JPH07199781A - ホログラム転写箔 - Google Patents

ホログラム転写箔

Info

Publication number
JPH07199781A
JPH07199781A JP33638393A JP33638393A JPH07199781A JP H07199781 A JPH07199781 A JP H07199781A JP 33638393 A JP33638393 A JP 33638393A JP 33638393 A JP33638393 A JP 33638393A JP H07199781 A JPH07199781 A JP H07199781A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hologram
layer
transfer foil
thin film
film layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33638393A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Horie
潔 堀江
Akihiko Kobayashi
昭彦 小林
Takehide Kita
武秀 喜多
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP33638393A priority Critical patent/JPH07199781A/ja
Publication of JPH07199781A publication Critical patent/JPH07199781A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Holo Graphy (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、複数のホログラム形成層を設け、
同一もしくは別個の絵柄を異なる再生方向で再生可能に
し、又は複数の絵柄を重畳して再生可能にしたことによ
り、偽造防止性及び装飾性を向上させることを目的とす
る。 【構成】 支持体(11)上の片面に少なくとも、剥離
層(12)、ホログラムパターンを有する第1のホログ
ラム形成層(13)、この第1のホログラム形成層とは
異なる屈折率をもつ透過性薄膜層(14)、第1のホロ
グラム形成層とは異なるホログラムパターンを有する第
2のホログラム形成層(15)、反射性薄膜層(1
6)、接着層(17)を順次積層してなるホログラム転
写箔。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばクレジットカー
ドや有価証券等に転写されるホログラム転写箔に係わ
り、特に複数のホログラム形成層を設け、同一もしくは
別個の絵柄を異なる再生方向で再生可能にし、又は複数
の絵柄を重畳して再生可能にしたことにより、偽造防止
性及び装飾性を向上し得るホログラム転写箔に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光の干渉を用いて立体画像を再生
し得るホログラムの開発が進められている。このホログ
ラムは高度な製造技術を要し、且つ箔状に形成可能なこ
とから、偽造防止手段としてクレジットカード、有価証
券、証明書等の一部に貼着して使用されている。そし
て、ホログラムをこれらの物品に貼着するための方法と
して従来からホログラム転写箔を用いてホログラムを転
写する方法が用いられている。
【0003】図8はこの種のホログラム転写箔の構成を
示す断面図である。
【0004】このホログラム転写箔は、支持体としての
基材1上に剥離層2が形成され、剥離層2上にホログラ
ム形成層3が形成されている。ホログラム形成層3上に
は反射性薄膜層4が形成され、反射性薄膜層4上には接
着層5が形成されている。なお、この反射性薄膜層4
は、例えばAl等の金属が用いられるが、ZnS等の透
過性薄膜層に代えても良く、代えた場合、ホログラム転
写箔がいわゆる透明ホログラムとなる。
【0005】このようなホログラム転写箔は、接着層5
によって物品の表面に固着された後、剥離層2を境にし
て物品表面から基材1が剥離され、ホログラム像が視認
可能となっている。
【0006】また、この種のホログラム転写箔は、装飾
や偽造防止の手段として商用化するために大量安価に複
製可能であることが望まれ、通常、エンボス複製法によ
り生産されている。
【0007】このエンボス複製法は、フォトレジストに
ホログラム原画を露光して凹凸面を記録し、該フォトレ
ジスト原盤の凹凸面にニッケルをメッキしてこのメッキ
膜を剥してできる金型をホログラム形成層3と重ね合わ
せて加熱加圧することにより、ホログラム形成層3の表
面に凹凸形状を成形する技術である。
【0008】また、このようなエンボス複製法では、多
重露光を用いて複数の画像情報をフォトレジストに記録
させることにより、偽造防止性の向上が図られている。
【0009】なお、この種のホログラム転写箔は、例え
ばクレジットカードに貼着されて偽造防止に寄与するこ
とからJIS規格の耐薬品浸漬試験(JIS B956
0磁気ストライプ付きクレジットカード;耐薬品浸漬性
参照)に合格することが必要とされている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら以上のよ
うなホログラム転写箔では、フォトレジストに複数の画
像情報を多重露光するため、各々の画像情報の回折効率
が低下して再生画像の視認性を劣化させるという問題が
ある。
【0011】このため、通常、光学的に読取られるマシ
ンリーダブルホログラムでは、回折効率が低下して読取
り難くなり、データの真正さの検証が不確実となってし
まう問題がある。なお、マシンリーダブルホログラムと
しては、例えば二光束干渉法で作成される回折格子やフ
ーリエ変換型ホログラム若しくはフレネルホログラムが
あり、機械的に真贋判定可能なため、広く用いられてい
る。
【0012】一方、反射性薄膜層4は、通常、Al等の
金属蒸着膜が使用されるため、例えば被転写体への転写
後の耐薬品浸漬試験において、剥離層2の側面又は上部
からの薬品の染込みにより腐食するという問題がある。
【0013】本発明は上記実情を考慮してなされたもの
で、複数のホログラム形成層を設け、同一もしくは別個
の絵柄を異なる再生方向で再生可能にし、又は複数の絵
柄を重畳して再生可能にしたことにより、偽造防止性及
び装飾性を向上し得るホログラム転写箔を提供すること
を目的とする。
【0014】また、本発明の他の目的は、反射性薄膜層
