JPH0720519Y2 - 機能性構造物 - Google Patents

機能性構造物

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JPH0720519Y2
JPH0720519Y2 JP1989079293U JP7929389U JPH0720519Y2 JP H0720519 Y2 JPH0720519 Y2 JP H0720519Y2 JP 1989079293 U JP1989079293 U JP 1989079293U JP 7929389 U JP7929389 U JP 7929389U JP H0720519 Y2 JPH0720519 Y2 JP H0720519Y2
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悟 郡司
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Description

【考案の詳細な説明】 (a)産業上の利用分野 本考案は、機能性物質を延伸する事により多孔質化しう
るフィルム状体で被覆し、該フィルム状体を延伸するま
で袋の内部に機能性物質を封じ込め、使用に際し、機能
性物質の放出や反応、更に悪臭物質の吸引等の諸機能を
発現する機能性構造物に関するものである。
(b)従来の技術 従来、使捨てカイロ、除湿剤、芳香剤(例えば臭い袋な
ど)等においては、発熱体組成物、吸湿剤或いは昇華性
の芳香剤を多孔質フィルム製の包材で被覆し、更にこれ
を無孔質の保護フィルム製包材中に密封し、流通に供し
たり、保存安定性を保持している。
そして、ユーザーが使用する直前に保護フィルム(包装
袋)を開封し、空気酸化による発熱、除湿、芳香等の所
望の機能を発現し、これによって、一層快適で文化的な
生活の実現化を図っている。
つまり、外装材である保護フィルム製の包材を開封する
ことによって、各種機能性物質本来の機能の発現を図る
べく構成されている。
(c)考案が解決しようとする課題 しかしながら、このような構成によると、いかの述べる
課題が発生していた。
即ち、発熱体組成物、吸湿剤或いは昇華性の芳香剤を
多孔質フィルム製の包材で被覆し、更にこれを無孔質の
保護フィルム製包材中に密封するため、製造装置や製造
工程が多くなって生産性が悪くなり、しかも保護フィル
ム製包材(外装材)にもコストが掛かる結果、その製造
コストが相当高くなるのである。
又、ユーザが使用する際、外装材は不要でその廃棄に
手間がとられる。
更に、従来のものでは、発熱体組成物等を多孔質フィ
ルムで被覆しているため、アルコール、油、有機溶剤な
ど、ぬれ性の高い液体はしみ出すのでこれを内容物とす
ることができず、用途に制限があった。
本考案は、上記技術的な課題に鑑み完成されたものであ
り、機能性物質を無孔質のフィルム状体で包被し、使用
に際し、これを延伸して多孔化し、これによって、所要
の機能を発現させることにより、上記課題を一挙に解決
すると共に商品イメージの向上を図る機能性構造物を提
供することを目的とする。
(d)課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、本考案の機能性構造物は、
機能性物質を伸張により多孔化しうるフィルム状体で包
被し、使用に際し該フィルム状体を延伸して多孔化する
ことにより、機能性物質の機能の発現或いは機能性物質
を徐放させることを特徴とするものである。
本考案に用いられる機能性物質としてはその包材を多孔
質にすることにより諸機能、例えば発熱、悪臭物質の吸
着、除湿(吸湿)又は芳香等の諸機能を発現するもので
あれば粒状、粉状又は液状等、特に限定されるものでは
ない。
具体的には、例えば使捨てカイロ等の発熱体組成物、消
臭剤、芳香剤、化粧品、ワックス、薬物又は油脂等が挙
げられる。
そして、上記機能性物質は延伸により多孔質化しうる無
孔質のフィルム状体で包被されてなる。
この無孔質のフィルム状体としては延伸することにより
