JPH04189756A - 密閉容器及びその製造方法 - Google Patents

密閉容器及びその製造方法

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JPH04189756A
JPH04189756A JP2304717A JP30471790A JPH04189756A JP H04189756 A JPH04189756 A JP H04189756A JP 2304717 A JP2304717 A JP 2304717A JP 30471790 A JP30471790 A JP 30471790A JP H04189756 A JPH04189756 A JP H04189756A
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lid
container body
container
opening
joint
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JP2304717A
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Fumio Hokari
文雄 保苅
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は密閉容器及びその製造方法に関し、例えば加工
食品、飲料、ワックス、塗料、接着剤、医薬品、化粧品
などであって特に1回で使いきらないような物品の保存
容器として好適に利用される。
(従来の技術) 各種の缶詰に用いられている金属製容器は、内容物を長
期間にわたって保存することができる反面、缶切りを使
用しないと開封できないといった不便さがある。
そこで、缶切りを用いなくとも容易に開封することので
きるいわゆるプルトップ式の金属製容器が創案され、今
では金属製容器の主流となっている。
この金属製容器は、容器本体と蓋板とがらなり、蓋板に
は開封部分に沿って弱め線が形成され、この弱め線の内
側に引き起こし可能な摘みが取り付けられたものである
。この容器における密閉方法は、前記した缶詰と同様、
容器本体の開口端縁部と蓋板の周縁部とを巻締めするこ
とによって密閉する。一方、このようになる容器の開封
は、摘みを起こし引き上げて蓋板の開封部分を弱め線か
ら引きちぎることにより行う。
また、最近では販売促進効果を高めるため商品(内容物
)の付加価値を高めたり他社商品との差別化を行ったり
するうえから、容器には、前記したような易開封性に加
えてファツション性や易廃棄性などが求められるように
なってきている。このようなことから、近時、金属製容
器二二代わって様々な形態の合成樹脂製容器が提案され
ている。
そのうちで最も広く用いられているものに、合成樹脂製
の容器本体と金属製又は合成樹脂製のソート状又はフィ
ルム状の蓋材とからなる容器がある。この容器は、一般
に、容器本体の開口端外周縁部にフランジが設けられて
おり、このフランジの上面に前記蓋材が接着剤やヒート
シール又は高周波シール等の手段で接合されたものであ
る。そしてこの種の容器の多くは蓋材の周縁部に摘みが
設けられており、開封はこの摘みを摘んで蓋材を容器本
体のフランジから引き剥がすことにより行う。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記した金属製容器や合成樹脂製容器に
あっては、確かに密閉性及び易開封性に優れてはいるも
のの、開封後の取扱いが不便であるといった問題があっ
た。すなわち、いずれのタイプの容器も、そのM板(M
材)が再使用できる形態とはなっていないため、−旦開
封すると蓋板(蓋材)で再封することがない。このため
、内容物を使い残してこれを保存しようとする場合に、
蓋付容器を別途用意しこれに使い残しの内容物を移し替
えるか、あるいはラップ用フィルムで容器の口を再封す
るかしなければならないといった問題があった。
また、前記したプルトップ式の金属製容器にああっては
