JPH096219A - ホログラム転写箔 - Google Patents

ホログラム転写箔

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JPH096219A
JPH096219A JP15599095A JP15599095A JPH096219A JP H096219 A JPH096219 A JP H096219A JP 15599095 A JP15599095 A JP 15599095A JP 15599095 A JP15599095 A JP 15599095A JP H096219 A JPH096219 A JP H096219A
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JP
Japan
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layer
thin film
hologram
film layer
transfer foil
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JP15599095A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Horie
潔 堀江
Takehide Kita
武秀 喜多
Naoaki Shindou
直彰 新藤
Kazuhisa Hoshino
和久 星野
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ホログラム像と印刷絵柄の双方を視認させる印
刷一体型のホログラム転写箔において、ホログラム像が
印刷層の存在にもかかわらず全面にわたって視認される
と共に、ホログラムがシルバー色以外の色彩を呈するよ
うにする。 【構成】支持体上に、剥離層/レリーフホログラム形成
層/第1の透過性薄膜層/印刷絵柄層/有色透明な第2
の透過性薄膜層/反射性薄膜層/接着層、が順次積層さ
れた構成のホログラム転写箔。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばクレジットカー
ドや有価証券などに転写形成されるホログラム転写箔に
係り、特に、印刷層の絵柄とホログラム形成層の絵柄と
を重ね合わせて複雑な絵柄を形成する(以下、印刷一体
型ホログラムと称する)ことにより、偽造防止効果およ
び装飾効果の一層向上したホログラム転写箔に関する。
【0002】
【従来の技術】光の干渉を用いて立体画像を再生し得る
ホログラムの開発が進められている。ホログラムは高度
な製造技術を要し、且つ箔状に形成可能なことから、偽
造防止手段としてクレジットカード、有価証券、証明書
等に貼着して使用されている。そして、ホログラムをこ
れらの物品に貼着するための方法として、従来からホロ
グラム転写箔を用いてホログラムを転写する方法が用い
られている。
【0003】図3は、従来の印刷一体型ホログラム転写
箔の構成例を示す断面図である。このホログラム転写箔
は、支持体としての基材1上に剥離層(剥離性保護層)
2が形成され、剥離層2上にホログラム形成層3が形成
されている。ホログラム形成層3上にはその一部を覆う
ように、絵柄や文字などを構成する絵柄印刷層5(以
下、単に「印刷層」と称することとする)が形成され、
ホログラム形成層3のレリーフ面および印刷層5を覆う
ように、反射性薄膜層6が形成されている。反射性薄膜
層6上には接着層7が形成されている。(実開昭63−
74674号公報)
【0004】尚、上記説明および以降の説明において
も、断面図と説明文では上下の関係が逆になっている
が、上下の関係は、転写箔を観察する方向(または、物
品に転写形成する場合の使用状態)に応じて変更するた
め、本質的なことではない。
【0005】また、上記ホログラム転写箔を用いて、物
品表面にホログラムを転写形成した場合、剥離層2は基
材1との界面にて剥離し、物品側に移行して保護層とし
ても機能することになるため、本明細書(図面)におい
ては、剥離層2を剥離性保護層と称することもある。基
材1を除いて、転写形成により物品側に移行する各層を
総称して「転写層」と称することとする。
【0006】また、各図面は、転写箔の構成を模式的に
表現するものであり、各層の厚さなどの寸法は、実際の
製造物に則したものではない。
【0007】一方、図4は印刷一体型ホログラム転写箔
の他の構成例を示す断面図である。このホログラム転写
箔は、基材1上に剥離層(剥離性保護層)2が形成さ
れ、剥離層2の一部を覆うように、絵柄や文字などを構
成する絵柄印刷層5(以下、単に「印刷層」と称するこ
ととする)印刷層5が形成されている。さらに、剥離層
2および印刷層5を覆うようにホログラム形成層3、反
