JPH07194969A - 槽移動による液状物質製造装置 - Google Patents

槽移動による液状物質製造装置

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JPH07194969A
JPH07194969A JP5352802A JP35280293A JPH07194969A JP H07194969 A JPH07194969 A JP H07194969A JP 5352802 A JP5352802 A JP 5352802A JP 35280293 A JP35280293 A JP 35280293A JP H07194969 A JPH07194969 A JP H07194969A
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Japan
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tank
station
moving
stations
transfer
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JP5352802A
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English (en)
Inventor
Masaaki Goto
正明 後藤
Takuzo Makita
卓三 牧田
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ASADA TEKKO KK
ICHIKOO KK
Tsubakimoto Kogyo Co Ltd
Original Assignee
ASADA TEKKO KK
ICHIKOO KK
Tsubakimoto Kogyo Co Ltd
Tsubakimoto Machinery and Engineering Co
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J19/00Chemical, physical or physico-chemical processes in general; Their relevant apparatus
    • B01J19/0006Controlling or regulating processes
    • B01J19/004Multifunctional apparatus for automatic manufacturing of various chemical products

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
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  • Intermediate Stations On Conveyors (AREA)
  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来装置と比べて、装置稼働効率が向上する
とともに、装置構成が簡素化され、それだけ装置設置費
用を安価に抑制できる槽移動による液状物質製造装置を
提供する。 【構成】 複数の移動槽9をそれぞれ移動槽台車31で
支持し、台車31を2台搭載できる自動搬送台車2によ
り、各槽9を台車31とともに原料計量仕込みステーシ
ョン4、攪拌ステーション81〜84、充填ステーショ
ン7及び洗浄ステーション5に順次循環させ、必要に応
じ槽9を待機ステーション6で待機させ、液状物質の原
料仕込みから製造、別容器への充填までを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は塗料、接着剤、液状食
品、飲料、液状薬等の各種液状物質を製造するための装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、塗料、接着剤等の液状物質は需要
の多様化に伴い従来の少品種多量生産から多品種少量生
産へと移行しつつあるものが多々あり、それに伴って液
状物質製造装置も従来の少品種多量生産向きの固定槽方
式による装置から、移動槽を用いる装置へ移行してきて
いる。
【0003】固定槽方式の液状物質製造装置は所定位置
に設置した固定槽に原料を投入し、この原料を該槽の中
で攪拌し、混合、分散等の処理を施して目的とする液状
物質とし、これを流体輸送手段を用いて販売用缶等の別
容器へ充填するものである。これに対し移動槽方式の液
状物質製造装置は、可搬式の移動槽を複数準備するとと
もに該移動槽の搬送ラインに沿って1又は2種以上の原
料の仕込みステーション、仕込まれた原料について混
合、分散、調整処理等を順番に行うための複数のステー
ション、得られた液状物質を別容器へ充填する充填ステ
ーション、空の移動槽を洗浄する洗浄ステーション等を
設置し、前記移動槽を自動搬送台車に載置して前記搬送
ライン上を走行させ、これらステーションに適当な順序
で配置、循環させ、該移動槽への原料仕込み、該原料の
混合、分散等の処理、得られた液状物質の別容器への充
填、空になった槽の洗浄等を行うものである。
【0004】このような移動槽方式の液状物質製造装置
は、例えば塗料製造装置として、特開昭60−1865
