JPH07195618A - 絞りしごき缶用樹脂被覆金属板およびこれからなる絞りしごき缶 - Google Patents

絞りしごき缶用樹脂被覆金属板およびこれからなる絞りしごき缶

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JPH07195618A
JPH07195618A JP5338598A JP33859893A JPH07195618A JP H07195618 A JPH07195618 A JP H07195618A JP 5338598 A JP5338598 A JP 5338598A JP 33859893 A JP33859893 A JP 33859893A JP H07195618 A JPH07195618 A JP H07195618A
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丸 迪 子 鶴
Kazuhisa Masuda
田 和 久 増
Koji Takahashi
橋 浩 二 高
Takayuki Hiraoka
岡 孝 之 平
Koji Niimi
美 宏 二 新
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、絞りしごき成形性に優れ、金属板
との密着性に優れるとともに耐衝撃性にも優れ、さらに
ピンホールがなく、フレーバー性に優れるなどの特性を
有する樹脂層が積層された絞りしごき缶用樹脂被覆金属
板およびこのような樹脂被覆金属板からなる絞りしごき
缶を提供する。 【構成】本発明に係る絞りしごき缶用樹脂被覆金属板
は、金属板と、該金属板片面上に設けられた樹脂被膜と
からなり、この樹脂被膜は、 [A]結晶性飽和ポリエステル樹脂層と、 [B](a) 飽和ポリエステル樹脂:75〜99重量部、
および(b) アイオノマー樹脂:25〜1重量部からなる
樹脂組成物層との2層からなるとともに、[B]樹脂組
成物層が上記金属板に接するように積層されていること
を特徴としている。本発明に係る絞りしごき缶は、上記
のような樹脂被覆金属板から形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は絞りしごき缶用樹脂被覆金
属板およびこの樹脂被覆金属板からなる絞りしごき缶に
関し、さらに詳しくは特定の樹脂層が積層されてなる絞
りしごき缶用樹脂被膜金属板およびこの樹脂被覆金属板
からなる絞りしごき缶に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】従来より、ブリキ板などの鋼板あ
るいはアルミニウム板を絞りしごき加工して得られる絞
りしごき缶(以下DI缶という)は、継ぎ目がなく諸物
性に優れており、広く用いられている。
【0003】このようなDI缶などには、金属板からの
金属溶出による味の低下、フレーバーの低下、内容物の
変質およびピンホールの発生などを防止するために、缶
内面側に樹脂層を設けることがある。このような缶内面
側に樹脂層が設けられた缶およびこのような缶を形成し
うる樹脂被覆金属板としては、たとえば特開昭51−1
30647号公報には、飽和ポリエステル層で被覆され
た鋼板およびこれから得られる容器が提案されている。
また特開平1−180336号公報には、ポリブチレン
テレフタレート層で被覆された鋼板が提案されており、
特開平1−192545号公報、特開平2−57339
号公報、特開平3−10835号公報には、特定の飽和
共重合ポリエステル層で被覆された鋼板およびこれから
得られる容器が提案されている。
【0004】ところで、絞りしごき缶用鋼板に用いられ
る被覆用樹脂には、絞りしごき加工に追従しうる優れた
成形性が要求されると共に、鋼板から剥離しないような
優れた密着性が要求される。さらにこの樹脂には、打缶
時、缶詰工程および運搬時の衝撃に耐え得るような優れ
た耐衝撃性が要求される。また保存時に腐食の原因とな
るピンホールがないとともに、飲料の味に影響を及ぼさ
ないすなわちフレーバー性に優れることなどの特性が要
求される。
【0005】しかしながら従来の缶用鋼板に被覆される
樹脂は、このような要求を必ずしも満足するものではな
かった。たとえば、絞りしごき加工時に樹脂被膜中にピ
ンホールを生じることがあった。また製缶後、乾燥、印
刷、焼き付けなどの工程において加熱された缶は、耐衝
撃性が低下することがあった。
