JPH06192625A - 油分の付着された被着面の接着方法 - Google Patents

油分の付着された被着面の接着方法

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JPH06192625A
JPH06192625A JP35735892A JP35735892A JPH06192625A JP H06192625 A JPH06192625 A JP H06192625A JP 35735892 A JP35735892 A JP 35735892A JP 35735892 A JP35735892 A JP 35735892A JP H06192625 A JPH06192625 A JP H06192625A
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JP
Japan
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oil
adhered
adhesive
adherend
adhesiveness
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Application number
JP35735892A
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English (en)
Inventor
Nobuhiro Katsuno
宣広 勝野
Yasuo Hanatsuka
康雄 花塚
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ThreeBond Co Ltd
Original Assignee
ThreeBond Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 油分の付着された各種被着体の被着面に接着
剤あるいはシール剤を塗布して該被着面を接着ないしは
シールする際に、上述塗布に先だって、あらかじめ上記
被着面に対して特定の波長を含む紫外線照射による前処
理を行って前記被着面の改質を行い、その後に該面に接
着剤ないしはシール剤を塗布してこれらの接着性を向上
する。 【構成】 油分の付着された被着面に接着剤ないしは室
温硬化型のシール剤を塗布して該面を接着またはシール
するに際して、該塗布に先だって、あらかじめ、該面に
波長253.7nmと184.9nmの両方を含む紫外線を照射して
該面の改質を行い、前記接着剤やシール剤の接着性を向
上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は油分の付着された各種被
着体の被着面に接着剤あるいはシール剤を塗布して該面
を接着ないしはシールする際に、これらの塗布に先だっ
て、あらかじめ該面の改質を行った後に、該面に接着剤
ないしはシール剤を塗布して前記接着ないしはシールを
行う、油分の付着された被着面の接着方法に係り、特
に、前記接着剤あるいはシール剤の接着性を向上し得る
接着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、接着ないしはシールすべき被着体
(部品)は製作の工程、すなわち、前工程等で、防錆
油、切削油、プレス油等の各種の油分が付着される。こ
れらの油分が例えば被着体の接着面に付着すると、この
面に接着剤を塗布して接着しても接着力の低下を来た
し、接着の信頼性を損なってしまう。
【0003】また、近年、自動車部品の組み立てライン
等では、このライン上で被着体(部品)のシール面にシ
ール剤が直接ロボット塗布され、そのまま組み立てられ
るという、いわゆる現場塗布によるFIPGシール工法
が主流となっている。この場合も、オイルパン等の鉄板
部品表面に上述の油分のほかにエンジンオイル、ギヤー
オイル、ミッションオイル等の各種油分が付着され、こ
のため、シール剤の接着力が低下し、シール性を損なっ
てしまう。
【0004】そこで、従来、油分の付着された被着面に
対する各種の接着方法が提案されている。この中で、特
に汎用的な方法としては、被着面に付着した油分を脱脂
洗浄や、ウエス拭き等によって物理的に取り除く方法で
ある。この方法は最も実用的ではあるが、手間がかか
り、あるいは溶剤や洗浄液による毒性、環境汚染等の問
