JPH07196193A - シート搬送装置及び該装置を用いたシートからの像形成物質除去装置 - Google Patents

シート搬送装置及び該装置を用いたシートからの像形成物質除去装置

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JPH07196193A
JPH07196193A JP5351907A JP35190793A JPH07196193A JP H07196193 A JPH07196193 A JP H07196193A JP 5351907 A JP5351907 A JP 5351907A JP 35190793 A JP35190793 A JP 35190793A JP H07196193 A JPH07196193 A JP H07196193A
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JP
Japan
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belt
sheet
toner
roller
tension
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JP5351907A
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English (en)
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Masaru Magai
勝 真貝
Tomoaki Sugawara
智明 菅原
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液を付与した状態のトナーが付着した転写紙
を、オフセットベルト44に圧接してこの表面にトナー
を接着させた後に、該ベルトから分離してトナーを除去
する装置において、該ベルトの寄りを防止する。 【構成】 オフセットベルト44のテンションローラ4
9を一端が揺動可能に取り付け、該揺動端側の軸部に下
端を係止したテンション用バネ81の上端を、軸部上下
位置可変装置82に取り付けて上下位置調整可能にす
る。またベルト寄りを検出する反射光センサ84を設け
る。そして、上記可変装置82をこのセンサ84の出力
に基づいて、ベルトが揺動端側に寄ったときは揺動端側
のベルトテンションが現状よりも強めになり、逆によっ
たときには揺動端側のベルトテンションが現状よりも弱
めになるように、制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンター、印刷機等の画像形成装置などにおい
て、シートの搬送に用いられるシート搬送装置、及び、
画像形成装置によってトナーなどの像形成物質を安定に
付着させた記録済みのシートから、該像形成物質を取り
除くシートからの像形成物質除去装置に係り、詳しく
は、シートの搬送にベルト状搬送部材を用いた場合の該
ベルト状搬送部材の寄り防止に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成装置などにおいて、シー
トの搬送に用いられるシート搬送装置としては、複数の
支持ローラに支持されて回動するベルト状搬送部材の表
面にシートを担持して搬送するシート搬送装置が知られ
ている。
【0003】一方、資源の有効利用の観点から、上記画
像形成装置を用いてトナーなどの像形成物質を付着・定
着させた転写紙などから像形成物質を除去して、この転
写紙を再利用することが提案されている。例えば特開平
2−55195号公報には、支持体上に離型剤を塗布し
た印刷体に電子写真方式あるいは熱転写方式で載せた熱
溶融性インキあるいはトナーを、該印刷体にベルト状の
インキ剥離部材を重ね加熱ローラと圧力ローラの間を通
し、冷えてからインキ剥離部材を剥がすことにより、該
インキ剥離部材の方に付着させて除去する像形成物質除
去方法が開示されている。また特開平4−64472号
公報には、少なくとも、表面に熱溶融性樹脂を有するエ
ンドレスシートと、これを支えて回転させる熱ローラ及
び冷却ローラと、表面に離型処理をした紙(イレーザブ
ルペーパ)を軟化あるいは溶融した熱溶融性樹脂に押し
つける押圧ローラと、これらを連動して動かせる駆動部
からなるイレーザが開示されている。
【0004】また、先に本出願人は、記録済みシート
に、不安定化剤としての水、界面活性剤を含む水溶液、
水溶性ポリマーを含む水溶液、及び界面活性剤と水溶性
ポリマーとを含む水溶液よりなる群から選ばれた少なく
