JPH07198784A - 演算論理診断装置 - Google Patents

演算論理診断装置

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JPH07198784A
JPH07198784A JP5337362A JP33736293A JPH07198784A JP H07198784 A JPH07198784 A JP H07198784A JP 5337362 A JP5337362 A JP 5337362A JP 33736293 A JP33736293 A JP 33736293A JP H07198784 A JPH07198784 A JP H07198784A
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input
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JP5337362A
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Inventor
Hideyuki Tsuboi
秀幸 坪井
Hiroshi Nakada
広 中田
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 FPGA(Field Programmable Gate Array)
デバイス上にプログラムにより作成された論理回路の故
障箇所を検出する。 【構成】 FPGAデバイスは、複数の論理ブロックに
より構成されている。プログラムされた論理回路に用い
られている論理ブロックのすべてにレジスタを挿入する
ことにより、各論理ブロックはそれぞれ1段の論理ブロ
ックおよびその論理ブロックに至る前段の論理ブロック
からの配線要素に分離することができる。この狭い範囲
について故障検出を行う。 【効果】 故障箇所の論理ブロックを即座に検出するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はユーザがプログラムによ
りデバイス内部の回路情報を電気的に書込むことにより
ディジタル回路の動作を決定し、しかもユーザが電気的
に書換え自在なFPGA(Field Programmable Gate Arr
ay) デバイスに関して、プログラムされた回路の所望の
動作に影響を及ぼすような、経路上のデバイスの故障を
検出し、故障箇所を即座に特定するために利用する。特
に、ここで扱う故障モデルは、一般的な回路の経路上の
信号が固定されるような縮退故障を対象とするものに関
する。
【0002】
【従来の技術】FPGAデバイスの一例を図9および図
10を参照して説明する。図9はFPGAデバイスの全
体構成図である。図10は論理ブロックの内部を示すブ
ロック構成図である。FPGAデバイス(以下、単にF
PGAという)101は、9個の論理ブロック102
と、論理ブロック102の入力部分もしくは出力部分も
しくはデバイス内部に存在する配線である配線要素10
3と、入出力端子104と、配線要素103および入出
力端子104との相互間をプログラムにより接断する接
続スイッチ105とから構成される。
【0003】論理ブロック102の内部の構成は、図1
0に示すように入力は三つの配線要素1031 〜103
3 の値を読込み、プログラマブル論理セル106により
所望の論理関数を実現する。プログラマブル論理セル1
06の出力は、信号データを保持するレジスタ107に
入力され、さらにレジスタ107の出力とプログラマブ
ル論理セル106の出力とを選択するセレクタ108に
より選択された信号が配線要素1034 に出力される。
【0004】次に、FPGA101上にプログラムによ
り論理回路を作成した例を図11を参照して説明する。
図11はFPGA101上に作成された論理回路を示す
図である。点線で表したFPGA101に、接続スイッ
チ105をプログラミングして図11に実線で示すよう
に回路機能は配線され、また各論理ブロック102内で
は、図10に示したプログラマブル論理セル106とセ
レクタ108へのプログラミングにより図11のような
論理回路およびレジスタ機能が実現される。
【0005】次に、このようにFPGA101にプログ
ラミングされた回路における従来例の故障検出の手順に
ついて図12を参照して説明する。図12は従来例の故
障検出の手順を示すフローチャートである。試験データ
を求める場合は、プログラムにより作成された原回路6
01に対して、レジスタピン変換手順602では使用さ
れているレジスタ107を外部へのデータ出力端子と外