【0006】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に鑑み
てなされたものであり、絞りしごき成形性に優れ、金属
板との密着性に優れるとともに耐衝撃性にも優れ、さら
にピンホールがなく、フレーバー性に優れるなどの特性
を有する樹脂層が積層された樹脂被覆金属板、およびこ
のような樹脂被覆金属板からなる絞りしごき缶を提供す
ることを目的としている。
【0007】
【発明の概要】本発明に係る絞りしごき缶用樹脂被覆金
属板は、金属板と、該金属板片面上に設けられた樹脂被
膜とからなり、この樹脂被膜は、 [A]ジカルボン酸とジヒドロキシ化合物とから誘導さ
れ、ジカルボン酸成分を100モル%とするとき、ジカ
ルボン酸成分は、テレフタル酸99〜85モル%とイソ
フタル酸1〜15モル%とからなる結晶性飽和ポリエス
テル樹脂層と、 [B](a) 飽和ポリエステル樹脂:75〜99重量部、
および(b) アイオノマー樹脂:25〜1重量部からなる
樹脂組成物層との2層からなるとともに、[B]樹脂組
成物層が上記金属板に接するように積層されていること
を特徴としている。
【0008】本発明に係る絞りしごき缶は、上記のよう
な樹脂被覆金属板から形成されている。
【0009】
【発明の具体的説明】以下に本発明に係る絞りしごき缶
用樹脂被覆金属板、およびこの樹脂被覆金属板からなる
絞りしごき缶について説明する。
【0010】本発明に係る絞りしごき缶用樹脂被覆金属
板は、金属板と、金属板片面上に設けられた樹脂組成物
被膜とからなる。本発明では、金属板として、一般的に
缶用途に用いられている従来公知の金属が広く用いら
れ、具体的に、表面が公知の方法でSn(錫)メッキさ
れた鋼板(ブリキ)、錫無し鋼板(ティンフリースチー
ル、電解クロム酸処理鋼板)あるいはアルミニウム板な
どが用いられる。
【0011】この金属板は、厚さが、通常0.01〜5
mm、好ましくは0.1〜2mmである。この金属板片
面上または両面上には、 [A]結晶性飽和ポリエステル樹脂層と、 [B](a) 飽和ポリエステル樹脂、および(b) アイオノ
マー樹脂からなる樹脂組成物層との2層からなる樹脂被
膜が形成されている。
【0012】本発明で用いられる[A]結晶性飽和ポリ
エステル樹脂および(a) 飽和ポリエステル樹脂は、ジカ
ルボン酸とジヒドロキシ化合物とから誘導される構成単
位から形成されている。
【0013】このうち[A]結晶性飽和ポリエステル樹
脂は、特定の2種のジカルボン酸から誘導されるジカル
ボン酸成分を含む共重合ポリエステルである。本発明で
用いられる[A]結晶性飽和ポリエステル樹脂を形成し
ているジカルボン酸成分は、ジカルボン酸成分を100
モル%としたときに、テレフタル酸99〜80モル%、
好ましくは95〜85モル%と、イソフタル酸1〜20
モル%、好ましくは5〜15モル%とからなっている。
【0014】また[A]結晶性飽和ポリエステル樹脂を
形成しているジヒドロキシ成分としては、具体的には、
エチレングリコール、トリメチレングリコール(プロピ
レングリコール)、テトラメチレングリコール、ペンタ
メチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコールなどの脂肪族ジヒドロキシ化合物が挙げ
られる。
【0015】上記のような[A]結晶性飽和ポリエステ
ルは、発明の目的を損なわない範囲で、トリメシン酸、
ピロメリット酸、トリメチロールエタン、トリメチロー
ルプロパン、トリメチロールメタン、ペンタエリスリト
ールなどの多官能化合物から誘導される構成単位を少
量、たとえば2モル%以下の量で含んでいてもよい。
【0016】本発明で用いられる[A]結晶性飽和ポリ
エステルは、実質上線状であり、このことは該飽和ポリ
エステルが、o-クロロフェノールに溶解することによっ
て確認される。
【0017】本発明で用いられる[A]結晶性飽和ポリ
エステルは、o-クロロフェノール中で25℃で測定した
極限粘度[η]が、それぞれ通常0.5〜1.4dl/
g、好ましくは0.5〜1.0dl/g、さらに好ましく
は0.6〜1.0dl/gであることが好ましい。
【0018】このような極限粘度[η]を有する飽和ポ
リエステルは、溶融成形性および絞りしごき成形性に優
れるとともに耐衝撃性などの機械的強度にも優れていて
好ましい。
【0019】本発明で用いられる[A]結晶性飽和ポリ
エステル樹脂は、ガラス転移温度(Tg)が、通常50
〜120℃、好ましくは60〜100℃であり、低温結
