JPH07149703A - α−ヒドロキシイミノ−β−オキソカルボキサミド誘導体 - Google Patents

α−ヒドロキシイミノ−β−オキソカルボキサミド誘導体

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JPH07149703A
JPH07149703A JP31920193A JP31920193A JPH07149703A JP H07149703 A JPH07149703 A JP H07149703A JP 31920193 A JP31920193 A JP 31920193A JP 31920193 A JP31920193 A JP 31920193A JP H07149703 A JPH07149703 A JP H07149703A
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JP
Japan
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hydroxyimino
phenyl
acid amide
acetoacetic acid
lower alkyl
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Application number
JP31920193A
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English (en)
Inventor
Chieko Inayoshi
智恵子 稲吉
Iku Kasahara
郁 笠原
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Hodogaya Chemical Co Ltd
Original Assignee
Hodogaya Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 殺菌性の優れた新規化合物を提供する。この
化合物を有効成分として含有し、優れた予防効果を有す
る農園芸用殺菌剤を提供する。 【構成】一般式[化1] X−C64−NH−CO−C(=NOH)−CO−R‥‥[化1] (式中、Xは無置換、または1〜5箇所がハロゲン原
子、ニトロ基、アルコキシ基、ハロアルキル基もしくは
低級アルキル基(2箇所が低級アルキル基で置換される
場合はそれらの低級アルキルが環を形成してもよい)で
置換されたフェノキシ基を表し、Rは低級アルキル基ま
たはアルコキシ基を表す)で表されるα−ヒドロキシイ
ミノ−β−オキソカルボキサミド誘導体、およびこれを
有効成分として含有する農園芸用殺菌剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農園芸用殺菌剤として
有用な新規α−ヒドロキシイミノ−β−オキソカルボキ
サミド誘導体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日の農業の高い生産性が肥料、農薬お
よび各種農業用資材を用いることによって確保されてお
り、特に多種の農薬が用途に応じて使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、農薬を連続施用
する事によって生じる、薬剤耐性菌の出現が大きな問題
となってきており、殺菌剤として有用な新規な化合物の
出現が待ち望まれているところである。本発明の目的
は、殺菌作用を有する新規な安全性の高い薬剤を提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、殺菌作用を
有する新規化合物を開発するために鋭意研究を重ね、本
発明を完成するに至った。
【0005】すなわち本発明は一般式[化1] X−C64−NH−CO−C(=NOH)−CO−R‥‥[化1] (式中、Xは無置換、または1〜5箇所がハロゲン原
子、ニトロ基、アルコキシ基、ハロアルキル基もしくは
低級アルキル基(2箇所が低級アルキル基で置換される
場合はそれらの低級アルキルが環を形成してもよい)で
置換されたフェノキシ基を表し、Rは低級アルキル基ま
たはアルコキシ基を表す)で表されるα−ヒドロキシイ
ミノ−β−オキソカルボキサミド誘導体、および一般式
[化1] X−C64−NH−CO−C(=NOH)−CO−R‥‥[化1] (式中、Xは無置換、または1〜5箇所がハロゲン原
子、ニトロ基、アルコキシ基、ハロアルキル基もしくは
低級アルキル基(2箇所が低級アルキル基で置換される
場合はそれらの低級アルキルが環を形成してもよい)で
置換されたフェノキシ基を表し、Rは低級アルキル基ま
たはアルコキシ基を表す)で表されるα−ヒドロキシイ
ミノ−β−オキソカルボキサミド誘導体、を有効成分と
して含有することを特徴とする農園芸用殺菌剤、を提供
するものである。
【0006】本発明の化合物は、いずれも新規化合物で
あり、次のようにして製造することが出来る。一般式
[化2] X−C64−NH−CO−CH2−CO−R‥‥[化2] (式中、Xは無置換、または1〜5箇所がハロゲン原
子、ニトロ基、アルコキシ基、ハロアルキル基もしくは
低級アルキル基(2箇所が低級アルキル基で置換される
場合はそれらの低級アルキルが環を形成してもよい)で
置換されたフェノキシ基を表し、Rは低級アルキル基ま
たはアルコキシ基を表す)で表される化合物を、ニトロ
ソ化すれば容易に転位して、本オキシム誘導体を得るこ
とができる。この製造法において、ニトロソ化試薬とし
ては、亜硝酸ナトリウムまたは亜硝酸アルキル等を用い
ることが出来る。反応は、溶媒の存在下に行われ、塩
酸、酢酸等およびそれらと不活性溶媒との混合溶媒等を
用いることができる。
【0007】出発化合物である、前記の一般式[化2]
で表される化合物は、相当する置換アニリンとジケテン
との反応により、あるいは置換アニリンと β-オキソカ
ルボン酸エステルとの反応により容易に製造する事がで
きる。
【0008】本発明の具体的な化合物を次に示す。以
後、個々の化合物を表す場合には、これらの化合物No.