部からのデータ入力端子との組に置き換え、変換後回路
603を求める。変換後回路603に対し、パターン生
成手順604では試験のためにデータ入力端子に設定す
る値、いわゆる入力試験データ605と、正常に1クロ
ック動作した後にデータ出力端子に出力される期待値6
06とを求める。このパターン生成手順604では、回
路内部のできるだけ多くの故障がなるべく少ない入力パ
ターンにより効率良く検出できるような値を生成する。
これはいわゆるATPG(Auto Test Pattern Generato
r)と呼ばれるものであり、その具体例は例えば、渡部誠
編著:「超LSI設計」株式会社企画センター発行(昭
和58年)P198〜P207に示されている。このようにして
求めた入力試験データ605は、変換後回路603の入
出力端子に対するものであると同時に、原回路601の
内部のレジスタ107に直接値を設定することができる
とき、原回路601に対する試験データとなり得るもの
である。これらのパターンを求めた後に、回路情報ロー
ド手順607によりFPGA内部に原回路601の機能
を実現し、さらに入力データ設定手順608により入力
試験データ605を原回路601に対応するFPGAの
内部のレジスタ107および入力端子に直接値を設定す
る。つぎに、1クロック実行手順609を行い、直後に
出力データ読み取り手順610により原回路601に対
応するFPGAの内部のレジスタ107および出力端子
から直接データを取り出す。この出力値を比較手順61
1により先に求めた期待値606と比較し、一致してい
ればデータ終了検出手順613により次の試験データが
存在するか否かを判定し、つぎの試験パターンについて
同様な試験を行う。以上の手順を繰り返し、全入力試験
データについて期待値と一致すれば、故障は検出されず
試験終了614となる。また、出力データと期待値60
6とが一致しなかったときは、故障検出612と判断さ
れる。
【0006】次に、各レジスタ107に直接値を設定し
値を読出す機構を図13を参照して説明する。図13は
各レジスタ107に直接値を設定し値を読出す機構を示
す図である。図13に示すように、FPGA101内部
の各レジスタ107の入出力部を直列に専用のラインを
設けて接続し、その入口と出口とを特定の入出力端子1
04に接続したパスを設け、FPGA101の動作モー
ドを切換えることにより入出力端子104から順次デー
タをレジスタ107に流し込み、そしてデータを入出力
端子104に順次取り出すという機能、いわゆるスキャ
ン機能を設けることにより可能となる。
【0007】以上説明した従来例のFPGA101上の
回路の故障検出診断を実際に図11の回路に適応した例
を図14に示す。図14は従来例における故障特定範囲
を示す図である。ここで、図14の“E”を付した論理
ブロック102のレジスタ107に現れた値が、期待値
に反しているとき、回路のどこかが故障していることが
分かる。このとき故障箇所が含まれている可能性がある
のは、図14に示すような範囲である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、その故障
箇所は、回路の故障が信号の経路上には一つの故障のみ
が存在する、いわゆる単一縮退故障を仮定した場合で
も、“E”を付した論理ブロックのレジスタからプログ
ラムされた回路の信号伝播を遡り、入力端子もしくは値
を設定したレジスタに至るまでは、図14の実線で示す
ように、多段に論理ブロックが存在し、広い範囲内のど
こかは分からず、一般に故障箇所の特定にはさらに試験
結果の解析を必要としたり、チップ内を調べる特別な方
法を用いなければならない。
【0009】すなわち、従来例のATPGを用いた故障
検出方法では、FPGAにプログラムして実現できる回
路の規模の増加や回路が複雑になるのに伴い、故障の検
出に要する試験データを求めるために膨大な計算時間が
かかり、実現された回路が正常か否かを判断する作業は
困難になってきている。さらに、従来例の技術では回路
が正常でないと分かっても、どこに縮退故障が存在する
かを即座に特定できない。
【0010】本発明は、このような背景に行われたもの
であって、FPGA上の論理ブロックにおいて故障箇所
が含まれる論理ブロックを即座に特定することができる
演算論理診断装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】プログラマブル論理素子
に含まれる各論理ブロックをプログラムにより、それぞ
れ入出力端子を有する個別の回路に分離し、試験を行う
ことにより故障箇所の特定を論理ブロック単位に行うこ
とができることを特徴とする。
