JP2980007B2 - 排気音質改良装置 - Google Patents

排気音質改良装置

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JP2980007B2
JP2980007B2 JP7215634A JP21563495A JP2980007B2 JP 2980007 B2 JP2980007 B2 JP 2980007B2 JP 7215634 A JP7215634 A JP 7215634A JP 21563495 A JP21563495 A JP 21563495A JP 2980007 B2 JP2980007 B2 JP 2980007B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の排気装置か
ら発生する排気音を消音したり、あるいは、造音したり
してその音質を改良する排気音質改良装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用エンジンは、一般的に、ガソリン
と空気との混合気に着火して燃焼・膨張を繰り返すこと
で出力を得ている。このとき、エンジンからは排気ガス
が吐き出されるが、この排気ガスは大きな騒音を伴うた
め、大気放出前に消音器(マフラー)を通過させ、音響
エネルギーをできるだけ低い抵抗で消耗させている。と
ころが、この消音器は内部に入ってきた音波を膨張室の
壁から壁へ反射させて干渉し合っている間にその勢力を
失わせるものであり、内部構造を複雑にすれば、消音効
果が上がる一方、排気抵抗となり、エンジン出力が低下
してしまう。
【0003】そこで、エンジンの排気音に対して所定周
波数の音声信号を出力してこの排気音を消音しようとす
るアクティブキャンセルマフラが例えば、特開平4−5
6642号公報、あるいは特開平4−203406号公
報などにおいて提案されている。
【0004】この特開平4−56642号公報に開示さ
れたものは、エンジンから排出された直後の排気音を集
録する第1マイクロフォンからの騒音信号のうちエンジ
ンの回転数により定まる特定次数の周波数成分以外の騒
音信号の通過を阻止し、騒音信号を次数成分毎に分解す
る第1回転同期フィルタを設け、このフィルタからの騒
音信号の音圧レベルを定音圧装置により周波数毎に一定
レベルに変換した後、アンプを介してスピーカより発音
させ、このスピーカからの音と排気音とが合成された合
成音を集録する第2マイクロフォンからの騒音信号を同
じく第2回転同期フィルタにより次数成分毎に分解し、
このフィルタからの騒音信号の次数ピークにおける音圧
レベルと次数ピークにおける目標排気吐出音音圧レベル
とを制御装置で比較して、アンプのゲインを制御するこ
とにより、マイクロフォンからの騒音信号の次数ピーク
における音圧レベルが目標排気吐出音音圧レベルに近づ
くように、スピーカ前後のアンプのゲインを制御し、最
適な排気音色を応答性よく発生可能としたものである。
【0005】また、特開平4−203406号公報に開
示されたものは、適応デジタルフィルタがエッジ検出手
段の出力インパルスに応答し、圧力波検出手段の出力信
号に基づき、その伝達関数を排気音経路の伝達関数と等
しくなるように設定し、これに応じて圧力波出力手段に
対し、駆動信号を出力し、この駆動信号に応じて圧力波
出力手段から排気音経路の出力口に粗密圧力波が出力さ
れ、排気音経路から出力される排気音の圧力波が打ち消
され、排気音が消失することとなり、この場合、適応デ
ィジタルフィルタのタップ数は内燃機関の回転に応じて
設定され、これにより低回転時から高回転時の全ての内
燃機関の運転状態において最適な状態で消音することが
できるものであり、内燃機関の回転に同期したインパル
ス応答で適応ディジタルフィルタの伝達関数を排気音経
路の伝達関数と同定されるよう制御することにより、内
燃機関の低回転時から高回転時まで最適状態で消音でき
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した各
公報に開示された各装置にあっては、エンジンの排気音
質を十分に改良することができないという問題がある。
即ち、特開平4−56642号公報に開示されたものに
あっては、騒音信号を次数成分ごとに分解する回転同期
フィルタが固定式であるため、初期設定後に、出力する
排気音の騒音信号が変化した場合にはこれに対応するこ
とができない。車両の消音器(マフラー)は、内蔵され
た消音材の温度変化や経年変化によって消音効果が変化
するものであり、これによって消音器を通過後の排気音
にも変化がある。上述した公報に開示された技術では、
この排気音の変化に対応することができず、消音効果を
十分に発揮することができない。
【0007】また、特開平4−203406号公報に開