題が起こり、さらにはこれらの廃棄の問題も生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】上述の欠点を改良し
たものとして、例えば、接着剤自体に油面接着性を付与
する技術が提案されている。一例を示せば、クロロプレ
ン系マスチック形、あるいは塩化ビニル系マスチック形
等の溶剤型の接着剤、ポリウレタン系や構造用アクリル
系、さらには嫌気性構造用等の反応硬化型接着剤、ま
た、エポキシ樹脂にクロロプレンゴムのような油に親和
性の高い液状ゴムを配合したもの(特開昭50−158
624号公報)や、エポキシ樹脂に黒鉛のような吸油性
充填剤を配合たもの(特開昭60−137980号公
報)等、各種の油面用接着剤が例示される。
【0006】しかし、これらの油面用接着剤は油面には
接着性を呈するものの、接着強度がブランク時よりも低
く、さらには、吸油性添加剤の配合により耐油性に劣る
等の物性面での欠点を有している。
【0007】さらに、FIPGシール工法では、油分に
対する対策としては、この工法に先だって、前処理工法
としてシール面に付着された油分を洗浄するという対策
だけしか採用されておらず、これでは非常に手間を要し
ていた。
【0008】そこで、本発明の目的は油分の付着された
各種被着体の被着面に接着剤あるいはシール剤を塗布し
て該被着面を接着ないしはシールするに際して、上述塗
布に先だって、あらかじめ上記被着面に特定の波長を含
む紫外線を照射して該面の改質を行い、その後に該面に
接着剤ないしはシール剤を塗布してこれらの接着性を向
上し、上述の公知技術に存する欠点を改良した、油分の
付着された被着面の接着方法を提供することにある。
【0009】
【問題点を解決するための手段】前述の目的を達成する
ため、本発明によれば、油分の付着された被着面に接着
剤を塗布して該面を接着するに際して、該塗布に先だっ
て、あらかじめ該面に波長253.7nmと184.9nmの両方を
含む紫外線を照射して該面の改質を行い、前記接着剤の
接着性を向上させることを特徴とする。
【0010】さらに、前述の目的を達成するため、本発
明によれば、油分の付着された被着面に室温硬化型のシ
ール剤を塗布して該面をシールするに際して、該塗布に
先だって、あらかじめ該面に波長253.7nmと184.9nmの
両方を含む紫外線を照射して該面の改質を行い、前記シ
ール剤の接着性を向上させることを特徴とする。
【0011】
【発明の具体的説明】以下、本発明を接着剤の塗布の例
およびシール剤の塗布の例について別々に、かつ具体的
に詳述する。
【0012】接着剤の塗布 前述の接着すべき被着体(各種部品)はこれらの製作の
工程で防錆油、切削、プレス油等の各種の油分が付着さ
れる。特に、これらの油分が前記被着体の被着面、すな
わち、接着面に付着すると、接着力の低下を来す。
【0013】そこで、本発明では、このような油分の付
着された接着面に接着剤を塗布して該面を接着する際
に、前記接着剤の塗布に先だって、あらかじめ接着面に
波長253.7nmおよび184.9nmの両方を含む紫外線を照射
する。このような波長を含む紫外線は低圧水銀灯から効
率的に発生する。この照射時間は5秒〜10分、好ましく
は5秒〜5分である。
【0014】また、上述の接着剤としては、特に制限は
ないが、一例を示せば、エポキシ系接着剤、シアノ系瞬
間接着剤、アクリル系嫌気接着剤、アクリル系構造用接
着剤、クロロプレン系溶剤型接着剤、ウレタン系接着
剤、シリコーン系接着剤等が挙げられる。
【0015】上述接着剤塗布はプレス鋼板の接着(ウエ
ルドボンデイング)、プレス鋼板表面への塗装用塗料の
下地処理等に利用される。
【0016】シール剤の塗布 自動車部品の組み立てライン等では、上述のように、ラ
イン上で被着体(各種部品)の被着面、すなわち、シー
ル面に直接シール剤をロボット塗布し、そのまま組み立
てる方式のFIPGシール工法が採用されている。この
場合も、被着体のシール面に上述の油分のほかに、エン
ジンオイル、ギヤーオイル、ミッションオイル等の各種
油分が付着されてしまい、上述同様、接着力の低下を来
たす。
【0017】そこで、本発明では、このような油分の付
着されたシール面にシール剤を塗布して該面をシールす
るに際して、前記シール剤の塗布に先だって、あらかじ
めシール面に上述と同様、波長253.7nmおよび184.9nm
の両方を含む紫外線を照射する。紫外線発生装置は前述
と同様、低圧水銀灯を用い、照射時間も上述と同様、5
秒〜10分、好ましくは5秒〜5分である。
