JPH072032U - 真空射出成形金型 - Google Patents

真空射出成形金型

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Publication number
JPH072032U
JPH072032U JP3136493U JP3136493U JPH072032U JP H072032 U JPH072032 U JP H072032U JP 3136493 U JP3136493 U JP 3136493U JP 3136493 U JP3136493 U JP 3136493U JP H072032 U JPH072032 U JP H072032U
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JP
Japan
Prior art keywords
mold
fitting
cavity
vacuum
air
Prior art date
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Pending
Application number
JP3136493U
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English (en)
Inventor
稔 斎藤
礼郎 黒崎
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Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
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Publication date
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Publication of JPH072032U publication Critical patent/JPH072032U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 型開き速度を早めることができ、生産性が向
上した真空成形金型を提供することにある。 【構成】 相対する金型と嵌合できる嵌合部を外周に設
ける金型と、前記金型を調芯するために嵌合部のどちら
か一方に設けられる弾性体と、前記金型から構成される
キャビティの空気を脱気する脱気機構とを少なくとも有
しており、金型の型開き時には嵌合が緩和してキャビテ
ィへ空気を流入する空気流入路が形成される真空射出成
形金型において、前記弾性体は嵌合部に埋設された基底
部と、空気流入口側に設けられる金型方向へ突起してい
る突起部とからなることを特徴とする真空射出成形金
型。 【効果】 型開き開始直後にキャビティの真空を破壊で
きるので、生産性を向上できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は生産性を向上した、光記録媒体用基板を成形する真空射出成形金型に 関する。
【0002】
【従来技術】
光記録媒体用基板を成形する成形金型には、二つの金型のどちらか一方に、ゴ ム等からなる弾性体を備え、かつ、キャビティを真空にできる真空射出成形金型 が使用されている。
【0003】 弾性体は固定金型の中心と可動金型の中心とを一致させて、スタンパのピット およびグルーブを正確に転写することを可能とする。また、キャビティを密封状 態に保持し該キャビティから空気を脱気することにより、キャビティ内に発生す る気化した樹脂の分解物を排気して、基板にボイド(気泡)が生じないようにし 、さらに、スタンパの表面の汚れを防止する。
【0004】 図4は従来の真空射出成形金型の射出成形時の状態を示す断面図である。図5 および図6は型開きにおける嵌合部の状態を示す要部断面図である。
【0005】 真空射出成形金型は固定金型10と可動金型40とから構成される。固定金型 10には、その外周側に固定金型嵌合部11と、固定金型嵌合部11の内側に固 定金型鏡面12と、図示していない射出成形機より樹脂を流し込む樹脂流路13 と、図示していない脱気機構と接続している外周側気体流路14とを備えている 。
【0006】 可動金型40は、その外周側に可動金型嵌合部41と、可動金型嵌合部41の 内側に可動金型鏡面42と、可動金型鏡面42上にスタンパ20と、スタンパ2 0の内周を保持する内周リング43と、スタンパ20の外周を保持する外周リン グ44とからなる。
【0007】 可動金型嵌合部41には弾性体50が埋設されている。弾性体50は断面が長 方形の環状体であり、調芯機能を満たすために、断面の長辺は20mm程度、断 面の短辺は3mm程度である。
【0008】 図5は型開き開始時の嵌合部の状態を示す。可動金型が同図において下部へ移 動することにより嵌合が緩み、固定金型嵌合部11と可動金型嵌合部41との間 に空気流入路100を生じている。前記空気流入路100は弾性体50により閉 じられている。このため、キャビティの真空は維持されている。
【0009】 図6は弾性体50が固定金型嵌合部11と離れて、弾性体50と固定金型嵌合 部11との間に隙間が生じた直後の状態を示す。弾性体50と固定金型嵌合部1 1との間に隙間が生じているので、空気流入口110から空気流入路100を経 て、キャビティに空気が入り込みキャビティの真空を破壊する。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
型開き速度は、キャビティの真空が破壊されない状態で型開き速度を早めると 、金型に振動が発生して、可動金型に保持されているスタンパがずれてしまい、 以後に製造される基板にスタンパから情報が正確に転写されないことがある。こ のため、キャビティの真空が破壊される以前は型開き速度は遅く、キャビティの 真空が破壊される後に、型開き速度を早くする。
