JPH07208253A - スロットル開度検出装置 - Google Patents

スロットル開度検出装置

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JPH07208253A
JPH07208253A JP1694894A JP1694894A JPH07208253A JP H07208253 A JPH07208253 A JP H07208253A JP 1694894 A JP1694894 A JP 1694894A JP 1694894 A JP1694894 A JP 1694894A JP H07208253 A JPH07208253 A JP H07208253A
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JP
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intake pressure
pressure
corrected
detected
intake
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JP1694894A
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Inventor
Kazutoshi Ohashi
和俊 大橋
Yoshiteru Okumura
芳輝 奥村
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、スロットルバルブの開度状態を
検出するスロットルセンサや全閉スイッチ・全開スイッ
チを要することなく、スロットル開度の全閉状態や全開
状態を検出し得て、コストの低減を果たすことを目的と
している。 【構成】 このため、内燃機関の吸気通路に設けられた
圧力センサの検出する吸気圧力を前記内燃機関の運転状
態により補正して補正吸気圧力を求め、この補正吸気圧
力の状態が所定状態である場合に前記吸気通路に設けら
れたスロットルバルブのスロットル開度が所定の開度状
態であることを検出する制御手段に設けたことを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はスロットル開度検出装
置に係り、特にスロットルバルブの開度状態を検出する
スロットルセンサや全閉スイッチ・全開スイッチを要す
ることなく、スロットルバルブの全閉状態や全開状態を
検出し得て、コストの低減を果たし得るスロットル開度
検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両等に搭載される内燃機関は、燃料量
や点火時期等を運転状態に応じて要求される適正な値と
するために、運転状態を把握する必要がある。そこで、
内燃機関には、運転状態を現す運転状態要素である吸気
通路の吸気圧力やスロットルバルブの開度状態等を検出
するために、圧力センサやスロットルセンサ・全閉スイ
ッチ・全開スイッチ等を設けたものがある。
【0003】前記圧力センサは、吸気通路を流れる吸気
の吸気圧力を検出する。前記スロットルセンサは、スロ
ットルバルブの全閉状態から全開状態までの開度状態を
検出する。前記全閉スイッチは、スロットルバルブの全
閉状態を検出する。前記全開スイッチは、スロットルバ
ルブの全開状態を検出する。
【0004】前記スロットルバルブの開度状態を検出す
る装置としては、特開昭61−261641号公報や特
開昭63−138137号公報に開示されるものがあ
る。特開昭61−261641号公報に開示されるもの
は、スロットルバルブに設けたスロットルセンサのアナ
ログ出力によりスロットルバルブの全閉状態あるいはア
イドル開度状態を検出するものである。特開昭63−1
38137号公報に開示されるものは、スロットルバル
ブの全閉状態または全開状態時にオンするスロットルス
イッチを設け、このスロットルスイッチのオン動作時に
機関回転数の微分値を設定値と比較して、スロットルバ
ルブの全閉状態または全開状態を検出するものである。
【0005】また、このようなスロットル開度検出装置
の故障を判定するものとしては、特開昭63−2054