晶化温度(Tc)が、通常130〜210℃、好ましく
は140〜200℃であり、結晶融解温度(Tm)が、
通常210〜265℃、好ましくは220〜260℃で
あることが望ましい。
【0020】本発明で用いられる[A]結晶性飽和ポリ
エステル樹脂は、X線回折法によって測定される結晶化
度が、5〜75%、好ましくは10〜60%であること
が望ましい。
【0021】上記のような組成を有する本発明で用いら
れる[A]結晶性飽和ポリエステル樹脂は、加工性に優
れているとともに、この[A]結晶性飽和ポリエステル
樹脂から形成される被膜は、テレフタル酸とエチレング
リコールとから誘導される従来公知のポリエステル樹脂
から形成される被膜に比べて、テルペン系臭気を吸着し
にくく、保香性に優れている。
【0022】本発明において、[B]樹脂組成物層を形
成する際に用いられる(a) 飽和ポリエステル樹脂は、ジ
カルボン酸成分が、テレフタル酸またはそのエステル誘
導体(たとえば低級アルキルエステル、フェニルエステ
ルなど)からなり、ジヒドロキシ成分が、エチレングリ
コールまたはそのエステル形成性誘導体(たとえばモノ
カルボン酸エステルエチレンオキサイドなど)からな
る。
【0023】この(a) 飽和ポリエステルは、他のジカル
ボン酸および/または他のジヒドロキシ化合物から誘導
される構成単位を40モル%以下の量で含有してもよ
い。テレフタル酸以外のジカルボン酸としては、具体的
に、フタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン
酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカ
ルボン酸などの芳香族ジカルボン酸;アジピン酸、セバ
シン酸、アゼライン酸、デカンジカルボン酸などの脂肪
族ジカルボン酸;シクロヘキサンジカルボン酸などの脂
環族ジカルボン酸などが挙げられる。
【0024】これらのテレフタル酸以外のジカルボン酸
は、そのエステル誘導体として用いてもよい。またエチ
レングリコール以外のジヒドロキシ化合物としては、具
体的には、プロピレングリコール、テトラメチレングリ
コール、ネオペンチルグリコール、ヘキサメチレングリ
コール、ドデカメチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコ
ール、ポリエチレングリコールなどの脂肪族グリコー
ル;シクロヘキサンジメタノールなどの脂環族グリコー
ル;ビスフェノール類、ハイドロキノン、2,2-ビス(4-
β-ヒドロキシエトキシフェニル)プロパンなどの芳香
族ジオール類などが挙げられる。
【0025】これらのジヒドロキシ化合物は、そのエス
テル誘導体として用いてもよい。また本発明で用いられ
る(a) 飽和ポリエステルは、トリメシン酸、ピロメリッ
ト酸、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパ
ン、トリメチロールメタン、ペンタエリスリトールなど
の多官能化合物から誘導される構成単位を少量、たとえ
ば2モル%以下の量で含んでいてもよい。
【0026】このような(a) 飽和ポリエステルは、実質
上線状であり、このことは該飽和ポリエステルが、o-ク
ロロフェノールに溶解することによって確認される。本
発明で用いられる飽和ポリエステルは、o-クロロフェノ
ール中で25℃で測定した極限粘度[η]は、通常0.
5〜1.4dl/g、好ましくは0.5〜1.0dl/g、
さらに好ましくは0.6〜1.0dl/gであることが望
ましい。
【0027】このような極限粘度[η]を有する(a) 飽
和ポリエステルは、溶融成形性および絞りしごき成形性
に優れるとともに耐衝撃性などの機械的強度にも優れて
いて好ましい。
【0028】本発明で用いられる(a) 飽和ポリエステル
樹脂は、ガラス転移温度(Tg)が、通常50〜120
℃、好ましくは60〜100℃であることが望ましい。
この(a) 飽和ポリエステル樹脂は、非晶性であっても結
晶性であってもよく、結晶性である場合には、結晶融解
温度(Tm)が、通常210〜265℃、好ましくは2
20〜260℃であり、低温結晶化温度(Tc)が、通
常130〜210℃、好ましくは135〜205℃であ
ることが望ましい。
【0029】本発明では、(a) 飽和ポリエステル樹脂と
して、特に限定されないが、上記のうちでも金属との接
着性が優れ、かつ耐衝撃性に優れている点で、非晶性あ
