JPH07206028A - ケース - Google Patents

ケース

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JPH07206028A
JPH07206028A JP6085301A JP8530194A JPH07206028A JP H07206028 A JPH07206028 A JP H07206028A JP 6085301 A JP6085301 A JP 6085301A JP 8530194 A JP8530194 A JP 8530194A JP H07206028 A JPH07206028 A JP H07206028A
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JP
Japan
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case
lid
breakage
promoting
projection
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JP6085301A
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English (en)
Inventor
Sakichi Sarukura
佐吉 猿倉
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Tokyo Ferrite Mfg Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Ferrite Mfg Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07206028A publication Critical patent/JPH07206028A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 収納物の収納が容易であると共に、構成部材
も少なく、比較的廉価に提供でき、しかも、開封状況
が、確実、且つ明確に判別できると共に、収納物品の取
出しが容易なケースの提供。 【構成】 ケースA内に物品Bを収納した状態において
該ケースAの、該ケース本体A−1と、蓋体A−2とが
部分的に連結されており、且つ、該ケース本体A−1
と、蓋体A−2の引き離しに際して、該連絡部を含む前
記ケース本体A−1の一部の破断を助長する手段を当該
ケース本体A−1に備えさせ、又は、該連結部を含む前
記蓋体A−2の一部の破断を助長する手段を当該蓋体A
−2に備えさせ、又は、該連結部を含む前記ケース本体
A−1の一部と、該連結部を含む前記蓋体A−2の一部
の破断を助長する手段を当該ケース本体A−1と、蓋体
A−2とに備えさせて構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、収納物品の取り出し
のための開封に伴って、該物品を収納する収納ケースの
一部が必然的に破断される構成になすと同時に、当該ケ
ースの開封を容易になし得るようにしたケースの提供に
関し、当該ケースの開封状況を容易且つ確実にチェック
し、また必要に応じて随時、随意に開封できるようにし
たケースの提供に関する。
【0002】
【従来の技術】金地金などを封入した、例えばサンプリ
ング用のケース、例えばパチンコの景品用ケースなどに
おいては、ケース内に収納した金地金などが、他の、例
えば金メッキの施された安価な偽物に擦り替えられる危
険があり、かかる擦り替えの危険を防止する各種の手段
が、当該金地金などの封入ケースに対して施されてい
る。
【0003】かかる封入物の擦り替えを防止するもっと
も典型的な手段としては、金地金などをケースに収納し
た後、この収納ケースのケース本体と、蓋体とに亘るよ
うに封緘をし、蓋体の取り外しに伴なって、この封緘が
破断されるようにした封入ケースがあった。
【0004】また、他の封入物の擦り替えを防止する手
段としては、金地金などを封入した封入ケースにおける
封入口を開封できないように密閉状態とし、あるいは金
地金などの封入後に、この封入ケースにおけるケース本
体と、蓋体とを、その全体に亘って、溶着あるいは接着
の手段などによって一体に止着し、あるいは、これらの
封入対象物としての金地金などをプラスチックのインサ
ート成形によって封入するなどの手法によって、当該封
入ケースを構成することがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の封入ケースにおいては、例えば、ケース内に金地
金などの封入をなした後に、当該ケースのケース本体
と、蓋体とに亘るように封緘を施す前記手法において
は、ケースに対する金地金などの封入処理が容易であ
り、また、当該ケースを封緘状態にするためのコストが
割安である特長と、また、随時、随意に、封緘を解い
て、当該ケース内にある封入物の取り出しをなし得る特
長を有する反面、例えば、封緘紙を破断して、この収納
ケース内に収められた内封物を、他の物品、例えば金メ
ッキの施された偽物に擦り替えると共に、このケースに
付着している封緘紙を取り除いて、この封緘紙の取り除
き後に、別段に用意した封緘紙を張り込むことによっ
て、当初封緘紙によって封緘されていたケースと見分け
のつかないケースを作り出すことができる難を有してい
た。
【0006】また、かかる手法においては、封緘紙を水
あるいは特殊な剥離液などを用いて、当該封緘紙を破断
することなく剥離し、ケース内に収められている金地金
などの封入物を、他の、例えば金メッキを施した偽物な
どに擦り替えた後、当該封緘紙を再度、ケースのケース
本体と蓋体とに亘るように貼着することによって、封緘
紙の張り込まれていた当初ケースと、何等見分けること
ができない封緘状態とされたケースの供給ができる不都
合を有していた。
【0007】更に、封入物の封入口を、開口不能に閉塞
する手法、あるいは、当該封入物の封入に用いられるケ
ースのケース本体と蓋体とを、その接合面の全面に亘っ
て接着又は溶着し、両者を一体とする手法、あるいは、
当該封入物を取出し不能な状態にプラスチックのインサ
