JPH07199965A - 車室内音の適応型能動消音装置 - Google Patents

車室内音の適応型能動消音装置

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JPH07199965A
JPH07199965A JP5336990A JP33699093A JPH07199965A JP H07199965 A JPH07199965 A JP H07199965A JP 5336990 A JP5336990 A JP 5336990A JP 33699093 A JP33699093 A JP 33699093A JP H07199965 A JPH07199965 A JP H07199965A
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JP
Japan
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reference signal
signal
control
control point
vehicle interior
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Application number
JP5336990A
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English (en)
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Yuji Kurata
雄司 倉田
Naohisa Koike
直久 小池
Hiroyuki Takada
弘之 高田
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
  • Exhaust Silencers (AREA)
  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、車室内音の適応型能動消音装置に
関し、入力される参照信号のレベル変動を抑制できるよ
うにして、所望の消音を行なえるようにすることを目的
とする。 【構成】 複数の参照信号と制御点信号検出手段2−1
からの制御点信号とを受けて、制御点信号が最小となる
ように2次音源3から出力される音波信号を制御すべ
く、適応フィルタを用いた制御手段4をそなえ、各参照
信号振幅レベル変動を抑制する自動ゲイン制御手段6−
1〜6−4を設けるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車室内音の適応型能動
消音装置に関する。一般に、自動車の車室内騒音の中で
乗員のうるささに及ぼす影響が大きい200Hz以下の
室内こもり音は、エンジン回転振動に起因したパネル振
動放射音が支配的であることから、その対策は車体の構
造、強度問題にまで関係する重要な問題である。
【0002】
【従来の技術】従来より、かかる室内こもり音を小さく
するために、適応フィルタを用いたアクティブノイズキ
ャンセラなる装置が提案されている。すなわち、かかる
アクティブノイズキャンセラでは、車室内の制御点での
信号が最小となるよう、適応フィルタを用いて、車室内
騒音に対し振幅が等しく位相が逆相となる音を2次音源
から出すような制御を行なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、アクティブ
ノイズキャンセラに多用される適応形FIRフィルタは
入力信号(参照信号,誤差信号)のパワーレベルの影響
を受けるため、例え誤差信号との相関が高い参照信号で
あっても、入力時の電圧が不足していると、思い通りの
こもり音低減効果を得ることができない。
【0004】また、多チャネルの参照入力系を有するア
クティブノイズキャンセラも提案されているが(特開平
1−501344号公報,特開平1−502973号公
報等参照)、この場合、系の出力信号は各参照信号のパ
ワーの影響を受ける。したがって、このような多チャネ
ルの参照入力系を有するアクティブノイズキャンセラに
おいて、各参照信号をそのまま入力すると、所望の消音
効果が得られない。
【0005】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、適応フィルタを用いた適応型能動消音装置に
おいて、入力される参照信号のレベル変動を抑制できる
ようにして、所望の消音を行なえるようにした、適応型
能動消音装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の車室
内音の適応型能動消音装置は、車両の騒音源に起因し振
幅レベル変動の大きい参照信号を検出する参照信号検出
手段と、車室内の制御点での信号を検出する制御点信号
検出手段と、該車室内へ向け音波信号を出力する2次音
源とをそなえるとともに、該参照信号発生手段からの参
照信号と該制御点信号検出手段からの制御点信号とを受
けて、該制御点信号が最小となるように該2次音源から
出力される音波信号を制御すべく、適応フィルタを用い
た制御手段をそなえてなる、車室内音の適応型能動消音
装置において、該参照信号検出手段に、参照信号振幅レ
ベル変動を抑制する自動ゲイン制御手段が設けられたこ