、開封にかなりの力が必要で、蓋板を引きちぎる際に勢
い余って内容物を外にこぼすおそれが多分にあった。そ
れとともに、蓋板の周縁で開封時に手を切る危険性もあ
った。
本発明は上記した従来技術の問題点を解消すべくなされ
たものであり、容器本体と蓋体とのシールが確実でしか
も開封作業が容易であることは勿論のこと、開封後も蓋
体を再利用することのできる密閉容器及びその製造方法
を折倒しようとするものである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本発明に係る密閉容器は、容
器本体と、この容器本体の開口部に重合又は嵌合可能な
蓋体とからなり、容器本体の開口部に蓋体が施蓋される
とともムこ、これら容器本体と蓋体との合わせ目に熱可
望性樹脂からなる環状成形体が接着され、該合わせ口が
シールされてなるものである。
また、本発明に係る密閉容器は、容器本体と、この容器
本体の開口部に重合又は嵌合可能な蓋体とからなり、容
器本体にはその開口端外周縁部に所定幅の蓋体接合部が
設けられる一方、蓋体にはその周縁部に該蓋体接合部と
密着する密着部が設けられ、容器本体の開口部に蓋体が
施蓋されるとともに、前記蓋体接合部と密着部とが熱可
塑性樹脂からなる環状成形体により挟持された状態で包
被されてなるものであってもよい。
本発明に係る密閉容器の製造方法は、容器本体に内容物
を充填し、この容器本体の開口部に蓋体を重合又は嵌合
することによって施蓋したのち、この施蓋された容器本
体を、前記容器本体と蓋体との合わせ目部分に対応する
位置に環状のキャビティ部が設けられた射出成形用金型
内にセットし、この金型の前記キャビティ部に熱可塑性
樹脂を射出して環状成形体を成形することにより容器本
体と蓋体との合わせ目をシールするものである。
また、本発明に係る密閉容器の製造方法は、開口端外周
縁部に所定幅の蓋体接合部が設けられた容器本体に内容
物を充填し、この容器本体の開口部に、周縁部に前記蓋
体接合部と密着する密着部が設けられた蓋体を重合又は
嵌合することによって施蓋したのち、この施蓋された容
器本体を、前記容器本体の蓋体接合部及び蓋体の密着部
を包むようにキャビティが設けられた射出成形金型内に
セットし、次いでこの金型の前記キャビティ部に熱可塑
性樹脂を射出して環状成形体を成形し、この環状成形体
により前記蓋体接合部と密着部とを挟持した状態で包被
するものであってもよい。
(作用) 本発明の密閉容器は、環状成形体を容器本体と蓋体との
合わせ目に沿ってカッタで切るか又は環状成形体全体を
該合わせ目から引き剥がすかしたのち、蓋体を容器本体
から取り外すことで開封される。このとき蓋体は全(変
形することがなく、しかも蓋体は容器本体に重合又は嵌
合可能となされているため、開封後も蓋体で容器本体を
再度閉しることができる。
また環状成形体は射出成形によって成形されるため、容
器本体と蓋体との合わせ目部分が例え複雑な形状であっ
ても容器の全周にわたって均一なシールを行うことがで
きる。それとともに、環状成形体自体を寸法精度よく成
形することができ、容器の外観を環状成形体によって損
ねるといったおそれが全くない。
(実施例) 以下、本発明の実施態様を、図面を参照して説明する。
第1図は本発明に係る密閉容器の一実施例を示す部分断
面図である。
この密閉容器は、容器本体1と、この容器本体1の開口
部に重合可能な蓋体2とからなり、容器本体1の開口部
11に蓋体2が施蓋されるとともに、これら容器本体1
と蓋体2との合わせ目3に熱可塑性樹脂からなる環状成
形体4が接着され、該合わせ目3がシールされてなるも
のである。なお、図中の符号13は容器本体1の周壁を
示している。
容器本体1はカップ形状に成形されたもので、その開口
端外周縁部には全周にわたって水平なフランジ12が設
けられている。このようになる容器本体1の材料は、多
くの場合、合成樹脂であるが、本発明はこれに限定され
るものではなく、金属、ガラス、紙、あるいは紙に金属
箔や合成樹脂膜を積層したものなど合成樹脂以外の材料
であってもよい。また、その全体形状や開口部11の形