72号公報、特開昭61−287970号公報、特開平
4−146977号公報等に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
移動槽方式の液状物質製造装置では、移動槽を搬送する
自動搬送台車は、ただ1個の移動槽を搭載してこれを搬
送するにすぎない。従って、例えば前述の作業ステーシ
ョンのいずれかで、そこに既に配置され、そのステーシ
ョンでの作業を終了した移動槽があり、しかもそのステ
ーションの前を自動搬送台車が通過するときでも、自動
搬送台車上に別の移動槽が既に搭載されているときに
は、その作業済移動槽を自動搬送台車上へ移載すること
ができず、待機させておかなければならない。
【0006】このように、自動搬送台車が単数の移動槽
しか搭載できないものであるため、装置全体の稼働効率
が低く、これを無視できない。また、攪拌手段を有する
ステーションでは、例えば特開平4−146977号公
報に開示されているように、攪拌手段の洗浄のための専
用の洗浄タンクが自動搬送台車より搬入され、該洗浄タ
ンクを用いる攪拌手段の洗浄が終了し、該洗浄タンクが
該ステーションから搬出されてのち、該ステーションへ
次の移動槽が搬入されるまで、そのステーションでの作
業を行えない。この点でも装置全体の稼働効率が低下し
ている。
【0007】さらに、攪拌手段を有するステーションで
は、例えば特開平4−146977号公報に開示されて
いるように、通常、そのステーションに配置された移動
槽に対する所定の作業が終了し、該移動槽が搬出された
あと、該攪拌手段からの液垂れを受けるための伸縮式等
の複雑な構成の液垂れ受け手段が設けられるが、この液
垂れ受け手段のために同ステーションの構造が複雑化
し、延いては装置全体の設置費高騰を招いている。
【0008】また、前述のように自動搬送台車は一つの
移動槽を搭載できるだけであるから、例えば特開平4−
146977号公報に開示されているように、移動槽搬
送のタイミングを調整するための移動槽の待機ステーシ
ョンを多数設けておかなければならず、それだけ装置全
体が大型化し、装置設置スペースが大きくなり、装置設
置費が高価につく。
【0009】そこで本発明は、先ず、従来装置と比べ
て、装置稼働効率が向上する槽移動による液状物質製造
装置を提供することを課題とする。また、本発明は、従
来装置と比べて、装置構成が簡素化され、それだけ装置
設置費用を安価に抑制できる槽移動による液状物質製造
装置を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するため、移動可能の複数の移動槽と、前記各移動槽に
対しそれぞれ設けられ、該移動槽を支持する移動槽台車
と、搬送路上を目的位置へ自走可能で、前記移動槽台車
を該走行方向に沿って順次複数搭載できる自動搬送台車
と、前記搬送路に沿って配列された、前記移動槽に原料
を計量して仕込む1又は2以上の原料計量仕込みステー
ション、原料を仕込まれた移動槽の該原料を攪拌して目
的とする液状物質を得る1又は2以上の攪拌ステーショ
ン、目的液状物質を収容した移動槽から該物質を別容器
へ充填する1又は2以上の充填ステーション、空の移動
槽を洗浄する1又は2以上の洗浄ステーション、及び移
動槽の搬送タイミング調整用の1又は2以上の待機ステ
ーションと、前記自動搬送台車に搭載される前記各移動
槽台車をそれぞれ前記ステーションのうち所定のステー
ションへ移載できるとともに前記ステーションのうち所
定のステーション上の移動槽台車を前記自動搬送台車上
へ移載できる移載装置とを備えたことを特徴とする槽移
動による液状物質製造装置を提供するものである。
【0011】前記ステーションのうち攪拌手段を有する
ステーションについては、装置の稼働効率を一槽向上さ
せ、全体構成を簡素化するために、該攪拌手段を洗浄す
るための、液垂れ受けを兼ねる洗浄タンクを昇降可能に
設けてもよい。また、前記攪拌ステーションにおける攪
拌手段としては、天井部に被処理物流入開口を有すると
ともに下方へ向け開口したベッセルと、前記ベッセルの
直下に配置され、前記下向き開口を覆って該ベッセルと
共にチャンバを形成するロータと、前記チャンバ内に収
容された被処理物混合分散用の粒状媒体とを備え、前記
ベッセルとロータとの間には前記被処理物の通過は許す
が前記粒状媒体の通過は阻止する間隙が形成されている
分散装置や、天井部に被処理物流入用の開口を有すると
ともに側周壁及び底壁に多数の小孔を設けた籠体内に被
処理物混合分散用の粒状媒体及び該粒状媒体攪拌用の回
転羽根を配置し、前記籠体の小孔は前記粒状媒体の通過
を阻止するが被処理物の通過を許す大きさに形成してあ
る分散装置を代表例として挙げることができる。このよ
うな分散装置を少なくとも一つの前記攪拌ステーション
に攪拌手段として設けることができる。
【0012】これら分散装置は、例えば塗料、接着剤、
各種液状食品、飲料、液状薬等の製造において、原料の
混合、分散、最終調整等を一度に行って目的液状物質を
得ることができるものであり、従来の連続式分散装置と
比較して配管等を省略して小スペース化を図ることがで
きるものである。なお、本明細書において「攪拌ステー
ション」とは、2種以上の物質の掻き混ぜ、2種以上の
物質の混合、顔料等固体粒子の懸濁液の所定液へのコロ
イド状分散等の分散処理、液体と液体との混合乳化等を
行うステーションを指す。
