JPH07206800A - フェニルヒドラゾン誘導体 - Google Patents

フェニルヒドラゾン誘導体

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JPH07206800A
JPH07206800A JP31433994A JP31433994A JPH07206800A JP H07206800 A JPH07206800 A JP H07206800A JP 31433994 A JP31433994 A JP 31433994A JP 31433994 A JP31433994 A JP 31433994A JP H07206800 A JPH07206800 A JP H07206800A
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dicyanomethylenehydrazine
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phenyl
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JP31433994A
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Chieko Inayoshi
智恵子 稲吉
Rie Murakami
里恵 村上
Fumio Fukuhara
文雄 福原
Kenichi Tanaka
健一 田中
Akihiro Imai
章博 今井
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Hodogaya Chemical Co Ltd
Original Assignee
Hodogaya Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 殺菌性の優れた新規化合物およびこの化合物
を有効成分とし予防効果の優れた農園芸用殺菌剤を提供
する。 【構成】 一般式1 (Xa、Xbはハロゲン原子、低級アルキル基、アルコキ
シ基又はハロアルキル基を表し、Xbの置換数が0の時
aの置換数は2〜5を、Xbの置換数が1〜4の時Xa
の置換数は0〜5を表す)のフェニルヒドラゾン誘導
体、一般式2 (Xc、Xdは、水素、ハロゲン原子、低級アルキル基、
アルコキシ基もしくはハロアルキル基を表し、Xcの置
換数は0〜5、Xdの置換数は0〜4を表す)のフェニ
ルヒドラゾン誘導体、または一般式3 (Rは2−チアゾリル基、2−ベンゾチアゾリル基、2
−メチル-4,5−ジクロロ−3(2H)−ピリダジノン
−6イル基を表す)のフェニルヒドラゾン誘導体、およ
びこれらを有効成分とする殺菌剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農園芸用殺菌剤として
有用な新規フェニルヒドラゾン誘導体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】フェニルヒドラゾン系誘導体に関して
は、いくつかの特許出願が知られているUSP.3157569,US
P.3202698 および USP.3213124等がある。しかしなが
ら、これらの特許に記載の化合物には、殺菌剤として有
効である事は述べられていない。また、フェノキシ基に
置換基が2個以上ついたもの、フェノキシ基がオルト位
に置換したものについては、特定しうる具体的な物性の
記載がない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、農薬を連続施用
する事によって生じる、薬剤耐性菌の出現が大きな問題
となってきており、殺菌剤として有用な新規な化合物の
出現が待ち望まれているところである。本発明の目的は
殺菌作用を有する新規フェニルヒドラゾン誘導体を提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、殺菌作用を
有する新規化合物を開発するために鋭意研究を重ね、本
発明を完成するに至った。
【0005】すなわち本発明は一般式[化1]
【0006】
【化7】
【0007】(式中、Xa、Xbは、ハロゲン原子、低級
アルキル基、アルコキシ基もしくはハロアルキル基を表
し、(Xbの置換数が0の時、Xaの置換数は2〜5を表