ート成形によって、封入する手法などにおいては、ケー
ス内に封入された金地金などの封入物は、所期の封入状
態を確実に維持し、ケース内における当該封入物の擦り
替えを不可能とする特長を有する反面、封入された金地
金などの封入物の取出しが難しく、例えば、封入物の取
出し使用、あるいは封入物の定期的な取出し確認などに
難があった。
【0008】また、かかる手法においては、ケースをほ
ぼ全体に亘って破損することなしに、当該ケース内に封
入した金地金などの封入物の擦り替えが不可能であるこ
とから、金地金などの擦り替えを目的としたケースの開
封状況が一目で識別できる特長を有する反面、これら金
地金などの封入物の封入処理に多くの作業手間と、部材
とを要し、また、ケースの構造が複雑とされるなどの不
都合を有することから、これら封入物の封入手段として
のコストが割高となる不都合を有していた。
【0009】本発明は、かかる従来における封入ケース
における不都合に鑑み、収納物の収納が容易であると共
に、構成部材も少なく、比較的廉価に提供でき、しか
も、開封状況が、確実、且つ明確に判別できると共に、
収納物品の取出しが比較的容易なケースの提供を目的と
している。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るケースは、
かかる目的を達成するものとして、請求項1の発明に係
るケースAを、ケース本体A−1と、蓋体A−2とを備
えた容器状のケースAとして構成し、該ケースA内に物
品Bを収納した状態において、該ケース本体A−1と、
蓋体A−2とが部分的に連結されており、且つ、該ケー
ス本体A−1と、蓋体A−2の引き離しに際して、該連
絡部を含む前記ケース本体A−1の一部の破断を助長す
る手段を当該ケース本体A−1に備えさせ、又は、該連
結部を含む前記蓋体A−2の一部の破断を助長する手段
を当該蓋体A−2に備えさせ、又は、該連結部を含む前
記ケース本体A−1の一部と、該連結部を含む前記蓋体
A−2の一部の破断を助長する手段を当該ケース本体A
−1と、蓋体A−2とに備えさせて構成している。
【0011】次いで請求項2の発明に係るケースAを、
ケース本体A−1と、蓋体A−2とを備えた容器状のケ
ースAであって、該ケース本体A−1から突設されてい
る突起11と、前記蓋体A−2とが、該ケースA内に物
品Bを収納した状態において、接着又は溶着により止着
されていると共に、該突起11の突設部を含む該ケース
本体A−1の一部の破断を助長する手段が該ケース本体
A−1に備えられ又は、該突起11の接着又は溶着によ
る止着部を含む該蓋体A−2の一部の破断を助長する手
段が該蓋体A−2に備えられ、又は、該突起11の突設
部を含む該ケース本体A−1の一部の破断を助長する手
段が該ケース本体A−1に備えられ、且つ該突起11の
接着又は溶着による止着部を含む該蓋体A−2の一部の
破断を助長する手段が該蓋体A−2に備えられた構成と
している。
【0012】更に請求項3の発明に係るケースAを、ケ
ース本体A−1と、蓋体A−2とを備えた容器状のケー
スAであって、該蓋体A−2から突設されている突起1
1と、前記ケース本体A−1とが、該ケースA内に物品
Bを収納した状態において、接着又は溶着により止着さ
れていると共に、該突起11の突設部を含む該蓋体A−
2の一部の破断を助長する手段が該蓋体A−2に備えら
れ 又は、該突起11の接着又は溶着による止着部を含
む該ケース本体A−1の一部の破断を助長する手段が該
ケース本体A−1に備えられ、又は、該突起11の突設
部を含む該蓋体A−2の一部の破断を助長する手段が該
蓋体A−2に備えられ、且つ該突起11の接着又は溶着
による止着部を含む該ケース本体A−1の一部の破断を
助長する手段が該ケース本体A−1に備えられた構成と
している。
【0013】次いで、また、請求項4の発明に係るケー
スAを、ケース本体A−1と、蓋体A−2とを備えた容
器状のケースAであって、該ケース本体A−1と、蓋体
A−2とから突設されている突起11が、該ケースA内
に物品を収納した状態において、接着又は溶着により止
着されていると共に、該突起11の突設部を含む該ケー
ス本体A−1の一部の破断を助長する手段が該ケース本
体A−1に備えられ、又は、該突起11の突設部を含む
該蓋体A−2の一部の破断を助長する手段が該蓋体A−
2に備えられ、又は、該突起11の突設部を含む該ケー
ス本体A−1の一部の破断を助長する手段が該ケース本
体A−1に備えられ且つ該突起11の突設部を含む該蓋
体A−2の一部の破断を助長する手段が該蓋体A−2に
備えられた構成としている。
【0014】更に、また、請求項5の発明に係るケース
Aをケース本体A−1と、蓋体A−2とを備えた容器状
のケースAであって、該ケース本体A−1と蓋体A−2
との間に連結材12が配されていると共に、該ケースA
内に物品Bを収納した状態において、前記連結材12に
対して、前記ケース本体A−1と、蓋体A−2とが、接
着又は溶着により止着されて該ケース本体A−1と蓋体
A−2とが連結されていると共に、前記ケース本体A−
1と、蓋体A−2との引き離しに際して、前記ケース本
体A−1における前記連結材12の接着又は溶着による
止着部を含む該ケース本体A−1の一部の破断を助長す
る手段が、該ケース本体A−1に備えられ、又は、前記
蓋体A−2における前記連結材12の接着又は溶着によ
る止着部を含む該蓋体A−2の一部の破断を助長する手
段が、該蓋体A−2に備えられ、又は、前記ケース本体
A−1における前記連結材12の接着又は溶着による止
着部を含む該ケース本体A−1の一部の破断を助長する
手段が該ケース本体A−1に備えられ、且つ前記蓋体A
−2における前記連結材12の接着又は溶着による止着
部を含む該蓋体A−2の一部の破断を助長する手段が該
蓋体A−2に備えられた構成としている。
【0015】
【作用】ケースA内に物品Bを収納した状態において、
該ケースAを構成するケース本体A−1と、蓋体A−2
とが、部分的に、例えば、突起11、連結材12などの
手段を用いて、溶着又は接着などの手段によって連結さ
れた構成としてあると共に、これらの突起11、連結材
12の突設部又は、止着部、又は、これらの両部分を含
めた該ケース本体A−1の一部、又は蓋体A−2の一
部、又は、これらの両方の夫々の一部を、このケース本
体A−1と、蓋体A−2との引き離しに際して破断でき
