JPH06132145A - エックス線管用フィラメントトランス - Google Patents

エックス線管用フィラメントトランス

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JPH06132145A
JPH06132145A JP4047460A JP4746092A JPH06132145A JP H06132145 A JPH06132145 A JP H06132145A JP 4047460 A JP4047460 A JP 4047460A JP 4746092 A JP4746092 A JP 4746092A JP H06132145 A JPH06132145 A JP H06132145A
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JP
Japan
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coaxial cable
ray tube
winding
secondary winding
conductor
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4047460A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyomi Watanabe
清美 渡辺
Kazuo Watanabe
一夫 渡辺
Masao Sato
正雄 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Origin Electric Co Ltd
Original Assignee
Origin Electric Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06132145A publication Critical patent/JPH06132145A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】エックス線管用フィラメントトランスの1次巻
線と2次巻線間の保護接地について,1次・2次間の結
合が粗にならないような構造にする。 【構成】リングコア5に1次巻線4を巻く。つぎに同軸
ケーブル状の線で2次巻線6を巻き,この同軸ケーブル
状の線の編組導体を導線65を介して接地91に接続する。
この編組導体は1次巻線4と2次巻線6との間をシール
ド作用をすると共に,リングコア5に対しては等価的な
短絡巻線を形成することを避ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明はエックス線管用フィラメ
ントトランス,特に高周波で駆動する小型のフィラメン
トトランスであって,1次巻線と2次巻線間の保護シー
ルドを備えたエックス線管用フィラメントトランスに関
する。
【従来技術】エックス線管用電源装置においては,高安
定度,高効率化のため,高周波インバータを用いられる
ことがある。例えばフィラメント電源については,図1
に示すように直流電源1を高周波インバータ2で20kHz
乃至200kHzに変換して,フィラメントトランス3を介し
てエックス線管7のフィラメント71を駆動する。そし
て,エックス線管装置においては,絶縁上の問題からそ
の高電圧電源を中性点接地にすることが多い。つまり,
エックス線管7のアノード72とフィラメント71との間に
は,それぞれ発生電圧の値がEの直流高電圧電源81と82
とが接続される。これら直流高電圧電源81と82とは互い
に直列接続されて相互接続点は接地92に接続される。し
たがってエックス線管7のフィラメント71とアノード72
との管印加電圧は和の電圧2Eとなるが,対接地電位は管
の印加電圧2Eの半分の値E に保たれ,絶縁設計は半分の
値で済む。しかし同時にフィラメント71は直流高電圧電
源81の電位E分だけ接地点92より上昇するので,フィラ
メントトランス3は1次巻線4と2次巻線6との間をフ
ィラメントの対接地電位E分だけ絶縁耐力を要し,通常
60kV程度の値は必要となる。そして,さらに安全性を確
保するためフィラメントトランス3の1次巻線4と2次
巻線6との間には保護接地としてシールドが必要とな
る。JIS Z 4702の医用X線高電圧装置通則では,保護接
地シールドを保安手段として義務づけていることでもあ
る。しかしながら,フィラメントトランスを設計製作す
る場合,小型のコアを使用して1次巻線の上にシールド
材を巻線状の短絡回路を等価的に作られることなく配設
することは困難である。なんとなれば,シールド材も一
種のコイルであるから短絡してはならない。またシール
ド材を1次巻線と2次巻線間に挿入配設することによ
り,1次巻線と2次巻線との結合が粗になる問題があ
る。
【発明が解決しようとする課題】本発明はエックス線管
用小型フィラメントトランスにおいて,1次巻線と2次
巻線間の保護接地シールドを設ける場合,製作が容易
で,1次ー2次間の巻線結合を粗にしない構造を得るこ
とを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決するため,リングコアに1次巻線を巻き,その上
層に同軸ケーブル状の線を巻き,この同軸ケーブル状の
線の中心導体を2次巻線となし,この同軸ケーブル状の
線の編組導体を接地するものである。
【作用】この同軸ケーブル状の線の中心導体は2次巻線
として作用し,接地された編組導体が高電圧荷電された
中心導体に対して均一にゼロ等電位面を形成して絶縁を
保ち,1次巻線と2次巻線との間のシールド作用をす
る。またシールド材たる編組導体はリングコアに対して
は開いた回路であり,等価的な短絡巻線を形成すること
を避ける。
【実施例】図2は本発明によるエックス線管用フィラメ
ントトランスの構造の一実施例である。図において,リ
ングコア5の上にホルマル被覆銅線の1次巻線4を必要
回数巻く。次にその上層に2次巻線6を巻く。ここで2
次巻線6の構造は図3にその断面を示す同軸ケーブル状
の線である。すわなち2次巻線6は中心導体61とその外
周に同心円状にポリエチレン等の絶縁層62を設ける。さ
らにその外周に編組導体63を配設する。この編組導体63
は図2に示すように導線66を介して接地91に接続され
る。そして2次巻線6の最外周には柔軟性のある絶縁ク
ロスによる絶縁層64を設ける。2次巻線6の端末部は図
3に示すように,末端において露出した中心導体61の端
部61a と編組導体63の端部との間の絶縁層62の沿面62a
の沿面距離Lを必要な長さ確保する。そしてこの沿面62
a の電界を緩和するため編組導体63の端部に環状体65を
包み込んで,いわゆるコロナリング体63c を形成するよ
う処理する。環状体65の材料は金属のような導電体で
も,また絶縁物でもよい。編組導体63の端部を適当なコ
ロナリング形状にさせる補助材である。尚,絶縁層64は
編組導体63の端末に形成されたコロナリング体63c まで
包み込むことが望ましい。尚,2次巻線6はリングコア
5の全周にほぼ均等に分布して巻くと,実質的曲げ半径
をより大きくすることができ,曲げ応力を逓減させると
共に1次巻線4との結合がより密になる効果がある。図
4は本発明の他の実施例であって,2次巻線を1回巻と
して2次巻線の曲げによる線への応力の問題を避ける構
造である。図4において,リングコア51,52を2個横に
並べて,その上に1次巻線4を巻く。次に同軸ケーブル
状の2次巻線6をリングコア51,52 の中央窓51a を貫通
させる。そして2次巻線6の編組導体(図示せず)を導
線66を介して接地91に接続する。このフィラメントトラ
ンス3の巻数1回当たりの誘起電圧は,使用するエック
ス線管7のフィラント71の定格電圧値だけ必要である。
この増加した巻数1回当たりの誘起電圧は磁束に対応
し,磁気回路の断面積を増加させる必要がある。そのた
めリングコア51と52とが磁気回路的には並列接続されて
構成される。並列個数は2個に限らず必要個数選定すれ
ばよい。この実施例の作用も本質的に図2の実施例と同
様であるが,さらに2次巻線の曲げによる応力を避ける
ことができ,また2次巻線の製作工数をさらに短縮でき
る効果がある。以上述べた実施例において,2次巻線6
に使用する同軸状ケーブルとしては一般の通信用同軸ケ
ーブル5C-2V ,5D-2V ,7C-2V 等の中から耐圧試験をし
て選定することにより実用的には使用可能である。さら
に望ましくは,同軸ケーブルの中心導体の外周および編
組導体の内周にいわゆる半導電層を薄く設けることによ
り絶縁安定性がより向上する。尚,エックス線管用電源
装置は一般には絶縁油に浸される構造となるため,この
絶縁油に侵されない材料に限定する配慮は当然必要とな
る。
【発明の効果】本発明は以上述べたような特徴を有して
いるので,絶縁上の電界が均一となり,絶縁安定性がさ
らに向上し,1次巻線と2次巻線間の保護シールドを設
ける場合,製作が極めて容易で,1次ー2次間の巻線結
合を密に保つ構造とすることができる。従って,エック
ス線管用電源装置を,より小型,軽量,経済的とする効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】エックス線管用電源の回路構成を示す。
【図2】本発明によるエックス線管用フィラメントトラ
ンスの構造の一実施例を示す。
【図3】2次巻線の端末の構造の一例を示す。
【図4】本発明によるエックス線管用フィラメントトラ
ンスの構造の他の実施例を示す。
【符号の説明】
1…直流電源 2…高周波インバータ 3…フィラ
メントトランス 4…1次巻線 5,51,52…リングコア 6…2次巻線 61…中心導体 62…絶縁層 63…編組
導体 64…絶縁層 65…環状体 66…導線 7…エックス線管 71…フィラメント 72…アノード 81, 82…直流高電圧電源 91,92 …接地

