JPH07199751A - 像保持シートの再利用方法及びその装置 - Google Patents

像保持シートの再利用方法及びその装置

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JPH07199751A
JPH07199751A JP5351900A JP35190093A JPH07199751A JP H07199751 A JPH07199751 A JP H07199751A JP 5351900 A JP5351900 A JP 5351900A JP 35190093 A JP35190093 A JP 35190093A JP H07199751 A JPH07199751 A JP H07199751A
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JP
Japan
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image
forming substance
holding sheet
paper
toner
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JP5351900A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Takahashi
靖弘 高橋
Yoichi Asaba
陽一 浅場
Yoshiaki Miyashita
義明 宮下
Yoshiyuki Kimura
祥之 木村
Kazuhiro Ando
和弘 安藤
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トナー付着の紙に少なくとも液体を付与して
トナーを除去した後に乾燥を施すトナー除去装置におい
て、乾燥時などにおけるしわ防止のためのテンションで
伸びた紙をの端部を裁断して紙伸びによる不具合を防止
する。 【構成】 トナー像が形成された転写紙102は、給紙
ユニット1からトナー除去処理ユニット2に搬送され、
給液部21での給液後、トナー剥離部22で剥離ローラ
21にトナーを転写させてた後に、乾燥部22でベルト
224とドラム222の間に挾持されながら乾燥され
る。この乾燥後の転写紙長さを検出装置402で検出
し、伸びているものは、裁断ユニット4で端部を裁断し
た後に紙受けユニット3に排紙する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンター、印刷機等の画像形成装置によって像形
成物質を安定に付着させた像保持体から該像形成物質を
取り除く像形成物質除去処理部を有する像保持体からの
像形成物質除去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、記録済み像保持シートとしての用
紙からトナーなどの像形成物質を除去する像形成物質除
去方法及びその装置としては種々のものが知られてい
る。例えば溶剤を使用するものとして、特開平1−10
1576号公報には、トナーが付着された用紙をトナー
樹脂の可溶性溶剤中に浸漬させて超音波振動を印加し、
溶剤に溶解したトナーを紙面より遊離させる像形成物質
除去方法が開示されている。また、特開平4−3003
95号公報には、廃紙の印字部分に溶剤を浸漬、噴霧あ
るいは塗布等による方法で付着させてトナーを溶解し、
溶解したトナーを洗浄、エアー吸引、吸着剤接触、機械
剥離あるいは静電気吸着等による方法で除去する像形成
物質除去方法が開示されている。
【0003】一方、溶剤を使用しないものとして、例え
ば特開平2−255195号公報には、支持体上に離型
剤を塗布した印刷体に電子写真方式あるいは熱転写方式
で載せた熱溶融性インキあるいはトナーを、該印刷体に
インキ剥離体を重ね加熱ローラと圧力ローラの間を通
し、冷えてからインキ剥離体を剥がすことにより、該イ
ンキ剥離体の方に付着させて除去する像形成物質除去方
法が開示されている。また特開平4−64472号公報
には、少なくとも、表面に熱溶融性樹脂を有するエンド
レスシートと、これを支えて回転させる熱ローラ及び冷
却ローラと、表面に離型処理をした紙(イレーザブルペ
ーパ)を軟化あるいは溶融した熱溶融性樹脂に押しつけ
る押圧ローラと、これらを連動して動かせる駆動部から
なるイレーザが開示されている。また特開平4−829
83号公報には、互いに圧接して回転し圧接箇所に紙を
通過させる2本の並行に設けられたローラと、該2本の
ローラの少なくとも一方を加熱するヒーターと、該圧接
箇所を通過した紙を前記ローラから分離する掻取具と、
前記ローラに付着した像形成物質を前記ローラから除去
する剥離装置とを備えた像形成物質除去装置が開示され
ている。
【0004】ところで、上記溶剤を使用しない方法や装
置は、表面に紙繊維が露出している通常の紙に画像を記
録した記録済み像保持シートから像形成物質を除去する
のに使用すると、例えば電子写真方式の定着工程で熱溶
融性樹脂を主成分とする像形成物質を像保持シートに融
着させるなどして、像形成物質が像保持シート表面の繊
維に強固に固着されているので、像形成物質除去の際に
像形成物質と共に表面の紙繊維を剥ぎ取って紙質を損傷
してしまう。特に像形成物質の除去性を高めるために、
上記インキ剥離体、エンドレスシートあるいはローラ上
に熱や圧力を加える場合、種々の条件によっては、逆に
像形成物質と像保持シートとの間の定着性を高めてしま
って除去を困難にすることもあった。
【0005】そこで、先に本出願人は、記録済み像保持
シートに、不安定化剤としての水、界面活性剤を含む水
溶液、水溶性ポリマーを含む水溶液、及び界面活性剤と
水溶性ポリマーとを含む水溶液よりなる群から選ばれた
少なくとも1種の水あるいは水溶液を保持させるととも
