JPH07198107A - 火炉炉底部排ガス再循環方法及び装置 - Google Patents
火炉炉底部排ガス再循環方法及び装置Info
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- JPH07198107A JPH07198107A JP122594A JP122594A JPH07198107A JP H07198107 A JPH07198107 A JP H07198107A JP 122594 A JP122594 A JP 122594A JP 122594 A JP122594 A JP 122594A JP H07198107 A JPH07198107 A JP H07198107A
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- Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ボイラ火炉から火炉後伝部に導かれる排ガス
の流量を調節できるようにして、再熱器排ガスダンパの
開度制御によって再熱器出口蒸気温度を安定して制御で
きるようにする。 【構成】 排ガスダクト11と火炉炉底部31との間を
炉底部再循環流路32で接続し、炉底部再循環流路32
に炉底部再循環ダンパ33を配設し、且つ発電機出力指
令30に基づいて炉底部再循環ダンパ33にプログラム
開度信号を出力するプログラム開度発生器と、再熱器排
ガスダンパ8の開度信号17を入力して該開度信号17
が設定上限開度より大きい時に増加信号を出し前記開度
信号が設定下限開度より小さい時に減少信号を出す制御
関数発生器と、該制御関数発生器からの増加信号或いは
減少信号を積分する積分器と、積分器の出力信号をプロ
グラム開度信号に加算する加算器とからなる炉底部再循
環ダンパ制御装置35を備える。
の流量を調節できるようにして、再熱器排ガスダンパの
開度制御によって再熱器出口蒸気温度を安定して制御で
きるようにする。 【構成】 排ガスダクト11と火炉炉底部31との間を
炉底部再循環流路32で接続し、炉底部再循環流路32
に炉底部再循環ダンパ33を配設し、且つ発電機出力指
令30に基づいて炉底部再循環ダンパ33にプログラム
開度信号を出力するプログラム開度発生器と、再熱器排
ガスダンパ8の開度信号17を入力して該開度信号17
が設定上限開度より大きい時に増加信号を出し前記開度
信号が設定下限開度より小さい時に減少信号を出す制御
関数発生器と、該制御関数発生器からの増加信号或いは
減少信号を積分する積分器と、積分器の出力信号をプロ
グラム開度信号に加算する加算器とからなる炉底部再循
環ダンパ制御装置35を備える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、再熱器の出口蒸気温度
制御の向上を目的とした火炉炉底部排ガス再循環方法及
び装置に関するものである。
制御の向上を目的とした火炉炉底部排ガス再循環方法及
び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来のボイラの一例を示したもの
であり、ボイラ火炉1の後部にはボイラ火炉後伝部2
(火炉後部伝熱部)が構成されている。ボイラ火炉後伝
部2の内部は仕切壁3によってボイラ火炉1に近い前室
4とボイラ火炉1から遠い後室5とに区画されており、
前記前室4には再熱器6が配置され、また後室5には過
熱器7が配置されている。
であり、ボイラ火炉1の後部にはボイラ火炉後伝部2
(火炉後部伝熱部)が構成されている。ボイラ火炉後伝
部2の内部は仕切壁3によってボイラ火炉1に近い前室
4とボイラ火炉1から遠い後室5とに区画されており、
前記前室4には再熱器6が配置され、また後室5には過
熱器7が配置されている。
【0003】再熱器6は、図示しない高圧蒸気タービン
から出た蒸気7aを再び加熱して中圧或いは低圧の蒸気
タービンに導くためのものであり、よって再熱器6から
出る蒸気は常に一定の温度を保持するように制御する必
