JPH07195406A - 皮つき発泡成形体の製造法およびその装置 - Google Patents
皮つき発泡成形体の製造法およびその装置Info
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- JPH07195406A JPH07195406A JP5349793A JP34979393A JPH07195406A JP H07195406 A JPH07195406 A JP H07195406A JP 5349793 A JP5349793 A JP 5349793A JP 34979393 A JP34979393 A JP 34979393A JP H07195406 A JPH07195406 A JP H07195406A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 皮つき発泡パネル体を作るときに、スチ−ム
を良好に吹込む。 【構成】 皮つき発泡パネル体を作るとき、偏平状パネ
ル体において、偏平面に平行にスチ−ムピン10を挿入
できない時は、スチ−ムの吹込みが困難となる。そこ
で、スチ−ムピン10を発泡ビ−ズ粒子より大径にし
て、スチ−ムピン10を偏平面の略中央で直交して立て
る。しかも、スチ−ムピン10の開口端を中空外皮1の
近傍にセットする。そして、高圧スチ−ムを一度に吹込
むと、中空外皮1内の発泡ビ−ズ2へ良好に行きわた
る。
を良好に吹込む。 【構成】 皮つき発泡パネル体を作るとき、偏平状パネ
ル体において、偏平面に平行にスチ−ムピン10を挿入
できない時は、スチ−ムの吹込みが困難となる。そこ
で、スチ−ムピン10を発泡ビ−ズ粒子より大径にし
て、スチ−ムピン10を偏平面の略中央で直交して立て
る。しかも、スチ−ムピン10の開口端を中空外皮1の
近傍にセットする。そして、高圧スチ−ムを一度に吹込
むと、中空外皮1内の発泡ビ−ズ2へ良好に行きわた
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、皮つき発泡成形体の製
造法およびその装置に関するものである。
造法およびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来より、発泡成形体の表面
を密にするために発泡体の表面を中空外皮で包んだ皮つ
き発泡成形体が知られている。
を密にするために発泡体の表面を中空外皮で包んだ皮つ
き発泡成形体が知られている。
【0003】かかる皮つき発泡成形体は、例えば、キャ
ビティを備えた金型に、予めブロ−成形された中空外皮
を装填し、この中空外皮に発泡性熱可塑性ビ−ズ(以
下、予備発泡前と後のものを含み、発泡ビ−ズと総称す
る)を充填すると共に、前記金型に設けた小孔から水蒸
気を吹込み、他の小孔からエアや蒸気またはドレンを排
出して前記発泡ビ−ズを発泡させて成形している(例え
ば、特公昭47−4957号公報参照)。
ビティを備えた金型に、予めブロ−成形された中空外皮
を装填し、この中空外皮に発泡性熱可塑性ビ−ズ(以
下、予備発泡前と後のものを含み、発泡ビ−ズと総称す
る)を充填すると共に、前記金型に設けた小孔から水蒸
気を吹込み、他の小孔からエアや蒸気またはドレンを排
出して前記発泡ビ−ズを発泡させて成形している(例え
ば、特公昭47−4957号公報参照)。
【0004】しかしながら、かかる製造法では、蒸気吹
込み用の小孔は、水蒸気の導入または排出を許すが、発
泡ビ−ズの通過は許さない程度の大きさに形成している
ので、多くの小孔を必要とするほか、生産性が悪い、と
いう問題があった。また、かかる製造法では、金型自身
の簡素化や金型のクランプ装置については具体的手段に
迄、配慮されていない、という問題もあった。
込み用の小孔は、水蒸気の導入または排出を許すが、発
泡ビ−ズの通過は許さない程度の大きさに形成している
ので、多くの小孔を必要とするほか、生産性が悪い、と
いう問題があった。また、かかる製造法では、金型自身
の簡素化や金型のクランプ装置については具体的手段に
迄、配慮されていない、という問題もあった。
【0005】一方、皮つき発泡成形体を製造するに当
り、中空外皮に発泡ビ−ズを充填した後、蒸気噴射管を
挿入して水蒸気を吹込む場合に、この蒸気噴射管に多数
の噴射孔を設けて、生産性を上げようとした製造法が知
られている(例えば、特公昭62−19293号公報参
照)。
り、中空外皮に発泡ビ−ズを充填した後、蒸気噴射管を
