JP2002280194A - 照明器具 - Google Patents

照明器具

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JP2002280194A
JP2002280194A JP2001076632A JP2001076632A JP2002280194A JP 2002280194 A JP2002280194 A JP 2002280194A JP 2001076632 A JP2001076632 A JP 2001076632A JP 2001076632 A JP2001076632 A JP 2001076632A JP 2002280194 A JP2002280194 A JP 2002280194A
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lighting
light
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fluorescent lamps
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JP2001076632A
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Tsutomu Kakiya
勉 垣谷
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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  • Discharge-Lamp Control Circuits And Pulse- Feed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】細管の蛍光ランブを使用し、かつ点灯回路とし
てインバータ式の高周波点灯回路を使用した場合に、調
光を深くしようとした時のランプ電圧の上昇を考慮した
耐圧設計が不要であり、しかも調光比を変えた場合に明
るさの不均一性を生じることが無く、多段階の調光が可
能な細管用の照明器具を提供すること。 【解決手段】照明器具10には、外形寸法のそれぞれ異な
る管径が20mm以下の複数(図では3本)の細管の環形
蛍光ランプ31,32,33が配置されていて、蛍光ランプ3
1,32,33をそれぞれのインバータ式点灯回路21,22,2
3で点灯する一方調光制御回路25の制御にて個別に光出
力を変えられるようにし、個別の蛍光ランプ31,32,33
ごとに全光,調光又は消灯状態を組み合わせることで、
器具全体として段階的に細かく調光レベルを設定できる
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数本の蛍光ラン
プを配置した照明器具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数本の蛍光ランプを配置した照
明器具においては、複数本のランプのうち消灯数を増減
させて器具全体としての光出力を調節することが行われ
ている(以下、従来技術1という)。
【0003】このような照明器具では、蛍光ランプとし
て管径が20mmを越える一般管(例えば管径29mm)を
使用し、かつ点灯回路としてインバータ式の高周波点灯
回路を使用した場合、深く調光しようとすると、インバ
ータのスイッチング周波数を高くする方向に制御するこ
とで連続的に調光を深くしていくことが可能である(以
下、従来技術2という)。
【0004】一方、近年、省資源,高効率及び外観の良
さ等の理由から、管径が20mm以下(例えば管径16m
m)の細管の蛍光ランブが開発され普及しつつあるのが
現状である(以下、従来技術3という)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光出力
の調光を、従来技術1のように蛍光ランプを消灯させる
ことで行うと、急激に明るさが低下する欠点があった。
さらに、蛍光ランプを被うカバーが付いているシーリン