し、Xbの置換数が1〜4の時、Xaの置換数は0〜5を
表す)で表されるフェニルヒドラゾン誘導体、一般式
[化2]
【0008】
【化8】
【0009】(式中、Xc、Xdは、水素、ハロゲン原
子、低級アルキル基、アルコキシ基もしくはハロアルキ
ル基を表し、(Xcの置換数は0〜5、Xdの置換数は0
〜4を表す)で表されるフェニルヒドラゾン誘導体、ま
たは一般式[化3]
【0010】
【化9】
【0011】(式中、Rは、2−チアゾリル基、2−ベ
ンゾチアゾリル基、2−メチル-4,5−ジクロロ−3
(2H)−ピリダジノン−6イル基を表す)で表される
フェニルヒドラゾン誘導体を含有することを特徴とする
殺菌剤を提供するものである。
【0012】本発明のフェニルヒドラゾン誘導体はいず
れも新規化合物であるが、これらの具体的な化合物を次
に示す。以後、個々の化合物を表す場合にはこれらの化
合物No.を使用する。 〔No.1〕N−[4−(2,4−ジクロロフェノキシ)
フェニル]−N'-ジシアノメチレンヒドラジン 〔No.2〕N−[4−(2,4−ジメチルフェノキシ)
フェニル]−N'-ジシアノメチレンヒドラジン 〔No.3〕N−[4−(3,5−ジメチルフェノキシ)
フェニル]−N'-ジシアノメチレンヒドラジン 〔No.4〕N−[4−(2,4−ジメチルフェノキシ)
−3−クロロフェニル]−N'-ジシアノメチレンヒドラ
ジン 〔No.5〕N−(2−フェノキシフェニル)−N'-ジシ
アノメチレンヒドラジン 〔No.6〕N−[2−(2−クロロフェノキシ)フェニ
ル]−N'-ジシアノメチレンヒドラジン 〔No.7〕N−[2−(4−クロロフェノキシ)フェニ
ル)−N'-ジシアノメチレンヒドラジン 〔No.8〕N−[2−(2,4−ジクロロフェノキシ)
フェニル]−N'-ジシアノメチレンヒドラジン 〔No.9〕N−(2−チアゾリル)−N'-ジシアノメチ
レンヒドラジン 〔No.10〕N−(2−ベンゾチアゾリル)−N'-ジシア
ノメチレンヒドラジン 〔No.11〕N−(2−メチル-4,5−ジクロロ−3(2
H)−ピリダジノン−6イル)−N'-ジシアノメチレン
ヒドラジン。
【0013】これらのフェニルヒドラゾン誘導体のう
ち、殺菌剤としてより好ましい化合物を[表1]、[表
2]および[表3]に示す。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
【0016】
【表3】
【0017】本発明の殺菌剤は一般式[化1]、一般式
[化2]または一般式[化3]で表されるフェニルヒド
ラゾン誘導体を有効成分として含有する。これらのフェ
ニルヒドラゾン誘導体は新規化合物であり、薬剤耐性菌
に対する効果が期待される。本発明の殺菌剤を農業用と
して使用する場合には、その目的に応じて一般的な農薬
製造技術により、当該化合物を各種担体、添加物と混合
して、水和剤、乳剤、粉剤、粒剤、フロアブル剤等、種
々の形態として用いることができる。農業用として使用
する場合には添加する担体のうち、液状担体としては通
常の有機溶媒が使用される。個体担体としては、通常の
粘土鉱物、軽石等が使用される。また、製剤に際して乳
化性分散性、展着性等を付与するために、界面活性剤を
添加することができる。
【0018】殺菌剤として使用するためには、有効成分
化合物を、所望する効果が発現されるように充分施用す
る必要がある。その施用量としては20〜2000g/
haの範囲内が可能であるが、一般的には100〜10
00g/haの範囲が適切である。その場合、有効成分
の含有率を 0.1〜50%として、水和剤、乳剤、粉
剤、粒剤、フロアブル剤の形態に製剤化して用いる。
【0019】乳剤は、有効成分を農業的に使用可能な有
機溶媒に溶解し、溶媒可溶性乳化剤を添加することによ
って製剤できる。溶媒としては、キシレン、オルトクロ
ロトルエン、シクロヘキサノン、イソホロン、ジメチル
ホルムアミド、ジメチルスルホキシド、またはこれらの
混合物を使用することができる。特に適する溶媒は、芳
香族炭化水素もしくは芳香族炭化水素とケトン類および
極性溶媒の混合溶媒である。乳化剤として用いる界面活
性剤は、乳剤の1〜20重量%を使用する。またその種
類は、陰イオン性、陽イオン性、非イオン性のいずれも
使用することができる。有効成分の濃度は、0.5〜5
0重量%、好ましくは5〜30重量%の範囲が適当であ
る。