とも1種の水あるいは水溶液を保持させるとともに、剥
離部材を介在させ、像形成物質を該剥離部材に加熱接着
もしくは加圧接着してシートから剥離する像形成物質除
去方法を提案した(例えば、特願平4−255916号
参照)。
【0005】これらのシートからの像形成物質除去装置
や上記像形成物質除去方法を実施するための装置におい
ては、上記ベルト状のインキ剥離部材(特開平2−55
195号公報)、上記エンドレスシート(特開平4−6
4472号公報)、ベルト状に構成した場合の上記剥離
部材(特願平4−255916号)が、シートに接触し
た状態でシートとともに表面を移動されるので、これら
の部材がベルト状搬送部材に相当し、シート搬送装置の
一部を構成していることになる。そして、このようなベ
ルト状搬送部材においてもベルト寄り防止が必要になる
可能性がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ベルト状搬送部材を用いたシート搬送装置においては、
ベルト状搬送部材が該支持ローラの長手方向における位
置がずれる、所謂ベルト寄りが生じる恐れがある。この
ため、支持ローラに中高を付ける(太鼓ローラ、クラン
クローラ)ことなどが行われいる。しかし、このような
ベルト寄り防止対策では不十分な場合がある。
【0007】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、従来に比して良好に
ベルト寄り防止を図れるシート搬送装置、及び、該装置
を用いシートからの像形成物質除去装置を提供すること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、複数の支持ローラに支持されて
回動するベルト状搬送部材の表面にシートを担持して搬
送するシート搬送装置において、該複数の支持ローラの
うちの、少なくとも1つの支持ローラ又は該ベルト状搬
送部材に対するテンションローラを、該ベルト状搬送部
材の幅方向の少なくとも一方におけるその端部を、位置
調整手段を介して支持したことを特徴とするものであ
る。
【0009】請求項2の発明は、請求項1のシート搬送
装置において、上記ベルト状搬送部材の寄りを検出する
寄り検出手段と、該寄り検出手段の検出結果に基づい
て、上記位置調整手段を制御する調整制御手段とを設け
たことを特徴とするものである。
【0010】請求項3の発明は、シートの表面に付着し
ている像形成物質に対して、該表面と該像形成物質との
付着力より大きい付着力を有する剥離部材を、該像形成
物質が付着した該表面側で、少なくとも該表面上の像形
成物質と接触させた後に、該シートと該剥離部材とを分
離させて該像形成物質を該表面から剥離する剥離手段を
備えたシートからの像形成物質除去装置において、該剥
離部材をベルト状に構成し、該ベルト状剥離部材を上記
ベルト状搬送部材とする請求項1又は2のシート搬送装
置を用いて該剥離手段を構成したことを特徴とするもの
である。
【0011】
【作用】本発明者らの研究によれば、例えばベルト状搬
送部材の幅方向(表面移動方向に直交する方向)におけ
るテンションバランスを変化させることにより、ベルト
の寄りを変化させることができることを確認した。具体
的には該テンションのゆるい方にベルトが寄る傾向があ
ることが判った。
【0012】そこで、請求項1の発明においては、ベル
ト状搬送部材を回動可能に支持する複数の支持ローラの
うちの、少なくとも1つの支持ローラ又は該ベルト状搬
送部材に対するテンションローラを、該ベルト状搬送部
材の幅方向の少なくとも一方におけるその端部を、位置
調整手段を介して支持し、この位置調整手段でこのよう
なローラの端部位置を調整することにより、ベルト状搬
送部材の幅方向のテンションバランスを変化させてベル
トの寄りを矯正する。
【0013】請求項2の発明においては、寄り検出手段
で上記ベルト状搬送部材の寄りを検出し、この検出結果
に基づいて調整制御手段で上記位置調整手段を制御し、
ベルト状搬送部材の幅方向のテンションバランスを変化
させてベルトの寄りを矯正する。
【0014】請求項3の発明においては、シート材表面
上の像形成物質に対して、該表面と像形成物質との付着
力より大きい付着力を有する、ベルト状搬送部材として
の、ベルト状の剥離部材を、少なくとも該表面上の像形
成物質に接触させた後、該剥離部材と該シート材とを分
離し、像形成物質をシート材から離して該剥離部材表面
に転写させることで、シート材から像形成物質を除去す
る。そして、ベルト状の剥離部材を回動可能に支持する
複数の支持ローラのうちの、少なくとも1つの支持ロー
ラ又は該ベルト状搬送部材に対するテンションローラ
