JPH0719655B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

誘導加熱調理器

Info

Publication number
JPH0719655B2
JPH0719655B2 JP15911589A JP15911589A JPH0719655B2 JP H0719655 B2 JPH0719655 B2 JP H0719655B2 JP 15911589 A JP15911589 A JP 15911589A JP 15911589 A JP15911589 A JP 15911589A JP H0719655 B2 JPH0719655 B2 JP H0719655B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
cooking
signal
inverter
induction heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP15911589A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0325885A (ja
Inventor
勇市 奥村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP15911589A priority Critical patent/JPH0719655B2/ja
Publication of JPH0325885A publication Critical patent/JPH0325885A/ja
Publication of JPH0719655B2 publication Critical patent/JPH0719655B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、高周波発生手段によりトッププレート上に載
置された調理具に交番磁束を供給して調理具を加熱する
誘導加熱調理器に関する。
<従来の技術> 従来、セラミックス製のトッププレート上に金属製の調
理具を載置し、トッププレートに近接させて配置した誘
導加熱コイルに高周波電流を流して調理具に渦電流を発
生させ、この渦電流によるジュール熱を調理用の熱源と
して利用する誘導加熱調理器が提供されている。この誘
導加熱調理器における温度制御は高周波電流のON,OFF制
御により行われている。
第5図は従来の誘導加熱調理器の概略構成図である。
同図において、1′は誘導加熱調理器本体、2′は調理
者が所望の調理温度に調整するための可変抵抗器、3′
は調理具4′を載置するトッププレートである。このト
ップフレート3′の下側であって調理具4′の載置位置
直下に温度検出素子5′が取り付けられている。また、
渦状に巻いた誘導加熱コイル6′が本体1′内であって
調理具4′の載置位置の下になる位置に配置されてい
る。
上記誘導加熱コイル6′はインバータ回路7′に組み込
まれ、このインバータ回路7′は制御回路8′により駆
動される。制御回路8′には、上記可変抵抗器2′、及
び温度検出素子5′が接続されている。この制御回路
8′は、温度検出素子5′により検出されるトッププレ
ート3′の温度と、調理者により調節された調理温度と
を比較し、インバータ回路7′のON/OFFを行なうもので
ある。
上記の誘導加熱調理器1′により、温度制御する場合に
は、可変抵抗器2′を調節して所望の調理温度に設定し
た後、インバータ回路7′を起動し、トッププレート
3′上に載置された調理具4′に交番磁束を供給して調
理具4′を加熱する。調理具4′の熱がトッププレート
3′を介して温度検出素子5′に伝わる。
そして、調理具4′の温度がさらに上昇し、温度検出素
子5′による検出温度が調理者により調節された調理温
度を越えると、制御回路8′は、インバータ回路7′を
OFFする。
次に、インバータ回路7′のOFFにより、調理具4′の
温度が降下し、温度検出素子5′による検出温度が調理
者により調節された調理温度以下になると、制御回路
8′は、再びインバータ回路7′をONする。
以上のように、温度検出素子5′による検出温度に応じ
て、インバータ回路7′をON/OFF制御することにより、
内容物の温度が調理温度に追従する。
<発明が解決しようとする課題> ところで、上記誘導加熱調理器においてはトッププレー
ト3′の直下に配置されている温度検出素子5′によ
