JPH07207252A - シースヒーターおよびシースヒーター封口剤 - Google Patents

シースヒーターおよびシースヒーター封口剤

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JPH07207252A
JPH07207252A JP2209794A JP2209794A JPH07207252A JP H07207252 A JPH07207252 A JP H07207252A JP 2209794 A JP2209794 A JP 2209794A JP 2209794 A JP2209794 A JP 2209794A JP H07207252 A JPH07207252 A JP H07207252A
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JP
Japan
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sheath
sealing
allylbicyclo
hept
ene
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Application number
JP2209794A
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English (en)
Inventor
Hideo Fukuda
秀夫 福田
Norio Futaesaku
則夫 二重作
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maruzen Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Maruzen Petrochemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐熱性に優れ、長期間の繰り返し使用でもク
ラックや剥離が生じない、気密性に優れた、シースヒー
ター封口剤、および封口工程が簡単である該封口剤を用
いたシースヒーターを提供する。 【構成】 アルケニル置換ナジイミドを必須成分とし、
必要に応じて硬化触媒および/または共硬化物としてマ
レイミドを配合してなるシースヒーター封口剤、および
該封口剤をシースの開口部に充填し、加熱により硬化さ
せて封口されたシースヒーター。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家庭電化製品等の加熱
源として広く使用されるシースヒーターに関し、さらに
詳しくは、これを製造する際に用い得るシースヒーター
の開口部を封口する耐熱性、耐久性に優れた封口剤、お
よび該封口剤の硬化物で封口されたシースヒーターに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、金属製の管状シースヒーターの封
口剤としては、一般に、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂
および低融点ガラスが使用条件、使用目的に応じて適宜
用いられている。しかしながら、エポキシ樹脂は、その
硬化物が樹脂自体の耐熱性の点で問題があり、封口部が
100℃以下であるヒーターにしか用いることができ
ず、それを超える温度で長期間使用した場合、シースと
封口剤間に剥離が起き、マグネシア等の絶縁材が吸湿し
電気絶縁抵抗が低下するといった問題がある。また、シ
リコーン樹脂は、その硬化物が撥水性はあるが透湿性が
極めて高く、大気中の湿気を遮断することは困難で、長
期間使用中に絶縁抵抗を低下させるという問題がある。
一方、低融点ガラスは、気密性には優れるものの、耐熱
衝撃性の点で信頼性に問題があり、また200℃以上の
高温と常温との繰り返し使用では、クラックが発生し易
く、気密性が損なわれてしまうといった問題もある。そ
こで、エポキシ樹脂やシリコーン樹脂と低融点ガラスと
を組み合わせることによってお互いの欠点を補完するこ
とも考えられているが、200℃以上の高温で充分な気
密性が期待できないという根本的な耐熱性の問題のほ
か、製造工程が複雑になるという問題をかかえている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
のような問題点を解決し、耐熱性に優れ、長期間の繰り
返し使用でもクラックや剥離が生じない、気密性に優れ
たシースヒーター封口剤、および封口工程が簡単である
該封口剤を用いたシースヒーターを提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意検討したところ、シースヒーターの封
口剤としてアルケニル置換ナジイミドを用い、それを硬