とを特徴としている。
【0007】また、本発明の車室内音の適応型能動消音
装置は、車両の騒音源に起因し振幅レベル変動の大きい
第1参照信号を検出する第1参照信号検出手段と、車両
の騒音源に起因するが該第1参照信号とは無相関の第2
参照信号を検出する第2参照信号検出手段と、車室内の
制御点での信号を検出する制御点信号検出手段と、該車
室内へ向け音波信号を出力する2次音源とをそなえると
ともに、該第1参照信号発生手段からの第1参照信号と
該制御点信号検出手段からの制御点信号とを受けて、該
制御点信号が最小となるように該2次音源から出力され
る音波信号を制御すべく、適応フィルタを用いた第1制
御手段と、該第2参照信号発生手段からの第2参照信号
と該制御点信号検出手段からの制御点信号とを受けて、
該制御点信号が最小となるように該2次音源から出力さ
れる音波信号を制御すべく、適応フィルタを用いた第2
制御手段とをそなえてなる、車室内音の適応型能動消音
装置において、該第1参照信号検出手段に、第1参照信
号振幅レベル変動を抑制する自動ゲイン制御手段が設け
られたことを特徴としている。
【0008】
【作用】上述の本発明の車室内音の適応型能動消音装置
では、適応フィルタを用いた制御手段により、参照信号
発生手段からの参照信号と制御点信号検出手段からの制
御点信号とを受けて、制御点信号が最小となるように2
次音源から出力される音波信号を制御することが行なわ
れるが、このとき参照信号は自動ゲイン制御手段によっ
て参照信号振幅レベル変動を抑制されて(調整されて)
入力される。
【0009】また、本発明の車室内音の適応型能動消音
装置は、適応フィルタを用いた第1制御手段により、第
1参照信号発生手段からの第1参照信号と制御点信号検
出手段からの制御点信号とを受けて、制御点信号が最小
となるように2次音源から出力される音波信号を制御す
るとともに、適応フィルタを用いた第2制御手段によ
り、第2参照信号発生手段からの第2参照信号と制御点
信号検出手段からの制御点信号とを受けて、制御点信号
が最小となるように2次音源から出力される音波信号を
制御することが行なわれるが、このとき、少なくとも、
第1参照信号は自動ゲイン制御手段によって第1参照信
号振幅レベル変動を抑制されて(調整されて)入力され
る。
【0010】
【実施例】以下、図面により、本発明の実施例について
説明する。 (a)第1実施例の説明 図1〜図13は本発明の第1実施例としての車室内音の
適応型能動消音装置を示すもので、図1はそのシステム
ブロック図、図2はシステムコントロールユニットの詳
細を示すブロック図、図3はその自動ゲイン調整式増幅
器の電気回路図、図4はその自動ゲイン調整式増幅器の
ブロック図、図5は本装置の制御アルゴリズムを説明す
るブロック図、図6,図7はいずれもその制御要領を説
明するフローチャート、図8〜図12はそれぞれその作
用を説明するためのグラフ、図13は多点入力系の検討
モデルを説明する図である。
【0011】さて、この第1実施例では、図1〜図3に
示すように、車室200内の制御点(評価点)での信号
を検出する制御点信号検出手段が設けられているが、こ
の制御点信号検出手段は、車室200内の運転席201
のヘッドレストに設けられた制御マイク(例えば簡易コ
ンデイサマイク)2−1として構成されている。更に詳
細には、この制御マイク2−1は、ヘッドレストの車室
中央寄り部分に、ゴムケースを介して設けられている。
このように制御マイク2−1をヘッドレストの車室中央
寄り部分に設けるのは、ガラスの反射等の影響を少なく
して、効果面積を拡大させるためである。
【0012】また、この制御マイク2−1で検出された
制御点信号は、シートバック内に設けられたマイクロホ
ンアンプ(増幅器)12で増幅されるようになってい
る。さらに、車室200内へ向け音波信号(2次ソース
信号)を出力する2次音源としてのスピーカ(キャンセ
リングスピーカ)3が設けられているが、この場合、ス
ピーカ3は、車室200のリアシート203の後端に続
くリヤシェルフ部分において、トランクルームをバック
キャビティとして利用しうる位置に配設されている。
【0013】また、車両の種々の騒音源に起因する参照
信号を発生する第1〜第5の参照信号発生手段が設けら
れているが、各参照信号発生手段は、エンジン振動を検
出する加速度センサ1−1,ロードノイズを検出する加
速度計(又はロードノイズ検出マイク)1−2〜1−5
で構成されている。なお、加速度センサ1−1は、エン
ジン100と車体とを結合しているロールマウント近傍
の上下振動を検出するものであるが、エンジンノイズ情
報としては、電子制御装置(ECU)からのエンジンパ
ルス(点火パルス)であってもよい。このECUは、エ
ンジン回転数センサやエンジン負荷センサ等の検出信号
を受けて、エンジン100の点火時期制御のための信号
や燃料供給制御(空燃比制御)のための信号を出力する
もので、マイクロプロセッサやメモリ等からなる公知の
ものであり、通常、ECU5からはエンジンパルス(点
火パルス)を容易に取り出すことができるようになって
いる。
【0014】また、加速度計1−2〜1−5は、それぞ
れ前後左右のサスペンションに取り付けられて、路面か
らの振動を検出するものである。すなわち、加速度計1
−2は右前輪のサスペンションに取り付けられて路面か