挿入して水蒸気を吹込む場合に、この蒸気噴射管に多数
の噴射孔を設けて、生産性を上げようとした製造法が知
られている(例えば、特公昭62−19293号公報参
照)。
【0006】しかしながら、かかる製造法は多数の噴射
孔を設けた比較的長尺の蒸気噴射管を挿入するので、大
型のフロ−トや面積大の建材には好ましいものの、レジ
ャ−ク−ラ等の小物の扁平状の皮つき発泡成形体の場合
には、その製品の中央部に貫通孔を備えていたり、製品
にヒンジ部を必要とするので、かかる場合には、その扁
平面に直交して蒸気噴射管を挿入せざるを得ないが、蒸
気噴射管が長尺すぎる、という問題があった。
孔を設けた比較的長尺の蒸気噴射管を挿入するので、大
型のフロ−トや面積大の建材には好ましいものの、レジ
ャ−ク−ラ等の小物の扁平状の皮つき発泡成形体の場合
には、その製品の中央部に貫通孔を備えていたり、製品
にヒンジ部を必要とするので、かかる場合には、その扁
平面に直交して蒸気噴射管を挿入せざるを得ないが、蒸
気噴射管が長尺すぎる、という問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、かかる
問題を全面的に解決するためになされたもので、その要
旨とするところは、1)扁平状の皮つき発泡成形体の製
造法において、予めブロ−成形した中空外皮を金型に装
填した後、該中空外皮内に発泡ビ−ズを充填し、次い
で、扁平面に直交してその開口端が中空外皮近傍に位置
し、かつ、発泡ビ−ズ粒子より大径に形成されたスチ−
ムピンにより、高圧加熱水蒸気を短時間に吹込んで発泡
成形することを特徴とする皮つき発泡成形体の製造法に
あり、また、2)移動および固定の2つ割り金型を用い
て扁平状の皮つき発泡成形体を製造する装置にあって、
前記移動金型の外面に、複数の型開き阻止用クランプピ
ンを抜差自在に当接し、これらのクランプピンを、作動
シリンダにより固定金型側に固定したガイドブロックに
貫通して押引きさせることを特徴とする皮つき発泡成形
体の製造装置にあり、また、3)中空外皮装填用金型を
2つ割りの上、下型に構成し、下型を定盤上に固定し、
上型を、それに直接作動シリンダを設けて昇降する移動
金型に構成し、これらの上型または下型にビ−ズ充填
穴、スチ−ムピンおよびドレン抜き穴を設けたことを特
徴とする皮つき発泡成形体の製造装置にある。
問題を全面的に解決するためになされたもので、その要
旨とするところは、1)扁平状の皮つき発泡成形体の製
造法において、予めブロ−成形した中空外皮を金型に装
填した後、該中空外皮内に発泡ビ−ズを充填し、次い
で、扁平面に直交してその開口端が中空外皮近傍に位置
し、かつ、発泡ビ−ズ粒子より大径に形成されたスチ−
ムピンにより、高圧加熱水蒸気を短時間に吹込んで発泡
成形することを特徴とする皮つき発泡成形体の製造法に
あり、また、2)移動および固定の2つ割り金型を用い
て扁平状の皮つき発泡成形体を製造する装置にあって、
前記移動金型の外面に、複数の型開き阻止用クランプピ
ンを抜差自在に当接し、これらのクランプピンを、作動
シリンダにより固定金型側に固定したガイドブロックに
貫通して押引きさせることを特徴とする皮つき発泡成形
体の製造装置にあり、また、3)中空外皮装填用金型を
2つ割りの上、下型に構成し、下型を定盤上に固定し、
上型を、それに直接作動シリンダを設けて昇降する移動
金型に構成し、これらの上型または下型にビ−ズ充填
穴、スチ−ムピンおよびドレン抜き穴を設けたことを特
徴とする皮つき発泡成形体の製造装置にある。
【0008】
【実施例】本発明を添付図面に示す実施例装置により詳
細に述べる。図1は本発明の実施例装置の全体図、図2
は図1のA部詳細図、図3は図1のB〜矢視模式図、図
4は図3のC〜矢視詳細図、図5は図1の要部斜視図、
図6は図5の要部側面図である。
細に述べる。図1は本発明の実施例装置の全体図、図2
は図1のA部詳細図、図3は図1のB〜矢視模式図、図
4は図3のC〜矢視詳細図、図5は図1の要部斜視図、
図6は図5の要部側面図である。
【0009】本発明によって作られる皮つき発泡成形体
は、製品の中間がヒンジ部で連結された1対のパネル状
皮つき発泡成形体や、製品パネルの中央部に貫通孔のあ
る皮つき発泡成形体に好適であって、1つの皮つき発泡
成形体は30〜40cm角の大きさになっている。また、
外皮はポリエチレン樹脂、発泡ビ−ズは発泡ポリスチレ
ン樹脂を用いているが、これに限らず、外皮にポリプロ
ピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹
脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ABS樹脂等を用いてもよ
く、また、発泡ビ−ズにポリエチレン系、スチレン改質
ポリオレフィン系等を用いてもよい。
は、製品の中間がヒンジ部で連結された1対のパネル状
皮つき発泡成形体や、製品パネルの中央部に貫通孔のあ
る皮つき発泡成形体に好適であって、1つの皮つき発泡
成形体は30〜40cm角の大きさになっている。また、
外皮はポリエチレン樹脂、発泡ビ−ズは発泡ポリスチレ
ン樹脂を用いているが、これに限らず、外皮にポリプロ
ピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹
脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ABS樹脂等を用いてもよ
く、また、発泡ビ−ズにポリエチレン系、スチレン改質
ポリオレフィン系等を用いてもよい。
【0010】先ず、本実施例を用いる装置の概要につい
て述べる。本実施例は、予めブロ−成形した中空外皮1
(図2参照)に発泡ビ−ズ2を充填した後、加熱水蒸気
を吹込んで発泡ビ−ズ2を発泡させる、いわゆる発泡ビ
−ズ後充填方法を取っているので、中空外皮1を、蒸気
圧に耐える金型3内に装填して発泡成形を行うようにし
ている。
て述べる。本実施例は、予めブロ−成形した中空外皮1
(図2参照)に発泡ビ−ズ2を充填した後、加熱水蒸気
を吹込んで発泡ビ−ズ2を発泡させる、いわゆる発泡ビ
−ズ後充填方法を取っているので、中空外皮1を、蒸気
圧に耐える金型3内に装填して発泡成形を行うようにし
ている。
【0011】この金型3はアルミ製の2つ割り上、下型
3a,3bで構成され、これらの金型の合せ面には所定
の形状(本実施例ではパネル状)のキャビティ4(図2
参照)が形成されている。この金型3は枠組された機枠
5に取付けられるが、下型3bは機枠5の定盤5a上に
固定されている。上型3aには直接金型作動シリンダ
(不図示)を設け、この機枠5に立設された4本柱1
8,18……に案内されてこの金型用作動シリンダによ
り昇降するようになっている。
3a,3bで構成され、これらの金型の合せ面には所定
の形状(本実施例ではパネル状)のキャビティ4(図2
参照)が形成されている。この金型3は枠組された機枠
5に取付けられるが、下型3bは機枠5の定盤5a上に
固定されている。上型3aには直接金型作動シリンダ
(不図示)を設け、この機枠5に立設された4本柱1
8,18……に案内されてこの金型用作動シリンダによ
り昇降するようになっている。
【0012】上、下型3a,3bには、発泡ビ−ズ2を
中空外皮1内に充填するビ−ズ充填ガン6,6がそれぞ
れ設けられ、これらのビ−ズ充填ガン6は、加圧タンク
7、ブロア8およびビ−ズ収納タンク9、並びに不図示
のエア源により、エア・インジェクタ−作用でもって発
泡ビ−ズ2を充填する。
中空外皮1内に充填するビ−ズ充填ガン6,6がそれぞ
れ設けられ、これらのビ−ズ充填ガン6は、加圧タンク
7、ブロア8およびビ−ズ収納タンク9、並びに不図示
のエア源により、エア・インジェクタ−作用でもって発
泡ビ−ズ2を充填する。
【0013】また、上型3aには、中空外皮1に充填さ
れた発泡ビ−ズ2を発泡させるため、複数のスチ−ムピ
ン10が立設されている。なお、スチ−ムピン10を1
本にする場合は上型3aの中央部に設けるとよい。この
スチ−ムピン10はボイラ−11に連通されている。な
お、このボイラ−11は、小型ボイラ−を採用し、加熱
水蒸気の流れをよくするため、複数のスチ−ムピン10
を2群に分け、片群ずつ吹込むようにしている。19は
切換弁、20は排気弁を示す。更に、この上型3aに
は、図3に示すように複数のドレン抜き穴12が設けら
れている。
れた発泡ビ−ズ2を発泡させるため、複数のスチ−ムピ
ン10が立設されている。なお、スチ−ムピン10を1
本にする場合は上型3aの中央部に設けるとよい。この
スチ−ムピン10はボイラ−11に連通されている。な
お、このボイラ−11は、小型ボイラ−を採用し、加熱
水蒸気の流れをよくするため、複数のスチ−ムピン10
を2群に分け、片群ずつ吹込むようにしている。19は
切換弁、20は排気弁を示す。更に、この上型3aに
は、図3に示すように複数のドレン抜き穴12が設けら
れている。
【0014】以上のような皮つき発泡成形体の製造装置
において、次のような発泡ビ−ズ後充填方法を行う。こ
