JP2007131335A - 内封物のパック構造体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来知られている内封物のパック構造体には格別なセキュリティのための手段がなく、内封物を取り出されたり、すり替えられたりしても、その事実をなかなか把握することができないことや、内封物のサイズが特定されてしまっていて、複数のサイズをした内封物に対応させるためには別々の型を必要としていたという点である。
【解決手段】 周縁に立壁を一体的に備えたプレート本体と、少なくともそのプレート本体の表面を被覆するカバー体とより成り、前記したプレート本体の表面には一以上の内封物収納凹部及びICタグ収納用凹部を形成するとともに、プレート本体の表面には前記した収納された内封物を可視とする窓部を形成したデザインシートを重合させ、そのデザインシート及び前記カバー体とプレート本体とを接着し一体化してあることとし、内封物収納凹部の底面には肉薄としたセンサー信号波の透過用溝を形成してあることとする。
【選択図】 図1
【解決手段】 周縁に立壁を一体的に備えたプレート本体と、少なくともそのプレート本体の表面を被覆するカバー体とより成り、前記したプレート本体の表面には一以上の内封物収納凹部及びICタグ収納用凹部を形成するとともに、プレート本体の表面には前記した収納された内封物を可視とする窓部を形成したデザインシートを重合させ、そのデザインシート及び前記カバー体とプレート本体とを接着し一体化してあることとし、内封物収納凹部の底面には肉薄としたセンサー信号波の透過用溝を形成してあることとする。
【選択図】 図1
Description
本発明は内封物のパック構造体、主として純金をはじめとする貴金属のインゴット、コイン、メダル、宝石等比較的経済的価値が高いもの、あるいは個人的に記念品として価値のある物を内封物として密封し、保存したり、携行、あるいは室内の装飾として利用、さらにはマシンゲームの賞品等として利用することができる内封物のパック構造体に関する。
従来より、前記した目的をもって、二枚のプラスチックプレートを用い、間に内封物を挟持させ、全体としてカード状とした内封物のパック構造体の存在は知られているところである。
しかしながら、この従来のパック構造体はプラスチックプレートによって構成される外装体の接着等の関係から、治具を用いることでもしくは自然剥離によって比較的簡単に内封物を取り出したり、入れ替えてしまう行為が実行し易いものとなっており、特に複数のパックを重合した場合等、その中間にあるパック構造体の内封物の確認が目視でなされないことも多く、単にパック構造体の数個数をカウントするに止まることも多い。
実用新案登録第3090075号公報
本発明が解決しようとする問題点は、従来知られている内封物のパック構造体には格別なセキュリティのための手段がなく、内封物を取り出されたり、すり替えられたりしても、その事実をなかなか把握することができず、多大な損害をこうむってしまうことがあったという点である。
また、従来の内封物のパック構造体は内封物のサイズが特定されてしまっており、複数のサイズをした内封物に対応させるためには別々の型を必要としていたという点である。
上記した問題点を解決するために、本発明に係る内封物のパック構造体は周縁に立壁を一体的に備えたプレート本体と、少なくともそのプレート本体の表面を被覆するカバー体とより成り、前記したプレート本体の表面には一以上の内封物収納凹部及びICタグ収納用凹部を形成するとともに、プレート本体の表面には前記した収納された内封物を可視とする窓部を形成したデザインシートを重合させ、そのデザインシート及び前記カバー体とプレート本体とを接着し一体化してあることを特徴とし、前記した内封物収納凹部の底面には肉薄としたセンサー信号波の透過用溝を形成してあることを特徴としている。
また、本発明に係る内封物のパック構造体は前記したデザインシートには紫外線の照射に反応して表出する発光文字や図柄がプリントされていることを特徴とし、前記した内封物とプレート本体の表面との間にパッドプリントによる割印を施してあることを特徴としている。
さらに、本発明に係る内封物のパック構造体は前記したカバー体はプレート本体の立壁を外側から覆う垂壁を有するものとし、接着はプレート本体もしくはカバー体に形成された突部を当接させて超音波を用いた加熱処理により溶着していることを特徴とし、前記したデザインシートには無機質の蛍光塗料が少なくとも部分的に塗布されていることを特徴としている。
本発明に係る内封物のパック構造体は上記したような構造的特徴を有している。そのため、透過センサー、ICタグ、割印等幾重にも亘ってセキュリティを施してあり、内封物の抜き取りやすり替えがあれば直ちにそれを検知することができるようになり、パック構造体を多重に束ねた状態でも前記した行為の存在を感知、確認することができるものとなっている。
また、デザインシートの窓部の大きさを調整しておき、内封物のサイズが小さい場合は縁取りをする等することで多種のサイズの内封物に一枚のデザインシートで対応することも可能となる。
図面として示す実施例のように構成することで実現した。
次に、本発明の好ましい実施の一例を図面を参照して説明する。図1は本発明を実施した内封物のパック構造体を示す分解斜視図、図2は同じく部分断面図である。
これらの図にあって5はプレート本体を示しており、このプレート本体5はプラスチックで略矩形に成形され、その周縁には立壁7を一体に形成している。一方、図中1は前記したプレート本体5の上面からその表面を被覆するプラスチック製のカバー体であり、このカバー体1の周縁にはプレート本体5の立壁7を外面から覆う垂壁8が一体に形成されたものとなっている。
前記したプレート本体5の表面には例えばインゴット等の内封物4を収納するための収納凹部9、9が少なくとも一以上、実施例では二つ形成されている。この収納凹部9、9はそれぞれサイズが異なっており、大きいもの、小さいものを各々選択して収納することができるようにしてある。
また、この収納凹部9、9の底面の一部には肉薄とした透過センサー用溝6、6が形成されているもので、この溝6、6に例えば光波等の無線情報を透過させてやることで内封物4の存在を確認することができることとなる。
さらに、プレート本体5の表面略中央にはICタグ3の収納凹部10も形成されているもので、ICタグ3をパック構造体に保有させることで、パック構造体の流通過程の存在位置の確認やパック構造体自体の不法な持ち出し行為等をチェックし、監視する事ができることとなる。