状は円形に限らない。
蓋体2は、円盤状に形成されており、その直径は容器本
体1のフランジ12の外径と等しい寸法に設定され、容
器本体1に重合可能となされている。この蓋体2の材料
は、容器本体1と同様、多くの場合合成樹脂であるが、
これに限らず、金属、ガラス、紙、あるいは紙に金属箔
や合成樹脂膜を積層したものなど合成樹脂以外の材料で
あってもよい。また、容器本体1と必ずしも同し材料で
ある必要はない。
ここで、本発明において容器本体1と蓋体2との合わせ
目3とは、容器本体1に蓋体2を施蓋することによって
容器口部の外周に形成される環状の境界線をいうのであ
って、容器本体1と蓋体2の接合面をいう、のではない
上記合わせ目3↓こ接着される環状成形体4は、その幅
が容器本体1のフランジ12の厚みと蓋体2の厚みの和
と略等しい寸法に設定されている。
また、その厚みは上記幅寸法と同程度とされている。こ
のように、本発明における環状成形体4は肉厚に成形さ
れているものであって、テープやフィルムのような薄い
ものは含まない。この環状成形体4の材料は熱可塑性樹
脂であるが、なかでも熱可塑性エラストマが開封時にお
ける取扱い易さの点から好ましい。熱可塑性エラストマ
としては、例えばポリウレタン系、ポリエステル系、ポ
リアミド系、オレフィン系、ポリスチレン系、塩化ビニ
ル系のものや、ポリブタジェン、エチレン酢酸ビニル共
重合体、アイオノマー、エチレンアクリル酸エステル共
重合体等が挙げられるが、これらに限定されるものでは
なく、他の熱可塑性エラストマであってもよい。さらに
これら熱可塑性エラストマでも、容器本体1及び蓋体2
の材料に対する適度な親和性と剥離性とを持ち合わせた
ものが好適に選択される。なお、熱可塑性樹脂、熱可塑
性エラストマのいずれにおいても容器本体1及び蓋体2
の材料に対する親和性を有している必要はなく、その場
合、環状成形体4は上記合わせ目3に適宜の剥離性を有
する接着剤により接着、又はヒートシールや高周波シー
ルなどによって接着される。また、図示はしないか、環
状成形体4に剥離用摘みを設けておいてもよい。
以上のようになる密閉容器を開封するには、環状成形体
4を容器本体1と蓋体2の合わせ目3から引き剥がし、
蓋体2を容器本体1から取り外す。
このとき環状成形体4が熱可塑性エラストマからなるも
のであると、環状成形体4の一箇所(剥離用摘みがある
場合は咳摘み)を摘んで引っ張るだけで環状成形体4全
体を容器から簡単に引き剥がすことができる。
第2図乃至第6図は本発明に係る密閉容器のそれぞれ他
の実施例を示す部分断面図である。なお、これらの図に
おいて、第1図に示した実施例のものと同一構成要素を
示す部分には同一符号を付している。
第2図に示す密閉容器は、蓋体2が容器本体1の開口部
11内に嵌合することができる形状、つまり中央部が容
器本体lの開口部11内に嵌入される凹陥部21とされ
ており、その周縁部(フラッジ)22は容器本体1のフ
ランジ12と密tiするように形成されている。またこ
の蓋体2の直径は容器本体1のフランジ12の外径より
もやや大きな寸法に設定されており、フランジ22の周
端部23が容器本体1のフランジ12の外周面よりも外
側に突出するようになされている。そして環状成形体4
は、この蓋体2のフランジ22の周端部23下面と容器
本体lのフランジ12の外周面とに接して設けられてお
り、その外面は蓋体2のフランジ22の外周面及び容器
本体1のフランジ12の下面と面一となされている。こ
れによって、環状成形体4は蓋体2のフランジ22によ
って覆い隠されるかたちとなるので、輸送時などに他の
ものと接触して環状成形体4が破損するおそれが少ない
。その他の構成は第1図に示す実施例のものと同じであ
る。
第3図に示す密閉容器は、第2図に示したものと、容器
本体1のフランジ12の形状及び蓋体2のフランジ22
の形状が異なるだけであり、その他の構成は第2図に示
したものと同様である。すなわち、この例では、容器本
体1のフランジ12の外周縁部と蓋体2のフランジ22
