JPH07201469A - 調光装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】矩形波信号のデューティ比に応じた調光度合と
する調光装置において、矩形波信号を分周する分周回路
７を備え、分周回路７の出力周波数と等しい周波数によ
り照明負荷３を点灯させる。 【効果】低周波矩形波点灯であっても、専用調光信号を
正確に検出することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、調光形照明装置の点灯
周波数の設定に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から、専用調光信号として矩形波の
デューティ比の変化を利用する調光方式が多用されてい
る。その調光信号例は１ｋＨｚの周波数（１ｍｓ周期）
の矩形波であり、そのデューテイ比が７５％であれば、
照明負荷を７５％の明るさで点灯させる。照明負荷は白
熱灯・蛍光灯・高圧放電灯等々である。一般に、専用調
光信号と電源線は多数の照明負荷に送り配線される場合
が多い。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来技術には次の
問題がある。前述の通り、照明負荷としては、白熱灯、
蛍光灯、高圧放電灯等があるが、主として、その調光方
式は、位相制御方式、高周波点灯による調光方式、低周
波矩形波点灯による調光方式があげられる。この中で、
高圧放電灯や蛍光灯の点灯に多用されている低周波矩形
波方式においては、専用調光信号と類似した矩形波を用
いるため、相互の干渉による誤動作が起こりやすい。例
えば、１ｋＨｚの矩形波専用調光信号に対し、矩形波点
灯周波数を２００Ｈｚとした場合、両者が同期した周波
数でないため、電力が大きい低周波矩形波状の点灯周波
数により、矩形波専用調光信号の周波数にノイズが混入
し、調光信号を正確に受信できないおそれがある。ま
た、複数の照明負荷が同一配線上に接続された場合、そ
れぞれの点灯周波数のばらつきにより、その周波数のず
れの成分が発生し、それがノイズとなって専用調光信号
の受信がさらに困難となるおそれがある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、調光専用信号の波形を主波形とし、その主波形を分
周して従波形を作り、その従波形により照明負荷を点灯
させる。

【０００５】

【作用】点灯波形は、専用調光信号より作り出すので、
点灯周波数と専用調光信号周波数は常に同期した波形と
なる。従って、単独照明負荷の場合はもとより複数照明
負荷の場合であっても、同期して動作し、調光を決定す
るデューティ比の検出部に不要なノイズの発生はなく、
正確に調光信号を受信できる。

【０００６】

【実施例】以下、図示の本発明装置について説明する。
図１は照明調光装置のシステム図である。調光装置１・
２には電源線と専用調光信号線が入力され、照明負荷３
・４が調光点灯される。図２は本発明装置の回路図であ
る。図２回路は次のように動作する。電源線（商用交流
電源５の出力ライン）より入力された電圧は整流回路１
５により直流変換される。その後、降圧チョッパ回路に
より照明負荷３の負荷電力に応じた出力が作られる。降
圧チョッパ回路はトランジスタ１４１、インダクタ１４
２、整流器１４３、平滑コンデンサ１４４で形成される
ごく普通のものである。平滑コンデンサ１４４両端にあ
らわれる降圧チョッパ回路出力は直流であるため、トラ
ンジスタ９・１０・１１・１２を主体とするフルブリッ
ジ形インバータにより転極、交流化され、照明負荷３へ
供給される。従って、照明負荷３はトランジスタ９・１
０・１１・１２の動作周波数に対応した周波数の矩形波
電力によって点灯される。この動作周波数は、デューテ
ィ比が可変可能な矩形波信号発生器（調光操作器）６か
らの調光信号を分周回路７により変換した点灯信号を点
灯制御回路８に入力して作られる。図３は上記点灯動作
周波数の変換・形成の状況を示す。図３の事例では専用
調光信号６周期が点灯信号１周期に該当する６分周の分
周回路となっている。例えば、専用調光信号を１ｋＨｚ
とすると、点灯信号はその６分の１の１６６．７Ｈｚと
なる。一般的に、矩形波点灯を行う場合、照明負荷３の
再点弧電圧の発生をさけ、かつ転極用トランジスタ９・
１０・１１・１２の損失を低減するために、５０Ｈｚか
ら５００Ｈｚ程度が選択される場合が多い。従って、専
用調光信号を１ｋＨｚとすると、その１／２（＝５００
Ｈｚ）、１／３（＝３３３Ｈｚ）、１／４（＝２５０Ｈ
ｚ）、１／５（＝２００Ｈｚ）、１／６（＝１６６．７
Ｈｚ）、１／７（＝１４３Ｈｚ）、１／８（＝１２５Ｈ
ｚ）、１／１０（＝１００Ｈｚ）等々の分周比１／２０
までの周波数を選択することが可能である。このように
して、相互に同期した信号により照明負荷３を点灯させ
ると、図３に示す調光信号のデューティ比部（矢印部）
には、照明負荷３からのノイズ発生はなく、調光信号を
確実に検出できる。また、図１のように、２台の照明負
荷３・４がある場合、さらにはもっと多くの照明負荷
（３・４…）がある場合でも、デューティ比部へのノイ
ズ発生はなく調光信号検出の安定性が高まる。なお、本
実施例では降圧チョッパ（１４１〜１４４）とフルブリ
ッジ回路（９〜１２等）を用いた矩形波点灯の例を示し
たが、本発明は矩形波点灯の回路構成の如何にかかわら
ず、その矩形波点灯周波数と専用調光信号が同期し、か
つ分周されておれば、同様の効果が期待できる。

【０００７】

【発明の効果】本発明によれば、低周波矩形波点灯であ
っても、専用調光信号を正確に検出することが可能とな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明装置のシステム図

【図２】その個々の装置の回路図

【図３】その信号波形図

【符号の説明】 １・２…調光装置、３・４…照明負荷、５…交流電源、
６…専用調光信号発生手段、７…分周回路、８…点灯制
御回路、９・１０・１１・１２…トランジスタ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 矩形波信号のデューティ比に応じた調光度合とする調光
   装置において、前記矩形波信号を分周する分周回路を備
   え、該分周回路の出力周波数と等しい周波数により照明
   負荷を点灯させることを特徴とした調光装置。