らの振動を検出し、加速度計1−3は左前輪のサスペン
ションに取り付けられて路面からの振動を検出し、加速
度計1−4は右後輪のサスペンションに取り付けられて
路面からの振動を検出し、加速度計1−5は左後輪のサ
スペンションに取り付けられて路面からの振動を検出す
るものである。なお、加速度計1−2〜1−5で得られ
る信号の相関係数の周波数分布は、図9の(a)〜
(d)のようになり、各信号間の相関は低い(図9
(e)参照)。
【0015】そして、これらの加速度計1−2〜1−5
で検出されるロードノイズは、一般に振幅レベル変動が
大きい。また、その他、排気音源や風切音源等からの騒
音信号(排気音,風切音等)を検出するものを、参照信
号発生手段としてもよい。なお、走行時車内で観測され
る騒音のスペクトル分布の一例を示すと、図8のように
なる。この図8から、ロードノイズが比較的低い周波数
帯域に現れ、エンジンこもり音,タイヤ共鳴音の順で周
波数が高くなっていることが分かる。
【0016】ところで、システムコントロールユニット
13が、トランクルーム内に配設されている。そして、
このシステムコントロールユニット13へは、図1,2
に示すように、加速度センサ1−1,加速度計1−2〜
1−5および制御マイク2−1からの検出信号が入力さ
れるとともに、スピーカ3へスピーカアンプ7を介して
2次ソース信号が出力されるようになっている。このと
き、加速度計1−2〜1−5からの検出信号は、自動ゲ
イン調整式増幅器6−1〜6−4を介して、システムコ
ントロールユニット13へ入力されるようになってい
る。
【0017】ここで、各自動ゲイン調整式増幅器6−i
(i=1〜4)は、図4に示すように、増幅部6−i−
1,ゲイン調整部6−i−2,ローパスフィルタ部(L
PF)6−i−1をそなえて構成されており、ゲイン調
整部6−i−2の作用によって、増幅部6−i−1の増
幅率を自動調整して、入力信号変動を抑制するようにな
っており、その回路構成は例えば図3に示すような公知
の回路構成とすることができる。これにより、各自動ゲ
イン調整式増幅器6−iは、参照信号振幅レベル変動を
抑制する自動ゲイン制御手段(AGC)としての機能を
もつことになる。
【0018】なお、各自動ゲイン調整式増幅器6−iの
入出力特性および周波数特性は、それぞれ図10,11
のようになる。さらに、このシステムコントロールユニ
ット13は、数値演算プロセッサ40,ROM41,R
AM42,ディジタルシグナルプロセッサ(以下、DS
Pという)43,ステータスコントロールレジスタ(以
下、SCRという)44,クロック発生器45,ローパ
スフィルタ51−1〜51−5,52,53,A/D変
換器61−1〜61−5,62,D/A変換器63,タ
イミング発生器8,シリアルポート10をそなえてお
り、更に数値演算プロセッサ40,ROM41,RAM
42,DSP43,SCR44,A/D変換器61−1
〜61−5,62,D/A変換器63は、光電変換器
(O/E)および電光変換器(E/O)付きの光ファイ
バ15を介して接続されている。
【0019】そして、これらの数値演算プロセッサ4
0,ROM41,RAM42,DSP43,SCR4
4,クロック発生器45で、主制御部4を構成する。こ
こで、数値演算プロセッサ40は、消音制御(アクティ
ブノイズキャンセル)のための演算に使用されるDSP
で、この数値演算プロセッサ40のバス上に、ROM4
1,RAM42,DSP43,SCR44が配置された
形態をとっている。
【0020】ROM41は、消音伝達系の特性情報〔ス
ピーカ(2次音源)3から車室200内の制御点(制御
マイク2−1配設位置)までの伝達系やスピーカ3,ア
ンプ7,マイク2−1の周波数特性(伝達関数)を含
む〕等を記憶するものである。RAM42は、制御プロ
グラムを記憶するもので、DSP43はディジタルフィ
ルタプロセッサとして機能するもので、SCR44はD
SP43と数値演算プロセッサ40との間のアドレス割
り振りを制御するものである。
【0021】クロック発生器45は数値演算プロセッサ
40のための動作クロックを発生するものである。ロー
パスフィルタ51−1〜51−5,52,53,A/D
変換器61−1〜61−5,62,D/A変換器63
は、加速度センサ1−1,加速度計1−2〜1−5,制
御マイク2−1,スピーカ3と主制御部4との間のイン
タフェースで、加速度センサ1−1で検出されたアナロ
グ信号は、ローパスフィルタ51−1でろ波されたあ
と、A/D変換器61−1でディジタル信号に変換され
て、主制御部4へ入力され、加速度計1−2〜1−5で
検出されたアナログ信号は、自動ゲイン調整式増幅器6
−1〜6−4でゲインを自動調整されてから、ローパス
フィルタ51−2〜51−5でろ波されたあと、A/D
変換器61−2〜61−5でディジタル信号に変換され
て、主制御部4へ入力され、更に制御マイク2−1で検
出されたアナログ信号は、ローパスフィルタ52でろ波
されたあと、A/D変換器62でディジタル信号に変換
されて、主制御部4へ入力される一方、主制御部4から
の2次ソ−ス信号は、D/A変換器63でアナログ信号
に変換されたあと、ローパスフィルタ53でろ波され
て、スピーカ3へ出力されるようになっている。
【0022】なお、ローパスフィルタはスピーカ3から
エイリアスを防止するために最大制御周波数以上の帯域