り、間接的に調理具4′内の温度、すなわち内容物の温
度を検出している。このため、内容物の熱は、調理具
4′→トッププレート3′→トップフレート3′の直下
に取付けられた温度検出素子6′の順番で伝導され、温
度検出素子6′に伝わるまでに時間がかかり、しかも、
調理具4′の熱がトッププレート3、等により吸収され
ため検出温度に誤差があるという問題がある。
また、温度検出素子5′が誘導加熱コイル6′と近接し
た状態にあり、温度検出素子5′で検出された電気的な
温度信号に誘導加熱コイル6′からのノイズが重なり、
これが温度検知を不正確にし、正確な温度検出ができな
くなり、内容物の温度を調理者が所望する調理温度に追
従させることができないという問題もある。
この発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、調理
具内に収容された内容物の温度を正確に検知し、内容物
の温度を調理者が所望する調理温度に高い精度で追従さ
せることを可能にする誘導加熱調理器を提供することを
目的とする。
<課題を解決するための手段、及び作用> 上記目的を達成するための第1の発明の誘導加熱調理器
は、インバータによりトッププレート上に載置された調
理具に交番磁束を供給して調理具を加熱するものであ
り、上記調理具には内容物の温度検知可能なワイヤレス
プローブがセットされ、このワイヤレスプローブは、所
望の調理温度を設定する温度調節手段と、調理具内の温
度を検知する温度検知手段と、温度検出手段による検知
温度と上記所望の調理温度とを比較し、検知温度が所望
の調理温度以下の場合には電波による加熱信号を送信し
続け、検知温度が所望の調理温度以上の場合には加熱信
号の送信を停止する送信手段とを有するものであり、誘
導加熱調理器本体は、上記ワイヤレスプローブからの加
熱信号を受信している間、上記インバータを駆動し、加
熱信号を受信しないとき、インバータの駆動を停止する
制御手段とを有することを特徴とする。
上記第1の発明であれば、調理具側にセットトされたワ
イヤレスプローブが、温度検知手段により、内容物の温
度を直接検知する。そして、内容物の温度が調理者が所
望する調理温度以下の場合は、送信手段により誘導加熱
調理器本体に電波(赤外線、マイクロ波等の電磁波)に
よる加熱信号により調理温度以下であることを伝える。
また、内容物の温度が調理者が所望する調理温度以上の
場合は、加熱信号の送信停止により調理温度以上である
ことを伝える。そして、本体側の制御手段において、加
熱信号の有無に応じてインバータを駆動、或は停止す
る。
すなわち、ワイヤレスプローブにより内容物の温度を直
接検知して、加熱信号を媒介として本体側の制御手段に
制御内容を送信することにより、調理具やトッププレー
トによる熱伝導の影響を排除することができ、また、イ
ンバータ(誘導加熱コイル)に近接させて温度検知手段
を配置する必要が無いので、高周波の影響を排除するこ
とがてきる。従って、内容物の温度を所望の調理温度に
追従させることができる。
また、第2の発明は、ワイヤレスプローブが、所望の調
理温度を設定する温度調節手段と、調理具内の温度を検
知する温度検知手段と、この温度検知手段による検知温
度が、上記所望の調理温度を上限とする一定温度範囲の
場合にのみ電波による加熱信号を送信する送信手段とを
有するものであり、誘導加熱調理器本体は、トッププレ
ートの温度を検知する第2の温度検知手段と、第2の温
度検知手段による検知温度が、加熱動作開始後から上記
一定温度範囲内で設定される所定の閾値温度に達するま
では、加熱信号の有無に拘わらずインバータを駆動し、
上記所定の閾値温度を越えた場合には、加熱信号を受信
しているときに限ってインバータを駆動し、加熱信号を
受信しない場合は、インバータの駆動を停止する制御手
段とを有することを特徴とする。
以上の第2の発明であれば、内容物の温度が一定温度か
ら調理者の所望する調理温度の範囲の場合にのみワイヤ
レスプローブから加熱信号が送信される。そして、誘導
加熱調理器本体は、加熱動作を開始した後は、トッププ
レートの温度が上記一定範囲内で設定される所定の閾値
温度に達するまでは、ワイヤレスプローブからの加熱信
号の有無に拘わらず、インバータを駆動する。
次に、トッププレートの温度が所定の閾値温度を越える
と、赤外線を受けている場合に限ってインバータを駆動
し、内容物の温度が調理者が所望する調理温度に達して
ワイヤレスプローブから加熱信号が照射されなくなるま