示されたものは、適応デジタルフィルタを使用している
ため、排気音の変化には対応することはできるものの、
排気音を改良する、という点では不十分である。即ち、
運転者は排気音を低減して車室内での静粛性を求める一
方、排気音を聞くことでエンジンの駆動状態を把握し、
且つ、走行性能に合ったエンジン音のフィーリングに満
足するものである。そのため、上述した公報に開示した
技術のように、排気音を消すだけだと、運転者は違和感
を感じ、十分な走行の快適性を得ることができない。
【0008】本発明は、このような問題を解決するもの
であり、エンジンの排気音に対して消音あるいは造音す
ることで音質改良を行って走行フィーリングの向上を図
った排気音質改良装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明の排気音質改良装置は、車両に搭載されたエ
ンジンの回転数と相関する信号から信号周波数情報を演
算する信号周波数情報演算手段と、該信号周波数情報演
算手段によって演算された信号周波数情報に基づいて前
記エンジンの回転数と相関の高い信号を有する周波数に
対して非整数倍の周波数を含む複数の周波数を有する消
音用参照信号を生成する消音用参照信号生成手段と、前
記信号周波数情報演算手段によって演算された信号周波
数情報に基づいて前記エンジンの回転数と相関の高い信
号を有する周波数に対して整数倍の周波数を含む複数の
周波数を有する造音信号を生成する造音用信号生成手段
と、前記エンジンの排気音を制御点での信号として検出
する制御点信号検出手段と、前記エンジンの排気音発生
部に向けて音波信号を出力する2次音源と、前記消音用
参照信号発生手段からの消音用参照信号と前記制御点信
号検出手段からの制御点信号を受けて該制御点信号が最
小となるように適応フィルタを用いて前記2次音源を制
御するための消音信号を生成する消音制御手段と、該消
音制御部からの消音信号に前記造音用信号生成手段から
の造音信号を加算して所望の排気音に制御する排気音制
御信号を生成して前記2次音源に出力する排気音制御手
段とを具えたことを特徴とするものである。
【0010】従って、信号周波数情報演算手段はエンジ
ン回転数からこれと相関する信号周波数情報を演算し、
消音用参照信号生成手段がこの信号周波数情報に基づい
て消音用参照信号を生成すると共に、制御点信号検出手
段がエンジン排気音を信号として検出し、消音制御手段
はこの消音用参照信号と制御点信号とを受けてこの制御
点信号が最小となるように適応フィルタを用いて消音信
号を生成する一方、造音用信号生成手段は信号周波数情
報に基づいて造音信号を生成し、排気音制御手段はこの
消音信号に造音信号を加算して排気音制御信号を生成し
て2次音源に出力すると、この2次音源はこの排気音制
御信号に基づいてエンジンの排気音発生部に向けて音波
信号を出力することで、排気音が所望の音質に改良され
る。
【0011】また、本発明の排気音質改良装置は、運転
者の操作に応じて前記消音信号あるいは造音信号のみを
前記排気音制御手段に出力する消音造音切換手段を設け
たことを特徴とするものである。
【0012】従って、この消音造音切換手段を運転者が
操作することで排気音が消音されたり、あるいは、造音
されて音質が良くなる。
【0013】また、本発明の排気音質改良装置は、前記
消音用参照信号生成手段は、前記エンジンの定常駆動状
態における消音用参照信号を生成する定常状態信号生成
部と、前記エンジンの非定常状態における消音用参照信
号を生成する非定常状態信号生成部と、前記エンジンの
駆動状態に応じて前記消音用定常参照信号と前記消音用
非定常参照信号とを選択的に出力する信号切替部とを有
することを特徴とするものである。
【0014】従って、信号切替部によって、車両の定速
運転などのエンジンの定常駆動時には消音用定常参照信
号が出力され、車両の加速運転などの非定常駆動時には
消音用非定常参照信号が出力されることとなり、エンジ
ン排気音はその音質に応じた消音用参照信号によって確
実に低減される。
【0015】また、本発明の排気音質改良装置は、前記
造音用信号生成手段は複数種類の造音信号を生成可能で
あり、運転者の操作に応じて所望の造音信号を選択的に
出力可能であることを特徴とするものである。
【0016】従って、運転者に操作に応じて造音用信号
生成手段から特定の造音信号が出力されることとなり、
運転者は排気音を所望の音質に変えることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づき、実施例を挙げて詳細に説明する。
【0018】図1に本発明の一実施例に係る排気音質改
良装置の全体構成を表すブロック、図2に本実施例の排
気音質改良装置における制御ブロック、図3はシステム
コントロールユニットの制御ブロック、図4にシステム
コントロールユニットにおける制御アルゴリズムを説明