グライトと呼ばれる照明器具では、1灯を消灯したよう
な場合、明るさに均一性がなくなってしまう問題があっ
た。
【0006】また、従来技術2では、一般管の場合、ラ
ンプ電流を小さくすることによって、図8のAに示すよ
うに光出力を定格の100%から40%位まで下げても
ランプ電圧は左程上昇することはなく、調光に伴って電
子部品の電圧定格を特に配慮する必要はなかった。
【0007】一方、従来技術3では、管径が20mm以下
(例えば管径16mm)の細管の蛍光ランブを使用し、か
つ点灯回路としてインバータ式の高周波点灯回路を使用
し、深く調光しようとした場合、スイッチング周波数を
高くする方向に制御することでランプ電流を下げていく
と、図8のBに示すように光出力を定格の100%から
40%位まで下げると光出力の小さい領域でランプ電圧
が急激に上昇する。このため、インバータ調光に伴って
電子部品の容量とか耐圧を上げなければならず、インバ
ータ回路の設計が難しくなり、コスト高になるという課
題があった。
【0008】更に詳しく言えば、図9に示すように、管
径が16mmの蛍光ランプでは光出力を100%から20
%になるようにランプ電流を低下させるとランプ電圧は
定格時の2.4倍程度まで上昇する。つまり、一般管で
は明るさを例えば20%位にしたいとしても電流を20
0mA位に絞ればその位の光出力に絞れても、管径が16
mmの細管では電流を100mA或いはそれよりもっと絞ら
なければ明るさを20%位にできなかった。従って、細
管の場合、深く調光しようとすれば、インバータ回路に
使用する電子部品の定格を上げる必要がある。例えばイ
ンバータトランス、バラスト巻線、半導体などについて
は、全光時のランプ電流値のほかに調光時のランプ電圧
値を考慮して設計する必要があり、使用する巻線や半導
体のコストが高くなるという問題があった。
【0009】そこで、本発明は上記の問題に鑑み、管径
が20mm以下(例えば管径16mm)の細管の蛍光ランブ
を使用し、かつ点灯回路としてインバータ式の高周波点
灯回路を使用した場合に、調光を深くしようとした時の
ランプ電圧の上昇を考慮した耐圧設計が不要であり、し
かも調光比を変更した場合に明るさの不均一性を生じる
ことが無く、細かい調光レベルの設定ができ、多段階の
調光が可能な細管用の照明器具を提供することを目的と
するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明による照
明器具は、管径が20mm以下の複数の蛍光ランプをそれ
ぞれ点灯する複数のインバータ式点灯回路と;前記複数
のインバータ式点灯回路をそれぞれ制御することで前記
複数の蛍光ランプを個別に調光可能とするもので、前記
複数の蛍光ランプを個別に全光,調光または消灯の組合
わせで制御し器具全体として多段階に調光する調光制御
回路と;を具備したものである。
【0011】上記の説明で、管径が20mm以下の蛍光ラ
ンプとしては、例えば管径16mmの環形蛍光ランブや直
管形蛍光ランブがある。インバータ式の点灯回路は、商
用交流電源からの交流電源電圧を入力し安定化直流電源
電圧を得る安定化直流電源回と、その直流電源電圧を入
力しスイッチング素子のオン/オフにて交流電圧に変換
して負荷である蛍光ランプに高周波の点灯電力を供給す
るインバータとで構成される。照明器具として例えば3
灯用照明器具を使用する場合は、3つの点灯回路の各々
につき全光,調光または消灯の組合わせで制御すること
で器具全体として27通りの光出力が可能であるが、実
際にはそのうちの例えば6通りの調光のみをユーザー操
作で指示できるようにする。従って、調光制御回路は、
ユーザーがリモコン送信機のような操作盤を操作・指示
することで例えば6段階調光のいずれかの調光コマンド
を受けると、その指示された調光ステップに応じた調光
制御が行われるように複数(例えば3つ)の点灯回路そ
れぞれに対して個別の調光指示(全光,調光,消灯)を
送り、器具全体としてユーザー所望の調光ステップで点
灯できるように各点灯回路を制御するものである。
【0012】請求項1の発明においては、管径20mm以