要がある。しかし、再熱器6は伝熱面積が一定で変化す
ることができないために、前記再熱器6を流れる排ガス
の流量を変化させることによって前記再熱器出口蒸気温
度を制御するようにしている。
から出た蒸気7aを再び加熱して中圧或いは低圧の蒸気
タービンに導くためのものであり、よって再熱器6から
出る蒸気は常に一定の温度を保持するように制御する必
要がある。しかし、再熱器6は伝熱面積が一定で変化す
ることができないために、前記再熱器6を流れる排ガス
の流量を変化させることによって前記再熱器出口蒸気温
度を制御するようにしている。
【0004】このため、前記ボイラ火炉後伝部2におけ
る前室4の再熱器6下部には、再熱器排ガスダンパ8が
配設されており、また後室5の過熱器7下部には前記再
熱器排ガスダンパ8と連動して作動する過熱器排ガスダ
ンパ9が配設されており、前記再熱器排ガスダンパ8及
び過熱器排ガスダンパ9を出た下流排ガス10は排ガス
ダクト11を介して後方の煙突12に送られるようにな
っている。
る前室4の再熱器6下部には、再熱器排ガスダンパ8が
配設されており、また後室5の過熱器7下部には前記再
熱器排ガスダンパ8と連動して作動する過熱器排ガスダ
ンパ9が配設されており、前記再熱器排ガスダンパ8及
び過熱器排ガスダンパ9を出た下流排ガス10は排ガス
ダクト11を介して後方の煙突12に送られるようにな
っている。
【0005】前記再熱器排ガスダンパ8と過熱器排ガス
ダンパ9は、例えば前室4の再熱器6を流れる排ガス流
量が増加すると、後室5の過熱器7を流れる排ガス流量
が減少するというように、互いに逆の作用をするよう構
成されており、前記前室4の再熱器6を流れる排ガスの
流量が増加された場合には、再熱器6における収熱が増
加されて再熱器出口蒸気温度が高められ、反対に再熱器
6を流れる排ガスの流量が減少した場合には再熱器出口
蒸気温度が低下されるようになっている。
ダンパ9は、例えば前室4の再熱器6を流れる排ガス流
量が増加すると、後室5の過熱器7を流れる排ガス流量
が減少するというように、互いに逆の作用をするよう構
成されており、前記前室4の再熱器6を流れる排ガスの
流量が増加された場合には、再熱器6における収熱が増
加されて再熱器出口蒸気温度が高められ、反対に再熱器
6を流れる排ガスの流量が減少した場合には再熱器出口
蒸気温度が低下されるようになっている。
【0006】前記再熱器排ガスダンパ8は、再熱器出口
温度検出器13からの検出蒸気温度14を入力し、該検
出蒸気温度14が設定値15になるようにダンパ駆動装
置16に開度信号17を出すダンパ制御装置18によっ
て開度が制御されるようになっている。
温度検出器13からの検出蒸気温度14を入力し、該検
出蒸気温度14が設定値15になるようにダンパ駆動装
置16に開度信号17を出すダンパ制御装置18によっ
て開度が制御されるようになっている。
【0007】また、ボイラ火炉1のバーナ19の燃焼に
よって発生する窒素酸化物(NOx)を減少させるため
に、前記ボイラ火炉後伝部2の下流に接続された排ガス
ダクト11に、入口ダンパ20を備えた排ガス再循環フ
ァン21、及びバーナ排ガス再循環ダンパ22を備えた
排ガス再循環流路23の一端を接続し、該排ガス再循環
流路23の他端を、バーナ19に燃焼空気24を供給す
る空気管25の押込通風機26の出側に排ガス混合器2
7を介して接続し、前記排ガスダクト11の下流排ガス
10の一部を燃焼空気24に混合するようにしている。
前記排ガス再循環ファン21の出口には圧力計28が設
けてあり、該圧力計28の検出圧力が所定の圧力になる
ように圧力制御器29によって前記入口ダンパ20の開
度を制御するようにしている。また、バーナ排ガス再循
環ダンパ22は発電機出力指令30に基づいて開度が制
御されるようになっている。
よって発生する窒素酸化物(NOx)を減少させるため
に、前記ボイラ火炉後伝部2の下流に接続された排ガス
ダクト11に、入口ダンパ20を備えた排ガス再循環フ
ァン21、及びバーナ排ガス再循環ダンパ22を備えた