【0012】本発明は、外部からのアクセスによりその
演算論理が変更可能な複数の論理ブロックと、この論理
ブロック間の接続を外部からのアクセスにより変更可能
な配線領域と、この配線領域に外部から信号の入出力を
行う入出力端子と、前記複数の論理ブロックの出力側に
それぞれ出力論理値を一時保持するレジスタを備えたプ
ログラマブル論理素子の演算論理を診断する演算論理診
断装置である。
【0013】ここで、本発明の特徴とするところは、前
記プログラム論理素子に被診断論理接続を行いその論理
演算ステップを1クロック毎に実行させ前記レジスタに
各論理ブロックの出力論理値を保持させる第一のモード
と、前記レジスタが保持する値の読出およびまたは書込
のためにそのレジスタの複数を前記入出力端子に接続す
る第二のモードとを設定可能とする制御手段を備えると
ころにある。前記第二のモードで、前記複数の論理ブロ
ックについて各レジスタが保持する論理値とあらかじめ
設定された期待値パターンとを比較する手段を含むこと
が望ましい。
【0014】前記被診断論理接続を一部変更したときに
もその変更の前後で前記レジスタの保持する値が不変で
あるように設定制御する手段を備える構成とすることも
できる。
【0015】
【作用】本発明では、FPGAに実現するディジタル回
路の論理部の出力にデータを保持するように、本来回路
機能としては存在しないレジスタを挿入する。論理部の
出力においてレジスタでデータを保持するか、それとも
論理部の出力そのままを選択するセレクタを持つFPG
Aでは、レジスタ挿入はセレクタ部分のプログラム変更
のみで行うことができる。
【0016】また、試験データについては、挿入された
レジスタ部分は外部端子とみなし、外部計算機により試
験パターンの入力ベクトルと出力期待値ベクトルとを生
成する従来の方法を用いることにより、回路機能として
は原回路の組合せ回路部分にはなんら変更を生じない。
さらに試験時のレジスタへのデータセットと値の読出し
はスキャン機能により容易に実現できる。
【0017】すなわち、データを保持するレジスタを挿
入することでFPGAに実現できる複雑で大規模な回路
の内部に存在し、外部端子からはデータをセットした
り、読出したりすることが不可能な部分を解消すること
ができる。先に述べたレジスタ挿入の際に、セレクタを
プログラム変更しても原回路の論理部の論理機能や配線
経路は変わっていない。
【0018】また、レジスタを挿入することで1クロッ
クの動作においては信号をレジスタ入力側とレジスタ出
力側とに分離して考えることができる。これは信号伝播
の上では挿入されたレジスタにより分離された複数の回
路となる。もし、原回路の経路上の全てのレジスタを用
いれば、これらのレジスタにより、信号伝播の上では一
つの論理部とその入力に接続する配線に分けられる。し
たがって、故障検出結果の出力位置が原回路の故障位置
に対応している。
【0019】一方、試験データの上で挿入されたレジス
タに関しては、外部端子のように回路を動作させる前に
レジスタ部分まで実在の外部端子からのパスを設けデー
タをセットできる。また、回路の動作後にレジスタ部分
からデータを読出す際にも同様の実在の外部端子からレ
ジスタ部分へのパスを設ける。したがって、レジスタ部
分は外部端子と同じとみなすことができる。
【0020】これらの機能により、回路の故障箇所は論
理ブロック1段分とその前段からの配線部分に限定する
ことができる。しかも、その検出時間は従来例に比較し
て長大にはならない。
【0021】例えば診断手順は、原回路をプログラマブ
ル論理素子上に実現した際に、原回路上にある論理ブロ
ックにおいてその出力を選択しているセレクタの一部も
しくは全部の選択をレジスタの出力側に変更した回路を
第2の回路とし、この第2の回路のすべてのレジスタを
出力端子と入力端子との組に置換した回路を第3の回路
とし、第3の回路に対してデバイス外部のパターン発生
器により試験パターンの入力ベクトルと出力期待値ベク
トルを生成し、生成された第3の回路に対する試験パタ
ーンの入力ベクトルをプログラマブル論理素子上に実現
された第2の回路の対応する入力端子およびレジスタに
設定し、第2の回路を1クロックだけ実行し、第2の回
路の対応する入力端子およびレジスタから値を読出し、
読出した出力ベクトルと第3の回路の出力期待値ベクト
ルとを比較し解析することにより、原回路の経路上ある
いは論理ブロックの故障を検査し故障箇所を特定する。
【0022】
【実施例】本発明第一実施例の構成を図1を参照して説
明する。図1は本発明第一実施例装置のブロック構成図
である。FPGAの構成および論理ブロックの内部構成
は従来例と同様である。FPGAおよび論理ブロックの