出力をカットするようなものが使用される。タイミング
発生器8は、A/D変換器61−1〜61−5,62,
D/A変換器63の入出力タイミングを決めるタイミン
グパルスを発生するもので、数値演算プロセッサ40が
コントロールレジスタにコマンドを書き込むことにより
スタート/ストップするようになっている。
【0023】シリアルポート10は外部のコンピュータ
との接続用外部端子である。なお、このシステムは電源
オンにてオンボードROMにより制御プログラムがブー
トされ、スタンドアロン作動するようになっている。と
ころで、本実施例では、システムコントロールユニット
13の主制御部4は、加速度センサ1−1,加速度計1
−2〜1−5からの参照信号(加速度計1−2〜1−5
からの参照信号は前述のごとくゲイン調整されたもので
ある)と制御マイク2−1で検出された制御点信号とを
受けて、この制御点信号が最小(望ましくは0)となる
ように、スピーカ3から出される音波信号を制御すべ
く、適応フィルタを用いた制御手段(この場合、5つの
適応フィルタを用いた制御手段が設けられ、各制御手段
からの信号が加算手段5で加算されてスピーカ3から出
力されるようになっている)として構成されている。さ
らにこの例では、主制御部4が、最小自乗誤差推定法
(LMS法)によるアルゴリズムを用いた適応フィルタ
を用いて消音制御を行なうようになっている。
【0024】さらに、この実施例では、消音制御を行な
う前に、予めスピーカ3から車室200内の制御点(制
御マイク2−1配設位置)までの伝達系を含む消音伝達
系の特性(伝達関数)Dを計測しておく。この計測は次
のようにして行なう。即ち、スピーカ3からM系列ラン
ダム音(ホワイトノイズ)を出力して、これを制御マイ
ク2−1で検出することにより、消音伝達系の特性Dを
計測するのである。
【0025】その後は、この計測された消音伝達系の特
性情報を参照信号の補正情報として使用して、上記主制
御部4による消音制御を行なう。即ち、参照信号を計測
された消音伝達系の特性情報D′をもつフィルタでフィ
ルタリングして、これと制御マイク2−1で検出された
制御点信号とから、LMS法によるアルゴリズムを用い
て、フィルタ係数を更新していくのである。
【0026】つぎに、本システムの基本アルゴリズムを
詳述する。まず、このシステムの消音制御(アクティブ
ノイズコントロール)は参照信号入力を5チャネルもつ
Single−Erorr−Filtered−X L
MSアルゴリズムを用いた適応FIRフィルタにより行
なう。この場合、5系統のLMSアルゴリズムを用いた
適応FIRフィルタが使用されるが、1系統にのみ着目
しても本質は変わらないので、1系統にのみ着目した基
本ブロック図を図5に示す。このブロック図において、
Tは車体伝達系の特性〔騒音源から制御点(制御マイク
2−1設置位置)までの音響伝達特性を含む〕、Wは適
応FIRフィルタ、Dは消音伝達系の特性〔2次音源
(スピーカ3)から制御点(制御マイク2−1設置位
置)までの音響伝達特性を含む〕、D′はDのモデル、
LMSはLMSアルゴリズムである。
【0027】本システムは、騒音源より参照信号X
(t)(この参照信号Xは寄与度Aijを各騒音信号S
i毎に加味して得られた信号ΣAij・Siである)を
入力しFIRにより畳み込んで出力Y(t)を求める。 Y(t)=ΣW(i)X(t−i) ・・(1) なお、(1)式については、i=0〜N−1についての
総和をとるようになっている。
【0028】また、本システムが−Y(t)を出力する
と、音場の伝達特性により制御点における誤差信号Eが
得られる。 E(t)=T(z)X(z)−D(z)Y(z) ・・(2) さらに、参照信号X(t)と誤差信号E(t)との因果
関係を保つためにX(t)をフィルタリングしてd
(t)を求める。
【0029】 d(t)=ΣD′(i)X(t−i) ・・(3) なお、(3)式についても、i=0〜N−1についての
総和をとるようになっている。そして、上記の誤差信号
E(t)とd(t)よりLMSアルゴリズムを用いてフ
ィルタ係数W(i)を更新する。つまり、 Wn(i)=Wo(i)+kE(t)d(t−i)
(i=0〜N−1)・・(4) ここで、Wn(i)は更新後のフィルタ係数、Wo
(i)は更新前のフィルタ係数、kは更新係数である。
【0030】これにより、フィルタは誤差信号を最小と
する最適フィルタに収束する。また、エラーEは参照信
号X,フィルタ係数W,消音伝達系特性Dによって決ま
る。つまり、入力データとエラーとの因果関係を保つた
め使用するLMSアルゴリズムの前段に上記Dを考慮す
る必要がある。このために、このシステムでは、その適
応アルゴリズムをFiltered−X−LMSアルゴ
リズムとしたのてあり、適応制御の開始前に、このDの
同定を行なうようにしたのである。
【0031】このようにすれば、制御開始後、十分な時
間がたてばWはウィナーフィルタに収束し、それが理想
的であるとすれば、W=−(T/D)となる。つまり、
WはTのフォーワードモデリングおよびDのインバース
モデリングを同時に行なうことになる。このとき、入力
ノイズ信号をXとすると、Tの出力はTXとなり、Wの
出力は(−TX/D)で示され、Dの出力は(−TX/
D)・D=−TXとなる。
【0032】つまり、評価点(制御点)となる加算点
(P参照)では、誤差信号Eは0になる。ここで、Tお