排ガス再循環流路23の一端を接続し、該排ガス再循環
流路23の他端を、バーナ19に燃焼空気24を供給す
る空気管25の押込通風機26の出側に排ガス混合器2
7を介して接続し、前記排ガスダクト11の下流排ガス
10の一部を燃焼空気24に混合するようにしている。
前記排ガス再循環ファン21の出口には圧力計28が設
けてあり、該圧力計28の検出圧力が所定の圧力になる
ように圧力制御器29によって前記入口ダンパ20の開
度を制御するようにしている。また、バーナ排ガス再循
環ダンパ22は発電機出力指令30に基づいて開度が制
御されるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ボイラは、各
燃料成分による燃焼特性、火炉での灰付着状況の変化や
他の要因による経時変化等によって、ボイラ火炉1での
収熱が大きく変化するため、再熱器の収熱が低く或いは
高くなるので、再熱器排ガスダンパ8が全開或いは全閉
の状態となって制御が不能になってしまうことがあり、
再熱器出口蒸気温度を設定温度に維持できない事態が生
じることがあった。
燃料成分による燃焼特性、火炉での灰付着状況の変化や
他の要因による経時変化等によって、ボイラ火炉1での
収熱が大きく変化するため、再熱器の収熱が低く或いは
高くなるので、再熱器排ガスダンパ8が全開或いは全閉
の状態となって制御が不能になってしまうことがあり、
再熱器出口蒸気温度を設定温度に維持できない事態が生
じることがあった。
【0009】本発明は、斯かる実情に鑑みてなしたもの
で、ボイラ火炉からボイラ火炉後伝部に導かれる排ガス
の流量を調節できるようにして、再熱器排ガスダンパの
確実な開度制御により再熱器出口蒸気温度を安定して設
定温度に保持することができるようにした火炉炉底部排
ガス再循環方法及び装置を提供することを目的としてい
る。
で、ボイラ火炉からボイラ火炉後伝部に導かれる排ガス
の流量を調節できるようにして、再熱器排ガスダンパの
確実な開度制御により再熱器出口蒸気温度を安定して設
定温度に保持することができるようにした火炉炉底部排
ガス再循環方法及び装置を提供することを目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、ボイラ火炉後
伝部の再熱器と過熱器に流れる排ガスの流量を再熱器排
ガスダンパで制御することにより再熱器出口蒸気温度を
一定に制御するボイラにおける下流排ガスの一部を火炉
炉底部に再循環すると共に、前記再熱器排ガスダンパの
開度に設定上限開度と設定下限開度を設け、再熱器排ガ
スダンパの開度が設定上限開度より増大した時前記火炉
炉底部に対する排ガスの再循環流量を増加し、再熱器排
ガスダンパの開度が設定下限開度より減少した時前記火
炉炉底部に対する排ガスの再循環流量を減少させること
を特徴とする火炉炉底部排ガス再循環方法及び装置、係
るものである。
伝部の再熱器と過熱器に流れる排ガスの流量を再熱器排
ガスダンパで制御することにより再熱器出口蒸気温度を
一定に制御するボイラにおける下流排ガスの一部を火炉
炉底部に再循環すると共に、前記再熱器排ガスダンパの
開度に設定上限開度と設定下限開度を設け、再熱器排ガ
スダンパの開度が設定上限開度より増大した時前記火炉
炉底部に対する排ガスの再循環流量を増加し、再熱器排
ガスダンパの開度が設定下限開度より減少した時前記火
炉炉底部に対する排ガスの再循環流量を減少させること
を特徴とする火炉炉底部排ガス再循環方法及び装置、係
るものである。
【0011】
【作用】請求項1の発明では、ボイラの下流排ガスの一
部を火炉炉底部に再循環し、再熱器排ガスダンパの開度
が設定上限開度より増大した時に前記火炉炉底部に対す
る排ガスの再循環流量を増加させるので、ボイラ火炉か
らボイラ火炉後伝部に導かれる排ガスの全体流量が増加
して再熱器を流れる排ガス流量も増加し、よってそれ以
上に再熱器排ガスダンパの開度を大きくしなくても再熱
器出口蒸気温度を維持できるようになる。