れを簡単に述べる。
において、次のような発泡ビ−ズ後充填方法を行う。こ
れを簡単に述べる。
【0015】予めブロ−成形し、所定の穴(若干拡径加
工したビ−ズ充填穴1個、蒸気吹込み穴2個、ドレン抜
き穴4個)を設けた中空外皮1を、上、下型3a,3b
間に装填する。次いで、上型3aを降下して閉じる。次
いで、エア・インジェクタ−作用により、約50倍に予
備発泡した発泡ビ−ズ2を中空外皮1内に充填する。そ
の後、スチ−ムピン10から加圧された加熱水蒸気を吹
込み、中空外皮1内の発泡ビ−ズ2を融着させる。その
後、上、下型3a,3bを冷却して取出し、前記穴を閉
塞すれば、皮つき発泡成形体が製造できる。
工したビ−ズ充填穴1個、蒸気吹込み穴2個、ドレン抜
き穴4個)を設けた中空外皮1を、上、下型3a,3b
間に装填する。次いで、上型3aを降下して閉じる。次
いで、エア・インジェクタ−作用により、約50倍に予
備発泡した発泡ビ−ズ2を中空外皮1内に充填する。そ
の後、スチ−ムピン10から加圧された加熱水蒸気を吹
込み、中空外皮1内の発泡ビ−ズ2を融着させる。その
後、上、下型3a,3bを冷却して取出し、前記穴を閉
塞すれば、皮つき発泡成形体が製造できる。
【0016】以上のような発泡ビ−ズ後充填方法におい
て、本実施例では、特に次のような方法を採用してい
る。
て、本実施例では、特に次のような方法を採用してい
る。
【0017】すなわち、中空外皮1はポリエチレン樹
脂、発泡ビ−ズ2は発泡ポリスチレン樹脂を用いるた
め、水蒸気圧が低い(1kg〜2kg/cm2 (G))と、ビ
−ズ融着が遅れて、中空外皮1の収縮等の変形が発生し
易く、また、水蒸気圧が高い(5kg/cm2 (G))と、
すなわち高温になると過融着や外皮が溶融するので、水
蒸気圧を3〜3.5kg/cm2 とし、しかも、吹込み時間
を2〜5秒の短時間にした。
脂、発泡ビ−ズ2は発泡ポリスチレン樹脂を用いるた
め、水蒸気圧が低い(1kg〜2kg/cm2 (G))と、ビ
−ズ融着が遅れて、中空外皮1の収縮等の変形が発生し
易く、また、水蒸気圧が高い(5kg/cm2 (G))と、
すなわち高温になると過融着や外皮が溶融するので、水
蒸気圧を3〜3.5kg/cm2 とし、しかも、吹込み時間
を2〜5秒の短時間にした。
【0018】一方、水蒸気圧を3〜3.5kg/cm2 とし
たので、前掲の特公昭62−19293号公報記載のも
の(0.8kg/cm2 (G))より高圧であるため、金型
3の締付力(例えば、2.5ton の力)が増大し、締付
治具を強固に構成すると共に、その作動を複雑化して自
動化が困難となることから、上向きに作用する吹込み水
蒸気の一部を抜く方法をとった。その結果、エア・イン
ジェクタ−による発泡ビ−ズの充填や、ドレン抜きも良
好になった。
たので、前掲の特公昭62−19293号公報記載のも
の(0.8kg/cm2 (G))より高圧であるため、金型
3の締付力(例えば、2.5ton の力)が増大し、締付
治具を強固に構成すると共に、その作動を複雑化して自
動化が困難となることから、上向きに作用する吹込み水
蒸気の一部を抜く方法をとった。その結果、エア・イン
ジェクタ−による発泡ビ−ズの充填や、ドレン抜きも良
好になった。
【0019】そのため、図2に示すようなスチ−ムピン
10を採用した。このスチ−ムピン10の開口端は、中
空外皮1の近傍に臨ませ、しかも上型3aとの間に約
0.5mmのクリアランス13aを設けている。すなわ
ち、スチ−ムピン10は取付ブロック14に貫通して設
け、この取付ブロック14に押えビス15を螺着して、
この押えビス15によりスチ−ムピン10を固定し、前
記クリアランス13aを構成している。したがって、ス
チ−ムピン10の開口端は、ビス15をゆるめて上下調
整することができる。なお、この取付ブロック14は、
前記クリアランス13aに連通するクリアランス13b
を介してタップボルト16により上型3aの上面に固定
している。
10を採用した。このスチ−ムピン10の開口端は、中
空外皮1の近傍に臨ませ、しかも上型3aとの間に約
0.5mmのクリアランス13aを設けている。すなわ
ち、スチ−ムピン10は取付ブロック14に貫通して設
け、この取付ブロック14に押えビス15を螺着して、
この押えビス15によりスチ−ムピン10を固定し、前
記クリアランス13aを構成している。したがって、ス
チ−ムピン10の開口端は、ビス15をゆるめて上下調
整することができる。なお、この取付ブロック14は、