射性薄膜層6および接着層7が順次積層されている。
(特開昭62−273035号公報)
【0008】これらのホログラム転写箔の使用に際して
は、転写層が接着層7によって物品の表面に貼着された
後、基材1が剥離され、物品表面に移行した転写層の剥
離層2側よりホログラム像および印刷絵柄を視認するこ
とが可能となる。
【0009】上記(図3・図4)の構成をとることによ
り、視認されるホログラム像と印刷絵柄との相乗作用に
よって、興味ある視覚効果が得られると共に、偽造防止
効果が向上することになる。
【0010】しかし、図3の構成では、ホログラム形成
層3(熱可塑性樹脂)と印刷層5(インキ)を構成する
物質の屈折率が近いため、印刷層5と重なった部分のホ
ログラム像が視認されないことになり、図4の構成で
は、印刷層5に隠蔽され、その下部のホログラム像が視
認されないことになる。
【0011】すなわち、従来のホログラム転写箔では、
印刷層5を形成することによって、剥離層側からの観察
状態を表す図5に示すように、印刷絵柄5a(TP)
が、それと重なった部分にて、ホログラム形成層3のホ
ログラム絵柄3a(TOP)を隠蔽してしまう。
【0012】また、上記(図3・図4)のホログラム転
写箔では、図8に示すように、剥離層2上に印刷層5を
形成することによって、一見すると視覚的に差異の少な
い転写層の絵柄とすることができ、簡単には真贋を識別
し得ないものが作製可能であるため、偽造される可能性
が高くなる。
【0013】ホログラムを視認させやすくするための反
射性薄膜層6としては、Al蒸着層が一般的であるが、
Al蒸着層の色相はシルバー色であり、視覚効果を異な
らせるために、例えばゴールド色やブロンズ色などのよ
うな任意の色彩を呈するような製品も要求されている。
【0014】そのため、ホログラム像と印刷絵柄の双方
を視認させる転写箔でありながら、ホログラム像が印刷
層の存在にもかかわらず全面にわたって視認されると共
に、ホログラムが任意の色彩を呈するような、偽造防止
効果が一層向上したホログラム転写箔が要望されてい
る。
【0015】上記の要望を満足するために、ホログラム
形成層のレリーフ面に、ホログラム形成層とは屈折率が
異なる透過性薄膜層(透過・反射の双方の特性を有す
る)を形成し、透過性薄膜層の上に印刷層を形成した
後、その上から反射性薄膜層(反射のみの特性を有す
る)を形成した構成のホログラムシールが、本出願人に
よって提案(特願平6−58907号公報)されてお
り、上記構成のホログラム転写箔(シール)に対して、
図6に示すように、剥離層12とホログラム形成層13
との間に、染料などによって着色された透過性を有する
着色層18(インキ状)をコーティングなどによって設
けるか、ホログラム形成層3に染料を配合することで、
任意の色彩を呈するようにすること(図示せず)も行わ
れている。
【0016】上記手法によれば、インキ状の着色層をコ
ーティングする工程(または、ホログラム形成層へ染料
を配合する工程)が増えるだけでなく、印刷絵柄に対応
する部分のホログラム絵柄が覆われてしまうことには変
わらない。
【0017】上記手法で任意の色を出す場合、図6に示
すように、ホログラムは任意の色で視認されても、印刷
層15も着色層18を通して観察することになるため、
印刷層15の色合いが変化して外観上で問題となる。
【0018】図7に示すような層構成(透過性を有する
着色層18を、印刷層15よりも接着層17側に配置)
として、上記した色合いの変化を回避する場合には、印
刷層15と反射性薄膜層16の間に着色層18を設ける
と、インキ状の着色層18がホログラム形成層13のレ
リーフ面を埋めてしまい、反射性薄膜層16をホログラ
ム形成層13のレリーフパターンに沿って設けることが
できなくなるため、ホログラムの明るさが暗くなってし
まい、やはり視覚上の問題となる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ホログラム
像と印刷絵柄の双方を視認させる転写箔でありながら、
ホログラム像が印刷層の存在にもかかわらず全面にわた
って視認されると共に、ホログラムがシルバー色以外の
色彩を呈するような、偽造防止効果が一層向上したホロ
グラム転写箔を提供することを目的とする。
【0020】また、本発明に固有な課題は、上記目的を
達成しながらも、ホログラムの明るさが低下することが
なく、さらに、ホログラム転写箔の製造に適した(接着
保存性・耐腐食性・加工性の全ての特性が向上した)透
過性薄膜層を用いたホログラム転写箔を提供することで
ある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明では、透過性薄膜
層と反射性薄膜層との間に、着色された第2の透過性薄
膜層を介在させることによって、上記の課題を解決す
る。