下の細管の蛍光ランプの場合は、一般管とは異なり、イ
ンバータ式の点灯回路で連続調光して20%や10%の
明るさにまで調光することはランプ電圧の上昇によって
困難であるが、本発明のように各蛍光ランプを全光,2
〜3段程度の調光,消灯の組合わせで制御することで器
具全体として多段階に調光できるように構成したもので
ある。これにより、管径20mm以下の細管の蛍光ランプ
を複数使用した多灯用照明器具において、細かい調光レ
ベルの設定が可能であり、多段階の調光が可能になると
共に、調光状態については2〜3段程度の調光(例えば
50%調光,70%調光)でよいので、この程度の調光
比ではランプ電圧の上昇は少なく、従って特別な耐圧部
品を用意する必要がなく低コストな段階別調光が可能な
多灯用照明器具を構成することができる。
【0013】請求項2の発明による照明器具は、管径が
20mm以下の複数の蛍光ランプのうちの1つ以上を組み
合わせたものを1組とし各組単位をそれぞれ点灯する複
数のインバータ式点灯回路と;前記複数のインバータ式
点灯回路をそれぞれ制御することで各組単位の蛍光ラン
プを組別に調光可能とするもので、前記複数の蛍光ラン
プを組別に全光,調光または消灯の組合わせで制御し器
具全体として多段階に調光する調光制御回路と;を具備
したものである。
【0014】上記の説明で、‘複数の蛍光ランプのうち
の1つ以上を組み合わせたものを1組とする’とは、1
つのインバータ式点灯回路で例えば2つの蛍光ランプを
同時に並列点灯する構成を意味している。従って、この
ような2つの蛍光ランプは1つの点灯回路で同時に、全
光,調光または消灯状態に制御されることになる。
【0015】請求項2の発明によれば、蛍光ランプ全て
に亘ってのランプごとに個別の全光,調光または消灯は
必ずしも行われないが、点灯回路を少なくした低コスト
の構成でかつ多段階の調光が可能な多灯用照明器具を構
成することができる。
【0016】請求項3の発明は、請求項1又は2の照明
器具において、前記複数の蛍光ランプは、外形寸法がそ
れぞれ異なる環形の蛍光ランプであり、器具上に同心円
状に配置されていることを特徴とする。
【0017】上記の説明で、‘外形寸法がそれぞれ異な
る環形の蛍光ランプ’は、換言すれば、定格の異なった
環形の蛍光ランプであることを意味している。従って、
直管を複数本並べた多灯用照明器具と対比してみると、
定格の異なった複数の環形の蛍光ランプが同心円状に配
置される多灯用照明器具を対象としているので、定格の
差による調光が可能である一方、同心円状に近接して配
置されていることから消灯状態のランプの明るさ変化が
目立ちにくいという利点をも有している。
【0018】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
か1つの照明器具において、前記調光制御回路は、複数
の蛍光ランプのうちランプ配列の端に位置する蛍光ラン
プから調光または消灯して全体として調光するようにし
たことを特徴とする。
【0019】請求項4の発明では、調光または消灯する
ランプがある場合には、ランプ並びの端に位置する蛍光
ランプから行うので、調光または消灯状態のランプの明
るさ変化が目立ちにくいという利点を有している。
【0020】請求項5の発明は、請求項1〜3のいずれ
か1つの照明器具において、前記調光制御回路は、複数
の蛍光ランプのうちランプ配列の中間に位置する蛍光ラ
ンプから調光または消灯して全体として調光するように
したことを特徴とする。
【0021】請求項5の発明では、調光または消灯する
ランプがある場合には、ランプ並びの中間に位置する蛍
光ランプから行うので、調光または消灯状態のランプの
明るさ変化が目立ちにくいという利点を有している。
【0022】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態について図面を
参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態の照明
器具を示す構成図である。本実施の形態では、多灯用照
明器具として3灯用のものを示している。