するブロック、図5及び図6に本実施例の排気音質改良
装置の制御を表すフローチャート、図7に基準周波数及
び初期角速度を算出方法を説明するためのタイムチャー
ト、図8に本実施例の排気音質改良装置による騒音レベ
ルの低減効果を表すグラフ、図9及び図10に本実施例
の排気音質改良装置による次数成分別の騒音レベルの低
減効果を表すグラフを示す。
【0019】本実施例の排気音質改良装置において、図
1に示すように、車両11の前部にはエンジン12が搭
載されており、このエンジン12からはサイレンサ(消
音器)13及び共鳴器(レゾネータ)14が介装された
排気管15が後方に延設されており、端部にマフラー
(消音器)16が装着されている。そして、このマフラ
ー16の近傍には、排気音を制御点で検出する制御点信
号検出手段としてのマイク17が取付けられている。ま
た、このマフラー16の近傍には、音波信号を出力する
2次音源としてのスピーカ18が取付けられている。
【0020】また、本実施例の排気音質改良装置は、エ
ンジン12の回転数と相関する信号から信号周波数情報
を演算する信号周波数情報演算部21と、この信号周波
数情報に基づいて、エンジン12の回転数と相関の高い
信号、例えば、エンジンパルスの有する周波数に対して
非整数倍の周波数を含む複数の周波数を有する消音用参
照信号を生成する消音用参照信号生成部22と、信号周
波数情報に基づいて、エンジンパルスの周波数に対して
整数倍の周波数を含む複数の周波数を有する造音信号を
生成する造音用信号生成部23と、消音用参照信号とマ
イク17が排気音を制御点での信号として検出した制御
点信号とを受けてこの制御点信号が最小(望ましくは
0)になるようにスピーカ18を制御する消音信号を生
成する消音制御部24と、増音信号とマイク17が排気
音を制御点での信号として検出した制御点信号とを受け
て最適な排気音となるようにスピーカ18を制御する増
音信号を生成する増音制御部25と、この消音信号に造
音信号を加算して排気音質を改良する排気音制御信号を
生成してスピーカ18を制御する加算器を含む排気音制
御部26とで構成されている。
【0021】なお、エンジン12のエンジンパルスはエ
ンジンコントロールユニット(ECU)27から信号周
波数情報演算部21に入れされるようになっている。ま
た、マイク17はマイクアンプ19によって検出信号が
制御され、スピーカ18はスピーカアンプ20からの制
御信号によって制御されるようになっている。
【0022】ここで、上述した本実施例の排気音質改良
装置の構成部について詳細に説明する。
【0023】図2に示すように、信号周波数情報演算部
21は、ECU27からのエンジンの回転数と相関する
信号としてのエンジンパルス(点火パルス)から信号周
波数情報を演算するもので、図示しないが、この信号周
波数情報演算部21は、エンジンパルスの数を計数する
計数器と、この計数器で計数されたエンジンパルス数か
らエンジンパルス周波数を求める周波数演算機との機能
をそなえている。
【0024】なお、ECU27は、エンジン回転数セン
サやエンジン負荷センサ等の検出信号を受けて、エンジ
ン12の点火時期制御のための信号や燃料供給制御(空
燃比制御)のための信号を出力するもので、マイクロプ
ロセッサやメモリ等からなる公知のものであり、通常、
ECU27からはエンジンパルス(点火パルス)を容易
に取り出すことができるようになっている。
【0025】また、この計数器及び周波数演算機は入力
するエンジンパルスとマイクの検出信号との間の因果関
係を保持するために、ソフトウエアにて実現されるよう
になっている。すなわち、ソフトウエアではなくハード
ウエアで上記の手段を実現すると、タイミング差や時間
遅れ等の非線形化により入力するエンジンパルスとマイ
クロフォン信号との間の因果関係が無くなってしまうの
である。
【0026】次に、信号周波数情報演算部21による演
算手法について説明する。まず、エンジン点火パルス
(エンジンパルス)の周期から初期角速度ωと基準周波
数Fは、 sin θ=sin(W・TSAMPLE)=sin(2πFSIGNAL・TSAMPLE)・・・(1) と表すことができる。
【0027】ここで、FSIGNAL=1/TSIGNALであるか
ら、TSIGNAL中にカウントされるパルス数をn個とすれ
ば、 sin θ=sin(2π・(TSAMPLE/n/FCLOCK ))) =sin(2π・(TSAMPLE・FCLOCK /n)) =sin(2π・(FCLOCK /FSAMPLE・n)) ・・・(2) となる。
【0028】これにより、TSIGNAL中にカウントされる
パルス数n(nは自然数)を計測すれば、既知の情報F
CLOCK ,FSAMPLEから周波数情報sin θを求めることが
でき、この演算を信号周波数情報演算手段21で行うの
である。