で、調理具を加熱する。
しかし、加熱動作開始後においてトッププレートの温度
が所定の閾値温度を越えても、加熱信号を受信しない場
合には、強制的にインバータの駆動を停止することによ
り、調理具の加熱動作を停止する。
さらに詳細に説明すると、内容物の温度が一定の温度範
囲の場合のみワイヤレスプローブから加熱信号を送信す
ることにより、送信に要する時間を少なくすることがで
きるので、電池等の消耗を低減することができる。しか
し、誘導加熱調理器本体が加熱動作を開始した後におい
て、ワイヤレスプローブからの加熱信号を受信しない場
合には、誘導加熱調理器本体は内容物の温度が未だ上昇
していないものと判断して、インバータを駆動し続ける
ため、調理具やトッププレートの温度が限り無く上温す
ることになる。そこで、加熱信号を受信しない場合に
は、第2の温度検知手段により検知されるトッププレー
トの温度が所定の閾値温度を越えると強制的にインバー
タの駆動を停止することにより、調理具やトッププレー
トの温度を所定の閾値温度以下にすることができる。
<実施例> 以下、本発明を添付図面を参照しながら説明する。
第1図は本発明に係る誘導加熱調理器の一実施例を示す
回路図である。
誘導加熱調理器本体Aには、直流電源回路1と、直流電
流をスイッチングして高周波を発生するインバータ回路
2と、インバータ回路2をON・OFF制御する制御回路3
と、後述するワイヤレスプローブBからの赤外線による
加熱信号、及びトッププレート4の裏面に取り付けられ
た温度検出素子5からの温度検知信号に基いて上記制御
回路3の制御条件を設定する条件設定回路6とが配置さ
れている。上記トッププレート4はセラミックス製であ
り、このトッププレート4上には金属製の調理具7が載
置される。そして、調理具7内には、内容物8(テンプ
ラ油、汁等)の温度を検知し、この検知温度が一定範囲
(第2の閾値温度から調理温度までの範囲)の場合に赤
外線による加熱指令信号を誘導加熱調理器本体Aに照射
するワイヤレスプローブBが配置される。
直流電源回路1は、商用交流電源1aに全波整流器1bを接
続し、全波整流器1bの出力にチョークコイル1c、及び平
滑コンデンサ1dを接続したものである。
インバータ回路2は上記チョークコイル1cに誘導加熱コ
イル2aを接続し、この誘導加熱コイル2aに共振コンデン
サ2b、及びスイッチング素子2cを接続したものである。
このスイッチング素子2cがONしたときに、直流電源回路
1から電流が誘導加熱コイル2aと共振コンデンサ2bから
なる共振回路に流れ、高周波交番磁束が調理具7に供給
される。
制御回路3は、条件設定回路6からの信号が“HIGH"の
とき、スイッチング素子2cをOFFし、条件設定回路6か
らの信号が“LOW"のときに、スイッチング素子2cをONす
るものである。
条件設定回路6は、前述の温度検出素子5、抵抗6a、6
b、6c、6d、6e、比較器6f、信号解読器6g、赤外線受光
モジュール6hからなり、抵抗6aと温度検出素子5とで直
流電圧V1を分圧して、温度検出素子5の電位をトッププ
レート4の検出温度としている。また、抵抗6bと抵抗6c
とで直流V1を分圧して、第2の閾値温度(約160℃)を
設定している。そして、温度検出素子5による検出温度
と、第2の閾値温度とを比較器6fで比較し、検出温度が
第2の閾値温度より低いとき、“LOW"信号を出力し、逆
のとき、“HIGH"の信号を出力する。この比較器6fの出
力端子は、解読器6gの出力端子と共に制御回路3の入力
部に接続されている(すなわち、ワイヤードNOR結線で
ある)。この解読器6gは、赤外線受光モジュール6hに接
続されている。尚、上記赤外線受光モジュール6hはワイ
ヤレスプローブBからの赤外線による加熱信号(パルス
信号)を電気信号に光電変換して、解読器6gに出力す
る。解読器6gは赤外線受光モジュール6hのパルス信号を
解読し、これが加熱信号である場合には、“LOW"を出力
し、加熱信号でない場合には、“HIGH"を出力する。
第2図は比較器6fの出力信号、解読器6gの出力信号、及
び制御回路3の入力信号のタイムチャートを示す。図に
おいて横軸は本体Aを起動した後の時間であり、T1は内
容物8の温度が第1の閾値温度に達するまでの時間、T2
はトッププレートの温度が第2の閾値温度に達するまで
の時間、T3は内容物8の温度が調理温度に達するまでの
時間である。そして、aは比較器6fの出力信号、bは解