【0023】図1に示す照明器具10は、交流電源(例
えばAC100V)1からの交流電源電圧を入力し複数
(図では3本)の蛍光ランプ31,32,33を調光可
能に点消灯させることが可能な点灯装置2を備えて構成
されている。
【0024】蛍光ランプ31,32,33は、外形寸法
がそれぞれ異なる環形の3つの蛍光ランプであり、しか
もそれらのランプの管径は20mm以下の細管(例えば1
6mm管)である。
【0025】点灯装置2は、交流電源(AC)1からの
交流電源電圧をそれぞれに入力し、3本の蛍光ランプ3
1,32,33をそれぞれ点灯させるインバータ式の3
つの点灯回路21,22,23と、赤外線受光部24か
らのリモコンコード信号に基づいて3つの点灯回路2
1,22,23をそれぞれ個別に全光,調光または消灯
の組合わせで制御することが可能な調光制御回路25と
を有して構成されている。赤外線受光部24は、リモコ
ン送信機4からの赤外線によるリモコン制御信号を受光
し電気信号に変えて調光制御回路25に入力することが
可能である。
【0026】リモコン送信機4は、器具全体としての点
灯(全光),消灯,及び複数段階の調光を操作する操作
ボタンを有し、各操作ボタンの操作に応じて赤外線のリ
モコンコード信号を出力することが可能である。
【0027】上記の構成においては、調光は各蛍光ラン
プとも1種類の調光比(例えば50%調光)のみとし、
3本の蛍光ランプ31,32,33を個別にそれぞれ全
光,調光,又は消灯制御した場合、器具全体として最大
27通りに光出力の設定が可能である。
【0028】48W,38W,28Wの細管(管径16mm)
の環形蛍光ランプFHC34,FHC27,FHC20の3灯用照明器
具において、FHC34,FHC27,FHC20の各蛍光ランプ個別
に全光,50%調光,消灯制御させた場合には、例えば
下記の表1に示すような組合わせで制御を行えば違和感
なく非常に良好な多段階調光(表1では6段階調光)が
可能である。
【0029】
【表1】 なお、実際に調光設定を行うには、ユーザーがリモコン
送信機4に設けた調光ボタンを押す度に、調光制御回路
25が全光状態(100%点灯)から段階的に順次に調
光比が深くなるように各蛍光ランプ31,32,33の
全光,調光または消灯の組合わせを表1のように制御し
てもよいし、或いは、表1に示した6段階及び消灯の各
段階をダイレクトに指示する7つの段階別操作ボタンを
設けて、各ボタン操作に対応してダイレクトに所望の光
出力を得るように構成してもよい。
【0030】表1では3本の各蛍光ランプを個別に全
光,50%調光,または消灯の組合わせで制御すること
で器具全体として可能な27通りの光出力設定のうち、
6段階に調光設定できるようにしたものであるが、各蛍
光ランプの調光比を2段階以上(50%調光のほかに例
えば70%調光を加える)とすれば、さらに木目の細か
い調光設定が可能となる。ただし、使用する3本の各蛍
光ランプは、管径16mmの細管の蛍光ランプの場合であ
るので、一般管(管径20mmを越えるもの)とは異な
り、インバータ式の点灯回路で連続調光して20%や1
0%の明るさにまで調光することはランプ電圧の急上昇
によって困難であるが、管径16mmの細管の場合であっ
ても各蛍光ランプの調光ステップとして50%〜100
%範囲内の調光(例えば70%調光)を更に設けても、
この調光によるランプ電圧の上昇は少なく、従って特別
な耐圧部品を用意することなく低コストでより多段階の
調光が可能である。
【0031】図2は図1の構成の照明器具10における
器具シャーシ上の蛍光ランプの配置を示している。器具
シャーシ11は天井などに取り付けられており、そのシ
ャーシ表面にフック12やコネクタ部13などを用いて
環形の蛍光ランプ31,32,33が装着されている。
器具シャーシ11のほぼ中央には常夜灯14も配置され
ている。ただし、蛍光ランプ31,32,33を被うア
クリルなどのシーリングカバーを外した状態を示してあ
る。
【0032】図3は上記照明器具10におけるインバー
タ式点灯回路21,22,23の一構成例の回路図を示
している。インバータ式点灯回路21,22,23は同