を透過性薄膜層で保護することにより、耐薬品性を向上
させることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に対応する発明
は、支持体上の片面に少なくとも、剥離層、ホログラム
パターンを有する第1のホログラム形成層、この第1の
ホログラム形成層とは異なる屈折率をもつ透過性薄膜
層、前記第1のホログラム形成層とは異なるホログラム
パターンを有する第2のホログラム形成層、反射性薄膜
層、接着層を順次積層してなるホログラム転写箔であ
る。
【0016】また、請求項2に対応する発明は、請求項
1に対応するホログラム転写箔において、前記透過性薄
膜層及び前記第2のホログラム形成層の間に当該透過性
薄膜層の少なくとも一部を覆うように印刷層を形成した
ホログラム転写箔である。
【0017】さらに、請求項3に対応する発明は、請求
項1に対応するホログラム転写箔において、前記第2の
ホログラム形成層及び前記反射性薄膜層の間に当該第2
のホログラム形成層の少なくとも一部を覆うように印刷
層を形成したホログラム転写箔である。
【0018】また、請求項4に対応する発明は、請求項
1に対応するホログラム転写箔において、前記反射性薄
膜層を第2の透過性薄膜層に代え、且つこの第2の透過
性薄膜層及び前記接着層の間に当該第2の透過性薄膜層
の少なくとも一部を覆うように印刷層を形成したホログ
ラム転写箔である。
【0019】さらに、請求項5に対応する発明は、請求
項1に対応するホログラム転写箔において、前記第1及
び第2のホログラム形成層のうち、いずれか一方又は両
方が透光性を有し、且つ着色されているホログラム転写
箔である。
【0020】また、請求項6に対応する発明は、請求項
1に対応するホログラム転写箔において、前記透過性薄
膜層及び前記第2のホログラム形成層の間に当該透過性
薄膜層の少なくとも一部を覆うように印刷層が形成さ
れ、且つ第2のホログラム形成層が透光性を有するよう
に着色されているホログラム転写箔である。
【0021】さらに、請求項7に対応する発明は、請求
項1乃至請求項3並びに請求項5及び請求項6のいずれ
か1項に対応するホログラム転写箔において、前記反射
性薄膜層に代えて第2の透過性薄膜層を備えたホログラ
ム転写箔である。
【0022】また、請求項8に対応する発明は、請求項
2乃至請求項4並びに請求項6及び請求項7のいずれか
1項に対応するホログラム転写箔において、前記印刷層
は少なくとも一部が蛍光インキで印刷されているホログ
ラム転写箔である。
【0023】さらに、請求項9に対応する発明は、請求
項2乃至請求項4並びに請求項6及び請求項7のいずれ
か1項に対応するホログラム転写箔において、前記印刷
層は少なくとも一部が赤外線吸収材料を含有するインキ
で印刷されているホログラム転写箔である。
【0024】
【作用】従って、請求項1に対応する発明は以上のよう
な手段を講じたことにより、互いに異なるホログラムパ
ターンを有する複数のホログラム形成層を設け、且つ異
なる屈折率をもつ透過性薄膜層が両者を光学的に分離し
ているので、同一もしくは別個の絵柄を異なる再生方向
で再生可能にし、又は複数の絵柄を重畳して再生可能に
したことにより、偽造防止性及び装飾性を向上させるこ
とができる。
【0025】また、反射性薄膜層を透過性薄膜層で保護
することにより、耐薬品性を向上させることができる。
【0026】請求項2乃至請求項4に対応する発明は、
第1及び第2のホログラム形成層と印刷層とを積層させ
たことにより、印刷層による表示内容と第1及び第2の
ホログラム形成層による表示内容とを重畳させた像を形
成するので、請求項1に対応する作用に加え、偽造防止
性及び装飾性を一層向上させることができる。
【0027】また、請求項5に対応する発明は、第1及
び第2のホログラム形成層のうち、いずれか一方又は両
方が着色されるので、請求項1に対応する作用に加え、
偽造防止性及び装飾性を一層向上させることができる。
【0028】さらに、請求項6に対応する発明は、第1
のホログラム形成層及び印刷層の下側に形成された第2
のホログラム層を着色しているので、請求項1に対応す
る作用に加え、印刷層による表示内容を損ねることな
く、ホログラム形成層による表示内容の下地の色を変更
できるので、より一層偽造防止性及び装飾性を向上させ
ることができる。
【0029】また、請求項7に対応する発明は、反射性
薄膜層に代えて透過性薄膜層を備えたので、請求項1に
対応する偽造防止性及び装飾性を向上させる作用に加
え、透明ホログラムを形成できることから、被転写体の
下地のデザイン、模様、文字等の画像や色などを損なう
ことなく、一層装飾性の向上を図ることができる。
【0030】さらに、請求項8に対応する発明は、印刷
層の少なくとも一部を蛍光インキで印刷することによ
り、ブラックランプの照射により印刷層が発光するの
で、請求項2乃至請求項4並びに請求項6及び請求項7
に対応する作用に加え、より一層偽造防止性及び装飾性
の向上を図ることができる。
【0031】また、請求項9に対応する発明は、印刷層
の少なくとも一部を赤外線吸収材料を含有するインキで
印刷しているので、請求項2乃至請求項4並びに請求項
6及び請求項7に対応する作用に加え、機械を用いて真
贋を識別することができ、より一層偽造防止性を向上さ
せることができる。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。
【0033】図1は本発明の第1の実施例に係るホログ
ラム転写箔の構成を示す断面図である。このホログラム
転写箔は、支持体としての基材11上に剥離性保護層1
2が形成され、剥離性保護層12の上には第1のホログ
ラム形成層13が形成されている。
【0034】第1のホログラム形成層13は剥離性保護
層12とは反対側の面に第1のホログラム形成面を有
し、第1のホログラム形成面上に透過性薄膜層14が形
成されている。なお、この第1のホログラム形成面は、
レリーフ型ホログラムを構成する微細な凹凸パターンが
形成されたニッケル製のプレス版を第1のホログラム形
成層13上に加熱押圧することにより形成可能である。
また、ホログラム形成層13はホログラムパターンを層
表面(前述したホログラム形成面)又は層内に有するも
のであればよく、他に例えば二光束干渉もしくは電子ビ
ーム(EB)による回折格子(グレーティング)により
微細凹凸形状を有するようにしたグレーティングホログ
ラムやリップマンホログラム等が適用可能である。
【0035】透過性薄膜層14上には第2のホログラム
形成層15が形成され、第2のホログラム形成層15上