るように、当該破断を助長する手段を、これらのケース
本体A−1、蓋体A−2に備えさせた構成としているこ
とから、ケースA内に収納された物品Bは、当該ケース
Aのケース本体A−1、又は、蓋体A−2、又は、これ
らの両方の夫々の一部を破断することなしに取り出すこ
とができない。
【0016】この結果、ケースAを開封して、当該ケー
スA内に収納してあった物品Bを、他の物品と取り換え
た後、このケースAのケース本体A−1と蓋体A−2と
の相互を接着あるいは溶着などの手法によって、止着を
なした場合であっても、ケースAの開封に伴う痕跡を確
実に視認することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明に係るケースの典型的な各実施
例について詳細に説明する。図1〜図6は、第1実施例
に係るケースAを示すものであり、図1は、このケース
の蓋を開いた状態を、ケース本体A−1の内部と、蓋体
A−2の内側を夫々上方に向けて示している。又、図2
は、当該ケースAに対して、物品Bを収納すると共に、
蓋体A−2に対して識別シート28の貼込みをなす前の
状態を、夫々の部品を分離して示している。図3と図4
とは、ケースAに対して、物品Bを収納して、シール4
0を貼着し、当該ケースAを封緘した状態を夫々示すも
のであり、図3は外観から、図4は断面として、これを
示すものである。図5は、この断面状態にあるケースA
における突起11部分の溶着前の要部を拡大して示して
いる。図6は、かかる封緘の状態にあるケースAを、そ
のケース本体Aと、蓋体Bを引き離すことによって、再
度分離し、当該ケースA内に収納した物品Bの取出しを
なし得るようにした状態を示している。
【0018】図7〜図16は、ケースAの他の実施例を
示すものであって、図7〜図9は突起11を溶着手法に
よって止着する各実施例を、その溶着前の状態で要部拡
大断面として示している。また図10〜図12は、突起
11を接着手法によって止着する各実施例を、当該各突
起11の止着部分を拡大して示している。また、図13
は、連結材12を用いてケース本体A−1と、蓋体A−
2とを止着してケースAを構成する実施例を示すもので
あって、特に、該連結材12による各止着部分が理解で
きるように当該部分を拡大して示している。更に図14
〜図16は、第1実施例に係るケースAから識別シート
28及び保持材32を省き、別途識別プレート38を加
えた実施例を示すものであって、図14は、当該ケース
Aに対して、物品Bを収納する前の状態を、夫々の部品
を分離して示している。又図15は、ケースAに対し
て、物品Bを収納して、シール40を貼着し、当該ケー
スAを封緘した状態を断面で示すものであり、図16
は、識別プレート38の一部を断面で示すものである。
【0019】先ず図1〜図6に示す第1実施例に係るケ
ースAについて説明する。この第1実施例に係るケース
Aは、ケース本体A−1と、蓋体A−2とを備え、この
ケース本体A−1と、蓋体A−2とによって金地金など
の物品Bを封入できる構成としてあり、典型的には、透
明プラスチック材で成形されたプラスチック製としてあ
る。
【0020】このケース本体A−1と、蓋体A−2と
は、該ケース本体A−1から立設されている突起11、
11などの連結手段10によって、部分的に、即ち、こ
の場合においては、突起11の上端を、蓋体A−2にお
ける蓋の内側に溶着することによって、当該蓋体A−2
と、ケース本体A−1とを部分的に連結し、このケース
本体A−1と、蓋体A−2とによって構成されるケース
A内に取り入れられた物品Bを取り出し不能の状態とし
ている。
【0021】次いで、前記突起11の溶着されている蓋
体A−2における蓋板21に対して、該突起11の連結
部20a”としての止着部20a’を含む蓋体A−2の
一部20a、即ち、前記連結手段10の溶着部分として
の連結部に相当する止着部20a’を含む当該蓋体A−
2の一部20aを、蓋体A−2における蓋板20から、
区分して破断できるように、溝21aなどの破断助長手
段21を設けた構成としている。
【0022】先ず、ここで用いられているケース本体A
−1は、主としてプラスチック成形によって提供される
ものであって、底板30の周側に縁鍔31を残して、蓋
体A−2内に収まる外周側板32が環状に起立して設け
てあると共に、この外周側板32の内側に、更に収納壁
を構成する環状板33が起立して設けてある。また、こ
のケース本体A−1における外周側板32と、環状板3
3との間の底板30の面、特に、該ケース本体A−1に
組付けられる蓋体A−2の開き出し側と反対の側にある
該底板30の連結部30a”から、突起11、11を一
体に起立して設けてある。尚、このケース本体A−1か
ら起立される突起11は、ケース本体A−1の底板30
に対して直立状態に隆設され、且つ、該底板30に対し
て堅固に設けられる必要から、該突起11の突設基部を
厚肉部11aで囲繞した状態としている。
【0023】尚、叙上におけるケース本体A−1におけ
る外周側板32と、環状板33及び突起11は、夫々略
同程度の突き出し幅に構成してあり、このケース本体A
−1に対して、被嵌状態に装着される蓋体A−2の夫々
の蓋板20の面に接する構成としてある。また、突起1
1の上端には、小突起11bが設けてあり、この小突起
11bを蓋体A−2の蓋板20の面に接するようにし
て、該突起11を、蓋板20の面に溶着することによっ
て、当該突起11と蓋板20との溶着を、より容易、且
つ確実になす構成としている。
【0024】かかる構成からなるケース本体A−1に
は、物品Bの保持穴34aを備えた環状板の保持材34
が、前記環状板33内に収まるように備えられており、
この保持材34の保持穴34aと、該ケース本体A−1
の底板30との間に物品Bを取り入れる構成としてい
る。
【0025】かかるケース本体A−1の上面を覆うよう
に装着される蓋体A−2は、主としてプラスチック成形
によって提供されるものであって、前記ケース本体A−
1における外周側板32に嵌め合うと共に、縁鍔31の
面に当接される蓋縁22を蓋板20の周側に、略垂下壁
状に設けた構成としてあると共に、この蓋板20の開き
出し側の蓋縁22の一部を切欠いて、指掛部23として
ある。また、この蓋板20には、前記環状板33よりも
