JPH05112306A - 密閉容器の製造方法 - Google Patents

密閉容器の製造方法

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JPH05112306A
JPH05112306A JP27078691A JP27078691A JPH05112306A JP H05112306 A JPH05112306 A JP H05112306A JP 27078691 A JP27078691 A JP 27078691A JP 27078691 A JP27078691 A JP 27078691A JP H05112306 A JPH05112306 A JP H05112306A
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JP
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lid
container
cavity
runner
molded body
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JP27078691A
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Fumio Hokari
文雄 保苅
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/80Packaging reuse or recycling, e.g. of multilayer packaging

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Abstract

(57)【要約】 【目的】容器本体と蓋体とのシールが確実でしかも開封
作業が容易であることは勿論のこと、開封後も蓋体を再
利用することのできる密閉容器の製造方法を提供する。 【構成】容器本体1に内容物を充填し、この容器本体1
の開口部11に蓋体2を重合又は嵌合することによって
施蓋したのち、この施蓋された容器本体1を、容器本体
1と蓋体2との合わせ目3部分に対応する位置に環状の
キャビティ部84が設けられ且つこのキャビティ部84
にはゲート部85との間にランナー部89が設けられた
射出成形用金型8内にセットし、この金型8のゲート部
85からランナー部89を介してキャビティ部84に熱
可塑性樹脂を射出して環状成形体4を成形することによ
り容器本体1と蓋体2との合わせ目3をシールする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば加工食品、飲
料、ワックス、塗料、接着剤、医薬品、化粧品などであ
って特に1回で使いきらないような物品の保存容器とし
て好適に利用される密閉容器の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】各種の缶詰に用いられている金属製容器
は、内容物を長期間にわたって保存することができる反
面、缶切りを使用しないと開封できないといった不便さ
がある。
【0003】そこで、缶切りを用いなくとも容易に開封
することのできるいわゆるプルトップ式の金属製容器が
創案され、今では金属製容器の主流となっている。
【0004】この金属製容器は、容器本体と蓋板とから
なり、蓋板には開封部分に沿って弱め線が形成され、こ
の弱め線の内側に引き起こし可能な摘みが取り付けられ
たものである。この容器における密閉方法は、前記した
缶詰と同様、容器本体の開口端縁部と蓋板の周縁部とを
巻締めすることによって密閉する。一方、このようにな
る容器の開封は、摘みを起こし引き上げて蓋板の開封部
分を弱め線から引きちぎることにより行う。
【0005】また、最近では販売促進効果を高めるため
商品(内容物)の付加価値を高めたり他社商品との差別
化を行ったりするうえから、容器には、前記したような
易開封性に加えてファッション性や易廃棄性などが求め
られるようになってきている。このようなことから、近
時、金属製容器に代わって様々な形態の合成樹脂製容器
が提案されている。
【0006】そのうちで最も広く用いられているもの