【0020】前記の界面活性剤の具体例は次の通りであ
る。陰イオン界面活性剤としては、アルキル硫酸塩エス
テル、アルキルジフェニルエ−テルジスルホン酸塩、ナ
フチルメタンスルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、ア
ルキルスルホコハク酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸
塩、アルキルリン酸塩があげられる。陽イオン界面活性
剤としては、アルキルアミン塩、第四級アンモニウム塩
があげられる。非イオン界面活性剤としては、ポリオキ
シエチレンアルキルエ−テル、ポリオキシエチレンアル
キルアリルエ−テル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリ
オキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシ
エチレンソルビト−ル脂肪酸エステル、グリセリン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステルがあげ
られる。
【0021】水和剤は、不活性微粉化固体担体および界
面活性剤に、有効成分を添加して製剤する。有効成分は
2〜50重量%の範囲内で、また界面活性剤は1〜20
重量%で混合するのが一般的である。不活性微粉化固体
担体としては、天然に産出する粘土、ケイ酸塩、シリカ
およびアルカリ土類金属の炭酸塩が使用できる。これら
の代表例は、カオリン、ジ−クライト、タルク、ケイソ
ウ土、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウムおよびドロマ
イト等である。界面活性剤としては、一般に使用されて
いる陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、および
これらを混合したものを、乳化剤、展着剤、分散剤とし
て使用することができる。また各界面活性剤として具体
的に使用される系統は、前にあげた、乳剤に使用される
界面活性剤と同様の系統のものを使用することができ
る。
【0022】粉剤は、タルク、微粉化粘土、葉ロウ石、
ケイソウ土、炭酸マグネシウム等の粉剤製造に常用され
る不活性担体に対して、有効成分を配合することによっ
て製剤する。有効成分の濃度は 0.1〜20重量%で、
特に 0.5〜5重量%の範囲が適当である。
【0023】粒剤は、有効成分を不活性微粉化担体、例
えばベントナイト、ケイソウ土、カオリンクレ−または
タルクと混合し、水と混練して造粒機によって作製す
る。別法としては、あらかじめ造粒して粒度範囲を15
〜30メッシュ程度に整えた粒状担体や、天然の軽石、
酸性白土、ゼオライトを破砕し、粒度範囲を整えた粒状
鉱物に対して、有効成分と展着剤を溶解した溶液を付着
させることによって、作製することもできる。このよう
な粒剤の有効成分濃度は 0.2〜20重量%で、特に1
〜10重量%の範囲が適当である。
【0024】フロアブル剤は、有効成分を微粉化し、界
面活性剤および水と混合したものであり、ここで使用さ
れる界面活性剤は、乳剤用にあげた陰イオン界面活性
剤、陽イオン界面活性剤および非イオン界面活性剤のい
ずれもが、単独もしくは混合して使用される。その使用
量は、1〜20重量%で混合するのが一般的である。有
効成分は1〜50重量%、好ましくは2〜20%重量部
の範囲が適当である。
【0025】前記一般式[化1]、[化2]、[化3]
で表される本発明化合物は、その優れた抗菌活性によ
り、微生物によって引き起こされる植物病害に対して農
園芸用殺菌剤として効果を発揮する。例えばトマト疫
病、キュウリべと病、イネ葉いもち病に対して優れた防
除効果を示す。また、治療効果を有することから感染後
の処理による病害防除が可能である。
【0026】
【実施例】以下、実施例をもって、本発明を具体的に説
明するが、本発明はもちろんこれらに限定されるもので
はない。実施例は〔合成例〕、{製剤例}、および[試
験例]に分けて説明を行う。
【0027】以下、本発明にかかわる代表的合成例を示
す。 〔合成例1〕N−[4−(2,4−ジクロロフェノキ
シ)フェニル]−N'-ジシアノメチレンヒドラジン(化
合物No.1)の合成 4−(2’,4’−ジクロロフェノキシ)アニリン5.