には第2のホログラム形成面が前述同様に形成されてい
る。なお、第2のホログラム形成面は、例えば第1のホ
ログラム形成面とは異なる再生方向をもつ同一もしくは
別個の画像又は略同一の再生方向をもつ異なる画像が記
録されている。
【0036】この第2のホログラム形成層15上には反
射性薄膜層16が形成され、反射性薄膜層16上には接
着層17が形成されている。
【0037】ここで、基材11は厚さ25μmの透明な
ポリエチレンテレフタレートフィルムである。なお、基
材11としては、他にポリ塩化ビニル、ポリエステル、
ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチ
レン等の合成樹脂、天然樹脂、紙、合成紙などを単独で
又は組合わせた複合体が使用可能となっている。また、
基材11の厚さは2〜50μmが使用可能である。
【0038】剥離性保護層12は、第1のホログラム形
成層13をより効果的に被転写体(図示せず)に転写す
るために設けられたものであり、以下の配合比からなる
組成物がグラビア法により、乾燥温度110℃、厚さ
1.5μmで形成されている。
【0039】アクリル樹脂 …30部 ポリエステル樹脂 … 5部 トルエン …40部 メチルエチルケトン …40部 メチルイソブチルケトン …20部 なお、剥離性保護層12としては、他に熱可塑性アクリ
ル樹脂、塩化ゴム系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合樹脂、セルロース系樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂
あるいはこれらにオイルシリコン、脂肪酸アミド、ステ
アリン酸亜鉛を添加したものが使用可能となっている。
また、無機物を使用してもよい。
【0040】第1及び第2のホログラム形成層13,1
5はエンボス成形性が良好で、プレスムラが生じ難く、
明るい再生像が得られ、剥離性保護層12及び透過性薄
膜層14との接着性が良好である樹脂であって、以下の
配合比からなる組成物がグラビア法により、乾燥温度1
10℃、厚さ1.0μmで形成されている。なお、()
内は第2のホログラム形成層15における配合比であ
る。
【0041】 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 …20部(25部) ウレタン樹脂 …15部(10部) メチルエチルケトン …70部(70部) トルエン …30部(30部) また、第1のホログラム形成面は、このような組成物に
対し、前述したプレス版の版面温度を165℃として、
また、第2のホログラム形成面は当該版面温度を150
℃として夫々形成されている。
【0042】なお、第1及び第2のホログラム形成層1
3,15としては、他にポリカーボネート樹脂、ポリス
チレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂などの熱可塑性樹脂、
不飽和ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹
脂、ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メ
タ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ポ
リオール(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アク
リレート、トリアジン(メタ)アクリレートなどの熱硬
化性樹脂あるいはこれらの混合物、さらにはラジカル重
合性不飽和基を有する熱成形性材料などが使用可能であ
り、また、上記以外のものでも、ホログラム画像を形成
可能な安定性を有する材料であれば使用可能である。
【0043】透過性薄膜層14は第2のホログラム形成
層15の情報を透過するための透明材料であって、ここ
では厚さ50nmのZnSが真空蒸着法により形成され
ている。
【0044】なお、透過性薄膜層14としては、第1の
ホログラム形成層(屈折率n=1.3〜1.5)13よ
りも屈折率の高いことが装飾性の向上に好ましく、例え
ば次の表1に示す無機材料が使用可能となっている。さ
らに透過性薄膜層14は、複数の層を重ね合わせて形成
してもよく、異なる屈折率の層の組み合わせ、高効率の
層と低屈折率の層とを交互に積層した多層膜としてもよ
い。
【0045】
【表1】 また、このような透過性薄膜層14を形成する方法とし
ては、真空蒸着法の他にスパッタリング法、イオンプレ
ーティング法等の成膜手段が適用可能であり、膜厚とし
ては10nm〜1000nmの範囲にあることが好まし
い。
【0046】反射性薄膜層16は入射光線を反射する層
であって、厚さ100nmのAlが真空蒸着法により形
成されている。なお、反射性薄膜層16としては、他に
銀、金、スズ、窒化チタン(TiNx)などが使用可能
である。
【0047】接着層17は、以下の配合比からなる組成
物がグラビア法により、乾燥温度110℃、厚さ2.0
μmで形成されている。
【0048】 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 …30部 ポリエステル樹脂 …20部 メチルエチルケトン …50部 トルエン …50部 なお、接着層17としては、他にも、反射性薄膜層16
を変質させたり冒すものでなければ通常用いられるもの
でよく、例えばアクリル系接着剤、ポリエステル系ポリ
アミドなどが使用可能であるが、これらに限定されるも
のではない。
【0049】次に、以上のように構成されたホログラム
転写箔の作用を説明する。
【0050】図7はこのホログラム転写箔の外観を示す
平面図であり、再生方向の略直交する位置(1),
(2)から見たとき、互いに異なる画像が再生される様
子を表している。すなわち、互いに画像及び再生方向の
異なるホログラムパターン13b,15bを有する第1
及び第2のホログラム形成層13,15を設け、且つ異
なる屈折率をもつ透過性薄膜層14が両者を光学的に分
離しているので、複数の絵柄を重畳して異なる再生方向
から再生可能にしたことにより、偽造防止性及び装飾性
を向上させることができる。
【0051】また、この種のホログラム転写箔は、この
ように優れた作用効果を有していても、例えばクレジッ
トカードに貼着されて偽造防止に寄与することから、前
述した通り、JIS規格の耐薬品浸漬試験(JIS B
9560 磁気ストライプ付きクレジットカード;耐薬
品浸漬性参照)に合格する必要がある。
【0052】そこで、耐薬品性について、次に示すよう