88号公報に開示されるものがある。この特開昭63−
205488号公報に開示されるものは、スロットルバ
ルブの全閉状態において全閉信号を出力するスロットル
位置センサを設け、スロットル位置センサから全閉信号
が出力され、且つ内燃機関に供給される体積空気流量が
所定判別値以上の判定条件が成立した場合に、スロット
ル位置センサが故障であると判定するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のスロ
ットル開度検出装置においては、前記公報に開示される
ように、スロットルボディにスロットルバルブの全閉状
態から全開状態までの開度状態を検出するスロットルセ
ンサやスロットルバルブの全閉状態・全開状態を夫々検
出する全閉スイッチ・全開スイッチを設けていた。
【0007】ところが、従来のスロットル開度検出装置
は、前記スロットルセンサや全閉スイッチ・全開スイッ
チを設けていることから部品点数が増加し、コストの上
昇を招く不都合があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述不都合を除去するために、内燃機関の吸気通路に吸気
圧力を検出する圧力センサを設け、この圧力センサの検
出する吸気圧力を前記内燃機関の運転状態補正係数によ
り補正して補正吸気圧力を求め、この補正吸気圧力が所
定条件を満足する場合は前記吸気通路に設けられたスロ
ットルバルブが所定の開度状態であることを検出する制
御手段を設けたことを特徴とする。
【0009】
【作用】この発明の構成によれば、スロットル開度検出
装置は、制御手段によって、内燃機関の吸気通路に設け
られた圧力センサの検出する吸気圧力を内燃機関の運転
状態補正係数により補正して補正吸気圧力を求め、この
補正吸気圧力が所定条件を満足する場合は吸気通路に設
けられたスロットルバルブが所定の開度状態であること
を検出することにより、内燃機関に既設の圧力センサを
利用して、スロットルバルブが所定の開度状態であるこ
と、例えば全閉状態や全開状態であることを検出でき
る。
【0010】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
に説明する。図1〜図4は、この発明の第1実施例を示
すものである。図4において、2は内燃機関、4は吸気
通路、6は排気通路である。内燃機関2の吸気通路4
は、上流側から順次に接続されたエアクリーナ8とスロ
ットルボディ10とサージタンク12と吸気マニホルド
14とにより形成される。前記スロットルボディ12内
の吸気通路4には、スロットルバルブ16を備えてい
る。吸気通路4は、内燃機関2の燃焼室18に連通され
ている。
【0011】また、内燃機関2の燃焼室18に連通され
る排気通路6は、上流側から順次に接続された排気マニ
ホルド20と上流側排気管22と触媒コンバータ24と
下流側排気管26とにより形成される。触媒コンバータ
24内の排気通路6には、触媒体28を設けている。
【0012】前記内燃機関2には、燃焼室18に指向さ
せて燃料噴射弁30を設けている。燃料噴射弁30は、
燃料分配通路32を介して燃料供給通路34により燃料
タンク36に連通されている。燃料タンク36内の燃料
は、燃料ポンプ38により燃料供給通路34を圧送さ
れ、燃料分配通路32を介して燃料噴射弁30に供給さ
れる。
【0013】前記燃料噴射弁30に供給される燃料は、
燃料圧力調整部40により圧力を調整される。燃料圧力
調整部40は、吸気通路4に連通する導圧通路42から
導入される吸気圧力により燃料圧力を所定値に調整し、
余剰の燃料を燃料戻り通路44により燃料タンク36に
戻す。
【0014】前記吸気通路4には、吸気温度を検出する
吸気温度センサ46を設け、吸気圧力(ブースト圧)を
検出する圧力センサ48を設けている。前記内燃機関2
には、クランク角及び機関回転数を検出して回転数セン
サとしても機能するクランク角センサ50を設け、冷却
水温度を検出する冷却水温度センサ52を設けている。
クランク角センサ50は、ディストリビュータ54に設
けられている。前記排気通路6には、排気中の酸素濃度
を検出するO2 センサ56を設けている。
【0015】前記吸気温度センサ46、圧力センサ4