を使用する。 〔No.1〕 N−(p−フェノキシフェニル)−α−ヒ
ドロキシイミノ−アセト酢酸アミド 〔No.2〕 N−(p−(2−クロロフェノキシ)−フ
ェニル)−α−ヒドロキシイミノ−アセト酢酸アミド 〔No.3〕 N−(p−(1,2,3,4−テトラヒド
ロ−6−ナフトキシ)−フェニル)−α−ヒドロキシイ
ミノ−アセト酢酸アミド 〔No.4〕 N−(o−フェノキシフェニル)−α−ヒ
ドロキシイミノ−アセト酢酸アミド 〔No.5〕 N−(o−(2−メチルフェノキシ)−フ
ェニル)−α−ヒドロキシイミノ−アセト酢酸アミド 〔No.6〕 N−(p−(3−クロロフェノキシ)−フ
ェニル)−α−ヒドロキシイミノ−アセト酢酸アミド 〔No.7〕 N−(p−(4−クロロフェノキシ)−フ
ェニル)−α−ヒドロキシイミノ−アセト酢酸アミド 〔No.8〕 N−(p−(2,4−ジクロロフェノキ
シ)−フェニル)−α−ヒドロキシイミノ−アセト酢酸
アミド 〔No.9〕 N−(p−(2,4,6−トリクロロフェ
ノキシ)−フェニル)−α−ヒドロキシイミノ−アセト
酢酸アミド 〔No.10〕 N−(p−(3,5−ジクロロフェノキ
シ)−フェニル)−α−ヒドロキシイミノ−アセト酢酸
アミド 〔No.11〕 N−(p−(4−ニトロフェノキシ)−フ
ェニル)−α−ヒドロキシイミノ−アセト酢酸アミド 〔No.12〕 N−(p−(4−トリフルオロメチルフェ
ノキシ)−フェニル)−α−ヒドロキシイミノ−アセト
酢酸アミド 〔No.13〕 N−(p−(4−t−ブチルフェノキシ)
−フェニル)−α−ヒドロキシイミノ−アセト酢酸アミ
ド 〔No.14〕 N−(m−フェノキシフェニル)−α−ヒ
ドロキシイミノ−アセト酢酸アミド 〔No.15〕 N−(m−(2−クロロフェノキシ)−フ
ェニル)−α−ヒドロキシイミノ−アセト酢酸アミド 〔No.16〕 N−(p−(2−クロロフェノキシ)−フ
ェニル)−α−ヒドロキシイミノ−プロピオニル酢酸ア
ミド 〔No.17〕 N−(p−(2,4−ジクロロフェノキ
シ)−フェニル)−α−ヒドロキシイミノ−イソブチリ
ル酢酸アミド 〔No.18〕 N−(p−(インダン−5−イルオキシ)
フェニル)−α−ヒドロキシイミノ−アセト酢酸アミド 〔No.19〕 N−(o−(2−クロロフェノキシ)−フ
ェニル)−α−ヒドロキシイミノ−アセト酢酸アミド 〔No.20〕 N−(o−(4−クロロフェノキシ)−フ
ェニル)−α−ヒドロキシイミノ−ブチリル酢酸アミド 〔No.21〕 N−(p−(2−クロロフェノキシ)−フ
ェニル)−α−ヒドロキシイミノ−アセトキシ酢酸アミ
ド 〔No.22〕 N−(p−(2−メトキシフェノキシ)−
フェニル)−α−ヒドロキシイミノ−アセト酢酸アミド 〔No.23〕 N−(o−(4−イソプロポキシフェノキ
シ)−フェニル)−α−ヒドロキシイミノ−アセト酢酸
アミド。
【0009】本発明にかかわる具体的な化合物のうち、
好ましいものをこれらの物性とともに[表1]に示す。
【0010】
【表1】
【0011】本発明の殺菌剤は、一般式[化1]で表さ
れるα−ヒドロキシイミノ−β−オキソカルボキサミド
誘導体を有効成分として含有する。これらのα−ヒドロ
キシイミノ−β−オキソカルボキサミド誘導体は新規化
合物であり、薬剤耐性菌に対する効果が期待される。本
発明の殺菌剤を農業用として使用する場合には、その目
的に応じて、一般的な農薬製造技術により、当該化合物
を各種担体、添加物と混合して、水和剤、乳剤、粉剤、
粒剤、フロアブル剤等、種々の形態として用いることが
できる。
【0012】担体のうち、液状担体としては、通常の有
機溶媒が使用され、固体担体としては、通常の粘土鉱
物、軽石等が使用される。また、製剤に際しては乳化
性、分散性、展着性等を付与するために、界面活性剤を
添加することができる。さらに、除草剤、殺虫剤、他の
殺菌剤などの農薬や肥料と混合して用いることができ
る。
【0013】農園芸用殺菌剤として使用するためには、