読器6gの出力信号、cは制御回路3に供給される信号で
aとbのワイヤードNORの信号である。すなわち、制御
回路3に出力される信号cは、ワイヤレスプローブBか
ら加熱信号により変調した赤外線が送信されないときに
のみ“HIGH"となり、その外の場合には、“LOW"とな
る。従って、ワイヤレスプローブBから加熱信号が送信
されるにのみ、制御回路3はインバータ回路2をOFFす
ることができる。
第3図はワイヤレスプローブBの回路図である。このワ
イヤレスプローブBには電池、或は太陽電池等が収容さ
れ、これらの電源により印加される電圧V2を、調理具7
内を差し込まれた温度検出素子B1と抵抗B2とで分圧し、
温度検出素子B1の両端の電位を内容物8の検出温度とす
る。また、抵抗B3、B4、B5で電圧V2を分圧して抵抗B4の
両端の電位を第1の閾値温度(約150℃に対応する)と
する。そして、検出温度と第1の閾値温度とを比較器B6
で比較し、検出温度が第1の閾値温度以上になったと
き、“LOW"を出力する。
また、上記温度検出素子B1による検出温度と、抵抗B7、
B8、及び調理者が操作するための可変抵抗器B9で電圧V2
を分圧して設定した調理温度(160〜200℃)とを比較器
B10で比較し、検出温度が調理温度以上になったとき“H
IGH"を出力する。
そして、上記比較器B6の出力端子と比較器B10の出力端
子とをトランジスタB11のベースに接続し(ワイヤードN
OR結線)、比較器B6の出力と比較器B10の出力が共に“L
OW"のときにのみ、トランジスタB11のベースに“HIGH"
を出力するようにしている。このトランジスタB11に
は、発振回路B12が接続され、この発振回路B12によりド
ライブ用トランジスタB13をON、OFFして赤外線発光ダイ
オードB14から赤外線信号(パルス)を出力させてい
る。
第4図は上記ワイヤレスローブBの外観の一例を示す図
であり、ケースB15に略直角に折り曲げられたプローブB
16が装着され、このプローブB16の先端に温度検出素子B
1が収容されている。また、上記ケーシングB15内には上
記第3図に示した回路(温度検出素子B1を除く)が収容
されている。そして、ケーシングB15の上面には長孔B17
が形成され、この長孔B17から可変抵抗器B9のレバーが
突出され、このレバーに摘みB18が固着されている。そ
して、上記長孔B17に沿って調理温度目盛が表示されて
いる。また、ケーシングB15の底面には赤外線発光ダイ
オードB14が下方を臨むように取り付けられている。
上記構成の誘導加熱調理器の動作は次の通りである。
尚、動作の説明においては、調理温度は200℃とする。
まず、調理者がワイヤレスプローブBを調理具7にセッ
トし可変抵抗器B9を調節して調理温度を200℃に設定し
た後に、誘導加熱調理器本体AをONする。スタート時に
は、ワイヤレスローブB側の検出温度は第1の閾値温度
以下であるから、赤外線は照射されない。従って、本体
側の解読器6gの出力は“HIGH"となる。また、本体A側
の検出温度も第2の閾値温度以下であるから、本体A側
の比較器6fの出力は“LOW"の状態である。上記解読器6g
を比較器6fとの出力のNORをとった信号“LOW"が制御回
路3に出力される(第2図のスタート時参照)。従っ
て、制御回路3によりスイッチ素子2cはON状態にされ
る。
そして、直流電源回路1からインバータ回路2に電流が
流れ込み、インバータ回路2は、誘導加熱コイル2aと共
振コンデンサ2cとで決定される周波数で発振し、調理具
7に高周波交番磁束を供給する。これにより、調理具7
に渦電流が発生しジュール熱により発熱する。
次いで、調理具7の発熱により内容物8が加熱され、内
容物8の温度が150℃以上になると、温度検出素子B1に
よる検出温度が第1の閾値温度以上になるから、比較器
B6の出力は“HIGH"から“LOW"に反転する。このときの
比較器B10の出力は、検出温度が調理温度に達していな
いから、“LOW"のままである。従って、比較器B6の出力
“LOW"と比較器B10の出力“LOW"とのワイヤードNORをと
った信号“HIGH"がトランジスタB11のベースに供給され
る。これにより、発振回路B12がドライブ用トランジス
タB13に加熱信号を供給して、赤外線発光ダイオードB14
を点滅させ、誘導加熱調理器本体Aの赤外線受光モジュ
ール6hに、加熱信号で変調した赤外線を送信する。
赤外線を受光した赤外線受光モジュール6hは、これを電
気信号に変換して、解読器6gに供給する。解読器6gは電