化させることにより、耐熱性に優れ、長期間の繰り返し
使用でもクラックや剥離を生じることのない封口を、し
かも簡単な封口方法で達成できることを見出し本発明を
完成した。
【0005】したがって、本発明の要旨は、第一にアル
ケニル置換ナジイミドを必須成分とするシースヒーター
封口剤にあり、第二に金属製の管状のシース内に、電熱
線が配置され、またその空隙部に絶縁材が充填され、電
熱線の端子がシース内から導出され、シースの開口部が
上記シースヒーター封口剤の硬化物によって封口された
シースヒーターにある。
【0006】まず、本発明の封口剤についてさらに詳述
すると、用いられるアルケニル置換ナジイミドは、一般
式に、一般式(1)
【化1】 [ここで、R1およびR2はそれぞれ独立に選ばれた水素
またはメチル基、nは1〜2の整数を表し、かつ、n=
1の時、R3は、C1〜C12のアルキル基、C3〜C6のア
ルケニル基、C5〜C8のシクロアルキル基、C6〜C12
の一価の芳香族基またはベンジル基、これらの基の1〜
3個の水素を水酸基で置換した基、または−{(Cq
2qO)t(Cr2rO)us2s+1}(ただし、q、r、s
はそれぞれ独立に選ばれた2〜6の整数、tは0または
1の整数、uは1〜30の整数)で表されるポリオキシ
アルキル基、もしくは−C64−T−C65{ただし、
Tは−CH2−、−C(CH32−、−CO−、−O
−、−S−、−SO2−}で表される基、もしくはこれ
らの基の1〜3個の水素を水酸基で置換した基であり、
n=2の時、R3は−Cp2p−(ただしpは2〜20の
整数)で表されるアルキレン基、C5〜C8のシクロアル
キレン基、−{(Cq2qO)t(Cr2rO)u
s2s}−(ただしq、r、sはそれぞれ独立に選ばれた2
〜6の整数、tは0または1の整数、uは1〜30の整
数)で表されるポリオキシアルキレン基、C6〜C12
二価の芳香族基、−(R)a−C64−R´−(ただ
し、aは0または1の整数、R、R´はそれぞれ独立に
選ばれた、C1〜C4のアルキレン基またはC5〜C8のシ
クロアルキレン基)で表されるアルキレン・フェニレン
基、−C64−T−C64−{ただしTは−CH2−、
−C(CH32−、−CO−、−O−、−OC64
(CH3)264O−、−S−、−SO2−、−O−C6
4−O−}で表される基、またはこれらの基の1〜3
個の水素を水酸基で置換した基である。]で表される。
好ましくは、上式において、R1およびR2が共に水素
で、nが1の場合、R3がC3〜C6のアルケニル基また
はC6〜C12の一価のヒドロキシ芳香族基であるもの、
およびnが2の場合、R3が−Cp2p−(ただしpは2
〜10の整数)で表されるアルキレン基、−(R)a
64−R´−(ただしaは0または1の整数、R、R
´はそれぞれ独立に選ばれた、C1〜C4のアルキレン
基)で表されるアルキレン・フェニレン基または−C6
4−T−C64−{ただしTは−CH2−、−O−また
は−OC64C(CH32−C64O−}で表される基
であるものである。
【0007】その代表的なものとしては、N−(2−エ
チルヘキシル)−アリルビシクロ[2.2.1]ヘプト
−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド、N−アリル
−アリルビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−
2,3−ジカルボキシイミド、N−イソプロペニル−ア
リルビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3
−ジカルボキシイミド、N−フェニル−アリルビシクロ
[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキ
シイミド、N−(2′−ヒドロキシエチル)−アリルビ
シクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカ
ルボキシイミド、N−(4′−ヒドロキシフェニル)−
アリルビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,
3−ジカルボキシイミド、N,N′−エチレン−ビス
(アリルビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−
2,3−ジカルボキシイミド)、N,N′−トリメチレ
ン−ビス(アリルビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−
エン−2,3−ジカルボキシイミド)、N,N′−ヘキ
サメチレン−ビス(アリルビシクロ[2.2.1]ヘプ
ト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド)、N,
N′−シクロヘキシレン−ビス(アリルビシクロ[2.
