JP2002127209A - 射出成形用金型 - Google Patents

射出成形用金型

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JP2002127209A
JP2002127209A JP2000328134A JP2000328134A JP2002127209A JP 2002127209 A JP2002127209 A JP 2002127209A JP 2000328134 A JP2000328134 A JP 2000328134A JP 2000328134 A JP2000328134 A JP 2000328134A JP 2002127209 A JP2002127209 A JP 2002127209A
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JP
Japan
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gasket
secondary battery
gate
mold
injection molding
Prior art date
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JP2000328134A
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Takakazu Sato
享和 佐藤
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Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形品である二次電池用ガスケットにウェル
ド部が発生することがなく、もってそのカシメ工程時に
二次電池用ガスケットに割れが発生することがない射出
成形用金型11を提供する。 【解決手段】 二次電池の電極缶にカシメ固定される二
次電池用ガスケットを射出成形する金型11における材
料溜り部17と製品キャビティ空間部19との間に、ウ
ェルド部を発生させないディスク構造のゲート部18を
設けることにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形技術に係る射
出成形用金型に係り、特に、二次電池用ガスケットを製
造するために用いられる射出成形用金型に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】二次電池用ガスケットを製造するための
従来の射出成形用金型においては、そのゲート方式が多
点のピンゲート方式とされており、この多点のピンゲー
ト1が図4に示すように等配状に配置されている。
【0003】一方、二次電池用ガスケット2は、ポリフ
ェニレンサルファイド(PPS)樹脂等を成形材料とし
て成形されるものであって、図5に示すように、そのア
センブリでは正極缶3および負極缶4が取り付けられ、
正極缶3によって外周部2aがカシメ固定される。
【0004】したがって、この従来技術では、上記した
ように多点のピンゲート方式の射出成形用金型によって
二次電池用ガスケット2を製造していることから、図4
に示すように、成形品であるガスケット2のゲート1間
の周方向中間位置に強度的に脆弱なウェルド部5が発生
し、このウェルド部5において上記カシメ工程時にガス
ケット2に割れが発生する虞がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
みて、成形品である二次電池用ガスケットにウェルド部
が発生することがなく、もってそのカシメ工程時に二次
電池用ガスケットに割れが発生することがない射出成形
用金型を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1による射出成形用金型は、二次電
池の電極缶にカシメ固定される二次電池用ガスケットを
射出成形する金型における材料溜り部と製品キャビティ
空間部との間に、ディスク構造のゲート部を設けたこと
を特徴とするものである。
【0007】また、本発明の請求項2による射出成形用
金型は、上記した請求項1の射出成形用金型において、
ディスク構造のゲート部の厚さを0.05〜0.12m
mとしたことを特徴とするものである。
【0008】上記構成を備えた本発明の請求項1による
射出成形用金型においては、二次電池の電極缶にカシメ
固定される二次電池用ガスケットを射出成形する金型に
おける材料溜り部と製品キャビティ空間部との間にディ
スク構造のゲート部が設けられているために、全周間隙
を有するこのディスク構造のゲート部から製品キャビテ
ィ空間部へ全周に亙って同時に成形材料を注入すること
により、成形品に材料合流部であるウェルド部が発生し
ないことになる。
【0009】またこれに加えて、上記構成を備えた本発
明の請求項2による射出成形用金型においては、ディス
ク構造のゲート部の厚さが0.05〜0.12mmとさ
れているために、PPS樹脂等を成形材料として二次電
池用ガスケットを製造する場合に型内ゲートカットを実
現することが可能となる。
【0010】尚、上記構成を備えた本発明の射出成形用
金型によって製造される二次電池用ガスケットは、以下
の構成を有するものとなる。
【0011】 二次電池の電極缶にカシメ固定される
二次電池用ガスケットであって、材料溜り部と製品キャ
ビティ空間部との間にディスク構造のゲート部を設けた
射出成形用金型によって製造されたことを特徴とする二
次電池用ガスケット。
【0012】 二次電池の電極缶にカシメ固定される
二次電池用ガスケットであって、材料溜り部と製品キャ
ビティ空間部との間にディスク構造のゲート部を設けた
射出成形用金型によって製造されることにより、表面の
一部にエンドレスなゲート痕を有することを特徴とする
二次電池用ガスケット。
【0013】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の実施例を図面にし
たがって説明する。
【0014】図1は、本発明の実施例に係る射出成形用
金型11によって製造される二次電池用ガスケット2の
断面を示しており、このガスケット2は、環状を呈する
平板状の基板部6と、この基板部6の内周端部から軸方
向一方へ向けて一体成形された内周リップ部7と、基板
部6の外周端部から同じく軸方向一方へ向けて一体成形
された外周リップ部8とを一体に有して断面略コ字形状
に形成されており、また、このガスケット2はPPS樹