るいはほぼ非晶性である飽和ポリエステル樹脂を用いる
ことが好ましい。
【0030】本発明において、[B]樹脂組成物層を形
成する際に用いられる(b) アイオノマー樹脂としては、
従来公知のアイオノマー樹脂が広く用いられるが、この
アイオノマー樹脂は、エチレンとα,β-不飽和カルボ
ン酸との共重合体中のカルボキシル基の一部または全部
が金属陽イオンで中和されたイオン性塩である。
【0031】このα,β-不飽和カルボン酸としては、
炭素数3〜8の不飽和カルボン酸、具体的には、アクリ
ル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、無水マ
レイン酸、マレイン酸モノメチルエステル、マレイン酸
モノメチルエステルなどが挙げられる。
【0032】このようなエチレンと不飽和カルボン酸と
の共重合体中のカルボキシル基を中和する金属陽イオン
としては、具体的に、Na+ 、K+ 、Li+ 、Zn+
Zn ++、Mg++、Ca++、Co++、Ni++、Mn++、P
++、Cu++などの1〜2価の金属陽イオンが挙げられ
る。また金属陽イオンで中和されてない残余のカルボキ
シル基の一部は、低級アルコールでエステル化されてい
てもよい。
【0033】本発明で用いられる(b) アイオノマー樹脂
は、上述のようにエチレンと不飽和カルボン酸との共重
合体の金属塩であるが、金属塩を形成するためのエチレ
ン・不飽和カルボン酸との共重合体は、エチレンから誘
導される構成単位を、80〜99モル%、好ましくは8
5〜98モル%であり、不飽和カルボン酸から誘導され
る構成単位(カルボキシル基を有する構成単位)を1〜
20モル%、好ましくは2〜15モル%の量で含有して
いる。
【0034】本発明で用いられる(b) アイオノマー樹脂
では、エチレンと不飽和カルボン酸との共重合体中のカ
ルボキシル基の一部または全部が、具体的には15〜1
00%のカルボキシル基が中和されている。この中和度
は、好ましくは20〜80%、さらに好ましくは30〜
70%であり、このような中和度の(b) アイオノマー樹
脂から形成される組成物は、溶融押出性に優れている。
【0035】このような(b) アイオノマー樹脂として
は、具体的には、エチレンとアクリル酸、メタクリル酸
などの不飽和モノカルボン酸との共重合体あるいはエチ
レンとマレイン酸、イタコン酸などの不飽和ジカルボン
酸との共重合体中のカルボキシル基の一部または全部が
ナトリウム、カリウム、リチウム、亜鉛、マグネシウ
ム、カルシウムなどの金属イオンで中和されたアイオノ
マー樹脂が挙げられる。
【0036】これらのうち、エチレンとアクリル酸また
はメタクリル酸の共重合体(カルボキシル基を有する構
成単位が2〜15モル%)中のカルボキシル基の30〜
70%が、Na、Zaなどの金属で中和されたものが好
ましい。
【0037】またNa、Zaなどの金属で中和されたも
のと、中和されていないものとをブレンドして用いるこ
ともできる。
【0038】これらアイオノマー樹脂としては、“ハイ
ミラン”(商品名:三井デュポンポリケミカル社製)な
どの市販品を使用することができる。本発明において、
[B]樹脂組成物は、(a) 飽和ポリエステル樹脂と(b)
アイオノマー樹脂との合計を100重量部としたとき
に、上記のような(a) 飽和ポリエステル樹脂を75〜9
9重量部、好ましくは80〜95重量部の量で、(b) ア
イオノマー樹脂を1〜25重量部、好ましくは20〜5
重量部、さらに好ましくは18〜7重量部の量で含有し
ている。
【0039】このような[B]樹脂組成物は、冷結晶化
熱量が27J/g以下であり、かつ融解熱量が30J/
g以下であることが望ましい。なお冷結晶化熱量(J/
g)は、示差熱分析計(Perkin Elmer-7型)を用いて1
0℃/分の昇温速度で測定したときに観察される結晶化
による発熱量である。
【0040】上記のような[B]樹脂組成物は、従来公
知の樹脂組成物の調製方法により調製することができ、
具体的には、(a) 飽和ポリエステル樹脂と(b) アイオノ
マー樹脂とを、タンブラーブレンダー、ヘンシェルミキ
サー、V形ブレンダーなどにより混合した後、さらに押
出機、ニーダーバンバリーミキサーなどで溶融混合する
ことにより調製することができる。
【0041】本発明において、金属板上に積層される樹
脂被膜は、上記のような[A]結晶性飽和ポリエステル
樹脂層と、[B]樹脂組成物層との2層からなるととも