様な回路構成であるので、そのうちの1つのインバータ
式点灯回路21について説明する。
【0033】図3において、交流電源1からの交流電源
電圧はコンデンサC1 ,C2 及びチョークコイルCHからな
るラインフィルタを介してダイオードブリッジからなる
全波整流回路DBで全波整流された後平滑コンデンサC3
にて平滑される。整流平滑された直流電圧は、整流ダ
イオードD1 ,平滑コンデンサC4 からなる第2の整流
平滑回路、コイルL1 及び平滑コンデンサC5 からなる
平滑回路を通して安定化した直流電圧とされた後、蛍光
ランプ31を負荷として有するインバータ210に供給
される。
【0034】インバータ210は、一石自励式のトラン
ジスタ・インバータ回路で構成されている。インバータ
210に入力する直流電圧の+ラインと−ライン間に
は、コンデンサC6 及びコイルL2 からなる並列共振回
路と、スイッチング手段であるトランジスタQ1 と該ト
ランジスタQ1 のコレクタ・エミッタ間に接続したダイ
オードD2 との並列回路と、を直列に接続してある。コ
ンデンサC6 及びコイルL2 からなる並列共振回路の+
側端部は、蛍光ランプ31の一方のフィラメント,始動
用コンデンサC7 ,蛍光ランプ31のもう一方のフィラ
メント,バラスト用コイルBL,直流カット用コンデン
サC8 ,及びフィードバック用トランスT1 の1次側コ
イルを直列に介して、コンデンサC6 及びコイルL2 か
らなる並列共振回路の−側端部に接続している。コンデ
ンサC6 及びコイルL2 からなる並列共振回路の+側端
部は、図示しない電源スイッチが投入されたときにスイ
ッチング用トランジスタQ1 のベースにトランジスタQ
1 起動用の電圧を与えるための高抵抗値の起動用抵抗R
1 を介してスイッチング用トランジスタQ1 のベースに
接続している。そして、スイッチング用トランジスタQ
1 のベース・エミッタ間に、スイッチング用の共振波形
(正弦波形)を生成するための共振回路が接続されてい
る。このベース側共振回路は、共振コンデンサC9 とフ
ィードバック用トランスT1 の2次側コイルからなる直
列共振回路の一端をスイッチング用トランジスタQ1 の
ベースに接続し、該直列共振回路の他端をスイッチング
用トランジスタQ1 のエミッタに接続している。共振コ
ンデンサC9 には並列に共振周波数を切り換える(即ち
調光切換えする)ための共振コンデンサC10がMOS
FETで構成されるスイッチ用トランジスタQ2 を介挿
して接続され、さらにトランジスタQ1のベース・エミ
ッタ間にQ1 のスイッチング動作を停止(即ち消灯)さ
せるためのスイッチ用トランジスタQ3 が接続され、さ
らにトランジスタQ1 のベース・エミッタ間にはトラン
ジスタQ1 がオフしたときにそのベースに溜まった電荷
を引き抜くための通路となる抵抗R2 とダイオードD3
の直列回路が接続されている。
【0035】そして、スイッチ用トランジスタQ2 のゲ
ートには、調光制御回路25の第1の調光制御出力端子
から50%調光のための調光信号S1 が抵抗を介して供
給で可能にされ、またスイッチ用トランジスタQ3 のベ
ースには、調光制御回路25の第2の調光制御出力端子
から消灯のための調光信号S2 が供給可能にされてい
る。
【0036】インバータ式点灯回路22,23について
も、負荷として蛍光ランプ32,33を用いたインバー
タ220,230が使用されている。インバータ22
0,230の構成は前記インバータ式点灯回路21のイ
ンバータ210と同様である。なお、調光制御回路25
において、GNDはグランドライン、S11,S12はそれぞ
れインバータ220への50%調光信号,消灯信号であ
り、S21,S22はそれぞれインバータ230への50%
調光信号,消灯信号である。
【0037】図3におけるインバータ式点灯回路21の
構成では、図示しない電源スイッチが投入されると、交
流電源電圧が直流電圧に変換されてインバータ210に
供給され、その電圧は起動用抵抗R1 を介してスイッチ
ング用トランジスタQ1 のベースに与えられ、トランジ
スタQ1 をオンし、同時にコイルL2 及びコンデンサC