8、クランク角センサ50、冷却水温度センサ52、O
2 センサ56は、制御手段たる制御部58の入力側に接
続されている。制御部58の入力側には、図示しないエ
アコンディショナ用コンプレッサのオン・オフを検出す
べくエアコンコンプレッサスイッチ60と、図示しない
ヘッドランプの点灯等による電気負荷のオン・オフを検
出すべく電気負荷スイッチ62と、図示しない自動変速
機の非走行係合状態・走行係合状態を検出すべく係合状
態スイッチ64と、が接続されている。また、制御部5
8の出力側には、燃料噴射弁30と燃料ポンプ38とが
接続されている。
【0016】制御部58は、各種センサ46等から入力
する信号により、燃料噴射弁30を駆動して燃料を噴射
させ、ディストリビュータ54を介して点火プラグ(図
示せず)に飛火させる。即ち、制御部58は、圧力セン
サ48の検出する吸気圧力とクランク角センサ50の検
出する機関回転数とを基にその他のセンサの検出する運
転状態要素を加味して燃料噴射量を算出し、燃料噴射弁
30を駆動して燃料を噴射させる、いわゆるD方式によ
り燃料噴射を制御する。また、制御部58は、クランク
角センサ50の検出するクランク角にその他のセンサの
検出する運転状態要素を加味して点火時期を算出し、点
火プラグ(図示せず)に飛火させる。
【0017】この内燃機関2には、スロットル開度検出
装置66を設けている。スロットル開度検出装置66
は、制御部58によって、内燃機関2の吸気通路4に設
けた圧力センサ48の検出する吸気圧力を内燃機関2の
運転状態補正係数により補正して補正吸気圧力を求め、
この補正吸気圧力が所定条件を満足する場合はスロット
ルバルブ16が所定の開度状態であることを検出するも
のである。
【0018】この発明の第1実施例において、制御部5
8は、第2図に示す如く、圧力センサ48の検出する吸
気圧力(ブースト圧)Pbを機関回転数補正係数KNE及
び各種機関負荷補正係数ZPRSIAC・ZPRSIEL・
ZPRSID により補正して補正吸気圧力Pb(n)を
求め、この補正吸気圧力Pb(n)が所定圧力値X1以
下であり且つこの補正吸気圧力Pb(n)の変化幅ΔP
b(n)が所定変化幅Y1以下である状態が所定時間T
1以上継続された条件を満足する場合はスロットルバル
ブ16が全閉状態であることを検出するものである。
【0019】次に第1実施例の作用を図1にしたがって
説明する。
【0020】スロットル開度検出装置66は、制御部5
8によって、内燃機関2の駆動時にスロットル開度の検
出がスタート(ステップ100)すると、補正吸気圧力
Pb(n)を計算する(ステップ102)。圧力センサ
48の検出する吸気圧力(ブースト圧)Pbは、スロッ
トル開度が同じであっても、図3に示す如く、機関回転
数によって異なるものである。
【0021】そこで、制御部58は、図2に示す如く、
吸気圧力Pbを、機関回転数補正係数KNE、及び、各種
機関負荷であるエアコンディショナ用コンプレッサのオ
ンによるエアコンコンプレッサ補正係数ZPRSIAC、
電気負荷のオンによる電気負荷補正係数ZPRSIEL、
自動変速機の走行係合状態による走行係合状態補正係数
ZPRSID 、により補正して、補正吸気圧力Pb
(n)を求める{Pb(n)=Pb×KNE−(ZPRS
IAC+ZPRSIEL+ZPRSID )}。
【0022】つまり、制御部58は、機関回転数及び機
関負荷による吸気圧力Pbの変動分を考慮して、圧力セ
ンサ48の検出する吸気圧力Pbに機関回転数補正係数
KNEを掛けることによりアイドル時の吸気圧力たるアイ
ドル時吸気圧力Pb’(n)を求め(図2のB参照)、
このアイドル時吸気圧力Pb’(n)から内燃機関2に
加担された負荷に対応するアイドル時の各種機関負荷補
正係数であるエアコンコンプレッサ補正係数ZPRSI
AC、電気負荷補正係数ZPRSIEL、走行係合状態補正
係数ZPRSID を引いて補正吸気圧力Pb(n)を求
める(図2のC参照)。
【0023】なお、機関回転数補正係数KNEは、図示し
ない機関回転数のテーブルより補間して求められる値で
ある。また、各種機関負荷であるエアコンディショナ用
コンプレッサのオンによるエアコンコンプレッサ補正係