稍々大き目の環状リブ24が、短寸の立上りリブによっ
て構成してあり、この環状リブ24内に識別シート28
が張り込まれる構成としてある。また、この環状リブ2
4内には、前記ケース本体A−1に収納された物品B
を、該ケースAの外部から見易くするための、所謂窓用
の凹部25が設けてある。
【0026】尚、叙上環状リブ24内に張り込まれる識
別シート28は、光学的手段、磁気的手段などの各種の
検出手段によって読取り、あるいは探知可能な記録部分
を備えたものとして構成されており、環状リブ24をガ
イドとして、ずれなく張り込まれる構成としてあると共
に、前記物品Bが臨き出し得る孔28aを備えており、
この孔28aを、前記凹部25に一致させるようにし
て、当該蓋体A−2の蓋板20に接着してある。
【0027】かかる蓋体A−2において、環状リブ24
と、蓋縁22との間における蓋板20、特に、指掛部2
3の設けられていない側にある該蓋板20に、前記突起
11の上端の収まる凹部27を備えた隆起状の厚肉部2
6を設け、これを、突起11の連結部20a”としての
止着部20a’として構成すると共に、この止着部20
a’を取り囲むように環状の溝21aを、破断助長手段
21として設けることによって、この突起11の止着部
20a’と共に、蓋板20から分離、破断される蓋体A
−2の一部20aを構成している。
【0028】かかる構成からなるケース本体A−1にお
ける環状板33内に保持材34を嵌め込むと共に、この
保持材34の保持穴34aに物品Bを収め入れる。次い
で、このケース本体A−1に対して、識別シート28の
張り込まれている蓋体A−2を被嵌状に被せ、この蓋体
A−2における凹部27内に、ケース本体A−1の突起
11の上端が収まるようにセットする。尚、この状態に
おいて、ケース本体A−1における環状板33の上端
が、蓋体A−2の環状リブ24内に張り込まれている識
別シート28の面に接するようになすと共に、この識別
シート28の孔28aと、蓋板20の凹部25から、前
記ケース本体A−1に収められた物品Bが覗き見ること
ができる構成とする。
【0029】かかる状態において、前記蓋板20と、突
起11の上端とを各種の溶接手法を用いて溶着すること
によって、蓋体A−2と、ケース本体A−1とを開封不
能の状態とする。尚、ここにおける蓋板20と、突起1
1との溶着は、例えば、高周波溶接、超音波溶接、熱風
溶接などの、いかなる溶接手段を用いた溶着であっても
良い。
【0030】かくして、物品Bの取り入れられたケース
Aに対して、図3に示すように、封緘用のシール40
を、該ケースAを構成するケース本体A−1と、蓋体A
−2とに亘るように貼着することによって、当該ケース
Aの封緘をなす。
【0031】かかる状態で、先の蓋体A−2における指
掛部23に指先をかけて、ケース本体A−1から、蓋体
A−2を引き離すことによって、蓋体A−2は、この指
掛部23の側から開き出すと共に、この指掛部23と反
対の側にある突起11と、蓋板20との連結部20a”
としての止着部20a’に対して、強い引き離し方向の
力をもたらし、当該止着部20a’を含む蓋板20の一
部20aを、突起11と共に、破断助長手段21として
の溝21aの部分からの破断によって、蓋A−2から分
離し、当該蓋体A−2と、ケース本体A−1とを図6に
示すような開封状態とする。
【0032】かかる開封状態にケースAを置くことによ
って、物品Bの取り出し使用が可能となるが、該ケース
Aの封緘用のシール40は蓋体A−2と、ケース本体A
−1の側に夫々破断の状態で残され、しかも、蓋体A−
2の蓋板20の一部20aが、突起11と共に、ケース
本体A−1の側に残された状態とされる。この結果、こ
のケース本体A−1と、蓋体A−2とを、再度組付け、
溶着などの手法によって止着し、更に、別段のシールを
貼着した場合であっても、蓋板20の面に、該蓋板20
の一部20aとの間の破断痕が残ることとなり、当該ケ
ースAの開封された痕跡を隠すことができない。
【0033】次いで、図7に示す第2実施例に係るケー
スAについて説明する。この第2実施例に係るケースA
は、前記第1実施例に係るケースAにおける突起11を
蓋体A−2の側に設けたものであって、当該構成以外の
構成を前記第1実施例に係る構成と同一、または実質的
に同一としてあり、同一、または実質的に同一の構成部
分については同一の番号を付して説明を省略する。
【0034】この第2実施例に係るケースAは、蓋体A
−2の蓋体20における連結部20a”から、厚肉部1
1aを伴った突起11を一体に設けてあると共に、ケー
ス本体A−1の底板30に、該突起11の先端側の収ま
る凹部35を備えた隆起状の厚肉部36を設け、これを
突起11の連結部30a”としての止着部30a’とし
て構成すると共に、この止着部30a’を取り囲むよう
に環状の溝37aを、破断助長手段37として設けるこ
とによって、この突起11の止着部30a’と共に、ケ
ース本体A−1から分離、破断される該ケース本体A−
1の一部30aを構成している。
【0035】かかる構成からなるケースAでは、前記第
1実施例におけるケースAと同様に、適宜の溶接手段を
用いることによって、突起11の先端を、ケースAのケ
ース本体A−1の底板30に対して溶着、一体になすこ
とができると共に、このケース本体A−1と、蓋体A−
2との引き離し処理に伴って、前記破断助長手段37と
しての溝37aから、該底板30が破断し、ケース本体
A−1と、蓋体A−2とが分離できる。
【0036】次いで、図8に示す第3実施例に係るケー
スAについて説明する。この第3実施例に係るケースA
は、このケースAを構成するケース本体A−1と、蓋体
A−2の両方から、突起11、11を突設すると共に、
この突設された突起11、11相互を、その先端で溶着
したものである。
【0037】ここで、ケース本体A−1から突設される
突起11は、その基部が厚肉部11aを備えた連結部3
0a”として構成されていると共に、この連結部30
a”を取り囲むように、環状の溝37aが破断助長手段
37として設けてあり、この破断助長手段37で囲まれ
た部分が、該ケース本体A−1から分離、破断されるケ
ース本体A−1の一部30aとして構成されている。
【0038】また、蓋体A−2から突設されている突起
11は、その基部が厚肉部11aを備えた連結部20
