JPH07206474A - 透明ガラス基板の処理方法 - Google Patents

透明ガラス基板の処理方法

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JPH07206474A
JPH07206474A JP2367794A JP2367794A JPH07206474A JP H07206474 A JPH07206474 A JP H07206474A JP 2367794 A JP2367794 A JP 2367794A JP 2367794 A JP2367794 A JP 2367794A JP H07206474 A JPH07206474 A JP H07206474A
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JP
Japan
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glass substrate
transparent glass
hydrofluoric acid
substrate
buffered hydrofluoric
Prior art date
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Pending
Application number
JP2367794A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinkichi Miwa
晋吉 三和
Takuhiro Onoda
卓弘 小野田
Shigeru Yamamoto
山本  茂
Mitsuo Miyamoto
光雄 宮本
Shoichi Ishida
彰一 石田
Naohide Kita
直英 北
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Morita Kagaku Kogyo Co Ltd
Nippon Electric Glass Co Ltd
Original Assignee
Morita Kagaku Kogyo Co Ltd
Nippon Electric Glass Co Ltd
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Publication date
Application filed by Morita Kagaku Kogyo Co Ltd, Nippon Electric Glass Co Ltd filed Critical Morita Kagaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガラス表面に微細な凹凸を発生させることな
くバッファードフッ酸処理することが可能な透明ガラス
基板の処理方法を提供する。 【構成】 透明ガラス基板をバッファードフッ酸にて処
理するに当たり、予め透明ガラス基板を前処理洗浄して
基板表面のダスト、有機物等の汚染物を除去しておく。
洗浄液としては、硫酸と過酸化水素水の混合液、フッ
酸、イソプロピルアルコール等のアルコール類を使用す
ることが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は透明ガラス基板の処理方
法に関し、特にフラットパネルディスプレイ用ガラス基
板の処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶ディスプレイ等のフラットパネルデ
ィスプレイやイメージセンサー等の電子デバイスは、透
明ガラス基板上に多数の薄膜半導体素子が形成されたも
のであるが、これらの素子の一部に酸化Si膜や窒化S
i膜が使用されている。
【0003】ところで上記デバイスの製造工程におい
て、酸化Si膜や窒化Si膜をエッチングしてパターニ
ングするためには、バッファードフッ酸(BHF)にて
処理するのが一般的である。このバッファードフッ酸に
よる処理は、工程のスル−プットを向上させるために、
ガラス基板をバッファードフッ酸の槽に浸漬する方法が
多用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な方法を用いた場合、ガラス基板全体がバッファードフ
ッ酸に曝されるため、膜が形成されていないガラス基板
の面にバッファードフッ酸の侵食による微細な凹凸が発
生する。この微細な凹凸は、パタ−ンずれの原因となっ
て半導体素子の機能を損なったり、また特にフラットパ
ネルディスプレイに於いては、光が散乱して基板の透過
率を著しく低下させるためディスプレイとしての表示機
能を損なうといった問題を引き起こしてしまう。
【0005】本発明はこのような問題を解決するもの
で、ガラス表面に微細な凹凸を発生させることなくバッ
ファードフッ酸処理を行うことが可能な透明ガラス基板
の処理方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記問題を
解決するために鋭意研究を行った結果、バッファードフ
ッ酸処理を行う前に、透明ガラス基板表面のダスト、有
機物等の汚染物を除去することにより、上記目的が達成
できることを見いだし、本発明として提案するものであ
る。
【0007】即ち、本発明の透明ガラス基板の処理方法
は、透明ガラス基板をバッファードフッ酸にて処理する
に当たり、予め透明ガラス基板を前処理洗浄して基板表
面の汚染物を除去しておくことを特徴とする。
【0008】さらに本発明の方法を詳述する。
【0009】まずバッファードフッ酸処理が必要な透明
ガラス基板を用意する。例えばフラットパネルディスプ
レイ用のガラス基板の場合は、基板上に酸化Si膜や窒
化Si膜が形成され、さらにフォトレジストが形成され
たものを用いる。
【0010】次に、透明ガラス基板を前処理洗浄する。
透明ガラス基板を前処理洗浄する洗浄液としては、ガラ
ス基板表面のダスト、有機物等の汚染物を除去できるも
のであればよく、例えば酸や有機溶剤を使用することが
できる。中でも硫酸と過酸化水素水の混合液、フッ酸、
又はイソプロピルアルコール等のアルコール類を使用す
ることが好ましい。なおフラットパネルディスプレイ用
ガラス基板を処理する場合、形成されたフォトレジスト
を剥離させることのないフッ酸を使用することが望まし
いが、この場合、ガラスは耐フッ酸性が低いためにその
濃度や洗浄条件に留意する必要がある。具体的には10
重量%以下の濃度のフッ酸を用い、処理時間を15分以
内にすることが望ましい。
【0011】また酸や有機溶剤の代わりにアルカリを用
いて前処理洗浄しても差し支えない。
【0012】続いて、必要に応じてガラス基板を純水に
て再洗浄する。これは使用した洗浄液によってガラス基
板が再汚染されるのを防止するためである。
【0013】その後、透明ガラス基板をバッファードフ
ッ酸の槽に浸漬する等の方法によってエッチング処理す
ればよい。なおこのバッファードフッ酸処理は、空気中
のダスト等によって基板表面が再び汚染されないよう
に、前処理洗浄後に速やかに行うことが重要である。