気信号を解読して加熱信号と判定した場合には、“LOW"
を出力する(第2図bのT1参照)。このとき、トッププ
レート4の温度は略150℃であり、比較器6fは“LOW"を
出力している。そして、解読器6gと比較器6fとのワイヤ
ードNORをとった信号“HIGE"が、制御回路3に供給され
る。従って、インバータ回路2はON状態を持続する。
次に、調理具7の温度がさらに上昇し、これに伴なって
トッププレート4の温度が第2の閾値温度℃を越える
と、比較器6fは“HIGH"を出力する(第2図aのT2参
照)。このときの解読器6aの出力は“LOW"の状態である
から、両出力のNORをとった信号“LOW"が制御回路3に
供給される。従って、インバータ回路2は依然ON状態を
持続する。
次いで、内容物8の温度がさらに上昇して200℃を越え
ると、温度検出素子B1による検出温度が、可変抵抗器B9
等で調節された調理温度以上となり、比較器B10の出力
は、“LOW"から“HIGH"に反転する。このとき、比較器B
6の出力は既に“HIGH"の状態にあり、両比較器B6、B10
の出力のNORをとった信号“LOW"がトランジスタB11に供
給される。これにより、トランジスタB11、発振回路B1
2、ドライブ用トランジスタB13はOFFし、赤外線照射は
停止される。
加熱調理器本体Aの赤外線受光モジュール6hに赤外線信
号が照射されなくなると、赤外線受光モジュール6hは
“LOW"を解読器6gに出力する。この“LOW"を受けて解読
器6gは“HIGH"を出力する(第2図bのT3参照)。この
とき、比較器6fはトッププレート4の温度が第2の閾値
温度を越えているから、“HIGH"を出力している状態で
ある。従って、解読器6gの出力と比較器6fの出力とのNO
Rをとった信号“HIGH"が制御回路3に供給される。制御
回路3は“HIGH"を受けてスイッチング素子2cをOFFし、
インバータ回路2の駆動を停止する。
次いで、インバータ回路2の駆動停止後、調理具7の温
度が低下して内容物8の温度が調理温度以下になると、
比較器B9の出力が“HIGH"から“LOW"に反転する。この
ときの比較器B6の出力は“HIGH"のままであるから、両
出力のNORをとった信号は再び“HIGH"となる。従って、
トランジスタB11のベースに“HIGH"の信号が出力され
る。これにより、発振回路B12が再び駆動され、誘導加
熱調理器本体Aの赤外線受光モジュール6hに、加熱信号
で変調した赤外線を照射する。この赤外線を受けて本体
A側はインバータ回路2を再び駆動して調理具7を加熱
する。
以上のようにして、ワイヤレスプローブBにより直接調
理具7の内容物8の温度を検出し、この検出した温度に
基いて加熱信号を生成し、この加熱信号で変調した赤外
線の照射や照射の停止を行なうことにより、誘導加熱調
理器本体Aのインバータ回路2を駆動、停止することが
できるため、調理具7の内容物8の温度を調理者の調節
した温度に正確に追従させることができる。
また、本体A内に設けた比較器6fによりトッププレート
4の温度を検出しているので、ワイヤレスプローブBを
セットし忘れたり、ワイヤレスプローブBのセット位置
が悪く、赤外線照射位置と本体側の赤外線受光位置とが
ずれたり、ワイヤレスプローブBの電池がなくなったり
等して、赤外線を受光できない場合には、第2の閾値温
度でインバータ回路2の駆動を停止させることができ
る。
この停止動作についてさらに詳細に説明する。すなわ
ち、温度検出素子5による検出温度が第2の閾値温度を
越えると、前述したごとく、比較器6fは“HIGH"を出力
する(第2図aのT1参照)。しかし、赤外線を受光しな
いので、解読器6aの出力は“HIGH"の状態であるから、
両出力のNORをとった信号“HIGH"が制御回路3に供給さ
れる。この“HIGH"に応じて制御回路3は、インバータ
回路2をOFFし、加熱動作を停止する。以上ようにして
異常昇温を防止することができる。従って、誘導加熱調
理器を完全に使用することができると共に、調理具7の
損傷や電力の無駄な消費を防止することができる。ま
た、ワイヤレスプローブBであるため、本体Aと温度検
出素子B1との間に配線を必要としないので、使い易く便
利である。
尚、この発明は上記の実施例に限定されるものではな
く、例えば、第1の閾値温度を第2の閾値温度以下の範
囲で上下させたり、第2の閾値温度を調理温度以下で下
げたりすることが可能であり、また、赤外線に替えて、