に、実施例A、比較例1及び実施例Bの3つのものを作
成し、耐酸性、耐アルカリ性及び耐塩水性の3つの項目
を試験評価した。
【0053】なお、実施例Aは、図1に示す層構造を有
するものであり、前述した通り、透過性薄膜層14の厚
さが50nmとなっている。
【0054】比較例1は、従来の図8に示す層構造、す
なわち、透過性薄膜層14をもたない層構造を有するも
のであり、図1と同じ条件で形成されている。
【0055】実施例Bは、図1に示す層構造を有するも
のであり、透過性薄膜層14の厚さを100nmと厚め
にしている。
【0056】また、耐酸性の試験内容は、5%の酢酸水
溶液に24時間浸漬させ、金属薄膜の腐食や樹脂層の分
解等による地肌変化を観察するものである。
【0057】耐アルカリ性の試験内容は、1%炭酸ナト
リウム水溶液に24時間浸漬させ、金属薄膜の腐食や樹
脂層の分解等による地肌変化を観察するものである。
【0058】耐塩水性の試験内容は、5%食塩水に24
時間浸漬させ、金属薄膜の腐食や樹脂層の分解等による
地肌変化を観察するものである。
【0059】試験結果は、以下の表2に示す通りであ
る。また、表2内の評価内容は◎、○、△及び×の記号
で表され、各記号が次に示す内容を意味している。
【0060】◎:全く腐食しなかった。○:腐食しなか
った。△:やや腐食した。×:殆ど腐食した。
【0061】
【表2】 このように、本実施例のホログラム転写箔においては、
反射性薄膜層16を透過性薄膜層14で保護するため、
薬品による腐食を防止でき、通常の保管や携帯において
充分な耐性を保持することが確認されている。
【0062】上述したように第1の実施例によれば、互
いに異なるホログラムパターンを有する第1及び第2の
ホログラム形成層13,15を設け、且つ異なる屈折率
をもつ透過性薄膜層14が両者を光学的に分離している
ので、複数の絵柄を重畳して異なる再生方向で再生可能
にしたことにより、偽造防止性及び装飾性を向上させる
ことができる。なお、同一もしくは別個の絵柄を異なる
再生方向で再生可能にし、又は複数の絵柄を略同一の再
生方向で再生可能にしても、前述した効果と同様の効果
を得ることができる。
【0063】また、2層(以上)重ねる場合において、
多重露光により得られるホログラム画像の回折効率より
も優れた回折効率を有するホログラム画像を再生するこ
とができる。
【0064】さらに、反射性薄膜層16を透過性薄膜層
14で保護することにより、耐薬品性を向上させること
ができる。
【0065】次に、本発明の第2の実施例に係るホログ
ラム転写箔について説明する。
【0066】図2はこのホログラム転写箔の構成を示す
断面図であり、図1と同一部分には同一符号を付してそ
の詳しい説明は省略し、ここでは異なる部分についての
み述べる。なお、以下、同一部分とは、同一材料及び同
一製法が使用可能であることを意味し、前後の積層順序
が同一であることは意味しない。
【0067】すなわち、本実施例のホログラム転写箔
は、図1に示すものと比べ、透過性薄膜層14及び第2
のホログラム形成層15の間に透過性薄膜層14の少な
くとも一部を覆うように形成された印刷層18を備えた
ものである。
【0068】ここで、印刷層18は、前述した通り、透
過性薄膜層14の一部を覆うようにシルクスクリーン印
刷法により、以下の配合比からなるインキにて多色の文
字や絵柄等が形成されている。
【0069】ポリエステル樹脂 …30部 イソシアネート硬化剤 … 5部 シクロヘキサノン …50部 顔料 …20部 また、印刷層18は所望により透過性薄膜層14の全面
を覆うように形成してもよく、さらにシルクスクリーン
印刷法の他にオフセット印刷法又はグラビア印刷法によ
り形成しても良い。
【0070】このように、第2のホログラム形成層15
の上側に印刷層18を配置したことにより、印刷層18
による表示内容と第1及び第2のホログラム形成層1
3,15による表示内容とを重畳させた像を形成するこ
とができるため、第1の実施例の効果に加え、偽造防止
性及び装飾性を一層向上させることができる。
【0071】次に、本発明の第3の実施例に係るホログ
ラム転写箔について説明する。
【0072】図3はこのホログラム転写箔の構成を示す
断面図であり、図1及び図2と同一部分には同一符号を
付してその詳しい説明は省略し、ここでは異なる部分に
ついてのみ述べる。
【0073】すなわち、本実施例のホログラム転写箔
は、図1に示すものと比べ、第2のホログラム形成層1
5及び反射性薄膜層16の間に第2のホログラム形成層
15の少なくとも一部を覆うように形成された印刷層1
8を備えたものである。
【0074】このように、第2のホログラム形成層15
の下側に印刷層18を形成したことにより、印刷層18
による表示内容と第1及び第2のホログラム形成層1
3,15による表示内容とを重畳させた像を形成するこ
とができるため、第2の実施例の効果と同様の効果を奏
することができる。
【0075】次に、本発明の第4の実施例に係るホログ
ラム転写箔について説明する。
【0076】図4はこのホログラム転写箔の構成を示す
断面図であり、図1及び図2と同一部分には同一符号を
付してその詳しい説明は省略し、ここでは異なる部分に
ついてのみ述べる。
【0077】すなわち、本実施例のホログラム転写箔
は、図1に示すものと比べ、反射性薄膜層16を第2の
透過性薄膜層19に代え、且つこの第2の透過性薄膜層
19及び接着層17の間に当該第2の透過性薄膜層19
の少なくとも一部を覆うように形成された印刷層18を
備えたものである。
【0078】このように、第2のホログラム形成層15
の下側に印刷層18を形成し、且つこの印刷層18の表
示内容を第2の透過性薄膜層19により視認可能にした
ことにより、印刷層18による表示内容と第1及び第2
のホログラム形成層13,15による表示内容とを重畳
させた像を形成することができ、被転写体の下地のデザ
イン、模様、文字等の画像や色などを損なうことなく、
第2の実施例の効果と同様の効果を奏することができ
る。
【0079】次に、本発明の第5の実施例に係るホログ
ラム転写箔について図面を参照して説明する。図5
(a)乃至図5(c)はこのホログラム転写箔の構成を
示す断面図であり、図1と同一部分には同一符号を付
し、ほぼ同一部分(着色処理のみ異なる)にはaの添字
を付してその詳しい説明は省略し、ここでは異なる部分
についてのみ述べる。
【0080】すなわち、本実施例のホログラム転写箔
は、図1に示すものに比べ、第1及び第2のホログラム
形成層13,15のうち、いずれか一方又は両方が、透
光性を有し、且つ着色されたものとなっている。
【0081】ここで、第1及び第2のホログラム形成層