a”として構成されていると共に、この連結部20a”
を取り囲むように環状の溝21aが、破断助長手段21
として設けてあり、この破断助長手段21で囲まれた部
分が、該蓋体A−2から分離、破断される蓋体A−2の
一部20aとして構成されている。
【0039】尚、この突起11、11の夫々の先端に
は、該突起11、11相互が溶接により溶着し易いよう
に、該突起11の一方の突起11の側に凹部11cを、
また、該突起11の他方の突起11の側に該凹部11c
に収まる凸部11dを設けた構成としてあり、この突起
11、11の相互の接合面において両者の溶着をなす構
成としてある。
【0040】尚、この第3実施例に係るケースAは、叙
上における構成以外の構成を、前記第1実施例に係るケ
ースAと同一、または実質的に同一としてあり、同一ま
たは、実質的に同一の構成部分については同一の番号を
付して説明を省略する。
【0041】次いで、図9に示す第4実施例に係るケー
スAについて説明する。この第4実施例に係るケースA
は、ケース本体A−1と、蓋体A−2とを、連結手段1
0としての連結材12を用いて連結する構成としてあ
る。この連結材12は、上下端に夫々凸部12a、12
aを備えた構成としてあり、前記ケース本体A−1と、
蓋体A−2との連結、特に、この実施例について溶着に
適する素材からなるものであれば、いかなる素材で構成
されていても良く、例えばプラスチック製の桿材などを
用いることができる。
【0042】この実施例においては、ケース本体A−1
における底板30に対して、該連結材12の収まる凹部
35を備えた隆起状の厚肉部36を設け、これを連結材
12の連結部30a”としての止着部30a’として構
成すると共に、この止着部30a’を取り囲むように環
状の溝37aを、破断助長手段37として設けてある。
この結果、止着部30a’に対して溶接手法で溶着され
たケース本体A−1と、蓋体A−2との連結手段として
の連結材12と共に、この止着部30a’を含む連結部
30a”としての、前記溝37aで囲まれた該ケース本
体A−1の一部30aを、該ケース本体A−1から分
離、破断できる構成としてある。
【0043】さらに、ケース本体A−1と、蓋体A−2
との連結手段10としての連結材12の上端の収まる凹
部27を備えた隆起状の厚肉部26を前記蓋体A−2に
設け、これを該連結材12の連結部20a”としての止
着部20a’として構成すると共に、この止着部20
a’を取り囲むように環状の溝21aを、破断助長手段
21として設けてある。この結果、止着部30a’に対
して、溶着の手法を用いて溶着された蓋体A−2と、ケ
ース本体A−1との、連結手段としての連結材12と共
に、この止着部20a’を含む連結部20a”として
の、前記溝21aで囲まれた該蓋体A−2の一部20a
を、該蓋体A−2から分離、破断できる構成とされてい
る。
【0044】尚、この第4実施例に係るケースAは、前
記連結材12を用いてのケース本体A−1と、蓋体A−
2との連結以外の構成を、ケース本体A−1について
は、前記第2実施例に係るケースAと、また蓋体A−2
については、前記第1実施例に係るケースAと同一、ま
たは実質的に同一としてあり、同一、または実質的に同
一の構成部分については、同一の番号を付して説明を省
略する。
【0045】次いで、図10〜図13に示す更に他の各
実施例に係るケースAについて説明する。この図10〜
図13に示される各実施例に係るケースAは、ケース本
体A−1と、蓋体A−2とを、接着剤50を用いた接着
によって連結したものである。
【0046】図10に示すケースAは、第5実施例に係
るケースAを示すものであり、ケース本体A−1に設け
た連結手段10としての突起11の先端を、蓋体A−2
に対して、接着剤50を用いて接着することによって、
物品Bの収納に用いられるケースAを構成している。
【0047】この第5実施例に係るケースAは、前記接
着剤50による突起11と、蓋体A−2との接着以外の
構成を、前記第1実施例に係るケースAと同一、または
実質的に同一の構成としてあり、同一、または実質的に
同一の構成部分については、同一番号を付して、その説
明を省略する。
【0048】図11に示すケースAは、第6実施例に係
るケースAを示すものであり、蓋体A−2に設けた連結
手段10としての突起11の先端を、ケース本体A−1
に対して、接着剤50を用いて接着することによって、
物品Bの収納に用いられるケースAを構成している。
【0049】この第6実施例に係るケースAは、前記接
着剤50による突起11と、ケース本体A−1との接着
以外の構成を、前記第2実施例に係るケースAと同一、
または実質的に同一の構成としてあり、同一または実質
的に同一の構成部分については、同一の番号を付して説
明を省略する。
【0050】図12に示すケースAは、第7実施例に係
るケースAを示すものであり、ケース本体A−1と、蓋
体A−2とに設けた連結手段としての突起11、11の
夫々の先端部を、接着剤50を用いて接着することによ
って、物品Bの収納に用いられるケースAを構成してい
る。
【0051】この第7実施例に係るケースAは、前記接
着剤50による突起11、11相互の接着以外の構成
を、前記第3実施例に係るケースAと同一、または実質
的に同一の構成としてあり、同一、または実質的に同一
の構成部分については、同一の番号を付して説明を省略
する。
【0052】図13に示すケースAは、第8実施例に係
るケースAを示すものであり、ケース本体A−1と、蓋
体A−2とを、連結手段10としての連結材12を用い
て連結する構成とし、この連結材12のぞれぞれの端部
を、接着剤50を用いて該ケース本体A−1と、蓋体A
−2とに接着することにより、物品Bの収納に用いられ
るケースAを構成している。
【0053】この第8実施例に係るケースAは、前記連
結材12を、接着剤50を用いてケース本体A−1、蓋
体A−2に接着する以外の構成を、前記第4実施例に係
るケースAと同一、または実質的に同一の構成としてあ
り、同一または実質的に同一の構成部分については同一
の番号付して説明を省略する。
【0054】図14〜図16は第9実施例に係るケース
Aを示すものであり、この第9実施例に係るケースA
は、ケース本体A−1と、蓋体A−2とを備え、このケ