2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミ
ド)、N,N′−p−フェニレン−ビス(アリルビシク
ロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボ
キシイミド)、N,N′−m−フェニレン−ビス(アリ
ルビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−
ジカルボキシイミド)、N,N′−p−キシリレン−ビ
ス(アリルビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−
2,3−ジカルボキシイミド)、N,N′−m−キシリ
レン−ビス(アリルビシクロ[2.2.1]ヘプト−5
−エン−2,3−ジカルボキシイミド)、2,2−ビス
〔4′−{4″−(アリルビシクロ[2.2.1]ヘプ
ト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド)フェノキ
シ}フェニル〕プロパン、ビス{4−(アリルビシクロ
[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキ
シイミド)フェニル}メタン、ビス{4−(アリルビシ
クロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカル
ボキシイミド)フェニル}エーテル、ビス{4−(アリ
ルビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−
ジカルボキシイミド)フェニル}スルホン、1,4−ビ
ス(アリルビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−
2,3−ジカルボキシイミド)−2−ヒドロキシ−ベン
ゼン、1,4−ビス(アリルビシクロ−[2.2.1]
ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド)−
2,5−ジヒドロキシ−ベンゼン、1,3−ビス{(ア
リルビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3
−ジカルボキシイミド)メチレン}シクロヘキサン等が
あげられ、好ましくはN−アリル−アリルビシクロ
[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキ
シイミド、N−(4′−ヒドロキシフェニル)−アリル
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジ
カルボキシイミド、N,N′−ヘキサメチレン−ビス
(アリルビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−
2,3−ジカルボキシイミド)、N,N′−m−キシリ
レン−ビス(アリルビシクロ[2.2.1]ヘプト−5
−エン−2,3−ジカルボキシイミド)、ビス{4−
(アリルビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−
2,3−ジカルボキシイミド)フェニル}メタンがあげ
られる。
【0008】勿論、ここに例示した化合物のアリル基を
メタリル基で置き換えたもの、あるいは上に例示した化
合物ならびに上記したそれらのメタリル置換体のノルボ
ルネン環の1つの水素原子がメチル基で置換された化合
物も例示され得る。また、これらのアルケニル置換ナジ
イミドは単独で用いても良いし、2種以上の混合物とし
て用いても良いし、さらにはオリゴマーとして用いても
良い。本発明では、「アルケニル置換ナジイミド」は、
そのオリゴマーも含めた意味で用いる。
【0009】また、本発明の封口剤は、アルケニル置換
ナジイミドのみで構成することも可能であるが、硬化速
度を速めるため、硬化触媒や硬化速度の速い共硬化物の
マレイミドを混合して用いることもできる。
【0010】本発明において用いられる硬化触媒として
は、カチオン触媒、オニウム塩、または有機過酸化
物および/または有機遷移元素化合物等があげられ
る。
【0011】これらのうち、カチオン触媒としては、
たとえば、硫酸、ジメチル硫酸、ジエチル硫酸、硫酸ア
ニリン、硫酸・ピリジン、燐酸、亜燐酸、フェニルホス
ホン酸、フェニルホスフィン酸、燐酸トリエチル、燐酸