部を火炉炉底部に再循環し、再熱器排ガスダンパの開度
が設定上限開度より増大した時に前記火炉炉底部に対す
る排ガスの再循環流量を増加させるので、ボイラ火炉か
らボイラ火炉後伝部に導かれる排ガスの全体流量が増加
して再熱器を流れる排ガス流量も増加し、よってそれ以
上に再熱器排ガスダンパの開度を大きくしなくても再熱
器出口蒸気温度を維持できるようになる。
【0012】また、再熱器排ガスダンパの開度が設定下
限開度より減少した時に前記火炉炉底部に対する排ガス
の再循環流量を減少させるので、ボイラ火炉からボイラ
火炉後伝部に導かれる排ガスの全体流量が減少して再熱
器を流れる排ガス流量も減少し、よってそれ以下に再熱
器排ガスダンパの開度を小さくしなくても再熱器出口蒸
気温度を維持できるようになる。
限開度より減少した時に前記火炉炉底部に対する排ガス
の再循環流量を減少させるので、ボイラ火炉からボイラ
火炉後伝部に導かれる排ガスの全体流量が減少して再熱
器を流れる排ガス流量も減少し、よってそれ以下に再熱
器排ガスダンパの開度を小さくしなくても再熱器出口蒸
気温度を維持できるようになる。
【0013】従って、再熱器排ガスダンパは、設定上限
開度と、設定下限開度との間において安定して制御され
るようになる。
開度と、設定下限開度との間において安定して制御され
るようになる。
【0014】また、請求項2の発明では、炉底部再循環
ダンパの開度を発電機出力指令に基づいてプログラム制
御し、再熱器排ガスダンパの開度信号が設定上限開度よ
り大きい時に制御関数発生器から発せられる増加信号、
及び、前記開度信号が設定下限開度より小さい時に制御
関数発生器から発せられる減少信号を、積分器を介して
前記プログラム開度信号にゆっくり加算することによ
り、ボイラ火炉の収熱の変化に対して下流排ガスの再循
環流量を穏やかに変化させて再熱器出口蒸気温度を安定
した状態で確実に制御することができる。
ダンパの開度を発電機出力指令に基づいてプログラム制
御し、再熱器排ガスダンパの開度信号が設定上限開度よ
り大きい時に制御関数発生器から発せられる増加信号、
及び、前記開度信号が設定下限開度より小さい時に制御
関数発生器から発せられる減少信号を、積分器を介して
前記プログラム開度信号にゆっくり加算することによ
り、ボイラ火炉の収熱の変化に対して下流排ガスの再循
環流量を穏やかに変化させて再熱器出口蒸気温度を安定
した状態で確実に制御することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。
明する。
【0016】図1は、前記図4の従来のボイラに適用し
た本発明の一実施例を示すもので、図中同一の符号を付
したものは同一物を表わしている。
た本発明の一実施例を示すもので、図中同一の符号を付
したものは同一物を表わしている。
【0017】ボイラ火炉後伝部2の下流側に設けられて
下流排ガス10を後方の煙突12に送る排ガスダクト1
1と、ボイラ火炉1の火炉炉底部31との間に炉底部再
循環流路32を配設する。図示の場合は、排ガス再循環
流路23における排ガス再循環ファン21の出口と火炉
炉底部31との間を炉底部再循環流路32によって接続
している。更に、前記炉底部再循環流路32に炉底部再
循環ダンパ33を配設し、該炉底部再循環ダンパ33の
調節器34に炉底部再循環ダンパ制御装置35を接続配
置する。
下流排ガス10を後方の煙突12に送る排ガスダクト1
1と、ボイラ火炉1の火炉炉底部31との間に炉底部再
循環流路32を配設する。図示の場合は、排ガス再循環
流路23における排ガス再循環ファン21の出口と火炉
炉底部31との間を炉底部再循環流路32によって接続
している。更に、前記炉底部再循環流路32に炉底部再
循環ダンパ33を配設し、該炉底部再循環ダンパ33の
調節器34に炉底部再循環ダンパ制御装置35を接続配
置する。
【0018】前記炉底部再循環ダンパ制御装置35は、
図1及び図2に示すように、発電機出力指令30に基づ
いて炉底部再循環ダンパ33の調節器34にプログラム
開度信号36を出力するプログラム開度発生器37と、