に、合成樹脂製の容器本体と金属製又は合成樹脂製のシ
ート状又はフィルム状の蓋材とからなる容器がある。こ
の容器は、一般に、容器本体の開口端外周縁部にフラン
ジが設けられており、このフランジの上面に前記蓋材が
接着剤やヒートシール又は高周波シール等の手段で接合
されたものである。そしてこの種の容器の多くは蓋材の
周縁部に摘みが設けられており、開封はこの摘みを摘ん
で蓋材を容器本体のフランジから引き剥がすことにより
行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た金属製容器や合成樹脂製容器にあっては、確かに密閉
性及び易開封性に優れてはいるものの、開封後の取扱い
が不便であるといった問題があった。すなわち、いずれ
のタイプの容器も、その蓋板(蓋材)が再使用できる形
態とはなっていないため、一旦開封すると蓋板(蓋材)
で再封することがない。このため、内容物を使い残して
これを保存しようとする場合に、蓋付容器を別途用意し
これに使い残しの内容物を移し替えるか、あるいはラッ
プ用フィルムで容器の口を再封するかしなければならな
いといった問題があった。
【0008】また、前記したプルトップ式の金属製容器
にあっては、開封にかなりの力が必要で、蓋板を引きち
ぎる際に勢い余って内容物を外にこぼすおそれが多分に
あった。それとともに、蓋板の周縁で開封時に手を切る
危険性もあった。
【0009】本発明は上記した従来技術の問題点を解消
すべくなされたものであり、容器本体と蓋体とのシール
が確実でしかも開封作業が容易であることは勿論のこ
と、開封後も蓋体を再利用することのできる密閉容器の
製造方法を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る密閉容器の製造方法は、容器本体に内
容物を充填し、この容器本体の開口部に蓋体を重合又は
嵌合することによって施蓋したのち、この施蓋された容
器本体を、前記容器本体と蓋体との合わせ目部分に対応
する位置に環状のキャビティ部が設けられ且つこのキャ
ビティ部にはゲート部との間にランナー部が設けられた
射出成形用金型内にセットし、この金型の前記ゲート部
からランナー部を介してキャビティ部に熱可塑性樹脂を
射出して環状成形体を成形することにより容器本体と蓋
体との合わせ目をシールするものである。
【0011】また、本発明に係る密閉容器の製造方法
は、開口端外周縁部に所定幅の蓋体接合部が設けられた
容器本体に内容物を充填し、この容器本体の開口部に、
周縁部に前記蓋体接合部と密着する密着部が設けられた
蓋体を重合又は嵌合することによって施蓋したのち、こ
の施蓋された容器本体を、前記容器本体の蓋体接合部及
び蓋体の密着部を包むようにキャビティが設けられ且つ
このキャビティ部にはゲート部との間にランナー部が設
けられた射出成形用金型内にセットし、次いでこの金型
の前記ゲート部からランナー部を介してキャビティ部に
熱可塑性樹脂を射出して環状成形体を成形し、この環状
成形体により前記蓋体接合部と密着部とを挟持した状態
で包被するものであってもよい。
【0012】
【作用】環状成形体は射出成形によって成形されるた
め、容器本体と蓋体との合わせ目部分が例え複雑な形状
であっても容器の全周にわたって均一なシールを行うこ
とができる。それとともに、環状成形体自体を寸法精度
よく成形することができ、容器の外観を環状成形体によ
って損ねるといったおそれが全くない。
【0013】また、環状成形体を成形するための射出成
形用金型のキャビティ部にはゲート部との間にランナー
部が設けられているから、射出成形時に容器本体及び蓋
体が熱ストレスを直接受けることがない。したがって、
容器本体及び蓋体が合成樹脂製のものであっても、熱ス
トレスによって環状成形体の成形材料が容器本体及び蓋
体と融着するといったことが防止され、環状成形体の所
期の剥離性が損なわれるようなことがない。
【0014】また、この方法により製造された密閉容器
は、環状成形体を容器本体と蓋体との合わせ目に沿って
カッタで切るか又は環状成形体全体を該合わせ目から引
き剥がすかしたのち、蓋体を容器本体から取り外すこと
で開封される。このとき蓋体は全く変形することがな