多孔質化しうるものであれば特に限定されるものではな
く、具体的には、例えばポリエチレン樹脂、ポリプロピ
レン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリ塩化
ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリアミド樹脂
等からなる群より選ばれた少なくとも一種の樹脂で形成
されたフィルム、つまりこれらの樹脂で形成された単層
フィルム、又は2層或いは3層以上に積層された複合フ
ィルム、のいずれのものでもよいのである。
この無孔質のフィルム状体の厚さは機能性物質を包被
し、取扱い中に被損しない程度の強度を有し、しかも手
軽に延伸して多孔質化しうる範囲であればよく、この観
点より、用いる樹脂によっても異なるが、一般に30〜50
0μm、特に50〜300μmの範囲とするのが望ましい。
又、この無孔質のフィルム状体には、所望により、充填
剤が配合されたものも含まれるが、かかる充填剤として
は炭酸カルシウム、タルク、クレー、カオリン、シリ
カ、硫酸バリウム、硫酸カオリン、水酸化アルミニウ
ム、酸化亜鉛、酸化カルシウム、酸化チタン、アルミ
ナ、マイカ等が挙げられる。
この充填剤の平均粒径は、30μm以下のものが用いら
れ、好ましくは0.1〜10μmの範囲のものが望ましい。
粒径が大き過ぎると、使用に際しての延伸により貫通孔
が大きくなり過ぎたり、逆に小さ過ぎると凝集が起こり
分散性が劣るから好ましくない。
又、無孔質のフィルム状体には、上記充填剤の混練性、
分散性を向上させたり、樹脂組成物をフィルム状に成形
・加工することを容易にしたり、或いはフィルムの機能
的強度を向上させるために、オレフィンターポリマーや
軟化剤が配合されていてもよいのである。
上記オレフィンターポリマーとしては、数平均分子量が
5000〜800000のゴム状物質であれば、特に限定されるも
のではなく、具体的な代表例としては、エチレン、α―
オレフィンおよび非共役二重結合を有する環状または非
環状からなる共重合物(以下EPDMという)が用いられ
る。
上記EPDMはエチレン、プロピレンもしくはブテン―1お
よび以下に列挙するポリエンモノマーからなるターポリ
マーであり、該ポリエンモノマーとしては、ジシクロペ
タジエン、1,5―シクロオクタジエン、1.1―シクロオク
タジエン、1,6―シクロドデカジエン、1,7―シクロドデ
カジエン、1,5,9―シクロドデカトリエン、1,4―シクロ
ヘプタジエン、1,4―シクロヘキサジエン、1,6―ヘプタ
ジエン、ノルボルナジエン、メチレンノルボルネン、2
―メチルペンタジエン―1,4、1,5―ヘキサジエン、メチ
ル―テトラヒドロインデン、1,4―ヘキサジエンなどで
ある。各モノマーの共重合割合は好ましくはエチレンが
30ないし80モル%、ポリエンが0.1ないし20モル%で残
りがα―オレフィンとなるようなターポリマーでムーニ
ー粘度ML1+4(100℃)1ないし60のものがよい。
又、上記軟化剤としては、数平均分子量が1000〜30000
の軟化剤であれば特に限定されるものではなく、具体的
な代表例としては、低粘度軟化剤として石油系プロセス
オイル、流動パラフィン、脂肪族系油、低分子量可塑性
剤があり、比較的高粘度軟化剤として、ポリブテン、低
分子量ポリイソブチレン、液状ゴムなどの軟化剤が好適
に用いられる。
本考案においては、上述の樹脂に、充填剤とオレフィン
ターポリマーまたは軟化剤が配合されるが、その各々の
配合割合は、樹脂100重量部に対し、充填剤100〜300重
量部、オレフィンターポリマーまたは軟化剤が5〜100
重量部の範囲とするのが望ましく、かかる配合割合とす
ることにより、所望のフィルム状体を容易に製造しうる
のである。
又、樹脂、充填剤及びオレフィンターポリマーまたは軟
化剤の混合には特殊な装置を要するものではなく、公知
の混合機が用いられるが、これらの素材を均一に混合し
てフィルムの成形性を一層向上させるために、ミキシン