1g、濃塩酸5ml、水30ml、およびTHF70m
lからなる混合物を0℃に冷却した。この混合物に、亜
硝酸ナトリウム1.5gを水20ml溶かしたものを、
5℃を越えない速度で滴下した。得られたジアゾニウム
塩の溶液に、マロノニトリル1.4gを水10mlに溶
解させて加え、さらに5%水酸化ナトリウム水溶液を反
応系がアルカリ性になるまで少量ずつ加えた。得られた
溶液を、5%塩酸水100mlに注加し、析出晶をろ別
した。得られた結晶を、水洗、乾燥し、目的物を5.2
g得た。
【0028】〔合成例2〕N−(2−フェノキシフェニ
ル)−N'-ジシアノメチレンヒドラジン(化合物No.
5)の合成 3−フェノキシアニリン3.7g、濃塩酸5ml、水3
0mlおよびテトラヒドロフラン70mlからなる混合
物を0℃に冷却した。この混合物に、亜硝酸ナトリウム
1.5gを水20ml溶かしたものを、5℃を越えない
ような速度で滴下した。得られたジアゾニウム塩の溶液
に、マロノニトリル1.4gを水10mlに溶解させて加
え、さらに、5%水酸化ナトリウム水溶液を反応系がア
ルカリ性になるまで少量ずつ加えた。得られた溶液を、
5%塩酸水100mlに注加し、析出晶をろ別した。得
られた結晶を、水洗、乾燥し、目的物を3.9g得た。
【0029】以下、本発明の組成物を剤型別に製剤例と
して具体的に示す。
【0030】{製剤例1(乳剤)} 化合物 No.1 5部 オルトクロロトルエン 53部 シクロヘキサノン 37部 ソルポ−ル900B 5部 (ソルポ−ル:東邦化学工業(株)商標)(ソルポ−ル
900B:ポリオキシエチレンアルキルフェノールポリ
マー、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、陰イオ
ン界面活性剤の混合物) 以上を均一に混合溶解し、本発明の乳剤を得た。
【0031】{製剤例2(水和剤)} 化合物 No.3 25部 カオリンクレ− 63部 ソルポ−ル5039 6部 ソルポ−ル5060 6部 (ソルポ−ル5039:ポリオキシエチレンアルキルア
リールエーテルサルフェート、ソルポ−ル5060:ア
ルキルアリールスルホネートNa塩、リン酸混合物) 以上を混合粉砕し、本発明の水和剤を得た。
【0032】{製剤例3(粉剤)} 化合物 No.2 5部 カオリンクレ− 95部 以上を混合粉砕し、本発明の粉剤を得た。
【0033】{製剤例4(粒剤)} 化合物 No.4 5部 ベントナイト 45部 タルク 45部 リグニンスルホン酸ソ−ダ 5部 以上を均一に混合粉砕し、水を加えて練り、造粒してか
ら乾燥し、本発明の粒剤を得た。
【0034】{製剤例5(フロアブル剤)} 化合物 No.5 10部 エチレングリコ−ル 5部 ソルポ−ル3078 5部 ソルポ−ル7512 1部 水 79部 以上を均一に混合粉砕し、本発明のフロアブル剤を得
た。
【0035】{製剤例6(乳剤)} 化合物 No.8 10部 イソホロン 23部 オルトクロロトルエン 28部 キシレン 23部 ソルポ−ル900A 8部 ソルポ−ル900B 8部 以上を均一に混合溶解し、本発明の乳剤を得た。
【0036】以下、本発明化合物の糸状菌に対する防除
効果について、試験例をもって具体的に示す。
【0037】[試験例1]シャーレ上における菌糸生育
阻止活性 直径9cmのシャーレにポテトデキストロース寒天培地
(PDA培地)と化合物のジメチルスルホオキサイド溶
液を混合し所定の濃度として平板を作製した。この寒天
上にあらかじめPDA培地で増殖した菌糸塊を直径4mm
に打ち抜いたもの2個置き、リゾクトニア ソラニ(Rh
izoctonia solani)は1日、プシウム グラミニコオラ
(Pythium graminicola)、ボトリチス シネレア(Bot
rytis cinerea)は2日、 フザリウム オキスポオラム
(Fusarium oxysporum)、プリキュラリア オリゼ(Py
ricularia oryzae)は5日、レプトセファエリア ノド