に、[B]樹脂組成物層が上記金属板に接するように積
層されている。
【0042】このように積層された樹脂層の厚さは、2
層の合計で、通常5〜500μm、好ましくは10〜1
00μm、特に好ましくは20〜60μmである。また
これら[A]結晶性飽和ポリエステル樹脂層と、[B]
樹脂組成物層との2層の膜厚比は、[A]層:[B]層
=2:1〜1:9であることが好ましい。
【0043】[A]層/[B]層が2を超えていると、
耐衝撃強度に劣ることがある。一方、[A]層/[B]
層が1/9未満であると、金属板上へ均一な膜厚で連続
的にラミネートすることが困難なことがあり、また得ら
れる缶にはピンホールが発生することがある。
【0044】上記のような本発明に係る樹脂被覆金属板
は、たとえば以下のように製造される。 (1)[A]結晶性飽和ポリエステル樹脂と上記のように
調製された[B]樹脂組成物とを、2層押出Tダイによ
り金属板上に[B]樹脂層が金属板に接するように同時
に押し出す。
【0045】(2) 一旦[A]結晶性飽和ポリエステル
樹脂層と[B]樹脂組成物層とからなるフィルムを形成
し、このフィルムと金属板とを[B]樹脂組成物層が金
属板に接するように貼り合わせる。
【0046】(3)また金属板上に[B]樹脂組成物層を
形成し、次いでこの[B]樹脂組成物層上に[A]結晶
性飽和ポリエステル樹脂層を形成することもできる。上
記のように金属板上に樹脂層を被覆するに際しては、押
出機から溶融状態で押し出されて金属板上に被覆された
樹脂被膜は、急冷することが好ましい。
【0047】このように金属板上に設けられた樹脂被膜
は、実質的に未配向であり、かつ非晶状態であることが
好ましい。また上記のような樹脂被膜を金属板上に形成
するに際しては、必要に応じて耐候安定剤、滑剤、熱安
定剤、耐衝撃改良剤などの添加剤を各樹脂層中に含有さ
せてもよく、さらにこれらの添加剤は予め各樹脂と添加
剤とからなるマスターバッチを形成してから添加しても
よい。
【0048】これらのうち2層押出Tダイにより同時に
押し出す(1)の方法は、製造コスト面に優れるととも
に、この方法により得られる樹脂被覆金属板からはピン
ホールのない品質に優れた絞りしごき缶を最も形成しや
すいため好ましい。なお一旦フィルムにしてから張り合
わせる(2)の方法は、(1)の方法に比べて製造コストがか
さむとともに得られる樹脂被覆金属板はピンホール試験
の結果に劣るがことがある。また(3)の方法は、特定の
膜厚比を有する均一な2層構造の膜が得られないことが
あり、[A]層と[B]層との間の密着性に劣ったり、
異物(ゴミ)などが混入したりすることがある。
【0049】本発明に係る樹脂被覆金属板は、上記のよ
うに金属板と、この片面上に、[A]結晶性飽和ポリエ
ステル樹脂層と[B]樹脂組成物層とが上記のような膜
厚比でかつ[B]樹脂組成物層が金属板に接するように
積層された被膜とからなり、優れた耐衝撃性を有すると
ともに成形性特に絞りしごき成形性に優れ、成形時に被
膜中にピンホールを生じることなく均一加工される。ま
たこの樹脂被膜は、金属板との密着性にも優れ、成形時
の加工追従性に優れるため、外観に優れた缶が得られ
る。
【0050】本発明に係る樹脂被覆金属板は、上記のよ
うに特定の樹脂層で形成されることによって優れた絞り
しごき加工性などの特性を発現することができる。
【0051】なお[A]層をホモポリエチレンテレフタ
レートで形成すると、製缶後にブリスターを発生するこ
とがある。また[A]層をイソフタル酸成分を20モル
%で含む共重合ポリエステルで形成すると、製缶時のポ
ンチ抜けが悪く、連続的に缶を製造することが困難とな
ることがあり、しかも得られる缶はピンホール試験およ
びフレーバー吸着特性などの評価に劣ることがある。
【0052】また[B]層を形成する樹脂組成物を調製
する際に、(b)アイオノマー樹脂を25重量部を越える
量で用いると、(b)アイオノマー樹脂と(a)ポリエステル
樹脂とは均一に混合されにくくなる。このため、(b)ア
イオノマー樹脂を25重量部を越える量で含む樹脂組成
物は、ブツ、ゲルを発生するなどして金属板上に樹脂層
を一定の膜厚の樹脂層を形成しにくく、また絞りしごき
加工時にピンホールを生じることがある。さらに得られ
る絞りしごき缶は、フレーバー吸着が大きいなどの問題
もある。一方(b)アイオノマー樹脂を用いずに[B]層
を形成すると、衝撃強度に劣り、脆くなることがある。
【0053】さらに上記のような樹脂被膜に代えて、