よびDを極座標表現すると、 W=(T/D)exp〔−j(θt−θd)〕 ・・(5) で示される。なお、実機モデルを考えると、車室内で計
測されるエンジン吸気音はエンジン回転(振動)に起因
しているため、常にTの遅延より大きく、(θt−θ
d)は正の値を示す。つまり、Wは遅れ要素となるため
制御可能と考えられる。
【0033】ところで、前記のごとく、加速度計1−2
〜1−5で得られる信号間の相関は低いが、このような
信号が複数参照信号として系に入力される場合に系に及
ぼす影響について、簡単に説明する。まず、多点入力系
の検討モデルを示すと、図13のようなる。この図にお
いて、W(Z)は適応フィルタの伝達関数、J(Z)は
第1参照信号Sの伝達関数、H(Z)は第2参照信号N
の伝達関数である。
【0034】適応アルゴリズムにより、W(Z)はウィ
イナフィルタに収束する。従って、 W(Z)=φxd(Z)/φxx(Z) ・・(6) となる。ここで、φxd(Z)はプライマリ入力とリフ
ァレンス入力とのクロススペクトル、φxx(Z)はリ
ファレンス入力と入力信号xとのパワースペクトルであ
り、信号S,Nは無相関とすると、 φxx(Z)= φss(Z)|J(Z)|2 +φnn(Z)|H(Z)|2 ・・(7) φxd(Z)= φss(Z)J(Z -1 )+φnn(Z)H(Z-1) ・・(8) ここで、φss(Z)は参照信号Sのパワースペクト
ル、φnn(Z)は参照信号Nのパワースペクトルであ
る。
【0035】従って、(6)〜(8)式から、 W(Z)=〔φss(Z)J(Z -1 )+φnn(Z)H(Z-1)〕/〔φss (Z)|J(Z)|2 +φnn(Z)|H(Z)|2 〕 ・・・(9) となる。この(9)式から、伝達関数は参照信号のパワ
ーレベルに影響されることがわかる。
【0036】よって、この実施例では、加速度計1−2
〜1−5で得られる信号を、自動ゲイン調整式増幅器6
−iでゲイン調整して、信号振幅レベル変動を抑制して
から、システムコントロールユニット13へ入力してい
るのである。つぎに、このシステムにおける制御フロー
を示すと、図6,7のようになるが、まず、適応制御の
開始前に行なうDの同定要領を図6に基づき説明する。
ステップA1で、A/D,D/A変換,制御レジスタ,
カウンタ等について初期設定を施し、更にA/D変換を
スタートさせて、ステップA2で、M系列信号を生成す
る。その後は、ステップA3で、適応フィルタ計算を行
ない、更にD/A変換をスタートさせて、ステップA4
で、適応フィルタ係数を更新するという動作を繰り返す
ことにより、消音伝達系の特性の同定を行なうのであ
る。
【0037】そして、その後は、図7に示すような動作
が行なわれる。すなわち、まず、ステップB1に示すよ
うに、A/D,D/A変換,制御レジスタ,カウンタ等
について初期設定を施し、更に予め計測しておいた消音
伝達系の特性情報(初期インパルス応答)を読み込んで
から、参照信号を生成する(ステップB2)。この場
合、加速度計1−2〜1−5からの参照信号は前述のご
とくゲイン調整されたものである。
【0038】その後は、A/D,D/A変換をスタート
させて、適応フィルタ計算を行ない、適応フィルタ係数
を更新する(ステップB3〜B5)。更に同様の処理動
作を繰り返すことにより、適応FIRフィルタによる畳
み込み演算を行ない、誤差信号が所定のレベル以下にな
るまで、LMS法による係数の更新を行なって、スピー
カ3へ出力信号を出す。
【0039】なお、適応フィルタのタップ数とノイズ低
減量との関係はほぼ直線的な比例関係にあることから、
タップ数を増やせば効果量が大きくなるが、使用するD
SPの性能や個数およびコストとの関係をにらんで決定
する必要があるため、たとえばタップ数としては256
あるいは128とすることが行なわれる。また、適応フ
ィルタを用いた消音制御では、使用するタップ数間に最
低1/4波長以上の波形が存在するサンプリング周波数
で制御する必要があるため、これに従ってサンプリング
周波数を決定する。
【0040】このように適応フィルタを用いた適応型能
動消音装置において、入力される参照信号の振幅レベル
変動が大きくても、そのパワーを全てほぼ同じように調
整して、参照信号振幅レベル変動を抑制できるので、所
望の消音を行なうことができる。すなわち、図12か
ら、アクティブノイズコントロール(ANC)も自動ゲ
インコントロール(AGC)も施したもの(図12の実
線特性参照)が、他のもの〔ANCを施していないもの
(図12の鎖線特性参照)やANCだけを施したもの
(図12の点線特性参照)〕に比べて、消音効果が広い
周波数帯域にわたり高いことがわかるのである。
【0041】さらに、予め消音伝達系の特性を計測して
おき、計測された消音伝達系の特性情報を参照信号の補
正情報として使用して、システムコントロールユニット
13による消音制御を行なうので、制御開始後において
システムを安定に動作させることができる。なお、この
実施例では、加速度計1−2〜1−5からの全ての参照
信号について、ゲイン調整を施しているが、加速度計1
−2〜1−5からの一部の参照信号について、ゲイン調
整を施して、相対的に信号間のレベル変動を抑制するよ
うにしてもよい。
【0042】(b)第2実施例の説明 図14,図15は本発明の第2実施例としての車室内音
の適応型能動消音装置を示すもので、図14はその要部
