JPH0719705B2 - 変圧器巻線 - Google Patents
変圧器巻線Info
- Publication number
- JPH0719705B2 JPH0719705B2 JP61071232A JP7123286A JPH0719705B2 JP H0719705 B2 JPH0719705 B2 JP H0719705B2 JP 61071232 A JP61071232 A JP 61071232A JP 7123286 A JP7123286 A JP 7123286A JP H0719705 B2 JPH0719705 B2 JP H0719705B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- winding
- conductors
- electrostatic shield
- conductor
- parallel
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- Insulating Of Coils (AREA)
- Regulation Of General Use Transformers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) この発明は、巻線端部に電界強度緩和のために静電シー
ルド体が設けられている変圧器巻線に関する。
ルド体が設けられている変圧器巻線に関する。
(従来の技術) 高電圧変圧器の巻線の端部には、電界強度緩和の目的で
静電シールド体が配設されている。この静電シールド体
は、巻線端部の内外径とを略々同一の寸法の導体の外周
を必要な絶縁層で被覆し、その導体を前記巻線の導体に
電気的に接続して巻線の電位が与えられている。
静電シールド体が配設されている。この静電シールド体
は、巻線端部の内外径とを略々同一の寸法の導体の外周
を必要な絶縁層で被覆し、その導体を前記巻線の導体に
電気的に接続して巻線の電位が与えられている。
小容量変圧器の静電シールド体の導体は一体の固形のも
のでもよいが、大容量変圧器の静電シールド体の導体と
しては、その巻線端部に存在するもれ磁束により導体内
に電流損が生じるので、一体の固形の導体は使用されな
い。
のでもよいが、大容量変圧器の静電シールド体の導体と
しては、その巻線端部に存在するもれ磁束により導体内
に電流損が生じるので、一体の固形の導体は使用されな
い。
そのため種々の工夫がなされているが、その一つとして
静電シールド体の導体を絶縁された細い平角導体を多数
束ねたもので構成したものがある。この場合、静電シー
ルド体は平角絶縁導体を多数並べた並列配置導体を用
い、この並列配置導体の外周を絶縁物で被覆して構成
し、並列配置導体の一方の端部は各平角導体がバラバラ
にならないように一体に共通接続するとともにその端部
を巻線の口出端に接続し、並列配置導体の他方の端部を
一体に絶縁被覆して構成したものである。この静電シー
ルド体の電位は巻線の口出端に接続された絶縁導体を通
して共通接続部ですべての絶縁導体に与えられる。この
ようにして静電シールド体の位置する部分に存在するも
れ磁束による各並列導体間の循環電流が流れることを防
止している。
静電シールド体の導体を絶縁された細い平角導体を多数
束ねたもので構成したものがある。この場合、静電シー
ルド体は平角絶縁導体を多数並べた並列配置導体を用
い、この並列配置導体の外周を絶縁物で被覆して構成
し、並列配置導体の一方の端部は各平角導体がバラバラ
にならないように一体に共通接続するとともにその端部
を巻線の口出端に接続し、並列配置導体の他方の端部を
一体に絶縁被覆して構成したものである。この静電シー
ルド体の電位は巻線の口出端に接続された絶縁導体を通
して共通接続部ですべての絶縁導体に与えられる。この
ようにして静電シールド体の位置する部分に存在するも
れ磁束による各並列導体間の循環電流が流れることを防
止している。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、この静電シールド体を変圧器巻線で水平軸にあ
る傾きをもって巻回されたら旋状巻線に配設すると、静
電シールド体も変圧器巻線と同じ傾きをもつて巻回さ
れ、対向する巻線の巻線端部(又は静電シールド)との
レベルがずれて、第3図(a)のような位置関係とな
る。
る傾きをもって巻回されたら旋状巻線に配設すると、静
電シールド体も変圧器巻線と同じ傾きをもつて巻回さ
れ、対向する巻線の巻線端部(又は静電シールド)との
レベルがずれて、第3図(a)のような位置関係とな
る。
第3図は対向する2巻線W1,W2の位置関係により、コイ
ル端P点の電界強度Eが異なることを示すための図であ