ース本体A−1と、蓋体A−2とによって金地金などの
物品Bを封入できる構成としてあり、典型的には、透明
プラスチック材で成形されたプラスチック材で成形され
たプラスチック製としてある。
【0055】尚、この第9実施例に係るケースAは、基
本的構成は第1実施例と実質的に同一としてあるが、第
1実施例に係るケースAから識別シート28及び保持材
34を省略し、別途識別プレート38を付加すると共に
かかる省略及び付加にもとづく他部材の設計変更を行な
っている。又、第1実施例と同一又は実質的に同一の構
成部分には同一の番号が付してある。
【0056】このケース本体A−1と、蓋体A−2と
は、該ケース本体A−1から立設されている突起11、
11などの連結手段10によって部分的に、即ち、この
場合においては、突起11の上端を、蓋体A−2におけ
る蓋の内側に溶着することによって、当該蓋体A−2と
ケース本体A−1とを部分的に連結し、このケース本体
A−1と、蓋体A−2とによって構成されるケースA内
に取り入れられた物品Bを取り出し不能の状態としてい
る。
【0057】次いで、前記突起11の溶着されている蓋
体A−2における蓋板21に対して、該突起11の連結
部20a”としての止着部20a’を含む蓋体A−2の
一部20a、即ち、前記連結手段10の溶着部分として
の連結部に相当する止着部20a’を含む当該蓋体A−
2の一部20aを、蓋体A−2における蓋板20から、
区分して破断できるように溝21aなどの破断助長手段
21を設けた構成としている。
【0058】先ず、ここで用いられているケース本体A
−1は主としてプラスチック成形によって提供されるも
のであって、底板30の周側に縁鍔31を残して、蓋体
A−2内に収まる外周側板32が環状に起立して設けて
あると共に、この外周側板32の内側に、更に前記物品
Bが丁度あるいはやや余裕をもって収納される収納壁を
構成する環状板33が起立して設けてある。また、この
ケース本体A−1における外周側板32と、環状板33
との間の底板30の面、特に、該ケース本体A−1に組
付けられる蓋体A−2の開き出し側と反対の側にある該
底板30の連結部30a”から、突起11、11を一体
に起立して設けてある。尚、このケース本体A−1から
起立される突起11は、ケース本体A−1の底板30に
対して直立状態に隆設され、且つ該底板30に対して強
固に設けられる必要から、該突起11の突起基部を厚肉
部11aで囲繞した状態としている。
【0059】尚、叙上におけるケース本体A−1におけ
る外周側板32と、突起11は夫々略同程度の突き出し
幅に構成してあり、環状板33は、後述する識別プレー
ト38の厚幅と略同じ厚幅分短縮した突き出し幅に構成
している。そして、外周側板32と、突起11とはこの
ケース本体A−1に対して、被嵌状態に装着される蓋体
A−2の夫々の蓋板20の面に接する構成としてある。
また、突起11の上端には、小突起11bが設けてあり
(図5)、この小突起11bを蓋体A−2の蓋板20の
面に接するようにして、該突起11を、蓋板20の面に
溶着することによって、当該突起11と蓋体20との溶
着を、より容易、且つ確実になす構成としている。
【0060】かかるケース本体A−1の上面を覆うよう
に装着される蓋体A−2は、主としてプラスチック成形
によって提供されるものであって、前記ケース本体A−
1における外周側板32に嵌め合うと共に、縁鍔31の
面に当接される蓋縁22を蓋板20の周側に、略垂下壁
状に設けた構成としてあり、この蓋板20の開き出し側
の蓋縁22の一部を切欠いて、指掛部23としてある。
また、この蓋板20には、前記ケース本体A−1に収納
された物品Bを、該ケースAの外部から見易くするため
の、所謂窓用の凹部25が適宜設けてある。
【0061】そして、ケース本体A−1と蓋体A−2と
の間に介装される識別プレート38は、光学的手段、磁
気的手段などの各種の検出手段により読取り、あるいは
探知可能な記録部分38aを備えたものとして構成され
ており、ケース本体A−1の外周側板32内に収まる大
きさとされており、ケース本体A−1から起立される突
起11の接触部分が開口38b、38bされて突起11
が挿通可能とされていると共に物品Bを覗き見するため
の孔38cが、該物品Bがケース本体A−1に収納され
た状態で抜け出さない大きさで開設されている。尚この
孔38cは蓋体A−2及び識別プレート38が透明又は
半透明に形成されている場合には必ずしも必要としな
い。かかる識別プレート38は、プラスチック板として
のスチロール樹脂あるいはアクリル樹脂等を基板とし、
該基板の一方表面の全面又は一部に前記した光学的手
段、磁気的手段などの各種の検出手段により読取り、あ
るいは探知可能な記録部分38aが転写等の手法により
備えられているものである。
【0062】かかる蓋体A−2において、蓋板20、特
に指掛部23の設けられていない側にある該蓋板20
に、前記突起11の上端の収まる凹部27を備えた隆起
状の厚肉部26を設け、これを突起11の連結部20
a”としての止着部20a’として構成すると共に、こ
の止着部20a’を取り囲むように環状の溝21aを、
破断助長手段21として設けることによって、この突起
11の止着部20a’と共に、蓋板20から分離、破断
される蓋板A−2の一部20aを構成している。
【0063】かかる構成からなるケース本体A−1にお
ける環状板33内に物品Bを収め入れる。次いで、この
ケース本体A−1に対して識別プレート38を介して、
蓋体A−2を被嵌状に被せ、この蓋体A−2における凹
部27内に、ケース本体A−1の突起11の上端が収ま
るようにセットする。かかる場合に、環状板33を物品
Bが丁度に収まるように設けてある場合には、識別プレ
ート38は、物品Bに必ずしも押接させる必要はない
が、環状板33を物品Bが余裕をもって収まるように設
けてある場合には、環状板33の起立幅は物品Bの厚幅
より幅狭に形成し、識別プレート38が物品Bを押接す
るものとして、かかる押接により、物品Bのがたつきを
防止することが望ましい。尚、この状態において、識別
プレート38の孔38cと、蓋板20の凹部25から前
記ケース本体A−1に収められた物品Bが覗き見ること
ができる構成とする。
【0064】かかる状態において、前記蓋板20と、突
起11の上端とを各種の溶接手法を用いて溶着すること