【0013】
【作用】本発明の槽移動による液状物質製造装置による
と、一つの移動槽についてみれば、それを支持する移動
槽台車とともに自動搬送台車により原料計量仕込みステ
ーションへ搬送され、そこで移載装置により移動槽台車
とともに該ステーションへ搬入されて所定量の原料を仕
込まれ、次いで再び移載装置により自動搬送台車上に復
帰せしめられて攪拌ステーションへ搬送され、そのステ
ーションへ搬入され、ここで槽内の原料が攪拌処理され
て最終目的物質とされる。そのあと、再び自動搬送台車
上に復帰せしめられて次は充填ステーションへ搬入さ
れ、ここで槽内の目的物質が別容器に充填される。かく
して空になった移動槽は再び自動搬送台車に復帰せしめ
られて次は洗浄ステーションへ搬入される。ここで洗浄
されたあと、再び原料計量ステーションへ搬入され、以
後は前記と同様の手順が繰り返される。このような一つ
の移動槽についての順次搬送の途中で、次のステーショ
ンが未だ使用中である等の場合は、搬送のタイミングを
調整するために、必要に応じ待機ステーションへ搬入
し、一時的にそこで待機させることができる。また、場
合によっては、一時的に自動搬送台車上に待機させるこ
ともできる。
【0014】また、一つの移動槽について或るステーシ
ョンで作業中のとき、他のいずれかのステーションでそ
こに配置された槽に対する作業が終了していて、その作
業終了槽を次のステーションへ移動できるときは、該槽
を次のステーションへ移動させる等の搬送処理を時間の
無駄が少なくなるように行える。また、自動搬送台車は
複数の移動槽を搭載する能力があるので、複数の移動槽
を自動搬送台車に搭載して同時搬送したり、複数の移動
槽について自動搬送台車と複数ステーションとの間でや
り取りしたりでき、時間の無駄少なく移動槽の搬送処理
を行える。また、このことからタイミング調整用の待機
ステーションを少なくして装置設置スペースを節約でき
る。また、前述のように攪拌ステーションで目的物質ま
で得るので、この点でもステーション数を少なくして装
置設置スペースを節約できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の1実施例装置の全体の概略平面図
である。図2から図8はそれぞれ図1に示す装置におけ
る各部を示すもので、図2は移動槽を支持した移動槽台
車とそれを搭載した自動搬送台車の側面図、図3は移動
槽台車とそれを搭載した自動搬送台車の平面図、図4は
移動槽を配置した原料仕込みステーションの側面図、図
5は移動槽を配置した攪拌ステーションの、一部を断面
で示す側面図、図6は攪拌手段を洗浄している状態の攪
拌ステーションの、一部を断面で示す側面図、図7は移
動槽を配置した充填ステーションの側面図、図8は移動
槽を配置した洗浄ステーションの側面図である。
【0016】この液状物質製造装置は、図1に示すよう
に、一対の互いに平行なレール11、11を敷設した搬
送路1と、該搬送路レール上に載置され、該レールに沿
って往復動できる自動搬送台車2と、搬送路1の片側に
沿って順次配置された原料仕込みステーション4、洗浄
ステーション5、待機ステーション6及び充填ステーシ
ョン7と、搬送路1の反対側に沿って順次配置された四
つの攪拌ステーション81、82、83、84と、複数
の移動可能の移動槽9(91、92、93、94、9
5、96、97、98)と、各槽9を支持する移動槽台
車31・・・とを備えている。移動槽台車31は2台が
自動搬送台車2上にその走行方向aと同方向に順次搭載
されることができる。さらに、台車2上に搭載される各
移動槽台車31に対し、後述する移載装置、すなわち、
移動槽台車をそれぞれ前記ステーションのうち所定のス
テーションへ移載できるとともに前記ステーションのう
ち所定のステーション上の移動槽台車を前記自動搬送台
車上へ移載できる移載装置10が設けられている。
【0017】この例では作業ステーションが搬送路1の
両側に配置されているが、装置設置スペースの都合等に
よりいずれか片側のみに配置されても構わない。また、
この例では自動搬送台車2は1台であるが複数設けられ
ても構わない。さらに、1台の自動搬送台車2に搭載さ
れる移動槽台車の数も2台に限定されない。また、この
例では、洗浄ステーション5と待機ステーション6との
間隔、待機ステーション6と充填ステーション7との間
隔、攪拌ステーション81、82の間隔、攪拌ステーシ
ョン83、84の間隔はいずれも自動搬送台車2上の移
動槽台車31、31が、ステーション5と6、又はステ
ーション6と7、又はステーション81と82、又はス
テーション83と84に同時に臨むことができるように
設定されている。さらに、ステーション6及び7と、ス
テーション83及び84は互いに向かい合って配置され
ており、これらの間に自動搬送台車2が位置することに
より、該台車2上の一つの移動槽台車31は同時にステ
ーション6と83、又はステーション7と84に同時に
臨むことができる。さらに、ステーション4と81が互
いに向かい合っており、これらの間に自動搬送台車2が
位置することにより、該台車上の移動槽台車31が同時
にステーション4と81に臨むことができる。
【0018】実施例にとらわれず一般的にいうと、搬送
路に沿って配置されたステーションのうち順次隣合う2
又はそれ以上のステーションについてそれらの間隔を、
自動搬送台車上の複数の移動槽台車の間隔に対応させ