グロール、バンバリーミキサー、二軸型混練機、ヘンシ
ェルミキサー等の混合機を用いるのが望ましい。
そして、この樹脂組成物を用い、フィルム状体の成形に
は通常の成形装置および成形方法を用いればよく、イン
フレーション成形機、Tダイ成形機などが適用される。
そして、本考案の機能性構造物は、前記フィルム状体で
機能性物質の全体を包被するか、或いは他の伸張しても
多孔化しないプラスチックフィルム等と組み合わせて該
物質を包被して構成されるものであって、ユーザー(使
用者)が使用直前に延伸率が50〜500%になるように延
伸して多孔化することにより、機能性物質の諸機能、例
えば発熱、悪臭物質の吸着、除湿(吸湿)又は芳香等の
諸機能を発現するのである。
この延伸の際、延伸率が50%未満では多孔質化が不充分
となり、一方、500%を超えるとフィルム状体が破断す
る恐れがあるので好ましくない。
包被されている機能性物質の機能を最大限発揮させる多
孔化状態を目視により判断しうる表示(例えば伸張方向
と垂直の方向に縮小され、適度の伸張度に達したとき延
伸方向と垂直方向の長さが等しくなる表示)を付してお
いても良いものである。
なお、本考案において、延伸率とは、下記式により求め
た値である。
本考案の機能性構造物において、無孔質のフィルム状体
が線状低密度ポリエチレン樹脂で形成されていることに
より、フィルム状体の生産性が極めて良好であり、しか
も使用に際して延伸による多孔質が至極容易である上
(延伸性が良好)、延伸により延伸ムラがないので全体
として均一な多孔質化が図れるのであり、更に生産コス
トが安価で、且つ強度も大であることより最も望まし
い。
上記線状低密度ポリエチレン樹脂はエチレンとα―オレ
フィンとの共重合体であり、α―オレフィンとしては、
ブテン、ヘキセン、オクテン等が挙げられる。
この場合において、延伸性上記線状低密度ポリエチレン
樹脂、充填剤およびオレフィンターポリマーの配合割合
が線状低密度ポリエチレン樹脂100重量部に対し、充填
剤100〜300重量部、オレフィンターポリマーが5〜95重
量部であるものが、生産性、延伸性、強度等の観点より
望ましい。
尚、上記フィルム状体には、通常用いられる酸化防止
剤、紫外線安定剤、帯電防止剤、顔料、滑剤、蛍光剤等
を添加して成るものでもよいのである。
(e)作用 本考案の機能性構造物は、上記構成を有し、機能性物質
を伸張により多孔化しうる無孔質フィルム状体で包被
し、使用に際し該フィルム状体を延伸して多孔化するこ
とにより、機能性物質の諸機能を発現させるものであ
り、このように構成することにより、保護フィルム(外
装材)が不要になって製造コストが著しく低下するので
あり、又、その使用に際し延伸して多孔質化すればよい
からゴミが発生しないなどの作用を有するのである。
又、この機能性構造物は、発熱体組成物等の機能性物質
を無孔質のフィルム状体で被覆しているため、アルコー
ル、油、有機溶剤など、ぬれ性の高い液体も内容物とす
ることができる作用を有するのである。
更に、このような機能性構造物は新規な発想に基づき完
成されたものであり、ユーザーにユニークさを与え商品
イメージを著しく向上させる作用を有するのである。
(f)実施例 以下、本考案を実施例に基づき詳細に説明するが、本考
案はこれに限定されるものではない。
機能性構造物の構造例 第1図及び第2図において、(1)は機能性構造物であ
り、該機能性構造物(1)は機能性物質(2)と該機能
性物質(2)を包被してこれを保持するフィルム状体
(3)からなる。このフィルム状体(3)は、第1図に
示すように、長尺状フィルムをその中央部で折り返して
表フィルム(3a)と裏フィルム(3b)を形成し、その両
側縁部(30)、(31)をヒートシールした構造のもの、
或いは第2図に示すように、表フィルム(3a)と裏フィ
ルム(3b)を別体とし、これらを重ね合わせその三周縁
部(30)、(31)、(33)をヒートシールしたもの等が
挙げられる。この袋体にはその開口部(32)より、所要
の機能性物質(2)を入れ、その開口部(32)をヒート