前記クリアランス13aに連通するクリアランス13b
を介してタップボルト16により上型3aの上面に固定
している。
【0020】そして、このスチ−ムピン10の径は6mm
φのものを採用して、前記した短時間の吹込みができる
ようにした。そのため、開口端近傍に0.5mmのワイヤ
−17を渡して発泡ビ−ズ2の逆流を防いでいる。かか
るスチ−ムピン10による加熱水蒸気の吹込みにより、
発泡ビ−ズ2が発泡成形するが、そのとき、中空外皮1
内のエアを排出すると共に、吹込んだ水蒸気のドレンを
排出する必要がある。そのため、上型3aには、図3お
よび図4で示すように4〜6個のドレン抜き穴12を設
けている。したがって、発泡ビ−ズ2の約1kg/cm2 の
発泡圧になり、発生したドレンは、これらのドレン抜き
穴12から排出できる。
φのものを採用して、前記した短時間の吹込みができる
ようにした。そのため、開口端近傍に0.5mmのワイヤ
−17を渡して発泡ビ−ズ2の逆流を防いでいる。かか
るスチ−ムピン10による加熱水蒸気の吹込みにより、
発泡ビ−ズ2が発泡成形するが、そのとき、中空外皮1
内のエアを排出すると共に、吹込んだ水蒸気のドレンを
排出する必要がある。そのため、上型3aには、図3お
よび図4で示すように4〜6個のドレン抜き穴12を設
けている。したがって、発泡ビ−ズ2の約1kg/cm2 の
発泡圧になり、発生したドレンは、これらのドレン抜き
穴12から排出できる。
【0021】次に、上、下型3a,3bのクランプ装置
について述べる。図5および図6において、上型3aの
4つのコ−ナ部上面にはピン受21を固着しており、こ
のピン受21に、定盤5aに取付けられた抜差自在のク
ランプピン22の先端側を突入して当接させて上型3a
の型開きを阻止し、上、下型3a,3bをクランプす
る。このクランプピン22は、定盤5a上でクランプピ
ン22の軸方向に調節可能(金型3の交換のため)に固
定されたピンガイドブロック23に挿入されており、ま
た、このクランプピン22の基部にはピン用作動シリン
ダ24が設けられている。このピン用作動シリンダ24
は基板25に立設されたブラケット26に取付けられて
いる。
について述べる。図5および図6において、上型3aの
4つのコ−ナ部上面にはピン受21を固着しており、こ
のピン受21に、定盤5aに取付けられた抜差自在のク
ランプピン22の先端側を突入して当接させて上型3a
の型開きを阻止し、上、下型3a,3bをクランプす
る。このクランプピン22は、定盤5a上でクランプピ
ン22の軸方向に調節可能(金型3の交換のため)に固
定されたピンガイドブロック23に挿入されており、ま
た、このクランプピン22の基部にはピン用作動シリン
ダ24が設けられている。このピン用作動シリンダ24
は基板25に立設されたブラケット26に取付けられて
いる。
【0022】したがって、上型3aが金型作動シリンダ
によって降下して下型3bに合されると、各ピン用作動
シリンダ24が伸び作動する。その結果、クランプピン
22はピン受21上に突出して覆うので、上型3aと下
型3bとはクランプされる。
によって降下して下型3bに合されると、各ピン用作動
シリンダ24が伸び作動する。その結果、クランプピン
22はピン受21上に突出して覆うので、上型3aと下
型3bとはクランプされる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、次のような優れた効果
を期待することができる。請求項によれば、発泡ビ−
ズより大径のスチ−ムピンでもって、扁平面の外皮近傍
から高圧水蒸気を一度に吹込むので、中空外皮内の発泡
ビ−ズに水蒸気が行き亘ることから、発泡不良を防ぐこ
とができる。しかも、短時間に吹込むので、生産性が向
上することは勿論、発泡ビ−ズの過融着や、中空外皮の
収縮・変形を防止することができる。
を期待することができる。請求項によれば、発泡ビ−
ズより大径のスチ−ムピンでもって、扁平面の外皮近傍
から高圧水蒸気を一度に吹込むので、中空外皮内の発泡
ビ−ズに水蒸気が行き亘ることから、発泡不良を防ぐこ
とができる。しかも、短時間に吹込むので、生産性が向
上することは勿論、発泡ビ−ズの過融着や、中空外皮の
収縮・変形を防止することができる。
【0024】請求項によれば、2つ割り金型を、型開
き阻止用クランプピンによりクランプするので、皮つき
発泡成形体に用いる金型にマッチした簡素なクランプ装
置とすることができると共に、自動化に資することがで