FM、AM、PM電波や超音波等で送受させることが可能であ
り、その他この発明の要旨を変更しない範囲で種々の設
計変更を施すことが可能である。
<発明の効果> 以上の第1の発明によれば、ワイヤレスプローブにより
内容物の温度を直接検知して、加熱信号を媒介として本
体側の制御手段に制御内容を送信することにより、調理
具やトッププレート等による熱伝導の影響を排除するこ
とができ、また、インバータ(誘導加熱コイル)に近接
させて温度検出手段を配置する必要が無いので、高周波
の影響を排除することができる。従って、内容物の温度
を所望の調理温度に正確に追従させることができるとい
う効果が得られる。
また、第2の発明によれば、内容物の温度が一定の温度
範囲の場合のみワイヤレスプロブから加熱信号を照射す
ることにより、送信に要する時間を少なくすることがで
きるので、電池等の消耗を低減することができる。そし
て、誘導加熱調理器本体が加熱動作開始後、第2の温度
検知手段で検出されるトッププレートの温度が一定温度
以上になっても、ワイヤレスプローブからの加熱信号を
受信しない場合には、制御手段によりインバータの駆動
を強制的に停止するので、調理具の異常昇温を防止する
ことができる。従って、誘導加熱調理器を完全に使用す
ることができると共に、調理具の損傷や電力の無駄な消
費を防止することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の誘導加熱調理器の回路構成図、 第2図は第1図の動作チャートを示す図、 第3図はワイヤレスプローブBの回路構成図、 第4図は外観構成図、 第5図は従来の誘導加熱調理器。 A……誘導加熱調理器本体、 3……制御回路、5……温度検出素子、 6……条件設定回路、6f……比較器、 6g……信号解読器、6h……赤外線受光モジュール、 B……ワイヤレスプローブ、B1……温度検出素子、 B6……比較器、B9……可変抵抗器、B10……比較器、 B12……発振回路、B14……赤外線発光ダイオード

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インバータによりトッププレート上に載置
    された調理具に交番磁束を供給して調理具を加熱する誘
    導加熱調理器において、 上記調理具には内容物の温度検知可能なワイヤレスプロ
    ーブがセットされ、このワイヤレスプローブは、所望の
    調理温度を設定する温度調節手段と、調理具内の温度を
    検知する温度検知手段と、温度検知手段による検知温度
    と上記所望の調理温度とを比較し、検知温度が所望の調
    理温度以下の場合には電波による加熱信号を送信し続
    け、検知温度が所望の調理温度以上の場合には加熱信号
    の送信を停止する送信手段とを有するものであり、 誘導加熱調理器本体は、上記ワイヤレスプローブからの
    加熱信号を受信している間、上記インバータを駆動し、
    加熱信号を受信しないとき、インバータの駆動を停止す
    る制御手段とを有することを特徴とする誘導加熱調理
    器。
  2. 【請求項2】インバータによりトッププレート上に載置
    された調理具に交番磁束を供給して調理具を加熱する誘
    導加熱調理器において、 上記調理具には内容物の温度検知可能なワイヤレスプロ
    ーブがセットされ、このワイヤレスプローブは、所望の
    調理温度を設定する温度調節手段と、調理具内の温度を
    検知する温度検知手段と、この温度検知手段による検知
    温度が、上記所望の調理温度を上限とする一定温度範囲
    の場合にのみ電波による加熱信号を送信する送信手段と
    を有するものであり、 誘導加熱調理器本体は、トッププレートの温度を検知す
    る第2の温度検知手段と、第2の温度検知手段による検
    知温度が、加熱動作開始後から上記一定温度範囲内で設
    定される所定の閾値温度に達するまでは、加熱信号の有
    無に拘わらずインバータを駆動し、上記所定の閾値温度
    を越えた場合には、加熱信号を受信しているときに限っ
    てインバータを駆動し、加熱信号を受信しない場合は、
    インバータの駆動を停止する制御手段とを有することを
    特徴とする誘導加熱調理器。