く、しかも蓋体は容器本体に重合又は嵌合可能となされ
ているため、開封後も蓋体で容器本体を再度閉じること
ができる。
【0015】さらに、成形金型のランナー部で成形され
た部分を残しておくと、この部分を環状成形体の剥離用
摘みとして利用することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施態様を、図面を参照して
説明する。
【0017】図1は本発明に係る密閉容器の製造方法に
おいて用いられる射出成形用金型の一実施例を示す部分
断面図である。
【0018】なお、ここでは図2に示す形状の密閉容器
を製造する場合を例に採って説明する。
【0019】本製造方法に用いられる射出成形用金型8
は、固定型81と移動型82とからなるものである。
【0020】固定型81と移動型82の分割面83は、
容器本体1と蓋体2の合わせ目3を含む平面と合致する
ようになされており、環状成形体4が成形されるキャビ
ティ部84は容器本体1のフランジ(蓋体接合部)12
と蓋体2のフランジ(密着部)22とを包むように設け
られている。
【0021】ここで、本発明において容器本体1と蓋体
2との合わせ目3とは、容器本体1に蓋体2を施蓋する
ことによって容器口部の外周に形成される環状の境界線
をいうのであって、容器本体1と蓋体2の接合面をいう
のではない。
【0022】固定型81には、上記キャビティ部84の
上半分が設けられるとともに、密閉容器の蓋体2の凹陥
部21と嵌合して蓋体2を固定する固定部86が設けら
れている。
【0023】一方、移動型82には、上記キャビティ部
84の下半分が設けられるとともに、容器本体1が嵌入
される容器セット部87が設けられている。また、この
移動型82側のキャビティ部84にはゲート部85との
間にランナー部89が設けられている。ランナー部89
は、キャビティ部84から垂下するように設けておくと
よく、そうすることによって、このランナー部89で成
形された部分を残しておけばこの部分を環状成形体4の
剥離用摘みとして利用することができる。また、ランナ
ー部89は、キャビティ部84に向かうにしたがって漸
次扇状に拡がるように形成するか、又は内径を漸次大き
くなるように形成しておくと、射出成形時にこの部分に
おいて発生する熱ストレスをより一層分散することがで
きて好ましい。さらに、ゲート部85及びランナー部8
9は、複数箇所にわたって設けてもよく、この場合は射
出成形時に高くなりがちな溶融樹脂圧を下げることがで
きる。
【0024】次に、上記の射出成形用金型8を用いて密
閉容器を製造する手順につき説明する。
【0025】まず、容器本体1に内容物(図示省略)を
充填し、この容器本体1の開口部11に蓋体2を嵌合す
ることによって施蓋したのち、この施蓋された容器本体
1を、射出成形用金型8の移動型82における容器セッ
ト部87内にセットする。
【0026】次に、この固定型81と移動型82とを合
わせる。このとき、固定型81の固定部86が蓋体2の
凹陥部21と嵌合し、蓋体2が固定される。そして、射
出成形機(図示省略)から熱可塑性樹脂(成形材料)を
射出すると、成形材料は、ゲート部85からランナー部
89を経てキャビティ部84内に射出され、環状成形体
4が成形される。このようにキャビティ部84にはゲー
ト部85から直接成形材料が射出されず、一旦ランナー
部89を介して射出されるから、容器本体1及び蓋体2
が熱ストレスを直接受けることがない。したがって、容
器本体及び蓋が合成樹脂製のものであっても、熱ストレ
スによって環状成形体の成形材料が容器本体及び蓋と融
着するといったことが防止され、環状成形体の所期の剥
離性が損なわれるようなことがない。
【0027】ここで、本発明において用いられる環状成
形体4の成形材料としては、熱可塑性樹脂であるが、な
かでも熱可塑性エラストマが開封時における取扱い易さ
の点から好ましい。熱可塑性エラストマとしては、例え
ばポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、オ
レフィン系、ポリスチレン系、塩化ビニル系のものや、
ポリブタジエン、エチレン酢酸ビニル共重合体、アイオ
ノマー、エチレンアクリル酸エステル共重合体等が挙げ
られるが、これらに限定されるものではなく、他の熱可