て、それらステーションが同時に2又はそれ以上の移動
槽台車に臨むことができるように設定することができる
し、また、搬送路両側のステーションのうち該搬送路を
間にした二つ以上のステーションについて、それらの間
に自動搬送台車が配置されると、その上の移動槽台車に
それらステーションが同時に臨むように対向配置するこ
とができ、このようなステーション配置を採用すること
で、移動槽の一槽効率の良い搬送が可能となる。
【0019】次に各部について説明する。 ・自動搬送台車2 この台車2は図2及び図3に示すように、その下部に四
つの車輪21…を備えており、これら車輪がレール1
1、11上に乗っている。図2に示すように、台車一端
部の一対の車輪21、21の軸22は歯車伝動装置23
を介して台車搭載のモータ24により正転又は逆転可能
とされている。該モータは台車搭載の図示しない蓄電地
から給電される。モータ24の始動、停止、正転、逆転
は図示しないコンピュータを含む制御部からの指示に基
づいて行われ、かくして台車2はレール11、11上を
目的とするステーションへ向け移動でき、そこに停止で
きる。
【0020】なお、台車2の自走方式は前記のものに限
定されることはなく、既に公知の種々の台車自走方式を
採用できる。 ・移動槽台車31と移動槽台車の移載装置10 各台車31は図2及び図3に示すように、それぞれその
下部の四隅部分に2個一組で、合計8個の車輪33…を
備えており、これら車輪が自動搬送台車2上の、前記搬
送路1と直交する互いに平行な一対のレール34と34
に乗っており、それによって各台車31は自動搬送台車
2上で搬送路1と直交するいずれの方向にも走行可能と
なっている。また、各ステーションには、図2及び図4
〜図8に示すように、前記対レール34、34と同間隔
で搬送路1に対し直角な方向に延びる一対のレール3
5、35が敷設されている。図示されていないが、待機
ステーション6にも同様に対レールが敷設されている。
従って、各移動槽台車31は自動搬送台車2を走行さ
せ、いずれかのステーションに位置決めすることで該移
動槽台車が乗っている対レール34、34をステーショ
ン上の対レール35、35に直線状に位置合わせすれ
ば、該移動槽台車31を自動搬送台車2から該ステーシ
ョン上に乗り移らせることができ、逆に該ステーション
上の移動槽台車31を自動搬送台車2上に復帰させるこ
とができる。
【0021】なお、図2に示すように、各移動槽台車3
1における各2個一組の車輪33、33の間隔W1は、
レール34と35の間隔W2より大きく、従って、移動
槽台車がステーションへ移行するとき、或いはその逆の
ときに、レールから脱輪することなく円滑に移動でき
る。自動搬送台車2上に搭載される各台車31に対しそ
れぞれ移載装置10が設けられており、各移載装置は、
図2及び図3に示すように、自動搬送台車2上に、互い
に向きを反対にして、且つ、搬送路1と直交する方向に
搭載された空気圧作動(油圧作動でもよい)のピストン
シリンダ装置101a、101bと、これら装置のそれ
ぞれに対応させて移動槽台車31の下面に設けられた被
係合部106a、106bとを含んでいる。各ピストン
シリンダ装置はピストンロッド102、103が2段に
伸縮できるテレスコープ型のもので、ピストンロッド1
03先端には空気圧作動(油圧作動でもよい)の補助ピ
ストンシリンダ装置104を支持しており、該装置10
4は係合ピン105を昇降させる。
【0022】この移載装置10によると、一方のピスト
ンシリンダ装置101aにおける補助ピストンシリンダ
装置104により係合ピン105を上昇させることで該
ピンを台車31下面の被係合部106aに係合させ、そ
の状態でピストンロッド102、103を伸長させる
と、台車31が図3上矢印Aの方へ移動する。これによ
って該台車をステーション4〜7のうちいずれかへ移載
することができる。また、ピン105を被係合部106
aに係合させてピストンロッドを後退させることで、該
ステーションから台車31を自動搬送台車2上へ復帰さ
せることができる。さらに、他方のピストンシリンダ装
置101bにおける補助ピストンシリンダ装置104に
より係合ピン105を上昇させることで該ピンを台車3
1下面の被係合部106bに係合させ、その状態でピス
トンロッド102、103を伸長させると、台車31が
図3上矢印Bの方へ移動する。これによって該台車を攪
拌ステーション81〜84のうちいずれかへ移載するこ
とができ、また、ピン105を被係合部106bに係合
させてピストンロッドを後退させることで、該ステーシ
ョンから台車31を自動搬送台車2上へ復帰させること
ができる。この移載装置10も、図示しないコンピュー
タを含む制御部からの指示に基づいて運転される。
【0023】なお、移載装置は前記のものに限定される
ことはなく、台車31にモータを搭載して自走させる方
式、実開平3−138213号公報に開示されているよ
うに、プーリ・ワイヤ機構を利用した移載装置等、種々
のタイプのものを採用できる。 ・原料計量仕込みステーション4 このステーション4は図4に示すように、移動槽台車3
1移載用の対レール35、35を敷設した支持台41を
コイルスプリングのような弾性支持体42…を介して基
台43上に支持するとともに支持台41の下に計量のた
めのロードセル40を設けたものであり、支持台41上
に移動槽台車31に支持されて移載されてくる移動槽9