【0029】なお、パルスカウンタクロックF
CLOCK (周期TCLOCK ),A/Dサンプリングクロック
SAMPLE(周期TSAMPLE),エンジン点火パルスF
SIGNAL(周期TSI GNAL)及びタイミングジェネレータタ
イミング,ディジタルシグナルプロセッサ(DSP)タ
イミングを示すと、図7のようになる。
【0030】消音用参照信号生成部22は、信号周波数
情報演算部21で演算された信号周波数情報に基づい
て、エンジンパルス(エンジンの回転数と相関する信
号)の有する周波数に対し、非整数倍の周波数を含む複
数の周波数を有する参照信号を生成するものであるが、
本実施例では、この消音用参照信号生成部22は、モー
ド0マップ22aとモード1マップ22bとをそなえて
いる。
【0031】モード0マップ22aは、車両の定速走行
などのエンジン定常運転時における参照信号を生成する
もので、基本次数成分を含む参照信号(ΣXi sin
θi )を出力するものである。一方モード1マップ22
bは、車両の加減速走行などのエンジン非定常運転時の
参照信号を生成するもので、近接次数成分(例えば、ク
ランク回転0.5次周波数成分やクランク回転0.25
次周波数成分等の基本次数成分に対し非整数倍の周波数
成分)を含む参照信号(ΣYi sin θi )を出力するも
のである。そして、いずれのマップ22a,22bも等
価的には複数のオシレータと各オシレータ出力を加算す
る加算器とで構成されることになる。
【0032】なお、消音用参照信号生成部22は、モー
ド0マップ22aの出力またはモード1マップ22bの
出力を選択する切換スイッチ22cの機能も有してい
る。この切換スイッチ22cは切換制御信号を受けて、
定常運転時にはモード0マップ22aの出力を参照信号
として選択し、非定常運転時にはモード1マップ22b
の出力を参照信号として選択するようになっている。
【0033】造音用信号生成部23は、信号周波数情報
演算部21で演算された信号周波数情報に基づいて、エ
ンジンパルスの有する周波数に対し、整数倍の周波数を
含む複数の周波数を有する造音信号(ΣZi sin θi
を生成して出力するものである。
【0034】造音制御部25には、信号周波数情報演算
部21で演算された信号周波数情報から求めた単位時間
当たりの角度変化勾配D(Δsin θ)が入力されるよう
になっており、この造音制御部25では、この角度変化
勾配Dに応じてゲインGを求め、アッテネータ(AT
T)にてこのゲインGを乗算する。このとき、ゲインG
を求めるための角度変化勾配Dのしきい値a,b,cは
予め設定されたものである。そして、この角度変化勾配
D=Δsin θは次式から求めることができる。なお、θ
OLD は1回前に求められた信号周波数情報である。 Δsin θ=sin(θOLD +(2π・(FCLOCK /FSAMPLE・n)))・・(3)
【0035】更に、造音制御部25はマイク17からの
制御点信号(誤差信号)を受けて造音信号の出力レベル
を設定している。スムージング回路を用い、誤差信号の
疑似平均パワーPを次式より算出する。このとき、Eは
誤差信号の絶対値、aは係数で0.999である。 Pn =aPn-1 +(1−a)E ・・・(4)
【0036】このようにして求めた平均パワーPを関数
式Y=aP+bより設定レベルYを求め、レベル調節部
(LVL)にてYを乗算する。この造音排気レベルの設
定にあたり、本実施例では、2種類のモードレベルを設
定している。このモードレベルはモード切換スイッチ3
1によって運転者が選択するものであり、例えば、モー
ドレベル1として、運転者が軽快感を感じるような造音
信号を生成可能とし、モードレベル2として、運転者が
迫力感を感じるような造音信号を生成可能とし、このよ
うなモードレベル1,2のパラメータを予め記憶してお
く。
【0037】なお、前述したように、信号周波数情報か
ら算出した単位時間当たりの角度変化勾配Dを造音制御
部25に出力したが、この角度変化勾配Dは消音用参照
信号生成部22の切換スイッチ22cに出力され、エン
ジン12の運転状態を検出するためのしきい値としてい
る。即ち、角度変化勾配(Δsin θ)が所望のしきい値
TH1を越えると、加減速運転であると判定してモード
1マップ選択信号を出力するとともに、角度変化勾配
(Δsin θ)が所望のしきい値TH2(TH2<TH
1)以下になると、定常運転であると判定してモード0
マップ選択信号を出力するようになっている。
【0038】ところで、消音制御部24及び排気音制御
部26のシステムコントロールユニット41が、トラン
クルーム内に配設されている。そして、このシステムコ
ントロールユニット41は消音制御スイッチ32を有
し、図3に示すように、消音用参照信号生成部22から
の参照信号及びマイク17からの検出信号が入力される
とともに、スピーカ18へ制御信号が出力されるように