JP15911589A 1989-06-20 1989-06-20 誘導加熱調理器 Expired - Lifetime JPH0719655B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15911589A JPH0719655B2 (ja) 1989-06-20 1989-06-20 誘導加熱調理器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15911589A JPH0719655B2 (ja) 1989-06-20 1989-06-20 誘導加熱調理器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0325885A JPH0325885A (ja) 1991-02-04
JPH0719655B2 true JPH0719655B2 (ja) 1995-03-06

Family

ID=15686569

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15911589A Expired - Lifetime JPH0719655B2 (ja) 1989-06-20 1989-06-20 誘導加熱調理器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0719655B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03155089A (ja) * 1989-11-14 1991-07-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 誘導加熱調理装置
JP4300975B2 (ja) * 2003-10-23 2009-07-22 パナソニック株式会社 加熱調理器とそれを用いた加熱調理装置
JP4162577B2 (ja) * 2003-11-25 2008-10-08 株式会社東芝 加熱調理器およびその加熱調理器に用いられる調理器具
JP2008293889A (ja) * 2007-05-28 2008-12-04 Toshiba Corp 加熱調理器及び調理器具
JP2008305763A (ja) * 2007-06-11 2008-12-18 Rb Controls Co 安全装置
JP4834681B2 (ja) * 2008-01-11 2011-12-14 株式会社東芝 加熱調理のシステムおよび調理器具
CN107860038B (zh) * 2017-10-11 2024-04-19 江西省大庾烘焙设备有限公司 一种高效节能电磁炉

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0325885A (ja) 1991-02-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR910009480B1 (ko) 조리기
KR100841490B1 (ko) 가열 조리 시스템 및 조리 기구
KR890001600Y1 (ko) 고주파 유도가열장치용 전력제어장치
JPH0719655B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP2008027730A (ja) 誘導加熱調理器
JP2847837B2 (ja) 誘導加熱調理器用鍋と誘導加熱調理器
JP2005093122A (ja) 加熱調理器
KR101004113B1 (ko) 고주파 유전가열 장치 및 서미스터를 포함하는 인쇄기판
JP4001564B2 (ja) サーミスタ付きプリント基板
JP2002075614A (ja) 誘導加熱調理器
JP2519761B2 (ja) 複合調理器
JPS6142396B2 (ja)
JPH0367486A (ja) 誘導加熱調理器
KR890003055B1 (ko) 유도 가열 조리기
JPS6116630Y2 (ja)
JP2712780B2 (ja) 高周波加熱装置
JPH0211760Y2 (ja)
JPH0127597Y2 (ja)
JPH065637B2 (ja) 加熱調理器
JP6715745B2 (ja) 高周波加熱装置。
KR100285640B1 (ko) 유도가열조리기의 초기동작회로
KR910006178B1 (ko) 복합 조리기
JPH0237077B2 (ja)
KR900002391B1 (ko) 조 리 기
KR910006176B1 (ko) 복합 조리기