に、剥離部材を介在させ、像形成物質を該剥離部材に加
熱接着もしくは加圧接着して像保持シートから剥離する
像形成物質除去方法を提案した(例えば、特願平4−2
55916号参照)。これによれば、像保持シートの紙
質を比較的損傷することなく、像形成物質のみを除去す
ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記特願平
4−255916号の像保持シートからの像形成物質除
去方法においては、像保持シートに液体を付与するの
で、像形成物質除去の処理の間に該シートにしわが生じ
やすく、このようなしわを防止するためには、該処理
中、該シートにテンションを加えた状態にしておくこと
が望ましいことが判ってきた。特に、像保持シートとし
て再利用のため最終的に乾いた状態にするのに乾燥処理
を行う場合には、該シートを厚み方向に加圧するここと
が望ましく、この加圧が行われる箇所に該シートを侵入
させる際に、十分な大きさの上記テンションを加えるこ
とが、この乾燥処理時のしわ発生防止に有効なことが判
ってきた。ところが、このようなしわ発生防止の対策を
研究するなかで、このようなテンションによって像保持
シートの幅や長さの伸びが生じてしまう恐れがあること
が明らかになってきた。このような像保持シートの増大
が生じると、他の規定サイズ(A4,B5などの規格サ
イズ)のシートと共にファイルするのがしずらかった
り、規定サイズに合わせて転写紙位置決め用の部材が配
設されている複写機などの給紙カセットなどに収容でき
ないなどの不具合が生じる。そして、このような像保持
シートの伸びは、上記特願平4−255916号の像保
持シートからの像形成物質除去方法と同様に像形成物質
除去のために像形成物質が付着している該シートに液体
を供給する他の方法を実施するに当たっても生ずる問題
であると考えられる。更に、このような液体の付与を行
う否かに拘らず、像形成物質を除去するために該シート
に伸びが生ずる恐れがある処理を含む全ての像保持シー
トの再生方法において、像保持シートの伸びにより上記
のような不具合が生じるという問題点がある。
【0007】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、像形成物質が表面に
安定に付着している像保持シートにその大きさが処理の
前後で変化する恐れがある所定の処理を施して像保持シ
ートから像形成物質を除去する像保持シートの再利用方
法において、該シートの伸びによる不具合を防止〜は軽
減した像保持シートの再利用方法その装置を提供するこ
とである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、像形成物質が表面に安定に付着
している像保持シートから像形成物質を除去して再利用
する像保持シートの再利用方法において、像保持シート
にその大きさが処理の前後で変化する恐れがある所定の
処理によって像保持シートから像形成物質を除去した後
に、該保持シートの大きさを検出し、検出した大きさが
該処理の前よりも大きい場合には、大きくなった分だ
け、該保持シートの端部を裁断して除去することを特徴
とするものである。請求項2の発明は、像形成物質が表
面に安定に付着している像保持シートから像形成物質を
除去して再利用する方法において、像保持シートにその
大きさが処理の前後で変化する恐れがある所定の処理に
よって像保持シートから像形成物質を除去した後に、該
保持シートの大きさを検出し、検出した大きさが該処理
の前のものと異なる場合には、検出した大きさが該処理
の前のものと同じ場合とは異なる箇所に保管することを
特徴とするものである。請求項3の発明は、像保持シー
トからの像形成物質除去装置において、像形成物質が表
面に安定に付着している像保持シートから像形成物質を
除去する像形成物質除去手段と、該像形成物質除去手段
で像形成物質を除去した像保持シートの端部を裁断して
除去するための裁断手段と、該像形成物質除去手段で像
形成物質を除去した像保持シートの大きさを検出する検
出手段と、該検出手段で検出した結果と、該像形成物質
除去手段による像形成物質の除去を行う前の該像保持シ
ートの大きさとを比較する比較手段と、該比較手段の比
較結果に応じて、該裁断手段の作動・不作動を制御する
制御手段とを設けたことを特徴とするものである。
【0009】また、請求項4の発明は、像保持シートか
らの像形成物質除去装置において、像形成物質が表面に
安定に付着している像保持シートから像形成物質を除去
する像形成物質除去手段と、該像形成物質除去手段で像
形成物質を除去した像保持シートを保管するための第1
及び第2の保管手段と、該像形成物質除去手段で像形成
物質を除去した像保持シートを第1の保管手段へ搬送す
るための第1搬送手段と、該像形成物質除去手段で像形
成物質を除去した像保持シートを第2の保管手段へ搬送
するための第2搬送手段と、該像形成物質除去手段で像
形成物質を除去した像保持シートの大きさを検出する検
出手段と、該検出手段で検出した結果に応じて、第1搬
送手段と第2搬送手段の何れに搬送させるかを切り換え
る切り換え手段とを設けたことを特徴とするものであ
る。
【0010】また、請求項5の発明は、像保持シートか
らの像形成物質除去装置において、像形成物質が表面に
安定に付着している像保持シートから像形成物質を除去
する像形成物質除去手段と、該像形成物質除去手段で像
形成物質を除去した像保持シートに所定の記号を付すた
めの記号付与手段と、該像形成物質除去手段で像形成物
質を除去した像保持シートの大きさを検出する検出手段
と、該検出手段で検出した結果と、該像形成物質除去手
段による像形成物質の除去を行う前の該像保持シートの
大きさとを比較する比較手段と、該比較手段の比較結果
に応じて、該記号付与手段の作動・不作動を制御する制