なっている。
【0039】このシステムコントロールユニット41
は、ディジタルシグナルプロセッサ(以下、DSPとい
う)42,RAM43,44,45,EP−ROM4
6,ステータスコントロールレジスタ(以下、SCRと
いう)47,クロック発生器48、シリアルポート4
9,ローパスフィルタ50,51,52,A/D変換器
53,54,D/A変換器55,タイミングジェネレー
タ56をそなえており、更にDSP42,RAM43,
44,45,EP−ROM46,SCR47,A/D変
換器53,54,D/A変換器55は、光電変換器(O
/E)および電光変換器(E/O)付きの光ファイバ5
7を介して接続されている。
【0040】そして、これらのDSP42,RAM4
3,44,45,EP−ROM46,SCR47,クロ
ック発生器48で、消音制御部24を構成している。こ
こで、DSP42は消音制御(アクティブノイズキャン
セル)のための演算に使用されるもので、このDSP4
2のバス上にRAM43,44,45,EP−ROM4
6,SCR47が配置された形態をとっている。
【0041】RAM43,44,45は、制御プログラ
ムを記憶するもので、SCR47はDSP42との間の
アドレス割り振りを制御するものである。EP−ROM
46は、消音伝達系の特性情報〔スピーカ18から排気
音の制御点までの伝達系やマイク17,スピーカ18,
各アンプ19,20の周波数特性(時間遅れ)を含む〕
等を記憶するものである。
【0042】クロック発生器48はDSP42のための
動作クロックを発生するものである。ローパスフィルタ
50,51,52,A/D変換器53,54,D/A変
換器55は、マイク17,スピーカ18と消音制御部2
4との間のインタフェースで、マイク17で検出された
アナログ信号は、ローパスフィルタ51でろ波されたあ
と、A/D変換器54でディジタル信号に変換されて、
消音制御部24へ入力される一方、消音制御部24から
の2次ソース信号は、D/A変換器55でアナログ信号
に変換されたあと、ローパスフィルタ52でろ波され
て、スピーカ18へ出力されるようになっている。
【0043】なお、ローパスフィルタ50,51,52
はスピーカ18からエイリアスを防止するために最大制
御周波数以上の帯域出力をカットするようなものが使用
される。タイミングジェネレータ56は、A/D変換器
53,54,D/A変換器55の入出力タイミングを決
めるタイミングパルスを発生するもので、DSP42が
コントロールレジスタにコマンドを書き込むことにより
スタート/ストップするようになっている。シリアルポ
ート49は外部のコンピュータとの接続用外部端子であ
る。なお、このシステムは電源オンにてオンボードRO
Mにより制御プログラムがブートされ、スタンドアロン
作動するようになっている。
【0044】ところで、本実施例では、システムコント
ロールユニット41の消音制御部24は、ECU27か
らのエンジンパルス信号(このエンジンパルス信号に基
づいて参照信号が生成される)とマイク17で検出され
た制御点信号とを受けて、この制御点信号が最小(望ま
しくは0)となるように、スピーカ18から出される音
波信号を制御すべく、適応フィルタを用いた制御手段と
して構成されている。更に、本実施例では、消音制御部
24が、最小自乗誤差推定法(LMS法)によるアルゴ
リズムを用いた適応フィルタを用いて消音制御を行うよ
うになっている。
【0045】また、本実施例では、消音制御を行なう前
に、予めスピーカ18から排気音の制御点(マイク17
配設位置)までの伝達系を含む消音伝達系の特性(伝達
関数)Cを計測しておく。この計測は次のようにして行
う。即ち、スピーカ18からM系列ランダム音(ホワイ
トノイズ)を出力して、これをマイク17で検出するこ
とにより、消音伝達系の特性Cを計測するのである。
【0046】その後は、この計測された消音伝達系の特
性情報を参照信号の補正情報として使用して、消音制御
部24による消音制御を行う。即ち、参照信号を計測さ
れた消音伝達系の特性情報C′をもつフィルタでフィル
タリングして、これとマイク17で検出された制御点信
号とから、LMS法によるアルゴリズムを用いて、フィ
ルタ係数を更新していくのである。
【0047】つぎに、本システムの基本アルゴリズムを
詳述する。まず、このシステムの消音制御(アクティブ
ノイズコントロール)はFiltered−X LMS
アルゴリズムを用いた適応FIRフィルタにより行う。
図4に示すように、Tは車体伝達系の特性〔騒音源から
制御点(マイク17の設置位置)までの音響伝達特性を
含む〕、Wは適応FIRフィルタ、Cは消音伝達系の特
性〔スピーカ17から制御点(マイク17の設置位置)
までの音響伝達特性を含む〕、C′はCのモデル、LM
SはLMSアルゴリズムである。
【0048】本システムは、騒音源より参照信号X
