JPH07196963A - シリコーン除去剤 - Google Patents

シリコーン除去剤

Info

Publication number
JPH07196963A
JPH07196963A JP35118093A JP35118093A JPH07196963A JP H07196963 A JPH07196963 A JP H07196963A JP 35118093 A JP35118093 A JP 35118093A JP 35118093 A JP35118093 A JP 35118093A JP H07196963 A JPH07196963 A JP H07196963A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silicone
sealing material
component
pts
vol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35118093A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Sugiyama
杉山  修
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MAGIC MAN KK
MAJITSUKU MAN KK
Original Assignee
MAGIC MAN KK
MAJITSUKU MAN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MAGIC MAN KK, MAJITSUKU MAN KK filed Critical MAGIC MAN KK
Priority to JP35118093A priority Critical patent/JPH07196963A/ja
Publication of JPH07196963A publication Critical patent/JPH07196963A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シリコーン成分を完全に除去できるととも
に、新規のシーリング材の打ち替えを可能にし、しか
も、確実な施工ができるシリコーン除去剤を提供するこ
と。 【構成】 シリコーン成分が残留している箇所にメタノ
ール150容量部、メチルエチルケトン50容量部、酢
酸エチル50容量部、トリクレン230容量部で配合さ
れたシリコーン除去剤を、滞留しやすいように塗布し、
溶解作用を補助するために1分程度待ってウエス等で擦
り取ると、残留シリコーン成分は完全に除去される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリコーン皮膜やシリ
コーン成分を完全に除去するシリコーン除去剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、シリコーン皮膜やシリコーン成分
を除去するには、物理的に切り取ったり、付着している
シリコーン成分を削ったり、あるいは目荒らしして、素
材自体を冒さないと完全に除去できなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術にあっては、以下に記載する問題があった。
【0004】(a)建築関連工事において、既設シリコ
ーンシーリング材が経年変化により劣化が進行して、シ
ーリング材の新規打ち替えがせまられた場合、旧シリコ
ーンシーリング材をカッターナイフなどで切り取り、切
り残った分をさらに丹念に時間と労力をかけて削り取っ
てもシリコーンシーリング材は残留する。
【0005】(b)新規のシリコーンシーリング材の打
ち替えが行われても、旧シリコーンシーリング材のシリ
コーンオイル分に阻害されて、シリコーンの特徴でもあ
るはつ水及びはつ油作用により、新規シリコーンシーリ
ング材と残留するシリコーンオイル分との間は界面剥離
となって、新規シリコーンシーリング材は密着しない。
【0006】(c)パネルまく板のジョイント部にシリ
コーンシーリング材で充填してある場合でも、シリコー
ン充填部周辺にかなりのシリコーンオイルの滲み出しに
よる作用で、大気中の塵、ほこり、鉄粉、排気ガスがシ
リコーンオイルに付着しやすく、パネル等の外壁汚染の
原因となっている。
【0007】(d)上記(c)のようなパネルが孔食、
腐食、紫外線劣化により色あせなどが生じて、改修の際
パネル再塗装の場合でも、シリコーンオイル分の完全除
去ができなければ、10日〜20日間位で残留シリコー
ンオイル部周辺で塗膜剥離が生じる。
【0008】本発明は、上記のような問題に着目してな
されたもので、シリコーン成分を完全に除去できるとと
もに、新規のシーリング材の打ち替えを可能にし、しか
も、確実な施工ができるシリコーン除去剤を提供するこ
とを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明のシリコーン除去剤は、メタノール150容量
部、メチルエチルケトン50容量部、酢酸エチル50容
量部、トリクレン230容量部で配合されたことを特徴
とする。
【0010】
【作用】シリコーン成分が残留している箇所にメタノー
ル150容量部、メチルエチルケトン50容量部、酢酸
エチル50容量部、トリクレン230容量部で配合され
たシリコーン除去剤を、滞留しやすいように塗布し、溶
解作用を補助するために1分程度待ってウエス等で擦り
取ると、残留シリコーン成分は完全に除去される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0012】本発明実施例のシリコーン除去剤は、以下
の配合割合で構成されている。
【0013】メタノール150容量部 メチルエチルケトン50容量部 酢酸エチル50容量部 トリクレン230容量部 これにより、シリコーン成分が残留している箇所に本シ
リコーン除去剤を、滞留しやすいように塗布し、溶解作
用を補助するために1分程度待ってウエス等で擦り取
る。更に汚れていないウエスで本シリコーン除去剤によ
り仕上げ拭きすると、残留シリコーン成分は完全に除去
される。
【0014】(実験1)シリコーン成分で形成されてい
るシールなどの裏紙にあたる縦25cm、横3cmの剥