ブロック構成は図9および図10を参照のこと。
【0023】本発明は、外部からのプログラムによりそ
の演算論理が変更可能な複数の論理ブロック102と、
この論理ブロック102間の接続を外部からのプログラ
ムにより変更可能な配線領域103と、この配線領域1
03に外部から信号の入出力を行う入出力端子104
と、論理ブロック102の出力側にそれぞれ出力論理値
を一時保持するレジスタ107を備えたプログラマブル
論理素子であるFPGA101の演算論理を診断する演
算論理診断装置である。
【0024】ここで、本発明の特徴とするところは、F
PGA101に被診断論理接続を行いその論理演算ステ
ップを1クロック毎に実行させレジスタ107に各論理
ブロック102の出力論理値を保持させる第一のモード
と、レジスタ107が保持する値の読出およびまたは書
込のためにそのレジスタ107の複数を入出力端子10
4に接続する第二のモードとを設定可能とする制御手段
を試験制御部3に備えるところにある。この第二のモー
ドで、論理ブロック102について各レジスタ107が
保持する論理値とあらかじめ設定された期待値パターン
とを比較する手段を含んでいる。FPGA101は試験
台2に設置され、入出力端子104は試験台2の接続端
子を介してそれぞれ試験制御部3に接続される。また、
FPGA101はキーボード5からの入力にしたがいプ
ログラムされる。また、キーボード5は試験制御部3に
試験実行の指示を行い、プログラム内容または試験経過
および結果は表示部4に表示される。
【0025】次に、本発明第一実施例の動作を図2を参
照して説明する。図2は本発明第一実施例の動作を示す
フローチャートである。試験データを求める場合は、プ
ログラムにより作成された原回路601に対して、レジ
スタ挿入手順902では回路の経路上に存在する論理ブ
ロック102の内部のセレクタ108をすべてレジスタ
107の出力を選択できるように切換える。この操作の
結果作成された回路は、経路上の論理ブロックの出力に
すべてレジスタが挿入された回路となる。この回路を第
2の回路903とする。続いて、レジスタピン変換手順
602では第2の回路903のすべてのレジスタ107
を外部へのデータ出力端子と外部からのデータ入力端子
との組に置き換え、第3の回路905を求める。第3の
回路905に対し、パターン生成手順604では試験の
ためにデータ入力端子に設定する値、いわゆる入力試験
データ907と、正常に1クロック動作した後にデータ
出力端子に出力される期待値908とを求める。このパ
ターン生成手順604では、回路内部のできるだけ多く
の故障がなるべく少ない入力パターンにより効率良く検
出できるような値を生成する。このようにして求めた入
力試験データ907は、第3の回路905の入出力端子
104に対するものであると同時に、第2の回路903
の内部のレジスタ107に直接値を設定することが可能
であるときに、第2の回路903に対する試験データと
なり得るものである。これらのパターンを求めた後に、
回路情報ロード手順607によりFPGA101内部に
第2の回路903の機能を実現し、さらに入力データ設
定手順608により入力試験データ907を第2の回路
903に対応するFPGA101の内部のレジスタ10
7および入力端子に直接値を設定する。続いて、1クロ
ック実行手順609を行い、直後に出力データ読み取り
手順610により第2の回路903に対応するFPGA
101の内部のレジスタ107および出力端子から直接
データを取り出す。この出力値を比較手順611により
先に求めた期待値606と比較し、一致していればデー
タ終了検出手順613により次の試験データが存在する
か否かを判定し、次の試験パターンについて同様な試験
を行う。以上の手順を繰り返し、全入力試験データにつ
いて期待値と一致すれば、故障は検出されず試験終了6
14となる。また、出力データと期待値606とが一致
しなかったときは、故障同定914と判断される。
【0026】次に、本発明第一実施例において各レジス
タ107に直接値を設定し値を読出す機構を図3を参照
して説明する。図3は本発明第一実施例における各レジ
スタに直接値を設定し値を読出す機構を示す図である。
この動作は従来例の図13で説明したものと同じであ
る。ただし、本発明第一実施例では論理ブロック102
のすべてにレジスタ107を設けたところが異なる。す
なわち、各レジスタ107の入出力部を直列に専用のラ
インを設けて接続し、その入口と出口とを特定の入出力
端子104に接続したパスを設け、FPGA101の動
作モードを切換えることにより入出力端子104から順
次データをレジスタ107に流し込み、そしてデータを