塑性エラストマであってもよい。さらにこれら熱可塑性
エラストマでも、容器本体1及び蓋体2の材料に対する
適度な親和性と剥離性とを持ち合わせたものが好適に選
択される。
【0028】以上の工程を完了すると、容器本体1のフ
ランジ(蓋体接合部)12と蓋体2のフランジ(密着
部)22とが環状成形体4により挟持された状態で包被
接着され、容器本体1と蓋体2との合わせ目3がシール
される。
【0029】このあと、固定型81と移動型82とを分
割し、シールが完了した容器を取り出し全工程を完了す
る。なお、その際、ランナー部89に相当する部分を環
状成形体4から切り取っても、あるいはそのまま残して
この部分を剥離用摘みとしてもよい。
【0030】このようにして製造された密閉容器を図2
に示し、この容器の場合、環状成形体4の下面に一つの
剥離用摘み45が形成されている。
【0031】なお、図2に示す以外の形態の密閉容器に
ついても、その製造方法は基本的に上記したのと同じで
あり、ただ射出成形用金型8を、容器本体1、蓋体2及
び環状成形体4の各形状に対応したものに変えればよ
い。
【0032】図3乃至図13は、本発明に係る製造方法
により製造しうる密閉容器の各種形態を示している。な
お、これらの図において、図2に示した実施例のものと
同一構成要素を示す部分には同一符号を付している。
【0033】図3に示す密閉容器は、蓋体2が円盤状で
あり、環状成形体4が容器本体1と蓋体2との合わせ目
3のみに形成されたものである。すなわち、環状成形体
4は、その幅が容器本体1のフランジ12の厚みと蓋体
2の厚みの和と略等しい寸法とされている。また、ラン
ナー部89に相当する部分は、射出成形用金型8から取
り出す際に環状成形体4から切り取っている。なお、図
中の符号13は容器本体1の周壁を示している。
【0034】図4に示す密閉容器は、蓋体2のフランジ
22の周端部23が容器本体1のフランジ12の外周面
よりも外側に突出するようになされており、環状成形体
4は、この蓋体2のフランジ22の周端部23下面と容
器本体1のフランジ12の外周面とに接して設けられ、
その外面は蓋体2のフランジ22の外周面及び容器本体
1のフランジ12の下面と面一となされている。この例
では、環状成形体4は蓋体2のフランジ22によって覆
い隠されるかたちとなるので、輸送時などに他のものと
接触して環状成形体4が破損するおそれが少ない。な
お、この例でもランナー部89に相当する部分は、射出
成形用金型8から取り出す際に環状成形体4から切り取
っている。
【0035】図5に示す密閉容器は、容器本体1のフラ
ンジ12の外周縁部と蓋体2のフランジ22の周端部2
3とが共に下方に折曲されており、環状成形体4が蓋体
2のフランジ22で略完全に覆われたかたちとなってい
る。このため、本例のものは図4に示したものよりも、
より一層環状成形体4の破損のおそれが少ないものであ
る。なお、この例でもランナー部89に相当する部分
は、射出成形用金型8から取り出す際に環状成形体4か
ら切り取っている。
【0036】図6に示す密閉容器は、蓋体2の凹陥部2
1の周壁24の上端面と、容器本体1の周壁13の上端
面とが面一となるように蓋体2が容器本体1の開口部1
1に嵌合されており、これら両上端面に環状成形体4が
接着され、合わせ目3がシールされている。この例の場
合、蓋体2が容器本体1の底に落ち込んでしまわないよ
う、蓋体2の凹陥部21の周壁24と、容器本体1の周
壁13とがともに下窄まりに形成されている。なお、こ
の例でもランナー部89に相当する部分は、射出成形用
金型8から取り出す際に環状成形体4から切り取ってい
る。
【0037】図7に示す密閉容器は、蓋体2のフランジ
22の外周面と容器本体1のフランジ12の外周面と
に、施蓋時に合わせ目3に沿って環状溝5が構成される
よう、それぞれ段部25,14が形成され、この環状溝
5内に環状成形体4が埋め込まれるように設けられたも
のである。なお、この例でもランナー部89に相当する
部分は、射出成形用金型8から取り出す際に環状成形体
4から切り取っている。
【0038】図8に示す密閉容器は、図7に示したもの
と、容器本体1に蓋体2が螺着されるように構成された