13a,15aは、図1に示す第1及び第2のホログラ
ム形成層13,15が着色材料により着色されたもので
あり、例えば染料などをバインダー等に分散又は溶解し
て形成する。なお、この着色剤としては、顔料又は染料
単独、数種の顔料又は染料の混合物、顔料又は染料とポ
リマーからなる混合物が使用可能である。例えば、二酸
化チタン、硫化亜鉛、チタン酸鉛、酸化ジルコニウム、
鉛白、カドミウム赤、カドミウム黄等の無機顔料、フタ
ロシアニン系顔料等の有機顔料の微粒子、各種公知であ
る染料が用いられる。顔料又は染料とポリマーからなる
混合物を用いる場合は、上記顔料又は染料とポリマーを
混練後、粉砕するか、上記顔料又は染料とモノマーを乳
化重合懸濁重合、分散重合等の方法によって重合するな
どの方法で得ることができる。顔料あるいは染料は、微
粉砕され、且つ透明であることが好ましい。これらの顔
料あるいは染料を分散又は溶解させるバインダーは水系
バインダー、溶剤系バインダー、エマルジョン系バイン
ダーが用いられる。ここでは以下の配合比からなる組成
物がグラビア法により形成されている。()内は第2の
ホログラム形成層15aにおける配合比である。
【0082】 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 …20部(25部) ウレタン樹脂 …15部(10部) 着色剤(染料) … 5部( 5部) メチルエチルケトン …70部(70部) トルエン …30部(30部) ここで、図5(a)は第1のホログラム形成層13aの
みが着色されている場合を示し、図5(b)は第2のホ
ログラム形成層15aのみが着色されている場合を示
し、図5(c)は第1及び第2のホログラム13a,1
5aが両方とも着色されている場合を示している。
【0083】このように、第1及び第2のホログラム形
成層13a,15aは着色されて下地の色を有する美麗
な像を形成するので、偽造防止性及び装飾性を向上させ
ることができる。
【0084】上述したように第5の実施例によれば、図
1に示す第1及び第2のホログラム形成層13,15の
いずれか一方又は両方を着色しているので、第1の実施
例の効果に加え、第1及び第2のホログラム形成層13
a,15aによる表示内容の下地の色を変更できるの
で、偽造防止性及び装飾性を一層向上させることができ
る。
【0085】次に、本発明の第6の実施例に係るホログ
ラム転写箔について図面を参照して説明する。図6はこ
のホログラム転写箔の構成を示す断面図であり、図2と
同一部分には同一符号を付し、ほぼ同一部分にはaの添
字を付してその詳しい説明は省略し、ここでは異なる部
分についてのみ述べる。
【0086】すなわち、本実施例のホログラム転写箔
は、図2に示すものに比べ、第2のホログラム形成層1
5aが、透光性を有し、且つ着色されたものとなってい
る。
【0087】このように、第1のホログラム形成層13
及び印刷層18の下側に形成された第2のホログラム層
15aを着色しているので、印刷層18による表示内容
を損ねることなく、ホログラム形成層13,15aによ
る表示内容の下地の色を変更できるので、より一層偽造
防止性及び装飾性を向上させることができる。
【0088】すなわち、ホログラムが金色に見えるよう
に作成したい場合であっても、着色された第2のホログ
ラム形成層15aが印刷層18及び第1のホログラム形
成層13の下側に形成されているので、印刷層18の色
を損ねることなく、金色を呈するホログラムを表示する
ことができる。
【0089】上述したように第6の実施例によれば、図
2に示す第2のホログラム形成層15に代えて、着色さ
れた第2のホログラム形成層15aを設けることによ
り、第2の実施例の効果に加え、印刷層18による表示
内容を損ねることなく、ホログラム形成層13,15a
による表示内容の下地の色を変更できるので、より一層
偽造防止性を向上させることができる。
【0090】また、印刷の絵柄上にホログラム画像が視
認されるので、より一層装飾性を向上させることができ
る。
【0091】次に、本発明の第7の実施例に係るホログ
ラム転写箔について図2、図3、図5(a)乃至図5
(c)及び図6を用いて説明する。
【0092】このホログラム転写箔は、図2、図3、図
5(a)〜(c)及び図6に示すホログラム転写箔にお
いて、反射性薄膜層に代えて第2の透過性薄膜層を備え
た構成となっている。なお、この第2の透過性薄膜層
は、前述した透過性薄膜層と同一の材料及び製法によ
り、形成可能である。
【0093】このように反射性薄膜層を透過性薄膜層に
変えたことにより、ホログラム転写箔が透明ホログラム
を形成するので、第1乃至第3並びに第5及び第6の実
施例の効果に加え、被転写体の下地のデザイン、模様、
文字等の画像や色などを損なうことなく、一層装飾性の
向上を図ることができる。
【0094】次に、本発明の第8の実施例に係るホログ
ラム転写箔について図2乃至図4及び図6を用いて説明
する。
【0095】すなわち、本実施例のホログラム転写箔
は、図2乃至図4及び図6に示す印刷層18の全面ある
いは少なくとも一部が蛍光インキで印刷されているもの
である。なお、本実施例は、第7の実施例で述べた如
き、図2乃至図4及び図6に示す反射性薄膜層16を第
2の透過性薄膜層19に代えた構成にも適用可能であ
る。
【0096】このように、印刷層18の少なくとも一部
が蛍光インキで印刷されることにより、検証時、ブラッ
クランプの照射により印刷層18が発光するため、偽造
防止性を一層向上させることができ、第2乃至第4並び
に第6及び第7の実施例の効果に加え、さらに、透明の
蛍光インキを用いて印刷層18を印刷すれば、通常条件
では視認不能であるが、ブラックランプの照射により発
色するため、隠し文字の効果があり、偽造、改ざんを一
層困難とすることができる。
【0097】次に、本発明の第9の実施例に係るホログ
ラム転写箔について図2乃至図4及び図6を用いて説明
する。
【0098】すなわち、本実施例のホログラム転写箔
は、図2乃至図4及び図6に示す印刷層18の全面ある
いは少なくとも一部が赤外線吸収材料を含有するインキ
で印刷されているものである。なお、本実施例は、第7
の実施例で述べた如き、図2乃至図4及び図6に示す反
射性薄膜層16を第2の透過性薄膜層19に代えた構成
にも適用可能である。
【0099】ここで、赤外線吸収材料としては、Fe2+
及びCu2+のうちのいずれか一方又は両方を含有するガ
ラス系粉末材料から構成されている。具体的にはガラス
系粉末材料が五二酸化リン(P2 5 )を主成分とし、
酸化鉄及び酸化銅のうちのいずれか一方又は両方を1.