御手段とを設けたことを特徴とするものである。
【0011】請求項6の発明は、像保持シートからの像
形成物質除去装置において、像形成物質が表面に安定に
付着している像保持シートから像形成物質を除去する像
形成物質除去手段と、該像形成物質除去手段で像形成物
質を除去した像保持シートの大きさを検出して結果を出
力する検出手段とを設けたことを特徴とするものであ
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明を転写型の電子写真複写機によ
って画像が形成された像保持体としての転写紙から、像
形成物質としての熱溶融性トナー(以下、トナーとい
う)を取り除く像保持体からの像形成物質除去装置(以
下、トナー除去装置という)に適用した一実施例につい
て説明する。
【0013】図1は本実施例に係るトナー除去装置の概
略構成を示す正面図である。先ず、全体の概略を説明す
ると、このトナー除去装置は、給紙トレイ101内に積
載状態で収容しているトナー像が形成された転写紙10
2を一枚づつ分離給送する給紙ユニット1、給紙ユニッ
ト1から送られてきた転写紙102に液を供給し、液が
供給された転写紙102からトナーを剥離して除去し、
トナーが除去された転写紙102を乾燥させるトナー除
去処理ユニット2、及び、排紙トレイ301を有する紙
受けユニット3を備えている。そして、後に詳述する伸
びた転写紙を所定サイズになるように裁断する裁断ユニ
ット4が設けられている。以下、各ユニットについて詳
述する。
【0014】上記給紙ユニット1は、給紙トレイ101
内に積載された転写紙102を給紙ローラ103によっ
て最上部のものから給紙し、フィードローラ104及び
セパレートローラ105からなる分離ローラ対で重送紙
を分離して、一枚の転写紙102のみをタイミング調整
及びスキュー補正のための搬送ローラ対106で送り出
すものである。その具体的な構成及び動作は電子写真複
写機における給紙機構と同様であるので、詳細な説明は
省略する。
【0015】上記トナー除去処理ユニット2は、転写紙
102に液を供給する給液部20と、液が供給された転
写紙102からトナーを剥離して除去するトナー剥離部
21と、トナーが除去された転写紙102を乾燥させる
乾燥部22とから構成される。
【0016】給液部20は、回転可能に構成され、転写
紙102に、転写紙102表面に安定に付着しているト
ナーと該表面との付着状態を不安定状態にする不安定化
液としての処理液201を塗布する塗布ローラ202
と、塗布ローラ202及び処理液201を収容する液容
器203と、塗布ローラ202と対向し、塗布ローラ2
02との対向部に進入した転写紙102を上方から押圧
する押圧ローラ204とで構成されている。上記塗布ロ
ーラ202は、給液性材料である例えばスポンジ材で構
成することができる。なお、上記処理液201とは別
に、処理液201の転写紙102への浸透を促進させる
浸透度促進剤としての浸透促進液を、上記塗布ローラ2
02とは別の塗布ローラで転写紙102に付与するよう
に構成することもできる。
【0017】ここで、上記処理液201としては、水、
水溶性ポリマーを含む水溶液、界面活性剤を含む水溶
液、及び水溶性ポリマーと界面活性剤とを含む水溶液よ
りなる群から選ばれた少なくとも1種の水あるいは水溶
液を用いることができる。また、該水又は水溶液には、
所定の有機溶剤を含有させることもできる。また、上記
処理液として、有機溶剤のみを用いることもできる。ま
た、上記浸透促進液21としては、水溶性ポリマーを含
む水溶液、界面活性剤を含む水溶液、及び水溶性ポリマ
ーと界面活性剤とを含む水溶液よりなる群から選ばれた
少なくとも1種の水あるいは水溶液等を用いることがで
きる。
【0018】上記水溶性ポリマーとしては、例えば、デ
ンプン質(かんしょデンプン、ばれいしょデンプン、タ
ピオカデンプン、小麦デンプン、コーンスターチ等)、
マンナン(こんにゃく等)、海藻類(ふのり、寒天、ア
ルギン酸ナトリウム等)、植物粘質物(トロロアオイ、
トラガントゴム、アラビアゴム等)、微生物による粘質
物(デキストラン、レバン等)、タンパク質(にかわ、
ゼラチン、カゼイン、コラーゲン等)の天然ポリマー
や、セルロース系(ビスコース、メチルセルロース、エ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース等)、デンプン系(可溶性デンプ
ン、カルボキシメチルデンプン、ジアルデヒドデンプ
ン)の半合成ポリマーや、合成ポリマー等が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。
【0019】また上記界面活性剤としては、例えば、陰
イオン系(カルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸エステル
塩、リン酸エステル塩、ホスホン酸塩等)、陽イオン系
(アミン塩、第四級アンモニウム塩、ベンザルコニウム
塩、塩化ベンゼトニウム塩、ピリジニウム塩、イミダゾ
リニウム塩、スルホニウム塩、ポリエチレンポリアミン
等)、両性系(アミノ酸、カルボキシベタイン、スルホ
ベタイン、アミノ硫酸エステル、アミノカルボン酸塩、
イミダゾリン誘導体等)、非イオン系(エーテル型、エ
ーテルエステル型、エステル型、含窒素型、多価アルコ
ール、アミノアルコール、ポリエチレングリコール等)
の通常の界面活性剤やフッ素系界面活性剤等が挙げられ
るが、これらに限定されるものではない。
【0020】また上記水又は水溶液に含有させる有機溶
剤としては、ターペンチン、ジペンテン、ブチルアセテ
ート、四塩化炭素、セロソルブアセテート、キシレン、
トルエン、エチルアセテート、ジアセトンアルコール、
メチルセロソルブアセテート、ベンゼン、メチルエチル