再熱器排ガスダンパ8の開度信号17を入力して、図3
に示すように、再熱器排ガスダンパ開度が設定上限開度
A(図の例では80%)より大きい時に増加信号38を
出し、前記再熱器排ガスダンパ開度が設定下限開度B
(図の例では20%)より小さい時に減少信号39を出
す制御関数発生器40を備えている。
図1及び図2に示すように、発電機出力指令30に基づ
いて炉底部再循環ダンパ33の調節器34にプログラム
開度信号36を出力するプログラム開度発生器37と、
再熱器排ガスダンパ8の開度信号17を入力して、図3
に示すように、再熱器排ガスダンパ開度が設定上限開度
A(図の例では80%)より大きい時に増加信号38を
出し、前記再熱器排ガスダンパ開度が設定下限開度B
(図の例では20%)より小さい時に減少信号39を出
す制御関数発生器40を備えている。
【0019】更に、該制御関数発生器40の出力信号を
入力して積分する積分器41、及び該積分器41の出力
信号を前記プログラム開度信号36に加算する加算器4
2とを備える。また、発電機出力指令30に基づいてゲ
イン補正信号43を出力するゲイン補正関数発生器44
を設け、該ゲイン補正関数発生器44のゲイン補正信号
43を前記制御関数発生器40から積分器41に導かれ
る出力信号に掛算器45を介して掛算するようにしてい
る。
入力して積分する積分器41、及び該積分器41の出力
信号を前記プログラム開度信号36に加算する加算器4
2とを備える。また、発電機出力指令30に基づいてゲ
イン補正信号43を出力するゲイン補正関数発生器44
を設け、該ゲイン補正関数発生器44のゲイン補正信号
43を前記制御関数発生器40から積分器41に導かれ
る出力信号に掛算器45を介して掛算するようにしてい
る。
【0020】次に上記実施例の作用を説明する。
【0021】ボイラの下流排ガス10を燃焼空気24に
再循環する排ガス再循環流路23における排ガス再循環
ファン21出口の下流排ガス10の一部を、炉底部再循
環ダンパ33を備えた炉底部再循環流路32を介して火
炉炉底部31に再循環するようにし、炉底部再循環ダン
パ33の開度を、発電機出力指令30に基づいたプログ
ラム開度発生器37からのプログラム開度信号36によ
ってプログラム制御する。
再循環する排ガス再循環流路23における排ガス再循環
ファン21出口の下流排ガス10の一部を、炉底部再循
環ダンパ33を備えた炉底部再循環流路32を介して火
炉炉底部31に再循環するようにし、炉底部再循環ダン
パ33の開度を、発電機出力指令30に基づいたプログ
ラム開度発生器37からのプログラム開度信号36によ
ってプログラム制御する。
【0022】この時、ボイラ火炉1の収熱が燃焼特性等
の変化により上昇したことにより火炉出口排ガス温度の
低下が生じると、再熱器6を通る排ガス温度の低下によ
り、再熱器6の収熱が減少し、再熱器排ガスダンパ8の
開度が設定上限開度A(図3では80%)よりも大きく
なって再熱器出口蒸気温度を維持しようとする。する
と、再熱器排ガスダンパ8の開度信号17が入力されて
いる制御関数発生器40は増加信号38を出力するよう
になり、該増加信号38が積分器41により積分され、
更にその積分された出力信号が加算器42を介して前記
プログラム開度信号36に加算される。
の変化により上昇したことにより火炉出口排ガス温度の
低下が生じると、再熱器6を通る排ガス温度の低下によ
り、再熱器6の収熱が減少し、再熱器排ガスダンパ8の
開度が設定上限開度A(図3では80%)よりも大きく
なって再熱器出口蒸気温度を維持しようとする。する
と、再熱器排ガスダンパ8の開度信号17が入力されて
いる制御関数発生器40は増加信号38を出力するよう
になり、該増加信号38が積分器41により積分され、
更にその積分された出力信号が加算器42を介して前記
プログラム開度信号36に加算される。
【0023】よって、炉底部再循環ダンパ33の開度が
増加され、これによりボイラ火炉1に供給される下流排
ガス10の量が増加され、ボイラ火炉1からボイラ火炉