数ZPRSIAC、電気負荷のオンによる電気負荷補正係
数ZPRSIEL、自動変速機の走行係合状態による走行
係合状態補正係数ZPRSID は、夫々エアコンコンプ
レッサスイッチ60からのオン・オフ信号、電気負荷ス
イッチ62からのオン・オフ信号、係合状態スイッチ6
4からの非走行係合状態・走行係合状態信号に応じて、
アイドル時吸気圧力Pb’(n)から引かれる。
【0024】これにより、制御部58は、機関回転数及
び機関負荷による変動分を補正した補正吸気圧力Pb
(n)を求める。
【0025】吸気圧力を機関回転数及び各種機関負荷に
より補正して求められた補正吸気圧力Pb(n)は、所
定圧力値X1以下であるか否かを判断される(ステップ
104)。補正吸気圧力Pb(n)が所定圧力値X1以
下の場合(ステップ104:YES)は、所定時間T1
以上継続されたか否かを判断する(ステップ106)。
所定時間T1以上継続された場合(ステップ106:Y
ES)は、負荷変化(例えば、エアコンディショナ用コ
ンプレッサがオフからオンになった場合やオンからオフ
になった場合等)から設定時間tが経過したか否かを判
断する(ステップ108)。
【0026】負荷変化から設定時間tが経過した場合
(ステップ108:YES)は、補正吸気圧力Pb
(n)の変化幅ΔPb(n)を計算する(ステップ11
0)。変化幅ΔPb(n)は、今回の補正吸気圧力Pb
(n)と前回の補正吸気圧力Pb(n−1)との差の絶
対値として求められる{ΔPb(n)=|Pb(n)−
Pb(n−1)|}。
【0027】前記変化幅ΔPb(n)は、所定変化幅Y
1以下であるか否かを判断される(ステップ112)。
変化幅ΔPb(n)が所定変化幅Y1以下である場合
(ステップ112:YES)は、スロットルバルブ16
が全閉状態であることを検出(ステップ114)し、エ
ンド(ステップ116)になる。
【0028】一方、前記ステップ104において補正吸
気圧力Pb(n)が所定圧力値X1越えの場合(ステッ
プ104:NO)、前記ステップ106において所定時
間T1未満の場合(ステップ106:NO)、また、前
記ステップ112において変化幅ΔPb(n)が所定変
化幅Y1越えである場合(ステップ112:NO)は、
エンド(ステップ116)になる。この場合は、スロッ
トルバルブ16が全閉以外の開度状態であることを検出
することになる。
【0029】また、前記ステップ108において負荷変
化から設定時間tが経過していない場合(ステップ10
8:NO)は、補正吸気圧力Pb(n)の変化幅ΔPb
(n)の判断(ステップ110・ステップ112)を行
わない。
【0030】このように、制御部58は、圧力センサ4
8の検出する吸気圧力Pbに機関回転数補正係数KNEを
掛けてアイドル時吸気圧力Pb’(n)を求め、このア
イドル時吸気圧力Pb’(n)からアイドル時の内燃機
関2に加担された負荷に対応するエアコンコンプレッサ
補正係数ZPRSIAC、電気負荷補正係数ZPRSIE
L、走行係合状態補正係数ZPRSID を引いて補正吸
気圧力Pb(n)を求め、この補正吸気圧力Pb(n)
が所定圧力値X1以下であり、所定時間T1以上継続さ
れ、且つ、負荷変化から設定時間tが経過した一定負荷
における補正吸気圧力Pb(n)の変化幅ΔPb(n)
が所定変化幅Y1以下である場合は、スロットルバルブ
16が全閉状態であることを検出する。
【0031】これにより、スロットル開度検出装置66
は、従来のスロットルセンサあるいは全閉スイッチ(図
4に破線で示す)を設けることなく不要とし得て、内燃
機関2に既設の圧力センサ48を利用して、スロットル
バルブ16の全閉状態を検出することができる。
【0032】このため、このスロットル開度検出装置6
6は、スロットルバルブ16の全閉状態を検出するため
のスロットルセンサや全閉スイッチを要することなく、
スロットルバルブ16の全閉状態を検出でき、コストの
低減を果たすことができる。
【0033】なお、この第1実施例においては、図1に
示す如く、吸気圧力Pbを機関回転数補正係数KNE及び
各種機関負荷補正係数ZPRSIAC、ZPRSIEL、Z
PRSID により補正して補正吸気圧力Pb(n)を求
め、この補正吸気圧力Pb(n)が所定圧力値X1以下