【0014】
【作用】透明ガラス基板をバッファードフッ酸で処理す
ると、以下のような機構により、ガラス基板表面に微細
な凹凸が生じると考えられる。
【0015】つまりガラス基板表面にダストが存在して
いると、これを核としてガラスとバッファードフッ酸の
反応生成物が析出する。また表面に有機物が付着してい
ると、これがバッファードフッ酸中に拡散し、反応生成
物のバッファードフッ酸中への溶解度を局所的に急激に
低下させ、基板表面に反応生成物を多量に析出させる。
そして析出した反応生成物が基板表面を部分的にマスク
するために侵食ムラが生じて微細な凹凸が発生する。
【0016】そこで透明ガラス基板に前処理洗浄を行っ
てガラス基板表面のダスト、有機物等の汚染物を除去す
ることにより、バッファードフッ酸処理時に反応生成物
が析出し難くなり、基板表面がバッファードフッ酸によ
って均一に侵食される。その結果、ガラス基板表面の微
細な凹凸の発生を防止できる。
【0017】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明の透明ガラス
基板の処理方法を説明する。
【0018】表1は、本発明の方法によって処理したサ
ンプル(試料No.1〜3)、及び従来の方法によって
処理したサンプル(試料No.4)をそれぞれ示してい
る。
【0019】
【表1】
【0020】まず、透明ガラス基板として100mm
φ、厚さ1.1mmのウェハー形状のアルミノシリケー
トガラスを用意した。また硫酸(H2 SO4 )と過酸化
水素水(H22 )の混合液、5%フッ酸(HF)、イ
ソプロピルアルコール、及びバッファードフッ酸を用意
した。なお硫酸と過酸化水素水の混合液は、97%硫酸
と30%過酸化水素水とを4:1の容積比で混合したも
のである。またバッファードフッ酸は、50%フッ酸と
40%フッ化アンモニウム水溶液(NH4 F)とを1:
30の容積比で混合したものを用いた。
【0021】次に前処理洗浄及びバッファードフッ酸処
理手順について述べる。まず試料No.1〜3のガラス
基板は、その表面が汚染されないよう注意深く純水にて
5分間洗浄し、その後各種の洗浄液中に表中の条件で浸
漬して前処理洗浄を行った。次いで洗浄液より引き上
げ、再び純水にて5分間洗浄した。その後、20℃のバ
ッファードフッ酸中に30分浸漬した後、再び純水にて
5分間洗浄し、乾燥後、光学顕微鏡にて表面の観察を行
い、凹凸の有無を確認した。結果を表1に示す。また比
較例である試料No.4については、前処理洗浄を行わ
ず、他は実施例と同一条件で処理した。なお、これらの
処理は全てクリーンルーム中で行った。
【0022】表1から明らかなように、前処理洗浄を施
した試料No.1〜3は何れもガラス基板の表面に凹凸
が認められなかった。これに対し、前処理洗浄を行わな
かった試料No.4はガラス基板表面に微細な凹凸が認
められた。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の透明ガラ
ス基板の処理方法によれば、微細な凹凸を発生させるこ
となくバッファードフッ酸処理を行うことが可能であ
る。それゆえ、特にフラットパネルディスプレイ等の電
子デバイスの製造工程における酸化Si膜や窒化Si膜
のエッチング方法として好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 茂 滋賀県大津市晴嵐2丁目7番1号 日本電 気硝子株式会社内 (72)発明者 宮本 光雄 大阪市中央区高麗橋2−6−10 森田化学 工業株式会社内 (72)発明者 石田 彰一 大阪市中央区高麗橋2−6−10 森田化学 工業株式会社内 (72)発明者 北 直英 大阪市中央区高麗橋2−6−10 森田化学 工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明ガラス基板をバッファードフッ酸に
    て処理するに当たり、予め透明ガラス基板を前処理洗浄
    して基板表面の汚染物を除去しておくことを特徴とする
    透明ガラス基板の処理方法。
  2. 【請求項2】 透明ガラス基板を、酸又は有機溶剤を用
    いて前処理洗浄することを特徴とする請求項1の透明ガ
    ラス基板の処理方法。
  3. 【請求項3】 透明ガラス基板を、硫酸と過酸化水素水
    の混合液、フッ酸、又はアルコール類を用いて前処理洗
    浄することを特徴とする請求項1又は2の透明ガラス基
    板の処理方法。
  4. 【請求項4】 透明ガラス基板が、フラットパネルディ
    スプレイ用ガラス基板であることを特徴とする請求項1
    乃至3の透明ガラス基板の処理方法。
JP2367794A 1994-01-25 1994-01-25 透明ガラス基板の処理方法 Pending JPH07206474A (ja)

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JP2367794A JPH07206474A (ja) 1994-01-25 1994-01-25 透明ガラス基板の処理方法

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JPH07206474A true JPH07206474A (ja) 1995-08-08

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JP (1) JPH07206474A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5792327A (en) * 1994-07-19 1998-08-11 Corning Incorporated Adhering metal to glass
US5851366A (en) * 1994-07-19 1998-12-22 Corning Incorporated Adhering metal to glass
JP2001342041A (ja) * 2000-05-31 2001-12-11 Asahi Glass Co Ltd 光学部材及びその洗浄方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5792327A (en) * 1994-07-19 1998-08-11 Corning Incorporated Adhering metal to glass
US5851366A (en) * 1994-07-19 1998-12-22 Corning Incorporated Adhering metal to glass
JP2001342041A (ja) * 2000-05-31 2001-12-11 Asahi Glass Co Ltd 光学部材及びその洗浄方法

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Effective date: 20040527

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02