ブロック図、図15はそのシステムブロック図であり、
各図中、図1〜図13と同じ符号はほぼ同様の部分を示
す。さて、この第2実施例では、振幅レベル変動の大き
い参照信号が1つの場合のもので、この参照信号の振幅
レベル変動を抑制するために、自動ゲイン制御手段とし
ての自動ゲイン調整式増幅器6をそなえたものである。
【0043】すなわち、この第2実施例では、図14,
15に示すように、車室内の制御点(評価点)での信号
を検出する制御点信号検出手段が設けられているが、こ
の制御点信号検出手段も、車室内の運転席のヘッドレス
トに設けられた制御マイク(例えば簡易コンデイサマイ
ク)2−1として構成されている。また、この制御マイ
ク2−1で検出された制御点信号は、シートバック内に
設けられたマイクロホンアンプ(増幅器)12で増幅さ
れるようになっている。
【0044】さらに、車室内へ向け音波信号(2次ソー
ス信号)を出力する2次音源としてのスピーカ(キャン
セリングスピーカ)3が設けられているが、この場合
も、スピーカ3は、車室のリアシートの後端に続くリヤ
シェルフ部分において、トランクルームをバックキャビ
ティとして利用しうる位置に配設されている。また、車
両の騒音源に起因し振幅レベル変動の大きい参照信号を
発生する参照信号発生手段1が設けられているが、この
参照信号発生手段1としては、例えばエンジン振動を検
出する加速度センサやロードノイズを検出する加速度計
(又はロードノイズ検出マイク)や排気音源や風切音源
等からの騒音信号(排気音,風切音等)を検出するもの
等が考えられる。
【0045】また、トランクルーム内に配設されたシス
テムコントロールユニット13へは、参照信号発生手段
1および制御マイク2−1からの検出信号が入力される
とともに、スピーカ3へスピーカアンプ7を介して2次
ソース信号が出力されるようになっている。このとき、
参照信号発生手段1からの信号は、参照信号振幅レベル
変動を抑制する自動ゲイン制御手段(AGC)としての
機能をもつ自動ゲイン調整式増幅器6を介して、システ
ムコントロールユニット13へ入力されるようになって
いる。
【0046】なお、自動ゲイン調整式増幅器6として
は、図3,4で示した自動ゲイン調整式増幅器6−iと
同じ構成のものが使用される。さらに、システムコント
ロールユニット13は、数値演算プロセッサ40,RO
M41,RAM42,DSP43,SCR44,クロッ
ク発生器45,ローパスフィルタ51,52,53,A
/D変換器61,62,D/A変換器63,タイミング
発生器8,シリアルポート10をそなえており、更に数
値演算プロセッサ40,ROM41,RAM42,DS
P43,SCR44,A/D変換器61,62,D/A
変換器63は、光電変換器(O/E)および電光変換器
(E/O)付きの光ファイバ15を介して接続されてい
る。
【0047】そして、これらの数値演算プロセッサ4
0,ROM41,RAM42,DSP43,SCR4
4,クロック発生器45で、主制御部4を構成する。こ
こで、数値演算プロセッサ40,ROM41,RAM4
2,DSP43,SCR44,クロック発生器45につ
いては、前述の第1実施例のものと同じであるので、そ
の説明は省略する。
【0048】なお、ローパスフィルタ51,52,5
3,A/D変換器61,62,D/A変換器63は、参
照信号発生手段1,制御マイク2−1,スピーカ3と主
制御部4との間のインタフェースで、参照信号発生手段
1で検出された信号は、自動ゲイン調整式増幅器6でゲ
インを自動調整されてから、ローパスフィルタ51でろ
波されたあと、A/D変換器61でディジタル信号に変
換されて、主制御部4へ入力され、更に制御マイク2−
1で検出されたアナログ信号は、ローパスフィルタ52
でろ波されたあと、A/D変換器62でディジタル信号
に変換されて、主制御部4へ入力される一方、主制御部
4からの2次ソ−ス信号は、D/A変換器63でアナロ
グ信号に変換されたあと、ローパスフィルタ53でろ波
されて、スピーカ3へ出力されるようになっている。
【0049】なお、ローパスフィルタはスピーカ3から
エイリアスを防止するために最大制御周波数以上の帯域
出力をカットするようなものが使用される。タイミング
発生器8は、A/D変換器61,62,D/A変換器6
3の入出力タイミングを決めるタイミングパルスを発生
するもので、数値演算プロセッサ40がコントロールレ
ジスタにコマンドを書き込むことによりスタート/スト
ップするようになっている。
【0050】なお、このシステムも電源オンにてオンボ
ードROMにより制御プログラムがブートされ、スタン
ドアロン作動するようになっている。ところで、本実施
例でも、システムコントロールユニット13の主制御部
4は、参照信号発生手段1からの参照信号(この参照信
号は前述のごとくゲイン調整されたものである)と制御
マイク2−1で検出された制御点信号とを受けて、この
制御点信号が最小(望ましくは0)となるように、スピ
ーカ3から出される音波信号を制御すべく、適応フィル
タを用いた制御手段として構成されている。さらにこの
例でも、主制御部4が、最小自乗誤差推定法(LMS
法)によるアルゴリズムを用いた適応フィルタを用いて
消音制御を行なうようになっている。
【0051】さらに、この実施例でも、消音制御を行な
う前に、予めスピーカ3から車室200内の制御点(制