脂を成形材料として環状に成形されている。
【0015】図2に示すように、このガスケット2を成
形する射出成形用金型11は、固定側キャビティ12
と、この固定側キャビティ12の下側に配置されたスト
リッパープレート(可動側キャビティ)13と、このス
トリッパープレート13の内側に配置されたコアー14
と、このコアー14の内側に配置されたエジェクタピン
15とを備えて、これらの構成要素が接離自在または作
動自在に組み合わされるとともに、これらの構成要素の
組み合わせによってスプルー部16から材料溜り部17
およびゲート部18を介して製品キャビティ空間部19
へと通じる材料流路が設けられており、このうちゲート
部18が、図3に拡大して示すように、全周間隙を有す
るディスク構造(フィルム構造)とされている。
【0016】このディスク構造のゲート部18の厚さd
は、実寸で0.05〜0.12mmの範囲に設定されて
おり、これにより射出圧力800〜950kgf/cm
の範囲でPPS樹脂を充填することが可能とされてい
る。
【0017】また、ゲート部18の処理方法は、型内ゲ
ートカットとされており、すなわちエジェクタピン15
の突出し時にゲートカットが行なわれるとともに、スト
リッパープレート13の突出し時に成形品の突出しが行
なわれる2段突出し構造とされている。
【0018】また、ゲートカットの位置については、製
品バリ許容に準じて、材料溜り部16から所定の長さの
ゲートランドLが設けられており、このゲートランドL
の範囲でゲートカットが行なわれる構造とされている。
バリ許容の内容次第では、成形品である二次電池用ガス
ケット2の表面の一部にエンドレスなゲート痕が残され
ることもある。
【0019】上記構成の射出成形用金型11において
は、その成形材料20の充填時に、全周間隙を有するデ
ィスク構造のゲート部18から製品キャビティ空間部1
9へと全周に亙って同時に成形材料20が充填されるた
めに、上記従来技術で問題となったような材料合流部で
あるウェルド部5が成形品である二次電池用ガスケット
2に発生することがない。したがって、後工程で二次電
池用ガスケット2が二次電池の正極缶3(図5参照)等
の電極缶によってカシメられても、二次電池用ガスケッ
ト2に割れが発生するのを防止することができる。
【0020】また、上記構成の射出成形用金型11にお
いては併せて、ディスク構造のゲート部18の厚さdが
0.05〜0.12mmの範囲に設定されているため
に、PPS樹脂を成形材料20として二次電池用ガスケ
ット2を製造する場合に、型開きと同時にゲートカット
が行なわれる型内ゲートカットが実現される。したがっ
て、後のバリ除去工程等を省略することができる。
【0021】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。
【0022】すなわち先ず、上記構成を備えた本発明の
請求項1による射出成形用金型においては、二次電池の
電極缶にカシメ固定される二次電池用ガスケットを射出
成形する金型における材料溜り部と製品キャビティ空間
部との間にディスク構造のゲート部が設けられているた
めに、全周間隙を有するこのディスク構造のゲート部か
ら製品キャビティ空間部へ全周に亙って同時に成形材料
が注入されることにより、材料合流部であるウェルド部
が成形品である二次電池用ガスケットに発生することが
ない。したがって、後工程で二次電池用ガスケットが二
次電池の電極缶によってカシメられても、二次電池用ガ
スケットに割れが発生することがなく、よって二次電池
用ガスケットの品質を向上させることができる。
【0023】またこれに加えて、上記構成を備えた本発
明の請求項2による射出成形用金型においては、ディス
ク構造のゲート部の厚さが0.05〜0.12mmとさ
れているために、PPS樹脂等を成形材料として二次電
池用ガスケットを製造する場合に、型開きと同時にゲー
トカットが行なわれる型内ゲートカットを実現すること
が可能である。したがって、後のバリ除去工程等を省略
することができ、二次電池用ガスケットの製造工程を簡
易化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る射出成形用金型によって
製造されるガスケットの半裁断面図
【図2】同射出成形用金型の要部断面図
【図3】図2の要部拡大図
【図4】従来技術に係るピンゲートの配置およびウェル
ド部の発生状況を示す説明図
【図5】二次電池の説明図
【符号の説明】
1 ピンゲート 2 ガスケット 3 正極缶(電極缶) 4 負極缶 5 ウェルド部 6 基板部 7 内周リップ部 8 外周リップ部 11 射出成形用金型 12 固定側キャビティ 13 ストリッパープレート 14 コアー 15 エジェクタピン 16 スプルー部 17 材料溜り部 18 ゲート部 19 製品キャビティ空間部 20 成形材料

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二次電池の電極缶にカシメ固定される二
    次電池用ガスケット(2)を射出成形する金型(11)
    における材料溜り部(17)と製品キャビティ空間部
    (19)との間に、ディスク構造のゲート部(18)を
    設けたことを特徴とする射出成形用金型。
  2. 【請求項2】 請求項1の射出成形用金型において、 ディスク構造のゲート部(18)の厚さ(d)を0.0
    5〜0.12mmとしたことを特徴とする射出成形用金
    型。
JP2000328134A 2000-10-27 2000-10-27 射出成形用金型 Withdrawn JP2002127209A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8062026B2 (en) * 2009-03-25 2011-11-22 Auray Plast Device for injection molding
JP2014117814A (ja) * 2012-12-13 2014-06-30 Shinsei Kagaku Kogyo Co Ltd Pps樹脂製電池用ガスケットの製造方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8062026B2 (en) * 2009-03-25 2011-11-22 Auray Plast Device for injection molding
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