であり、所定時間T1以上継続され、且つ、負荷変化か
ら設定時間tが経過した一定負荷における補正吸気圧力
Pb(n)の変化幅ΔPb(n)が所定変化幅Y1以下
である場合は、スロットルバルブ16が全閉状態である
ことを検出したが、以下のようにスロットルバルブ16
の全閉状態を検出することもできる。
【0034】即ち、制御部58は、図1におけるステッ
プ106をステップ112とステップ114との間に変
更してステップを100・102・104・108・1
10・112・106・114・116の順とし、吸気
圧力Pbに機関回転数補正係数KNEを掛けてアイドル時
吸気圧力Pb’(n)を求め、このアイドル時吸気圧力
Pb’(n)からアイドル時の内燃機関2に加担された
負荷に対応するエアコンコンプレッサ補正係数ZPRS
IAC、電気負荷補正係数ZPRSIEL、走行係合状態補
正係数ZPRSID を引いて補正吸気圧力Pb(n)を
求め、この補正吸気圧力Pb(n)が所定圧力値X1以
下であり且つ負荷変化から設定時間tが経過した一定負
荷における補正吸気圧力Pb(n)の変化幅ΔPb
(n)が所定変化幅Y1以下である状態が所定時間T1
以上継続された場合は、スロットルバルブ16が全閉状
態であることを検出することもできる。なお、負荷変化
から設定時間tが経過していない場合は、補正吸気圧力
Pb(n)の変化幅ΔPb(n)の判断を行わない。
【0035】また、制御部58は、図1におけるステッ
プ108をステップ100とステップ102との間に変
更するとともにステップ106をステップ112とステ
ップ114との間に変更してステップを100・108
・102・104・110・112・106・114・
116の順とし、負荷変化から設定時間tが経過した一
定負荷における吸気圧力Pbに機関回転数補正係数KNE
を掛けてアイドル時吸気圧力Pb’(n)を求め、この
アイドル時吸気圧力Pb’(n)からアイドル時の内燃
機関2に加担された負荷に対応するエアコンコンプレッ
サ補正係数ZPRSIAC、電気負荷補正係数ZPRSI
EL、走行係合状態補正係数ZPRSIDを引いて補正吸
気圧力Pb(n)を求め、この補正吸気圧力Pb(n)
が所定圧力値X1以下であり且つ補正吸気圧力Pb
(n)の変化幅ΔPb(n)が所定変化幅Y1以下であ
る状態が所定時間T1以上継続された場合は、スロット
ルバルブ16が全閉状態であることを検出することもで
きる。なお、負荷変化から設定時間tが経過していない
場合は、補正吸気圧力Pb(n)及び変化幅ΔPb
(n)の判断を行わない。
【0036】このように、制御部58は、圧力センサ4
8の検出する吸気圧力Pbを機関回転数補正係数KNE及
び各種機関負荷補正係数ZPRSIAC・ZPRSIEL・
ZPRSID により補正して補正吸気圧力Pb(n)を
求め、この補正吸気圧力Pb(n)が所定圧力値X1以
下であり且つこの補正吸気圧力Pb(n)の変化幅ΔP
b(n)が所定変化幅Y1以下である状態が所定時間T
1以上継続された条件を満足する場合はスロットルバル
ブ16が全閉状態であることを検出するものである。
【0037】これにより、スロットル開度検出装置66
は、従来のスロットルセンサあるいは全閉スイッチ(図
4に破線で示す)を設けることなく不要とし得て、内燃
機関2に既設の圧力センサ48を利用して、スロットル
バルブ16の全閉状態を検出することができ、コストの
低減を果たすことができるものである。
【0038】図5〜図8は、この発明の第2実施例を示
すものである。図8において、202は内燃機関、20
4は吸気通路、206は排気通路である。内燃機関20
2の吸気通路204は、上流側から順次に接続されたエ
アクリーナ208とスロットルボディ210とサージタ
ンク212と吸気マニホルド214とにより形成され
る。前記スロットルボディ212内の吸気通路204に
は、スロットルバルブ216を備えている。吸気通路2
04は、内燃機関202の燃焼室218に連通されてい
る。
【0039】また、内燃機関202の燃焼室218に連
通される排気通路206は、上流側から順次に接続され
た排気マニホルド220と上流側排気管222と触媒コ
ンバータ224と下流側排気管226とにより形成され