ジメチル、燐酸ジフェニル、亜燐酸フェニル、メタンス
ルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、ベンゼンス
ルホン酸、p−トルエンスルホン酸、p−トルエンスル
ホン酸・トリフェニルアミン錯体、ピリジニウム−p−
トルエンスルホネート、ピリジニウム−m−ニトロベン
ゼンスルホネート、α−またはβ−ナフタレンスルホン
酸、ベンゼンスルホン酸メチル、p−トルエンスルホン
酸メチル、p−トルエンスルホン酸エチルおよびN−
(2−ベンゼンスルホニルオキシエチル)−アリルビシ
クロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカル
ボキシイミド)(ANI−BsE)等の酸または酸を遊
離するブレンステッド酸またはそのエステルおよびその
アミン錯体、また三塩化硼素、三弗化硼素、三弗化硼素
・エーテル錯体、三弗化硼素・ピペラジン錯体、塩化第
二鉄、塩化ニッケル、四塩化錫、四塩化チタン、塩化ア
ルミニウム、塩化アルミニウム・エーテル錯体、塩化ア
ルミニウム・ピリジン錯体、臭化アルミニウム、塩化亜
鉛および五塩化アンチモン等の元素の周期律表の2〜5
族元素のルイス酸性を示すハロゲン化物またはその塩基
との錯体等、好ましくはフェニルホスホン酸、ピリジニ
ウム−m−ニトロベンゼンスルホネート、塩化アルミニ
ウム、p−トルエンスルホン酸メチルがあげられる。
【0012】オニウム塩としては、たとえば、ベンジ
ルトリエチルアンモニウムクロリド、ベンジルトリエチ
ルアンモニウムブロミド、ベンジルトリ−n−ブチルア
ンモニウムクロリド、ベンジルトリ−n−ブチルアンモ
ニウムブロミド、フェニルトリメチルアンモニウムブロ
ミド、テトラ−n−ブチルアンモニウムクロリド、テト
ラ−n−ブチルアンモニウムパークロレート、テトラエ
チルアンモニウムテトラフルオロボレート、m−トリフ
ルオロメチルフェニルトリメチルアンモニウムブロミド
およびテトラ−n−ブチルアンモニウムトリフルオロメ
タンスルホネート等のアンモニウム化合物、メチルトリ
フェニルホスホニウムアイオダイド、メチルトリフェニ
ルホスホニウムブロミド、ベンジルトリフェニルホスホ
ニウムクロリド、テトラフェニルホスホニウムブロミド
および3−ブロモプロピルトリフェニルホスホニウムブ
ロミド等のホスホニウム化合物、ベンジルトリフェニル
アルソニウムクロリド、テトラフェニルアルソニウムブ
ロミドおよびテトラ−n−ブチルアルソニウムクロリド
等のアルソニウム化合物、ベンジルトリフェニルスチボ
ニウムクロリドおよびテトラフェニルスチボニウムブロ
ミド等のスチボニウム化合物、トリフェニルオキソニウ
ムクロリドおよびトリフェニルオキソニウムブロミド等
のオキソニウム化合物、トリフェニルスルホニウムテト
ラフルオロボレート、トリフェニルスルホニウムヘキサ
フルオロアルセネート、トリ(p−メトキシフェニル)
スルホニウムヘキサフルオロホスフェート、トリ(p−
トリル)スルホニウムテトラフルオロボレート、ジメチ
ルフェナシルスルホニウムヘキサフルオロホスフェー
ト、ジメチルフェナシルスルホニウムテトラフルオロボ
レートおよびジフェニルフェナシルスルホニウムテトラ
フルオロボレート等のスルホニウム化合物、トリフェニ
ルセレノニウムテトラフルオロボレート、トリフェニル
セレノニウムヘキサフルオロアルセネート、トリフェニ
ルセレノニウムヘキサフルオロアンチモネートおよびp
−(t−ブチルフェニル)ジフェニルセレノニウムヘキ
サフルオロアルセネート等のセレノニウム化合物、トリ
フェニルスタンノニウムクロリド、トリフェニルスタン
ノニウムブロミド、トリ−n−ブチルスタンノニウムブ
ロミドおよびベンジルジフェニルスタンノニウムクロリ
ド等のスタンノニウム化合物、ジフェニルヨードニウム
クロリド、ジフェニルヨードニウムブロミド、ジフェニ
ルヨードニウムパークロレート、ジフェニルヨードニウ
ムテトラフルオロボレート、ジフェニルヨードニウムヘ
キサフルオロアルセネート、ジフェニルヨードニウムヘ
キサフルオロホスフェート、ジフェニルヨードニウムヘ
キサフルオロアンチモネート、(p−メトキシフェニ
ル)フェニルヨードニウムテトラフルオロボレート、ジ
(2−ニトロフェニル)ヨードニウムヘキサフルオロア
ルセネート、ジ(p−トリル)ヨードニウムヘキサフル
オロホスフェートおよびジ(p−クロロフェニル)ヨー
ドニウムヘキサフルオロアルセネート等のヨードニウム