【0022】すなわち、本発明は、支持体上に、剥離層
/レリーフホログラム形成層/絵柄印刷層/絵柄印刷層
を含むレリーフホログラム形成層の全面に反射性薄膜層
/接着層、が順次積層された構成のホログラム転写箔に
おいて、ホログラム形成層のレリーフ面に、ホログラム
形成層とは屈折率の異なる第1の透過性薄膜層を形成す
ると共に、印刷層と反射性薄膜層との間に、有色透明な
第2の透過性薄膜層を形成してなる構成のホログラム転
写箔である。
【0023】
【作用】第2の透過性薄膜層がインキ状ではないため、
ホログラム形成層のレリーフ面を埋めても、インキのコ
ーティングと異なり、ホログラムの明るさが暗くなって
しまうことにはならない。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。図1は、本実施例に係るホログラム転写箔の
構成を示す断面図である。
【0025】支持体としての基材11上に剥離性保護層
12が形成され、剥離性保護層12の上にはホログラム
形成層13が形成されている。
【0026】ホログラム形成層13は、剥離性保護層1
2とは反対側の面にレリーフホログラム形成面を有し、
前記ホログラム形成面上に第1透過性薄膜層14が蒸着
またはスパッタリング等により形成されている。
【0027】前記ホログラム形成面は、レリーフ型ホロ
グラムを構成する微細な凹凸パターンが形成されたニッ
ケル製のプレス版を、ホログラム形成層13上に加熱押
圧するなどの周知の方法により形成可能である。
【0028】第1透過性薄膜層14上には印刷層15が
形成され、印刷層15および第1透過性薄膜層14の上
には有色透明な第2透過性薄膜層19が蒸着またはスパ
ッタリング等により形成されており、第2透過性薄膜層
19の上には反射性薄膜層16が蒸着またはスパッタリ
ング等により形成されており、反射性薄膜層16の上に
は接着層17が形成されている。
【0029】基材11は、厚さ25μmの透明なポリエ
チレンテレフタレートフィルムである。基材11として
は、他にポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリカーボネ
ート、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチレン等の合成
樹脂、天然樹脂、紙、合成紙などから単独で選択された
もの、または上記より選択されて組み合わされた複合体
が使用可能となっている。
【0030】剥離性保護層12は、ホログラム形成層1
3をより効果的に被転写体(図示せず)に転写するため
に設けられたものであり、以下の配合比からなる組成物
がグラビア印刷法により、乾燥温度110℃、厚さ1.
5μmで形成されている。
【0031】 アクリル樹脂 …30部 ポリエステル樹脂 … 5部 トルエン …40部 メチルエチルケトン …40部 メチルイソブチルケトン …20部
【0032】剥離性保護層12としては、他に熱可塑性
アクリル樹脂、塩化ゴム系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合樹脂、セルロース系樹脂、塩素化ポリプロピレ
ン樹脂あるいはこれらにオイルシリコン、脂肪酸アミ
ド、ステアリン酸亜鉛を添加したものが使用可能となっ
ている。または、無機物を使用してもよい。
【0033】ホログラム形成層13はエンボス成形性が
良好で、プレスムラが生じ難く、明るい再生像が得ら
れ、剥離性保護層12および第1透過性薄膜層14との
接着性が良好である樹脂であって、以下の配合比からな
る組成物がグラビア印刷法により、乾燥温度110℃、
厚さ1.0μmで形成されている。
【0034】 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 …25部 ウレタン樹脂 …10部 メチルエチルケトン …70部 トルエン …30部
【0035】また、ホログラム形成面は、このような組
成のホログラム形成層13に対し、版面温度が165℃
のプレス成型により形成されている。
【0036】ホログラム形成層13としては、他にポリ
カーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル
樹脂などの熱可塑性樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、メ
ラミン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン(メタ)アクリレ
ート、ポリエステル(メタ)アクリレート、エポキシ
(メタ)アクリレート、ポリオール(メタ)アクリレー
ト、メラミン(メタ)アクリレート、トリアジン(メ
タ)アクリレートなどの熱硬化性樹脂あるいはこれらの
混合物、さらにはラジカル重合性不飽和基を有する熱成