【0018】上述のシール剤としては、シリコーン系R
TV(室温硬化型樹脂)、変成シリコーン系RTV等が
用いられる。
【0019】また、上述のシール剤塗布はオイルパン、
ミッション用オイルパン等のプレス部品、シリンダーブ
ロック回りの切削面、デファレンシャルギヤーボックス
等のシールに利用される。
【0020】
【作用】本発明の特徴は上述のとおり、油分の付着され
た、接着面あるいはシール面等の被着面に接着剤の塗
布、あるいはシール剤の塗布に先だって、あらかじめ上
述被着面に波長253.7nmおよび184.9nmの両方を含む紫
外線を照射することにある。
【0021】上述の紫外線照射によって、油分の分子は
切断されて低分子化され、このため、油分は接着剤との
相溶性を向上して塗れ性を改善するものと推定される。
さらに、上述の紫外線照射によって油分の分子が破壊さ
れる際、カルボン酸基、カルボキシル基、水酸基等の極
性基あるいは反応基が生成され、このため、油自身が接
着剤やシール剤との密着性を高めるカップリング剤とし
ての作用を呈するものとも推定される。この結果、本発
明では、上述紫外線の照射によって、被着面が改質さ
れ、接着剤やシール剤の接着性が向上する。
【0022】
【発明の実施例】実施例1〜13および比較例1〜7 表1に示す実験を行った。実験に用いられた接着剤、
油、紫外線照射装置および接着試験方法は次のとおりで
ある。
【0023】使用接着剤 A−1 エポキシ系接着剤:スリーボンド2222E A−2 アクリル系構造用接着剤:スリーボンド392
1/3926 A−3 溶剤形クロロプレン系接着剤:スリーボンド1
521 A−4 シリコーン系FIPG剤:スリーボンド121
2 A−5 変成シリコーン系FIPG剤:スリーボンド1
208D使用油 切削油、プレス油、防錆油、エンジンオイル、ギヤーオ
イル紫外線照射装置 低圧水銀灯接着試験方法 せん断接着力 JIS K 6850
【0024】
【表1】
【0025】表1から明らかなように、紫外線照射を受
けた実施例1〜13では、油の種類に関係なく、しかも短
い照射時間で大きなせん断接着力を示し、接着性が向上
された。これに対して、紫外線照射を受けない比較例1
〜7では、せん断接着力が小さく、接着性が劣化されて
いることがわかる。
【0026】以上のとおり、本発明は油分の付着され
た、接着面あるいはシール面等の被着面に、接着剤の塗
布、あるいはシール剤の塗布に先だって、あらかじめ上
述被着面に波長253.7nmおよび184.9nmの両方を含む紫
外線を照射することにより、被着面の改質を行って、接
着剤ないしはシール剤の接着性を向上せしめ、このた
め、組み立てライン等に最適であり、産業上有用な発明
である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油分の付着された被着面に接着剤を塗布
    して該面を接着するに際して、該塗布に先だって、あら
    かじめ該面に波長253.7nmと184.9nmの両方を含む紫外
    線を照射して該面の改質を行い、前記接着剤の接着性を
    向上させることを特徴とする油分の付着された被着面の
    接着方法。
  2. 【請求項2】 油分の付着された被着面に室温硬化型の
    シール剤を塗布して該面をシールするに際して、該塗布
    に先だって、あらかじめ、該面に波長253.7nmと184.9
    nmの両方を含む紫外線を照射して該面の改質を行い、前
    記シール剤の接着性を向上させることを特徴とする油分
    の付着された被着面の接着方法。
  3. 【請求項3】 請求項1の油分の付着された被着面が被
    着体の接着面である請求項1の接着方法。
  4. 【請求項4】 請求項2の油分の付着された被着面が被
    着体のシール面である請求項2の接着方法。
  5. 【請求項5】 請求項4のシール面に、あらかじめ波長
    253.7nmと184.9nmの両方を含む紫外線を照射して該シ
    ール面の改質を行い、接着性を向上させた後に、該面に
    室温硬化型のシール剤を現場塗布することを特徴とする
    請求項4の接着方法。
JP35735892A 1992-12-24 1992-12-24 油分の付着された被着面の接着方法 Pending JPH06192625A (ja)

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