【0011】 上述したように、弾性体50と固定金型嵌合部11とが離れて隙間を生じるま で、キャビティの真空を破壊できないので、型開き速度を早めることができない 。しかし一方で、生産性を上げるために、型開き速度を早めることが期待されて いる。そこで本考案の目的は、型開き速度を早めることができ、生産性が向上し た真空成形金型を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本考案の要旨は、相対する金型と嵌合できる嵌合部を外周に設ける金型と、前 記金型を調芯するために嵌合部のどちらか一方に設けられる弾性体と、前記金型 から構成されるキャビティの空気を脱気する脱気機構とを少なくとも有しており 、金型の型開き時には嵌合が緩和してキャビティへ空気を流入する空気流入路が 形成される真空射出成形金型において、前記弾性体は嵌合部に埋設された基底部 と、空気流入口側に設けられる金型方向へ突起している突起部とからなることを 特徴とする真空射出成形金型。
【0013】
【作用】
本考案の真空射出成形金型は空気流入口側に設けられている突起部のみが固定 金型嵌合部と接するので、型開き開始直後に、突起部と固定金型嵌合部との間に 隙間を生じて、キャビティの真空を破壊できる。このため、キャビティが真空状 態に保持されている時間が短く、型開き開始直後に、型開き速度を早めることが できる。
【0014】
【実施例】
以下、実施例を説明するが本考案はこれに限定されるものではない。図1およ び図2は本考案に用いられる一実施例の、型開きにおける嵌合部の状態を示す要 部断面図である。図3は異なる実施例の、型開きにおける嵌合部の状態を示す要 部断面図である。尚、射出成形時は図4と同様である。
【0015】 図1は型開き開始直後の嵌合部の状態を示す。弾性体50は基底部51と突起 部52とからなるL字状である。基底部51は可動金型嵌合部41に埋設される 。突起部52は、可動金型が同図において下方へ移動することにより嵌合が緩み 、固定金型嵌合部11と可動金型嵌合部41との間に生じる空気流入路100の 空気流入口110側に設けられている。突起部52は空気流入路100に接して いる。図2は型開きが進み、突起部52が固定金型嵌合部11から離れた直後の 状態を示す。
【0016】 図1に示す型開き開始時では、本考案に用いられる弾性体50は、基底部51 が可動金型嵌合部41に埋設され、空気流入口110側に設けられている突起部 52のみが固定金型嵌合部11と接している。この時、キャビティは密閉されて おり、真空状態に保たれている。
【0017】 図2に示すように図1より型開きが進み、突起部52が固定金型嵌合部11か ら離れると、突起部52と固定金型嵌合部11との隙間から、空気流入路100 を経てキャビティに空気が入り込みキャビティの真空を破壊する。
【0018】 本考案の真空射出成形金型は空気流入口110側に設けられている突起部52 のみが固定金型嵌合部11と接するので、型開き開始直後に、突起部52と固定 金型嵌合部11との間に隙間を生じることにより、キャビティの真空を破壊でき る。すなわち、キャビティが真空状態に保持されている時間が短い。このため、 型開き速度を即座に高速化できるので、生産性を向上することができる。
【0019】 図3に示す実施例は突起部52の内側をテーパを付ける。テーパ状にすること により、突起部52と固定金型嵌合部11との間に生じる隙間から流入して、キ ャビティの真空度を徐々に低下するので、上述した実施例よりも型開き時に、金 型に振動が発生しない。このため、型開き速度をさらに早めることができる。
【0020】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の真空射出成形金型は型開き開始直後にキャビテ ィの真空を破壊できるので、生産性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に用いられる真空射出成形金型例におけ
る、型開き開始時の嵌合部を示す要部断面図。
【図2】図1に示した真空射出成形金型における、弾性
体と嵌合部との間に間隙が生じた直後の嵌合部を示す要
部断面図。
【図3】図1とは異なる本考案に用いられる真空射出成
形金型例における、弾性体と嵌合部との間に間隙が生じ
た直後の嵌合部を示す要部断面図。
【図4】従来の真空射出成形金型における、射出成形時
を示す断面図。
【図5】図4に示した真空射出成形金型における、型開
き開始時の嵌合部を示す要部断面図。
【図6】図4に示した真空射出成形金型における、弾性
体と嵌合部との間に間隙が生じた直後の嵌合部を示す要
部断面図。
【符号の説明】
10 固定金型 11 固定金型嵌合部 40 可動金型 41 可動金型嵌合部 50 基底部 51 突起部 100 空気流入路 110 空気流入口

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対する金型と嵌合できる嵌合部を外周
    に設ける金型と、前記金型を調芯するために嵌合部のど
    ちらか一方に設けられる弾性体と、前記金型から構成さ
    れるキャビティの空気を脱気する脱気機構とを少なくと
    も有しており、金型の型開き時には嵌合が緩和してキャ
    ビティへ空気を流入する空気流入路が形成される真空射
    出成形金型において、 前記弾性体は嵌合部に埋設された基底部と、空気流入口
    側に設けられる金型方向へ突起している突起部とからな
    ることを特徴とする真空射出成形金型。
JP3136493U 1993-06-11 1993-06-11 真空射出成形金型 Pending JPH072032U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3136493U JPH072032U (ja) 1993-06-11 1993-06-11 真空射出成形金型

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JP3136493U JPH072032U (ja) 1993-06-11 1993-06-11 真空射出成形金型

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JPH072032U true JPH072032U (ja) 1995-01-13

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ID=12329194

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JP3136493U Pending JPH072032U (ja) 1993-06-11 1993-06-11 真空射出成形金型

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