によって、蓋体A−2と、ケース本体A−1とを開封可
能の状態とする。尚、ここにおける蓋板20と、突起1
1との溶着は、例えば、高周波溶接、超音波溶接、熱風
溶接などの、いかなる溶接手段を用いた溶着であっても
良いことは、前記実施例1の場合と同様である。
【0065】かくして、物品Bの取り入れられたケース
Aに対して封緘用のシール40を、該ケースAを構成す
るケース本体A−1と、蓋体A−2とに亘るように貼着
することによって当該ケースAの封緘をなす(図3)。
【0066】かかる状態で、先の蓋体A−2における指
掛部23に指先をかけて、ケース本体A−1から蓋体A
−2を引き離すことによって、蓋体A−2は、この指掛
部23の側から開き出すと共に、この指掛部23と反対
の側にある突起11と、蓋板20との連結部20a”と
しての止着部20a’に対向して、強い引き離し方向の
力をもたらし、当該止着部20a’を含む蓋板20の一
部20aを、突起11と共に、破断助長手段21として
の溝21aの部分から破断によって蓋A−2から分離
し、当該蓋体A−2と、ケース本体A−1とを開封状態
とする。
【0067】かかる開封状態にケースAを置くことによ
って、物品Bの取り出し使用が可能となるが、該ケース
Aの封緘用のシール40は蓋体A−2と、ケース本体A
−1の側に夫々破断の状態で残され、しかも蓋体A−2
の蓋板20の一部20aが、突起11と共に、ケース本
体A−1の側に残された状態とされる。この結果、かか
る実施例9においても実施例1と同様に、ケース本体A
−1と、蓋体A−2とを、再度組付け、溶着などの手法
によって止着し、更に、別段のシールを貼着した場合で
あっても、蓋板20の面に、該蓋板20の一部20aと
の間の破断痕が残ることとなり、当該ケースAの開封さ
れた痕跡を隠すことができない。
【0068】尚、前記第1実施例と第2実施例から第8
実施例との関係と同様の関係がこの第9実施例について
も予定されていることはもちろんである。
【0069】尚、叙上の各実施例は、本発明に係るケー
スAの典型的な実施例を示すものであり、物品Bを安全
に収納、管理し得る構成を備えておれば、例えば、突起
11、連絡材12などを用いることなく、ケース本体A
−1の一部と、蓋体A−2の一部とを、溶着あるいは接
着するなどいかなる連結手法によって連絡されていても
良い。
【0070】また、蓋体A−2を、ケース本体A−1か
ら引き離すことに伴って、この蓋体A−2、ケース本体
A−1から破断される当該A−2の当該破断される一部
20a、ケース本体A−1の当該破断される一部30a
の破断を助長する手段は、いかなるものであっても良く
前記各実施例におけるように溝21a、37aとするこ
となく、これを線状の切り込み、ミシン目状の切り込み
などにより構成し、あるいは、V溝、U溝形状の破断叙
上手段21、37として構成するなど、いかなる形状、
構造のものであっても良い。
【0071】尚、叙上におけるケース本体A−1、蓋体
A−2の両方、またはいずれか一方のプラスチック成形
に際して、光線によって、例えば、緑色に反射する顔料
などを当該ケースなどの成形材料に配合することによっ
て、成形されるケースAを、その材料面においても特長
づけることが可能であり、例えばケース本体A−1、か
ら、蓋体A−2を引き剥した後、他の蓋体を用いて、再
度ケースAの組付けをなすなどによって、収納物Bの擦
り替えをなすなどの操作を不可能とすることができる。
【0072】尚、本明細書においては、ケースAを、ケ
ース本体A−1と、蓋体A−2とによって構成すること
としてあるが、これらのケース本体A−1と、蓋体A−
2とは、いずれかが、ケース本体として機能し、そのい
ずれかが蓋体として機能するものであれば良く、例え
ば、両者が同一形状、同一構成のものであっても良い。
【0073】
【発明の効果】本発明に係るケースAは、叙上の特長あ
る構成、特に、ケースA内に物品Bを収納した状態にお
いて、該ケースAを構成するケース本体A−1と、蓋体
A−2とを、例えば突起11、連結材12などを用い、
あるいは、これを用いることなく部分的に、連結すると
共に、この連結部分を含む、前記ケース本体A−1の一
部、または蓋体A−2の一部、または、これらの両方に
ある夫々の一部を、該ケース本体A−1と、蓋体A−2
との引き離しに伴って破断される構成としてあることか
ら、ケース本体A−1と、蓋体A−2とを引き離すこと
によって、ケースAを開封した場合、前記ケース本体A
−1、蓋体A−2の一部が確実に破断されることとな
り、ケースAを開封した痕跡が明確に残されることとな
る。
【0074】この結果、ケースAを開封して、収納して
ある物品Bを、例えば金地金から金メッキ処理の施され
た偽物に擦り替えるなどして、再度ケースAを封緘状態
においた場合であっても、容易、且つ確実に、当該ケー
スAの開封痕跡を確認することができる特長を有してい
る。
【0075】また、ケースAの開封に際して、当該ケー
スAのケース本体A−1、蓋体A−2の一部が破断でき
るように、破断対象部分を、夫々のケース本体A−1、
蓋体A−2などから区分する破断助長手段を設けている
ことから、ケースAの開封が容易であり、例えば換金目
的で封入金地金を取り出すなどのように、ケースA、内
に収納していた物品Bを容易に取出し使用できる特長を
有している。
【0076】また、かかるケースAの構成を、当該ケー
スAを構成するケース本体A−1と、蓋体A−2とを、
接着、溶着などの手法を用いて連結する構成としている
ことから、ケースAの構成が容易であり、廉価な提供を
可能とする特長を有している。
【0077】さらに、ケースAを、特に第9実施例の如
く構成した場合には、記録部分の転写された識別プレー
ト38を用い識別シール28の蓋体A−2への貼り込み
を無くしたことから、貼り込みに対する手間を解消し、
更に廉価な提供を可能とする特長を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るケースAを構成するケース本
体A−1と、蓋体A−2の夫々の内側を上面にして示す
平面図
【図2】同ケースAの構成部品及び収納物などの分離斜
視図
【図3】同ケースAの封緘状態を示す斜視図
【図4】同断面図
【図5】同ケース本体A−1と、蓋体A−2の連結部を