り、第3図(a)(b)において、2つ巻線W1,W2の端
部の形状及びコイル間距離d及び電位差Vが同じとき、
点Pの電界強度E,E′はそれぞれ で与えられる。ここでf,f′は2の巻線配置で決る定数
で第3図の場合f>f′となることは周知の通りであ
る。
ル端P点の電界強度Eが異なることを示すための図であ
り、第3図(a)(b)において、2つ巻線W1,W2の端
部の形状及びコイル間距離d及び電位差Vが同じとき、
点Pの電界強度E,E′はそれぞれ で与えられる。ここでf,f′は2の巻線配置で決る定数
で第3図の場合f>f′となることは周知の通りであ
る。
従って、従来の静電シールド体では、第3図(a)の様
な配置となり、巻線端部の電界強度Eが大きくなるの
で、巻線間距離dを大きくとる必要があり、巻線の径が
大きくなり、変圧器の寸法,損失,重量などが増大する
という欠点があった。
な配置となり、巻線端部の電界強度Eが大きくなるの
で、巻線間距離dを大きくとる必要があり、巻線の径が
大きくなり、変圧器の寸法,損失,重量などが増大する
という欠点があった。
本発明の目的は、ら旋状巻線の端部に配設される静電シ
ールド体を改良することにより、寸法,損失および重量
を低減することができる変圧器巻線を提供するにある。
ールド体を改良することにより、寸法,損失および重量
を低減することができる変圧器巻線を提供するにある。
(問題点を解決するための手段および作用) 本発明は、水平軸に対してある傾きをもって巻回された
ら旋状巻線と、前記ら旋状巻線の上下端部に配設された
電界緩和用静電シールド体を備えた変圧器巻線におい
て、前記静電シールド体は並列配置導体で構成され、そ
の並列配置導体の軸方向最外側の導体は水平方向に巻回
されるとともに前記ら旋状巻線の口出部分のところで折
り返され、その折り返された軸方向最内側の導体は前記
ら旋状巻線と同じあるいは同程度の傾きをもって巻回さ
れ、前記並列配置導体の各導体を任意の一点で共通接続
するとともに、その並列配置導体のうち1本を前記ら旋
状巻線に接続したことを特徴とするもので、巻線端部に
おけるシールド効果を上げ、変圧器巻線の寸法,損失お
よび重量を低減することができる。
ら旋状巻線と、前記ら旋状巻線の上下端部に配設された
電界緩和用静電シールド体を備えた変圧器巻線におい
て、前記静電シールド体は並列配置導体で構成され、そ
の並列配置導体の軸方向最外側の導体は水平方向に巻回
されるとともに前記ら旋状巻線の口出部分のところで折
り返され、その折り返された軸方向最内側の導体は前記
ら旋状巻線と同じあるいは同程度の傾きをもって巻回さ
れ、前記並列配置導体の各導体を任意の一点で共通接続
するとともに、その並列配置導体のうち1本を前記ら旋
状巻線に接続したことを特徴とするもので、巻線端部に
おけるシールド効果を上げ、変圧器巻線の寸法,損失お
よび重量を低減することができる。
(実施例) 以下本発明を、第1図および第2図を参照して説明す
る。即ち第1図に示すように、ら旋状変圧器巻線1の端
部に設置される静電シールド体2としては、第2図に示
す平角絶縁導体3を多数並べた並列配置導体を用い、軸
方向最外側の導体3aは水平方向に巻回され、前記変圧器
巻線1の口出部4のところで巻線1側へ折り返し、この
折り返された軸方向最内側の導体3bは前記ら旋状巻線1
と同じあるいは同程度の傾きをもって巻回したのち、そ
の周囲を絶縁物で被覆して構成してものである。そして
この静電シールド体2の並列配置導体の一方端は、すべ
て共通接続して一体にし、他方端は各絶縁導体3間の絶
縁を保持し、そのうちの1本3cを巻線の口出部4に接続
して使用される。
る。即ち第1図に示すように、ら旋状変圧器巻線1の端
部に設置される静電シールド体2としては、第2図に示
す平角絶縁導体3を多数並べた並列配置導体を用い、軸
方向最外側の導体3aは水平方向に巻回され、前記変圧器
巻線1の口出部4のところで巻線1側へ折り返し、この
折り返された軸方向最内側の導体3bは前記ら旋状巻線1
と同じあるいは同程度の傾きをもって巻回したのち、そ
の周囲を絶縁物で被覆して構成してものである。そして
この静電シールド体2の並列配置導体の一方端は、すべ
て共通接続して一体にし、他方端は各絶縁導体3間の絶
縁を保持し、そのうちの1本3cを巻線の口出部4に接続
して使用される。
この様に構成すれば、ら旋状巻線1の巻線端部の静電シ
ールド体2の位置が、周方向のどの位置でも対向する巻
線の端部と第2図(b)の位置関係とすることが可能と
なる。このため巻線間の絶縁寸法dを必要最小寸法とす
ることができ、外側巻線の径が縮小され、変圧器の小形
・低損失化および重量低減が達せられる。
ールド体2の位置が、周方向のどの位置でも対向する巻
線の端部と第2図(b)の位置関係とすることが可能と