ケトン、メチルアセテート、メチレンクロリド、エチレ
ンジクロリド、シクロヘキサン、セロソルブ、ジオキサ
ン、アセトン、メチルセロソルブ、シクロヘキサノー
ル、ブタノール等が挙げられるが、これらに限定される
ものではない。
【0021】また上記単独で用いる有機溶剤としては、
炭素水素系溶剤であるヘキサン、ヘプタン、オクタン、
ノナン、スピィリット、ナフサN01〜6(シェル石油
社の商品名)、アイソパーE,L,K,V(エクソン社
の商品名)、アイピーソルベント(出光石油社の商品
名)、シェルーゾル70,71、ソルベッソ100,1
50(シェルオイル社の商品名)、アスコムOMS,4
60(スピリッツ社の商品名)、ベガゾール1030,
2130,3040(モービル石油社の商品名)等が挙
げられる。更に、フッ素系溶剤であるフロリナートFC
40,43,70,77(住友3M社の商品名)、アフ
ルードE10,16,18等や、シリコーン系溶剤であ
る信越シリコーンKF96(商品名)、東レシリコーン
SH200,344(商品名)、東芝シリコーンTSF
431(商品名)等が挙げられるが、これらに限定され
るものではない。
【0022】トナー剥離部21は、加熱ランプ210を
内蔵した剥離ローラ211と、加熱ランプ212を内蔵
して該剥離ローラ211に圧接する押圧ローラ213
と、剥離ローラ211の表面をクリーニングするクリー
ニング装置214を備えている。
【0023】剥離ローラ211は、上記処理液201が
供給された転写紙102からトナーを剥離して除去する
ためのものであり、その表面が、少なくとも軟化してい
るトナーに対して、転写紙102と該トナーとの付着力
より大きい付着力を有するものを用いて構成されてい
る。具体的には、上記トナーと同一又は類似のトナー成
分樹脂や、接着剤の成分樹脂等を用いることができ、ま
たアルミ系、銅系、ニッケル系、鉄系等の金属材料を用
いることもできるが、これらに限定されるものではな
い。また上記樹脂は、水溶性のものであっても、あるい
は非水溶性のものであってもよい。
【0024】ここで、上記トナー成分樹脂としては、ポ
リスチレン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、スチ
レン−ブチルアクリル共重合体、スチレン−ブタジエン
共重合体、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等が挙げら
れるが、これらに限定されるものではない。
【0025】また上記接着剤の成分樹脂としては、にか
わ、ゼラチン、アルブミン、カゼイン等のタンパク質系
接着剤、デンプン系、セルロース系、複合多糖類系(ア
ラビアゴム、トラガントゴム等)等の炭水化物系接着
剤、酢酸ビニルの重合体及び共重合体、アクリル系、エ
チレン共重合体、ポリアミド、ポリエステル、ポリウレ
タン等の熱可塑性接着剤、ポリクロロプレン系、ニトリ
ルゴム系、再生ゴム系、SBR系、天然ゴム系等のゴム
系接着剤、ゴム系、アクリル系等の感圧接着剤、酸化チ
タンを分散させたポリエチレンテレフタレート(PE
T)、等が挙げられるが、これらに限定されるものでは
ない。
【0026】なお、図示の例のようなローラ形状の剥離
部材に代えベルト形状の剥離部材を用いても良い。この
場合には、支持体としての例えば基体シート上に上記樹
脂などからなる表層を形成して剥離部材を構成すること
ができる。 (以下、余白)
【0027】また、剥離ローラ211や押圧ローラ21
3の加熱ランプ211,212は、転写紙102の表裏
に密着して転写紙102に固着しているトナーを軟化さ
せ、これにより、トナーを転写紙102の繊維から剥が
れやすくするものである。この加熱は圧接部において転
写紙102上のトナーが溶融しない程度に行うことが望
ましい。トナーが溶融してしまうと転写紙102上のト
ナーを、紙側と剥離ローラ211側とに分断することな
く、剥離ローラ211側へ転写させるのが、困難になる
ためである。また加熱し過ぎると剥離ローラ211と押
圧ローラ213との圧接部を通過中に転写紙102が乾
燥し過ぎて、トナーの転写紙102に対する固着力が転
写紙102が濡れている場合に比して強まり、転写紙1
02がトナーを介して該ローラ211に貼り付いて分離
できなくなる恐れがある。従って、加熱部通過後の転写
紙102に多少の湿り気が残って上記トナーの再付着を
防止できる程度に加熱することが望ましい。
【0028】上記クリーニング装置214は、剥離ロー
ラ211の表面上のトナーを除去するクリーニングブラ
シ215、クリーニングブラシ215に付着したトナー
をたたき落とすブレード216、ブレード216でたた
き落としたトナーを収容するトナー受け(トナー容器)
217を備えている。
【0029】乾燥部22は、転写紙102を乾燥させる
ものであり、加熱ランプ221内蔵の例えばアルミや鉄
などからなる剛体の加熱ドラム222と、複数の支持ロ
ーラ223に掛け渡され、該加熱ドラム222の周面に
一定角度巻きついた状態で無端移動する紙押圧用ベルト
224とから構成されている。
【0030】上記紙押圧用ベルト224の材質として
は、耐熱性や通気性を備えた材質、例えばキャンバス
地、木綿地、テトロン地などの布を用いることができ
る。できるだけ伸びにくい材質を用いることが望まし
い。そして、加熱ドラム周面への巻き付き領域で乾燥が
進む間に転写紙102が全く自由な形で収縮してしわを
生じないように、また、転写紙102のカールや波打ち
を生じにくいように、加熱ドラム周面とベルト内面とで
ある程度の力で転写紙102を挾持できるようにする。
【0031】この乾燥部22においては、トナーが除去
された面をベルト224に密着させ、該ベルト224と
ドラム222周面とで挾持しながら乾燥搬送させる。こ
れにより、トナー除去によって多少紙の繊維が立った場