[A]層がたとえばジカルボン酸成分の90〜100モ
ル%がテレフタル酸であるポリエチレンテレフタレート
またはポリブチレンテレフタレート;75〜100重量
部と、アイオノマー;0〜25重量部とからなる組成物
で形成され、[B]層がジカルボン酸成分の75〜10
0モルがテレフタル酸であるポリエチレンテレフタレー
ト;1〜40重量部と、ジカルボン酸成分の60〜10
0モル%がテレフタル酸であるポリブチレンテレフタレ
ート;30〜85重量部と、アイオノマー;10〜30
重量部とからなる組成物で形成された金属板を絞りしご
き加工すると、ピンホールを生じ易く、実用的な缶を得
ることが難しいだけでなく、得られる缶はフレーバー吸
着が非常に大きく清涼飲料用途に好適な絞りしごき缶を
得ることが困難である。
【0054】また絞りしごき缶を製造する際に、ポリエ
チレンテレフタレートと、ジカルボン酸成分としてテレ
フタル酸とイソフタル酸とを含む共重合ポリエステル
と、アイオノマーとからなる組成物を被覆した金属板を
用いると、絞りしごき加工時にピンホールを生じ易く、
また膜厚および結晶性のバラツキが大きくなり、絞りし
ごき缶を安定的に得ることが困難である。
【0055】本発明に係る絞りしごき缶は、上記のよう
な樹脂被覆金属板が絞りしごき加工されてなる。この
際、金属板の片面のみに樹脂被膜が設けられた樹脂被覆
金属板が用いられる場合には、樹脂被覆面が缶内面側に
なるように絞りしごき加工される。
【0056】なお上記の樹脂被覆金属板から絞りしごき
缶を製造する際に、樹脂被膜が両面に設けられた樹脂被
覆金属板を用いると、缶内面だけでなく缶外面も樹脂で
被覆された絞りしごき缶が得られるので、通常製缶後に
行われる缶外面の塗装工程を省くことができ、溶媒が飛
散するなどの塗装時の問題点もないとともに、製缶設備
を大幅に縮小することもできる。
【0057】絞りしごき缶(DI缶)を製造する方法
は、公知の各種の方法が採用できる。最も一般的な方法
としては、しごきポンチを用いて一段階もしくは数段階
しごき加工する方法により製造することができる。
【0058】たとえば、絞りしごき加工は、下記のよう
な条件下に行うことができる。 プランク径 …100〜200mm 絞り条件 …1段絞り比 1.1〜2.4 2段絞り比 1.1〜1.6 絞りしごき径…3段アイアニング 20〜100mmφ 総しごき率 …20〜80% 本発明に係る絞りしごき缶は、金属板上に[A]結晶性
飽和ポリエステル樹脂層と[B]樹脂組成物層との2層
の被膜が[A]結晶性飽和ポリエステル樹脂層が缶の内
容物と接するように形成されており、特にテルペン系臭
気の吸着が少なく、フレーバー性(保香性)に優れてい
るとともに、被膜中にピンホールなどがなく、内容物の
長期保存性に優れる。
【0059】
【発明の効果】本発明に係る絞りしごき缶用樹脂被覆金
属板は、樹脂と金属板との密着性に優れており、絞りし
ごき成形性に優れ、成形加工時の樹脂の追随性に優れて
おり、フィッシュアイが少なく外観に優れた絞りしごき
缶を形成しうる。
【0060】また本発明に係る絞りしごき缶は、打缶、
缶詰工程および運搬時の衝撃に耐え得る優れた耐衝撃性
を有しており、製缶後、乾燥、印刷、焼き付けなどの工
程において加熱されても、優れた耐衝撃性を保持してい
る。
【0061】本発明に係る絞りしごき缶は、ピンホール
がなく、内容物の長期保存性に優れるとともに内容物の
香り、フレーバー性(保香性)などの保存性にも優れて
いる。
【0062】
【実施例】次に本発明を実施例により具体的に説明する
が、本発明はこれら実施例により限定されるものではな
い。
【0063】
【実施例1〜8】表1に示す[A]結晶性飽和ポリエス
テル樹脂と、表1に示すような組成を有する[B](a)
飽和ポリエステル樹脂および(b) アイオノマー樹脂(ハ
イミラン1706:三井デュポン株式会社、商品名;実
施例8を除く)とからなる樹脂組成物とを、両面に片面
あたり2.8g/m2のSnめっきが施された鋼板(板
厚み0.245mm、硬度T−4相当)の片面のSnめっ
き層上に、2種2層押出Tダイを用いて、表1に示す膜
厚比で[B]層が鋼板と接するようにして30μmの合
計膜厚で被覆した。被覆時の鋼板は、加熱したものを用
い、Tダイで樹脂が被覆された鋼板は10秒以内に10
0℃以下まで急冷した。
【0064】表1に、[A]結晶性飽和ポリエステル樹
脂の固有粘度[dl/g]と(a) 飽和ポリエステル樹脂そ
れぞれのTg(ガラス転移温度)、Tm(融点)、Tc