を、該ベルト状搬送部材の幅方向の少なくとも一方にお
けるその端部を、位置調整手段を介して支持し、この位
置調整手段でこのようなローラの端部位置を調整するこ
とにより、ベルト状剥離部材の幅方向のテンションバラ
ンスを変化させてベルトの寄りを矯正する。または、寄
り検出手段で上記ベルト状剥離部材の寄りを検出し、こ
の検出結果に基づいて調整制御手段で上記位置調整手段
を制御し、ベルト状剥離部材の幅方向のテンションバラ
ンスを変化させてベルトの寄りを矯正する。
【0015】
【実施例】以下、本発明を転写型の電子写真複写機によ
って画像が形成された像保持体としての転写紙から、像
形成物質としての熱溶融性トナー(以下、トナーとい
う)を取り除く像保持体からの像形成物質除去装置(以
下、トナー除去装置という)に適用した実施例について
説明する。
【0016】まず、実施例に係るトナー除去装置の概略
について説明する。図1において、このトナー除去装置
は、積載状態で収容しているトナー像が形成された転写
紙10を一枚づつ分離給送する給紙ユニット20と、給
紙ユニット20から送られてきた転写紙10に液を供給
する液供給ユニット30と、液が供給された転写紙10
からトナーを剥離する剥離手段としてのトナー剥離ユニ
ット40と、トナーが除去された転写紙10を乾燥させ
る乾燥ユニット60と、乾燥ユニット60から排出され
る転写紙10を受ける紙受けユニット70とを備えてい
る。
【0017】上記給紙ユニット20は、トナー像が形成
された面(以下、トナー像面という)を下に向けて給紙
台21上に積載された転写紙10を最下部のものから給
紙ローラ22で給紙し、分離ローラ対23で重送紙を分
離して一枚の転写紙10のみを給紙搬送ローラ対24で
送り出すものである。その具体的な構成及び動作は電子
写真複写機における給紙機構と同様であるので、詳細な
説明は省略する。
【0018】上記液供給ユニット30は、水又は転写紙
10への浸透性を向上させるために界面活性剤を含んだ
水溶液などの液31を転写紙10に供給するものであ
り、液を収容する液容器32と、この液容器32中の液
中に部分的に没するように設けられ回転によって液を汲
み上げて転写紙10のトナー像面に供給する塗布ローラ
33と、紙搬送経路を挟んでこの塗布ローラ33に対向
するように設けられた紙規制部材としての規制ローラ3
4とを備えている。
【0019】この液供給ユニット30には、給紙ユニッ
ト20から送られてくる転写紙10を塗布ローラ33と
規制ローラ34との対向部(以下、液供給部という)に
案内する第1紙ガイド機構35と、液供給部を通過した
転写紙10をトナー剥離ユニット40側に案内する第2
紙ガイド機構36とを備えている。
【0020】上記トナー剥離ユニット40は、複数のベ
ルト支持ローラ(以下、支持ローラという)41,4
2,43に掛け回されたベルト状剥離部材としてのトナ
ーオフセット用ベルト(以下、オフセットベルトとい
う)44と、オフセットベルト44を挟んで互いに圧接
し合うように設けられた加熱ランプ45a,46a内蔵
の上下加熱ローラ45,46と、オフセットベルト44
表面からトナーを除去するベルトクリーニング装置47
とを備えている。このオフセットベルト44の少なくと
も表面は、軟化したトナーに対して、転写紙10の表面
と該トナーとの付着力より大きい付着力を有する材料で
形成されている。例えばベルト自体がアルミ系、銅系、
ニッケル系など金属材料、又は酸化チタンを分散させた
ポリエチレンテレフタレート(PET)などの高分子系
材料で形成されている。
【0021】このオフセットベルト44を支持する支持
ローラのうち、上下加熱ローラ45,46の加圧部を通
過した後のベルト部分が巻き付く支持ローラ(以下、分
離ローラという)43の回りで、ベルトの移動方向を急
激に変化させて、オフセットベルト44からの転写紙1
0の曲率分離を行うようになっている。また、上記加圧
部に進入していくベルト部分が巻き付く支持ローラ42
はベルト寄り防止のためにクラウンローラになってい
る。この支持ローラ42とベルトクリーニングユニット
対向の支持ローラ41との間のベルト部分を内側に押し
込むテンションローラ49も設けられている。
【0022】また、上記上下加熱ローラ45,46は、
転写紙10のトナー像面をオフセットベルト44に密着
させるとともに転写紙10に固着しているトナーを加熱
して軟化させるものである。
【0023】また、上記ベルトクリーニング装置47
は、オフセットベルト44周面に断続的な引っ掻き力を
及ぼして付着トナーを除去する回転ブラシローラ50
と、この回転ブラシローラ50よりもベルト移動方向下