の周端部23とが共に下方に折曲されており、環状成形
体4が蓋体2のフランジ22で略完全に覆われたかたち
となっている。このため、本例のものは第2図に示した
ものよりも、より一層環状成形体4の破損のおそれが少
ないものである。
第4図に示す密閉容器は、第2図に示したものと、容器
本体lのフランジ12及び蓋体2のフランジ22がそれ
ぞれ設けられていない点で異なるだけである。すなわち
、蓋体2の凹陥部21の周壁24の上端面と、容器本体
1の周壁13の上端面とが面一となるように蓋体2が容
器本体1の開口部11に嵌合されており、これら雨上端
面に環状成形体4が接着され、合わせ目3がシールされ
ている。この例の場合、蓋体2が容器本体1の底に落ち
込んでしまわないよう、蓋体2の凹陥部21の周壁24
と、容器本体1の周壁13とがともに下窄まりに形成さ
れている。その他の構成は上記した各実施例のものと同
様である。
第5図に示す密閉容器は、第2図や第3図に示したもの
と同様、蓋体2が容器本体1の開口部ll内に嵌合する
ことができる形状、つまり中央部が容器本体1の開口部
11内と嵌合する凹陥部21とされており、フランジ2
2が容器本体1のフランジ12と密着するように形成さ
れている。蓋体2の直径は容器本体1のフランジ12の
外径と等しい寸法に設定されている。そして、蓋体2の
フランジ22の外周面と容器本体1のフランジ12の外
周面とに、施蓋時に合わせ目3に沿って環状溝5が構成
されるよう、それぞれ段部25,14が形成されている
。環状成形体4は上記環状溝5内に上記両フランジ12
.22の外周面から外側に突出しないように設けられて
いる。このため、本例の場合も、第2図及び第3図に示
したものと同様、輸送時などに他のものと接触して環状
成形体4が破損するおそれが少ない。その他の構成は第
2図に示す実施例のものと同じである。
第6図に示す密閉容器は、第5図に示したものと、容器
本体1に蓋体2が螺着されるように構成された点で異な
るだけである。すなわち、蓋体2に前記凹陥部21に代
えて上方に突出する膨出部20が設けられるとともに、
その内周面に雌ねじ29が形成される一方、容器本体1
の周壁13がフランジ12よりも上方に延設され、その
外周面に上記雌ねじ29と螺合する雄ねじ18が形成さ
れ、容器本体1と蓋体2とがこれらのねじ18゜29に
よって螺着されるように構成されている。
この例の場合、開封後に蓋体2で容器本体1を再封する
場合、蓋体2が容器本体1に螺着されるので、再封が上
記各実施例のものよりも確実に行える利点がある。その
他の構成は第5図に示した各実施例のものと同様である
第7図及び第8図はさらに他の実施例を示す。
この実施例では、容器本体1の蓋体接合部であるフラン
ジ12と蓋体2の密着部であるフランジ22とに小孔1
5・・・、26・・・が同数ずつそれぞれ等間隔で形成
され、施蓋時、これら両手孔15・・・、26・・・が
合致するようになされている。また環状成形体4は上記
両フランジ12.22の外周面だけでなく、容器本体1
のフランジ12の下面及び蓋体2のフランジ22の上面
とも接するような形状、すなわち両フランジ(M体接合
部と密着部)12゜22を挟持した状態に包被するよう
な形状に成形されている。さらに、環状成形体4は上記
相連通する小孔15・・・、26・・・を介してその上
下両片41゜42が連結43されている。このようにな
る密閉容器を開封するには、第1図乃至第6図に示した
ものと同様、環状成形体4を容器本体1及び蓋体2から
強制的に剥離するのであるが、このとき、前記小孔15
・・・、26・・・内における環状成形体4の連結部4
3は引きちぎられることとなる。なお、本例においては
、両フランジ12.22が環状酸′形体4によって挟持
されているので、ガスバリア性が要求されない場合は、
第1図乃至第6図に示した例のように環状成形体4が必
ずしも両フランジ12.22に接着されている必要はな
い。また、環状成形体4の連結部43の数及び径は、開
封時に引きちぎられ易いように、環状形成体4の径、幅
寸法、厚み寸法、及び素材の強度等に応じて適宜設定さ