(低温結晶化温度)を示す。
【0065】なおTg、Tm、Tcは、示差熱分析計
(Perkin Elmer-7型)を用いて10℃/分で昇温速度で
測定した。昇温時にみられるTgはピークの接線の交点
の温度とし、TcおよびTmはピークの頂点の温度とし
た。
【0066】このようにして得られた常温の樹脂被覆鋼
板を、樹脂被覆面が缶内面となるようにして下記の成形
条件にて絞りしごき加工を行って絞りしごき缶を製造し
た。
【0067】<成形条件> 1.絞りしごき加工直前の樹脂温度:常温 2.プランク径:137mm 3.絞り条件:1段絞り比 1.6 2段絞り比 1.3 4.しごきポンチ径:3段アイアニング65.8mmφ 5.総しごき率:67%
【0068】(i) 缶内面被覆樹脂の密着性評価 絞りしごき加工後、缶の内面を洗浄し、オーブンにて2
10℃で10分空焼き後の缶の先端部の樹脂のはがれの
程度を観察し、評価した。評価基準を表2に示す。
【0069】(ii) ブリスター評価 絞りしごき加工後、缶の内面を洗浄し、缶をふせた状態
でオーブンにて210℃で10分空焼き後の缶の底部に
形成されたブリスター(膨れ)を観察、評価した。 評
価基準を表2に示す。
【0070】(iii) 樹脂被膜の耐衝撃性の評価 缶外面の塗装、焼き付け後の絞りしごき缶に1.0%の
食塩水を充填し、120℃で30分レトルト処理した。
処理後、室温まで冷却後30cmの高さから45度の角度
の鉄板に底部より落下した。落下後、缶内部の食塩水を
捨てて、衝撃部付近に少しのこした食塩水を陰極とし、
缶の外壁を陽極として6Vの電流を流した。このときに
流れる電流値(mA)を測定した。評価基準を表2に示
す。
【0071】(iv) 缶内面被覆樹脂のピンホール評価ま
たは硫酸銅試験ピンホール評価 絞りしごき加工後、オーブンにて210℃で10分空焼
き後の缶に1.0%の食塩水を充填し、食塩水を陰極
に、缶の外壁を陽極として6Vの電流を流した。このと
きに流れる電流値(mA)を測定した。評価基準を表2
に示す。
【0072】硫酸銅試験 得られた缶の中に、硫酸20g/リットル、硫酸銅(C
uSO4・7H2O)50g/リットルを含む銅の化学メ
ッキ液を入れて10分間放置し、液を除去、水洗した
後、析出した銅を観察した。缶内面の樹脂層に欠如(ピ
ンホール)があれば、欠如部から鉄が溶出して銅が置換
メッキされる。
【0073】(V) フレーバー吸着特性の評価 上記のようにして得られた缶の内面を洗浄し、210℃
のオーブンを用いて約2分間で乾燥した。さらに缶外面
を塗装、焼き付けを行った。こうして得られた缶に20
ppmのリモネンを含有する5%エタノール溶液を充填
し、20℃、10日間放置した。リモネンのフィルムへ
の吸着量を、下記のような比較例1で得られる缶(内面
にホモPETを用いたとき)を100として比較した。
【0074】
【比較例1】表1に示すような結晶性飽和ポリエステル
樹脂からなる被膜(単層)を30μmの厚みで形成した
以外は、実施例と同様にして、樹脂被覆金属板を得た。
【0075】この樹脂被覆金属板を実施例と同様にして
製缶した。得られた缶について、実施例と同様にして試
験評価した。結果を表3に示す。
【0076】表1に、この結晶性飽和ポリエステル樹脂
の固有粘度[dl/g]、Tg、Tm、Tcを示す。
【0077】
【比較例2】表1に示すような飽和ポリエステル樹脂か
らなる被膜(単層)を30μmの厚みで形成した以外
は、実施例と同様にして、樹脂被覆金属板を得た。
【0078】この樹脂被覆金属板を実施例と同様にして
製缶した。得られた缶について、実施例と同様にして試
験評価した。結果を表3に示す。
【0079】表1に、この結晶性飽和ポリエステル樹脂
の固有粘度[dl/g]、Tg、Tm、Tcを示す。
【0080】
【表1】
【0081】*1)[A]共重合ポリエステル樹脂:ジ
カルボン酸成分を100モル%とする。イソフタル酸以
外のジカルボン酸成分はテレフタル酸である。 *2)(a) 共重合ポリエステル樹脂;ジカルボン酸成分
を100モル%とする。
【0082】イソフタル酸以外のジカルボン酸成分はテ
レフタル酸である。 *3)(a) 共重合ポリエステル樹脂;ジヒドロキシ成分
を100モル%とする。
【0083】CHDM(シクロヘキサンジメタノール)
以外のジヒドロキシ成分は、エチレングリコールであ
る。
【0084】*4)ホモPET:三井ペット樹脂(株)
製結晶性ポリエステル。 *5)[B]樹脂組成物:アイオノマー樹脂と飽和ポリ