0重量%以上含む粉末材料で、より好ましくは五二酸化
リンを重量%で35.0〜80.0%、酸化鉄及び酸化
銅をそれぞれ0〜3.0%含むガラス系粉末材料から構
成されている。
【0100】また、赤外線吸収材料としては、他にも、
これら粉末化されたガラス系材料より可視領域に吸収が
少なく、且つ赤外線吸収能力が優れている以下のリン酸
塩系白色結晶粉末や硫酸塩系白色結晶粉末等の白色結晶
系材料が使用可能である。
【0101】この白色結晶系材料は、五二酸化リンを主
成分とし、Fe2+及びCu2+のうちのいずれか一方又は
両方を含有するリン酸塩系白色粉末から構成されてい
る。具体的には五二酸化リンを主成分とし、Fe2+及び
Cu2+のうちのいずれか一方又は両方を20重量%以上
含有する結晶粉末であって、好ましくは五二酸化リンを
重量%で40〜70%含有し、且つFe2+及びCu2+
うちのいずれか一方又は両方を30〜70%含有する結
晶粉末が望ましい。
【0102】なお、前述したガラス系粉末及びリン酸塩
系白色結晶粉末は必要に応じて以下の化合物を含有して
いてもよい。
【0103】 Al2 3 2.0〜10.0重量% B2 3 1.0〜30.0重量% MgO 3.0〜10.0重量% ZnO 0〜 3.0重量% K2 O 0〜15.0重量% BaO 0〜10.0重量% SrO 0〜 1.0重量% Ni,Co,Se 微量 このように、印刷層18の少なくとも一部が赤外線吸収
材料を含有するインキで印刷されることにより、赤外線
による機械的読取りが可能となるため、偽造や変造がさ
れ難くなり、且つ偽造や変造がなされた場合にも肉眼に
よる真贋判定に加え、機械的読取りによる真贋判定もな
されるため、偽造や変造の事実をより確実に発見するこ
とができる。
【0104】また、赤外線吸収材料は染料系のものがあ
り、例えば六塩化タングステン及びリン酸エステルと、
亜リン酸とのうち、いずれか一方又は両方を含有する白
色系反応生成物を使用することができる。
【0105】このように、適用される赤外線吸収物質が
白色系若しくは薄い着色を呈する場合、転写対象を白系
材料で構成することにより、肉眼での目視を困難にさせ
ることが可能となるため、より確実に偽造・変造を防止
することができる。
【0106】上述したように第9の実施例によれば、図
2乃至図4及び図6に示す印刷層18の少なくとも一部
を赤外線吸収材料で形成しているので、第2乃至第4並
びに第6及び第7の実施例の効果に加え、機械を用いて
真贋を識別することができるので、より一層偽造防止性
を向上させることができる。
【0107】その他、本発明はその要旨を逸脱しない範
囲で種々変形して実施できる。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、互いに異なるホログラムパターンを有する複数の
ホログラム形成層を設け、且つ異なる屈折率をもつ透過
性薄膜層が両者を光学的に分離しているので、同一もし
くは別個の絵柄を異なる再生方向で再生可能にし、又は
複数の絵柄を重畳して再生可能にしたことにより、偽造
防止性及び装飾性を向上できるホログラム転写箔を提供
できる。
【0109】また、反射性薄膜層を透過性薄膜層で保護
することにより、耐薬品性を向上できるホログラム転写
箔を提供できる。
【0110】請求項2乃至請求項4の発明によれば、第
1及び第2のホログラム形成層と印刷層とを積層させた
ことにより、印刷層による表示内容と第1及び第2のホ
ログラム形成層による表示内容とを重畳させた複雑な像
を形成するので、請求項1の効果に加え、偽造防止性及
び装飾性を一層向上できるホログラム転写箔を提供でき
る。
【0111】また、請求項5の発明によれば、第1及び
第2のホログラム形成層のうち、いずれか一方又は両方
が着色されるので、請求項1の効果に加え、偽造防止性
及び装飾性を一層向上できるホログラム転写箔を提供で
きる。
【0112】さらに、請求項6の発明によれば、第1の
ホログラム形成層及び印刷層の下側に形成された第2の
ホログラム層を着色しているので、請求項1に対応する
作用に加え、印刷層による表示内容を損ねることなく、
ホログラム形成層による表示内容の下地の色を変更でき
るので、より一層偽造防止性及び装飾性を向上できるホ
ログラム転写箔を提供できる。
【0113】また、請求項7の発明によれば、反射性薄
膜層に代えて透過性薄膜層を備えたので、請求項1にお
ける偽造防止性及び装飾性を向上させる効果に加え、透
明ホログラムを形成できることから、被転写体の下地の
デザイン、模様、文字等の画像や色などを損なうことな
く、一層装飾性の向上を図り得るホログラム転写箔を提
供できる。
【0114】さらに、請求項8の発明によれば、印刷層
の少なくとも一部を蛍光インキで印刷することにより、
ブラックランプの照射により印刷層が発光するので、請
求項2乃至請求項4並びに請求項6及び請求項7の効果
に加え、より一層偽造防止性及び装飾性の向上を図り得
るホログラム転写箔を提供できる。
【0115】また、請求項9の発明によれば、印刷層の
少なくとも一部を赤外線吸収材料で形成しているので、
請求項2乃至請求項4並びに請求項6及び請求項7の効
果に加え、機械を用いて真贋を識別することができ、よ
り一層偽造防止性を向上できるホログラム転写箔を提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るホログラム転写箔
の構成を示す断面図。
【図2】本発明の第2の実施例に係るホログラム転写箔
の構成を示す断面図。
【図3】本発明の第3の実施例に係るホログラム転写箔
の構成を示す断面図。
【図4】本発明の第4の実施例に係るホログラム転写箔
の構成を示す断面図。
【図5】本発明の第5の実施例に係るホログラム転写箔
の構成を示す断面図。
【図6】本発明の第6の実施例に係るホログラム転写箔
の構成を示す断面図。
【図7】本発明の第1の実施例に係るホログラム転写箔
の外観を示す平面図。
【図8】従来のホログラム転写箔の構成を示す断面図。
【符号の説明】
11…基材、12…剥離性保護層、13,13a…第1
のホログラム形成層、14…透過性薄膜層、15,15
a…第2のホログラム形成層、16…反射性薄膜層、1
7…接着層、18…印刷層、19…第2の透過性薄膜
層。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上の片面に少なくとも、剥離層、
    ホログラムパターンを有する第1のホログラム形成層、
    この第1のホログラム形成層とは異なる屈折率をもつ透
    過性薄膜層、前記第1のホログラム形成層とは異なるホ
    ログラムパターンを有する第2のホログラム形成層、反
    射性薄膜層、接着層を順次積層してなることを特徴とす
    るホログラム転写箔。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のホログラム転写箔にお
    いて、 前記透過性薄膜層及び前記第2のホログラム形成層の間
    に当該透過性薄膜層の少なくとも一部を覆うように印刷