離紙の試験片を用意し、その試験片に本シリコーン除去
剤が15ml入った容器より、本シリコーン除去剤をハ
ケなどで全体的に塗布し、2分間滞留させた後、ウエス
や布きれ等で2〜3回拭き取り乾燥をみはからって実験
を行った。
【0015】(1)本シリコーン除去剤で処理後の剥離
紙にボールペン及びマジックインキ等で筆記した結果、
筆跡が鮮明に描かれていた。これはシリコーン成分が完
全に除去されたと判明する。
【0016】(2)本シリコーン除去剤で処理していな
い剥離紙の方は、全くと言っていい程にインキ成分が剥
離紙表面にのらなかった。
【0017】(実験2)上記実験1における剥離紙を用
いて、接着力の実験を行った。実験材料のセロハンテー
プは市販(セキスイ製)されているものである。
【0018】(1)本シーリコーン除去剤で処理後の剥
離紙の上に上記セロハンテープをしっかり貼る。その
後、剥そうとすると、普通紙と同様な接着力が得られ
た。これはシリコーン成分が完全に除去されたと判明す
る。
【0019】(2)本シリコーン除去剤で処理していな
い剥離紙の方は、何の抵抗もなく剥がれた。
【0020】この実験は石川県工業試験場において、本
シリコーン除去剤で処理したもの(A体)と処理してい
ないもの(B体)に6片ずつセロハンテープを貼り合わ
せて、各片に剥離紙の引っ張り試験を実施して行われ
た。図1はその結果を示すグラフである。各試験片の平
均値はA体は334.3g、B体は11.7gであっ
た。この実験結果によりA体、すなわち本シリコーン除
去剤で処理された剥離紙は、B体、すなわち本シリコー
ン除去剤で処理されていない剥離紙に比べてシリコーン
成分が除去されていることが証明される。
【0021】(実験3)アルミ片に建築用シーラントの
1液性弾性シリコーン(東芝トスシール No,381
JIS許可番号 第381142号 オキシム1成分
型)を使用してみた。アルミ片に上記シリコーンを塗布
して、24時間後に硬化した後に、試験を行った。
【0022】その結果、多少凹凸で厚みのある箇所では
ケレンなどで物理的処理をし、その後本シリコーン除去
剤を塗布して、ウエス等で2〜3回拭き取ると、簡単に
シリコーン成分が除去される。
【0023】これら実験を重ね、日本銀行金沢支店にお
けるシーリング打ち替え工事において、本シリコーン除
去剤を用いて既設シリコーンシーリング材を除去し、新
規にポリサルファイド系シーリングを充填して、その工
事を完了したが、その新規のシーリング材は経過年数2
年間であるが完全に密着しシーリングされている。
【0024】また、本シリコーン除去剤は、建築関連工
事にかかわらず、シリコーン関連商品である電気絶縁剤
や防湿材、潤滑剤、耐熱離型剤、消泡剤、コーティング
剤等のミス施工補修や離型金型などのシリコーンオイル
の洗浄剤としても応用でき、その用途は大である。
【0025】さらに、本シリコーン除去剤は規格品のシ
リコーンシーリング材の粘度調整剤や他変性シリコーン
剤系シーリング材の粘度調整剤としても応用できるの
で、外壁等の注入工事におけるエポキシ樹脂の注入剤代
替品として使用すれば、外壁コンクリート体の挙動にも
追従でき、弾性体としての接着性能も期待できる。これ
により、エポキシ樹脂のもつ硬質性の欠点を是正する意
味においても今後、コンクリート体の動きに追従できる
弾性シーリング材の注入工事としての新工法も開発可能
となる。
【0026】付記すると、最近のメタルカーテンウオー
ル工法のシーリング防水工事において、異種のシーリン
グ同志が接点となるケースが多く、大きな漏水要因とな
っている。特にシリコーン系シーリング材と接する異種
のシーリング材(変性シリコーン系・ポリサルファイド
系・ポリウレタン系)との接点(界面)は必ず、経年に
より早期に接着界面で剥離が生じ、漏水要因となってい
る物件が数多く存在している。この様なシリコーン系シ
ーリング材と他の異種シーリング材と接着させようとす
る場合でもシリコーン除去剤をシリコーンシーリング材
硬化体に塗布し、ウエス等で擦り取ると、既設シリコー
ンシーリング材硬化体と前記の異種シーリング材との完
全な接着ができるため、漏水が防止できることになる。
【0027】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明にあって
は、以下に記載する効果が得られる。
【0028】(1)シリコーン成分が完全に除去でき、
新規シーリング材の打ち替えが可能となる。
【0029】(2)改修工事における吹き付け塗装工事
においても、シリコーン成分の滲み出し箇所を本シリコ
ーン除去剤にて事前前処理としてシリコーン成分を除去
しておけば、塗装後の塗装剥離という施工不手際も未然
に防止できるので、確実な施工が可能となる。
【0030】(3)シリコーンシーリング材硬化体表面
に本シリコーン除去剤にて前処理としてシリコーンブリ
ーシングを除去しておけば、異種の他のシーリング材と
完全な接着が可能となる。
【0031】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例のシリコーン除去剤における実験
2の結果を示すグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メタノール150容量部、メチルエチル
    ケトン50容量部、酢酸エチル50容量部、トリクレン
    230容量部で配合されたことを特徴とするシリコーン
    除去剤。
JP35118093A 1993-12-28 1993-12-28 シリコーン除去剤 Pending JPH07196963A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35118093A JPH07196963A (ja) 1993-12-28 1993-12-28 シリコーン除去剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35118093A JPH07196963A (ja) 1993-12-28 1993-12-28 シリコーン除去剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07196963A true JPH07196963A (ja) 1995-08-01