の上方には該槽9に原料を供給するための原料供給部4
4、45、46、47が配置されている。なお、原料供
給部は四つに限定されることはない。各原料供給部も図
示しないコンピュータを含む制御部からの指示に基づい
て運転される。ロードセル40が発する計量情報は該制
御部へ入力され、このロードセル情報に基づき、該制御
部は各原料供給部に予め定めた料の原料を槽9に供給さ
せる。 ・攪拌ステーション81〜84 攪拌ステーション81〜84はいずれも同一構成のもの
である。ここではステーション81に代表させて、図5
及び図6を参照して説明する。
【0024】ステーション81は移動槽台車31移載用
の対レール35、35を敷設した架台85、攪拌装置8
6及び装置86の分散装置860を洗浄するための洗浄
用タンク87を備えている。攪拌装置86は分散装置8
60を備えている。分散装置860は槽9に出入できる
大きさのものであり、ベッセル861、ロータ862及
び多数の固体粒状体の分散用媒体863を含んでいる。
ベッセル861は天井部に被処理物流入用の開口861
aを有するとともに下方へ向け開口している。ロータ8
62はベッセルの直下に配置され、ベッセルの下向き開
口を覆って該ベッセルと共にチャンバ864を形成して
いる。分散用媒体863はこのチャンバ864に内蔵さ
れている。ベッセル861の下端とロータ862の周縁
部上端とは間隙80をおいて互いに向かい合っている。
間隙80の間隙寸法tは分散用媒体863の粒径より小
さく、該媒体の通過を阻止する一方、被処理物の流出は
許す。媒体863の粒径は0.5mm 〜3.0mm 程度とし、そ
の量はチャンバ864の見かけ体積の60〜85%程度とす
るのが好ましい。間隙寸法tは媒体863が間隙80に
噛み込まれることを防止し、また、間隙80からの被処
理物流出量があまり低下しないようにするため、媒体粒
径の1/2〜1/3程度とすることが好ましい。
【0025】ベッセル861の天井部はその中央開口8
61aの周囲部分が外面、チャンバ内面とも該開口に向
かって次第に低くなるように下り傾斜している。ベッセ
ルの天井開口861aには上方から軸棒865が挿入さ
れ、チャンバ864を通ってロータ862に達し、該ロ
ータを支持している。開口861aの内周縁と軸棒86
5の外周面との間には被処理物の流入を許すに十分な間
隙がある。該軸棒のチャンバ864内部分には分散用媒
体863を攪拌する攪拌羽根865aが放射状に突設さ
れている。ベッセル861は複数の支持棒866…によ
り上方支持体867から吊り下げ支持されている。この
支持体867にはモータを含む分散装置駆動部867a
が設けられており、前記ロータ支持軸865はこの駆動
部に連結され、回転駆動される。
【0026】上方支持体867は昇降駆動部868に支
持されており、該駆動部868は支持体867を昇降さ
せて分散装置860を槽9に対し出入させることができ
る。この攪拌装置86によると、前述した原料計量仕込
みステーション4において所定量の原料が仕込まれた移
動槽9がこの攪拌ステーションに配置されると、それま
で上昇せしめられていた分散装置860が昇降駆動部8
68により槽9内に降ろされ、図5に示すように原料中
に浸漬される。ここで回転駆動部867aによりロータ
862が静止ベッセル861に対し回され、これに伴っ
て攪拌羽根865aも回される。ロータ及び攪拌羽根の
回転に伴ってチャンバ864内の分散用媒体863が原
料からなる被処理物とともに攪拌され、チャンバ内で運
動する。ベッセル861の形状は図示のものに限定され
ないが、図示のものでは、媒体863は遠心力によりチ
ャンバ周側壁内面の方へ移動し、該側壁内面に沿って一
部上昇移動し、チャンバ天井内面の前記斜面に沿ってチ
ャンバ中央部へ下降するように循環する。このように攪
拌され、運動する多数の分散用媒体863により、被処
理物は混合、分散処理を受け、該被処理物の一部はベッ
セル861とロータ862との前記間隙80からチャン
バ864外へ流出し、槽9内を対流して再びベッセル天
井開口861aからチャンバ864内へ流入するように
循環する。このような動作の繰り返しにより、原料は十
分混合、分散処理を受け、最終製品に向け調整された状
態となり、最終的に目的とする液状物質が得られる。そ
の後は分散装置860が槽9外へ引き上げられ、該槽9
は移動槽台車31とともに自動搬送台車2に復帰せしめ
られ、次のステーションへ搬送される。
【0027】なお、分散装置860におけるロータ86
2の形状も、ベッセル同様、図示のものに限定されな
い。また、攪拌羽根865aも、これが無くても分散媒
体863及び被処理物の攪拌を十分行えるのであれば、
無くてもよい。また、設ける場合でも、その形状、数は
図示のものに限定されない。分散装置860の変形例と
して、図9の図(A)に示すように、ベッセル861と
ロータ862との前記間隙80に隣合うベッセル部分に
も、媒体863の通過を阻止するが被処理物の通過を許
す小孔やスリット等の隙間P1を設け、攪拌羽根865
aの回転に伴って被処理物がチャンバ864外へ流出し
易く、従って天井開口861aからチャンバ864内に
流入し易くしてもよい。同様に、図(B)に示すよう
に、間隙80に隣合うロータ部分にも、媒体863の通
過を阻止するが被処理物の通過を許す小孔やスリット等
の隙間P2を設け、ロータ861の回転に伴って被処理
物がチャンバ864外へ流出し易く、従って天井開口8