後伝部2に導かれる排ガスの全体流量が増加することに
なって、再熱器6を流れる排ガス流量が増加されるよう
になるので、それ以上に再熱器排ガスダンパ8の開度を
大きくしなくても再熱器出口蒸気温度を維持することが
できるようになる。
増加され、これによりボイラ火炉1に供給される下流排
ガス10の量が増加され、ボイラ火炉1からボイラ火炉
後伝部2に導かれる排ガスの全体流量が増加することに
なって、再熱器6を流れる排ガス流量が増加されるよう
になるので、それ以上に再熱器排ガスダンパ8の開度を
大きくしなくても再熱器出口蒸気温度を維持することが
できるようになる。
【0024】また、ボイラ火炉1の収熱が炉内灰付着状
況変化により低下することにより排ガス温度の上昇が生
じると、再熱器6を通る排ガス温度の上昇により、再熱
器6の収熱が増大し、再熱器排ガスダンパ8の開度が設
定下限開度B(図3では20%)よりも小さくなって再
熱器出口蒸気温度を維持しようとする。すると、再熱器
排ガスダンパ8の開度信号17が入力されている制御関
数発生器40は減少信号39を出力するようになり、該
減少信号39が積分器41により積分され、更にその積
分された出力信号が加算器42を介して前記プログラム
開度信号36に加算される。
況変化により低下することにより排ガス温度の上昇が生
じると、再熱器6を通る排ガス温度の上昇により、再熱
器6の収熱が増大し、再熱器排ガスダンパ8の開度が設
定下限開度B(図3では20%)よりも小さくなって再
熱器出口蒸気温度を維持しようとする。すると、再熱器
排ガスダンパ8の開度信号17が入力されている制御関
数発生器40は減少信号39を出力するようになり、該
減少信号39が積分器41により積分され、更にその積
分された出力信号が加算器42を介して前記プログラム
開度信号36に加算される。
【0025】よって、炉底部再循環ダンパ33の開度が
減少され、これによりボイラ火炉1に供給される排ガス
の量が減少され、ボイラ火炉1からボイラ火炉後伝部2
に導かれる排ガスの全体流量が減少されることになっ
て、再熱器6を流れる排ガス流量も減少されるようにな
るので、それ以上に再熱器排ガスダンパ8の開度を小さ
くしなくても再熱器出口蒸気温度を維持することができ
るようになる。
減少され、これによりボイラ火炉1に供給される排ガス
の量が減少され、ボイラ火炉1からボイラ火炉後伝部2
に導かれる排ガスの全体流量が減少されることになっ
て、再熱器6を流れる排ガス流量も減少されるようにな
るので、それ以上に再熱器排ガスダンパ8の開度を小さ
くしなくても再熱器出口蒸気温度を維持することができ
るようになる。
【0026】従って、再熱器排ガスダンパ8は、設定上
限開度Aと設定下限開度Bとの間において制御すること
で、再熱器出口蒸気温度を安定して制御することができ
るようになる。
限開度Aと設定下限開度Bとの間において制御すること
で、再熱器出口蒸気温度を安定して制御することができ
るようになる。
【0027】上記において、制御関数発生器40から積
分器41に導かれる出力信号に、発電機出力指令30に
基づいて求められたゲイン補正関数発生器44からのゲ
イン補正信号43を、掛算器45を介して掛算するよう
にしているので、前記制御関数発生器40からの増加信
号38及び減少信号39のゲイン(修正量)を任意に調
整することができる。
分器41に導かれる出力信号に、発電機出力指令30に
基づいて求められたゲイン補正関数発生器44からのゲ
イン補正信号43を、掛算器45を介して掛算するよう
にしているので、前記制御関数発生器40からの増加信
号38及び減少信号39のゲイン(修正量)を任意に調
整することができる。
【0028】また、前記制御関数発生器40からの増加
信号38或いは減少信号39を積分器41を介してプロ
グラム開度信号36にゆっくり加算するようにしている
ので、ボイラ火炉1の収熱の変化に対して下流排ガス1
0の再循環流量を穏やかに変化させて再熱器出口蒸気温
度を安定した状態で確実に制御することができる。