有効成分化合物を、所望する効果が発現されるように充
分施用する必要がある。その施用量としては20〜20
00g/haの範囲内が可能であるが、好ましくは10
0〜1000g/haの範囲が適切である。その場合、
有効成分の含有率を 0.1〜50%として、水和剤、乳
剤、粉剤、粒剤、フロアブル剤の形態に製剤化して用い
る。
【0014】乳剤は、有効成分を農業的に使用可能な有
機溶媒に溶解し、溶媒可溶性乳化剤を添加することによ
って製剤できる。溶媒としては、キシレン、オルトクロ
ロトルエン、シクロヘキサノン、イソホロン、ジメチル
ホルムアミド、ジメチルスルホキシド、またはこれらの
混合物を使用することができる。特に適する溶媒は、芳
香族炭化水素または芳香族炭化水素とケトン類および極
性溶媒の混合溶媒である。乳化剤として用いる界面活性
剤は、乳剤の1〜20重量%を使用する。またその種類
は、陰イオン性、陽イオン性、非イオン性のいずれも使
用することができる。有効成分の濃度は、0.5〜50
重量%、好ましくは5〜30重量%の範囲が適当であ
る。
【0015】前記の界面活性剤の具体例は次の通りであ
る。陰イオン界面活性剤としては、アルキル硫酸塩エス
テル、アルキルジフェニルエ−テルジスルホン酸塩、ナ
フチルメタンスルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、ア
ルキルスルホコハク酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸
塩、アルキルリン酸塩があげられる。陽イオン界面活性
剤としては、アルキルアミン塩、第四級アンモニウム塩
があげられる。非イオン界面活性剤としては、ポリオキ
シエチレンアルキルエ−テル、ポリオキシエチレンアル
キルアリルエ−テル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリ
オキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシ
エチレンソルビト−ル脂肪酸エステル、グリセリン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステルがあげ
られる。
【0016】水和剤は、不活性微粉化固体担体および界
面活性剤に、有効成分を添加して製剤する。有効成分は
2〜50重量%の範囲内で、また界面活性剤は1〜20
重量%で混合するのが一般的である。不活性微粉化固体
担体としては、天然に産出する粘土、ケイ酸塩、シリカ
およびアルカリ土類金属の炭酸塩が使用できる。これら
の代表例は、カオリン、ジ−クライト、タルク、ケイソ
ウ土、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウムおよびドロマ
イト等である。界面活性剤としては、一般に使用されて
いる陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、および
これらを混合したものを、乳化剤、展着剤、分散剤とし
て使用することができる。また各界面活性剤として具体
的に使用される系統は、前にあげた、乳剤に使用される
界面活性剤と同様の系統のものを使用することができ
る。
【0017】粉剤は、タルク、微粉化粘土、葉ロウ石、
ケイソウ土、炭酸マグネシウム等の粉剤製造に常用され
る不活性担体に対して、有効成分を配合することによっ
て製剤する。有効成分の濃度は 0.1〜20重量%で、
特に 0.5〜5重量%の範囲が適当である。
【0018】粒剤は、有効成分を不活性微粉化担体、例
えばベントナイト、ケイソウ土、カオリンクレ−または
タルクと混合し、水と混練して造粒機によって作製す
る。別法としては、あらかじめ造粒して粒度範囲を15
〜30メッシュ程度に整えた粒状担体や、天然の軽石、
酸性白土、ゼオライトを破砕し、粒度範囲を整えた粒状
鉱物に対して、有効成分と展着剤を溶解した溶液を付着