(t)(この参照信号は定常運転時と加減速時とで異な
るものが使用される)を入力しFIRにより畳み込んで
出力Y(t)を求める。 Y(t)=ΣW(i)X(t−i) ・・・(5) なお、(5)式については、i=0〜N−1についての
総和をとるようになっている。
【0049】また、本システムが−Y(t)を出力する
と、音場の伝達特性により制御点における誤差信号Eが
得られる。 E(t)=T(z)X(z)−C(z)Y(z) ・・・(6) さらに、参照信号X(t)と誤差信号E(t)との因果
関係を保つためにX(t)をフィルタリングしてd
(t)を求める。 d(t)=ΣC′(i)X(t−i) ・・・(7) なお、(7)式についても、i=0〜N−1についての
総和をとるようになっている。
【0050】そして、上記の誤差信号E(t)とd
(t)よりLMSアルゴリズムを用いてフィルタ係数W
(i)を更新する。つまり、 Wn(i)=Wo(i)+kE(t)d(t−i) (i=0〜N−1) ・・・(8) ここで、Wn(i)は更新後のフィルタ係数、Wo
(i)は更新前のフィルタ係数、kは更新係数である。
【0051】これにより、フィルタは誤差信号を最小と
する最適フィルタに収束する。また、エラーEは参照信
号X,フィルタ係数W,消音伝達系特性Cによって決ま
る。つまり、入力データとエラーとの因果関係を保つた
め使用するLMSアルゴリズムの前段に上記Cを考慮す
る必要がある。このために、このシステムでは、その適
応アルゴリズムをFiltered−X−LMSアルゴ
リズムとしたのであり、適応制御の開始前に、このCの
同定を行うようにしたのである。
【0052】このようにすれば、制御開始後、十分な時
間がたてばWはウィナーフィルタに収束し、それが理想
的であるとすれば、W=−(T/C)となる。つまり、
WはTのフォーワードモデリングおよびCのインバース
モデリングを同時に行うことになる。このとき、入力ノ
イズ信号をXとすると、Tの出力はTXとなり、Wの出
力は(−TX/C)で示され、Cの出力は(−TX/
C)・C=−TXとなる。
【0053】つまり、評価点(制御点)となる加算点
(P参照)では、誤差信号Eは0になる。ここで、Tお
よびCを極座標表現すると、 W=(T/C)exp〔−j(θt−θd)〕 ・・・(9) で示される。なお、実機モデルを考えると、車室内で計
測されるエンジン吸気音はエンジン回転(振動)に起因
しているため、常にTの遅延より大きく(θt−θd)
は正の値を示す。つまり、Wは遅れ要素となるため制御
可能と考えられる。
【0054】ここで、本実施例の排気音質改良装置の制
御の流れについて説明する。図5に示すように、まず、
適応制御の開始前に行うCの同定要領において、ステッ
プA1で、A/D,D/A変換,制御レジスタ,カウン
タ等について初期設定を施し、更にA/D変換をスター
トさせて、ステップA2で、M系列信号を生成する。そ
の後は、ステップA3で、適応フィルタ計算を行い、更
にD/A変換をスタートさせて、ステップA4で、適応
フィルタ係数を更新するという動作を繰り返すことによ
り、消音伝達系の特性の同定を行うのである。
【0055】そして、その後は、図6に示すように、ま
ず、ステップB1にてA/D,D/A変換,制御レジス
タ,カウンタ等について初期設定を施し、更に予め計測
しておいた消音伝達系の特性情報(初期インパルス応
答)を読み込んでから、参照信号を生成する。すなわ
ち、ステップB2で、エンジンパルスをカウントし、ス
テップB3で、基準周波数(F)の計算をし、ステップ
B4で、初期角速度ωを計算し、ステップB5で、変化
勾配D(Δsin θ)の計算をする。そして、ステップB
6〜B12では消音信号生成のための処理を行う。即
ち、ステップB6で、ゲインモードを選択し、もし、定
常運転時なら、モード0マップを選択して、これに応じ
た参照信号を生成する一方(ステップB7,B9)、加
減速運転時なら、ステップB6で、モード1マップを選
択して、これに応じた参照信号を生成する(ステップB
8,B9)。その後は、A/D,D/A変換をスタート
させて、適応フィルタ計算を行い、適応フィルタ係数を
更新する(ステップB10〜B12)。
【0056】一方、消音信号の生成の処理に対応して、
ステップB13〜B15では造音信号生成のための処理
を行う。即ち、ステップB13で、造音信号を生成しA
/D変換をスタートさせて適応フィルタの計算を行い、
造音レベルの調整を行う(ステップB14,B15)。
【0057】そして、ステップB16ではこのように出
力された消音信号と造音信号とに基づいて排気音制御信
号を生成する。即ち、排気音の各周波数成分に対して消
音したり、造音させることで、運転者にとって所望の排
気音になるような排気音制御信号を生成する。
【0058】このことを具体的に説明すると、運転者は