なる。このため巻線間の絶縁寸法dを必要最小寸法とす
ることができ、外側巻線の径が縮小され、変圧器の小形
・低損失化および重量低減が達せられる。
なお、本発明の実施例は並列配置導体として平角銅体を
用いたが、機械的強度があまり必要ない場合には丸線で
あってもよい。
用いたが、機械的強度があまり必要ない場合には丸線で
あってもよい。
以上のように、本発明によるら旋状巻線の静電シールド
体は、対向する巻線との高さレベルを周方向のどの位置
でも同じ高さとなるので静電シールドの効果を最大限に
利用でき、またシールドは複数導体で構成しているので
巻線漏れ磁束による局部過熱の可能性のない変圧器巻線
を提供することができる。
体は、対向する巻線との高さレベルを周方向のどの位置
でも同じ高さとなるので静電シールドの効果を最大限に
利用でき、またシールドは複数導体で構成しているので
巻線漏れ磁束による局部過熱の可能性のない変圧器巻線
を提供することができる。
第1図は本発明による変圧器巻線の静電シールド体部分
の一実施例を示す断面図、第2図は第1図を上方から見
て一部を切断して示す平面図、第3図a,bは対向する2
巻線の位置とコイル端の電界強度との関係を説明するた
めの概略図である。 1……ら旋状巻線、2……静電シールド体 3……並列配置導体、3a……軸方向最外側導体 3b……軸方向最内側導体、4……口出部 5……絶縁物
の一実施例を示す断面図、第2図は第1図を上方から見
て一部を切断して示す平面図、第3図a,bは対向する2
巻線の位置とコイル端の電界強度との関係を説明するた
めの概略図である。 1……ら旋状巻線、2……静電シールド体 3……並列配置導体、3a……軸方向最外側導体 3b……軸方向最内側導体、4……口出部 5……絶縁物
Claims (1)
- 【請求項1】水平軸に対してある傾きをもって巻回され
たら旋状巻線と、前記ら旋状巻線の上下端部に配設され
た電界緩和用静電シールド体を備えた変圧器巻線におい
て、前記静電シールド体は並列配置導体で構成され、そ
の並列配置導体の軸方向最外側の導体は水平方向に巻回
されるとともに前記ら旋状巻線の口出部分のところで折
り返され、その折り返された軸方向最内側の導体は前記
ら旋状巻線と同じあるいは同程度の傾きをもって巻回さ
れ、前記並列配置導体の各導体を任意の一点で共通接続
するとともに、その並列配置導体のうち1本を前記ら旋
状巻線に接続したことを特徴とする変圧器巻線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61071232A JPH0719705B2 (ja) | 1986-03-31 | 1986-03-31 | 変圧器巻線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61071232A JPH0719705B2 (ja) | 1986-03-31 | 1986-03-31 | 変圧器巻線 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62229916A JPS62229916A (ja) | 1987-10-08 |
JPH0719705B2 true JPH0719705B2 (ja) | 1995-03-06 |
Family
ID=13454736
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61071232A Expired - Lifetime JPH0719705B2 (ja) | 1986-03-31 | 1986-03-31 | 変圧器巻線 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0719705B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105719802A (zh) * | 2014-12-05 | 2016-06-29 | 特变电工沈阳变压器集团有限公司 | 一种变压器静电板结构 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5877027U (ja) * | 1981-11-19 | 1983-05-24 | 株式会社明電舎 | 誘導電気機器の巻線 |
-
1986
- 1986-03-31 JP JP61071232A patent/JPH0719705B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62229916A (ja) | 1987-10-08 |
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