示す要部断面図
【図6】同ケースAのケース本体A−1と、蓋体A−2
とを引き離した状態を示す斜視図
【図7】第2実施例に係るケースAのケース本体A−1
と、蓋体A−2の連結部を示す要部断面図
【図8】第3実施例に係るケースAのケース本体A−1
と、蓋体A−2の連結部を示す要部断面図
【図9】第4実施例に係るケースAのケース本体A−1
と、蓋体A−2の連結部を示す要部断面図
【図10】第5実施例に係るケースAのケース本体A−
1と、蓋体A−2の連結部を示す要部断面図
【図11】第6実施例に係るケースAのケース本体A−
1と、蓋体A−2の連結部を示す要部断面図
【図12】第7実施例に係るケースAのケース本体A−
1と、蓋体A−2の連結部を示す要部断面図
【図13】第8実施例に係るケースAのケース本体A−
1と、蓋体A−2の連結部を示す要部断面図
【図14】第9実施例に係るケースAの構成部品及び収
納物などの分離斜視図
【図15】同ケースAの封緘状態を示す断面図
【図16】同ケースAの識別プレート38の一部断面図
【符号の説明】
A ケース A−1 ケース本体 A−2 蓋体 B 物品 10 連結手段 11 突起 12 連結材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース本体と、蓋体とを備えた容器状の
    ケースであって、 該ケース内に物品を収納した状態において、 該ケース本体と、蓋体とが部分的に連結されており、 且つ、該ケース本体と、蓋体の引き離しに際して、 該連絡部を含む前記ケース本体の一部の破断を助長する
    手段を当該ケース本体に備えさせ、 又は、該連結部を含む前記蓋体の一部の破断を助長する
    手段を当該蓋体に備えさせ、 又は、該連結部を含む前記ケース本体の一部と、該連結
    部を含む前記蓋体の一部の破断を助長する手段を当該ケ
    ース本体と、蓋体とに備えさせたことを特徴とするケー
    ス。
  2. 【請求項2】 ケース本体と、蓋体とを備えた容器状の
    ケースであって、 該ケース本体から突設されている突起と、前記蓋体と
    が、該ケース内に物品を収納した状態において、接着又
    は溶着により止着されていると共に、 該突起の突設部を含む該ケース本体の一部の破断を助長
    する手段が該ケース本体に備えられ又は、該突起の接着
    又は溶着による止着部を含む該蓋体の一部の破断を助長
    する手段が該蓋体に備えられ、 又は、該突起の突設部を含む該ケース本体の一部の破断
    を助長する手段が該ケース本体に備えられ、且つ該突起
    の接着又は溶着による止着部を含む該蓋体の一部の破断
    を助長する手段が該蓋体に備えられていることを特長と
    するケース。
  3. 【請求項3】 ケース本体と、蓋体とを備えた容器状の
    ケースであって、 該蓋体から突設されている突起と、前記ケース本体と
    が、該ケース内に物品を収納した状態において、接着又
    は溶着により止着されていると共に、 該突起の突設部を含む該蓋体の一部の破断を助長する手
    段が該蓋体に備えられ又は、該突起の接着又は溶着によ
    る止着部を含む該ケース本体の一部の破断を助長する手
    段が該ケース本体に備えられ、 又は、該突起の突設部を含む該蓋体の一部の破断を助長
    する手段が該蓋体に備えられ、且つ該突起の接着又は溶
    着による止着部を含む該ケース本体の一部の破断を助長
    する手段が該ケース本体に備えられていることを特長と
    するケース。
  4. 【請求項4】 ケース本体と、蓋体とを備えた容器状の
    ケースであって、 該ケース本体と、蓋体とから突設されている突起が、該
    ケース内に物品を収納した状態において、接着又は溶着
    により止着されていると共に、 該突起の突設部を含む該ケース本体の一部の破断を助長
    する手段が該ケース本体に備えられ、 又は、該突起の突設部を含む該蓋体の一部の破断を助長
    する手段が該蓋体に備えられ、 又は、該突起の突設部を含む該ケース本体の一部の破断
    を助長する手段が該ケース本体に備えられ且つ該突起の
    突設部を含む該蓋体の一部の破断を助長する手段が該蓋
    体に備えられていることを特徴とするケース。
  5. 【請求項5】 ケース本体と、蓋体とを備えた容器状の
    ケースであって、 該ケース本体と蓋体との間に連結材
    が配されていると共に、 該ケース内に物品を収納した状態において、 前記連結材に対して、前記ケース本体と、蓋体とが、接
    着又は溶着により止着されて該ケース本体と蓋体とが連
    結されていると共に、 前記ケース本体と、蓋体との引き離しに際して、 前記ケース本体における前記連結材の接着又は溶着によ
    る止着部を含む該ケース本体の一部の破断を助長する手
    段が、該ケース本体に備えられ、 又は、前記蓋体における前記連結材の接着又は溶着によ
    る止着部を含む該蓋体の一部の破断を助長する手段が、
    該蓋体に備えられ、 又は、前記ケース本体における前記連結材の接着又は溶
    着による止着部を含む該ケース本体の一部の破断を助長
    する手段が該ケース本体に備えられ、且つ前記蓋体にお
    ける前記連結材の接着又は溶着による止着部を含む該蓋
    体の一部の破断を助長する手段が該蓋体に備えられてい
    ることを特徴とするケース。
JP6085301A 1993-11-29 1994-04-01 ケース Pending JPH07206028A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007131335A (ja) * 2005-11-11 2007-05-31 Gs Kikaku:Kk 内封物のパック構造体
JP2007202692A (ja) * 2006-01-31 2007-08-16 Gt Mission:Kk 預託景品交換システム
JP2008222286A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Chuo Kagaku Co Ltd 容器

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