自分の好みに応じて排気音質を選択する。即ち、運転者
が排気音を単に消音したい場合には、消音制御スイッチ
32をONとし、モード切換スイッチ31をOFFとす
る。すると、エンジンDから発生する排気音の各周波数
に対して、逆数の周波数信号をそれぞれスピーカ18か
ら出力することで、各周波数ごとに消音される。また、
運転者が軽快感や迫力感のある排気音にしたい場合に
は、消音制御スイッチ32をONとすると共に、モード
スイッチ31をモードレベル1、あるいはモードレベル
2とする。すると、エンジン12から発生する排気音の
各周波数に対して、逆数の周波数信号及び正数の周波数
信号をそれぞれスピーカ18から出力することで、ある
周波数成分を消音し、ある周波数成分を造音し、所望の
排気音質となる。
【0059】ここで、本実施例の排気音質改良装置にお
いて、その消音効果について説明する。図8に示すよう
に、排気音の騒音レベルをC3次成分、C6次成分、オ
ーバオール成分と周波数ごとに分け、且つ、60km/
h、100km/hの2種類の車速での排気音を測定し
た。各グラフからわかるように、いずれも従来にくらべ
て確実に騒音レベルが低減されている。
【0060】また、図9に全開定速走行時の消音効果
を、図10乃至図13に全開非定速走行時の消音効果を
表したが、このグラフからもわかるように、各次数成分
で消音効果が顕著に表われているのがわかる。
【0061】
【発明の効果】以上、実施例を挙げて詳細に説明したよ
うに、本発明の排気音質改良装置によれば、信号周波数
情報演算手段がエンジン回転数からこれと相関する信号
周波数情報を演算し、消音用参照信号生成手段がこの信
号周波数情報に基づいて消音用参照信号を生成すると共
に、制御点信号検出手段がエンジン排気音を信号として
検出し、消音制御手段はこの消音用参照信号と制御点信
号とを受けてこの制御点信号が最小となるように適応フ
ィルタを用いて消音信号を生成する一方、造音用信号生
成手段は信号周波数情報に基づいて造音信号を生成し、
排気音制御手段はこの消音信号に造音信号を加算して排
気音制御信号を生成して2次音源に出力し、この2次音
源が排気音制御信号に基づいてエンジンの排気音発生部
に向けて音波信号を出力するようにしたので、エンジン
の回転数と相関する信号と同期した任意の次数成分を任
意の振幅レベルで、エンジン運転状態に応じて適応フィ
ルタに参照信号として入力することができ、いずれの周
波数帯域でも排気音を確実に消音することができる一
方、消音信号に造音信号を合成することで排気音を調整
することができ、その結果、排気音質を良くして走行フ
ィーリングの向上を図ることができる。
【0062】また、本発明の排気音質改良装置によれ
ば、運転者の操作に応じて消音信号あるいは造音信号の
みを排気音制御手段に出力する消音造音切換手段を設け
たので、この消音造音切換手段を運転者が操作すること
で排気音が消音されたり、あるいは、造音されて音質が
良くなり、排気音質の向上を図ることができる。
【0063】また、本発明の排気音質改良装置によれ
ば、消音用参照信号生成手段は、エンジンの定常駆動状
態における消音用参照信号を生成する定常状態信号生成
部と、エンジンの非定常状態における消音用参照信号を
生成する非定常状態信号生成部と、エンジンの駆動状態
に応じて消音用定常参照信号及び消音用非定常参照信号
から選択的に出力する信号切替部とを有するので、信号
切替部によって、車両の定速運転などのエンジンの定常
駆動時には消音用定常参照信号が出力され、車両の加速
運転などの非定常駆動時には消音用非定常参照信号が出
力されることとなり、音質に応じた消音用参照信号によ
って排気音を確実に低減することができる。
【0064】また、本発明の排気音質改良装置によれ
ば、造音用信号生成手段は複数種類の造音信号を生成可
能であり、運転者の操作に応じて所望の造音信号を選択
的に出力可能としたので、運転者に操作に応じて特定の
造音信号が出力されることとなり、運転者は排気音を所
望の音質に変えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る排気音質改良装置の全
体構成を表すブロック図である。
【図2】実施例の排気音質改良装置における制御ブロッ
ク図である。
【図3】システムコントロールユニットの詳細を示すブ
ロック図である。
【図4】システムコントロールユニットにおける制御ア
ルゴリズムを説明するブロック図である。
【図5】本実施例の制御方法を説明するフローチャート
である。
【図6】本実施例の制御方法を説明するフローチャート
である。
【図7】基準周波数及び初期角速度の算出方法を説明す
るためのタイムチャートである。
【図8】本実施例の排気音質改良装置による騒音レベル
低減効果を表すグラフである。
【図9】本実施例の排気音質改良装置による定速走行時
