・修理コードが生成されるよ
うになっている。例えば、エキスパートシステム起動直
後のCRT37の画面には、該当する製品を選択するよ
うになっており、以降はステージ1、ステージ2、ステ
ージ3、ステージ6、ステージ4、ステージ5、ステー
ジ7の順で解析が行われ、故障・修理コードが決定され
る。
【0028】エキスパートシステムを用いたことによ
り、強力な知識獲得機能や、知識ベース編集機能によ
り、故障・修理コードの拡張や変更が容易に行え、フレ
キシビリティに富むという利点がある。以上では実施例
において解析処理の中心をなす故障・修理コードについ
て説明したが、さらに付加的な情報を解析する機能を加
えることも可能である。
【0029】図10に電子手帳と故障・修理情報処理用
データ処理装置との接続を示す。図10においては2通
りの接続が記されている。先ず1つはシリアル転送する
場合であり、電子手帳100のデータは通信アダプタ1
01を介して故障・修理情報処理支援装置の本体部29
のSIO36に転送される。もう1つはICカード10
2を媒体としたデータ授受を行う方法で、電子手帳10
0にセットされたICカード102のデータは、ICカ
ードリーダ103で読み込まれ、故障・修理情報処理支
援装置本体部29のICカードリーダI/F104を経
由してCPU30に読み込まれる。
【0030】電子手帳100の場合、その記憶容量は多
くはなく、現時点では最大でも256KB程度であるの
で、多くの機種に対応して図3,図4に示したような故
障・修理コード表をその中に記憶させることは不可能で
ある。さらに、この場合にはサービスマンに携行させ、
現地での故障・修理情報を入力させるため、煩雑な入力
手続きは実際的ではない。
【0031】そこで、この実施例では図11に示すよう
な修理情報のイメージで、各項目を電子手帳に入力して
いくようにした。図11において、客先名、納入先、請
求先などのコード、名称を順次入力する。この際の入力
方法については、使用する電子手帳の機種により、スタ
イラスペン入力のできるものや、カナ漢字変換による入
力を行うものなどがあるが、何れの方法でもよい。な
お、図11のフォーマットは、このまま電子手帳に接続
可能なハンディプリンタを用いてプリントアウトし、修
理納品書として客先に提出することも可能である。図1
1において、故障内容の欄には、故障の部位(Ass′
y別)、機能別(外観・構造、表示部、電気回路、操作
部など)、そして部品レベルの3段階で入力するように
なっている。また、処理内容については、1.手直し、
2.調整、3.点検・清掃、4.注油、5.部品交換、
6.Ass′y交換、7.製品交換、の中から選択す
る。さらに故障原因の欄は、1.振動・衝撃、2.高・
低温、3.多湿、4.誤動作、5.過負荷、6.頻度過
多、7.偶発不良、8.経年変化、9.メンテナンス不
良、10.断線、11.製造不良、12.設計不良、の
中から選択する。
【0032】図12は照明器具を例とした前記3項目を
含む簡略化故障・修理コード表の例である。この簡略化
された故障・修理コード表は大項目として、商品名、故
障内容(3項目)、処置内容、交換品、故障原因の5つ
から成っている。図12の各項目に対応した入力を行う
ことにより、電子手帳100のICカード102に修理
情報が記憶される。サービスマンは現地からサービス拠
点(営業所など)に帰ると、故障・修理情報処理支援装
置に電子手帳に記憶させた情報を吸い上げる(接続は図
10参照)。
【0033】図13にこのデータの流れを示す。図13
は故障・修理情報処理支援装置としてパソコンを用いた
例である。電子手帳100から吸い上げたデータは、パ
ソコンで取扱い可能なMS−DOS形式のファイルに変
換される。図13は、故障・修理情報処理支援装置での
処理にエキスパートシステムを用いた例で、エキスパー
トシステムが取り扱うことが可能なデータ形式として、
LOTUS形式、SYLK形式、そしてCSV形式が上
げられている。エキスパートシステムは外部プログラム
を介して、前記3形式の何れかのファイルを取り込むよ
うになっている。なお、故障・修理情報処理支援装置側
でのデータ受信後の処理については、簡略化故障・修理
コードに対応した解析用データをROM31−1に内蔵
し、さらに、図5に示した修理伝票の項目のうちで必要
な情報を扱えるようにしておけば、先の実施例の場合と
同様な解析結果が得られる。
【0034】図14は電子手帳100のデータを、専用
MODEM104により、公衆回線を使って故障・修理
情報処理支援装置に転送する場合を示す。例えばサービ
スマンが長期に渡り修理作業を行ったり、サービス拠点
に戻らずに複数の客先で修理作業を行う場合、多数の修
理情報を扱わねばならず、電子手帳の記憶容量をオーバ
ーする。このため、サービスマンに電子手帳専用のMO
DEM104を携行させる。サービスマンは出張先から
公衆回線を使ってサービス拠点に設置の故障・修理情報