6 からなる並列共振回路に供給されて共振動作を開始
し、かつ蛍光ランプ31の一方のフィラメント,始動用
コンデンサC7 ,他方のフィラメント,バラストコイル
BL,DCカット用コンデンサC8 ,及びトランスT1
の1次側コイルを通して電流が流れそのとき発生する共
振電圧に基づいて蛍光ランプ31が放電を開始し、その
時、トランスT1 の1次側コイルから2次側コイルに振
り込まれる電流(誘導電流)に基づいて該2次側コイル
と共振コンデンサC9 とでトランジスタQ1のベース側
に共振によるスイッチング信号が継続して発生し、これ
によってトランジスタQ1は一定周波数でスイッチング
動作し、蛍光ランプ31に一定周波数の高周波電流を流
してこれを高周波点灯させることになる。このとき、ス
イッチング用トランジスタQ1 のコレクタ・エミッタ間
電圧VCEとコレクタ電流Icは図4(a) ,(b) の波形と
なっている。
【0038】図5は図1の上記照明器具10におけるイ
ンバータ式点灯回路21,22,23の他の構成例の回
路図を示している。インバータ式点灯回路21,22,
23は同様な回路構成であるので、そのうちの1つのイ
ンバータ式点灯回路21について説明する。
【0039】図5において、交流電源1からの交流電源
電圧はコンデンサC1 ,C2 及びチョークコイルCHからな
るラインフィルタを介してダイオードブリッジからなる
全波整流回路DBで全波整流された後平滑コンデンサC3
にて平滑される。整流平滑された直流電圧は、コイルL
11,MOS FETで構成されるスイッチング用トランジス
タQ11,そのスイッチング用パルスを生成する駆動回路
5,転流ダイオードD11,及び平滑コンデンサC11から
なる昇圧チョッパ式の直流安定化電源回路に供給され
て、安定化した直流電圧とされた後、蛍光ランプ31を
負荷として有するインバータ210に供給される。
【0040】インバータ210は、変形ハーフブリッジ
型インバータ回路で構成されている。インバータ210
に入力する直流電圧の+ラインと−ライン間には、MO
SFETで構成される2つのスイッチング用トランジス
タQ12,Q13のドレイン,ソースが直列に接続され、ま
たトランジスタQ12,Q13の接続点と前記−ラインとの
間には、コイルL12,直流カット用コンデンサC12,蛍
光ランプ31の一方のフィラメント,始動用コンデンサ
C13,及び蛍光ランプ31の他方のフィラメントが直列
に接続されている。そして、2つのスイッチング用トラ
ンジスタQ12,Q13の各ゲートには、駆動回路6からト
ランジスタQ12,Q13を交互にオン/オフするためのス
イッチングパルスが供給されるようになっている。さら
に駆動回路6に対しては、調光制御回路25から50%
調光信号,消灯信号が供給されるようになっている。駆
動回路6は、50%調光信号を受けると、スイッチング
用トランジスタQ12,Q13に対するスイッチングパルス
の周波数を高くする方向に切り換えることが可能となっ
ており、蛍光ランプ31の明るさを50%に減光するこ
とができる。また、駆動回路6は、消灯信号を受ける
と、スイッチング用トランジスタQ12,Q13の各ゲート
に供給するスイッチング電圧を零にする(ゲート・ソー
ス間を短絡する)ことが可能となっており、蛍光ランプ
31を消灯することができる。
【0041】図5におけるインバータ式点灯回路21の
構成では、図示しない電源スイッチが投入されると、交
流電源電圧が直流電圧に変換されてインバータ210に
供給され、その電圧はスイッチング用トランジスタQ1
2,Q13の直列回路の両端に与えられ、トランジスタQ1
2,Q13は駆動回路6からのスイッチングパルスにて交
互にオン/オフされる。これによって始動時はコイルL
12とコンデンサC13が共振して蛍光ランプ31の両端に
高圧が加えられ、蛍光ランプ31は放電を開始し、点灯
する。トランジスタQ12がオンでトランジスタQ13がオ
フの時は、直流カット用コンデンサC12には図示実線の
矢印の向きでコンデンサC12のコイルL12側がプラスに
充電されコンデンサC12のランプ31側がマイナスとなる