    層を形成したことを特徴とするホログラム転写箔。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のホログラム転写箔にお
    いて、 前記第2のホログラム形成層及び前記反射性薄膜層の間
    に当該第2のホログラム形成層の少なくとも一部を覆う
    ように印刷層を形成したことを特徴とするホログラム転
    写箔。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のホログラム転写箔にお
    いて、 前記反射性薄膜層を第2の透過性薄膜層に代え、且つこ
    の第2の透過性薄膜層及び前記接着層の間に当該第2の
    透過性薄膜層の少なくとも一部を覆うように印刷層を形
    成したことを特徴とするホログラム転写箔。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のホログラム転写箔にお
    いて、 前記第1及び第2のホログラム形成層のうち、いずれか
    一方又は両方が透光性を有し、且つ着色されていること
    を特徴とするホログラム転写箔。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のホログラム転写箔にお
    いて、 前記透過性薄膜層及び前記第2のホログラム形成層の間
    に当該透過性薄膜層の少なくとも一部を覆うように印刷
    層が形成され、且つ第2のホログラム形成層が透光性を
    有するように着色されていることを特徴とするホログラ
    ム転写箔。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項3並びに請求項5及
    び請求項6のいずれか1項に記載のホログラム転写箔に
    おいて、 前記反射性薄膜層に代えて第2の透過性薄膜層を備えた
    ことを特徴とするホログラム転写箔。
  8. 【請求項8】 請求項2乃至請求項4並びに請求項6及
    び請求項7のいずれか1項に記載のホログラム転写箔に
    おいて、前記印刷層は少なくとも一部が蛍光インキで印
    刷されていることを特徴とするホログラム転写箔。
  9. 【請求項9】 請求項2乃至請求項4並びに請求項6及
    び請求項7のいずれか1項に記載のホログラム転写箔に
    おいて、前記印刷層は少なくとも一部が赤外線吸収材料
    を含有するインキで印刷されていることを特徴とするホ
    ログラム転写箔。
JP33638393A 1993-12-28 1993-12-28 ホログラム転写箔 Pending JPH07199781A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33638393A JPH07199781A (ja) 1993-12-28 1993-12-28 ホログラム転写箔

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33638393A JPH07199781A (ja) 1993-12-28 1993-12-28 ホログラム転写箔

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07199781A true JPH07199781A (ja) 1995-08-04

Family

ID=18298574

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33638393A Pending JPH07199781A (ja) 1993-12-28 1993-12-28 ホログラム転写箔

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07199781A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003058055A (ja) * 2001-08-13 2003-02-28 Shiseido Co Ltd 積層体
JP2009125966A (ja) * 2007-11-20 2009-06-11 Toppan Printing Co Ltd 偽造防止用転写箔及び偽造防止媒体
JP2010099929A (ja) * 2008-10-23 2010-05-06 Toppan Printing Co Ltd セキュリティフィルム、転写箔及び印刷物
WO2011018982A1 (ja) * 2009-08-13 2011-02-17 凸版印刷株式会社 画像表示体及びラベル付き物品
JP2011253192A (ja) * 2002-04-03 2011-12-15 De La Rue Internatl Ltd 光学的に可変のセキュリティ・デバイス及び方法
JP2012068537A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Toppan Printing Co Ltd 画像表示体、転写箔及びラベル付き物品
JP2012083477A (ja) * 2010-10-08 2012-04-26 Toppan Printing Co Ltd 偽造防止構造体、及び偽造防止媒体
JP2013092683A (ja) * 2011-10-26 2013-05-16 Toppan Printing Co Ltd 画像表示体、画像表示体の作製方法および情報媒体
JP2013242601A (ja) * 2002-04-03 2013-12-05 De La Rue Internatl Ltd 光学的に可変のセキュリティ・デバイス及び方法
WO2015174089A1 (ja) * 2014-05-13 2015-11-19 凸版印刷株式会社 回折構造転写箔とそれを用いた偽造防止媒体
JP2016184087A (ja) * 2015-03-26 2016-10-20 株式会社ファイブツーフォー ホログラム多層物
US10488819B2 (en) 2014-11-19 2019-11-26 Leonhard Kurz Stiftung & Co. Kg Multi-layer body and method for the production thereof

Cited By (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003058055A (ja) * 2001-08-13 2003-02-28 Shiseido Co Ltd 積層体
JP2013242601A (ja) * 2002-04-03 2013-12-05 De La Rue Internatl Ltd 光学的に可変のセキュリティ・デバイス及び方法
JP2011253192A (ja) * 2002-04-03 2011-12-15 De La Rue Internatl Ltd 光学的に可変のセキュリティ・デバイス及び方法
US8773743B2 (en) 2002-04-03 2014-07-08 De La Rue International Limited Optically variable security device and method