ラム(Leptosphaeria nodorum)は7日間、25℃で培
養し、薬剤添加のコロニー直径と比較計測して、計算式
[数1]によって生育阻止率を算出した。結果を[表
4]に示した。
【0038】
【数1】
【0039】
【表4】
【0040】[試験例2]トマト疫病予防効果試験 直径7cmのプラスチックカップにトマト(品種:強力米
寿)を栽培し、2葉期に達した時、製剤例2に基づいて
製剤された各供試化合物を200ppmに調整し、供試
化合物薬液10mlをスプレーガンを用いて散布した。
各供試化合物につき1区2本の植物について2連制にて
処理を行った。薬剤処理1日後、各植物にトマト疫病の
原因となるフィトフィトラ インフェスタンス(Phytop
hthorainfestans )の分生胞子懸濁液を噴霧接種した。
この接種後トマト植物を水分飽和条件、20℃暗所にて
12時間培養し、次いで20℃ 12時間日長にて6日
間培養した。接種7日後に第1葉および第2葉の病斑割
合を調査し、計算式[数2]により防除価を求め、結果
を[表5]に示した。なお、各試験において対照化合物
[化10](USP3202698)を使用した。
【0041】
【数2】
【0042】
【表5】
【0043】
【化10】
【0044】[試験例3]イネ葉いもち病予防効果試験 直径7cmのプラスチックカップにイネ(品種:コシヒカ
リ)を栽培し、2葉期に達した時、製剤例1に基づいて
製剤された各供試化合物を100ppm に調整して、供試
化合物薬液10mlをスプレ−ガンを用いて散布した。供
試化合物につき1区10本の植物について2連製で処理
を行った。薬剤処理1日後、各植物にイネ葉いもち病の
原因となるプリキュラリア オリゼ(Pyricularia oryz
ae)の分生胞子懸濁液を接種した。この接種後、イネ植
物を水分飽和条件、 20℃暗所にて、24時間培養
し、次いで25℃12時間日長で6日間培養した接種7
日後に第1葉および第2葉の病斑割合を調査した。[数
2]の計算式によって防除価を求め結果を[表6]に示
した。また、対照化合物[化10]を使用した。
【0045】
【表6】
【0046】[試験例4]キュウリべと病治療効果試験 直径9cmのプラスチックカップにキュウリ(品種:夏秋
1号)を栽培し、2葉期に達した時、キュウリべと病の
原因となるシュウドペロノスポラ キュウベンシス(Ps
eudoperospora cubensis)の分生胞子懸濁液を接種し
た。接種後、キュウリ植物を水分飽和条件、20℃暗所
にて、12時間培養した。次いで、製剤例1に基づいて
製剤された各供試化合物を1000ppmに調整し、供
試化合物薬液10mlをスプレ−ガンを用いて散布した。
供試化合物風乾後、20℃12時間日長で6日間培養し
た。接種7日後に第一葉及び第二葉の病斑割合を調査
し、計算式[数2]によって防除価を求め結果を[表
7]に示した。また、対照化合物[化10]を使用し
た。
【0047】
【表7】
【0048】
【発明の効果】本発明の化合物は新規化合物であり、各
種製剤形態で処理することにより、各種作物の病害に対
し、農園芸用殺菌剤として、優れた効果を発揮すること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 241/20 277/42 277/82 (72)発明者 田中 健一 茨城県つくば市御幸が丘45番地 保土谷化 学工業株式会社筑波研究所内 (72)発明者 今井 章博 茨城県つくば市御幸が丘45番地 保土谷化 学工業株式会社筑波研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式[化1] 【化1】 (式中、Xa、Xbは、ハロゲン原子、低級アルキル基、
    アルコキシ基もしくはハロアルキル基を表し、(Xb
    置換数が0の時、Xaの置換数は2〜5を表し、Xbの置
    換数が1〜4の時、Xaの置換数は0〜5を表す)で表