そして、前記した収納凹部9に内封物4が収納された時に、その内封物4とプレート本体5の表面との間にパッドプリントによって割印11、11が施される。この割印11の存在によっても内封物4の真贋をチェックすることができる。
内封物4、ICタグ3が収納されると、その表面にはデザインシート2が載置される。このデザインシート2には内封物4を目視確認するための窓部12が形成されている。この窓部12は大きめとなる内封物4のサイズに合わせてあり、小さめの内封物を収納した場合は窓部12の位置を入れ替えた状態とし、縁取り部材を介在させてデザインシート2を反転させセットすることとなる。尚、この窓部12には通例、透明の被覆フィルムが備えられることになる。
このデザインシート2はプレート本体5の立壁7内に収納されるものとなっており、プレート本体5の表面に形成されている突部(突起もしくは突条)13とその底面を当接され、その突部13との間で超音波等による熱溶着で一体化されるものとなっている。
プレート本体5とカバー体1との接着は、本実施例の場合、カバー体1の内面に形成されている突部(突起、突条)14と立壁7の上表面とを当接させ、超音波等による加熱溶着で一体的に接着している。この突部14の位置は立壁7側に形成してもよいことは勿論である。
また、デザインシート2には紫外線(ブラックライト)を照射することで浮かび上がる文字や図柄を蛍光塗料で形成しておくこともでき、真贋の判定を行なうことが可能となる。又、蛍光塗料は無機質のものを使用することで劣化が少なく、製品寿命を長くすることができる。この蛍光塗料は紫外線に対応するものと別途として塗布することもできるものとなっている。
本実施例に係る内封物のパック構造体は上記のように構成されている。実施例ではプレート本体5にカバー体1を被冠させる構造としているが、二枚のプレートとして重合させたり、カバー体1をボックス状として内部にプレート本体5を封入するような構成とすることも可能であり、プレート本体5やカバー体としてプラスチックに限らず金属、セラミック等の可塑性材を用いることも可能である。
1 カバー体
2 デザインシート
3 ICタグ
4 内封物
5 プレート本体
6 透過センサー用溝
7 立壁
8 垂壁
9 収納凹部
10 収納凹部
11 割印
12 窓部
2 デザインシート
3 ICタグ
4 内封物
5 プレート本体
6 透過センサー用溝
7 立壁
8 垂壁
9 収納凹部
10 収納凹部
11 割印
12 窓部
Claims (6)
- 周縁に立壁を一体的に備えたプレート本体と、少なくともそのプレート本体の表面を被覆するカバー体とより成り、前記したプレート本体の表面には一以上の内封物収納凹部及びICタグ収納用凹部を形成するとともに、プレート本体の表面には前記した収納された内封物を可視とする窓部を形成したデザインシートを重合させ、そのデザインシート及び前記カバー体とプレート本体とを接着し一体化してあることを特徴とする内封物のパック構造体。
- 前記した内封物収納凹部の底面には肉薄としたセンサー信号波の透過用溝を形成してあることを特徴とする請求項1に記載の内封物のパック構造体。
- 前記したデザインシートには紫外線の照射に反応して表出する発光文字や図柄がプリントされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内封物のパック構造体。
- 前記した内封物とプレート本体の表面との間にパッドプリントによる割印を施してあることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載の内封物のパック構造体。
- 前記したカバー体はプレート本体の立壁を外側から覆う垂壁を有するものとし、接着はプレート本体もしくはカバー体に形成された突部を当接させて超音波を用いた加熱処理により溶着していることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3または請求項4に記載の内封物のパック構造体。
- 前記したデザインシートには無機質の蛍光塗料が少なくとも部分的に塗布されていることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4または請求項5に記載の内封物のパック構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005326980A JP2007131335A (ja) | 2005-11-11 | 2005-11-11 | 内封物のパック構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005326980A JP2007131335A (ja) | 2005-11-11 | 2005-11-11 | 内封物のパック構造体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007131335A true JP2007131335A (ja) | 2007-05-31 |
Family
ID=38153318
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005326980A Pending JP2007131335A (ja) | 2005-11-11 | 2005-11-11 | 内封物のパック構造体 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007131335A (ja) |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0369614U (ja) * | 1989-11-10 | 1991-07-11 | ||
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JPH0410069A (ja) * | 1989-12-27 | 1992-01-14 | Narumi China Corp | プリント配線パターン検査方法 |
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JP2002320761A (ja) * | 2001-04-24 | 2002-11-05 | Yamagataya Soken:Kk | 特殊景品 |
-
2005
- 2005-11-11 JP JP2005326980A patent/JP2007131335A/ja active Pending
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