点で異なるだけである。すなわち、蓋体2に前記凹陥部
21に代えて上方に突出する膨出部20が設けられると
ともに、その内周面に雌ねじ29が形成される一方、容
器本体1の周壁13がフランジ12よりも上方に延設さ
れ、その外周面に上記雌ねじ29と螺合する雄ねじ18
が形成され、容器本体1と蓋体2とがこれらのねじ1
8,29によって螺着されるように構成されている。こ
の例の場合、開封後に蓋体2で容器本体1を再封する場
合、蓋体2が容器本体1に螺着されるので、再封が上記
各実施例のものよりも確実に行える利点がある。なお、
この例でもランナー部89に相当する部分は、射出成形
用金型8から取り出す際に環状成形体4から切り取って
いる。
【0039】図9及び図10に示す密閉容器は、容器本
体1のフランジ12と蓋体2のフランジ22とに小孔1
5,26が同数ずつそれぞれ等間隔で形成され、施蓋
時、これら両小孔15,26合致するようになされてい
る。また環状成形体4は、図2に示したものと同様、両
フランジ(蓋体接合部と密着部)12,22を挟持した
状態に包被するような形状に成形されるとともに、上記
相連通する小孔15,26を介してその上下両片41,
42が連結43されている。なお、この例でもランナー
部89に相当する部分は、射出成形用金型8から取り出
す際に環状成形体4から切り取っている。
【0040】このようになる密閉容器を開封するには、
上記した各密閉容器の場合と同様、環状成形体4を容器
本体1及び蓋体2から強制的に剥離するのであるが、こ
のとき、前記小孔15,26内における環状成形体4の
連結部43は引きちぎられることとなる。
【0041】なお、このような形態の密閉容器を製造す
る場合は、射出成形用金型8におけるランナー部89
が、前記小孔15の下端開口部を塞いで連結部43の成
形を阻害することがないよう、ランナー部89をこれら
小孔15,26の位置から外されたところに設けるのが
望ましい。
【0042】図11は、図9及び図10に示したものと
同様の構成であるが、射出成形用金型8におけるランナ
ー部89に小さな凹溝を形成しておき、ランナー部89
で成形される部分の表面に突起が成形されるようにし
て、該部分を、表面に滑り止め用突起44,44を有す
る剥離用摘み45となるようにしたものである。
【0043】図12に示す密閉容器は、容器本体1の周
壁13の上端部が蓋体接合部12とされ、蓋体2の凹陥
部21の周壁24が該蓋体接合部12と密着する密着部
22とされ、これら蓋体接合部12と密着部22とが環
状成形体4により挟持された状態で包被されてなるもの
である。なお、この例でもランナー部89に相当する部
分は、射出成形用金型8から取り出す際に環状成形体4
から切り取っている。
【0044】図13に示す密閉容器は、図8に示したも
のと両フランジ12,22の外周面の形状と環状成形体
4の設けられ方とが異なっているだけでありその他の構
成は同じである。この例の場合も開封後に蓋体2で容器
本体1を再封する場合、蓋体2が容器本体1に螺着され
るので、再封が確実に行える利点がある。なお、この例
でもランナー部89に相当する部分は、射出成形用金型
8から取り出す際に環状成形体4から切り取っている。
【0045】なお、上記した実施例では密閉容器はカッ
プ形状であるが、これに限らず、例えばボトル形状であ
ってもよい。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
容器本体と蓋体とのシールが確実でしかも開封作業が安
全且つ容易であることは勿論のこと、開封後も蓋体を再
利用することのできる密閉容器を提供することができ
る。
【0047】また、環状成形体を成形するための射出成
形用金型のキャビティ部にはゲート部との間にランナー
部が設けられているから、射出成形時に容器本体及び蓋
体が熱ストレスを直接受けることがない。したがって、
容器本体及び蓋体が合成樹脂製のものであっても、熱ス
トレスによって環状成形体の成形材料が容器本体及び蓋
体と融着するといったことが防止され、環状成形体の所
期の剥離性が損なわれるようなことがなく、容器本体及
び蓋体の材質に係わらず易開封性に優れた密閉容器を提
供することができる。
【0048】さらに、成形金型のランナー部で成形され