ように充電され、トランジスタQ12がオフでトランジス
タQ13がオンした時は、直流カット用コンデンサC12に
充電された電荷が図示点線の矢印の向きで放電される。
結果として、蛍光ランプ31には、駆動回路6のスイッ
チング周波数による高周波電流が流れ、高周波点灯を維
持する。このとき、スイッチング用トランジスタQ12の
ドレイン・ソース間電圧VDSとコンデンサC12に流れる
電流Icは図6(a) ,(b) の波形となっている。図6
(b)の電流Icの実線波形は図5のIcの実線矢印方向
に流れる電流であり、点線波形は図5のIcの点線矢印
方向に流れる電流である。
【0042】図7に、本発明の他の実施の形態の照明器
具を示す構成図である。本実施の形態では、多灯用照明
器具として3灯用のものを示している。図1と同一の構
成要素には同一符号を付してある。
【0043】図7に示す照明器具10Aは、交流電源
(AC)1からの交流電源電圧を入力し複数(図では3
本)の蛍光ランプ31,32,33を調光可能に点消灯
させることが可能な点灯装置2Aを備えて構成されてい
る。
【0044】蛍光ランプ31,32,33は、外形寸法
がそれぞれ異なる環形の3つの蛍光ランプであり、しか
もそれらのランプの管径は20mm以下の細管(例えば1
6mm管)である。
【0045】点灯装置2Aは、交流電源(AC)1から
の交流電源電圧をそれぞれに入力し、2本の蛍光ランプ
31,32を同時に並列点灯させるインバータ式点灯回
路21Aと、もう1本の蛍光ランプ33を点灯させるイ
ンバータ式点灯回路23と、赤外線受光部24からのリ
モコンコード信号に基づいて2つの点灯回路21A,2
3をそれぞれ個別に全光,調光または消灯制御すること
が可能な調光制御回路25Aとを有して構成されてい
る。従って、蛍光ランプ31,32は調光制御回路25
Aからの制御データに基づき1つの点灯回路21Aで同
時に点消灯及び調光が制御されることになる。赤外線受
光部24は、リモコン送信機4からの赤外線によるリモ
コン制御信号を受光し電気信号に変えて調光制御回路2
5に入力することが可能である。
【0046】リモコン送信機4は、器具全体としての点
灯(全光),消灯,及び複数段階の調光を操作する操作
ボタンを有し、各操作ボタンの操作に応じて赤外線のリ
モコンコード信号を出力することが可能である。
【0047】上記の構成においては、3本の蛍光ランプ
31,32,33のうち、蛍光ランプ31,32を1組
とし、蛍光ランプ33をもう1組とし、各組単位の蛍光
ランプを組ごとに点消灯及び調光を行えるものである。
例えば、調光は各組の蛍光ランプとも1種類の調光比
(例えば50%調光)のみとし、各組ごとに個別にそれ
ぞれ全光,調光,又は消灯制御した場合、器具全体とし
て最大9通りに光出力の設定が可能である。従って、図
1の実施の形態とは異なり、蛍光ランプ全てに亘っての
ランプごとの全光,調光または消灯は必ずしも行われな
いが、点灯回路を少なくした低コストの複数段階調光が
可能である。
【0048】尚、以上述べた実施の形態では、蛍光ラン
プとして管径20mm以下の細管の環形ランプを使用した
例を説明したが、本発明はこれに限定されることなく、
管径20mm以下の細管の直管形ランプを使用したもので
あってもよい。
【0049】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、管径20mm以
下の細管の蛍光ランプを複数使用した多灯用照明器具に
おいて、細かい調光レベルの設定が可能であり、多段階
の調光が可能になると共に、調光状態については2〜3
段程度の調光(例えば50%調光,70%調光)でよい
ので、この程度の調光比ではランプ電圧の上昇は少な
く、従って特別な耐圧部品を用意する必要がなく段階別
調光が可能な細管用の多灯用照明器具を低コストで構成
することができる。
【0050】請求項2の発明によれば、多灯用照明器具
を構成する場合に、点灯回路数を少なくした低コストの
構成でかつ多段階の調光が可能な細管用の照明器具を構
成することができる。
【0051】請求項3の発明によれば、直管を複数本並