る。触媒コンバータ224内の排気通路206には、触
媒体228を設けている。
【0040】前記内燃機関202には、燃焼室218に
指向させて燃料噴射弁230を設けている。燃料噴射弁
230は、燃料分配通路232を介して燃料供給通路2
34により燃料タンク236に連通されている。燃料タ
ンク236内の燃料は、燃料ポンプ238により燃料供
給通路234を圧送され、燃料分配通路232を介して
燃料噴射弁230に供給される。
【0041】前記燃料噴射弁230に供給される燃料
は、燃料圧力調整部240により圧力を調整される。燃
料圧力調整部240は、吸気通路204に連通する導圧
通路242から導入される吸気圧力により燃料圧力を所
定値に調整し、余剰の燃料を燃料戻り通路244により
燃料タンク236に戻す。
【0042】前記吸気通路204には、吸気温度を検出
する吸気温度センサ246を設け、吸気圧力(ブースト
圧)を検出する圧力センサ248を設けている。前記内
燃機関202には、クランク角及び機関回転数を検出し
て回転数センサとしても機能するクランク角センサ25
0を設け、冷却水温度を検出する冷却水温度センサ25
2を設けている。クランク角センサ250は、ディスト
リビュータ254に設けられている。前記排気通路20
6には、排気中の酸素濃度を検出するO2 センサ256
を設けている。
【0043】前記吸気温度センサ246、圧力センサ2
48、クランク角センサ250、冷却水温度センサ25
2、O2 センサ256は、制御手段たる制御部258の
入力側に接続されている。また、制御部258の出力側
には、燃料噴射弁230と燃料ポンプ238とが接続さ
れている。
【0044】制御部258は、各種センサ246等から
入力する信号により、燃料噴射弁230を駆動して燃料
を噴射させ、ディストリビュータ254を介して点火プ
ラグ(図示せず)に飛火させる。即ち、制御部258
は、圧力センサ248の検出する吸気圧力とクランク角
センサ250の検出する機関回転数とを基にその他のセ
ンサの検出する運転状態要素を加味して燃料噴射量を算
出し、燃料噴射弁230を駆動して燃料を噴射させる、
いわゆるD方式により燃料噴射を制御する。また、制御
部258は、クランク角センサ250の検出するクラン
ク角にその他のセンサの検出する運転状態要素を加味し
て点火時期を算出し、点火プラグ(図示せず)に飛火さ
せる。
【0045】この内燃機関202には、スロットル開度
検出装置266を設けている。スロットル開度検出装置
266は、制御部258によって、内燃機関202の吸
気通路204に設けた圧力センサ248の検出する吸気
圧力を内燃機関202の運転状態補正係数により補正し
て補正吸気圧力を求め、この補正吸気圧力が所定条件を
満足する場合はスロットルバルブ216が所定の開度状
態であることを検出するものである。
【0046】この発明の第2実施例において、制御部2
58は、圧力センサ248の検出する吸気圧力Pbを機
関回転数補正係数KNEにより補正して補正吸気圧力Pb
(n)を求め、この補正吸気圧力Pb(n)が所定圧力
値X2以上であり且つこの補正吸気圧力Pb(n)の変
化幅ΔPb(n)が所定変化幅Y2以下である状態が所
定時間T2以上継続された条件を満足する場合はスロッ
トルバルブ216が全開状態であることを検出するもの
である。
【0047】なお、図8なおいて、符号268はキャニ
スタ、符号270はアイドルスピードコントロールバル
ブ、符号272はEGRバルブ、符号274はEGR用
負圧切換バルブ、符号276はイグニションコイル、符
号278はサーモフューズ、符号280は警告灯、符号
282はバッテリである。
【0048】次に第2実施例の作用を図5にしたがって
説明する。
【0049】スロットル開度検出装置266は、制御部
258によって、内燃機関202の駆動時にスロットル
開度の検出がスタート(ステップ300)すると、補正
吸気圧力Pb(n)を計算する(ステップ302)。圧
力センサ248の検出する吸気圧力(ブースト圧)Pb
は、スロットル開度が同じであっても、図6に示す如
く、機関回転数によって異なるものである。
【0050】そこで、制御部258は、図6に示す如
く、吸気圧力Pbを機関回転数補正係数KNEにより補正