御マイク2−1配設位置)までの伝達系を含む消音伝達
系の特性(伝達関数)Dを計測しておく。この計測は次
のようにして行なう。即ち、スピーカ3からM系列ラン
ダム音(ホワイトノイズ)を出力して、これを制御マイ
ク2−1で検出することにより、消音伝達系の特性Dを
計測するのである。
【0052】その後は、この計測された消音伝達系の特
性情報を参照信号の補正情報として使用して、上記主制
御部4による消音制御を行なう。即ち、参照信号を計測
された消音伝達系の特性情報D′をもつフィルタでフィ
ルタリングして、これと制御マイク2−1で検出された
制御点信号とから、LMS法によるアルゴリズムを用い
て、フィルタ係数を更新していくのである。
【0053】なお、この実施例にかかるシステムの基本
アルゴリズム(図5参照)については、前述第1実施例
と同じであるので、その説明を省略する。つぎに、この
システムにおける制御フローについても、前述の第1実
施例で説明したもの(図6,7参照)と同じであるの
で、やはりその説明を省略する。このようにこの第2実
施例では、振動レベル変動の大きい参照信号の入力レベ
ルが不足しないように、レベル調整を行なって、参照信
号振幅レベル変動を抑制するので、所望の消音を行なう
ことができる。
【0054】なお、この場合も、予め消音伝達系の特性
を計測しておき、計測された消音伝達系の特性情報を参
照信号の補正情報として使用して、システムコントロー
ルユニット13による消音制御を行なうので、制御開始
後においてシステムを安定に動作させることができる。 (c)その他 なお、予め消音伝達系の特性を計測することなく、シス
テムコントロールユニット13による消音制御を行なう
ものに対しても、本発明を同様にして適用できることは
いうまでもない。
【0055】また、本発明は、制御点が複数個になった
ものにも、適用することができ、この場合、本発明の手
法によって生成された参照信号を使用する。さらに、2
次音源としては、上記のようにスピーカ3を車室200
のリアシート203の後端においてトランクルームをバ
ックキャビティとして利用しうる位置に配設するほか、
ルーフパネルに加振機を設けたり、フロアパネルに加振
機を設けたりして、これらを2次音源としてもよい。
【0056】また、A/D変換器,D/A変換器,RO
M,RAM,DSP等の接続ラインは銅線でももちろん
かまわない。
【0057】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の車室内音
の適応型能動消音装置によれば、車両の騒音源に起因し
振幅レベル変動の大きい参照信号を検出する参照信号検
出手段と、車室内の制御点での信号を検出する制御点信
号検出手段と、該車室内へ向け音波信号を出力する2次
音源とをそなえるとともに、該参照信号発生手段からの
参照信号と該制御点信号検出手段からの制御点信号とを
受けて、該制御点信号が最小となるように該2次音源か
ら出力される音波信号を制御すべく、適応フィルタを用
いた制御手段をそなえてなる、車室内音の適応型能動消
音装置において、該参照信号検出手段に、参照信号振幅
レベル変動を抑制する自動ゲイン制御手段が設けられて
いるので、振幅レベル変動の大きい参照信号の入力レベ
ルが不足しないように、レベル調整を行なって、参照信
号振幅レベル変動を抑制することができ、これにより、
所望の消音が可能になるという利点がある。
【0058】また、本発明の車室内音の適応型能動消音
装置では、車両の騒音源に起因し振幅レベル変動の大き
い第1参照信号を検出する第1参照信号検出手段と、車
両の騒音源に起因するが該第1参照信号とは無相関の第
2参照信号を検出する第2参照信号検出手段と、車室内
の制御点での信号を検出する制御点信号検出手段と、該
車室内へ向け音波信号を出力する2次音源とをそなえる
とともに、該第1参照信号発生手段からの第1参照信号
と該制御点信号検出手段からの制御点信号とを受けて、
該制御点信号が最小となるように該2次音源から出力さ
れる音波信号を制御すべく、適応フィルタを用いた第1
制御手段と、該第2参照信号発生手段からの第2参照信
号と該制御点信号検出手段からの制御点信号とを受け
て、該制御点信号が最小となるように該2次音源から出
力される音波信号を制御すべく、適応フィルタを用いた
第2制御手段とをそなえてなる、車室内音の適応型能動
消音装置において、該第1参照信号検出手段に、第1参
照信号振幅レベル変動を抑制する自動ゲイン制御手段が
設けられているので、入力される参照信号の振幅レベル
変動の大きくても、そのパワーを全てほぼ同じように調
整して、参照信号振幅レベル変動を抑制することがで
き、これにより所望の消音が可能になるという利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すシステムブロック図
である。
【図2】本発明の第1実施例にかかるシステムコントロ
ールユニットの詳細を示すブロック図である。
【図3】自動ゲイン調整式増幅器の電気回路図である。
【図4】自動ゲイン調整式増幅器のブロック図である。
【図5】本装置の制御アルゴリズムを説明するブロック
図である。
【図6】本発明の第1実施例の制御要領を説明するフロ
ーチャートである。
【図7】本発明の第1実施例の制御要領を説明するフロ
ーチャートである。