JP2009125966A (ja) * 2007-11-20 2009-06-11 Toppan Printing Co Ltd 偽造防止用転写箔及び偽造防止媒体
JP2010099929A (ja) * 2008-10-23 2010-05-06 Toppan Printing Co Ltd セキュリティフィルム、転写箔及び印刷物
WO2011018982A1 (ja) * 2009-08-13 2011-02-17 凸版印刷株式会社 画像表示体及びラベル付き物品
CN102472848A (zh) * 2009-08-13 2012-05-23 凸版印刷株式会社 图像显示体及带标签的物品
CN104090319A (zh) * 2009-08-13 2014-10-08 凸版印刷株式会社 图像显示体及带标签的物品
US9557457B2 (en) 2009-08-13 2017-01-31 Toppan Printing Co., Ltd Image display and labeled article
US9931883B2 (en) 2009-08-13 2018-04-03 Toppan Printing Co., Ltd. Image display and labeled device
JP2012068537A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Toppan Printing Co Ltd 画像表示体、転写箔及びラベル付き物品
JP2012083477A (ja) * 2010-10-08 2012-04-26 Toppan Printing Co Ltd 偽造防止構造体、及び偽造防止媒体
JP2013092683A (ja) * 2011-10-26 2013-05-16 Toppan Printing Co Ltd 画像表示体、画像表示体の作製方法および情報媒体
WO2015174089A1 (ja) * 2014-05-13 2015-11-19 凸版印刷株式会社 回折構造転写箔とそれを用いた偽造防止媒体
KR20160132968A (ko) 2014-05-13 2016-11-21 도판 인사츠 가부시키가이샤 회절 구조 전사박과 그것을 사용한 위조 방지 매체
CN106415338A (zh) * 2014-05-13 2017-02-15 凸版印刷株式会社 衍射构造转印箔和使用该衍射构造转印箔的防止伪造介质
JPWO2015174089A1 (ja) * 2014-05-13 2017-04-20 凸版印刷株式会社 回折構造転写箔とそれを用いた偽造防止媒体
US9827804B2 (en) 2014-05-13 2017-11-28 Toppan Printing Co., Ltd. Diffraction structure transfer foil and forgery prevention medium using same
EP3144707A4 (en) * 2014-05-13 2018-01-10 Toppan Printing Co., Ltd. Diffraction structure transfer foil and forgery prevention medium using same
DE112015002233B4 (de) 2014-05-13 2019-12-24 Toppan Printing Co., Ltd. Beugungsstrukturtransferfolie und Fälschungsverhinderungsmedium verwendend selbige
EP3783398A1 (en) 2014-05-13 2021-02-24 Toppan Printing Co., Ltd. Diffraction structure transfer foil and forgery prevention medium using same
US10488819B2 (en) 2014-11-19 2019-11-26 Leonhard Kurz Stiftung & Co. Kg Multi-layer body and method for the production thereof
JP2016184087A (ja) * 2015-03-26 2016-10-20 株式会社ファイブツーフォー ホログラム多層物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2001211949B2 (en) Optically variable security devices
RU2501662C2 (ru) Способ изготовления защитных элементов с воспроизводящими изображение слоями, расположенными с точной приводкой между ними
AU770682B2 (en) Diffractive surfaces with color shifting backgrounds
EP1189079A1 (en) Laminated composite body, information recording medium, and member for imparting counterfeit preventive function
AU2001211949A1 (en) Optically variable security devices
JP4268258B2 (ja) 偽造防止用紙
JP2008139718A (ja) ホログラムラベル
JPH07199781A (ja) ホログラム転写箔
JP2002072835A (ja) 不可視情報を伴なった光回折構造を有する情報記録体、ならびにその情報記録体製造用ラベル、および情報記録体製造用転写シート
JP4858133B2 (ja) ホログラムラベル
JPH07199783A (ja) ホログラム転写箔
JP2005506228A5 (ja)
JP2007136982A (ja) 偽造防止情報記録媒体と転写箔
JPH08262963A (ja) 画像表示体及びその製造に用いる熱転写シート
JP5633391B2 (ja) 金属薄膜層を有する偽造防止媒体及び偽造防止用紙
JPH11224050A (ja) 偽造防止媒体、シール及び転写箔
JPH07271280A (ja) ホログラムラベル
JP2007108206A (ja) 磁気転写シート及び磁気記録媒体
JP2008139717A (ja) ホログラムラベル
JPH07271301A (ja) ホログラムシール
JP2001150791A (ja) スクラッチovd形成体およびその製造に用いられる転写箔
JP4170727B2 (ja) 識別媒体およびそれを用いた真正品の真贋識別方法
JP3322093B2 (ja) ホログラムおよびホログラム転写箔
JP2002046339A (ja) Ovd形成体、それを用いた真偽判定方法、及びovd転写箔
JPH096219A (ja) ホログラム転写箔