61aからチャンバ864内に流入し易くしてもよい。
また、隙間P2に代えて、図(D)に示すように、網体
(スクリーン等)P3を設けてもよい。これら手段を採
用すれば、チャンバ864からの被処理物の流出量及び
槽9内での被処理物の循環量が増し、それだけ混合分散
処理効率が向上する。また、図(C)に示ように、間隙
80の出口付近でロータ862に羽根P4を放射状に設
けて、ロータ回転時の被処理物の流出を円滑ならしめて
もよい。なお、羽根P4はベッセル側に設けてもよい。
【0028】分散装置としては、以上のほか、図10に
示すものも例示できる。図10の分散装置88は、枠体
881に上端開口の円筒容器形の籠体882を支持さ
せ、該籠体に、中央部に被処理物流入用の開口883a
を設けた天井板883を被せ、枠体及び籠体は支持部材
887を介して図示しない昇降駆動手段から吊り下げ支
持したものである。また、上部を図示しない回転駆動手
段に連結支持された回転軸884を天井開口883aか
ら籠体882に貫通させ、その下端部を枠体881底部
の軸受け885に支持させ、籠体外の軸下端部に被処理
物飛散羽根888を設けてある。籠体882内には被処
理物混合分散用の粒状媒体880が多数収容されてい
る。籠体の各小孔は媒体880の通過を阻止するが被処
理物の通過を許す大きさに形成してある。また、籠体内
の軸棒部分には被処理物及び粒状媒体880を攪拌する
回転羽根886が放射状に突設されている。さらに羽根
886の直下に媒体880を外方へ飛散させる羽根88
6aを設けてある。さらに、軸受け885の籠体内部分
の上面885aは外方へ向かって下り傾斜している。
【0029】この分散装置88も、原料が仕込まれた移
動槽9内に降ろされ、原料中に浸漬される。ここで軸棒
884が回転駆動されることで、静止籠体882に対
し、攪拌用羽根886及び媒体飛散用羽根886a、8
88が回され、これらの回転に伴って籠体内の分散用媒
体880が原料からなる被処理物とともに攪拌され、チ
ャンバ内で運動する。このように攪拌され、運動する多
数の分散用媒体880により、被処理物は混合、分散処
理を受け、該被処理物の一部は籠体の小孔から外へ流出
し、羽根888による飛散遠心力効果も受けつつ槽9内
を対流して再び天井開口883aから籠体882内へ流
入するように循環する。このような動作の繰り返しによ
り、原料は十分混合、分散処理を受け、最終製品に向け
調整された状態となり、最終的に目的とする液状物質が
得られる。
【0030】以上説明したように目的とする液状物質が
得られて、槽9が搬出されたあと、分散装置860から
の液垂れは次に説明する洗浄用タンク87に受け止めら
れる。洗浄用タンク87はこのように液垂れ受けを兼ね
るもので、予め洗浄液を収容してあり、分散装置洗浄に
使用しないときは、図5のとおり架台85の下方に位置
する。タンク87はそれ自体すでに知られている伸縮リ
ンク機構871に支持されており、機構収縮時は図5の
ように架台85の下方にあり、分散装置洗浄時には、図
6に示すようにリンク機構871が伸長することで架台
85の貫通開口851を通って分散装置860まで上昇
し、該装置をタンク内洗浄液Lに浸漬する。この状態で
分散装置860を運転してそれを洗浄できる。洗浄後
は、分散装置860を、次の移動槽9を搬入できる位置
まで上昇させるとともに、タンク87を架台85下まで
下降させる。
【0031】各攪拌ステーションも、図示しないコンピ
ュータを含む制御部からの指示に基づいて運転される。 ・充填ステーション7 このステーションは図7に示すように、移動槽台車31
移載用の対レール35、35を敷設した架台71、該架
台下方のローラコンベア72、及び移動槽9に対する弁
開閉装置73を備えている。
【0032】ここで移動槽9について説明しておく。各
槽9は上端が開口した円筒形のもので移動槽台車31に
搭載支持されており、下端には開閉弁900を有し、該
弁から下方へパイプ901が垂下している。このパイプ
は台車31中央部に設けた貫通孔300に挿入されてい
る。なお、架台71にも、この孔300に対応させて貫
通孔711を形成してある。ローラコンベア72はこの
孔711の下方にある。弁900は操作ロッド902の
正転により開かれ、逆転にて閉じられる。ロッド902
の端にはハンドル903がロッド902に対し十字形に
固定してある。
【0033】弁開閉装置73は、ハンドル903に係合
できる一対のピン731、731を有する回転部材73
2と、この部材を回転駆動するモータ733と、モータ
733をハンドルに対し接近離反させる空圧作動(油圧
作動でもよい)のピストンシリンダ装置734を含んで
いる。いずれかの攪拌ステーションで目的物質を製造さ
れ、それを収容している槽9がこの充填ステーション7
は搬入されてくると、ピストンシリンダ装置734にて
モータ733を槽9の方へ動かし、回転部材732のピ
ン731、731をハンドル903に係合させ、この状
態でモータ733にてロッド902を正転させることで
弁900を開き、槽9内の液状物質を予めコンベア72
上に配置した販売用缶等の別容器Vへ充填できる。一つ
の容器Vに対する所定量の充填が行われると、モータ7
33を逆転させることで弁900を閉じることができ
る。このようにして、容器Vを次々と搬入、搬出して、
各容器へ液状物質を充填できる。容器Vの搬入、搬出は