シールして当該機能性物質(2)を包被してなる。
そして、本考案の機能性構造物(1)の最も大きな特徴
は、上記のフィルム状体(3)が伸張により多孔質化し
うる無孔質フィルムで形成され、使用に際し、第3図
(a)及び第3図(b)に示すように、該フィルム状体
(3)を延伸して多孔化することにより、機能性物質
(2)の機能の発現或いは機能性物質(2)を徐放させ
うるように構成されている。
又、本考案においては、第4図及び第5図に示すよう
に、フィルム状体(3)における裏フィルム(3b)の両
側に粘着剤層(4)を設けることにより、下駄箱、冷蔵
庫或いはトイレ等への取付けが容易になしうるようにし
てもよいのである 尚、(5)は離型シートであり、該離型シート(5)に
よって粘着剤層(4)の表面を保護している。
無孔質フィルムの製造 熱可塑性樹脂として線状低密度ポリエチレン(MI2.
0、密度0.93)100重量部、オレフィンターポリマーとし
てEPDM(商品名、EPT9720、三井石油化学(製))40重
量部、充填剤として炭酸カルシウム(平均粒径2μm、
脂肪酸処理)200重量部、老化防止剤2重量部、滑剤と
してのステアリン酸2重量部を、配合して充分に攪拌混
合し、この混合物を2軸混練機(TEM―50、東芝機械社
(製))により充分に混練して得た組成物を、常法によ
り造粒する。
この組成物を溶融してTダイ法押出し機によりフィルム
化して、厚さが50μmと100μmのフィルムを製造し
た。
熱可塑性樹脂として線状低密度ポリエチレン樹脂(MI
2.0、密度0.93)100重量部、オレフィンターポリマーと
してEPDM(商品名、EPT9720、三井石油化学(製))40
重量部、充填剤として炭酸カルシウム(平均粒径2μ
m、脂肪酸処理)200重量部、老化防止剤2重量部、滑
剤としてのステアリン酸2重量部を、配合して充分に攪
拌混合し、この混合物に更にアパタイト粉(ポリエチレ
ンマスターバッチ)5重量部を加え、2軸混練機(TEM
―50、東芝機械社(製))により充分に混練して得た組
成物を、常法により造粒する。
この組成物を溶融してTダイ法押出し機によりフィルム
化して、厚さが100μmのフィルムを製造した。
上記組成物をTダイ法にて押出し、厚さ30μm〜500
μmのシートを形成し、これを、片面もしくは両面に使
用し(片面使用の場合は、もう片面は厚さ20〜100μm
のポリエチレンフィルム)、その三周縁部をヒートシー
ル(110〜140℃)することにより袋体を作成する。
ユーザーが使用時、手で50〜500%引っ張ることにより
使用する。この場合、感覚的には、灰色のシートが白く
なるまで引っ張る。
このように延伸して多孔質にすることができるが、この
多孔質フィルムの特性は以下の通りであった。
通気度50〜3000sec/100cc 透湿度200〜6000g/m2・day 耐水圧300〜5000mm 孔径0.05〜2μm 実施例1 上記で得られた、厚さが50μmと100μmのフィルム
において、100μmのフィルムを表フィルムとし、一
方、50μmのフィルムを裏フィルムとし、これらを縦4c
m、横4cmに切断して重ね合わせ、その三周縁部をヒート
シールし袋体を形成し、その開口部よりエタノールを注
入し、更にその開口部をヒートシールして本考案の機能
性構造物を得た。
これを第1表に示す延伸率で延伸した場合の諸特性を第
1表に示す。
実施例2 上記で得られた、厚さが100μmのフィルムを折り返
して表フィルムと裏フィルムを形成し、その両側縁部を
ヒートシールして縦4cm、横4cmの袋体を形成し、その開
口部より脱臭剤であるゼオライトを封入し、更にその開
口部をヒートシールして本考案の機能性構造物を得た。
これを200%延伸率で延伸し、これを120mlのガラス製バ
イアル瓶に入れ、ゴム栓をした。この瓶に第2表に示す
悪臭物質を注入し、温度25℃で2時間放置後の悪臭物質
の濃度の変化を測定した。
その結果を第2表に示す。
尚、第2表において、ブランクは本考案の機能性構造物