流側で、ベルト周面に接触し摩擦力によるスクラブで付
着トナーを除去するパッド51とを備え、これらにより
ベルト周面から除去されたトナーをユニットケーシング
52内に収容するようになっている。
【0024】また、このトナー剥離ユニット40には、
液供給ユニット30側から送られてくる転写紙10を、
加圧部に進入させるための挾持搬送手段としての中継搬
送ローラ対53が設けられている。また、加圧部を通過
し、かつ分離ローラ部でオフセットベルト44から曲率
分離された転写紙10を乾燥ユニット60側に案内する
ための上下ガイド部材54も設けられている。
【0025】上記乾燥ユニット60は、例えば転写紙1
0の液保持量が紙重量の10%以下になるように転写紙
10を乾燥させるものであり、加熱ランプ61a内蔵の
例えばアルミからなる加熱ドラム61と、複数の支持ロ
ーラ62に掛け渡され、該加熱ドラム61の周面に一定
角度巻きついた状態で無端移動する紙押圧用ベルト63
とから構成されている。図示の例では一つの支持ローラ
62がテンションローラを兼ねている。上記紙押圧用ベ
ルト63の材質としては、耐熱性や通気性を備えた材
質、例えばキャンバス地、木綿地、テトロン地などの布
を用いることができる。
【0026】また、この乾燥ユニット60には、加熱ド
ラムと紙押圧用ベルトとの挾持領域を抜け出した転写紙
10をガイドする上下ガイド部材64と、これによりガ
イドされてきた転写紙10を紙受けユニット70の紙受
け面上に排紙するための排紙ローラ対65が設けられて
いる。
【0027】以上の構成において、給紙ユニット20か
ら送られた転写紙10は、液供給ユニット30でそのト
ナー像面に液が均一に供給され、トナー剥離ユニット4
0に送られる。このトナー剥離ユニット40で、転写紙
10に固着しているトナーが加熱ローラ45,46から
の加熱で軟化し、オフセットベルト44表面に付着す
る。そして分離ローラ43の回りで転写紙10とオフセ
ットベルト44から分離する際に、オフセットベルト4
4表面に付着したトナーが転写紙10から剥離し、これ
により、転写紙10からトナーが除去される。トナーが
除去された転写紙10は乾燥ユニット61で乾燥され、
紙受けユニット70に排出される。
【0028】以上の構成によれば、トナーが付着した転
写紙10に液を供給して転写紙10のトナーとの界面部
に液を浸透させた状態でトナーを剥離させるので、紙繊
維を傷めることなく、トナーを除去できる。 (以下、余白)
【0029】ところで、以上の構成において、剥離部材
としてのオフセットベルト44は支持ローラ41,42
に掛け回して回動させているので、ベルト寄りの恐れが
有り、これを防止するため前述のように支持ローラ42
がクラウンローラになっているが、これでもベルト寄り
が完全に防止できない恐れがある。特に、本実施例のト
ナー除去装置においては、該ベルト44を上下の加熱ロ
ーラ45,46で挾んであるので、一層ベルトよりが発
生しやすい。
【0030】すなわち、上下加熱ローラ45,46の少
なくとも一方を駆動する場合には、このローラ対45,
46からベルト44が駆動力を受けることになり、逆
に、このローラ対45,46を回動自在にしておいて、
ベルト44に従動させる場合には、ベルト44の移動に
対する抵抗になり、何れの場合にも、このローラ対4
5,46とベルト44の摩擦力の幅方向における不均一
がベルト寄りの原因になり得る。このローラ対45,4
6とベルト44の摩擦力は、上記ローラ対45,46間
の圧接力のみならず、転写紙10が濡れているため、こ
の濡れ量によっても左右される。従って、このローラ対
45,46間の圧接力や転写紙10の濡れ量の幅方向に
よる不均一もベルト寄りを生じさせる恐れがある。
【0031】具体的には、例えばPETからなるオフセ
ットベルト44を用い、上記テンションローラ49の両
軸部それぞれを15Kgのバネ力で上方に引上げて該ベ
ルト44にテンションを与えてトナー除去動作を行わせ
たところ、1時間当たり2〜3mmのベルトよりが生じる
ことが確認された。
【0032】一方、前述のように本発明者らは、幅方向
(表面移動方向に直交する方向)におけるテンションバ
ランスを変化させると該テンションのゆるい方にベルト
が寄る傾向があることを見出した。例えば上記PETか
らなるオフセットベルト44を用い、上記テンションロ
ーラ49の一方の軸部を15Kgのバネ力、他方の軸部
を該一方の端部よりも2〜10Kg強いバネ力で、それ
ぞれ上方に引上げた状態で、トナー除去動作を行わせた
ところ、ベルト44が比較的弱いバネ力で上方に引き上
げられ、その結果テンションも比較的弱い上記一方の軸