合にも、ベルト224とドラム222周面とで挾持する
ことで、立った紙繊維を元に戻すことができる。そし
て、このベルト224及びドラム222の線速は、濡れ
た転写紙102のしわ防止の観点から、転写紙搬送方向
上流側の上記トナー剥離部21における剥離ローラ21
1及び押圧ローラ211の線速よりも若干早めに設定さ
れている。このため、いずれも転写紙102を挾持状態
で搬送する、乾燥部22のベルト224及びドラム22
2と、トナー剥離部21の剥離ローラ211及び押圧ロ
ーラ211との間で、転写紙102が搬送方向に引っ張
られ伸びを生じる。
【0032】紙受けユニット3は、排紙トレイ301と
排紙ローラ対302とを備えている。
【0033】この紙受けユニット3に、乾燥部22から
の転写紙102を搬送するために例えば2組の搬送ロー
ラ対401,401及び図示を省略したガイド板などか
らなる搬送装置が設けられている。この搬送装置には、
乾燥部22を通過して乾燥された転写紙102の搬送方
向の長さを検出するための紙検出装置402が設けられ
ている。ここで、この紙検出装置402としては、公知
の種々の紙検出装置をしようすることができる。例え
ば、常態では紙搬送経路に端部が突出する姿勢をり、該
端部の突出箇所に紙が搬送されてきたときには、該紙に
よって押されて揺動変位するフィラ部材と、該フィラ部
材の一部が変位位置にあるときに発光素子からの光が遮
断されるよう配置された発光素子及び受光素子からなる
光学センサと、該光学センサからの光遮断信号レベルが
継続している時間と紙搬送速度から紙搬送方向における
紙の長さを演算する演算手段とで構成された紙検出装置
を用いることができる。この他にも、紙通過中のみ該紙
に従動回転するように紙搬送経路上に回動自在に設けら
れたローラと、該ローラの軸に取り付けられたエンコー
ダなどの回転数計測器と、該回転数計測器の回転数と該
ローラの周長から搬送方向の紙の長さを演算手段とから
なる紙検出装置を用いることができる。
【0034】また、この搬送ユニット4の最下流の位置
には、該搬送装置で搬送した転写紙102を上記紙受け
ユニット3に送り込むか、それとも後述する裁断ユニッ
ト4に送り込むか、搬送経路を揺動によって切り換える
第1切り換え爪403が設けられている。この第1切り
換え爪403は、上記紙検出装置402で検出した転写
紙長さが処理する転写紙102の規定の長さ(伸びる前
のA4、B5などの規定の長さ)よりも長いと判断した
場合に、裁断ユニット4側にガイドするように搬送経路
を切り切り換えるように揺動制御される。なお、この第
1切り換え爪403による搬送経路切り換えは、上記紙
検出装置402で転写紙102全体の長さを検出した後
に行うことになるので、該紙検出装置402の転写紙検
知位置と第1切り換え爪403との距離は、トナーを除
去の対象となり得る転写紙の最大長よりも大きく設定さ
れている。
【0035】そして、裁断ユニット4は、上記第1切り
換え爪403によってガイドされて進入してくる転写紙
を該ユニット4の内部にガイドする姿勢と、裁断処理後
の転写紙102を上記紙受けユニット3にガイドする姿
勢との間で揺動制御される第2切り換え爪404を備え
ている。また、該ユニット3内部の中ほどには転写紙1
02の進入退避両方向に搬送可能な正逆回転ローラ対4
05と、該ユニット3内での転写紙停止位置を決めるた
めの転写紙位置検出センサ406及び転写紙端部ストッ
パ408とを備えている。この転写紙位置センサ406
は、上記転写紙端部ストッパ408の作動状態における
転写紙端部突き当て位置との間の距離が、使用される転
写紙102の規定長さよりも若干大きくなる位置に設け
られている。そして、停止した転写紙102の搬送方向
端部を裁断するためのカッタ409と、該カッタ409
による裁断時に該端部をクランプするためのバックアッ
プローラ410及び移動押圧板411と、該カッタ40
9によって裁断されて落下した裁断片を収容する収容箱
412とを備えている。
【0036】この裁断ユニット4は、上記第1切り換え
爪403で、これに転写紙102が搬送されてくる場合
に作動される。この作動においては、まず図中に実線で
示す姿勢にある上記第2切り換え爪403でガイドされ
ながら進入してくる転写紙102を正逆回転ローラ対4
05の正転によって更に進入方向に搬送する。そして転
写紙位置検知センサ406で、進入方向における転写紙
先端部を検出した時点で、正逆回転ローラ対405の回
転を逆転に切り換えて退出方向への搬送を開始すると共
に、転写紙端部ストッパ408を作動位置に揺動させ
る。この後、退出方向における転写紙先端が該ストッパ
408に突き当たると逆転中の正逆回転ローラ対405
が転写紙102に対してスリップを初め、転写紙102
の移動が停止する。この転写紙停止状態で、転写紙10
2を介してバックアップローラ410に当接する作動位
置(図中実線で示す位置)に押圧板411を移動させて
転写紙102をグリップし、カッタ409を作動させて
転写紙104の伸び分に相当する転写紙端部を裁断す
る。この裁断による裁断片は落下して収容箱412に収
容される。この裁断後カッタ409及び転写紙端部スト
ッパ408を不作動位置に移動して正逆回転ローラ40
5による退出方向の搬送を再開し、少なくともこの時点
までに転写紙102を上記紙受けユニット3の搬送ロー
ラ対302側にガイドするように揺動切り換えしておい
た第2切り換え爪403でガイドし、規定長さになった
転写紙102を紙受けユニット3に送る。
【0037】なお、使用する転写紙102の種類が複数
ある場合には、それぞれに対応させて転写紙位置検知セ
ンサ406を複数設ける(図中の符号407は比較的長
めの転写紙に対応して設けた転写紙端部センサである)
と共に、上記紙検出装置402の信号や、図1中に示す
ようにトナー処理ユニット2の給液部20で処理液を供