れる。さらに、環状成形体4の適所に、第9図に示すよ
うに、表面に滑り止め用突起44゜44を有する剥離用
摘み45が設けられていてもよい。
第10図及び第11図は本発明のさらに他の実施例を示
し、第10図は密閉容器の斜視図、第11図は同部分断
面図である。本例のものは、蓋体2のフランジ22が第
3図に示したものと同様に形成され、蓋体2の凹陥部2
1の外周面適所に環状突起27が形成されるとともに、
容器本体lの内周面にこの環状突起27と嵌合する嵌合
溝16が形成されている。これによって、開封後におけ
る蓋体2による容器本体1の再封がより確実なものとな
る。なお、その他の構成は、環状成形体4の剥離用摘み
45の表面が平滑である点を除いて、第9図に示したも
のと同様である。
第12図は本発明のさらに他の実施例を示す部分断面図
である。本例のものは、容器本体1のフランジ(蓋体接
合部)12及び蓋体2のフランジ(密着部)22の各周
端部に相背向する突条17゜28がそれぞれ全周にわた
って形成されている。
この例においては、前記したような小孔15・・・。
26・・・を各フランジ12.22に設けること、及び
環状成形体4に剥離用摘み45を設けることは任意であ
る。
第13図は本発明のさらに他の実施例を示す部分断面図
である。本例のものは、第4図に示したものと環状成形
体4の設けられ方が異なっているだけでありその他の構
成は同じである。すなわち、この例では容器本体1の周
壁13の上端部が蓋体接合部12とされ、蓋体2の凹陥
部21の周壁24が該蓋体接合部12と密着する密着部
22とされ、これら蓋体接合部12と密着部22とが環
状成形体4により挟持された状態で包被されてなるもの
である。このように、本発明における蓋体接合部及び密
着部の形態はフランジに特定されるものではない。
第14図は本発明のさらに他の実施例を示す部分断面図
である。本例のものは、第6図に示したものと両フラン
ジ12.22の外周面の形状と環状成形体4の設けられ
方とが異なっているだけでありその他の構成は同じであ
る。この例の場合も開封後に蓋体2で容器本体1を再封
する場合、蓋体2が容器本体1に螺着されるので、再封
が確実に行える利点がある。
なお、上記した各実施例において、環状成形体4は必ず
しも容器本体1と蓋体2の合わせ目3に剥離可能に接着
されている必要はなく、剥離不可能に接着されていても
よい。その場合は、第15図及び第16図に示すような
開封治具7を用いて環状成形体4を合わせ目3に沿って
切開するとよい。なおこれらの図において、符号71は
治具本体、72は治具本体71の内周側に形成された案
内溝、73はこの案内溝72の底部に設けられた切開刃
を示している。
次に、本発明に係る密閉容器の製造方法について説明す
る。なお、ここでは第12図に示した実施例に係る密閉
容器を製造する場合を例に採って説明する。
第17図は本製造方法に用いられる金型を示し、この金
型は固定型81と移動型82とからなる射出成形用金型
8である。
固定型81と移動型82の分割面83は、容器本体1と
蓋体2の合わせ目3を含む平面と合致するようになされ
ており、環状成形体4が成形されるキャビティ部84は
容器本体lのフランジ(蓋体接合部)12と蓋体2のフ
ランジ(密着部)22とを包むように設けられている。
固定型81には、このキャビティ部84に連通ずるゲー
ト部85が設けられるとともに、密閉容器の蓋体2の凹
陥部21と嵌合して蓋体2を固定する固定部86が設け
られている。一方、移動型82には容器本体1が嵌入さ
れる容器セット部87が設けられている。
前記ゲート部85は、キャビティ部84の容積が小さく
射出成形時に溶融樹脂圧が高くなる傾向にあるので、複
数箇所にわたって設けられていることが望ましい。また
、成形材料の射出時、第18図に示すように、特にゲー
ト部85において容器本体1のフランジ12と蓋体2の
フランジ22が射出圧によって移動型82側に変形しな
いよう、移動型82側にゲート部85と対峙してキャビ
ティ部84内に突出する支持突起88を設けておき、こ
の支持突起88により容器本体1のフランジ12の下面