処理支援装置にデータを転送することで、抜けのない修
理情報管理が可能となる。なお、その後の処理内容につ
いては、既出であるのでここでは省略する。
【0035】製品の仕様変更や新製品開発時に、解析用
データを変更したり、追加したりする編集機能をもた
せ、この内容決定は中央処理装置21で行う。その結果
は、MODEM40、SIO36を経由し、CPU30
によりRAM32に格納される。そして入力情報を解析
する際は、今までのROM31内の故障・修理表データ
部31−1に加え、新たに格納されたRAM32のデー
タを加えて解析が行われる。そしてこの装置の定期点検
時に追加・変更分を加えた新規のROM31に入れ換え
ればよい。また、解析用データを磁気ディスクなどの読
み書き可能な外部記憶装置に格納する場合は、ROM3
1の交換の必要はない。
【0036】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、故
障・修理情報の主要部分である故障・修理コードの生成
が容易に行われると共に、修理伝票などの発行も連動し
て行うことを可能とすることができ、特に営業所などサ
ービス拠点のサービスマンの負担を著しく軽減すること
ができる。さらに故障・修理コードは技術由来の項目が
多数含まれており、確度の高い解析情報を生成すること
ができる。このようにこの発明は、全社的品質管理活動
を行う上で極めて重要なる製品の故障・修理情報の有効
な利用を可能にするための入口部分であるサービス拠点
における故障・修理情報処理の質を著しく高めることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の故障・修理情報処理支
援装置を含むシステム構成を示すブロック図。
【図2】第1実施例の故障・修理情報処理支援装置を示
すブロック図。
【図3】第1実施例の故障・修理情報処理支援装置にお
ける故障・修理コードの例を示す図。
【図4】図3の続きを示す図。
【図5】第1実施例の故障・修理情報処理支援装置にお
ける故障・修理情報処理フローを示す図。
【図6】図5の続きを示す図。
【図7】第1実施例の故障・修理情報処理支援装置にお
ける処理出力例を示す図。
【図8】この発明の第2実施例(エキスパートシステム
を適用した例)を示すブロック図。
【図9】第2実施例におけるエキスパートシステムの知
識ベース表現例(テーブルベースによる知識表現)を示
す図。
【図10】この発明の第3実施例(電子手帳を利用した
例)を示すブロック図。
【図11】第3実施例において取り扱う故障・修理情報
のイメージを示す図。
【図12】第3実施例において取り扱う簡略化した故障
・修理コード表の例を示す図。
【図13】第3実施例における電子手帳から転送された
データの流れを示す図。
【図14】この発明の第4実施例(電子手帳とMODE
Mを用いた例)を示すブロック図。
【図15】従来の自動車用故障診断の構成を示すブロッ
ク図。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 故障・修理情報処理支援を行う装置であ
    って、 故障・修理対象に対応して予め定められた故障・修理の
    基準情報を記憶する手段と、 実際の故障・修理対象についての故障・修理情報を入力
    する手段と、 前記入力された故障・修理情報を、前記予め定められた
    故障・修理の基準情報を基に解析を行う手段と、 前記解析結果を出力する手段とを有し、 前記予め定められた故障・修理の基準情報として、前記
    故障・修理対象についての機構設計、電気回路設計、部
    品選定、材料選定などの技術情報を含む故障・修理の基
    準情報を取り扱うことを特徴とする、 故障・修理情報処理支援装置。
JP16109293A 1993-06-30 1993-06-30 故障・修理情報処理支援装置 Pending JPH0720927A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6282375B1 (en) 1999-07-26 2001-08-28 Eastman Kodak Company One-time use camera having breakable component and recycling method
JP2003187069A (ja) * 2001-12-21 2003-07-04 Fujitsu Ten Ltd 品質問題フォロー方法およびシステム
JP2009250693A (ja) * 2008-04-02 2009-10-29 Toyota Motor Corp 故障診断用情報生成装置及びシステム
CN112330131A (zh) * 2020-10-30 2021-02-05 深圳市元征科技股份有限公司 故障解决评价方法、服务器、用户客户端及计算机介质

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