給される前の転写紙102の搬送方向長さを検出するた
めの、発光素子107と受光素子108とからなるセン
サ部を有する紙検出装置の信号を用いて予め転写紙停止
位置決定用に使用するセンサを選択するようにする。な
お、転写紙102の搬送方向長さを検出するためにこの
ような発光素子107及び受光素子108を用いた紙検
出装置を用いるのに代え、後述する図3(a)の装置の
ように、カセット11に付された収容転写紙の規格識別
用の部材を検出する収容転写紙規格検出センサ110を
用いても良い。また、転写紙端部ストッパ408の作動
状態における転写紙端部突き当て位置とカッタ409に
よるカット位置との間隔が所定の転写紙規定長さに対応
するように、該ストッパ408かカッタ409などのい
ずれか一方を複数設けて、複数設けた該ストッパ408
などを、上記紙検出装置402などの信号を用いて選択
的に使用するか、あるいは、該ストッパ408などを上
記間隔が変化するように移動させる手段を設けておい
て、上記紙検出装置402などの信号を用いて所定位置
に移動させるようにする。
【0038】以上、本実施例によれば、紙検出装置40
2で転写紙102の伸びを検出下場合には、裁断ユニッ
ト4において、所定の長さになるように転写紙端部を裁
断するので、転写紙102をなんらの支障もなく再利用
できるようにすることができる。
【0039】なお、上記実施例においては、紙検出装置
402で乾燥部22を通過した転写紙102の搬送方向
における伸びを検出し、必要に応じて裁断ユニット4に
より転写紙102の搬送方向端部を裁断したが、これに
代え、又はこれに加え、乾燥部22を通過した転写紙1
02の幅方向(搬送方向と直交する方向)における伸び
を検出し、必要に応じて転写紙102の該幅方向端部を
裁断して規定の幅にしても良い。
【0040】図2はこのための転写紙102の幅方向の
長さを検出する紙検出装置402のセンサ部の構成例を
示すのである。図2において、このセンサ部は、ライン
状に配列された多数の発光素子からなる発光素子アレイ
412と該アレイに転写紙102の通路を挾んで対向し
た、同じくライン状に配列された多数の受光素子からな
る受光素子アレイ413とから構成されている。このよ
うなセンサ部と、受光素子アレイ402bの各受光素子
からの信号を用いて、光遮断信号レベルの受光素子の分
布幅を演算する演算手段とで紙の幅を検出する紙検出装
置402を構成することができる。なお、この紙検出装
置402によれば、各発光素子からの信号を用いて、光
遮断信号レベルが継続している時間と紙搬送速度から紙
搬送方向における紙の長さを演算する演算手段を付加す
ることで、紙の長さと同時に幅も検出できる紙検出装置
402を構成することもできる。
【0041】そして、転写紙102の幅方向端部を裁断
する裁断装置や幅方向端部及び搬送方向端部を裁断する
裁断装置としては、静電プロッタやロール紙を用いた複
写機・ファクシミリで使用されている公知のスリッタや
カッタの装置を用いることができる。
【0042】図3(a)は、転写紙102の幅方向と搬
送方向の両方向における伸びを検出して、必要に応じて
これらの方向における転写紙端部を裁断するようにした
トナー除去装置の概略構成図を示すのである。このトナ
ー除去装置も上記実施例のトナー除去装置と同様に、給
紙ユニット1、トナー除去処理ユニット2、紙受けユニ
ット3、裁断ユニット4を備えている。このトナー除去
装置の給紙ユニット1は、装置本体に脱着自在の給紙カ
セット110を使用しており、本体側には該カセット1
1に付された収容転写紙の規格識別用の部材を検出する
収容転写紙規格検出センサ110が設けられている。こ
の給紙カセット110は、互いに異なる規格の転写紙を
収容するカセット間で、装置本体に送り込まれる転写紙
の幅方向中心位置が一致するように転写紙を収容するセ
ンター基準方式になっている。また、このトナー除去装
置のトナー除去ユニット2は、その乾燥部22が、加熱
ランプ内蔵の加熱ランプ230とバックアップローラ2
31とで構成されている点を除き、各部は、基本的に図
1と同様に構成されている。このトナー除去装置の裁断
ユニット4は、転写紙搬送方向端部を裁断するためのカ
ッタ409が設けられているのに加え、転写紙幅方向の
端部を裁断するための、バックアップローラと周縁部に
刃が形成された回転円形板とからなるスリッタ420及
び該スリッタ420を転写紙幅方向に移動させる移動手
段が転写紙両端部それぞれの側に設けられている。この
移動手段は、例えばボールネジ、ラックとピニオン、ベ
ルト、ワイヤーとガイドレールなどのスリッタ420を
移動自在に支持する機構と、該機構を駆動する例えばス
テッピンモータなどの駆動源とを用いて構成できる。そ
して、この移動手段は、収容転写紙規格検出センサ11
0からの信号を基づき、図示を省略した制御部の記憶手
段(例えばRAM)から読み出された、検出規格に対応
した両スリッタ420,420セット位置データを利用
して、所定のセット位置に両スリッタ420,420を
移動する。そして、乾燥部22を通過した転写紙102
を検出する紙検出装置402としては、例えば図2に示
すような転写紙の搬送方向及び幅方向のそれぞれの伸び
を検出できるものが採用されている。
【0043】このトナー除去装置においては、紙検出装
置402で乾燥部22を通過した転写紙102の搬送方
向及び幅方向の長さを検出し、収容転写紙規格検出セン
サ110からの信号に基づき、図示を省略した制御部の
記憶手段(例えばRAM)から検出規格に応じた搬送方
向及び幅方向それぞれの長さデータを読み出し、これ
と、検出した長さのデータとを比較する。そして、搬送
方向が伸びていると判断した場合にはカッタ409、幅
方向が伸びていると判断した場合には両スリッタ42
0,420をそれぞれ作動させて、転写紙端部の裁断を