型性材料などが使用可能であり、また、上記以外のもの
でも、ホログラム画像を形成可能な安定性を有する材料
であれば使用可能である。
【0037】第1透過性薄膜層14は、印刷層15の情
報を透過するための透明材料であって、ここでは厚さ5
0nmのZnSが真空蒸着法により形成されている。
【0038】なお、第1透過性薄膜層14としては、ホ
ログラム形成層13(屈折率n=1.3〜1.5)より
も屈折率の高い材料のものが装飾性の上で好ましく、例
えば次表1に示す無機材料が使用可能となっている。
【0039】
【表1】
【0040】また、このような第1透過性薄膜層14を
形成する方法としては、真空蒸着法の他にスパッタリン
グ法、イオンプレーティング法等の成膜手段が適用可能
であり、膜厚としては10nm〜100nmの範囲にあ
ることが好ましい。
【0041】この際、第1透過性薄膜層14が有色であ
ると、印刷層15に悪影響を及ぼすため、無色な材料を
使用するか、有色な材料であっても、無色に近く感じら
れるような膜厚とする必要がある。発明者らの実験デー
タによれば、ZnSを例に挙げると、40nm〜60n
mの範囲の膜厚で、良好な結果が得られている。
【0042】印刷層15は、第1透過性薄膜層14の一
部を覆うように、シルクスクリーン印刷法により文字や
絵柄等が形成されている。
【0043】印刷層15は、所望により透過性薄膜層の
全面を覆うように形成しても良い。また、印刷層15は
シルクスクリーン印刷法の他にオフセット印刷法又はグ
ラビア印刷法により形成しても良い。
【0044】第2透過性薄膜層19は、後述する反射性
薄膜層16に着色効果を施す層であり、ここでは、厚さ
100nmのSiOが真空蒸着法により形成されてい
る。なお、第2透過性薄膜層19は、有色透明であれば
良く、屈折率の制限を受けるものではない。よって、第
1透過性薄膜層14で挙げた無機材料以外にも、ホログ
ラム形成層13よりも低屈折率な無機材料も適用可能で
あり、金属単体もしくはその化合物を1〜20nmの範
囲で形成しても有色透明な薄膜が得られる。
【0045】反射性薄膜層16は、入射する光線を透過
させずに反射する層であって、100nmの厚さのAl
が真空蒸着法により形成されている。反射性薄膜層16
を形成する方法としては、真空蒸着法の他にスパッタリ
ング法、イオンプレーティング法などの成膜手段が適用
可能であり、膜厚としては40nm以上であることが好
ましい。
【0046】接着層17は、以下の配合比からなる組成
物がグラビア印刷法により、乾燥温度110℃、厚さ
2.0μmで形成されている。
【0047】 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 …30部 ポリエステル樹脂 …20部 メチルエチルケトン …50部 トルエン …50部
【0048】なお、接着層18としては、他にも、反射
性薄膜層17を変質させたり冒すものでなければ通常用
いられるものでよく、例えばアクリル系接着剤、ポリエ
ステル系ポリアミドなどが使用可能であるが、これらに
限定されるものではない。
【0049】上記構成のホログラム転写箔を用いて物品
表面に転写形成した場合、剥離層側より観察した状態を
図2の平面図に示す。
【0050】図示のように、印刷層15による絵柄15
a(TP)とホログラム形成層13による絵柄13a
(TOP)の両者からなる一体的に形成された画像を視
認することができる。なお、両者の画像の組み合わせに
より、さらに複雑な像とすることも可能である。
【0051】すなわち、第1透過性薄膜層14が、印刷
層15の表示内容からホログラム形成層13による表示
内容を光学的に分離し、且つ反射性薄膜層16が、第1
透過性薄膜層14および印刷層15を覆ってホログラム
形成層13による表示内容を見易くしているので、印刷
層15による印刷内容とホログラム形成層13による表
示内容とを両者合わせて一体的に画像が形成され、かつ
一体的にその画像が視認可能となることから、偽造防止
効果を向上させると共に、装飾性を向上させている。
【0052】また、第2透過性薄膜層19が、印刷層1
5上(観察者に対して、奥となる)に配置され、反射性
薄膜層16下(観察者に対して、手前となる)に配置さ
れるので、印刷層の絵柄に悪影響を及ぼすことなく、ホ
ログラムに着色効果を与えるため、装飾性が向上する。
【0053】ところで、この種のホログラム転写箔は、
このように優れた作用効果を有していても、例えばクレ
ジットカードに貼着されて偽造防止の用途に寄与するこ
とから、JIS規格の耐薬品浸積試験(JIS B95
60 磁気ストライプ付きクレジットカード;耐薬品浸
積性参照)に合格する必要がある。
【0054】そこで、耐薬品性について、次に示すよう
に、実施例および比較例1の2つのものを作成し、耐酸
性、耐アルカリ性および耐塩水性の3つの項目を試験評