た部分を残しておくことで、この部分を環状成形体の剥
離用摘みとして利用することができ、易開封性をより高
めることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る密閉容器の製造方法において用い
られる射出成形用金型の一実施例を示す部分断面図であ
る。
【図2】本発明に係る製造方法により製造された密閉容
器の一例を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る製造方法により製造されうる密閉
容器の他の例を示す部分断面図である。
【図4】本発明に係る製造方法により製造されうる密閉
容器の他の例を示す部分断面図である。
【図5】本発明に係る製造方法により製造されうる密閉
容器の他の例を示す部分断面図である。
【図6】本発明に係る製造方法により製造されうる密閉
容器の他の例を示す部分断面図である。
【図7】本発明に係る製造方法により製造されうる密閉
容器の他の例を示す部分断面図である。
【図8】本発明に係る製造方法により製造されうる密閉
容器の他の例を示す部分断面図である。
【図9】本発明に係る製造方法により製造されうる密閉
容器の密閉前の状態を示す斜視図である。
【図10】図9に示す容器を本発明に係る製造方法によ
り密閉した状態を示す部分断面図である。
【図11】本発明に係る製造方法により製造されうる密
閉容器の他の例を示す部分断面図である。
【図12】本発明に係る製造方法により製造されうる密
閉容器の他の例を示す部分断面図である。
【図13】本発明に係る製造方法により製造されうる密
閉容器の他の例を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 容器本体 2 蓋体 3 合わせ目 4 環状成形体 8 射出成形用金型 11 開口部 12 蓋体接合部(フランジ) 22 密着部(フランジ) 84 キャビティ部 85 ゲート部 89 ランナー部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体に内容物を充填し、この容器本
    体の開口部に蓋体を重合又は嵌合することによって施蓋
    したのち、この施蓋された容器本体を、前記容器本体と
    蓋体との合わせ目部分に対応する位置に環状のキャビテ
    ィ部が設けられ且つこのキャビティ部にはゲート部との
    間にランナー部が設けられた射出成形用金型内にセット
    し、この金型の前記ゲート部からランナー部を介してキ
    ャビティ部に熱可塑性樹脂を射出して環状成形体を成形
    することにより容器本体と蓋体との合わせ目をシールす
    ることを特徴とする密閉容器の製造方法。
  2. 【請求項2】 開口端外周縁部に所定幅の蓋体接合部が
    設けられた容器本体に内容物を充填し、この容器本体の
    開口部に、周縁部に前記蓋体接合部と密着する密着部が
    設けられた蓋体を重合又は嵌合することによって施蓋し
    たのち、この施蓋された容器本体を、前記容器本体の蓋
    体接合部及び蓋体の密着部を包むようにキャビティが設
    けられ且つこのキャビティ部にはゲート部との間にラン
    ナー部が設けられた射出成形用金型内にセットし、次い
    でこの金型の前記ゲート部からランナー部を介してキャ
    ビティ部に熱可塑性樹脂を射出して環状成形体を成形
    し、この環状成形体により前記蓋体接合部と密着部とを
    挟持した状態で包被することを特徴とする密閉容器の製
    造方法。
JP27078691A 1991-10-18 1991-10-18 密閉容器の製造方法 Pending JPH05112306A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008064443A (ja) * 2006-08-08 2008-03-21 Sharp Corp 貯水タンクの製造方法、及び貯水タンク
CN101913448A (zh) * 2010-05-04 2010-12-15 朴圣薰 带锁合部件的金属容器

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