部側に、ベルト44がよっていくのを確認した。
【0033】そこで、本実施例においては、オフセット
ベルト44のテンションの幅方向のバランスを変化させ
るテンションバランス変更手段と、ベルト44の寄りを
検出する装置とを設け、該寄り検出装置の検出結果に基
づいて、テンションバランス変更手段を制御して、検出
した寄りを矯正できるように上記テンションの幅方向の
バランスを変化させる。
【0034】図2(a)は上記テンションバランス変更
手段及び寄り検出装置の一構成例の概略図である。この
例のテンションバランス変更手段は、テンションローラ
49の一方の軸部49aを軸自身の回りの回転及びその
点の回りの揺動自在に支持する軸受80と、反対側の軸
部を軸自身の回りの回転自在に支持する軸受49bと、
該軸受49bに下端が係止されたテンション用バネ81
と、該バネ81の上端が取り付けられた軸部上下位置可
変装置82とで構成されている。この軸部上下位置可変
装置82のより詳細ないくつかの具体例は後に説明す
る。なお、この例のように、テンションローラ49の軸
部を移動してテンションバランスを変更するのに代え、
又は、これに加え、何れかの支持ローラ41,42,4
3,46の軸部の位置を変化させてテンションバランス
を変更するようにしても良い。
【0035】また、寄り検出装置は、オフセットベルト
44の表面における幅方向両端部それぞれに所定幅に形
成された反射部83,83と、該ベルト44がベルト寄
りを生じない状態で各反射部83,83よりも外側にな
るように配置された光電センサを用いた反射光検出セン
サ84,84と、該センサ84,84の出力を用いてベ
ルト44の寄り方向を判別するための寄り判別プログラ
ムを実行する図示を省略したマイクロコンピュータなど
によって実現される寄り方向判別手段などにより構成さ
れている。この例のように反射部83及び該反射部83
検出用の検出装置84を設けるのに代え、ベルト44両
端部の離接を検出するタッチセンサなどを設けていも良
い。
【0036】上記判別プログラムとしては何れかの反射
光検出センサ83が反射部84からの反射光を検出した
場合には、この反射光を検出したセンサ83側にベルト
44がよるベルト寄りが生じたものと判別するプログラ
ムを用いることができる。
【0037】以上の判別プログラムによってベルト44
がテンション用バネ81が係止された軸部側によってい
ると判別した場合には、軸部上下位置可変装置82によ
って該軸部の位置を現状よりも高めに変更して、該軸部
側のベルト44のテンションを現状よりも高める。これ
により、ベルト44は固定端部側に移動する。逆にベル
ト44が固定端部側によっていると判別した場合には、
軸部上下位置可変装置82によって該軸部の位置を現状
よりも低めに変更して、該軸部側のベルト44のテンシ
ョンを現状よりも弱くする。これにより、ベルト44は
該軸部側に移動する。以上の軸部上下位置調整によって
ベルト44の寄りを矯正する。
【0038】図2(b)、図3(a)乃至(c)はそれ
ぞれ上記軸部上下位置可変装置82のより詳細な具体例
の説明図である。図2(b)の例では、上記テンション
用バネ81の上端係止部材81aを、ボールネジユニッ
ト90によって、雄ねじ90aの正逆回転によって上下
動可能に支持された上下スライダ91に固定している。
そして、この雄ねじ90aをギヤ92を介して正逆回転
可能なモータ93に連結して、上記軸部上下位置可変装
置82を構成している。この例ではモータ93の正逆回
転を制御することにより、ボールネジユニット90、ス
ライダ91などを介してテンション用バネ81を上下動
させて、テンションローラ49の軸部の上下位置を調整
できる。
【0039】図3(a)の例では、支点94a回りで揺
動可能なてこ部材94の一端にテンション用バネ81の
上端係止部材81aを固定し、該てこ部材94の他端を
正逆回転可能なモータ93で正逆回転駆動される端面カ
ム95のカム面に当接させて、上記軸部上下位置可変装
置82を構成している。この例ではモータ93の正逆回
転を制御することにより、端面カム95を回転させ、そ
のカム面に当接部94bが当接するてこ部材94を支点
94a回りで揺動させ、テンション用バネ81を上下動
させて、テンションローラ49の軸部の上下位置を調整
できる。
【0040】図3(b)は上述の図3(a)の例におけ
る端面カム95に代え、円盤カム96を用いたものであ
り、その他の点は同一である。
【0041】図3(c)の例では、支点94a回りで揺
動可能なてこ部材94の一端に空圧や油圧のシリンダ、
電磁ソレノイドなどからなるリニアアクチュエータ97
の作動部97aを回動自在に取り付けて上記軸部上下位