きる。特に、単なるクランプピンを前後進させるので、
クランプピンを作動シリンダに直結することができ、装
置を簡素化することができる。
き阻止用クランプピンによりクランプするので、皮つき
発泡成形体に用いる金型にマッチした簡素なクランプ装
置とすることができると共に、自動化に資することがで
きる。特に、単なるクランプピンを前後進させるので、
クランプピンを作動シリンダに直結することができ、装
置を簡素化することができる。
【図1】本発明の実施例装置の全体図である。
【図2】図1のA部詳細図である。
【図3】図1のB〜矢視模式図である。
【図4】図3のC〜矢視詳細図である。
【図5】図1の要部斜視図である。
【図6】図5の要部側面図である。
1…中空外皮、2…発泡ビ−ズ、3…金型、5a…定
盤、6…ビ−ズ充填ガン、10…スチ−ムピン、12…
ドレン抜き穴、13a,13b…クリアランス、22…
クランプピン、23…ピンガイドブロック
盤、6…ビ−ズ充填ガン、10…スチ−ムピン、12…
ドレン抜き穴、13a,13b…クリアランス、22…
クランプピン、23…ピンガイドブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 105:04
Claims (3)
- 【請求項1】 扁平状の皮つき発泡成形体の製造法にお
いて、予めブロ−成形した中空外皮を金型に装填した
後、該中空外皮内に発泡ビ−ズを充填し、次いで、扁平
面に直交してその開口端が中空外皮近傍に位置し、か
つ、発泡ビ−ズ粒子より大径に形成されたスチ−ムピン
により、高圧加熱水蒸気を短時間に吹込んで発泡成形す
ることを特徴とする皮つき発泡成形体の製造法。 - 【請求項2】 移動および固定の2つ割り金型を用いて
扁平状の皮つき発泡成形体を製造する装置にあって、前
記移動金型の外面に、複数の型開き阻止用クランプピン
を抜差自在に当接し、これらのクランプピンを、作動シ
リンダにより固定金型側に固定したガイドブロックに貫
通して押引きさせることを特徴とする皮つき発泡成形体
の製造装置。 - 【請求項3】 中空外皮装填用金型を2つ割りの上、下
型に構成し、下型を定盤上に固定し、上型を、それに直
接作動シリンダを設けて昇降する移動金型に構成し、こ
れらの上型または下型にビ−ズ充填穴、スチ−ムピンお
よびドレン抜き穴を設けたことを特徴とする皮つき発泡
成形体の製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5349793A JP2670661B2 (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | 皮つき発泡成形体の製造法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP5349793A JP2670661B2 (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | 皮つき発泡成形体の製造法およびその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH07195406A true JPH07195406A (ja) | 1995-08-01 |
JP2670661B2 JP2670661B2 (ja) | 1997-10-29 |
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ID=18406156
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP5349793A Expired - Fee Related JP2670661B2 (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | 皮つき発泡成形体の製造法およびその装置 |
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JP (1) | JP2670661B2 (ja) |
-
1993
- 1993-12-29 JP JP5349793A patent/JP2670661B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2670661B2 (ja) | 1997-10-29 |
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