べた多灯用照明器具と対比してみると、定格の異なった
複数本の環形の蛍光ランプが同心円状に配置される多灯
用照明器具を構成しているので、定格の差による調光が
可能である一方、同心円状に近接して配置されているこ
とから消灯状態のランプの明るさ変化が目立ちにくいと
いう利点をも有している。
【0052】請求項4の発明によれば、調光または消灯
するランプがある場合には、ランプ配列の端に位置する
蛍光ランプから行うので、調光または消灯状態のランプ
の明るさ変化が目立ちにくいという利点を有している。
【0053】請求項5によれば、調光または消灯するラ
ンプがある場合には、ランプ配列の中間に位置する蛍光
ランプから行うので、調光または消灯状態のランプの明
るさ変化が目立ちにくいという利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の照明器具を示す構成
図。
【図2】図1の構成の照明器具における器具シャーシ上
の蛍光ランプの配置を示す図。
【図3】図1の照明器具におけるインバータ式点灯回路
の一構成例の回路図。
【図4】図3におけるインバータ式点灯回路のスイッチ
ング用トランジスタのコレクタ・エミッタ間電圧とコレ
クタ電流を示す波形図。
【図5】図1の照明器具におけるインバータ式点灯回路
の他の構成例の回路図。
【図6】図5におけるインバータ式点灯回路のスイッチ
ング用トランジスタのドレイン・ソース間電圧とコンデ
ンサに流れる電流を示す波形図。
【図7】本発明の他の実施の形態の照明器具を示す構成
図。
【図8】一般管ランプと細管ランプについて、光出力対
ランプ電圧の関係を示す特性図。
【図9】管径16mmの蛍光ランプのランプ電流対ランプ
電圧の関係を示す特性図。
【符号の説明】
1…交流電源 4…リモコン送信機 10,10A…照明器具 21,21A,22,23…インバータ式点灯回路 24…赤外線受光部 25,25A…調光制御回路 31,32,33…蛍光ランプ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】管径が20mm以下の複数の蛍光ランプをそ
    れぞれ点灯する複数のインバータ式点灯回路と;前記複
    数のインバータ式点灯回路をそれぞれ制御することで前
    記複数の蛍光ランプを個別に調光可能とするもので、前
    記複数の蛍光ランプを個別に全光,調光または消灯の組
    合わせで制御し器具全体として多段階に調光する調光制
    御回路と;を具備したことを特徴とする照明器具。
  2. 【請求項2】管径が20mm以下の複数の蛍光ランプのう
    ちの1つ以上を組み合わせたものを1組とし各組単位を
    それぞれ点灯する複数のインバータ式点灯回路と;前記
    複数のインバータ式点灯回路をそれぞれ制御することで
    各組単位の蛍光ランプを組別に調光可能とするもので、
    前記複数の蛍光ランプを組別に全光,調光または消灯の
    組合わせで制御し器具全体として多段階に調光する調光
    制御回路と;を具備したことを特徴とする照明器具。
  3. 【請求項3】前記複数の蛍光ランプは、外形寸法がそれ
    ぞれ異なる環形の蛍光ランプであり、器具上に同心円状
    に配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載
    の照明器具。
  4. 【請求項4】前記調光制御回路は、複数の蛍光ランプの
    うちランプ配列の端に位置する蛍光ランプから調光また
    は消灯して全体として調光するようにしたことを特徴と
    する請求項1〜3のいずれか1つに記載の照明器具。
  5. 【請求項5】前記調光制御回路は、複数の蛍光ランプの
    うちランプ配列の中間に位置する蛍光ランプから調光ま
    たは消灯して全体として調光するようにしたことを特徴
    とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の照明器具。
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