エステル樹脂との合計が100重量部である。
【0085】*6)アイオノマー:ハイミラン1707
(三井・デュポンポリケミカル社製、商品名)
【0086】
【表2】
【0087】
【表3】
【0088】
【比較例3〜6】表4に示すような飽和ポリエステル樹
脂からなる被膜を30μmの厚みで形成した以外は、実
施例と同様にして、樹脂被覆金属板を得た。この樹脂被
覆金属板を実施例と同様にして製缶した。得られた缶に
ついて、実施例と同様にして試験評価した結果を表5に
示す。
【0089】
【比較例7】表4に示すようなポリエチレンテレフタレ
ート(PET)(IV=0.69)を常法により溶融押
出し、縦3.5倍、横3.7倍に逐次2軸延伸して、2
35℃で緊張熱固定し厚さ16μmのPET−BO(2
軸延伸PET)フィルムを作成した。得られたPET−
BO被膜上に表4に示す[B]層を14μmの厚さに押
出ラミネートして2層フイルムを作成した。実施例と同
様の鋼板上に、[B]層が鋼板に接するように鋼板温度
220℃にて接着し、水冷して樹脂被覆金属板を作成し
た。この樹脂被覆金属板を実施例と同様にして製缶し
た。得られた缶について、実施例と同様にして試験評価
した結果を表5に示す。
【0090】
【表4】
【0091】
【表5】
【0092】
【実施例9〜16】表6に示すような飽和ポリエステル
樹脂からなる被膜を30μmの厚みで形成した以外は、
実施例1と同様にして、樹脂被覆金属板を得た。この樹
脂被覆金属板を実施例1と同様にして製缶した。得られ
た缶について、実施例1と同様にして試験評価した結果
を表8に示す。
【0093】
【比較例8〜14】表7に示すような飽和ポリエステル
樹脂からなる被膜を30μmの厚みで形成した以外は、
実施例1と同様にして、樹脂被覆金属板を得た。この樹
脂被覆金属板を実施例1と同様にして製缶した。得られ
た缶について、実施例1と同様にして試験評価した結果
を表8に示す。
【0094】
【表6】
【0095】
【表7】
【0096】表6、表7において、*5)[B]樹脂組
成物:アイオノマー樹脂と飽和ポリエステル樹脂との合
計が100重量部である。
【表8】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高 橋 浩 二 山口県玖珂郡和木町和木六丁目1番2号 三井石油化学工業株式会社内 (72)発明者 平 岡 孝 之 山口県玖珂郡和木町和木六丁目1番2号 三井石油化学工業株式会社内 (72)発明者 新 美 宏 二 山口県玖珂郡和木町和木六丁目1番2号 三井石油化学工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属板と、該金属板片面または両面上に設
    けられた樹脂被膜とからなり、 この樹脂被膜は、 [A]ジカルボン酸とジヒドロキシ化合物とから誘導さ
    れ、 ジカルボン酸成分を100モル%とするとき、ジカルボ
    ン酸成分は、テレフタル酸99〜85モル%とイソフタ
    ル酸1〜15モル%とからなる結晶性飽和ポリエステル
    樹脂層と、 [B](a) 飽和ポリエステル樹脂:75〜99重量部、
    および(b) アイオノマー樹脂:25〜1重量部からなる
    樹脂組成物層との2層からなるとともに、 [B]樹脂組成物層が上記金属板に接するように積層さ
    れていることを特徴とする絞りしごき缶用樹脂被覆金属
    板。
  2. 【請求項2】[A]結晶性飽和ポリエステル樹脂層と、
    [B]樹脂組成物層とは、膜厚比が[A]層:[B]層
    =2:1〜1:9であることを特徴とする請求項1に記
    載の絞りしごき缶用樹脂被覆金属板。
  3. 【請求項3】金属板上に設けられた樹脂被膜は、実質的
    に未配向であり、かつ非晶状態であることを特徴とする
    請求項1に記載の絞りしごき缶用樹脂被覆金属板。
  4. 【請求項4】金属板が鋼板あるいはアルミニウム板であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の絞りしごき缶用樹
    脂被覆金属板。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の樹脂被覆
    金属板を、絞りしごき成形してなる絞りしごき缶。
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