化合物等、好ましくはベンジルトリエチルアンモニウム
クロリド、テトラフェニルホスホニウムブロミドがあげ
られる。
【0013】有機過酸化物としては、ジ−t−ブチル
パーオキシド、ジ−t−アミルパーオキシド、ジクミル
パーオキシド、t−ブチルクミルパーオキシド、ジアセ
チルパーオキシド、ジプロピオニルパーオキシド、ジ−
i−ブチリルパーオキシド、ジベンゾイルパーオキシ
ド、パーオキシ琥珀酸、t−ブチルヒドロパーオキシ
ド、シクロヘキシルヒドロパーオキシド、クメンヒドロ
パーオキシド、t−ブチルパーオキシベンゾエート、t
−ブチルーパーオキシピバレート、1,1−ジ−t−ブ
チルパーオキシシクロヘキサン、ジ−(t−ブチルパー
オキシ)イソフタレート、t−ブチルパーオキシマレエ
ート、t−ブチルパーオキシイソプロピルカルボナート
および2,2−ジ−t−ブチルパーオキシブタン等、好
ましくはジ−t−ブチルパーオキシド、ジクミルパーオ
キシドがあげられる。
【0014】有機遷移元素化合物としては、チタニウ
ム、バナジウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニ
ッケル、銅、ジルコニウム、モリブデン、ルテニウム、
ロジウム、ランタン、セリウム、ハフニウム、タンタル
およびタングステン等の遷移元素のアセチルアセトン
塩、有機カルボン酸塩、メタロセン、アルコラート、キ
レート化合物および有機金属化合物、好ましくはバナジ
ウム、マンガン、鉄、セリウム等のアセチルアセトン塩
があげられる。
【0015】有機過酸化物と有機遷移元素化合物は
併用することもできる。
【0016】本発明において、硬化触媒の配合量は特に
制限されず広い範囲内で適宜選択すれば良いが、通常ア
ルケニル置換ナジイミド100重量部に対して0.00
5〜10重量部、好ましくは0.01〜5重量部使用す
る。
【0017】本発明において用いられるマレイミドとし
ては、たとえば、N−エチルマレイミド、N−ラウリル
マレイミド、N−(2−ヒドロキシエチル)マレイミド
およびN−シクロヘキシルマレイミド等の脂肪族マレイ
ミド、N−フェニルマレイミド、N−(2−メチルフェ
ニル)マレイミド、N−(2−メトキシフェニル)マレ
イミド、N−(2−クロロフェニル)マレイミド、N−
(4−ヒドロキシフェニル)マレイミド、N−(4−カ
ルボキシフェニル)マレイミド、N−(4−ベンジルフ
ェニル)マレイミドおよびN−(4−フェノキシフェニ
ル)マレイミド等の芳香族マレイミド、N−ブチルシト
ラコン酸イミドおよびN−シクロヘキシルシトラコン酸
イミド等の脂肪族シトラコン酸イミド、N−フェニルシ
トラコン酸イミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)
シトラコン酸イミドおよびN−(4−ヒドロキシフェニ
ル)シトラコン酸イミド等の芳香族シトラコン酸イミド
等の化合物があげられる。さらに、N,N´−ジフェニ
ルメタンビスマレイミド、N,N´−フェニレンビスマ
レイミド、N,N´−ジフェニルエーテルビスマレイミ
ド、N,N´−ジフェニルスルホンビスマレイミド、
N,N´−ジシクロヘキシルメタンビスマレイミド、
N,N´−トリレンビスマレイミド、N,N´−キシリ
レンビスマレイミド、N,N´−ジフェニルメタンビス
メチルマレイミド、N,N´−エチレンビスマレイミド
およびN,N´−ヘキサメチレンビスマレイミド等の
N,N´−ビスマレイミド等があげられるが、好ましく
はN−フェニルマレイミド、N−(2−メチルフェニ
ル)マレイミド、N−(4−ヒドロキシフェニル)マレ
イミド、N,N´−ジフェニルメタンビスマレイミドが
あげられるがこれらに限定されない。
【0018】上記マレイミドの配合量は特に制限されず
広い範囲内で適宜選択すれば良いが、通常アルケニル置
換ナジイミド100重量部に対して1〜40重量部、好
ましくは5〜25重量部使用する。
【0019】また、本発明の封口剤においては、必要に
応じてシリコーン樹脂やエポキシ樹脂等の他の樹脂、炭
酸カルシウムやアルミナなどの無機充填剤などを配合し
て用いることもできる。
【0020】次に、本発明のシースヒーターおよびその
封口方法について説明する。本発明のシースヒーター
は、金属製の管状シース内に、電熱線が配置され、その
空隙部に絶縁材が充填され、電熱線の端子がシース内か
ら導出され、シースの開口部が封口剤で封口された基本