させることによって、作製することもできる。このよう
な粒剤の有効成分濃度は 0.2〜20重量%で、特に1
〜10重量%の範囲が適当である。
【0019】フロアブル剤は、有効成分を微粉化し、界
面活性剤および水と混合したものであり、ここで使用さ
れる界面活性剤には、乳剤用にあげた陰イオン界面活性
剤、陽イオン界面活性剤および非イオン界面活性剤のい
ずれもが、単独もしくは混合で採用される。その使用量
は、1〜20重量%で混合するのが一般的である。有効
成分は1〜50重量%、好ましくは2〜20%重量部の
範囲が適当である。
【0020】前記一般式[化1]で表される本発明化合
物は、その優れた抗菌活性により、微生物によって引き
起こされる植物病害に対して農園芸用殺菌剤として効果
を発揮する。例えばトマト疫病、キュウリべと病、コム
ギふ枯病に対して優れた防除効果を示す。また、治療効
果を有することから感染後の処理による病害防除が可能
である。
【0021】
【実施例】以下、実施例をもって、本発明を具体的に説
明するが、本発明はもちろんこれらに限定されるもので
はない。実施例は〔合成例〕、{製剤例}、および[試
験例]に分けて説明を行う。
【0022】以下、本発明にかかわる代表的合成例を示
す。
【0023】〔合成例1〕N−(p−(2−クロロフェ
ノキシ)−フェニル)−α−ヒドロキシイミノ−アセト
酢酸アミド(化合物 No.2)の合成 N-(p-(2-クロロフェノキシ)−フェニル)−アセ
ト酢酸アミド30.35g(0.1mol)および酢酸35
0mlの混合物をかく拌しながら、5〜10℃で少量の水
に溶かした亜硝酸ナトリウム7.59g(0.11mol)の
水溶液を30分で滴下した。滴下終了後20℃で1時間
かく拌した。反応終了後、反応混合物を3lの氷水中に
注ぎ、析出した結晶をろ過した。水で充分に洗浄した
後、乾燥し、目的物であるN−(p−(2−クロロフェ
ノキシ)−フェニル)−α−ヒドロキシイミノ−アセト
酢酸アミド(化合物 No.2)の31.59g(収率95
%)を得た。融点84〜87℃。
【0024】以下、本発明の組成物を剤型別に製剤例と
して具体的に示す。
【0025】{製剤例1(乳剤)} 化合物 No.2 5部 オルトクロロトルエン 53部 シクロヘキサノン 37部 ソルポ−ル900B 5部 「ソルポ−ル」:東邦化学工業株式会社商標 以上を均一に混合溶解し、本発明の乳剤を得た。
【0026】{製剤例2(水和剤)} 化合物 No.3 25部 カオリンクレ− 63部 ソルポ−ル5039 6部 ソルポ−ル5060 6部 以上を混合粉砕し、本発明の水和剤を得た。
【0027】{製剤例3(粉剤)} 化合物 No.2 5部 カオリンクレ− 95部 以上を混合粉砕し、本発明の粉剤を得た。
【0028】{製剤例4(粒剤)} 化合物 No.4 5部 ベントナイト 45部 タルク 45部 リグニンスルホン酸ソ−ダ 5部 以上を均一に混合粉砕し、水を加えて練り、造粒してか
ら乾燥し、本発明の粒剤を得た。
【0029】{製剤例5(フロアブル剤)} 化合物 No.5 10部 エチレングリコ−ル 5部 ソルポ−ル3078 5部 ソルポ−ル7512 1部 水 79部 以上を均一に混合粉砕し、本発明のフロアブル剤を得
た。
【0030】{製剤例6(乳剤)} 化合物 No.1 10部 イソホロン 23部 オルトクロロトルエン 28部 キシレン 23部 ソルポ−ル900A 8部 ソルポ−ル900B 8部 以上を均一に混合溶解し、本発明の乳剤を得た。
【0031】以下、本発明化合物の糸状菌に対する防除
効果について、試験例をもって具体的に示す。
【0032】[試験例1]シャーレ上における菌糸生育
阻止活性 直径9cmのシャーレで、ポテトデキストロース寒天培地
(PDA培地)と化合物のジメチルスルホキシド溶液を
混合し、所定の濃度として平板を作製した。この寒天上
に、あらかじめPDA培地で増殖した菌糸塊を直径4mm
に打ち抜いたものを2個置き、リゾクトニア ソラニ