を支持するようにするとよい。さらに、両フランジ12
.22に小孔15・・・、26・・・が設けられている
場合は、ゲート部85が小孔15の下端開口部を塞いで
連結部43の成形を阻害することがないよう、これら小
孔15・・・、26・・・の位置から外れたところに設
けられるのが望ましい。
本発明の密閉容器の製造方法は上記した射出成形用金型
8を用いて行うのであるが、その手順は、まず、容器本
体1に内容物(図示省略)を充填し、この容器本体1の
開口部11に蓋体2を嵌合することによって施蓋したの
ち、この施蓋された容器本体1を、射出成形用金型8の
移動型82における容器セット部87内にセットする。
次に、この移動型82と固定型81とを合わせる。この
とき、固定型81の固定部86が蓋体2の凹陥部21と
嵌合し、蓋体2が固定される。そして、射出成形機(図
示省略)から熱可塑性樹脂(成形材料)を射出すると二
成形材料は、図示しないランナからゲート部85を経て
キャビティ部84内に射出され、環状成形体4が成形さ
れる。これによって、容器本体1のフランジ(蓋体接合
部)12と蓋体2のフランジ(密着部)22とが環状成
形体4により挟持された状態で包被接着され、容器本体
1と蓋体2との合わせ目3がシールされる。このあと、
移動型82と固定型81とを分割し、シールが完了した
容器を取り出し全工程を完了する。
このようにして製造された密閉容器を第19図に示し、
環状成形体4の下面には複数箇所にわたって移動型82
の支持突起88の跡形46・・・が形成されている。
なお、容器本体1の剛性があまり高くない場合は、第2
0図に示すように、成形材料の射出時に容器本体1の周
壁13が溶融樹脂圧に負けて内方に凹み、これによって
周壁13と移動型82の容器セット部87内壁面との間
に隙間9ができ、この隙間9内に溶融樹脂が入り込んで
成形ハリができてしまうことがある。これに対しては、
例えば第21図に示すように、移動型82に容器本体1
のフランジI2の下面と型締時に圧接する皿部89をキ
ャビティ部84と容器セット部87との間に介在するよ
うに設け、この皿部89で上記溶融樹脂圧を受は止めて
上記したような容器本体1の変形を防止するとよい。な
お、図中の符号80は、固定型81側に上記皿部89と
対峙して設けられた固定側堰部を示している。この固定
側堰部80は溶融樹脂が蓋体2の凹陥部21内に漏出す
るのを防止するとともに、容器本体1のフランジ12が
射出成形時に上記皿部89から浮き上がるのを防止する
ものである。ただし、この固定側堰部80は必須のもの
ではない。また、前記成形パリの発生を防止する手段と
しては上記したような皿部89を設ける以外に、容器本
体1の周壁13の上端部を蓋体2の凹陥部21の周壁2
4で内側から支持すべく、凹陥部21の底部がキャビテ
ィ部84よりも下方に位置するように凹陥部21の周壁
24の高さ(凹陥部21の深さ)を好ましい寸法に設定
するとよい。
なお、第12図に示す密閉容器以外のものについても、
その製造方法は基本的に上記したのと同じであり、ただ
射出成形用金型8を、容器本体l、蓋体2及び環状成形
体4の各形状に対応したものに変えればよい。
また、上記した実施例では密閉容器はカップ形状である
が、これに限らず、例えばボトル形状であってもよい。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明によれば、容器本体と蓋体
とのシールが確実でしかも開封作業が安全且つ容易であ
ることは勿論のこと、開封後も蓋体を再利用することの
できる密閉容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る密閉容器の一実施例を示す部分断
面図、第2図乃至第6図は本発明に係る密閉容器のそれ
ぞれ他の実施例を示す部分断面図、第7図はさらに他の
実施例を示す密閉前の状態の容器の斜視図、第8図は第
7図に示す容器を密閉した状態を示す部分断面図、第9
回は本発明のさらに他の実施例を示す部分断面図、第1