して補正吸気圧力Pb(n)を求める{Pb(n)=P
b×KNE}。つまり、制御部258は、圧力センサ24
8の検出する吸気圧力Pbに機関回転数補正係数KNEを
掛けることにより補正吸気圧力Pb(n)を求める。な
お、機関回転数補正係数KNEは、図7に示す如く、機関
回転数のテーブルより補間して求められる値である。
【0051】算出された補正吸気圧力Pb(n)は、所
定圧力値X2以上であるか否かを判断される(ステップ
304)。補正吸気圧力Pb(n)が所定圧力値X2以
上の場合(ステップ304:YES)は、補正吸気圧力
Pb(n)の変化幅ΔPb(n)を計算する(ステップ
306)。変化幅ΔPb(n)は、今回の補正吸気圧力
Pb(n)と前回の補正吸気圧力Pb(n−1)との差
の絶対値として求められる{ΔPb(n)=|Pb
(n)−Pb(n−1)|}。
【0052】前記変化幅ΔPb(n)は、所定変化幅Y
2以下であるか否かを判断される(ステップ308)。
変化幅ΔPb(n)が所定変化幅Y2以下である場合
(ステップ308:YES)は、所定時間T2以上継続
されたか否かを判断する(ステップ310)。
【0053】所定時間T2以上継続された場合(ステッ
プ310:YES)は、スロットルバルブ216が全開
状態であることを検出(ステップ312)し、エンド
(ステップ314)になる。
【0054】一方、前記ステップ304において補正吸
気圧力Pb(n)が所定圧力値X2未満の場合(ステッ
プ304:NO)、前記ステップ308において変化幅
ΔPb(n)が所定変化幅Y2越えである場合(ステッ
プ308:NO)、また、前記ステップ310において
所定時間T2未満の場合(ステップ310:NO)は、
スロットルバルブ216が全開以外の開度状態であるこ
とを検出(ステップ316)し、エンド(ステップ31
4)になる。
【0055】つまり、制御部258は、圧力センサ24
8の検出する吸気圧力Pbに機関回転数補正係数KNEを
掛けることにより補正吸気圧力Pb(n)を求め、この
補正吸気圧力Pb(n)が所定圧力値X2以上であり且
つこの補正吸気圧力Pb(n)の変化幅ΔPb(n)が
所定変化幅Y2以下である状態が所定時間T2以上継続
された条件を満足する場合はスロットルバルブ216が
全開状態であることを検出する。
【0056】このように、制御部258は、圧力センサ
248の検出する吸気圧力Pbを機関回転数補正係数K
NEにより補正して補正吸気圧力Pb(n)を求め、この
補正吸気圧力Pb(n)が所定圧力値X2以上であり且
つこの補正吸気圧力Pb(n)の変化幅ΔPb(n)が
所定変化幅Y2以下である状態が所定時間T2以上継続
された条件を満足する場合はスロットルバルブ216が
全閉状態であることを検出する。
【0057】これにより、スロットル開度検出装置26
6は、従来のスロットルセンサあるいは全開スイッチ
(図8に破線で示す)を設けることなく不要とし得て、
内燃機関202に既設の圧力センサ248を利用して、
スロットルバルブ216の全開状態を検出することがで
きる。
【0058】このため、このスロットル開度検出装置2
66は、スロットルバルブ216の全開状態を検出する
ためのスロットルセンサや全開スイッチを要することな
く、スロットルバルブ216の全開状態を検出でき、コ
ストの低減を果たすことができる。
【0059】
【発明の効果】このように、この発明によれば、スロッ
トル開度検出装置は、制御手段によって、圧力センサの
検出する吸気圧力を運転状態補正係数により補正した補
正吸気圧力が所定条件を満足する場合に、スロットルバ
ルブが所定の開度状態であることを検出することによ
り、内燃機関に既設の圧力センサを利用して、スロット
ルバルブが所定の開度状態であること、例えば全閉状態
や全開状態であることを検出できる。
【0060】このため、このスロットル開度検出装置
は、スロットルバルブの開度状態を検出するスロットル
センサや全閉スイッチ・全開スイッチを要することな
く、スロットルバルブの全閉状態や全開状態を検出で
き、コストの低減を果たし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるスロットル開度検出装置の第1
実施例を示す検出のフローチャートである。