における次数成分別の騒音レベルの低減効果を表すグラ
フである。
【図10】本実施例の排気音質改良装置による非定速走
行時における次数成分別の騒音レベルの低減効果を表す
グラフである。
【図11】本実施例の排気音質改良装置による非定速走
行時における次数成分別の騒音レベルの低減効果を表す
グラフである。
【図12】本実施例の排気音質改良装置による非定速走
行時における次数成分別の騒音レベルの低減効果を表す
グラフである。
【図13】本実施例の排気音質改良装置による非定速走
行時における次数成分別の騒音レベルの低減効果を表す
グラフである。
【符号の説明】
12 エンジン 15 排気管 16 マフラー 17 マイク(制御点信号検出手段) 18 スピーカ(2次音源) 21 信号周波数情報演算部 22 消音用参照信号生成部 23 造音用信号生成部 24 消音制御部 25 造音制御部 26 排気音制御部 27 エンジンコントロールユニット(ECU) 31 モード切換スイッチ 32 消音制御スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小池 直久 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動 車工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−51789(JP,A) 特開 平5−11784(JP,A) 特開 平5−11781(JP,A) 特開 平7−199966(JP,A) 特開 平4−203406(JP,A) 特開 平4−56642(JP,A) 特開 平8−95580(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01N 1/00 G10K 11/16 G10K 11/178

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載されたエンジンの回転数と相
    関する信号から信号周波数情報を演算する信号周波数情
    報演算手段と、該信号周波数情報演算手段によって演算
    された信号周波数情報に基づいて前記エンジンの回転数
    と相関の高い信号を有する周波数に対して非整数倍の周
    波数を含む複数の周波数を有する消音用参照信号を生成
    する消音用参照信号生成手段と、前記信号周波数情報演
    算手段によって演算された信号周波数情報に基づいて前
    記エンジンの回転数と相関の高い信号を有する周波数に
    対して整数倍の周波数を含む複数の周波数を有する造音
    信号を生成する造音用信号生成手段と、前記エンジンの
    排気音を制御点での信号として検出する制御点信号検出
    手段と、前記エンジンの排気音発生部に向けて音波信号
    を出力する2次音源と、前記消音用参照信号発生手段か
    らの消音用参照信号と前記制御点信号検出手段からの制
    御点信号を受けて該制御点信号が最小となるように適応
    フィルタを用いて前記2次音源を制御するための消音信
    号を生成する消音制御手段と、該消音制御部からの消音
    信号に前記造音用信号生成手段からの造音信号を加算し
    て所望の排気音に制御する排気音制御信号を生成して前
    記2次音源に出力する排気音制御手段とを具えたことを
    特徴とする排気音質改良装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の排気音質改良装置におい
    て、運転者の操作に応じて前記消音信号あるいは造音信
    号のみを前記排気音制御手段に出力する消音造音切換手
    段を設けたことを特徴とする排気音質改良装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の排気音質改良装置におい
    て、前記消音用参照信号生成手段は、前記エンジンの定
    常駆動状態における消音用参照信号を生成する定常状態
    信号生成部と、前記エンジンの非定常状態における消音
    用参照信号を生成する非定常状態信号生成部と、前記エ
    ンジンの駆動状態に応じて前記消音用定常参照信号と前
    記消音用非定常参照信号とを選択的に出力する信号切替
    部とを有することを特徴とする排気音質改良装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の排気音質改良装置におい
    て、前記造音用信号生成手段は複数種類の造音信号を生
    成可能であり、運転者の操作に応じて所望の造音信号を
    選択的に出力可能であることを特徴とする排気音質改良
    装置。
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