(Rhizoctonia solani)は1日、プシウムグラミニコオ
ラ(Pythium graminicola)、ボトリチス シネレア(B
otrytiscinerea)は2日、フザリウム オキスポオラム
(Fuzarium oxysporum)、プリキュラリア オリゼ(Pyr
icularia oryzae)は5日、レプトセファエリア ノド
ラム(Leptosphaeria nodorum)は7日間 25℃で培養
した。薬剤添加と無処理の各コロニー直径を比較計測
し、式[数1]によって生育阻止率を算出した。結果を
[表2]に示す。
【0033】
【表2】
【0034】[試験例2]トマト疫病予防効果試験 直径7cmのプラスチックカップにトマト(品種:強力米
寿)を栽培し、2葉期に達した時、製剤例2に基づいて
製剤された各供試化合物を200ppmに調製し、供試
化合物薬液10mlをスプレーガンを用いて散布した。
各供試化合物につき1区2本の植物について2連制にて
処理を行った。薬剤処理1日後、各植物にトマト疫病の
原因となるフィトフィトラ インフェスタンス(Phytop
hthorainfestans)の分生胞子懸濁液を噴霧接種した。こ
の接種後、トマト植物を水分飽和条件、20℃暗所にて
12時間培養し、次いで20℃、12時間日長にて6日
間培養した。接種7日後に第1葉および第2葉の病斑割
合を調査し、式[数2]によって防除価を求めた。結果
を[表3]に示す。
【0035】
【表3】
【0036】[試験例3]コムギふ枯病予防効果試験 直径7cmのプラスチックカップにコムギ(品種:農林6
1号)を栽培し、2葉期に達した時、製剤例1に基づい
て製剤された各供試化合物を500ppmに調製して、
供試化合物薬液10mlをスプレ−ガンを用いて散布し
た。供試化合物につき1区13本の植物について2連制
で処理を行った。薬剤処理1日後、各植物にコムギふ枯
病の原因となるレプトセファエリア ノドラム(Leptos
phaerianodorum)の分生胞子懸濁液を接種した。この接
種後、コムギ植物を水分飽和条件、20℃暗所にて48
時間培養し、次いで20℃、12時間日長で6日間培養
した。接種7日後に第1葉および第2葉の病斑割合を調
査した。試験例2と同様式[数2]によって防除価を求
めた。結果を[表4]に示す。
【0037】
【表4】
【0038】[試験例4]キュウリべと病治療効果試験 直径9cmのプラスチックカップにキュウリ(品種:夏秋
1号)を栽培し、2葉期に達した時、キュウリべと病の
原因となるシュウドペロノスポラ キュウベンシス(Ps
eudoperospora cubensis)の分生胞子懸濁液を接種し
た。接種後、キュウリ植物を水分飽和条件、20℃暗所
にて、12時間培養した。次いで、製剤例1に基づいて
製剤された各供試化合物を1000ppmに調製し、供
試化合物薬液10mlをスプレ−ガンを用いて散布した。
供試化合物風乾後、20℃、12時間日長で6日間培養
した。接種7日後に第一葉及び第二葉の病斑割合を調査
し、試験例2と同様、式[数2]によって防除価を求め
た。結果を[表5]に示す。
【0039】
【表5】
【0040】
【発明の効果】本発明の化合物は新規化合物であり、各
種製剤形態で処理することにより、各種作物の病害に対
し、農園芸用殺菌剤として、優れた効果を発揮すること
ができる。
【数1】
【数2】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式[化1] X−C64−NH−CO−C(=NOH)−CO−R‥‥[化1] (式中、Xは無置換、または1〜5箇所がハロゲン原
    子、ニトロ基、アルコキシ基、ハロアルキル基もしくは
    低級アルキル基(2箇所が低級アルキル基で置換される
    場合はそれらの低級アルキルが環を形成してもよい)で
    置換されたフェノキシ基を表し、Rは低級アルキル基ま
    たはアルコキシ基を表す)で表されるα−ヒドロキシイ