【図2】吸気圧力と機関回転数とによる補正係数の関係
を示す図である。
【図3】吸気圧力と機関回転数とによるスロットル開度
の関係を示す図である。
【図4】この発明の第1実施例を示すスロットル開度検
出装置の概略構成図である。
【図5】この発明によるスロットル開度検出装置の第2
実施例を示す検出のフローチャートである。
【図6】吸気圧力と機関回転数とによるスロットル開度
の関係を示す図である。
【図7】機関回転数補正係数を求める機関回転数のテー
ブルを示す図である。
【図8】この発明の第2実施例を示すスロットル開度検
出装置の概略構成図である。
【符号の説明】
2 内燃機関 4 吸気通路 6 排気通路 16 スロットルバルブ 46 吸気温度センサ 48 圧力センサ 50 クランク角センサ 52 冷却水温度センサ 56 O2 センサ 58 制御部 60 エアコンコンプレッサスイッチ 62 電気負荷スイッチ 64 係合状態スイッチ 66 スロットル開度検出装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の吸気通路に吸気圧力を検出す
    る圧力センサを設け、この圧力センサの検出する吸気圧
    力を前記内燃機関の運転状態補正係数により補正して補
    正吸気圧力を求め、この補正吸気圧力が所定条件を満足
    する場合は前記吸気通路に設けられたスロットルバルブ
    が所定の開度状態であることを検出する制御手段を設け
    たことを特徴とするスロットル開度検出装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、内燃機関の吸気通路に
    設けられた圧力センサの検出する吸気圧力を前記内燃機
    関の機関回転数補正係数及び各種機関負荷補正係数によ
    り補正して補正吸気圧力を求め、この補正吸気圧力が所
    定圧力値以下であり且つこの補正吸気圧力の変化幅が所
    定変化幅以下である状態が所定時間以上継続された条件
    を満足する場合は前記吸気通路に設けられたスロットル
    バルブが全閉状態であることを検出する制御手段である
    請求項1に記載のスロットル開度検出装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、内燃機関の吸気通路に
    設けられた圧力センサの検出する吸気圧力を前記内燃機
    関の機関回転数補正係数により補正して補正吸気圧力を
    求め、この補正吸気圧力が所定圧力値以上であり且つこ
    の補正吸気圧力の変化幅が所定変化幅以下である状態が
    所定時間以上継続された条件を満足する場合は前記吸気
    通路に設けられたスロットルバルブが全開状態であるこ
    とを検出する制御手段である請求項1に記載のスロット
    ル開度検出装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004027242A1 (ja) * 2002-09-20 2004-04-01 Mikuni Corporation スロットル開度推定方法およびECU(Electronic Control Unit)
WO2015178349A1 (ja) * 2014-05-21 2015-11-26 スズキ株式会社 内燃機関のスロットル位置判定システム及び内燃機関の燃料噴射制御システム
US11415072B2 (en) 2018-12-04 2022-08-16 Vitesco Technologies GmbH Method for controlling an internal combustion engine with learning of atmospheric pressure

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JP2015218700A (ja) * 2014-05-21 2015-12-07 スズキ株式会社 内燃機関のスロットル位置判定システム及び内燃機関の燃料噴射制御システム
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