価した。
【0055】なお、実施例に使用した転写箔は、図1に
示す層構成を有するものであり、前述した通り、印刷層
15と反射性薄膜層16の間に第2透過性薄膜層19を
有している。
【0056】比較例1に使用した転写箔は、実施例の第
2透過性薄膜層19に代わり、下記配合比からなる着色
組成物がグラビア印刷法により、厚さ1.0μm(乾燥
温度110℃)で形成されていることを除いて実施例と
同様に作製されている。
【0057】 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 …30部 ポリエステル樹脂 …10部 着色染料 … 5部 メチルエチルケトン …50部 トルエン …50部
【0058】耐酸性の試験内容は、5%の酢酸水溶液に
24時間浸積させ、金属薄膜の腐食や樹脂層の分解など
による地肌変化を観察するものである。
【0059】耐アルカリ性の試験内容は、1%炭酸ナト
リウム水溶液に24時間浸積させ、金属薄膜の腐食や樹
脂層の分解などによる地肌変化を観察するものである。
【0060】耐塩水性の試験内容は、5%食塩水に24
時間浸積させ、金属薄膜の腐食や樹脂層の分解などによ
る地肌変化を観察するものである。
【0061】試験評価による結果は、以下の表2に示す
通りである。
【0062】
【表2】
【0063】前記の試験結果より、第2透過性薄膜層1
9と反射性薄膜層16を積層したことにより、耐薬品性
(耐アルカリ性,耐塩水性)を向上させることができ、
通常の保管や携帯において充分な耐性を有することが確
認された。
【0064】
【発明の効果】ホログラム像と印刷絵柄の双方を視認さ
せる転写箔でありながら、ホログラム像が印刷層の存在
にもかかわらず、レリーフ形成面の全面にわたって視認
されると共に、ホログラムがシルバー色以外の色彩を呈
するような、偽造防止効果が一層向上したホログラム転
写箔が提供された。
【0065】また、本発明のホログラム転写箔は、JI
S規格によって要求されている耐薬品性・耐腐食性を満
たしており、通常の保管や携帯において充分な耐性を有
するものであることが確認された。
【0066】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるホログラム転写箔の構成例を示す
断面図。
【図2】本発明によるホログラム転写箔を示す平面図。
【図3】従来のホログラム転写箔の構成例を示す断面
図。
【図4】従来のホログラム転写箔の構成例を示す断面
図。
【図5】従来のホログラム転写箔を示す平面図。
【図6】着色層を形成した従来のホログラム転写箔の構
成例を示す断面図。
【図7】着色層を形成した従来のホログラム転写箔の構
成例を示す断面図。
【図8】従来のホログラム転写箔の偽造手段の一例を示
す断面図。
【符号の説明】
1, 11…基材 2, 12…剥離性保護層 3, 13…ホログラム形成層 3a, 13a…ホログラム絵柄 14…第1透過性薄膜層 5, 15…印刷層 5a, 15a…印刷絵柄 16…第2透過性薄膜層 6, 17…反射性薄膜層 7, 18…接着層 19…第2透過性薄膜層
フロントページの続き (72)発明者 星野 和久 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に、剥離層/レリーフホログラム
    形成層/絵柄印刷層/絵柄印刷層を含むレリーフホログ
    ラム形成層の全面に反射性薄膜層/接着層、が順次積層
    された構成のホログラム転写箔において、 ホログラム形成層のレリーフ面に、ホログラム形成層と
    は屈折率の異なる第1の透過性薄膜層を形成すると共
    に、印刷層と反射性薄膜層との間に、有色透明な第2の
    透過性薄膜層を形成してなる構成のホログラム転写箔。
JP15599095A 1995-06-22 1995-06-22 ホログラム転写箔 Pending JPH096219A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0944480B2 (de) 1997-10-10 2006-11-15 Giesecke & Devrient GmbH Sicherheitselement und verfahren zu seiner herstellung

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0944480B2 (de) 1997-10-10 2006-11-15 Giesecke & Devrient GmbH Sicherheitselement und verfahren zu seiner herstellung

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