0図はさらに他の実施例を示す斜視図、第11図は第1
0図に示す密閉容器の部分断面図、第12図乃至第14
図はそれぞれ本発明のさらに他の実施例を示す部分断面
図、第15図は開封治具の一例を示す斜視図、第16図
は第15図におけるxvr−x■線に沿う端面図、第1
7図は本発明に係る密閉容器の製造方法に使用される射
出成形金型の一例を示す部分断面図、第18図は射出成
形時における容器本体及び蓋体の各フランジの好ましく
ない挙動を説明する部分断面図、第19図は第17図に
示す射出成形金型により成形された密閉容器の底面から
みた斜視図、第20図は射出成形時における容器本体の
好ましくない挙動を説明する部分断面図、第21図及び
第22図はそれぞれ射出成形時における容器本体の変形
を防止する手段を説明するための部分断面図である。 1・・・容器本体 11・・・開口部 12・・・蓋体接合部(フランジ) 2・・・蓋体 22・・・密着部(フランジ) 3・・・合わせ目 4・・・環状成形体 8・・・射出成形用金型 84・・・キャビティ部 特許出願人 積水化学工業株式会社 代表者 廣1) 馨 第4図 第5図 第6図 第7図 第8図 第9図 第10図 第12図 第13図 4゜ 第15図 でxvr 717′3 第16図 \ \

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)容器本体と、この容器本体の開口部に重合又は嵌合
    可能な蓋体とからなり、容器本体の開口部に蓋体が施蓋
    されるとともに、これら容器本体と蓋体との合わせ目に
    熱可塑性樹脂からなる環状成形体が接着され、該合わせ
    目がシールされてなることを特徴とする密閉容器。 2)容器本体と、この容器本体の開口部に重合又は嵌合
    可能な蓋体とからなり、容器本体にはその開口端外周縁
    部に所定幅の蓋体接合部が設けられる一方、蓋体にはそ
    の周縁部に該蓋体接合部と密着する密着部が設けられ、
    容器本体の開口部に蓋体が施蓋されるとともに、前記蓋
    体接合部と密着部とが熱可塑性樹脂からなる環状成形体
    により挟持された状態で包被されてなることを特徴とす
    る密閉容器。 3)容器本体に内容物を充填し、この容器本体の開口部
    に蓋体を重合又は嵌合することによって施蓋したのち、
    この施蓋された容器本体を、前記容器本体と蓋体との合
    わせ目部分に対応する位置に環状のキャビティ部が設け
    られた射出成形用金型内にセットし、この金型の前記キ
    ャビティ部に熱可塑性樹脂を射出して環状成形体を成形
    することにより容器本体と蓋体との合わせ目をシールす
    ることを特徴とする密閉容器の製造方法。 4)開口端外周縁部に所定幅の蓋体接合部が設けられた
    容器本体に内容物を充填し、この容器本体の開口部に、
    周縁部に前記蓋体接合部と密着する密着部が設けられた
    蓋体を重合又は嵌合することによって施蓋したのち、こ
    の施蓋された容器本体を、前記容器本体の蓋体接合部及
    び蓋体の密着部を包むようにキャビティが設けられた射
    出成形金型内にセットし、次いでこの金型の前記キャビ
    ティ部に熱可塑性樹脂を射出して環状成形体を成形し、
    この環状成形体により前記蓋体接合部と密着部とを挟持
    した状態で包被することを特徴とする密閉容器の製造方
    法。
JP2304717A 1989-11-13 1990-11-09 密閉容器及びその製造方法 Pending JPH04189756A (ja)

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JP13224589 1989-11-13
JP1-132245 1989-11-13
JP2-88083 1990-04-02
JP2-88084 1990-08-22
JP2-88085 1990-08-22

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