信号38或いは減少信号39を積分器41を介してプロ
グラム開度信号36にゆっくり加算するようにしている
ので、ボイラ火炉1の収熱の変化に対して下流排ガス1
0の再循環流量を穏やかに変化させて再熱器出口蒸気温
度を安定した状態で確実に制御することができる。
【0029】
【発明の効果】請求項1及び2の発明では、ボイラの下
流排ガスの一部を火炉炉底部に再循環し、且つ再熱器排
ガスダンパに設定上限開度と設定下限開度を設けてお
き、再熱器排ガスダンパの開度が設定上限開度より増大
した時には、前記火炉炉底部に対する排ガスの再循環流
量を増加させ、また、再熱器排ガスダンパの開度が設定
下限開度より減少した時には、前記火炉炉底部に対する
排ガスの再循環流量を減少させるようにして、ボイラ火
炉からボイラ火炉後伝部に導かれる排ガスの全体流量を
制御するようにしたことにより、再熱器排ガスダンパ
を、設定上限開度と、設定下限開度との間において安定
して制御して、再熱器出口蒸気温度を安定して確実に制
御することができる。
流排ガスの一部を火炉炉底部に再循環し、且つ再熱器排
ガスダンパに設定上限開度と設定下限開度を設けてお
き、再熱器排ガスダンパの開度が設定上限開度より増大
した時には、前記火炉炉底部に対する排ガスの再循環流
量を増加させ、また、再熱器排ガスダンパの開度が設定
下限開度より減少した時には、前記火炉炉底部に対する
排ガスの再循環流量を減少させるようにして、ボイラ火
炉からボイラ火炉後伝部に導かれる排ガスの全体流量を
制御するようにしたことにより、再熱器排ガスダンパ
を、設定上限開度と、設定下限開度との間において安定
して制御して、再熱器出口蒸気温度を安定して確実に制
御することができる。
【0030】また、請求項2の発明では、発電機出力指
令に基づいて前記炉底部再循環ダンパにプログラム開度
信号を出力するプログラム開度発生器を備え、且つ再熱
器排ガスダンパの開度信号を入力して該開度信号が設定
上限開度より大きい時に増加信号を出し、前記開度信号
が設定下限開度より小さい時に減少信号を出す制御関数
発生器、該制御関数発生器の出力信号を入力して積分す
る積分器、該積分器の出力信号を前記プログラム開度信
号に加算する加算器からなる炉底部再循環ダンパ制御装
置を備えていることにより、前記炉底部再循環ダンパの
開度を発電機出力指令に基づいてプログラム制御し、制
御関数発生器から発せられる増加信号及び減少信号を、
積分器を介して前記プログラム開度信号にゆっくり加算
することにより、ボイラ火炉の収熱の変化に対して下流
排ガスの再循環流量を穏やかに変化させて再熱器出口蒸
気温度を安定した状態で確実に制御できる。
令に基づいて前記炉底部再循環ダンパにプログラム開度
信号を出力するプログラム開度発生器を備え、且つ再熱
器排ガスダンパの開度信号を入力して該開度信号が設定
上限開度より大きい時に増加信号を出し、前記開度信号
が設定下限開度より小さい時に減少信号を出す制御関数
発生器、該制御関数発生器の出力信号を入力して積分す
る積分器、該積分器の出力信号を前記プログラム開度信
号に加算する加算器からなる炉底部再循環ダンパ制御装
置を備えていることにより、前記炉底部再循環ダンパの
開度を発電機出力指令に基づいてプログラム制御し、制
御関数発生器から発せられる増加信号及び減少信号を、
積分器を介して前記プログラム開度信号にゆっくり加算
することにより、ボイラ火炉の収熱の変化に対して下流
排ガスの再循環流量を穏やかに変化させて再熱器出口蒸
気温度を安定した状態で確実に制御できる。
【図1】本発明の一実施例を示す概略側面図である。
【図2】本発明における炉底部再循環ダンパ制御装置の
一例を示すブロック図である。
一例を示すブロック図である。
【図3】図2の制御関数発生器の作用を示すグラフであ
る。
る。
【図4】従来のボイラの一例を示す概略側面図である。