行った後に紙受けユニット3の排紙トレー301上に排
紙する。なお、図示の例では、紙検出装置402と裁断
ユニット4とが転写紙102の搬送方向長さよりも短い
距離しか離れていないので、転写紙全体を紙検出装置4
02で検出し終えるよりも以前に転写紙先端部が裁断ユ
ニット4を通過してしまう。よって、この例では、転写
紙102の搬送方向の伸びを矯正するための裁断は、転
写紙102の搬送方向後端部に対して行う。
【0044】なお、このトナー除去装置では、前述のよ
うにセンター基準方式の給紙カセット110を用いてい
るために、転写紙幅方向端部裁断用のスリッタ420を
幅方向両端部ぞれぞれに配置する必要があるが、図3
(a)に示すような改良を加えることによって、センタ
ー基準方式の給紙カセット110を用いながら、1つの
スリッタ420で幅方向の所定幅への裁断が可能にな
る。すなわち、図3(a)に示すように、乾燥部22を
通過した転写紙102の搬送経路上に、幅方向一端側の
基準ガイド板422と、該基準ガイド板422側に転写
紙102を寄せるための斜行コロ421が設けられてい
る。これにより、それまで矢印Aで示すセンター基準に
転写紙幅方向中央ラインが合致するように搬送され乾燥
部22を通過した転写紙102を、斜行コロ421で該
基準ガイド板422側に寄せて、図示するように該基準
ガイド板422に側端が沿いながら搬送されるようす
る。これによれば、乾燥部22通か後は基準ガイド板4
22を基準とする片側基準の搬送になるので、基準ガイ
ド板422と1つのスリッタ420との間隔を各規格の
転写紙の本来の幅に対応させ変化させれば、全ての規格
に1つのスリッタ420で対応できる。このように乾燥
部22通過後の転写紙搬送経路に基準ガイド板422及
び斜行コロを設けて、乾燥部22通過後に片側基準にす
るのに代え、センター基準方式の給紙カセット110か
ら送り出された直後に片側基準に変更するようにしても
良い。無論、給紙カセット110自体が片側基準であれ
ば、このような斜行コロ421などを用いなくても、1
つのスリッタ420及びその移動手段によつて全ての規
格の転写紙に対応できる。
【0045】以上の各実施例においては、転写紙102
に伸びが生じた場合には、裁断ユニット4で所定の大き
さになるように部分裁断を行ったが、このような裁断ユ
ニット4まではトナー除去装置に設けずに、所定大きさ
にするための後の手作業などによる部分裁断をしやすく
するだけに留める場合にも、転写紙の伸び対策上有効で
ある。図3(c)は、手作業などによる部分裁断をしや
すくすることができるトナー除去装置の部分説明図であ
る。図3(c)において、このトナー除去装置が、図3
(a)のトナー除去装置と異なる点は、図3における裁
断ユニット4に代えて、転写紙102に伸びが生じたこ
とを示す記号を付与する記号付与装置430や、伸びが
生じなかった転写紙102とは区別してトナー除去後の
転写紙102を収納するための、第3切り換え爪43
1、搬送ローラ対432,432、及び伸び転写紙専用
の排紙トレイ433からなる保管装置を設けた点であ
る。該保管装置と記号付与装置430は何れか一方のみ
を設けても良いが、両方設けることが望ましい。上記記
号付与装置430は、上記紙検出装置402によって搬
送方向や幅方向の転写紙102の伸びが検出されたとき
に作動するものであり、このような伸びが生じた転写紙
102に所定のマークを付与するプリンターやスタンパ
ーあるいは透孔を形成するパンチ装置などで構成され
る。また、上記保管装置は、上記紙検出装置402によ
って搬送方向や幅方向の転写紙102の伸びが検出され
たときに、第3切り換え爪431を揺動させて搬送経路
を切り換え、搬送ローラ対432により、伸びが生じた
転写紙102を、専用の排紙トレイ433に排紙する。
これらによれば、トナー除去処理後の転写紙を、伸びが
生じた転写紙102とそうでない転写紙102とに容易
に区別できるので、手作業などによる部分裁断に先立つ
仕分け作業の負担を軽減乃至解消できる。
【0046】
【発明の効果】請求項1又は3の発明によれば、像保持
シートから像形成物質を除去した後に、該保持シートの
大きさを検出し、検出した大きさが該処理の前よりも大
きい場合には、大きくなった分だけ、該保持シートの端
部を裁断して除去するので、仮に上記除去の処理によっ
て保持シートの大きさが大きくなっても、最終的には上
記処理前と同じ大きさのシートに戻すことができる。従
って、像形成物質の除去をした再利用に係る像保持シー
トを、規定サイズのシートと共にファイルするのがしず
らかったり、規定サイズに合わせて転写紙位置決め用の
部材が配設されている複写機などの給紙カセットなどに
収容できないなどの不具合を防止できる。
【0047】請求項2又は4の発明によれば、像保持シ
ートから像形成物質を除去した後に、該保持シートの大
きさを検出し、検出した大きさが該除去の処理の前のも
のと異なる場合には、検出した大きさが該処理の前のも
のと同じ場合とは異なる箇所に保管するので、該除去の
処理によって大きさが大きくなった保持シートの端部裁
断を行うための、保持シートの仕分け作業をなくすこと
ができる。逆に該除去の処理によって大きさが小さくな
った保持シートを区別して保管することもできる。
【0048】また、請求項5の発明によれば、像保持シ
ートから像形成物質を除去した後に、該保持シートの大
きさを検出し、検出した大きさが該除去の処理の前のも
のと異なる場合には、該像保持シートに所定の記号を付
すので、例えば該除去の処理によって大きさが大きくな
った保持シートの端部裁断を行うための、保持シートの
仕分け作業の負担を軽減できる。請求項6の発明によれ
ば、像保持シートから像形成物質を除去した後に、該保
持シートの大きさを検出して出力するので、この出力を