構造を有する。その構造自体は公知のものである。その
一例を示せば、図1のごとく、金属製の管状のシース1
内に端子6に接続した電熱線2を配置すると共に、絶縁
材3を充填し、シースの開口部7が前記のような本発明
の封口剤の硬化物4で封口され、該封口剤の硬化物4の
外側に碍子5を取り付けた構成になっている。
【0021】絶縁材3としては、マグネシア粉が一般に
単独で用いられるが、必要に応じて他の金属酸化物や金
属窒化物と混合して用いることもできる。
【0022】封口方法は、まず、シース内に端子6に接
続した電熱線2を配置し、絶縁材3を充填した封口前の
シースヒーターを好ましくは200℃以上に加熱して乾
燥させ、次いで減圧下で硬化しない程度に加熱溶融、好
ましくは120〜160℃で加熱溶融して脱気した封口
剤を、シースの開口部7に充填し、180℃以上、好ま
しくは200℃以上に加熱し、1時間以上、好ましくは
3時間以上保持して硬化させることにより行われる。ま
た、図1の例のように、封口剤の硬化物4の外側に碍子
5を取り付ける場合は、シースの開口部7に封口剤を充
填し、さらに碍子5を取り付け、上記同様硬化させるこ
とによって行われる。
【0023】
【実施例】以下に本発明を実施例によって具体的に説明
するが、本発明の内容はこれらによって限定されるもの
ではない。
【0024】実施例1〜4 SUS製のシース管内に、電熱線を配置し、絶縁材とし
てマグネシアを充填した封口前のシースヒーターを30
0℃で3時間空焼きして乾燥させ、200℃に降温して
保持した。次に、表1に示す割合でアルケニル置換ナジ
イミド、硬化触媒およびマレイミドを配合した樹脂組成
物を160℃で加熱脱気した後、シースヒーター開口部
に注入し、200℃で3時間、250℃で3時間保持し
て硬化させた。
【0025】その後、封口部の亀裂、発泡、剥離等の有
無を、封口直後及び250℃で10日間保持した後につ
いて目視により観察した。また、室温でシース外側と端
子間に、500Vを印加したときの電気絶縁抵抗値を、
封口直後および250℃で10日間保持した後さらに4
0℃で相対湿度が95%の多湿雰囲気中に1か月間放置
した後とで測定した。結果を表1に示す。
【0026】これにより、いずれも封口部の亀裂、発
泡、剥離は認められず、また、20MΩ以上の電気絶縁
抵抗値を示していることから、封口部は完全に封口され
ていることが認められた。
【0027】
【表1】
【0028】
【発明の効果】本発明の封口剤は、その硬化物が耐熱性
に優れ、長期間使用後もクラックや剥離が生じない耐久
性のあるシースヒーターの封口を達成するものであり、
封口方法も簡単であり、該封口剤の硬化物で封口された
本発明に係るシースヒーターは、200℃以上の高温で
も長期間に渡り気密性に優れ、電気絶縁抵抗が低下しな
いものでもある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシースヒーターの断面を模式的に示し
たものである。
【符号の説明】
1 金属製のシース管 2 電熱線 3 絶縁材 4 封口剤の硬化物 5 碍子 6 端子 7 開口部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルケニル置換ナジイミドを必須成分と
    するシースヒーター封口剤。
  2. 【請求項2】 硬化触媒を配合した請求項1記載のシー
    スヒーター封口剤。
  3. 【請求項3】 マレイミドを配合した請求項1または2
    記載のシースヒーター封口剤。
  4. 【請求項4】 金属製の管状のシース内に、電熱線が配
    置され、またその空隙部に絶縁材が充填され、電熱線の
    端子がシース内から導出され、シースの開口部が請求項
    1記載のシースヒーター封口剤の硬化物によって封口さ
    れたシースヒーター。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002047447A (ja) * 2000-07-31 2002-02-12 Oiles Ind Co Ltd 潤滑被覆用組成物および該組成物を被覆してなる摺動部材
JP2006124425A (ja) * 2004-10-26 2006-05-18 Chukyo Yushi Kk 水系樹脂エマルション

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