Family

ID=18415598

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35118093A Pending JPH07196963A (ja) 1993-12-28 1993-12-28 シリコーン除去剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07196963A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008231246A (ja) * 2007-03-20 2008-10-02 Sunstar Engineering Inc 剥離剤
JP2011042986A (ja) * 2009-08-21 2011-03-03 Takenaka Komuten Co Ltd シーリング材の改修方法と該改修方法に用いる残留シーリング材の除去剤

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008231246A (ja) * 2007-03-20 2008-10-02 Sunstar Engineering Inc 剥離剤
JP2011042986A (ja) * 2009-08-21 2011-03-03 Takenaka Komuten Co Ltd シーリング材の改修方法と該改修方法に用いる残留シーリング材の除去剤

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1272002A (en) Adhesive sheet for preventing aquatic growths and method for affixing the same
JP4002624B2 (ja) 汚損物剥離系
JPH07196963A (ja) シリコーン除去剤
US4444804A (en) Flame sprayed coatings
Tod et al. Use of primers to enhance adhesive bonds
Shaw et al. The effect of immersion on the breaking force and failure locus in an epoxy/mild steel system
JP5415328B2 (ja) 接着性試験方法
RU2769800C1 (ru) Способ устранения течей через трещиноподобные дефекты толстостенных металлоконструкций
JPH06146614A (ja) シリコン硬化体及びシリコン成分の除去処理方法
JPH06192625A (ja) 油分の付着された被着面の接着方法
Corning EIFS restoration guide
JPH06200638A (ja) 壁面補修用蓋材及び壁面補修方法
JPS58149976A (ja) コ−キング材の除去剤
KR100536117B1 (ko) 스테인레스강판제 저수조의 내면 코팅 시공방법
JPS6348380A (ja) 表面被覆用貼付材およびその貼付方法
JPS63265971A (ja) 防水施工用プライマ−組成物
JP2000084480A (ja) 屋根材再塗装方法
JP4044346B2 (ja) デンプン系水溶性高分子前処理剤を用いた壁面亀裂補修工法
JPS5850444A (ja) タンクの注水検査方法
JPS63147065A (ja) 軽量気泡コンクリ−ト建造物の改修方法
Greenfield Interfacial Processes in Organic Coatings on Mild Steel
RU2131344C1 (ru) Способ заделки прокорродированных дефектов металлических поверхностей
Hutchinson XVI. DURABILITY OF RESEALED JOINTS
JPH03115482A (ja) 構造物接合部の防水用アルミ箔シート
JPH04308751A (ja) 塗装鋼材の補修法