    されるフェニルヒドラゾン誘導体、一般式[化2] 【化2】 (式中、Xc、Xdは、水素、ハロゲン原子、低級アルキ
    ル基、アルコキシ基もしくはハロアルキル基を表し、
    (Xcの置換数は0〜5、Xdの置換数は0〜4を表す)
    で表されるフェニルヒドラゾン誘導体、または一般式
    [化3] 【化3】 (式中、Rは、2−チアゾリル基、2−ベンゾチアゾリ
    ル基、2−メチル-4,5−ジクロロ−3(2H)−ピリ
    ダジノン−6イル基を表す)で表されるフェニルヒドラ
    ゾン誘導体。
  2. 【請求項2】 一般式[化1]、[化2]または[化
    3]で表されるフェニルヒドラゾン誘導体が、N−[4
    −(2,4−ジクロロフェノキシ)フェニル]−N'-ジ
    シアノメチレンヒドラジン、N−[4-(2,4-ジメチ
    ルフェノキシ)フェニル]−N'-ジシアノメチレンヒド
    ラジン、N−[4−(3,5−ジメチルフェノキシ)フ
    ェニル]-N'-ジシアノメチレンヒドラジン、N−[4-
    (2,4−ジメチルフェノキシ)−3−クロロフェニ
    ル]-N'-ジシアノメチレンヒドラジン、N−(2−フ
    ェノキシフェニル)−N'-ジシアノメチレンヒドラジ
    ン、N−[2−(2−クロロフェノキシ)フェニル]-
    N'-ジシアノメチレンヒドラジン、N−[2−(4−ク
    ロロフェノキシ)フェニル)−N'-ジシアノメチレンヒ
    ドラジン、N−[2−(2,4-ジクロロフェノキシ)
    フェニル]-N'-ジシアノメチレンヒドラジン、N−
    (2−チアゾリル)−N'-ジシアノメチレンヒドラジ
    ン、N−(2−ベンゾチアゾリル)−N'-ジシアノメチ
    レンヒドラジン、またはN−(2−メチル-4,5−ジク
    ロロ−3(2H)−ピリダジノン−6イル)−N'-ジシ
    アノメチレンヒドラジンである、請求項1記載のフェニ
    ルヒドラゾン誘導体。
  3. 【請求項3】請求項1記載の一般式[化1] 【化4】 (式中、Xa、Xbは、ハロゲン原子、低級アルキル基、
    アルコキシ基もしくはハロアルキル基を表し、(Xb
    置換数が0の時、Xaの置換数は2〜5を表し、Xbの置
    換数が1〜4の時、Xaの置換数は0〜5を表す)で表
    されるフェニルヒドラゾン誘導体、一般式[化2] 【化5】 (式中、Xc、Xdは、水素、ハロゲン原子、低級アルキ
    ル基、アルコキシ基もしくはハロアルキル基を表し、
    (Xcの置換数は0〜5、Xdの置換数は0〜4を表す)
    で表されるフェニルヒドラゾン誘導体、または一般式
    [化3] 【化6】 (式中、Rは、2−チアゾリル基、2−ベンゾチアゾリ
    ル基、2−メチル-4,5−ジクロロ−3(2H)−ピリ
    ダジノン−6イル基を表す)で表されるフェニルヒドラ
    ゾン誘導体を、有効成分として含有することを特徴とす
    る殺菌剤。
JP31433994A 1993-11-30 1994-11-25 フェニルヒドラゾン誘導体 Pending JPH07206800A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210157361A (ko) * 2020-06-19 2021-12-28 한국과학기술연구원 신규한 링커로 결합된 2종 이상의 아릴 또는 헤테로아릴을 포함하는 카르보노하이드라조노일 디시아나이드 화합물 및 이의 용도
JP2022515787A (ja) * 2018-12-19 2022-02-22 コリア・インスティテュート・オブ・サイエンス・アンド・テクノロジー 末端アミン基にアリールまたはヘテロアリール基が置換された新規なヒドラゾン誘導体及びその用途

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