手動で行ってもよいが、別途図示しないコンベアを準備
する等して、自動的に行ってもよい。
【0034】なお、この充填ステーション7も図示しな
い制御部からの指示に基づいて運転される。 ・洗浄ステーション5 このステーション5は図8に示すように、移動槽台車3
1移載用の対レール35を敷設した架台51を備えてお
り、該架台の上方に洗浄用ブラシ52が、下方に洗浄用
タンク53が設けられている。
【0035】ブラシ52は軸棒521に支持されてお
り、軸棒521は支持部材522に回転自在に支持され
て吊り下げられており、該支持部材522に搭載した歯
車伝動装置523を介してモータ524により回転駆動
され、それによりブラシ52も回される。支持部材52
2は、枠体525に沿って昇降可能とされ、支持部材5
22に固定した昇降可能のラック526に噛み合うピニ
オン527が枠体525に固定されたモータ528にて
正転、逆転駆動されることで昇降でき、それによりブラ
シ52も昇降できる。
【0036】洗浄液タンク53には洗浄液が収容されて
おり、この液はポンプ531の運転にてフレキシブル配
管532を介してブラシ52上方から下方へ注がれる。
なお、このステーションにも、槽9の弁900を開閉す
るための、前記ステーション7におけると同様の弁開閉
装置73を設けてある。このステーション5によると、
充填ステーション7において液状物質の別容器Vへの充
填が終了して空になった移動槽9が搬入されてくると、
それまで上昇させてあったブラシ52を下降させてこれ
を空槽9内へ挿入するとともに、該槽内へポンプ531
の運転にて洗浄液を注入し、ブラシ52を回転させるこ
とで該槽を洗浄できる。洗浄後の液は弁開閉装置73に
て槽9の弁900を開けることでタンク53へ戻すこと
ができる。なお、架台51には洗浄液を落下させる孔5
11を形成してある。必要に応じ、洗浄液をタンク53
→ポンプ531→槽9→タンク53と循環させながら槽
洗浄を行ってもよい。
【0037】なお、この洗浄ステーション5も図示しな
い制御部からの指示に基づいて運転される。以上説明し
た槽移動による液状物質製造装置によると、一つの移動
槽9についてみれば、それを支持する移動槽台車31と
ともに自動搬送台車2により原料計量仕込みステーショ
ン4へ搬送され、そこで移載装置10により移動槽台車
31とともに該ステーションへ搬入されて所定量の原料
を仕込まれる。次いで再び移載装置10により自動搬送
台車2上に復帰せしめられて攪拌ステーション81〜8
4のいずれかへ搬送され、そのステーションへ搬入さ
れ、ここで槽9内の原料が分散装置860により攪拌処
理されて最終目的物質とされる。そのあと、再び自動搬
送台車2上に復帰せしめられて次は充填ステーション7
へ搬入され、ここで槽9内の目的物質が別容器Vに充填
される。かくして空になった移動槽9は再び自動搬送台
車2に復帰せしめられて次は洗浄ステーション5へ搬入
される。ここで洗浄されたあと、再び原料計量仕込みス
テーション4へ搬入され、以後は前記と同様の手順が繰
り返される。
【0038】このような一つの移動槽9についての順次
搬送の途中で、次のステーションが未だ使用中である等
の場合は、搬送のタイミングを調整するために、必要に
応じ待機ステーション6へ搬入し、一時的にそこで待機
させることができる。また、場合によっては、一時的に
自動搬送台車2上に待機させることもできる。また、一
つの移動槽9について或るステーションで作業中のと
き、他のいずれかのステーションでそこに配置された槽
9に対する作業が終了していて、その作業終了槽9を次
のステーションへ移動できるときは、該槽を次のステー
ションへ移動させる等の搬送処理を時間の無駄が少なく
なるように行える。従って、それだけ装置の稼働効率が
良い。
【0039】また、自動搬送台車2は2台の移動槽9、
9を搭載する能力があるので、2台の移動槽9、9を自
動搬送台車2に搭載して同時搬送したり、2台の移動槽
9、9について自動搬送台車2と複数ステーションとの
間でやり取りしたりでき、時間の無駄少なく移動槽9の
搬送処理を行うことができる。従って、それだけ装置の
稼働効率が向上する。
【0040】また、このように、装置の稼働効率が向上
するので、タイミング調整用の待機ステーション6の数
をそれだけ少なくしておくことができ、装置の設置スペ
ース及び設置費用を節約できる。また、前述のように各
攪拌ステーション81〜84では原料から目的物質まで
得ることができるので、この点でもステーション数を少
なくして、装置設置スペース、設置費用を節約できる。
【0041】また、各攪拌ステーションには分散装置8
60からの液垂れ受けを兼ねる洗浄用タンク87を設置
してあるので、従来の伸縮式等の複雑な液垂れ受けが不
要であり、それだけ装置構成が簡素化されている。以上
説明した装置の一つの具体的使用例を説明すると、図1
に示すように当初、移動槽9を8個準備し、槽91をス
テーション4に、槽92をステーション5に、槽93を
ステーション7に、槽94をステーション81に、槽9
5をステーション82に、槽96をステーション83
に、槽97をステーション84に、槽98をステーショ
ン6に配置して、作業をスタートする。最初、洗浄ステ
ーション5の洗浄済槽92を自動搬送台車2に載せて、
原料計量仕込みステーション4へ搬送する。ステーショ
ン4では好ましくはそれに先立って槽91に対し原料の
計量仕込みを開始しておく。