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リングコアに1次巻線を巻き,その上層に
    同軸ケーブル状の線を巻き,この同軸ケーブル状の線の
    中心導体を2次巻線となし,この同軸ケーブル状の線の
    編組導体を接地することを特徴とするエックス線管用フ
    ィラメントトランス。
  2. 【請求項2】前記同軸ケーブル状の線を前記リングコア
    上にほぼ均一に分布させたことを特徴とする請求項1記
    載のエックス線管用フィラメントトランス。
  3. 【請求項3】1個または複数個並列構成したリングコア
    に1次巻線を巻き,そのリングコアの中央窓に同軸ケー
    ブル状の線を貫通させ,この同軸ケーブル状の線の中心
    導体を2次巻線となし,この同軸ケーブル状の線の編組
    導体を接地することを特徴とするエックス線管用フィラ
    メントトランス。
JP4047460A 1992-02-03 1992-02-03 エックス線管用フィラメントトランス Withdrawn JPH06132145A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5329818A (en) * 1992-05-28 1994-07-19 Rosemount Inc. Correction of a pressure indication in a pressure transducer due to variations of an environmental condition
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CN104183374A (zh) * 2013-05-24 2014-12-03 基思利仪器公司 用于在隔离的dc到dc开关电源中使用的隔离变压器
GB2536931B (en) * 2015-03-31 2020-03-11 Teledyne E2V Uk Ltd A transformer

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