を入れないもの、つまりガラス製バイアル瓶にゴム栓を
し、これに第2表に示す悪臭物質を注入したものを用い
た。
第1表に示す結果より、無延伸の状態では通気性がな
く、又、エタノールの蒸散がなく、そのままで長期保存
性に優れていることが認められる。
又、第1表に示す結果より、延伸率が、50%未満である
と延伸ムラが生じ、機能性構造物の種類によっては好ま
しくない場合があり、一方、500%を超えるとフィルム
状体が破損する恐れがありるので好ましくないことが判
る。
従って、使用時に延伸率が50〜500%の範囲になるよう
に延伸するのが望ましく、機能性構造物の諸機能に合わ
せて延伸率を決定すればよいことが認められる。
(g)考案の効果 本考案は、以上説明したように構成されているので、以
下に記載されるような効果を奏するのである。
請求項1の機能性構造物においては、機能性物質を伸張
により多孔化しうる無孔質フィルム状体で包被し、使用
に際し該フィルム状体を延伸して多孔化することによ
り、機能性物質の諸機能を発現させるものであり、この
ように構成することにより、保護フィルム(外装材)が
不要になって製造コストが著しく低下するのであり、
又、その使用に際し延伸して多孔質化すればよいからゴ
ミが発生しないなどの効果を有するのである。
又、この機能性構造物は、発熱体組成物等の機能性物質
を無孔質のフィルム状体で被覆しているため、アルコー
ル、油、有機溶剤など、ぬれ性の高い液体も内容物とす
ることができ、その結果、用途が著しく拡大するのであ
る。
更に、このような機能性構造物は新規な発想に基づき完
成されたものであり、ユーザーにユニークさを与え商品
イメージを著しく向上させるなどの効果を有するのであ
る。
本考案の機能性構造物においては、無孔質のフィルム状
体が線状低密度ポリエチレン樹脂で形成されていること
により、上記の効果に加え、更にフィルム状体の生産性
が極めて良好であり、しかも使用に際して延伸による多
孔質が至極容易である上、延伸により延伸ムラがないの
で全体として均一な多孔質化が図れるのであり、更に生
産コストが安価で、且つ強度も大であるなどの効果を有
するのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の機能性構造物の一実施例を示す断面
図、第2図は本考案の他の実施例を示す断面図、第3図
(a)及び第3図(b)はその使用例を示す斜視図、第
4図及び第5図はそれぞれ本考案の他の実施例を示す断
面図である。 (1)…機能性構造物、(2)…機能性物質、(3)…
フィルム状体、(3a)…表フィルム、(3b)…裏フィル
ム、(4)…粘着剤層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 飯村 満男 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)考案者 大根 達彦 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−253635(JP,A) 実開 昭55−126815(JP,U) 実開 昭53−142795(JP,U) 実開 昭62−172419(JP,U)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】機能性物質を伸張により多孔化しうるフィ
    ルム状体で包被し、使用に際し該フィルム状体を延伸し
    て多孔化することにより、機能性物質の機能の発現或い
    は機能性物質を徐放させることを特徴とする機能性構造
    物。
  2. 【請求項2】フィルム状体が線状低密度ポリエチレン樹
    脂である請求項1記載の機能性構造物。
JP1989079293U 1989-07-04 1989-07-04 機能性構造物 Expired - Lifetime JPH0720519Y2 (ja)

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