【0042】ステーション4の槽91への原料仕込みが
終了すると、槽91を台車2の空いた部分へ移載し、代
わりに台車2上の空槽92をステーション4へ移載し
て、原料仕込みを開始する。一方、台車2を攪拌ステー
ション81〜84のいずれか、例えばステーション81
へ移動させ、そこの槽94を台車2上の空き部分へ移載
したのち、台車2上の原料仕込み済み槽91をその攪拌
ステーション81へ移載して、原料攪拌処理を開始す
る。
【0043】次に、台車2を充填ステーション7へ移動
させ、そこで、該ステーション上の空になった槽93を
台車2上の空いた部分に移載したのち、台車上の目的物
質を収容した槽94をステーション7へ移載し、充填処
理を開始させる。次に台車2を洗浄ステーション5へ移
動させ、ここで、槽93を該ステーションへ移載し、洗
浄処理する。この洗浄が終了する前に、ステーション4
での原料仕込みが終了するようなことがあると、待機ス
テーション6上の槽98をステーション4へ移動させ、
あとは同様の手順を時間の無駄が少なくなるように、制
御部で制御しつつ繰り返す。
【0044】このような操作により、例えば、次表1に
示すようなサイクルで、塗料を1日8槽分効率良く製造
して充填することができる。表1によると、午前8時か
ら作業を開始し、夕方5時半に作業終了するまでの間に
一槽につき5時間のサイクルで循環使用される。5時間
の内訳は、原料計量仕込みが30分間、攪拌ステーショ
ンによる分散処理、それに続く調合処理が合計3.5時
間、充填処理が30分間、洗浄処理が30分間である。
【0045】
【表1】
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、従
来装置と比べて、装置稼働効率が向上するとともに、装
置構成が簡素化され、それだけ装置設置費用を安価に抑
制できる槽移動による液状物質製造装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例である液状物質製造装置の全
体の概略平面図である。
【図2】移動槽を支持した移動槽台車とそれを搭載した
自動搬送台車の側面図である。
【図3】移動槽台車とそれを搭載した自動搬送台車の平
面図である。
【図4】移動槽を配置した原料仕込みステーションの側
面図である。
【図5】移動槽を配置した攪拌ステーションの、一部を
断面で示す側面図である。
【図6】分散装置を洗浄している状態の攪拌ステーショ
ンの、一部を断面で示す側面図である。
【図7】移動槽を配置した充填ステーションの側面図で
ある。
【図8】移動槽を配置した洗浄ステーションの側面図で
ある。
【図9】図(A)から図(D)はそれぞれ攪拌ステーシ
ョンにおける分散装置の他の例を示す概略断面図であ
る。
【図10】攪拌ステーションにおける分散装置のさらに
他の例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 搬送路 2 自走搬送台車 31 移動槽台車 4 原料計量仕込みステーション 5 洗浄ステーション 6 待機ステーション 7 充填ステーション 81〜84 攪拌ステーション 86 攪拌装置 860 分散装置 861 ベッセル 862 ロータ 861a ベッセルの天井開口 80 ベッセル・ロータ間の間隙 t 間隙80の寸法 863 粒状分散用媒体 864 チャンバ 87 洗浄用タンク 88 分散装置 882 籠体 883 天井板 883a 天井板開口 886 回転羽根 880 分散用媒体 9(91〜98) 移動槽 10 移載装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牧田 卓三 大阪府大阪市北区小松原町2番4号 椿本 興業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動可能の複数の移動槽と、 前記各移動槽に対しそれぞれ設けられ、該移動槽を支持
    する移動槽台車と、 搬送路上を目的位置へ自走可能で、前記移動槽台車を該
    走行方向に沿って順次複数搭載できる自動搬送台車と、 前記搬送路に沿って配列された、前記移動槽に原料を計
    量して仕込む1又は2以上の原料計量仕込みステーショ
    ン、原料を仕込まれた移動槽の該原料を攪拌して目的と
    する液状物質を得る1又は2以上の攪拌ステーション、
    目的液状物質を収容した移動槽から該物質を別容器へ充
    填する1又は2以上の充填ステーション、空の移動槽を
    洗浄する1又は2以上の洗浄ステーション、及び移動槽
    の搬送タイミング調整用の1又は2以上の待機ステーシ
    ョンと、 前記自動搬送台車に搭載される前記各移動槽台車をそれ
    ぞれ前記ステーションのうち所定のステーションへ移載
    できるとともに前記ステーションのうち所定のステーシ
    ョン上の移動槽台車を前記自動搬送台車上へ移載できる
    移載装置とを備えたことを特徴とする槽移動による液状
    物質製造装置。
  2. 【請求項2】 前記ステーションのうち攪拌手段を有す
    るステーションについて、該攪拌手段を洗浄するため
    の、液垂れ受けを兼ねる洗浄用タンクを昇降可能に設け
    た請求項1記載の槽移動による液状物質製造装置。
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