入出力端子104へ順次取り出す機能、いわゆるスキャ
ン機能を設けることにより可能となる。
【0027】次に、本発明第一実施例の演算論理診断装
置による試験手順を図4ないし図6を参照して具体的に
説明する。図4は本発明第一実施例における第2の回路
903を示す図である。図5は本発明第一実施例におけ
る第3の回路905を示す図である。図6は本発明第一
実施例における故障特定範囲を示す図である。図4に実
線で示した部分は、従来例で図11に示した回路を原回
路601としたときの第2の回路903である。図4に
示すように、すべての使用された論理ブロック102の
出力側にはレジスタ107が挿入されている。
【0028】図5には、図4の第2の回路903に対し
てレジスタピン変換602を行った結果の第3の回路9
05を示す。図5に示すように、入力端子から出力端子
までのすべての信号のパスは、高々1段の論理ブロック
102と、その論理ブロック102に至る前段の論理ブ
ロック102からの配線要素103のみを経由してい
る。これらの配線経路および論理ブロック102の内部
のプログラマブル論理セル106の内容は原回路601
と全く同じである。この第3の回路905に対して試験
データを作成する。ここで、試験の結果、図3の“E”
を付した論理ブロック102に対応するレジスタ107
に対して期待値と異なる値が出力されたとき、その故障
箇所は、回路の故障が信号の経路上には一つの故障のみ
が存在するといういわゆる単一縮退故障を仮定したと
き、“E”を付した論理ブロック102のレジスタから
プログラムされた回路の信号伝播を遡って入出力端子1
04もしくは値を設定したレジスタ107に至るまでの
図6に実線で示す範囲に限定される。これは1段の論理
ブロック102と、その論理ブロック102に至る前段
の論理ブロック102からの配線のみとなっており、同
様の回路に対して従来の故障検出診断を行った例である
図14に比較して、故障の存在する範囲が大幅に限定さ
れていることがわかる。さらに、この二つの例の入力試
験データの長さとそれを求める手数はほぼ等しく、従来
例に比較して試験時間の増加もほとんど見られない。
【0029】次に、本発明第二実施例を図7および図8
を参照して説明する。図7は本発明第二実施例の手順を
示すフローチャートである。図8は本発明第二実施例に
おける各レジスタ107に直接値を設定し値を読出す機
構を示す図である。本発明第二実施例においても本発明
第一実施例と同様に、原回路601に対するレジスタ挿
入手順902の操作、レジスタピン変換手順602の操
作、パターン生成手順604の操作を行い、入力試験デ
ータ907と期待値908とを生成する。続いて、スキ
ャンプログラム14031 をFPGA101上にロード
する。このスキャンプログラム14031 がロードされ
たFPGA101上に入力データ設定手順1404の機
構により入力試験データ907をFPGA101上のレ
ジスタ107に設定する。その後設定されたレジスタ1
07の値を保存させたまま、回路情報ロード手順140
5によりFPGA1内部に第2の回路903の機能を実
現する。続いて、1クロック実行手順609を行い、直
後に出力されたレジスタの値を保存させたままスキャン
プログラム14032 をFPGA101上にロードす
る。このスキャンプログラム14032 がロードされた
FPGA101上で出力データ読み取り手順1406に
より第2の回路903に対応するFPGA101の内部
のレジスタ107および入出力端子104から直接デー
タを取り出す。この出力値を比較手順611により先に
求めた期待値908と比較し、一致していればデータ終
了検出手順613により次の試験データが存在するか否
かを判定し、次の試験パターンについて同様な試験を行
う。以上の手順を繰り返し、全入力試験データについて
期待値と一致すれば、故障は検出されず試験終了614
となる。また、出力データと期待値606とが一致しな
かったときは、故障同定914と判断される。
【0030】本発明第二実施例におけるスキャン機能
は、本発明第一実施例と異なり専用のハードウェアを持
たず、プログラムによって実現される。このプログラム
により実現されたスキャン回路を図8に示す。この例で
は、プログラムにより外部端子とすべてのレジスタ10
7間を直列に接続することで、データ書込み時は入出力
端子104からレジスタ107に設定したい値をクロッ
クを進ませながら、順に送り込んでいく。セットした後
に、試験する回路をレジスタ107の値を保持したまま
プログラムして、入出力端子104に値を設定して、1
クロック実行させる。その後に、入出力端子104およ