2 ボイラ火炉後伝部 6 再熱器 7 過熱器 8 再熱器排ガスダンパ 10 下流排ガス 11 排ガスダクト 17 開度信号 30 発電機出力指令 31 火炉炉底部 32 炉底部再循環流路 33 炉底部再循環ダンパ 35 炉底部再循環ダンパ制御装置 36 プログラム開度信号 37 プログラム開度発生器 38 増加信号 39 減少信号 40 制御関数発生器 41 積分器 42 加算器 A 設定上限開度 B 設定下限開度
Claims (2)
- 【請求項1】 ボイラ火炉後伝部の再熱器と過熱器に流
れる排ガスの流量を再熱器排ガスダンパで制御すること
により再熱器出口蒸気温度を一定に制御するボイラにお
ける下流排ガスの一部を火炉炉底部に再循環すると共
に、前記再熱器排ガスダンパの開度に設定上限開度と設
定下限開度を設け、再熱器排ガスダンパの開度が設定上
限開度より増大した時前記火炉炉底部に対する排ガスの
再循環流量を増加し、再熱器排ガスダンパの開度が設定
下限開度より減少した時前記火炉炉底部に対する排ガス
の再循環流量を減少させることを特徴とする火炉炉底部
排ガス再循環方法。 - 【請求項2】 ボイラ火炉後伝部の再熱器と過熱器に流
れる排ガスの流量を再熱器排ガスダンパで制御するボイ
ラの下流に備えた排ガスダクトと火炉炉底部との間を炉
底部再循環流路で接続すると共に、該炉底部再循環流路
に炉底部再循環ダンパを配設し、更に発電機出力指令に
基づいて前記炉底部再循環ダンパにプログラム開度信号
を出力するプログラム開度発生器と、再熱器排ガスダン
パの開度信号を入力して該開度信号が設定上限開度より
大きい時に増加信号を出し前記開度信号が設定下限開度
より小さい時に減少信号を出す制御関数発生器と、該制
御関数発生器の出力信号を入力して積分する積分器と、
該積分器の出力信号を前記プログラム開度信号に加算す
る加算器とからなる炉底部再循環ダンパ制御装置を備え
たことを特徴とする火炉炉底部排ガス再循環装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP122594A JPH07198107A (ja) | 1994-01-11 | 1994-01-11 | 火炉炉底部排ガス再循環方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP122594A JPH07198107A (ja) | 1994-01-11 | 1994-01-11 | 火炉炉底部排ガス再循環方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07198107A true JPH07198107A (ja) | 1995-08-01 |
Family
ID=11495532
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP122594A Pending JPH07198107A (ja) | 1994-01-11 | 1994-01-11 | 火炉炉底部排ガス再循環方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07198107A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009133538A (ja) * | 2007-11-30 | 2009-06-18 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 再熱蒸気制御方法及び再熱蒸気温度管理システム |
-
1994
- 1994-01-11 JP JP122594A patent/JPH07198107A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009133538A (ja) * | 2007-11-30 | 2009-06-18 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 再熱蒸気制御方法及び再熱蒸気温度管理システム |
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