置可変装置82を構成している。この例ではリニアアク
チュエータ97によって上記てこ部材94を支点94a
回りで揺動させ、テンション用バネ81を上下動させ
て、テンションローラ49の軸部の上下位置を調整でき
る。
【0042】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ベルト状搬送
部材の幅方向におけるテンションバランスを左右する所
定のローラの端部を、位置調整手段で調整することによ
り、ベルト状搬送部材の幅方向のテンションバランスを
変化させてベルトの寄りを矯正するので、従来に比して
良好にベルト寄り防止を図れるという効果がある。
【0043】請求項2の発明によれば、請求項1のシー
ト搬送装置において、寄り検出手段の検出結果に基づい
て上記位置調整手段を制御し、ベルト状搬送部材の幅方
向のテンションバランスを変化させてベルトの寄りを矯
正するので、自動的にベルト寄り防止を図れるという効
果がある。
【0044】請求項3の発明によれば、ベルト状搬送部
材としての、ベルト状の剥離部材を、少なくとも該表面
上の像形成物質に接触させた後、該剥離部材と該シート
材とを分離して、シート材から像形成物質を除去するこ
とかできる。しかも、ベルト状剥離部材の幅方向におけ
るテンションバランスを左右する所定のローラの端部
を、位置調整手段で調整することにより、ベルト状搬送
部材の幅方向のテンションバランスを変化させてベルト
の寄りを矯正するので、従来に比して良好にベルト状搬
送部材の寄り防止を図って、長期にわたって良好な像形
成物質の除去を行うことができるという効果がある。ま
た、寄り検出手段の検出結果に基づいて上記位置調整手
段を制御し、ベルト状搬送部材の幅方向のテンションバ
ランスを変化させてベルトの寄りを矯正するので、自動
的にベルト寄り防止を図って、長期にわたって良好な像
形成物質の除去を行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るトナー除去装置の概略構成図。
【図2】(a)は同装置の部分拡大斜視図。(b)は同
装置に適用する軸部上下位置可変装置の一構成例の説明
図。
【図3】(a)乃至(c)はそれぞれ同軸部上下位置可
変装置の他の構成例の説明図。
【符号の説明】
10 転写紙 40 トナー剥離ユニット 43 分離ローラ 44 オフセットベルト 45 上加熱ローラ 46 下加熱ローラ 55,56 支持ローラ 80 軸受 81 テンション用バネ 82 軸部上下位置可変装置 83 反射部 84 反射光検出センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の支持ローラに支持されて回動するベ
    ルト状搬送部材の表面にシートを担持して搬送するシー
    ト搬送装置において、 該複数の支持ローラのうちの、少なくとも1つの支持ロ
    ーラ又は該ベルト状搬送部材に対するテンションローラ
    を、該ベルト状搬送部材の幅方向の少なくとも一方にお
    けるその端部を、位置調整手段を介して支持したことを
    特徴とするシート搬送装置。
  2. 【請求項2】上記ベルト状搬送部材の寄りを検出する寄
    り検出手段と、該寄り検出手段の検出結果に基づいて、
    上記位置調整手段を制御する調整制御手段とを設けたこ
    とを特徴とする請求項1のシート搬送装置。
  3. 【請求項3】シートの表面に付着している像形成物質に
    対して、該表面と該像形成物質との付着力より大きい付
    着力を有する剥離部材を、該像形成物質が付着した該表
    面側で、少なくとも該表面上の像形成物質と接触させた
    後に、該シートと該剥離部材とを分離させて該像形成物
    質を該表面から剥離する剥離手段を備えたシートからの
    像形成物質除去装置において、 該剥離部材をベルト状に構成し、該ベルト状剥離部材を
    上記ベルト状搬送部材とする請求項1又は2のシート搬
    送装置を用いて該剥離手段を構成したことを特徴とする
    シートからの像形成物質除去装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100544168B1 (ko) * 1998-12-07 2006-07-25 삼성전자주식회사 인쇄기의 감광벨트 장력 조절방법
JP4487101B1 (ja) * 2009-08-31 2010-06-23 高桑美術印刷株式会社 連続印刷体ちぎり装置及び方法

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