びレジスタ107に出力された値を保持したまま再びプ
ログラムにより入出力端子104とすべてのレジスタ1
07間を直列に接続することでレジスタ107の値を順
次読み出すことができる。これにより、試験のための特
別なハードウェアを設けることなく、スキャン機構を実
現することができる。しかも従来例と比較して故障の存
在する範囲を大幅に限定させることができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
FPGA上の論理ブロックにおいて故障箇所が含まれる
論理ブロックを即座に特定することができる。
【0032】すなわち、本発明によれば従来から行われ
ている技術では不可能であったFPGAに実現される大
規模回路の完全に近い故障検出を可能とする。また、従
来の技術では故障検出が可能でも、どこに故障があるの
か即座に特定できない点があった。本発明の演算論理診
断装置ではデータの出力箇所と故障箇所とは対応してい
るので即座に故障診断が可能となる。これにより、FP
GAに実現される回路の検証をより確実かつ容易にし、
FPGAを用いた装置の信頼性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第一実施例装置のブロック構成図。
【図2】本発明第一実施例の動作を示すフローチャー
ト。
【図3】本発明第一実施例における各レジスタに直接値
を設定し値を読出す機構を示す図。
【図4】本発明第一実施例における第2の回路を示す
図。
【図5】本発明第一実施例における第3の回路を示す
図。
【図6】本発明第一実施例における故障特定範囲を示す
図。
【図7】本発明第二実施例の手順を示すフローチャー
ト。
【図8】本発明第二実施例における各レジスタに直接値
を設定し値を読出す機構を示す図。
【図9】FPGAデバイスの全体構成図。
【図10】論理ブロックの内部を示すブロック構成図。
【図11】FPGA上に作成された論理回路を示す図。
【図12】従来例の故障検出の方法を示すフローチャー
ト。
【図13】各レジスタに直接値を設定し値を読出す機構
を示す図。
【図14】従来例における故障特定範囲を示す図。
【符号の説明】
2 試験台 3 試験制御部 4 表示部 5 キーボード 101 FPGA 102、A〜I 論理ブロック 103、1031 〜1034 配線要素 104 入出力端子 105 接続スイッチ 106 プログラマブル論理セル 107 レジスタ 108 セレクタ 601 原回路 602 レジスタピン変換手順 603 変換後回路 604 パターン生成手順 605、907 入力試験データ 606、908 期待値 607、1405 回路情報ロード手順 608、1404 入力データ設定手順 609 1クロック実行手順 610 出力データ読み取り手順 611 比較手順 612、914 故障検出 613 データ終了検出手順 614 試験終了 902 レジスタ挿入手順 903 第2の回路 905 第3の回路 14031 、14032 スキャンプログラム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部からのアクセスによりその演算論理
    が変更可能な複数の論理ブロックと、この論理ブロック
    間の接続を外部からのアクセスにより変更可能な配線領
    域と、この配線領域に外部から信号の入出力を行う入出
    力端子と、前記複数の論理ブロックの出力側にそれぞれ
    出力論理値を一時保持するレジスタを備えたプログラマ
    ブル論理素子の演算論理を診断する演算論理診断装置に
    おいて、 前記プログラム論理素子に被診断論理接続を行いその論
    理演算ステップを1クロック毎に実行させ前記レジスタ
    に各論理ブロックの出力論理値を保持させる第一のモー
    ドと、 前記レジスタが保持する値の読出およびまたは書込のた
    めにそのレジスタの複数を前記入出力端子に接続する第
    二のモードとを設定可能とする制御手段を備えたことを
    特徴とする演算論理診断装置。
  2. 【請求項2】 前記第二のモードで、前記複数の論理ブ
    ロックについて各レジスタが保持する論理値とあらかじ
    め設定された期待値パターンとを比較する手段を含む請
    求項1記載の演算論理診断装置。
  3. 【請求項3】 前記被診断論理接続を一部変更したとき
    にもその変更の前後で前記レジスタの保持する値が不変
    であるように設定制御する手段を備えた請求項1または
    2記載の演算論理診断装置。
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