用いて、検出した大きさが該除去の処理の前のものと異
なる該保持シートについて、処理や必要な報知を行うこ
とが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るトナー除去装置の概略構成を示す
正面図。
【図2】同トナー除去装置に使用できる紙検出装置の説
明図。
【図3】(a)は他の実施例に係るトナー除去装置の概
略を示す正面図。(b)は裁断ユニットの変形例を示す
平面図。(c)は更に他の実施例に係るトナー除去装置
の説明図。
【符号の説明】
1 給紙ユニット 2 トナー除去処理ユニット 3 紙受けユニット 4 裁断ユニット 20 給液部 21 トナー剥離部 22 乾燥部 102 転写紙 402 紙検出装置 403 第1切り換え爪 404 第2切り換え爪 405 正逆回転ローラ 409 カッタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 祥之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 安藤 和弘 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像形成物質が表面に安定に付着している像
    保持シートから像形成物質を除去して再利用する像保持
    シートの再利用方法において、像保持シートにその大き
    さが処理の前後で変化する恐れがある所定の処理によっ
    て像保持シートから像形成物質を除去した後に、該保持
    シートの大きさを検出し、検出した大きさが該処理の前
    よりも大きい場合には、大きくなった分だけ、該保持シ
    ートの端部を裁断して除去することを特徴とする像保持
    シートの再利用方法。
  2. 【請求項2】像形成物質が表面に安定に付着している像
    保持シートから像形成物質を除去して再利用する方法に
    おいて、像保持シートにその大きさが処理の前後で変化
    する恐れがある所定の処理によって像保持シートから像
    形成物質を除去した後に、該保持シートの大きさを検出
    し、検出した大きさが該処理の前のものと異なる場合に
    は、検出した大きさが該処理の前のものと同じ場合とは
    異なる箇所に保管することを特徴とする像保持シートの
    再利用方法。
  3. 【請求項3】像形成物質が表面に安定に付着している像
    保持シートから像形成物質を除去する像形成物質除去手
    段と、該像形成物質除去手段で像形成物質を除去した像
    保持シートの端部を裁断して除去するための裁断手段
    と、該像形成物質除去手段で像形成物質を除去した像保
    持シートの大きさを検出する検出手段と、該検出手段で
    検出した結果と、該像形成物質除去手段による像形成物
    質の除去を行う前の該像保持シートの大きさとを比較す
    る比較手段と、該比較手段の比較結果に応じて、該裁断
    手段の作動・不作動を制御する制御手段とを設けたこと
    を特徴とする像保持シートからの像形成物質除去装置。
  4. 【請求項4】像形成物質が表面に安定に付着している像
    保持シートから像形成物質を除去する像形成物質除去手
    段と、該像形成物質除去手段で像形成物質を除去した像
    保持シートを保管するための第1及び第2の保管手段
    と、該像形成物質除去手段で像形成物質を除去した像保
    持シートを第1の保管手段へ搬送するための第1搬送手
    段と、該像形成物質除去手段で像形成物質を除去した像
    保持シートを第2の保管手段へ搬送するための第2搬送
    手段と、該像形成物質除去手段で像形成物質を除去した
    像保持シートの大きさを検出する検出手段と、該検出手
    段で検出した結果に応じて、第1搬送手段と第2搬送手
    段の何れに搬送させるかを切り換える切り換え手段とを
    設けたことを特徴とする像保持シートからの像形成物質
    除去装置。
  5. 【請求項5】像形成物質が表面に安定に付着している像
    保持シートから像形成物質を除去する像形成物質除去手
    段と、該像形成物質除去手段で像形成物質を除去した像
    保持シートに所定の記号を付すための記号付与手段と、
    該像形成物質除去手段で像形成物質を除去した像保持シ
    ートの大きさを検出する検出手段と、該検出手段で検出
    した結果と、該像形成物質除去手段による像形成物質の
    除去を行う前の該像保持シートの大きさとを比較する比
    較手段と、該比較手段の比較結果に応じて、該記号付与
    手段の作動・不作動を制御する制御手段とを設けたこと
    を特徴とする像保持シートからの像形成物質除去装置。
  6. 【請求項6】像形成物質が表面に安定に付着している像
    保持シートから像形成物質を除去する像形成物質除去手
    段と、該像形成物質除去手段で像形成物質を除去した像
    保持シートの大きさを検出して結果を出力する検出手段
    とを設けたことを特徴とする像保持シートからの像形成
    物質除去装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110972398A (zh) * 2019-12-11 2020-04-07 芜湖雅葆轩电子科技股份有限公司 免贴耐高温材料pcb板加工工艺

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110972398A (zh) * 2019-12-11 2020-04-07 芜湖雅葆轩电子科技股份有限公司 免贴耐高温材料pcb板加工工艺

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