【図8】本発明の第1実施例の作用を説明するためのグ
ラフである。
【図9】(a)〜(e)は本発明の第1実施例の作用を
説明するためのグラフである。
【図10】本発明の第1実施例の作用を説明するための
グラフである。
【図11】本発明の第1実施例の作用を説明するための
グラフである。
【図12】本発明の第1実施例の作用を説明するための
グラフである。
【図13】多点入力系の検討モデルを説明する図であ
る。
【図14】本発明の第2実施例の要部ブロック図であ
る。
【図15】本発明の第2実施例にかかるシステムコント
ロールユニットの詳細を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 参照信号検出手段 1−1 加速度センサ 1−2〜1−5 加速度計 2−1 制御マイク(制御点信号検出手段) 3 スピーカ(2次音源) 4 主制御部 5 加算手段 6,6−1〜6−4 自動ゲイン調整式増幅器(自動ゲ
イン制御手段) 6−i−1 増幅部 6−i−2 ゲイン調整部 6−i−3 ローパスフィルタ部 7 アンプ 8 タイミング発生器 10 シリアルポート 12 マイクロホンアンプ 13 システムコントロールユニット 15 光ファイバ 40 数値演算プロセッサ 41 ROM 42 RAM 43 DSP 44 SCR 45 クロック発生器 51,51−1〜51−5,52,53 ローパスフィ
ルタ 61,61−1〜61−5,62 A/D変換器 63 D/A変換器 100 エンジン 200 車室 201 運転席 203 リアシート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H03H 21/00 8842−5J

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の騒音源に起因し振幅レベル変動の
    大きい参照信号を検出する参照信号検出手段と、車室内
    の制御点での信号を検出する制御点信号検出手段と、該
    車室内へ向け音波信号を出力する2次音源とをそなえる
    とともに、 該参照信号発生手段からの参照信号と該制御点信号検出
    手段からの制御点信号とを受けて、該制御点信号が最小
    となるように該2次音源から出力される音波信号を制御
    すべく、適応フィルタを用いた制御手段をそなえてな
    る、車室内音の適応型能動消音装置において、 該参照信号検出手段に、参照信号振幅レベル変動を抑制
    する自動ゲイン制御手段が設けられたことを特徴とす
    る、車室内音の適応型能動消音装置。
  2. 【請求項2】 車両の騒音源に起因し振幅レベル変動の
    大きい第1参照信号を検出する第1参照信号検出手段
    と、車両の騒音源に起因するが該第1参照信号とは無相
    関の第2参照信号を検出する第2参照信号検出手段と、
    車室内の制御点での信号を検出する制御点信号検出手段
    と、該車室内へ向け音波信号を出力する2次音源とをそ
    なえるとともに、 該第1参照信号発生手段からの第1参照信号と該制御点
    信号検出手段からの制御点信号とを受けて、該制御点信
    号が最小となるように該2次音源から出力される音波信
    号を制御すべく、適応フィルタを用いた第1制御手段
    と、 該第2参照信号発生手段からの第2参照信号と該制御点
    信号検出手段からの制御点信号とを受けて、該制御点信
    号が最小となるように該2次音源から出力される音波信
    号を制御すべく、適応フィルタを用いた第2制御手段と
    をそなえてなる、車室内音の適応型能動消音装置におい
    て、 該第1参照信号検出手段に、第1参照信号振幅レベル変
    動を抑制する自動ゲイン制御手段が設けられたことを特
    徴とする、車室内音の適応型能動消音装置。
JP5336990A 1993-12-28 1993-12-28 車室内音の適応型能動消音装置 Pending JPH07199965A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010070023A (ja) * 2008-09-18 2010-04-02 Honda Motor Co Ltd 能動型騒音制御装置
US9648418B2 (en) 2012-09-25 2017-05-09 Sumitomo Riko Company Limited Active noise cancellation apparatus

Cited By (3)

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JP2010070023A (ja) * 2008-09-18 2010-04-02 Honda Motor Co Ltd 能動型騒音制御装置
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DE112013004693B4 (de) 2012-09-25 2018-07-12 Sumitomo Riko Company Limited Aktive Geräuschreduzierungsvorrichtung

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