    ミノ−β−オキソカルボキサミド誘導体。
  2. 【請求項2】 一般式[化1]で表されるα−ヒドロキ
    シイミノ−β−オキソカルボキサミド誘導体が、N−
    (p−フェノキシフェニル)−α−ヒドロキシイミノ−
    アセト酢酸アミド、N−(p−(2−クロロフェノキ
    シ)−フェニル)−α−ヒドロキシイミノ−アセト酢酸
    アミド、N−(p−(1,2,3,4−テトラヒドロ−
    6−ナフトキシ)−フェニル)−α−ヒドロキシイミノ
    −アセト酢酸アミド、N−(o−フェノキシフェニル)
    −α−ヒドロキシイミノ−アセト酢酸アミド、N−(o
    −(2−メチルフェノキシ)−フェニル)−α−ヒドロ
    キシイミノ−アセト酢酸アミド、N−(p−(3−クロ
    ロフェノキシ)−フェニル)−α−ヒドロキシイミノ−
    アセト酢酸アミド、N−(p−(4−クロロフェノキ
    シ)−フェニル)−α−ヒドロキシイミノ−アセト酢酸
    アミド、N−(p-(2,4−ジクロロフェノキシ)−フ
    ェニル)−α−ヒドロキシイミノ−アセト酢酸アミド、
    N−(p−(2,4,6−トリクロロフェノキシ)−フ
    ェニル)−α−ヒドロキシイミノ−アセト酢酸アミド、
    N−(p-(3,5-ジクロロフェノキシ)−フェニル)
    −α−ヒドロキシイミノ−アセト酢酸アミド、N−(p
    −(4−ニトロフェノキシ)−フェニル)−α−ヒドロ
    キシイミノ−アセト酢酸アミド、N−(p−(4−トリ
    フルオロメチルフェノキシ)−フェニル)−α−ヒドロ
    キシイミノ−アセト酢酸アミド、N−(p−(4−t−
    ブチルフェノキシ)−フェニル)−α−ヒドロキシイミ
    ノ−アセト酢酸アミド、N−(m−フェノキシフェニ
    ル)−α−ヒドロキシイミノ−アセト酢酸アミド、N−
    (m−(2−クロロフェノキシ)−フェニル)−α−ヒ
    ドロキシイミノ−アセト酢酸アミド、N−(p−(2−
    クロロフェノキシ)−フェニル)−α−ヒドロキシイミ
    ノ−プロピオニル酢酸アミド、N−(p−(2,4−ジ
    クロロフェノキシ)−フェニル)−α−ヒドロキシイミ
    ノ−イソブチリル酢酸アミド、N−(p−(インダン−
    5−イルオキシ)フェニル)−α−ヒドロキシイミノ−
    アセト酢酸アミド、N−(o-(2-クロロフェノキシ)
    −フェニル)−α−ヒドロキシイミノ−アセト酢酸アミ
    ド、N−(o−(4−クロロフェノキシ)−フェニル)
    −α−ヒドロキシイミノ−ブチリル酢酸アミド、N−
    (p−(2−クロロフェノキシ)−フェニル)−α−ヒ
    ドロキシイミノ−アセトキシ酢酸アミド、N−(p-
    (2-メトキシフェノキシ)−フェニル)−α−ヒドロ
    キシイミノ−アセト酢酸アミドまたはN−(o−(4−
    イソプロポキシフェノキシ)−フェニル)−α−ヒドロ
    キシイミノ−アセト酢酸アミド、である、請求項1記載
    のα−ヒドロキシイミノ−β−オキソカルボキサミド誘
    導体。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の一般式[化1] X−C64−NH−CO−C(=NOH)−CO−R‥‥[化1] (式中、Xは無置換、または1〜5箇所がハロゲン原
    子、ニトロ基、アルコキシ基、ハロアルキル基もしくは
    低級アルキル基(2箇所が低級アルキル基で置換される
    場合はそれらの低級アルキルが環を形成してもよい)で
    置換されたフェノキシ基を表し、Rは低級アルキル基ま
    たはアルコキシ基を表す)で表されるα−ヒドロキシイ
    ミノ−β−オキソカルボキサミド誘導体を、有効成分と
    して含有することを特徴とする農園芸用殺菌剤。
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